JPH09134686A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JPH09134686A
JPH09134686A JP31727895A JP31727895A JPH09134686A JP H09134686 A JPH09134686 A JP H09134686A JP 31727895 A JP31727895 A JP 31727895A JP 31727895 A JP31727895 A JP 31727895A JP H09134686 A JPH09134686 A JP H09134686A
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JP
Japan
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substrate
light emitting
glass substrate
color
fed
Prior art date
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Pending
Application number
JP31727895A
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English (en)
Inventor
Morio Hosoya
守男 細谷
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のFEDが有する視野角、階調性、輝度
等の優れた特性を保持したまま、RGB発光色が鮮明で
優れた品質のカラー画像を表示することができる画像表
示装置を提供すること。 【解決手段】 ガラス基板と配線層と電子放出素子と絶
縁層と引出電極とからなる電子放出基板と、ガラス基板
と陽極とマトリックス状に形成された赤色(R)発光、
緑色(G)発光及び青色(B)発光性の各蛍光体層とか
らなる発光基板とを、両者間を真空状態に対向積層させ
且つ電気的に接続してなる画像表示装置において、発光
基板のガラス基板面及び/又は該ガラス基板と陽極との
間に、前記R、G及びBの蛍光体層と整合させてブラッ
クマトリックス及び/又はカラーフイルターを配設して
なることを特徴とする画像表示装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィールドエミッショ
ンディスプレイ及びこれに準ずる構造の電子放出素子を
有する画像表示装置(以下これらを総称してFEDとい
う)に関し、更に詳しくは、従来のFEDに、ブラック
マトリックス及び/又はカラーフイルターを設けること
によって、FEDが本来有する視野角、階調性、輝度等
の優れた特性を保持したまま、より高品質のカラー画像
表示が可能なFEDに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、平面ディスプレイとして液晶ディ
スプレイが広く利用されているが、この液晶ディスプレ
イは、その製造において多くの工程と厳しい品質管理が
要求されており又、消費電力が大きい等の特性上の問題
もあり、これらの液晶ディスプレイに代わるものとして
FEDが注目されている。
【0003】上記従来のFEDは図7に示すように、ガ
ラス基板1と配線層2と電子放出素子3と絶縁層4と引
出電極5からなる電子放出基板100と、ガラス基板6
と陽極7とR、G及びBの蛍光体層からなる発光基板2
00とを、両者間を真空状態に対向積層させ且つ電気的
に接続してなる基本構造を有している。このFEDにお
いて、電子放出素子3と引出電極5と陽極7に電圧を印
加して、引出電極5によって電子放出素子3から電子を
引出し、これを陽極7へ衝突させて蛍光体を発光させ
る。
【0004】そして、引出電極5、陽極7及び電子放出
素子3に印加する電圧の組み合わせを制御することによ
り、電子放出素子3から放出される電子の量及び放出方
向を制御し、電子線を所望の蛍光体層(図7ではBの蛍
光体層)に照射し、そのエネルギーで蛍光体層Bを青色
に発光させる。蛍光体層Bから発光される青色は、透明
陽極7及びガラス基板6を通して外部に放射され、青色
光として観察される。このようにR、G及びBの各蛍光
体層を任意の組み合わせ、且つ任意の順序に発光させる
ことによって、所望の画像がガラス基板6の面に表示さ
れる。
【0005】尚、本発明の対象となるFEDとしては、
その電子放出素子が電界集中効果により電子放出を行う
冷陰極(フィールドエミッションアレイ)や、これに置
き換わる微小電子源であるMIM構造(金属/絶縁体/
金属)、MIS構造(金属/絶縁体/半導体)、MSM
構造(金属/半導体/金属)微小電子源を有している電
子放出素子を含む。又、1965年に「ラジオエンジニ
アリング エレクトロフィジックス(Radio Eng.Electro
n Phys.)」第10巻、1290〜1296頁」にエム・
アイ・エリンソン(M.I.Elinson)らによって報告されて
以来、いくつかの報告がされている電極間に微粒子を持
つ平面型電子放出素子を有するFEDがあり、更に新規
に開発される微小電子放出素子を有するFEDも本発明
の対象とするFEDに含まれる。
【0006】更に本発明が対象とするFEDとしては、
必ずしも図1の構造を持つ必要はなく、例えば、引出電
極5を持たない2極構造の電子放出基板100や、引出
電極5の上に絶縁体層と、更にその上に電子線を収束/
偏向させるための収束電極を持つ4極構造等の様々な構
造をを有するFED、更には、図1とは構造が異なる平
面型電子放出素子も包含される。例えば、これらの電子
放出素子からの蛍光体への電子線照射の方法は様々であ
り、電子放出素子と蛍光体の組み合わせは、図1では多
対多の組み合わせを示しているが、これに限定されず、
例えば、1対1、1対多、多対1及び多対多のいずれで
もよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のFEDの動作原
理からして、FEDは液晶ディスプレイに比較して構造
が簡単であるとともに、製造工程数が少なく、そのうえ
製造時における品質管理面で著しく有利である。又、自
発光型のディスプレイであるため画質も優れ、且つ低消
費電力であるという特徴をも持つ。しかしながら、この
FEDに使用するR、G及びBを発光する蛍光体の選択
が困難であり、R、G及びBの蛍光体から発光されるR
光、G光及びB光は、それぞれ純粋なR、G及びB光と
は云えず、その結果、これらの3原色の加色混合によっ
て得られるカラー画像は鮮明性に欠けるという問題があ
る。
【0008】FEDの問題の一つに、適切な色純度で発
光する蛍光体が少ないという問題がある。FEDで使用
する電子線の運動エネルギーは約100〜5000Vで
あり、CRTのそれの約10〜30kVよりは低く、蛍
光装置表示管の10〜100Vよりは大きい。この為、
CRTや蛍光表示管用の蛍光体をそのままFEDに使用
しても適切な色純度で発光しない。又、FED専用の蛍
光体の開発は近年始まったばかりで、適切な物が見つか
っていないのが現状である。
【0009】従って本発明の目的は、従来のFEDが有
する視野角、階調性、輝度等の優れた特性を保持したま
ま、R、G及びB発光色が鮮明で優れた品質のカラー画
像を表示することができるFEDを提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、以下の本
発明によって達成される。即ち、本発明は、ガラス基板
と配線層と電子放出素子と絶縁層と引出電極とからなる
電子放出基板と、ガラス基板と陽極とマトリックス状に
形成された赤色(R)発光、緑色(G)発光及び青色
(B)発光性の各蛍光体層とからなる発光基板とを、両
者間を真空状態に対向積層させ且つ電気的に接続してな
るFEDにおいて、発光基板のガラス基板面及び/又は
該ガラス基板と陽極との間に、前記R、G及びBの蛍光
体層と整合させてブラックマトリックス及び/又はカラ
ーフイルターを配設してなることを特徴とするFEDで
ある。
【0011】本発明によれば、FEDの発光基板側にブ
ラックマトリックスを設けることによって、意図しない
蛍光体層からの発光色が、意図した蛍光体層の発光と混
合することが防止される結果、表示カラー画像のコント
ラストが非常に向上する。又、本発明によれば、FED
の発光基板側にカラーフイルターを設けることによっ
て、蛍光体層から発光されるそれぞれの光中の不要の波
長の光を、カラーフイルターによって吸収し、必要なそ
れぞれの純粋な各R、G及びB光を発光させることがで
きるので、濁りのない高品質のカラー画像が表示され
る。更に、本発明によれば、FEDの発光基板側にブラ
ックマトリックスを含むカラーフイルターを設けること
によって、上記2点の利点が相乗され、一層高品質のカ
ラー画像が表示される。
【0012】
【発明の実施の形態】次に実施の形態を挙げて本発明を
更に詳細に説明する。図1に示す例は、従来公知のFE
Dの発光基板200側のガラス基板6の面に、ブラック
マトリックス8を設けた実施形態を示している。本例に
よれば、蛍光体層Bのみを発光させる場合、電子放出素
子3から放出される電子線は近接するR及びGの蛍光体
層にも一部照射されるが、該照射によって発光されたR
及びGの光はブラックマトリックス8によりその大部分
が吸収され、ブラックマトリックス8面から発光する光
はB色のみとなり、混色による中間色は発光されず、B
色のみが発光される。勿論、他のR色、G色及びこれら
R、G及びB色の2色以上の同時発光においても同様で
ある。
【0013】図2に示す形態は、ブラックマトリックス
8をガラス基板6と陽極7との間に設けたものであり、
上記図1の場合と同様の効果を奏する。但し、この場合
においては、陽極上に蛍光体層を形成するという工程が
行われる。一般に蛍光体層の形成は、蛍光体をバインダ
ー樹脂と溶剤に分散させた蛍光体ペーストを塗布し焼成
して、溶剤及びバインダー樹脂を焼失させることにより
行われ、その焼成温度が450℃程度と高い。従って、
このようにFEDの製造に際し、蛍光体層の形成に高温
が使用される場合には、該ブラックマトリックス8の形
成には、上記蛍光体層の形成時の温度に耐え得る材料か
ら形成することが必要である。又、陽極7の機能低下を
防止する目的で、形成されるブラックマトリックス8が
多少の導電性を有する場合には、ブラックマトリックス
8と陽極7との間には絶縁層10を設けることが好まし
い。尚、図1の例においては、上記の如き配慮は不要で
あり、いかなる材料によってブラックマトリックス8を
形成してもよいが、ブラックマトリックス8が最表層に
配置されるため、ブラックマトリックス8が耐擦過性に
劣る場合には、ブラックマトリックス8の面に硬質透明
樹脂等からなる保護層(不図示)を形成することが好ま
しい。
【0014】図3に示す例は、従来公知のFEDの発光
側のガラス基板6の面にカラーフイルター9を設けた実
施形態を示している。本例によれば、蛍光体層Bを発光
させる場合、電子放出素子3から放出される電子によっ
て蛍光体層Bから発光される光が多少の不要な波長成分
を含んでいても、B色のフイルター作用によって純粋な
B光のみがカラーフイルター9面から発光される。R及
びG色の発光、或いは2色以上の同時発光の場合も同様
である。従って本例によれば、それぞれ純粋なR、G及
びB光の発光及びそれらの組み合わせによって、高品質
のカラー画像が形成される。
【0015】図4に示す形態は、カラーフイルター9を
ガラス基板6と陽極7との間に設けたものであり、上記
図3の場合と同様の効果を奏する。但し、この場合にお
いても、ブラックマトリックス形成の場合と同様の理由
で、FEDの製造に際し、蛍光体層の形成に高温が使用
される場合には、該カラーフイルター9の形成には上記
蛍光体層の形成時の温度に耐え得る材料から形成するこ
とが必要である。又、陽極7の機能低下を防止する目的
で、形成されるカラーフイルター9が多少の導電性を有
する場合には、カラーフイルター9と陽極7のと間に絶
縁層10を設けることが好ましい。
【0016】尚、図3の例においては、上記の如き配慮
は不要であり、いかなる材料によってカラーフイルター
9を形成してもよいが、カラーフイルター9が最表層に
配置されるため、カラーフイルター9が耐擦過性に劣る
場合には、カラーフイルター9の面に硬質透明樹脂等か
らなる保護層(不図示)を形成することが好ましい。図
5に示す例は、従来公知のFEDの発光側のガラス基板
6の面にブラックマトリックス(Bk)を含むR、G及
びBのカラーフイルター9を設けた実施形態を示してい
る。本例によれば、図1と図3との例における効果が共
に発揮されるFEDが提供され、又、図6に示す例では
前記図2及び図4との例における効果が共に発揮される
FEDが提供される。
【0017】尚、前記図2、図4及び図6に示す絶縁層
10としては、例えば、SiO2、Al23、Ta25
等を蒸着やスパッタ法で約1〜50μm程度の厚みに
形成する。勿論、絶縁層10の材料は上記の例に限定さ
れず、例えば、無色透明のガラスペーストを印刷或いは
コーティング及び焼成して形成してもよい。又、以上の
各例において、外光の反射による画像の見にくさを防止
する目的で、ブラックマトリックス8の面、カラーフイ
ルター9の面或いはガラス基板6の面に公知の反射防止
層(不図示)を設けることが好ましい。以上の本発明の
例は、単なる例示であり、本発明のFEDは、ブラック
マトリックス8及び/又はカラーフイルター9を有する
限り、従来公知の、或いは今後開発されるFEDの全て
を包含する。
【0018】次に本発明の基本形態である図1に示すF
EDの詳細を説明する。尚、図1はディスプレイのR、
G及びBの1単位画素部分を駆動する構造のみを示し、
各部の実際の寸法比は無視して描かれている。ガラス基
板1は、形成されるFEDを支持するのに十分な厚みを
有し、その上に配線層2が形成されている。この配線層
2の上には、電子放出素子3及び絶縁層4が形成され、
絶縁層4の上には引出電極5が形成されている。
【0019】ガラス基板1としては、ソーダライムガラ
ス、低膨脹ガラス(例えば、コーニング7059等)、
高歪点ガラス等が使用され、配線層2は、電子放出素子
3に電圧を供給するもので、例えば、ITO、Sn
2、ZnO:Al等の透明導電膜や、Al、Au、
W、Mo、Ti、Ta、Nb、Cr、Pt等の材料か
ら、約0.02〜200μm程度の厚みに、蒸着とフォ
トグラフィー、或いは印刷と焼成等の方法で形成されて
いる。
【0020】電子放出素子3の形成方法には様々な方法
がある。代表的な作製方法としてはSi基板のエッチン
グと絶縁体、金属の堆積を組み合わせた方法や、Spi
ndt型のような金属堆積の方法等がある。電子放出素
子の形状も円錐型の他、カルデラ状や、十字型、平面型
等、様々である。更に、電界集中効果を利用せず熱電子
放出を行うMIM、MIS、MSM構造の微小電子源も
ある。これらの材料も構造により様々である。
【0021】発光基板200側は、ガラス基板6の下面
に、陽極7及びRGBの蛍光体層が形成されている。陽
極7は、例えば、ITO、SnO2、ZnO:Al等の
透明導電膜を約0.3〜200μm程度の厚みに、蒸着
とフォトグラフィー、或いは印刷と焼成等の方法で形成
されている。蛍光体層は、通常、それぞれR、G及びB
に発光する蛍光体を、低温で焼成可能な樹脂バインダー
(例えば、エチルセルロース、ニトロセルロース、アク
リル樹脂等)と溶剤中に分散させ、蛍光体ペーストとし
たものを塗布し、焼成することによってモザイク状に形
成される。
【0022】電子照射によってR色に発光する蛍光体と
しては、Y23:Eu、Y22S:Eu、Y2SiO5
Eu、Y3Al512:Eu、ScBO3:Eu、Zn
3(PO4)2:Mn、YBO3:Eu、SnO2:Eu、
(Y,Gd)BO3:Eu、GdBO3:Eu、LuB
3:Eu等があり、B色に発光する蛍光体としては、
ZnMgO、ZnGa24、ZnS:Ag、Y2Si
5:Ce、CaWO4:Pb、BaMgAl1423:E
u等があり、G色に発光する蛍光体としては、ZnO:
Zn、Gd22S:Tb、ZnGa24:Mn、Zn
S:Cu,Al、Zn2SiO4:Mn、BaAl
1219:Mn、BaAl1219:Mn、YBO3:T
b、BaMgAl1423:Mn、LuBO3:Tb、G
bBO3:Tb、ScBO3:Tb、Sr6Si33
4:Eu等が挙げられる。
【0023】これらの蛍光体層は縦横ともにRGBRG
B・・・・の繰り返しで平面的に設けられ、例えば、
R、G及びB色の1色の1画素のサイズは約1〜250
0μmであり、それぞれの色の蛍光体層の間隔は約2
〜70μm程度である。各色とも蒸着とフォトグラフィ
ー、電着、印刷、或いは印刷と焼成等の方法で約0.5
〜200μm程度の厚みに形成されている。
【0024】以上の如き電子放出基板100と発光基板
200とは、FEDの完成品としては、電子放出基板1
00と発光基板200とが図1に示すように、対向する
ように配置され、スペーサー、シール剤等を用いて、約
100μm〜10mm程度の空間を有し、且つ該空間が
真空状態になるように積層される。
【0025】以上の如く構成されたFEDは、例えば、
3極構造の電子放出基板の場合、真空管と同様の動作を
行ない、電子放出素子3をカソード、陽極7をアノー
ド、引出電極5をグリットとして、各電極に所定の電圧
をかけることによって、電子放出素子3から電子を引き
出し、これを陽極7へ放出及び衝突させて蛍光体層を夫
々の色に発光させる。この際、電子放出素子3、陽極7
及び引出電極5にかける電圧のオン−オフと電圧の高低
によって、各色単独或いは同時に発光させて、陽極7、
ガラス基板6、ブラックマトリックス8及び/又はカラ
ーフイルター9を通して図面上上方からカラー画像が観
察される。
【0026】本発明は、上記の如きFEDに、図1〜6
に例示するように、ブラックマトリックス8及び/又は
カラーフイルター9を設けたことを特徴としている。図
1、図3及び図5に例示のFEDにおいて、ブラックマ
トリックス8又はカラーフイルター9は、発光基板20
0のガラス基板6の表面にいずれの公知材料から直接設
けてもよく、又、別の透明性フイルムや透明ガラスに別
途ブラックマトリックス8又はカラーフイルター9を形
成して、これをガラス基板6の表面に積層してもよい。
【0027】又、図2、図4及び図6に例示のFEDの
場合において、蛍光体層の形成に高温処理が要求されな
い場合には、上記と同様にブラックマトリックス8又は
カラーフイルター9を設けることができる。しかしなが
ら、図2、図4及び図6に例示のFEDの場合におい
て、蛍光体層の形成に400〜500℃程度の高温処理
が要求される場合には、該処理時の温度に耐久性のある
材料からブラックマトリックス8又はカラーフイルター
9を形成する。
【0028】これらのブラックマトリックス8又はカラ
ーフイルター9はFEDの蛍光体層のR、G及びBと整
合させて形成することが重要であり、例えば、FEDの
蛍光体層のR、G及びBは通常相互に規則正しいモザイ
ク状に形成及び配列されているので、形成するブラック
マトリックス8は上記R、G及びBの各画素の境界を被
覆するように格子状に形成する。又、カラーフイルター
9の場合及びブラックマトリックスを含むカラーフイル
ター9の場合には、モザイク状に形成されているR、G
及びBの蛍光体層とカラーフイルター9のR、G及びB
のそれぞれの画素が整合するように形成する。
【0029】本発明のFEDにおけるブラックマトリッ
クスの形成方法としては、従来公知のいずれの形成方法
でもよく、例えば、クロム等の金属膜を用いる方法や、
カーボンや遮光性顔料等を分散させた感光性樹脂を用い
る方法等でよい。クロム等の金属膜からなるブラックマ
トリックスは、金属膜を蒸着等の方法でFEDを構成す
るガラス基板6(FEDを構成する前のガラス基板で
も、構成後のガラス基板でもよい)のいずれかの面に形
成し、次にフォトレジストを使用したフォトリソ法とエ
ッチング工程により金属膜を、RGBの蛍光体層のそれ
ぞれの境界面に整合させてパターニングしてブラックマ
トリックス8を形成する。一方、カーボンや遮光性顔料
等を分散した感光性樹脂を用いる方法では、遮光性顔料
等を分散した感光性樹脂層を塗布や印刷等の方法でFE
Dを構成している発光基板200側のガラス基板6の面
上に形成し、RGBの蛍光体層の各画素に整合させてパ
ターン露光及び現像してブラックマトリックス8を形成
する。
【0030】又、特開平4−13105号公報や、特開
昭63−309916号公報に開示のように、複数の色
相の顔料を組合せた遮光性感光材料を用いてブラックマ
トリックスを形成することも可能である。更に特開平4
−40420号公報や特開平4−190362号公報に
記載のように、複数の有機顔料とカーボンブラックとの
混合や、複数の有機顔料と有機黒色顔料との混合による
遮光性材料によりブラックマトリックス8を形成するこ
とができる。
【0031】特に図2の様に、耐熱性が必要な場合に
は、上記のようなCr等の薄膜を加工したものか、若し
くは、エチルセルロース、ニトロセルロース、ポリビニ
ルアルコール、アクリル樹脂等の低温で焼成可能な樹脂
とテルピネオール等の溶剤からなるバインダー中に低融
点ガラスフリット(PbO、B23、SiO2等)及び
カーボン、耐熱性のある黒色顔料等を分散させたペース
トを用いて印刷法(スクリーン印刷等)、充填法(レジ
ストで型を作って凹部にペーストを充填しレジストを剥
離する方法)、サンドブラスト法(ペーストを塗布した
上にレジストにてマスクを形成し、サンドブラスト加工
する方法)等により形成し焼成して樹脂分を焼失させる
方法が好ましい。このような耐熱性が要求される場合の
保護膜は、SiO2、Al23、Ta25等を蒸着、ス
パッタ等にて形成するか、若しくは、無色透明のガラス
ペーストを印刷等により形成するのが好ましい。
【0032】本発明においてカラーフイルター9を形成
する方法としては、従来公知の方法、例えば、染色法、
顔料分散法、印刷法及び電着法と大きく分けて4種の方
法を使用することができる。例えば、染色法によるカラ
ーフイルターは、発光基板200側のガラス基板6上
に、可染性感光膜を形成し、R、G又はBのいずれかの
蛍光体層と整合させて、フォトマスクを介してパターン
露光し、これを現像することによって被染色パターンを
形成する。これをRGBの3原色の1色目に染色する。
その後、防染処理を行って2色目の工程に入り、可染性
感光膜の形成からの手順を繰り返し、2色目と3色目の
画素パターンを形成する。次に画素部の保護と平坦化の
ために、表面に透明トップコート層を設置してカラーフ
イルター9とする。又、印刷法においては、熱硬化性樹
脂又は紫外線硬化性樹脂に顔料を分散したインクを用い
て、R、G及びBの蛍光体層と整合させて各画素を印刷
し、カラーフイルター9を作製する。
【0033】更に、電着法においては、ガラス基板6上
にITO膜を形成し、その上にポジ型レジストでマスク
を形成し、これをR、G又はBのいずれかの蛍光体層と
整合させてパターニングし、ITO膜を露出させる。カ
ルボキシル基等を導入した透明で安定なポリマーに顔料
を分散した電着液につけて通電すると、ポリマーはカル
ボキシル基等のためにマイナスに帯電しており、顔料を
含有したポリマーが露出しているITO膜に付着する。
これをR、G及びBの3色分繰り返してカラーフイルタ
ーとする。ブラックマトリックスを形成してから上記の
工程と繰り返しBk入りのカラーフイルターとしてもよ
い。先にポリマーが付着したITO膜はポリマーによっ
て絶縁化されるので他の色との混色は起こらない。
【0034】顔料分散法においては顔料をアクリル樹脂
等の被膜形成材料中に分散剤等により分散して基板上に
塗布及び乾燥して着色層を形成した後、その上にポジ型
レジスト(感光性樹脂)を塗布及び乾燥し、マスクを用
いてR、G又はBのいずれかの蛍光体層と整合させて露
光後、現像してレジストのパターンを形成する。レジス
トが除去された部分の着色層をエッチングにより除去し
て、着色層とレジスト層とからなるパターンを形成し、
その後不要となった着色層上のレジストを剥離し、これ
を繰り返してカラーフイルターを完成させる。
【0035】又、顔料とそのベヒクルからなる着色組成
物に、光重合性モノマーと光重合開始剤又は感光剤を添
加して感光性着色組成物とし、これを基板上に塗布、乾
燥し、R、G又はBのいずれかの蛍光体層と整合させて
露光及び現像を行い、これを繰り返してカラーフイルタ
ーを形成してもよい。この場合の感光剤としては、ビス
アジド化合物、ジアゾ化合物等があり、又、光重合開始
剤としては、アセトフェノン、ベンジルジメチルケター
ル等が使用される。
【0036】又、図4の様に耐熱性が必要な場合には、
上記のいずれの方法で形成したものでも構わないが、そ
の材料が耐熱性を有する必要があり、耐熱性のある顔料
若しくは色ガラスと低融点ガラスフリット(PbO、B
23、SiO2等)をエチルセルロース、ニトロセルロ
ース、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂等の低温で
焼成可能な樹脂の溶液中に分散させたペーストが用いら
れる。更に、上記のペーストに感光性樹脂を添加した感
光性ペーストを用いてフォトリソグラフィー法により形
成してもよい。
【0037】上記で使用する耐熱性のある顔料として
は、下記のものが挙げられる。耐熱性顔料の種類は多い
が、代表的なものとしては、鉄系(赤色)、アルミン酸
マンガン系(桃色)、金系(桃色)、アンチモン−チタ
ン−クロム系(橙色)、鉄−クロム−亜鉛系(褐色)、
鉄系(褐色)、チタン−クロム系(黄褐色)、鉄−クロ
ム−亜鉛系(黄褐色)、鉄−アンチモン系(黄褐色)、
アンチモン−チタン−クロム系(黄色)、亜鉛−バナジ
ウム系(黄色)、ジルコニウム−バナジウム系(黄
色)、クロム系(黄色)、バンジウム−クロム系(黄
色)、コバルト系(青色)、アルミン酸コバルト系(黒
色)、バナジウム−ジルコニウム系(青色)、コバルト
−クロム−鉄系(黒色)等があり、これらを混合して色
調を合わせることも可能である。そして、粒径1μm以
上の粒子が全粒子の10重量%以下であることが望まし
い。すなわち、粒径の大きな粒子が多いと透過度が低下
して輝度の低下をもたらすからである。更に、粒径0.
01〜0.7μmの粒子が全粒子の20重量%以上であ
ることが望ましい。
【0038】上記で使用する耐熱性のある色ガラスとし
ては、下記のものが挙げられる。色ガラスは着色構造か
らも種類が非常に多く、又、同じ原料でも条件によって
色が変わる。一例を示すと、フリットは、珪素(SiO
2)、酸化鉛(PbO)、酸化カリウム(K25)、硼
酸(B23)、フッ化アルミ(AlF3)、酸化砒素
(As23)等を含むカリ鉛ガラスが主成分であり、原
料としては、珪石、鉛丹、黄色酸化鉛、鉛白、カリ硝
石、硼酸、硼砂、重炭酸ソーダ、フッ化物等が使用され
る。これに着色剤として亜砒酸(白色)、酸化錫(白
色)、酸化銅(緑色)、酸化コバルト(青色)、重クロ
ム酸カリ(黄色)、酸化アンチモン(黄色)、酸化鉄
(茶色)、二酸化マンガン(紫色)、酸化ニッケル(紫
色)、塩化金(赤色)、ウラン酸ソーダ(橙色)、セレ
ン赤(朱赤色)等が組み合わされて混合される。そし
て、本発明においては、これらを混合し加熱溶融してガ
ラス化したものを冷却粉砕したものを使用する。尚、以
上の説明では、ブラックマトリックス及び/又はカラー
フイルターをガラス基板6に直接形成する方法で本発明
を説明したが、本発明においては、別途作製されている
ブラックマトリックス及び/又はカラーフイルターをガ
ラス基板6に貼着して本発明のFEDとすることができ
るのは勿論である。
【0039】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。 実施例1電子放出基板の形成 先ず、真空に保ったチャンバー中にSi基板を導入し、
これを300℃に加熱すると同時に水蒸気に曝してSi
基板表面に0.1μmの酸化膜を形成する。次に、スパ
ッターにより無機絶縁体層であるSiNをSi基板上に
0.3μmの厚さで形成する。その上に、レジスト剤
(東京応化工業製ORM85)をスピンナーにより回転
塗布し、オーブンにて80℃で30分間放置して乾燥さ
せる。冷却後、所望のパターンを露光し、レジストの現
象、水洗を行った後、オーブン内に入れ、135℃で3
0分間放置する。空冷後、フッ酸によりSiN層をエッ
チングする。次に、基板を120℃に保持したレジスト
剥離液(東京応化工業製クリーンストップ)中に5分間
放置し、更に、室温のストリップリンス液に1分間、室
温のイソプロピルアルコールに1分間夫々浸すことでレ
ジストの剥離を行う。この基板を水洗し、その後乾燥さ
せる。次に、この基板をCHF3+O2 をエッチャント
として用いたリアクティブ・イオン・エッチングによ
り、上記の操作でパターニングしたSiNをマスクとし
てSiO2 層をパターニングする。以上により表面酸化
膜のパターニングを終了する。
【0040】表面酸化膜のパターニングが終了した基板
に対し、水酸化カリウム水溶液を用いてSiの異方性エ
ッチングをする。次に、真空に保ったチャンバー中にこ
の基板を導入し、これを300℃に加熱すると同時に水
蒸気に曝して表面酸化し、Si表面に0.1μmの酸化
膜を形成する。この基板上にスパッター法によりSiO
2とAl23の混合組成を持つ絶縁体層を400μmの
膜厚で堆積させる。更にその上にスパッター法によりM
o層を100μmの膜厚で堆積させる。最後に、この基
板をフッ酸・硝酸混合溶液で処理してSiO2 を除去す
る。この様にして得られた基板を真空チャンバーに導入
し、350℃に加熱したヒーター上に設置されたCr電
極がパターニングされたガラス基板上に置く。ガラス基
板側を陰極としてガラス基板とSi基板との間に400
Vの電圧を印加することにより、静電接着を行ない電子
放出基板を形成した。
【0041】実施例2発光基板の形成 ガラス基板上にCrにてBM層を形成し、その間隙にペ
ースト材料として、レッド、グリーン、ブルーの3種類
の色ガラスペーストを使用し、スクリーン印刷でパター
ニングし、その後、焼成してカラーフィルターを形成し
た。本実施例で使用した色ガラスペーストを表1に示し
た。この表1に示された各色の色ガラスペーストは、イ
オン着色又はコロイド発色により、各色に対応した透明
色ガラス成分(50〜90重量%)、及びエチルセルロ
ースとターピネオールを混練した有機ビヒクル(10〜
50重量%)とから構成した。又、スクリーン版には3
00メッシュのものを使用し、印刷した。その際、各色
ガラスペーストは、有機ビヒクルを適宜添加して粘度を
200〜1000ps程度に調整して印刷した。
【0042】表1 色ガラスペーストの組成
【0043】焼成にはベルト式焼成炉を使用し、350
〜580℃の熱勾配を作り、580℃で20分以上、全
体で120分間焼成した。ベルトスピードは80mm/
minとした。又、バッチ式焼成炉を使用して、600
℃で15分間焼成する様にしてもよい。
【0044】このカラーフィルターの上に、無色透明ガ
ラスペースト(日本電気硝子(株)製「PLS3162
S」)を使用して、300メッシュ版のスクリーン印刷
で全面印刷し、焼成して絶縁層を形成した。この上に、
ITOにて電極を形成し、その上に焼成によって焼失す
るバインダーによりペースト化した3色(発光色:赤、
緑、青)の蛍光体ペーストを用いて、電極上にスクリー
ン印刷し、450℃で15分間焼成して、蛍光体ペース
ト中の有機バインダーを焼失させ、蛍光体層を形成し
た。ここでは、下記組成の蛍光体ペースト、即ち、蛍光
体と溶剤に溶かしたバインダーを3本ロールで混練の
上、溶剤にて30,000cpsに希釈したものを用い
た。
【0045】 (緑色発光用の蛍光体ペースト) ・蛍光体:Zn2SiO4:Mn(化成オプトニクス社製、P1−G1S) 50.0重量% ・バインダー:エチルセルロース(N−50) 4.2重量% ・溶剤:BCA 45.8重量% (赤色発色用の蛍光体ペースト) ・蛍光体:(Y,Gb)BO3:Eu(化成オプトニクス社製、KX−504A) 51.0重量% ・バインダー:エチルセルロース(N−50) 4.5重量% ・溶剤:BCA 44.4重量% (青色発色用の蛍光体ペースト) ・蛍光体:BaMgAl1423:Eu(化成オプトニクス社製、KX −501A) 51.0重量% ・バインダー:エチルセルロース(N−50) 4.1重量% ・溶剤:BCA 44.9重量%
【0046】実施例3発光基板の形成 ガラス基板上に、表2中の顔料を無色透明ガラスペース
トに分散させてなるペースト材料を使用し、スクリーン
印刷でパターニングして、焼成してカラーフィルターを
形成した。各色のペースト材料は、ペイントシェイカー
にて顔料を粒径0.01〜0.5μm程度に微粒子化
し、この微粒子化した無機顔料(10〜20重量%)と
無色透明ガラスペースト(80〜90重量%)を3本ロ
ールにて20〜30分間混練分散させて作製した。更に
その上に、実施例2と同じ材料で同様にして絶縁層を形
成した。印刷条件及び焼成条件は実施例2の場合と同様
である。尚、焼成工程は、各層の印刷後に行ってもよい
し、乾燥状態で各層を形成した後に同時に焼成するよう
にしてもよい。
【0047】表2 無色透明ガラスペーストに分散させ
てなるペースト材料の組成
【0048】実施例4発光基板の形成 離型性を有するアクリル=メラミン処理が施された50
μmのポリエステルフィルム(MC−19、麗光製)基
板上に、レッド、グリーン、ブルーの3種類の色溶液を
使用してパターニングし、その後、焼成してカラーフィ
ルターを作製した。本実施例で使用した色溶液は、下記
に示す組成の感光性樹脂、各色色材、及び溶媒を下記に
示す組成で用い、これらの材料をボールミル等で混合分
散させたものを用いた。
【0049】 (感光性樹脂の組成) ・ポリ(メタクリル酸メチル・メタクリル酸)(90/10モル比) 53.8g ・ペンタエリスットトリアクリル酸エステル 44.2g ・第3ブチルアントラキノン 2.0g
【0050】又、色材としては、下記のものを用いた。
赤の色材としては、C.I.ピグメントレッド177を
アクリル系樹脂に微分散させた粉末加工顔料(カラーテ
ックス レッドU3BN 山陽色素製)と、C.I.ピ
グメントイエロー83をエチルセルロース樹脂に微分散
させた粉末加工顔料(カラーテックス イエローE22
2 山陽色素製)の混合物(90:10)を用い、緑の
色材としては、C.I.ピグメントグリーン36のマレ
イン酸系樹脂加工顔料(カラーテックス グリーン#4
03 山陽色素製)と、C.I.ピグメントイエロー8
3のエチルセルロース樹脂加工顔料の混合物(90:1
0)を用い、青の色材としては、C.I.ピグメントブ
ルー15:3のアクリル系樹脂加工顔料(カラーテック
ス ブルーU1−822 山陽色素製)と、C.I.ピ
グメントバイオレッド23のマレイン酸系樹脂加工顔料
(カラーテックス バイオレット#600 山陽色素
製)の混合物(60:40)を用い、黒の顔料として
は、カーボンとチタン(75:25)の混合物を用い
た。ここで用いた顔料粒子系は、0.7μm以下になる
ようにし、特に赤は、0.5μm緑は、0.3μm青
は、0.2μmになるように分散した。
【0051】上記の材料を用いて作製した各色溶液の組
成の重量比を下記に示す。 (各色溶液の組成) 赤色溶液 ・感光性樹脂 8重量% ・色材 2重量% ・溶媒:エチルセルソルブアセテート 90重量% 緑色溶液 ・感光性樹脂 8重量% ・色材 2重量% ・溶媒:エチルセルソルブアセテート 90重量% 青色溶液 ・感光性樹脂 9重量% ・色材 1重量% ・溶媒:エチルセルソルブアセテート 90重量% 黒色溶液 ・感光性樹脂 7重量% ・色材 3重量% ・溶媒:エチルセルソルブアセテート 90重量%
【0052】ポリエステルフィルム基板上に、パターン
を形成した際の塗工条件と露光条件を表3に示した。 表3 塗工条件と露光条件 焼成は、80℃、15分間のプリベイクを行い、炭酸ナ
トリウム(1重量%)水溶液処理で現像を行い、180
℃のオーブンにて30分間ポストベークした。
【0053】実施例2と同様にして、基板上にITO、
蛍光体を形成した発光基板に、上記で得られたカラーフ
ィルターを粘着剤を介して、転写した。更に、この上に
粘着剤を介して300μmの薄板ガラスを積層した。こ
れらの処理に使用した粘着剤は、熱硬化2液型ウレタン
系接着剤(LX660 大日本インキ製)4重量%と、
芳香族系ポリイソシアネート(KW75 大日本インキ
製)1重量%、酢酸エチル16重量%とからなる接着剤
を使用した。
【0054】実施例5表示装置の形成 実施例2〜4で作製した蛍光体板の外周部に、XYプロ
ッターを使ってガラスペースト(日本電気硝子製PLS
−0206/150)を所望の形状に塗布する。この基
板を170℃に保ったオーブン中に30分間放置する。
室温に冷却後、蛍光体板の所定の位置に予め開けられた
通気孔に合わせて封入管をガラスペーストで貼り合わ
せ、170℃に保ったオーブン中に30分間放置する。
室温に冷却後、この基板と実施例1で作製した電子放出
板を貼り合せ、これを400℃に保った焼成炉中に2時
間放置し、封着を行いパネル化する。冷却後、作製した
パネルの封入管を真空ポンプと接続し、パネル内の真空
度が10-10Paとなるまで真空に引き、ガラスを溶融
させて密封する。以上の方法により作製したFEDを発
光させたところ、良好な色純度を持った発光が確認され
た。
【0055】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、従
来のFEDが有する視野角、階調性、輝度等の優れた特
性を保持したまま、R、G及びB発光色が鮮明で優れた
品質のカラー画像が表示されるFEDが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のFEDの一例を示す概略図である。
【図2】 本発明のFEDの別の例を示す概略図であ
る。
【図3】 本発明のFEDの別の例を示す概略図であ
る。
【図4】 本発明のFEDの別の例を示す概略図であ
る。
【図5】 本発明のFEDの別の例を示す概略図であ
る。
【図6】 本発明のFEDの別の例を示す概略図であ
る。
【図7】 従来のFEDの一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1:ガラス基板 2:配線層 3:電子放出素子 4:絶縁層 5:引出電極 6:ガラス基板 7:陽極7 8:ブラックマトリックス 9:カラーフイルター 10:絶縁層 100:電子放出基板 200:発光基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基板と配線層と電子放出素子と絶
    縁層と引出電極とからなる電子放出基板と、ガラス基板
    と陽極とマトリックス状に形成された赤色(R)発光、
    緑色(G)発光及び青色(B)発光性の各蛍光体層とか
    らなる発光基板とを、両者間を真空状態に対向積層させ
    且つ電気的に接続してなる画像表示装置において、発光
    基板のガラス基板面及び/又は該ガラス基板と陽極との
    間に、前記R、G及びBの蛍光体層と整合させてブラッ
    クマトリックス及び/又はカラーフイルターを配設して
    なることを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 発光基板の発光面に配設されたブラック
    マトリックス及び/又はカラーフイルターの表面に、保
    護層が形成されている請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 陽極とブラックマトリックス及び/又は
    カラーフイルターとの間に、絶縁層が形成されている請
    求項1に記載の画像表示装置。
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