JPH10282330A - カラーフィルターを有する基板の製造方法及びカラーフィルターを有する基板 - Google Patents

カラーフィルターを有する基板の製造方法及びカラーフィルターを有する基板

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JPH10282330A
JPH10282330A JP9235497A JP9235497A JPH10282330A JP H10282330 A JPH10282330 A JP H10282330A JP 9235497 A JP9235497 A JP 9235497A JP 9235497 A JP9235497 A JP 9235497A JP H10282330 A JPH10282330 A JP H10282330A
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JP
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substrate
color filter
forming
groove
mask
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JP9235497A
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English (en)
Inventor
Yuji Nomura
裕司 野村
Mamoru Namikawa
衛 浪川
Satoru Tanaka
哲 田中
Yasuyuki Naito
康之 内藤
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Original Assignee
Futaba Corp
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】陽極基板の表面に、該表面との間に段差のない
無機カラーフィルターを作製する。 【解決手段】 1) 〜5) フォトリソグラフィ法によりガ
ラス基板1のレジスト2を所定パターンに加工し、エッ
チングにより溝4を形成する。6) ガラス基板1の表面
に無機のブルーフィルターペーストBを塗膜し、焼成す
る。 7) ガラス基板1を研磨し、溝4からはみ出してい
るブルーフィルターBを研磨で取り除く。8) レッドフ
ィルターR、グリーンフィルターGも同様の工程で形成
する。 9)平滑層5を形成する。 10)〜14) フォトリソ
グラフィ法により透明導電膜6を形成する。基板の溝に
無機カラーフィルターを埋め込んだ構造の基板を製造で
きる。カラーフィルターの膜厚が厚くなっても、基板に
形成する溝の深さを変えることによりカラーフィルター
の膜厚が相殺され、平坦なフィルター付き基板を安定し
て得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無機材料を含むカラ
ーフィルターを備えた透光性の基板と、その製造方法に
関するものである。本発明は、例えば蛍光表示管、電界
放出陰極(FieldEmission Cathode, 略してFEC)を電子
源に利用した表示素子である電界放出形表示装置(Fiel
d Emission Display, 略してFED)、プラズマディスプレ
イ(PDP) 等、各種の表示素子におけるカラーフィルター
を備えた陽極基板及びその製造方法として有用である。
【0002】
【従来の技術】従来より、青緑色蛍光体ZnO:Znと
カラーフィルターの組合せによって構成されるカラー蛍
光表示管が知られている。カラー蛍光表示管の作製工程
には500℃程度の熱処理工程がある為、使用されるカ
ラーフィルター材料は耐熱性のあるものでなければなら
ない。例えば、LCD等で使用されている有機材料製の
カラーフィルターは使用できず、無機材料のカラーフィ
ルタが必要となる。従来、よく使用される無機材料とし
ては、金属コロイドからなるものや無機顔料からなるも
のが知られている。
【0003】FEDにカラーフィルターを設ける場合の
構造を図8を参照して説明する。まず、透光性を有する
ガラス等の陽極基板100の上にカラーフィルター10
1,102,103を形成し、その上に平滑層104を
設け、平滑層の上に透明導電膜105(ITO等)を形
成する。平滑層104としては、例えばスパッタ、蒸
着、CVD、ゾル−ゲル法等によって形成するSiO2
膜等がある。透明導電膜105の上に蛍光体を塗布すれ
ば、陽極基板100が完成する。FECが形成された陰
極基板のFEC側を、この陽極基板100の蛍光体側に
微小間隔をおいて対面させ、両基板の外周の隙間をスペ
ーサ部材で封止して外囲器を構成し、該外囲器の内部を
高真空状態に排気する。
【0004】駆動時には、FECから放出された電子は
陽極基板100の蛍光体層に射突してこれを発光させ
る。蛍光体層の発光は、透明導電膜105と、カラーフ
ィルター101,102,103と、陽極基板100を
通して陽極基板100の外側から観察される。ZnO:
Zn蛍光体は、幅広いスペクトルを有しており、前記カ
ラーフィルター101,102,103として赤
(R)、緑(G)、青(B)の各色を用意し、蛍光体層
をドット状に選択的に発光させる構造とすれば、フルカ
ラーのグラフィック表示を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】無機顔料からなるカラ
ーフィルター(特開平6−310061号、特開平7−
73827号)は、有機カラーフィルタと違い、着色力
が弱く、色再現範囲を広くするには厚膜(数μm〜数十
μm)に形成しなければならない。カラーフィルターが
厚膜になると、カラーフィルターと陽極基板との間に段
差が生じるので、前述したようにカラーフィルターの上
に重ねて平滑層を設け、カラーフィルターの上面を平滑
化しなければならない。しかしながら、カラーフィルタ
ーに合わせた厚膜の平滑層を安価に形成できる無機材質
には適当なものが知られていない。そこで、図9に示す
ように平滑層を設けないでフィルターの上に透明導電膜
105を直接形成すると、カラーフィルター101,1
02,103と陽極基板100との段差において透明導
電膜105が断線してしまう。また、図8を参照して説
明したように、前述したSiO2 などによってカラーフ
ィルターの上に平滑層を形成しても、実際には図10に
示すように陽極基板100との段差部の平坦化は非常に
難しく、カラーフィルター101,102,103と陽
極基板100との間に生じた段差のために、カラーフィ
ルター101,102,103上に形成した透明導電膜
105(ITO等)が断線するという問題が起こる。
【0006】本発明は、陽極基板の表面に設けられてい
ながら該表面との間に段差のない無機カラーフィルター
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載されたカ
ラーフィルターを有する基板の製造方法は、透光性の基
板に溝を形成し、前記溝にカラーフィルターを設けるこ
とを特徴とする。
【0008】請求項2に記載された方法は、請求項1記
載の製造方法において、透光性の基板の表面に所定パタ
ーンの溝を形成する工程と、無機材料を含有するカラー
フィルターペーストを前記基板の表面に設けて焼成する
ことによりカラーフィルターを形成する工程と、前記溝
に前記カラーフィルターを残して前記基板の表面にはみ
出している前記カラーフィルターを除去する工程とを有
することを特徴としている。
【0009】請求項3に記載された製造方法は、請求項
2記載の製造方法において、透光性の基板の表面に所定
パターンの溝を形成する前記工程を、前記基板の表面に
所定パターンの開口を有するマスクを形成する工程と、
前記マスクの開口を介して前記基板の表面に加工液を適
用することにより前記基板の表面を浸食する工程と、前
記マスクを除去する工程とによって行うことを特徴とす
る。
【0010】請求項4に記載された製造方法は、請求項
2又は3記載の製造方法において、複数種類のカラーフ
ィルターペーストについて各々前記マスクの開口のパタ
ーンを変えて前記各工程を繰り返して行うことを特徴と
する。
【0011】請求項5に記載された製造方法は、請求項
1記載の製造方法において、透光性の基板の表面に下地
膜を形成する工程と、前記下地膜を有する前記基板の表
面に所定パターンの溝を形成する工程と、無機材料を含
有するカラーフィルターペーストを前記基板の表面に設
けて焼成することにより前記溝にカラーフィルターを形
成する工程と、前記溝に前記カラーフィルターを残して
前記基板の表面からはみ出した前記カラーフィルターを
除去する工程と、前記下地膜を除去する工程とを有する
ことを特徴としている。
【0012】請求項6に記載された製造方法は、請求項
5記載の製造方法において、前記下地膜を有する前記基
板の表面に所定パターンの溝を形成する前記工程を、前
記基板の表面に下地膜を形成する工程と、前記下地膜の
上に所定パターンの開口を有するマスクを形成する工程
と、前記マスクの開口を介して加工液を適用することに
より前記下地膜の一部を除去する工程と、前記マスクの
開口を介して加工液を適用することにより前記基板の表
面を浸食する工程と、前記マスクを除去する工程とによ
って行うことを特徴とする。
【0013】請求項7に記載された製造方法は、請求項
6記載の製造方法において、前記マスクを形成する工程
から前記カラーフィルターを除去する工程までを、複数
種類のカラーフィルターペーストについて各々前記マス
クの開口のパターンを変えて繰り返して行い、前記下地
膜を除去する工程を共通の工程として最後に行うことを
特徴とする。
【0014】請求項8に記載された製造方法は、請求項
1記載の製造方法において、透光性の基板の表面に所定
パターンの溝を形成する工程と、無機材料を含有するカ
ラーフィルターペーストを前記溝に印刷法で設ける工程
と、前記基板を焼成することによりカラーフィルターを
形成する工程とを有することを特徴としている。
【0015】請求項9に記載された製造方法は、請求項
8記載の製造方法において、無機材料を含有するカラー
フィルターペーストを前記溝に設ける前記工程を、複数
種類のカラーフィルターペーストについて行うことを特
徴とする。
【0016】請求項10に記載された製造方法は、請求
項1記載の製造方法において、透光性の基板の表面に所
定パターンの溝を形成する工程と、無機材料を含有する
第1のカラーフィルターペーストを前記基板の表面に設
けて前記基板を焼成することにより第1のカラーフィル
ターを形成する工程と、第2のカラーフィルターを形成
する部分に開口を有するマスクを前記第1のカラーフィ
ルターの上に形成する工程と、前記マスクの開口を介し
て加工液を適用することにより前記第1のカラーフィル
ターの一部を除去する工程と、前記マスクを除去する工
程と、前記第1のカラーフィルターが形成された前記基
板の表面に第2のカラーフィルターペーストを設けて前
記基板を焼成することにより第2のカラーフィルターを
形成する工程と、前記溝からはみ出しているすべてのカ
ラーフィルターを前記基板の表面から除去する工程とを
有することを特徴としている。
【0017】請求項11に記載された製造方法は、請求
項10記載のカラーフィルターを有する基板の製造方法
において、前記第2のカラーフィルターを形成した後
に、前記工程と同様の手順で第3以降のカラーフィルタ
ーペーストを用いて第3以降のカラーフィルターを形成
し、最後に前記溝からはみ出しているすべてのカラーフ
ィルターを前記基板の表面から除去する前記工程を行う
ことを特徴とする。
【0018】請求項12に記載された製造方法は、請求
項1記載の製造方法において、透光性の基板の表面に所
定パターンの溝を形成する工程と、無機材料を含有する
感光性カラーフィルターペーストを前記基板の表面に設
ける工程と、前記感光性カラーフィルターペーストによ
ってカラーフィルターを形成する部分に開口を備えたマ
スクを介して前記感光性カラーフィルターペーストに光
を照射する工程と、前記感光性カラーフィルターペース
トを現像する工程と、前記基板を焼成することによりカ
ラーフィルターを形成する工程とを有することを特徴と
している。
【0019】請求項13に記載された製造方法は、請求
項12記載のカラーフィルターを有する基板の製造方法
において、前記感光性カラーフィルターペーストを前記
基板の表面に設ける前記工程と、前記感光性カラーフィ
ルターペーストに光を照射する前記工程と、前記感光性
カラーフィルターペーストを現像する前記工程を、複数
種類の感光性カラーフィルターペースト毎にそれぞれ繰
り返し行い、その後に前記基板を焼成する前記工程を共
通工程として行い、複数種類のカラーフィルターを前記
基板に形成することを特徴としている。
【0020】請求項14に記載された製造方法は、請求
項8又は9又は10又は11又は12又は13記載の製
造方法において、透光性の基板の表面に所定パターンの
溝を形成する前記工程を、前記基板の表面に所定パター
ンの開口を有するマスクを形成する工程と、前記マスク
の開口を介して前記基板の表面に加工液を適用すること
により前記基板の表面を浸食する工程と、前記マスクを
除去する工程とによって行うことを特徴とする。
【0021】請求項15に記載された製造方法は、請求
項3又は4又は6又は7又は8又は9又は10又は11
又は12又は13又は14記載の製造方法において、前
記基板の表面に所定パターンの開口を有するマスクを形
成する際に、前記基板の裏面を前記加工液から保護する
保護膜を形成することを特徴としている。
【0022】請求項16に記載された製造方法は、請求
項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は
9又は10又は11又は12又は13又は14又は15
記載の製造方法において、前記カラーフィルターを形成
した後に、前記カラーフィルター及び前記基板の表面に
平滑層を形成し、前記平滑層の上の前記各カラーフィル
ターに対応する部分にそれぞれ透明導電膜を形成するこ
とを特徴とする。
【0023】請求項17に記載されたカラーフィルター
を有する基板は、透光性を有する基板の表面に形成され
た溝にカラーフィルターが設けられたことを特徴として
いる。
【0024】請求項18に記載されたカラーフィルター
を有する基板は、請求項17記載の基板において、前記
基板の表面と前記カラーフィルターの表面が実質的に同
一平面となるように構成されたことを特徴としている。
【0025】請求項19に記載されたカラーフィルター
を有する基板は、請求項17記載の基板において、前記
カラーフィルターが無機材料からなることを特徴として
いる。
【0026】
【発明の実施の形態】
(1) 実施の第1の形態 本発明の実施の第1の形態を図1〜図3を参照して説明
する。第1の形態は、請求項1〜4、15、16に対応
する。次の説明の番号1)〜14) は図1における分図番号
に一致する。 1)透光性の基板であるガラス基板1にフォトレジスト
2(例えば粘性率15cP程度)を周知の回転塗布法に
て例えば3000rpm/2sで塗膜し、プリベークを
例えばホットプレートで行う。
【0027】2)次にフォトマスク3を通して紫外線で
露光(例えば紫外線にて80〜500mJ/cm2
し、カラーフィルターのどれか1色、例えばブルーフィ
ルターを形成するガラス基板2上のフォトレジスト1の
みを露光する。
【0028】3)次に現像液に浸漬することで露光され
たフォトレジスト1を取り除き、純水によってリンスし
た後、ポストベークをホットプレートで行う。また、場
合によっては、ガラス基板1の裏面(溝を形成しない
面)のBHF(バッファード・フッ酸)による侵食を防
止する為、裏面にフォトレジスト2を塗膜し、ポストベ
ーク(例えばホットプレートで140℃、5min)し
ておく。
【0029】4)次にこのガラス基板1をBHFに浸漬
することでフォトレジスト2のマスクで被覆されていな
いガラス基板1の表面を浸食し、その後、純水でリンス
する。この工程によって、例えば深さ5μm程度の溝4
を形成する。
【0030】5)そして、フォトレジスト2を剥離液に
浸漬することで剥離し、その後、純水で洗浄する。ま
た、このガラス基板1の溝4にはガラス屑が残り易い
為、場合によっては超音波洗浄やブラシ洗浄等でガラス
屑を取り除く。
【0031】6)次に、出来上がった溝付きのガラス基
板1の表面にブルーフィルターペーストBを塗膜し、乾
燥(例えばホットプレートで80℃、20min)及び
焼成(例えばピーク温度500〜600℃、10min
ホールド)する。このブルーフィルターペーストBは、
無機系のブルーフィルターを形成するための材料であ
り、その組成の一例を示せば、青色顔料(CoO,Al
2 3 )10〜30wt%、有機Si化合物1〜5wt
%、ビークル1〜8wt%、溶剤60〜80wt%であ
る。
【0032】7)そして、フィルム研磨材を用いた湿式
の研磨(ラッピング)によってこのガラス基板1を研磨
し、ガラス基板1の溝4からはみ出しているブルーフィ
ルターBを研磨(ラッピング)によって取り除く。
【0033】8)残りのカラーフィルター、例えばレッ
ドフィルターR、グリーンフィルターGもブルーフィル
ターBと同様の工程で形成する。レッドフィルターペー
ストRの組成の一例を示せば、赤色顔料(Fe2 3
20wt%、その他はブルーフィルターペーストBと同
様である。また、グリーンフィルターペーストGの組成
の一例を示せば、緑色顔料(TiO、NiO、CoO、
ZnO)20wt%、その他はブルーフィルターペース
トBと同様である。
【0034】9)次に、場合によっては各フィルターR
GB上に平滑剤を塗膜し、乾燥及び焼成(例えばピーク
温度500〜600℃、10minホールド)して平滑
層5を形成する。
【0035】10)そして、平滑層5の上にアノード電
極となる透明導電膜6、例えばITO( Indium Tin Oxi
de) をスパッタリング法によって1500オングストロ
ームの厚さに成膜する。
【0036】11)次に透明導電膜6をパターニングす
る為、フォトレジスト2を塗膜し、プリベークする。そ
して、フォトマスク3を通して露光(例えば紫外線にて
80〜500ml/cm2 )し、アノード電極として残
す透明導電膜6上のフォトレジスト2以外を露光する。
【0037】12)次に、現像液に浸漬することで露光
されたフォトレジスト2を取り除き、純水を用いてリン
スした後、ポストベークを行う。
【0038】13)そのガラス基板1を加工液としての
エッチング液に浸漬(例えば液温40℃、6min)
し、フォトレジスト2で被服された部分以外の透明導電
膜6を浸食により取り除く。
【0039】14)そして、フォトレジスト1を剥離液
で剥離し、純水を用いてリンスした後、任意の洗浄プロ
セスによって洗浄する。以上の工程によって、RGB3
色の無機顔料型のカラーフィルターR,G,Bを有する
陽極基板7が完成した。
【0040】本例ではガラス基板1の溝加工をフォトリ
ソグラフィー法で行っている。その溝4へ形成されたカ
ラーフィルターR,G,Bは良好なパターン形状及び位
置精度(フォトリソグラフィー法の能力により)が得ら
れる。
【0041】次に、前記陽極基板7を用いて構成された
FED8について図2を参照して説明する。陽極基板7
の透明導電膜6に蛍光体層9を形成する。本例では、ス
ペクトルが広いZnO:Zn蛍光体を用いた。この陽極
基板7の蛍光体層9側に対面して、陰極基板10が配置
されている。陰極基板10の内面には、FEC11が形
成されて前記蛍光体層9に対面している。FEC11
は、陰極基板10の内面に形成された陰極導体12と、
陰極導体12の上に形成された絶縁層13と、前記絶縁
層13の上に形成されたゲート電極14と、前記ゲート
電極14と前記絶縁層13に形成されたホール15と、
前記ホール15の内部に露出した前記陰極導体12の上
に形成されたコーン形状のエミッタ16とを有してい
る。陰極基板10のFEC11側を、前記陽極基板7の
蛍光体層9側に微小間隔をおいて対面させ、両基板7,
10の外周の隙間を図示しないスペーサ部材で封止して
外囲器を構成し、該外囲器の内部を高真空状態に排気す
る。
【0042】駆動時には、FEC11から放出された電
子は陽極基板7の蛍光体層9に射突してこれを発光させ
る。蛍光体層9の発光は、透明導電膜6と、各カラーフ
ィルターR,G,Bと、ガラス基板1を通して陽極基板
7の外側から赤緑青の各色に観察される。前記蛍光体層
9をドット状に選択的に発光させる構造とすれば、フル
カラーのグラフィック表示を行える。
【0043】次に、前記陽極基板7を用いて構成された
蛍光表示装置17について図3を参照して説明する。陽
極基板7の透明導電膜6に蛍光体層9を形成する。本例
では、スペクトルが広いZnO:Zn蛍光体を用いた。
この陽極基板7の蛍光体層9側に所定の間隔をおいて背
面基板18が配置されている。陽極基板7と背面基板1
8の外周縁の間には、図示しない側面板が設けられてお
り、全体として箱形の外囲器が構成されている。外囲器
の内部において、図3において前記蛍光体層9の下方に
は制御電極19が設けられ、さらに制御電極19の下方
にはフィラメント状の陰極20が張設されている。外囲
器の内部は高真空状態に排気されている。
【0044】駆動時には、フィラメント状の陰極20か
ら放出された電子は制御電極19に加速・制御されて陽
極基板7の蛍光体層9に射突してこれを発光させる。蛍
光体層9の発光は、透明導電膜6と、各カラーフィルタ
ーR,G,Bと、陽極基板7を通して陽極基板7の外側
から赤緑青の各色に観察される。前記蛍光体層9をドッ
ト状に選択的に発光させる構造とすれば、フルカラーの
グラフィック表示を行える。
【0045】本例で作製された陽極基板7を上述のよう
にディスプレイの陽極基板として用いれば、従来のカラ
ーフィルターを有する陽極基板に比べてコントラストの
向上が期待できる。
【0046】(2) 実施の第2の形態 本発明の実施の第2の形態を説明する。第2の形態は、
請求項15に対応する。第1の形態では、ガラス基板1
の裏面(溝を形成しない面)のBHF(バッファード・
フッ酸)による侵食を防止する為、該裏面にフォトレジ
スト2を塗膜したが、ガラス基板1の裏面(溝を形成し
ない面)にフォトレジスト以外の耐BHF性のある膜
(例えばITO膜)を形成し、BHFの浸食をより確実
に防止してもよい。次に工程を説明する。
【0047】1)ガラス基板1の裏面(溝を形成しない
面)に耐BHF性のある膜、例えば、スパッタリング法
でITOを1500オングストロームの厚さに形成す
る。 2)以下は第1の形態の工程1)〜15)を行う。
【0048】(3) 実施の第3の形態 本発明の実施の第3の形態を図4を参照して説明する。
第3の形態は、請求項1、5〜7、15、16に対応す
る。次の説明の番号1)〜12) は図4における分図番号に
一致する。フォトレジストとガラス基板の密着性が悪い
と、ガラス基板を加工する際のBHF(バッファード・
フッ酸)の長時間浸漬でフォトレジストが剥がれてしま
う。そこで密着性を上げる為にフォトレジストの下地膜
として耐BHF性のある膜、例えばITOを設けること
で剥がれを防止した。
【0049】1)耐BHF性のあるITO等の下地膜2
1が形成されたガラス基板1の上にフォトレジスト2を
周知の回転塗布法にて例えば3000rpm/2sで塗
膜し、プリベークを行う。
【0050】2)次にフォトマスク3を通して紫外線で
露光(例えば紫外線にて80〜500mJ/cm2
し、カラーフィルターのどれか1色、例えばブルーフィ
ルターBを形成するガラス基板1上のフォトレジスト2
のみを露光する。
【0051】3)次に、現像液に浸漬することでフォト
レジスト2の露光された部分を取り除き、純水を用いて
リンスした後、ポストベークを行う。
【0052】4)そして、そのガラス基板1をエッチン
グ液に浸漬(液温30〜50℃、5〜10min)し、
フォトレジスト2で被覆されていない下地膜21を浸食
により取り除く。
【0053】5)そして、純水を用いてリンスした後、
任意の洗浄プロセスによって洗浄する。また、ガラス基
板1の裏面(溝を形成しない面)のBHFによる侵食を
防止する為、場合によっては裏面にフォトレジスト2を
塗膜し、ポストベークを行う。
【0054】6)次にこのガラス基板1をBHFに浸漬
することでフォトレジスト2で被覆されていないガラス
基板1の表面を浸食し、その後、純水でリンスする。7
0min浸漬すると深さ5μm程度の溝4が形成でき
る。
【0055】7)そして、フォトレジスト2を剥離液で
剥離し、純水で洗浄する。また、このガラス基板1の溝
4にガラス屑が残り易い為、場合によって超音波洗浄や
ブラシ洗浄等で取り除く。
【0056】8)次に出来上がった溝4付きガラス基板
1にブルーフィルターペーストBを塗膜し、乾燥及び焼
成(例えばピーク温度500〜600℃、10minホ
ールド)する。
【0057】9)そして、このガラス基板1をフィルム
研磨材を用いて湿式による研磨(ラッピング)を行い、
ガラス基板1の溝4からはみ出しているフィルターを研
磨(ラッピング)によって取り除く。
【0058】10)残りのカラーフィルター、即ちレッ
ドフィルターRやグリーンフィルターGも、前記ブルー
フィルターBと同様に形成する。
【0059】11)そして、エッチング液に浸漬(液温
40℃、10min)し、下地膜21を浸食により全て
取り除く。
【0060】12)以下は第1の形態における工程の
9)〜14)を行う。
【0061】(4) 実施の第4の形態 本発明の実施の第4の形態を図5を参照して説明する。
第4の形態は、請求項1、8、9、14、15、16に
対応する。次の説明の番号1)〜9)は図5における分図番
号に一致する。本例は、カラーフィルターの形成にスク
リーン印刷法を用いた例である。
【0062】1)ガラス基板1にフォトレジスト2を周
知の回転塗布法にて例えば3000rpm/2sで塗膜
し、プリベークする。
【0063】2)次にフォトマスク3aを通して紫外線
で露光(例えば紫外線にて80〜500mJ/cm2
し、形成しようとする各色のカラーフィルター、例えば
ブルーフィルターB、レッドフィルターR、グリーンフ
ィルターGを形成しようとするガラス基板1上の位置の
フォトレジスト2のみを露光する。
【0064】3)次に、現像液に浸漬することで露光さ
れたフォトレジスト2を取り除き、純水によってリンス
した後、ポストベーク(例えばホットプレートで140
℃、5min)を行う。また、ガラス基板1の裏面(溝
4を形成しない面)のBHFによる侵食を防止する為、
場合によっては裏面にフォトレジスト2を塗膜し、ポス
トベークする。
【0065】4)次に、このガラス基板1をBHFに浸
漬することでフォトレジスト2で被覆されていない箇所
を浸食し、その後、純水でリンスする。例えば70mi
n浸漬すると5μm程度の深さの溝4aが形成できる。
【0066】5)そして、フォトレジスト2を剥離液で
剥離し、純水で洗浄する。また、このガラス基板1の溝
4aにガラス屑が残り易い為、場合によって超音波洗浄
やブラシ洗浄等で取り除く。
【0067】6)次に、出来上がった溝4a付きのガラ
ス基板1の例えばブルーフィルターBを配設すべき溝4
aにブルーフィルターペーストBをスクリーン印刷法に
よって形成し、乾燥する。
【0068】7)6)と同様に他のカラーフィルター、
例えばレッドフィルターR、グリーンフィルターGを配
設する溝4aに、それぞれ各色のペーストをスクリーン
印刷法で形成し、乾燥を行う。その後形成した3色のカ
ラーフィルターR,G,Bを同時に焼成(例えばピーク
温度500〜600℃、10minホールド)する。
【0069】8)そして、ガラス基板1の溝4aからカ
ラーフィルターR,G,Bがはみ出している場合には、
湿式によるフィルム研磨材によって研磨(ラッピング)
して取り除く。
【0070】9)以下は第1の形態における工程の9)
〜14)を行う。
【0071】(5) 実施の第5の形態 本発明の実施の第5の形態を図6を参照して説明する。
第5の形態は、請求項1、10、11、14、15、1
6に対応する。次の説明の番号1)〜16) は図6における
分図番号に一致する。本例は、カラーフィルターのパタ
ーンニングにエッチングを用いた例である。
【0072】1)第4の形態の工程1)〜5)を行う。
【0073】2)出来上がった溝4a付きのガラス基板
1にフィルターペーストを回転塗布法にて例えば300
0rpm/5sで塗膜し、乾燥及び焼成(例えばピーク
温度500〜600℃で10分間ホールド)する。本例
においては、ブルーフィルターペーストBを塗布してブ
ルーフィルターBを形成した。
【0074】3)そして、フィルター上にフォトレジス
ト2を回転塗布法にて3000rpm/2sで塗膜し、
プリベークを行う。
【0075】4)次に、フォトマスク3bを通して紫外
線で露光(例えば紫外線にて80〜500mJ/c
2 )し、他のカラーフィルター、例えばグリーンフィ
ルターGを形成しようとするガラス基板1上のフォトレ
ジスト2のみを露光する。
【0076】5)次に、現像液に浸漬することで露光さ
れたフォトレジスト2部分を取り除き、純水を用いてリ
ンスした後、ポストベークする。
【0077】6)次に、エッチング液に浸漬し、フォト
レジスト2で被覆された部分以外のブルーフィルターB
を浸食により取り除く。例えば、ブルーフィルターBの
膜厚が5μm程度の場合は5min程度浸漬する。
【0078】7)そして、フォトレジスト2を剥離液で
剥離し、純水で洗浄する。
【0079】8)次にグリーンフィルターペーストGを
回転塗布法にて例えば3000rpm/5sで塗膜し、
乾燥及び焼成(例えばピーク温度500〜600℃、1
0minホールド)する。
【0080】9)そして、グリーンフィルターG上にフ
ォトレジスト2を回転塗布後にて例えば3000rpm
/2sで塗膜し、プリベークする。
【0081】10)次にフォトマスク3cを通して紫外
線で露光(例えば紫外線にて80〜500mJ/c
2 )し、他のカラーフィルター、例えばレッドフィル
ターRを形成しようとするガラス基板1上のフォトレジ
スト2のみを露光する。
【0082】11)そして、現像液に浸漬することで露
光されたフォトレジスト2部分を取り除き、純水を用い
てリンスした後、ポストベークする。
【0083】12)そのガラス基板1をエッチング液に
浸漬し、フォトレジスト2で被覆された部分以外のグリ
ーンフィルターGを浸食により取り除く。例えばグリー
ンフィルターGの膜厚が5μm程度の場合は6min程
度浸漬する。
【0084】13)そして、フォトレジスト2を剥離液
で剥離し、純水で洗浄する。
【0085】14)次にレッドフィルターペーストRを
回転塗布法にて例えば3000rpm/5sで塗膜し、
乾燥及び焼成(例えばピーク温度500〜600℃、1
0minホールド)する。
【0086】15)そして、ガラス基板1の溝4aから
各色のカラーフィルターR,G,Bがはみ出している場
合には、湿式によるフィルム研磨材によって研磨(ラッ
ピング)して取り除く。
【0087】16)以下は第1の形態の9)〜14)を
行う。
【0088】(6) 実施の第6の形態 本発明の実施の第6の形態を図7を参照して説明する。
第6の形態は、請求項1、12、13、14、15、1
6に対応する。次の説明の番号1)〜7)は図7における分
図番号に一致する。本例は、カラーフィルターペースト
を感光性化した場合の例である。
【0089】1)第4の形態の工程1)〜5)を行う。
【0090】2)出来上がった溝4a付きのガラス基板
1に感光性のブルーフィルターペーストBを塗膜し、乾
燥する。
【0091】3)次にフォトマスク3dを通して紫外線
で露光(例えば紫外線にて80〜500mJ/cm2
し、ブルーフィルターBを形成する箇所のみ露光する。
【0092】4)そして、現像液に浸漬することで露光
されたブルーフィルターB以外を取り除き、純水によっ
てリンスした後、ポストベークする。
【0093】5)次に残りの感光性のグリーンフィルタ
ーG及び感光性のレッドフィルターRも、前記ブルーフ
ィルターと同様に形成した後、焼成(例えばピーク温度
500〜600℃で10分間ホールド)する。
【0094】6)そして、ガラス基板1の溝4aからカ
ラーフィルターR,G,Bがはみ出している場合には、
湿式によるフィルム研磨材によって研磨(ラッピング)
して取り除く。
【0095】7)以下は第1の形態の9)〜14)を行
う。
【0096】以上説明した実施の形態の各例において、
蛍光体はZnO:Znだけでなく他の材料を用いてもよ
い。例えば、レッドフィルター上にSnO2 :Eu蛍光
体を設けることもできる。この場合、レッドフィルター
の膜厚は同色度で比較するとZnO:Znを用いた場合
よりも薄くできるので、ガラス基板1に形成する溝4は
浅くて済む。
【0097】本発明におけるカラーフィルターペースト
の塗膜方法は、回転塗布法やスクリーン印刷法だけでな
く、他の方法を用いても良い。例えば、ロールコータ法
を用いても塗膜できる。
【0098】本発明においてガラス基板に溝を形成する
方法は、BHF(バッファード・フッ酸)を加工液に利
用した方法に限られたものではなく、例えば、サンドブ
ラスト、ダイシング、レーザー(YAG,SO2 、エキ
シマ)による加工も可能である。
【0099】本発明の基板の用途はFEDや蛍光表示装
置に限られるものではなく、他の種類の透明導電膜を有
する表示デバイス、例えばプラズマディスプレイや、ま
たメタルバックを有する表示デバイス等にも適用するこ
とができる。
【0100】
【発明の効果】本発明によれば、基板の溝に無機材料か
らなるカラーフィルターを埋め込んだ構造の基板を製造
できる。この構造によれば、カラーフィルターの膜厚が
厚くなっても、基板に形成する溝の深さを変えることに
よりカラーフィルターの膜厚が相殺されるので、ガラス
製の基板同様の平坦なフィルター付き基板を安定して得
ることができる。また、基板に形成する溝の深さを変え
ることで色再現範囲が調整可能である。また、カラーフ
ィルターと基板の段差が少ないので、カラーフィルター
上に透明導電膜を形成する際に透明導電膜に断線が生じ
にくい。また、透明導電膜上に蛍光体を形成する際、カ
ラーフィルターの凹凸による塗膜ムラが無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態を示す工程図であ
る。
【図2】本発明の実施の第1の形態におけるFEDの断
面図である。
【図3】本発明の実施の第1の形態における蛍光表示装
置の断面図である。
【図4】本発明の実施の第3の形態を示す工程図であ
る。
【図5】本発明の実施の第4の形態を示す工程図であ
る。
【図6】本発明の実施の第5の形態を示す工程図であ
る。
【図7】本発明の実施の第6の形態を示す工程図であ
る。
【図8】従来のFEDにおけるカラーフィルターを有す
る陽極基板の断面図である。
【図9】従来のFEDにおけるカラーフィルターを有す
る陽極基板の斜視図である。
【図10】従来のカラーフィルターを有する陽極基板の
断面図である。
【符号の説明】
1 基板としてのガラス基板 2 フォトレジスト 3,3a,3b,3c,3d マスクとしてのフォトマ
スク 4,4a 溝 5 平滑層 6 透明導電膜 7 陽極基板 21 下地層 R,G,B カラーフィルターペースト又はカラーフィ
ルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内藤 康之 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株式 会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性の基板に溝を形成し、前記溝にカ
    ラーフィルターを設けることを特徴とするカラーフィル
    ターを有する基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 透光性の基板の表面に所定パターンの溝
    を形成する工程と、無機材料を含有するカラーフィルタ
    ーペーストを前記基板の表面に設けて焼成することによ
    りカラーフィルターを形成する工程と、前記溝に前記カ
    ラーフィルターを残して前記基板の表面にはみ出してい
    る前記カラーフィルターを除去する工程とを有する請求
    項1記載のカラーフィルターを有する基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 透光性の基板の表面に所定パターンの溝
    を形成する前記工程を、前記基板の表面に所定パターン
    の開口を有するマスクを形成する工程と、前記マスクの
    開口を介して前記基板の表面に加工液を適用することに
    より前記基板の表面を浸食する工程と、前記マスクを除
    去する工程とによって行うことを特徴とする請求項2記
    載のカラーフィルターを有する基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 複数種類のカラーフィルターペーストに
    ついて各々前記マスクの開口のパターンを変えて前記各
    工程を繰り返して行うことを特徴とする請求項2又は3
    記載のカラーフィルターを有する基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 透光性の基板の表面に下地膜を形成する
    工程と、前記下地膜を有する前記基板の表面に所定パタ
    ーンの溝を形成する工程と、無機材料を含有するカラー
    フィルターペーストを前記基板の表面に設けて焼成する
    ことにより前記溝にカラーフィルターを形成する工程
    と、前記溝に前記カラーフィルターを残して前記基板の
    表面からはみ出した前記カラーフィルターを除去する工
    程と、前記下地膜を除去する工程とを有する請求項1記
    載のカラーフィルターを有する基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記下地膜を有する前記基板の表面に所
    定パターンの溝を形成する前記工程を、前記基板の表面
    に下地膜を形成する工程と、前記下地膜の上に所定パタ
    ーンの開口を有するマスクを形成する工程と、前記マス
    クの開口を介して加工液を適用することにより前記下地
    膜の一部を除去する工程と、前記マスクの開口を介して
    加工液を適用することにより前記基板の表面を浸食する
    工程と、前記マスクを除去する工程とによって行うこと
    を特徴とする請求項5記載のカラーフィルターを有する
    基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記マスクを形成する工程から前記カラ
    ーフィルターを除去する工程までを、複数種類のカラー
    フィルターペーストについて各々前記マスクの開口のパ
    ターンを変えて繰り返して行い、前記下地膜を除去する
    工程を共通の工程として最後に行うことを特徴とする請
    求項6記載のカラーフィルターを有する基板の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 透光性の基板の表面に所定パターンの溝
    を形成する工程と、無機材料を含有するカラーフィルタ
    ーペーストを前記溝に印刷法で設ける工程と、前記基板
    を焼成することによりカラーフィルターを形成する工程
    とを有する請求項1記載のカラーフィルターを有する基
    板の製造方法。
  9. 【請求項9】 無機材料を含有するカラーフィルターペ
    ーストを前記溝に設ける前記工程を、複数種類のカラー
    フィルターペーストについて行うことを特徴とする請求
    項8記載のカラーフィルターを有する基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 透光性の基板の表面に所定パターンの
    溝を形成する工程と、無機材料を含有する第1のカラー
    フィルターペーストを前記基板の表面に設けて前記基板
    を焼成することにより第1のカラーフィルターを形成す
    る工程と、第2のカラーフィルターを形成する部分に開
    口を有するマスクを前記第1のカラーフィルターの上に
    形成する工程と、前記マスクの開口を介して加工液を適
    用することにより前記第1のカラーフィルターの一部を
    除去する工程と、前記マスクを除去する工程と、前記第
    1のカラーフィルターが形成された前記基板の表面に第
    2のカラーフィルターペーストを設けて前記基板を焼成
    することにより第2のカラーフィルターを形成する工程
    と、前記溝からはみ出しているすべてのカラーフィルタ
    ーを前記基板の表面から除去する工程とを有する請求項
    1記載のカラーフィルターを有する基板の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第2のカラーフィルターを形成し
    た後に、前記工程と同様の手順で第3以降のカラーフィ
    ルターペーストを用いて第3以降のカラーフィルターを
    形成し、最後に前記溝からはみ出しているすべてのカラ
    ーフィルターを前記基板の表面から除去する前記工程を
    行うことを特徴とする請求項10記載のカラーフィルタ
    ーを有する基板の製造方法。
  12. 【請求項12】 透光性の基板の表面に所定パターンの
    溝を形成する工程と、無機材料を含有する感光性カラー
    フィルターペーストを前記基板の表面に設ける工程と、
    前記感光性カラーフィルターペーストによってカラーフ
    ィルターを形成する部分に開口を備えたマスクを介して
    前記感光性カラーフィルターペーストに光を照射する工
    程と、前記感光性カラーフィルターペーストを現像する
    工程と、前記基板を焼成することによりカラーフィルタ
    ーを形成する工程とを有する請求項1記載のカラーフィ
    ルターを有する基板の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記感光性カラーフィルターペースト
    を前記基板の表面に設ける前記工程と、前記感光性カラ
    ーフィルターペーストに光を照射する前記工程と、前記
    感光性カラーフィルターペーストを現像する前記工程
    を、複数種類の感光性カラーフィルターペースト毎にそ
    れぞれ繰り返し行い、その後に前記基板を焼成する前記
    工程を共通工程として行い、複数種類のカラーフィルタ
    ーを前記基板に形成する請求項12記載のカラーフィル
    ターを有する基板の製造方法。
  14. 【請求項14】 透光性の基板の表面に所定パターンの
    溝を形成する前記工程を、前記基板の表面に所定パター
    ンの開口を有するマスクを形成する工程と、前記マスク
    の開口を介して前記基板の表面に加工液を適用すること
    により前記基板の表面を浸食する工程と、前記マスクを
    除去する工程とによって行うことを特徴とする請求項8
    又は9又は10又は11又は12又は13記載のカラー
    フィルターを有する基板の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記基板の表面に所定パターンの開口
    を有するマスクを形成する際に、前記基板の裏面を前記
    加工液から保護する保護膜を形成することを特徴とする
    請求項3又は4又は6又は7又は8又は9又は10又は
    11又は12又は13又は14記載のカラーフィルター
    を有する基板の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記カラーフィルターを形成した後
    に、前記カラーフィルター及び前記基板の表面に平滑層
    を形成し、前記平滑層の上の前記各カラーフィルターに
    対応する部分にそれぞれ透明導電膜を形成することを特
    徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は
    7又は8又は9又は10又は11又は12又は13又は
    14又は15記載のカラーフィルターを有する基板の製
    造方法。
  17. 【請求項17】 透光性を有する基板の表面に形成され
    た溝にカラーフィルターが設けられたカラーフィルター
    を有する基板。
  18. 【請求項18】 前記基板の表面と前記カラーフィルタ
    ーの表面が実質的に同一平面となるように構成された請
    求項16記載のカラーフィルターを有する基板。
  19. 【請求項19】 前記カラーフィルターが無機材料から
    なる請求項17記載のカラーフィルターを有する基板。
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Cited By (3)

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CN109765651A (zh) * 2017-11-10 2019-05-17 住友化学株式会社 复合相位差板、光学层叠体、以及图像显示装置

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