JPH10282289A - ジェットポンプのビーム交換装置 - Google Patents
ジェットポンプのビーム交換装置Info
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- JPH10282289A JPH10282289A JP9108380A JP10838097A JPH10282289A JP H10282289 A JPH10282289 A JP H10282289A JP 9108380 A JP9108380 A JP 9108380A JP 10838097 A JP10838097 A JP 10838097A JP H10282289 A JPH10282289 A JP H10282289A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 厚型ビームの交換が円滑かつ確実に行えるジ
ェットポンプのビーム交換装置を提供するものである。 【解決手段】 ビーム９の据付時においてヘッドボルト
１１をビーム９の緩め方向に回転させると、本体１０１
に設けられた回転阻止部材１４はビームの緩め側の回転
方向を阻止する。従って、ビーム９は吊上部材１０２の
外周面のネジ１０３からヘッドボルト１１のネジ部１１
ａに移行し据付位置まで移動する。
ェットポンプのビーム交換装置を提供するものである。 【解決手段】 ビーム９の据付時においてヘッドボルト
１１をビーム９の緩め方向に回転させると、本体１０１
に設けられた回転阻止部材１４はビームの緩め側の回転
方向を阻止する。従って、ビーム９は吊上部材１０２の
外周面のネジ１０３からヘッドボルト１１のネジ部１１
ａに移行し据付位置まで移動する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、沸騰水型原子炉の
原子炉再循環系を構成するジェットポンプのビームを交
換するためのジェットポンプのビーム交換装置に関す
る。
原子炉再循環系を構成するジェットポンプのビームを交
換するためのジェットポンプのビーム交換装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】沸騰水型原子炉には、図３に示すよう
に、原子炉圧力容器１の内周面と炉心２を収納したシュ
ラウド３の外周面との間に複数台のジェットポンプ４が
設置されている。ジェットポンプ４は再循環ポンプから
の冷却材を炉心２に供給する。
に、原子炉圧力容器１の内周面と炉心２を収納したシュ
ラウド３の外周面との間に複数台のジェットポンプ４が
設置されている。ジェットポンプ４は再循環ポンプから
の冷却材を炉心２に供給する。
【０００３】このジェットポンプ４は、図４に示すよう
に、原子炉圧力容器１のノズルサーマルスリーブに溶接
されたライザー５と、原子炉圧力容器１のバッフルプレ
ートに溶接されたディフューザー８と、ライザー５の上
部にあるトランジションピース６に取り付けられディフ
ューザー８の上部に差し込まれたインレットミキサー７
とから成る。そして、トランジションピース６の上部に
は門型部６ａを有しており、この門型部６ａ及びヘッド
ボルト１１でビーム９を指示している。
に、原子炉圧力容器１のノズルサーマルスリーブに溶接
されたライザー５と、原子炉圧力容器１のバッフルプレ
ートに溶接されたディフューザー８と、ライザー５の上
部にあるトランジションピース６に取り付けられディフ
ューザー８の上部に差し込まれたインレットミキサー７
とから成る。そして、トランジションピース６の上部に
は門型部６ａを有しており、この門型部６ａ及びヘッド
ボルト１１でビーム９を指示している。
【０００４】ビーム９はトランジションピース６に１８
０゜エルボのインレットミキサー７を押しつけるための
ものであり、図５に示すように、インレットミキサー７
の上部にヘッドボルト１１を介して取り付けられる。つ
まり、ライザー５の上部に溶接されたトランジションピ
ース６の門型部６ａに設けられたポケット部６ｂにビー
ム９の両端部を嵌合させ、ヘッドボルト１１の締め付け
を行うことで、ライザー５とインレットミキサー７との
締結を行っている。
０゜エルボのインレットミキサー７を押しつけるための
ものであり、図５に示すように、インレットミキサー７
の上部にヘッドボルト１１を介して取り付けられる。つ
まり、ライザー５の上部に溶接されたトランジションピ
ース６の門型部６ａに設けられたポケット部６ｂにビー
ム９の両端部を嵌合させ、ヘッドボルト１１の締め付け
を行うことで、ライザー５とインレットミキサー７との
締結を行っている。
【０００５】ビーム９の中央部にはボルト孔１０が形成
され、このボルト孔１０にヘッドボルト１１が螺合され
る。このヘッドボルト１１は、ボルト孔１０に螺合する
ネジ部１１ａと断面六角形の頭部１１ｂとから構成され
ている。そして、このヘッドボルト１１の下端はインレ
ットミキサー７の上面に当接し、またリテーナ１２によ
りこのインレットミキサー７に対して抜け止めがなされ
ている。そして、ヘッドボルト１１の廻り止めのため
に、キーパー１がビーム９の上部に溶接されている。
され、このボルト孔１０にヘッドボルト１１が螺合され
る。このヘッドボルト１１は、ボルト孔１０に螺合する
ネジ部１１ａと断面六角形の頭部１１ｂとから構成され
ている。そして、このヘッドボルト１１の下端はインレ
ットミキサー７の上面に当接し、またリテーナ１２によ
りこのインレットミキサー７に対して抜け止めがなされ
ている。そして、ヘッドボルト１１の廻り止めのため
に、キーパー１がビーム９の上部に溶接されている。
【０００６】このようなジェットポンプ４のビーム９の
着脱を行うビーム着脱装置としては、例えば、特開昭５
９−１５８９４号公報に示されるようなものがある。図
６は、そのビーム着脱装置の縦断面図である。着脱装置
の本体１０１は、上方からジェットポンプ４のビーム９
に嵌合し、このビーム９に回り止めをなすように構成さ
れている。そして、この本体１０１には吊上部材１０２
が設けられている。この吊上部材１０２は筒状をなし、
その内周面にヘッドボルト１１の頭部１ｌｂに嵌合する
ように断面六角形に形成され、また外周面にはヘッドボ
ルト１１のネジ部１ｌａが螺合するネジ１０３が形成さ
れている。
着脱を行うビーム着脱装置としては、例えば、特開昭５
９−１５８９４号公報に示されるようなものがある。図
６は、そのビーム着脱装置の縦断面図である。着脱装置
の本体１０１は、上方からジェットポンプ４のビーム９
に嵌合し、このビーム９に回り止めをなすように構成さ
れている。そして、この本体１０１には吊上部材１０２
が設けられている。この吊上部材１０２は筒状をなし、
その内周面にヘッドボルト１１の頭部１ｌｂに嵌合する
ように断面六角形に形成され、また外周面にはヘッドボ
ルト１１のネジ部１ｌａが螺合するネジ１０３が形成さ
れている。
【０００７】ここで、ヘッドボルト１１はその頭部１ｌ
ｂの径よりネジ部１ｌａの径の方が大きく形成されてお
り、吊上部材１０２の内面を頭部１１ｂに嵌合させ、か
つ、この吊上部材１０２の外周面には、ボルト孔１０に
螺合するネジ１０３を形成している。
ｂの径よりネジ部１ｌａの径の方が大きく形成されてお
り、吊上部材１０２の内面を頭部１１ｂに嵌合させ、か
つ、この吊上部材１０２の外周面には、ボルト孔１０に
螺合するネジ１０３を形成している。
【０００８】また、本体１０１の上端部を貫通してヘッ
ド１０４が設けられ、このヘッド１０４はブッシュ１０
５によって支持され、本体１０１に対して回転自在に設
けられている。そして、吊上部材１０２の上端はこのヘ
ッド１０４の下端に取り付けられ、このヘッド１０４と
共に回転自在となっている。
ド１０４が設けられ、このヘッド１０４はブッシュ１０
５によって支持され、本体１０１に対して回転自在に設
けられている。そして、吊上部材１０２の上端はこのヘ
ッド１０４の下端に取り付けられ、このヘッド１０４と
共に回転自在となっている。
【０００９】また、このヘッド１０４の上端部には連結
部１０４ａが形成されており、この連結部１０４ａには
操作ポール１０６の下端が連結され、原子炉ウエルの水
面上からこの操作ポール１０６を介してヘッド１０４及
び吊上部材１０２を回転できるように構成されている。
部１０４ａが形成されており、この連結部１０４ａには
操作ポール１０６の下端が連結され、原子炉ウエルの水
面上からこの操作ポール１０６を介してヘッド１０４及
び吊上部材１０２を回転できるように構成されている。
【００１０】次に、動作を説明する。まず、トランジシ
ョンピース６のポケット部６ｂからビーム９を外す作業
を行う。これにはそれ専用の治工具を使用して行う。ジ
ェットポンプビームを９０゜回転させてビーム９の両端
部をポケット部６ｂから外した後、ヘッド１０４の上端
の連結部１０４ａに操作ポール１０６の下端を連結し、
原子炉ウエルの水面上から本体１０１を原子炉圧力容器
１内に吊り降ろす。
ョンピース６のポケット部６ｂからビーム９を外す作業
を行う。これにはそれ専用の治工具を使用して行う。ジ
ェットポンプビームを９０゜回転させてビーム９の両端
部をポケット部６ｂから外した後、ヘッド１０４の上端
の連結部１０４ａに操作ポール１０６の下端を連結し、
原子炉ウエルの水面上から本体１０１を原子炉圧力容器
１内に吊り降ろす。
【００１１】そして、本体１０１をジェットポンプのビ
ーム９に係合し、また吊上部材１０２の内周面をヘッド
ボルト１１の頭部１ｌｂに係合する。その後に、操作ポ
ール１０６を介して吊上部材１０２を回転してヘッドボ
ルト１１を回転させる。この場合、本体１０１は構造上
トランジションピース６の門型部６ａにより、回転を拘
束されビーム９の回り止めをなすので、図６に示すよう
に、ビーム９は上方に移動することになる。すなわち、
ビーム９がヘッドボルト１１の回転に伴って上方に移動
していき、ヘッドボルト１１のネジ部１ｌａに達し、さ
らに、吊上部材１０２の外周面に形成されたネジ１０３
へと螺合していく。
ーム９に係合し、また吊上部材１０２の内周面をヘッド
ボルト１１の頭部１ｌｂに係合する。その後に、操作ポ
ール１０６を介して吊上部材１０２を回転してヘッドボ
ルト１１を回転させる。この場合、本体１０１は構造上
トランジションピース６の門型部６ａにより、回転を拘
束されビーム９の回り止めをなすので、図６に示すよう
に、ビーム９は上方に移動することになる。すなわち、
ビーム９がヘッドボルト１１の回転に伴って上方に移動
していき、ヘッドボルト１１のネジ部１ｌａに達し、さ
らに、吊上部材１０２の外周面に形成されたネジ１０３
へと螺合していく。
【００１２】そして、さらに吊上部材１０２を回転する
と、ビーム９のボルト孔１０はヘッドボルト１１のネジ
部１ｌａから完全に抜かれることになる。この場合、ビ
ーム９のボルト孔１０は吊上部材１０２の外周面のネジ
部１０８に完全に螺合し、ビーム９は吊上部材１０２に
保持されることになる。この状態で、本体１０１を上昇
させてビーム９を吊上げ、ジェットポンプ４よりビーム
９を取り外す。なお、ビーム９の取付は、上記取外しの
手順と逆の手順で行う。
と、ビーム９のボルト孔１０はヘッドボルト１１のネジ
部１ｌａから完全に抜かれることになる。この場合、ビ
ーム９のボルト孔１０は吊上部材１０２の外周面のネジ
部１０８に完全に螺合し、ビーム９は吊上部材１０２に
保持されることになる。この状態で、本体１０１を上昇
させてビーム９を吊上げ、ジェットポンプ４よりビーム
９を取り外す。なお、ビーム９の取付は、上記取外しの
手順と逆の手順で行う。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ジェットポ
ンプ４のビーム９に発生する最大応力を低減するために
ビーム９の下端部を厚くした厚型ビームを採用する場合
には、ビーム９をライザー５のトランジションピース６
のポッケト部６ｂに嵌合させるために十分な位置まで下
げられないことがある。
ンプ４のビーム９に発生する最大応力を低減するために
ビーム９の下端部を厚くした厚型ビームを採用する場合
には、ビーム９をライザー５のトランジションピース６
のポッケト部６ｂに嵌合させるために十分な位置まで下
げられないことがある。
【００１４】すなわち、ビーム下端部が厚いために公差
を考慮すると、インレットミキサー７の１８０゜エルボ
鋳肌面と干渉して、ビーム９をライザー５のトランジシ
ョンピース６のポケット部６ｂに嵌合させるために十分
な位置まで下げられないことがある。
を考慮すると、インレットミキサー７の１８０゜エルボ
鋳肌面と干渉して、ビーム９をライザー５のトランジシ
ョンピース６のポケット部６ｂに嵌合させるために十分
な位置まで下げられないことがある。
【００１５】また、従来のビーム着脱装置では、ビーム
の取り外しの際には、ビーム９の回転とビーム９の取外
し、ビーム９の取り付けの際にはビーム９の取付けとビ
ーム９の回転、といった作業の度に操作ポール１０６の
先端に取り付けるビーム取外し取付治具、ビーム反転治
具の治工具を交互に交換する必要があり、炉内への異物
の落下の危険性があった。さらに作業が長期におよぶた
め、作業者の被爆線量の増大等の問題もないとは言えな
い。
の取り外しの際には、ビーム９の回転とビーム９の取外
し、ビーム９の取り付けの際にはビーム９の取付けとビ
ーム９の回転、といった作業の度に操作ポール１０６の
先端に取り付けるビーム取外し取付治具、ビーム反転治
具の治工具を交互に交換する必要があり、炉内への異物
の落下の危険性があった。さらに作業が長期におよぶた
め、作業者の被爆線量の増大等の問題もないとは言えな
い。
【００１６】また、従来のビーム着脱装置では、ボルト
孔のネジ部１１ａと螺合する吊上部材１０２と操作ポー
ル１０６とを直接連結していたため、操作ポール１０６
の荷重を全て本体１０１で受けることになるため、ビー
ム９の回転等の操作性がきわめて悪く、ジェットポンプ
本体を損傷する危険性があった。
孔のネジ部１１ａと螺合する吊上部材１０２と操作ポー
ル１０６とを直接連結していたため、操作ポール１０６
の荷重を全て本体１０１で受けることになるため、ビー
ム９の回転等の操作性がきわめて悪く、ジェットポンプ
本体を損傷する危険性があった。
【００１７】本発明の目的は、厚型ビームの交換が円滑
かつ確実に行えるジェットポンプのビーム交換装置を提
供するものである。
かつ確実に行えるジェットポンプのビーム交換装置を提
供するものである。
【００１８】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、ジェ
ットポンプのトランジションピースにインレットミキサ
ーの１８０゜エルボを押しつけるためのビームに対する
水中遠隔での交換作業でビームと嵌合しトランジション
ピースと取り合う本体と、本体に回転自在に設けられ筒
状をなし内周面がジェットポンプのヘッドボルトの頭部
に嵌合し外周面にビームのボルト孔に螺合するネジを有
する吊上部材と、ネジを緩め側に回転させる場合にのみ
ビームの回転を拘束する回転阻止部材とを備えたもので
ある。
ットポンプのトランジションピースにインレットミキサ
ーの１８０゜エルボを押しつけるためのビームに対する
水中遠隔での交換作業でビームと嵌合しトランジション
ピースと取り合う本体と、本体に回転自在に設けられ筒
状をなし内周面がジェットポンプのヘッドボルトの頭部
に嵌合し外周面にビームのボルト孔に螺合するネジを有
する吊上部材と、ネジを緩め側に回転させる場合にのみ
ビームの回転を拘束する回転阻止部材とを備えたもので
ある。
【００１９】請求項１の発明では、ビームの据付時にお
いてヘッドボルトをビームの緩め方向に回転させると、
本体に設けられた回転阻止部材はビームの緩め側の回転
方向を阻止する。従って、ビームは吊上部材の外周面の
ネジからヘッドボルトのネジ部に移行し据付位置まで移
動する。
いてヘッドボルトをビームの緩め方向に回転させると、
本体に設けられた回転阻止部材はビームの緩め側の回転
方向を阻止する。従って、ビームは吊上部材の外周面の
ネジからヘッドボルトのネジ部に移行し据付位置まで移
動する。
【００２０】請求項２の発明は、請求項１の発明におい
て、ビームを吊上部材のネジからヘッドボルトのネジ部
に移行させる際に、ビームの端部がインレットミキサー
の１８０゜エルボ上の凸部と干渉しない角度にビームを
位置決めするようにしたものである。
て、ビームを吊上部材のネジからヘッドボルトのネジ部
に移行させる際に、ビームの端部がインレットミキサー
の１８０゜エルボ上の凸部と干渉しない角度にビームを
位置決めするようにしたものである。
【００２１】請求項２の発明では、請求項１の発明の作
用に加え、ビーム据付時においてビームの位置決めは、
ビームの端部がインレットミキサーの１８０゜エルボ上
の凸部と干渉しない角度に設定する。
用に加え、ビーム据付時においてビームの位置決めは、
ビームの端部がインレットミキサーの１８０゜エルボ上
の凸部と干渉しない角度に設定する。
【００２２】請求項３の発明は、請求項２の発明におい
て、ビームの端部がインレットミキサーの１８０゜エル
ボ上の凸部と干渉しない角度は、トランジションピース
側面に対し４５゜±１５゜としたものである。
て、ビームの端部がインレットミキサーの１８０゜エル
ボ上の凸部と干渉しない角度は、トランジションピース
側面に対し４５゜±１５゜としたものである。
【００２３】請求項３の発明では、請求項２の発明の作
用に加え、トランジションピース側面に対し４５゜±１
５゜の角度がインレットミキサーの１８０゜エルボ上の
凸部を避けるに適切な角度である。
用に加え、トランジションピース側面に対し４５゜±１
５゜の角度がインレットミキサーの１８０゜エルボ上の
凸部を避けるに適切な角度である。
【００２４】請求項４の発明は、ジェットポンプのトラ
ンジションピースにインレットミキサーの１８０゜エル
ボを押しつけるためのビームに対する水中遠隔での交換
作業でビームと嵌合しトランジションピースと取り合う
本体と、本体に回転自在に設けられ筒状をなし内周面が
ジェットポンプのヘッドボルトの頭部に嵌合し外周面に
ビームのボルト孔に螺合するネジを有する吊上部材と、
ネジを締め側に回転させる場合にのみビームの回転を拘
束する回転阻止部材とを備えたものである。
ンジションピースにインレットミキサーの１８０゜エル
ボを押しつけるためのビームに対する水中遠隔での交換
作業でビームと嵌合しトランジションピースと取り合う
本体と、本体に回転自在に設けられ筒状をなし内周面が
ジェットポンプのヘッドボルトの頭部に嵌合し外周面に
ビームのボルト孔に螺合するネジを有する吊上部材と、
ネジを締め側に回転させる場合にのみビームの回転を拘
束する回転阻止部材とを備えたものである。
【００２５】請求項４の発明では、ビームの取外し時に
おいてヘッドボルトをビームの締め方向に回転させる
と、本体に設けられた回転阻止部材はビームの締め側の
回転方向を阻止する。従って、ビームはヘッドボルトの
ネジ部から吊上部材の外周面のネジに移行し取外し位置
まで移動する。
おいてヘッドボルトをビームの締め方向に回転させる
と、本体に設けられた回転阻止部材はビームの締め側の
回転方向を阻止する。従って、ビームはヘッドボルトの
ネジ部から吊上部材の外周面のネジに移行し取外し位置
まで移動する。
【００２６】請求項５の発明は、請求項１又は請求項４
の発明において、吊上部材を遠隔操作する操作ポールの
荷重が吊上部材に直接加わることを避ける機構を有した
ものである。
の発明において、吊上部材を遠隔操作する操作ポールの
荷重が吊上部材に直接加わることを避ける機構を有した
ものである。
【００２７】請求項５の発明では、請求項１又は請求項
４の発明の作用に加え、ビームの交換作業において吊上
部材に直接的に操作ポールの荷重が加わることを防ぐ。
４の発明の作用に加え、ビームの交換作業において吊上
部材に直接的に操作ポールの荷重が加わることを防ぐ。
【００２８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図１は本発明の実施の形態を示す縦断面図であ
り、図２はその平面図である。図２では吊上部材１０２
の図示を省略している。
する。図１は本発明の実施の形態を示す縦断面図であ
り、図２はその平面図である。図２では吊上部材１０２
の図示を省略している。
【００２９】図１に示すように、本発明のビーム交換装
置は、本体１０１と吊上部材１０２とから構成されてい
る。本体１０１の上部にはブッシュ１６が設けられ、そ
のブッシュ１６の内面を通ってスクリューカラー１７が
設けられ、その下部に吊上部材１０２が取り付けられて
いる。また、スクリューカラー１７の上部は、ポール１
５が接続されており、その内面を通ってヘッド１０４が
設けられている。ヘッドの下部にはスライド機構１３が
設けられ直接的に操作ポール１０６の荷重が加わること
を防ぐようになっている。そして、ヘッド１０４に、接
続した操作ポール１０６によりスクリューカラー１７及
び吊上部材１０２を遠隔で回転する構造になっている。
置は、本体１０１と吊上部材１０２とから構成されてい
る。本体１０１の上部にはブッシュ１６が設けられ、そ
のブッシュ１６の内面を通ってスクリューカラー１７が
設けられ、その下部に吊上部材１０２が取り付けられて
いる。また、スクリューカラー１７の上部は、ポール１
５が接続されており、その内面を通ってヘッド１０４が
設けられている。ヘッドの下部にはスライド機構１３が
設けられ直接的に操作ポール１０６の荷重が加わること
を防ぐようになっている。そして、ヘッド１０４に、接
続した操作ポール１０６によりスクリューカラー１７及
び吊上部材１０２を遠隔で回転する構造になっている。
【００３０】また、吊上部材１０２の内周面は、ヘッド
ボルト１１を回転するための六角レンチになっており、
外周面はヘッドボルト１１と同様の雄ネジ１０３が切ら
れており、ビーム９のボルト孔１０の雌ネジと噛み合う
ようになっている。また、本体１０１の側面には回転阻
止部材１４が設けられ、この回転阻止部材１４は台座１
８とガイド１９とから構成されている。
ボルト１１を回転するための六角レンチになっており、
外周面はヘッドボルト１１と同様の雄ネジ１０３が切ら
れており、ビーム９のボルト孔１０の雌ネジと噛み合う
ようになっている。また、本体１０１の側面には回転阻
止部材１４が設けられ、この回転阻止部材１４は台座１
８とガイド１９とから構成されている。
【００３１】図２に示すように、回転阻止部材１４は本
体１０１の対角線上の２カ所に設けられ、台座１８の側
面にガイド１９が取り付けられている。ガイド１９は図
２の視点から見て反時計廻りの回転に対して、トランジ
ションピース６の門型部６ａの内側に接触することでビ
ーム９の回転を拘束し、時計廻りの回転に対しては接触
するものがないので、ビーム９を回転させることができ
るようになっている。これは、ビーム９の緩め方向の回
転に対してビーム９の回転を拘束することであり、ビー
ム９の締め方向の回転に対しては、ビーム９の回転を許
可することである。
体１０１の対角線上の２カ所に設けられ、台座１８の側
面にガイド１９が取り付けられている。ガイド１９は図
２の視点から見て反時計廻りの回転に対して、トランジ
ションピース６の門型部６ａの内側に接触することでビ
ーム９の回転を拘束し、時計廻りの回転に対しては接触
するものがないので、ビーム９を回転させることができ
るようになっている。これは、ビーム９の緩め方向の回
転に対してビーム９の回転を拘束することであり、ビー
ム９の締め方向の回転に対しては、ビーム９の回転を許
可することである。
【００３２】これにより、ビーム９の据付やトランジシ
ョンピース６のポケット部６ｂへのビーム９の移行及び
締め付けまでの作業は治工具の交換がなくできる。
ョンピース６のポケット部６ｂへのビーム９の移行及び
締め付けまでの作業は治工具の交換がなくできる。
【００３３】また、ガイド１９によりビーム９の裾付角
度は、図２に示すように、ビーム９の下端部とインレッ
トミキサー７の１８０゜エルボの鋳肌面の上部との干渉
を避ける角度に設定する。すなわち、本体１０１を設置
しビーム９をヘッドボルト１１に移行させる作業で、ビ
ーム９の端部が１８０゜エルボ上の凸部と干渉しない角
度にビーム９を位置決めする。この場合の角度として
は、トランジションピース６の側面に対し４５゜±１５
゜で取付ける。
度は、図２に示すように、ビーム９の下端部とインレッ
トミキサー７の１８０゜エルボの鋳肌面の上部との干渉
を避ける角度に設定する。すなわち、本体１０１を設置
しビーム９をヘッドボルト１１に移行させる作業で、ビ
ーム９の端部が１８０゜エルボ上の凸部と干渉しない角
度にビーム９を位置決めする。この場合の角度として
は、トランジションピース６の側面に対し４５゜±１５
゜で取付ける。
【００３４】これにより、厚型のビーム９の下端部がイ
ンレットミキサー７のエルポ鋳肌面に干渉するのを防止
し、厚型のビーム９をトランジションピース６のポッケ
ト部６ｂに嵌合させるために十分な位置まで下げること
ができる。
ンレットミキサー７のエルポ鋳肌面に干渉するのを防止
し、厚型のビーム９をトランジションピース６のポッケ
ト部６ｂに嵌合させるために十分な位置まで下げること
ができる。
【００３５】このように、水中遠隔でのジェットポンプ
４のビーム９の裾付時において、ビーム９の緩め側の回
転方向のみを拘束する回転阻止部材１４を本体１０１に
設けるので、吊上部材１０２の内周面をヘッドボルト１
１の頭部に嵌合して吊上部材１０２を回転し吊上部材１
０２の外周面のネジ１０３からヘッドボルト１１のネジ
部１１ａにビーム９を移行させる時にビーム９の回転を
拘束できる。
４のビーム９の裾付時において、ビーム９の緩め側の回
転方向のみを拘束する回転阻止部材１４を本体１０１に
設けるので、吊上部材１０２の内周面をヘッドボルト１
１の頭部に嵌合して吊上部材１０２を回転し吊上部材１
０２の外周面のネジ１０３からヘッドボルト１１のネジ
部１１ａにビーム９を移行させる時にビーム９の回転を
拘束できる。
【００３６】そして、ビーム９をライザー５の上部のト
ランジションピース６のポケット部６ｂに移行する際
に、従来はトランジションピース６のポケット部６ｂへ
のビーム９の移行及び締め付けを別々な治工具で行って
いたが、本発明ではビーム９の回転は緩め側のみを拘束
し、締め方向は拘束していないので、これらの手順を治
具を交換することなくできる。
ランジションピース６のポケット部６ｂに移行する際
に、従来はトランジションピース６のポケット部６ｂへ
のビーム９の移行及び締め付けを別々な治工具で行って
いたが、本発明ではビーム９の回転は緩め側のみを拘束
し、締め方向は拘束していないので、これらの手順を治
具を交換することなくできる。
【００３７】以上の説明は、ビーム９を据え付ける際の
ものであるが、ビーム９を取り外す際には、ビーム９の
締め側の回転方向のみを拘束するように回転阻止部材１
４を本体１０１に取り付ける。これにより、ビーム９の
取外しの際には、吊上部材１０２の内周面をヘッドボル
ト１１の頭部に嵌合して、吊上部材１０２をビーム９の
締め側の回転方向に回転する。この場合、回転阻止部材
１４によりビーム９の締め側の回転方向が拘束されるの
で、ビーム９はヘッドボルト１１のネジ部１１ａから吊
上部材１０２の外周面のネジ１０３に移行する。
ものであるが、ビーム９を取り外す際には、ビーム９の
締め側の回転方向のみを拘束するように回転阻止部材１
４を本体１０１に取り付ける。これにより、ビーム９の
取外しの際には、吊上部材１０２の内周面をヘッドボル
ト１１の頭部に嵌合して、吊上部材１０２をビーム９の
締め側の回転方向に回転する。この場合、回転阻止部材
１４によりビーム９の締め側の回転方向が拘束されるの
で、ビーム９はヘッドボルト１１のネジ部１１ａから吊
上部材１０２の外周面のネジ１０３に移行する。
【００３８】これにより、ビーム９をライザー５上部の
トランジションピース６のポケット部６ｂの外に移行す
る際には、従来はトランジションピース６のポケット部
６ｂの外へのビーム９の移行及び緩めの作業をを別々な
治工具で行っていたが、この掴み具の本体によるビーム
９の回転は締め側のみを拘束し、緩め方向は拘束してい
ないので、これらの手順を治具を交換することなくでき
る。
トランジションピース６のポケット部６ｂの外に移行す
る際には、従来はトランジションピース６のポケット部
６ｂの外へのビーム９の移行及び緩めの作業をを別々な
治工具で行っていたが、この掴み具の本体によるビーム
９の回転は締め側のみを拘束し、緩め方向は拘束してい
ないので、これらの手順を治具を交換することなくでき
る。
【００３９】このように、ビーム９の回転方向の拘束を
アタッチメントの交換により締め側及び緩め側に変更す
る。つまり、ビーム９の取り付け用と取外し用の２種類
のアタッチメントを用意する。これにより、アタッチメ
ントの交換のみでビーム９の取り付けや取り外しが行え
る。
アタッチメントの交換により締め側及び緩め側に変更す
る。つまり、ビーム９の取り付け用と取外し用の２種類
のアタッチメントを用意する。これにより、アタッチメ
ントの交換のみでビーム９の取り付けや取り外しが行え
る。
【００４０】また、以上の説明では、操作ポール１０６
の荷重が吊上部材１０２に直接加わることを避ける機構
として、スライド機構を示したが、操作ポール１０６と
吊上部材１０２との間にダンパー機構を設けるようにし
ても良い。この場合にも、ビーム９の交換作業において
吊上部材１０２に直接的に操作ポールの荷重が加わるこ
とを防ぐことができる。
の荷重が吊上部材１０２に直接加わることを避ける機構
として、スライド機構を示したが、操作ポール１０６と
吊上部材１０２との間にダンパー機構を設けるようにし
ても良い。この場合にも、ビーム９の交換作業において
吊上部材１０２に直接的に操作ポールの荷重が加わるこ
とを防ぐことができる。
【００４１】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、厚
型のビームをライザーのトランジションピースのポッケ
ト部に嵌合させるために十分な位置まで下げることがで
きると共に、治工具の交換の回数を減らすことができ
る。従って、炉内への異物の落下の危険性の減少や作業
期間の短縮を図ることができる。
型のビームをライザーのトランジションピースのポッケ
ト部に嵌合させるために十分な位置まで下げることがで
きると共に、治工具の交換の回数を減らすことができ
る。従って、炉内への異物の落下の危険性の減少や作業
期間の短縮を図ることができる。
【００４２】また、吊上部材に操作ポールの荷重が直接
的に加わらないようにしているので、操作ポールの操作
性が向上でき、ジェットポンプ本体を損傷する危険性を
減少することができる。
的に加わらないようにしているので、操作ポールの操作
性が向上でき、ジェットポンプ本体を損傷する危険性を
減少することができる。
【図１】本発明の実施の形態を示す縦断面図。
【図２】本発明の実施の形態を示す平面図。
【図３】原子炉圧力容器の概略縦断面図。
【図４】ジェットポンプの構造図。
【図５】図４のＡ−Ａ線での縦断面図。
【図６】従来のビーム着脱装置のジェットポンプ裾付状
態の縦断面図。
態の縦断面図。
１ 原子炉 ２ 炉心 ３ シュラウド ４ ジェットポンプ ５ ライザー ６ トランジションピース ６ａ 門型部 ６ｂ ポケット部 ７ インレットミキサー ８ ディフューザー ９ ビーム １０ ボルト孔 １１ ヘッドボルト １１ａ ネジ部 １１ｂ 頭部 １２ リテーナ １３ スライド機構 １４ 回転阻止部材 １５ ポール １６ ブッシュ １７ スクリューカラー １８ 台座 １９ ガイド １０１ 本体 １０２ 吊上部材 １０３ ネジ １０４ ヘッド １０４ａ 連結部 １０５ ブッシュ １０６ 操作ポール
Claims (5)
- 【請求項１】 ジェットポンプのトランジションピース
にインレットミキサーの１８０゜エルボを押しつけるた
めのビームに対する水中遠隔での交換作業で前記ビーム
と嵌合し前記トランジションピースと取り合う本体と、
前記本体に回転自在に設けられ筒状をなし内周面が前記
ジェットポンプのヘッドボルトの頭部に嵌合し外周面に
前記ビームのボルト孔に螺合するネジを有する吊上部材
と、前記ネジを緩め側に回転させる場合にのみ前記ビー
ムの回転を拘束する回転阻止部材とを備えたことを特徴
とするジェットポンプのビーム交換装置。 - 【請求項２】 前記ビームを前記吊上部材のネジからヘ
ッドボルトのネジ部に移行させる際に、前記ビームの端
部が前記インレットミキサーの１８０゜エルボ上の凸部
と干渉しない角度に前記ビームを位置決めするようにし
たことを特徴とする請求項１に記載のジェットポンプの
ビーム交換装置。 - 【請求項３】 前記ビームの端部が前記インレットミキ
サーの１８０゜エルボ上の凸部と干渉しない角度は、前
記トランジションピース側面に対し４５゜±１５゜であ
ることを特徴とする請求項２に記載のジェットポンプの
ビーム交換装置。 - 【請求項４】 ジェットポンプのトランジションピース
にインレットミキサーの１８０゜エルボを押しつけるた
めのビームに対する水中遠隔での交換作業で前記ビーム
と嵌合し前記トランジションピースと取り合う本体と、
前記本体に回転自在に設けられ筒状をなし内周面が前記
ジェットポンプのヘッドボルトの頭部に嵌合し外周面に
前記ビームのボルト孔に螺合するネジを有する吊上部材
と、前記ネジを締め側に回転させる場合にのみ前記ビー
ムの回転を拘束する回転阻止部材とを備えたことを特徴
とするジェットポンプのビーム交換装置。 - 【請求項５】 前記吊上部材を遠隔操作する操作ポール
の荷重が前記吊上部材に直接加わることを避ける機構を
有したことを特徴とする請求項１又は請求項４に記載の
ジェットポンプのビーム交換装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9108380A JPH10282289A (ja) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | ジェットポンプのビーム交換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9108380A JPH10282289A (ja) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | ジェットポンプのビーム交換装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10282289A true JPH10282289A (ja) | 1998-10-23 |
Family
ID=14483314
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9108380A Pending JPH10282289A (ja) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | ジェットポンプのビーム交換装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10282289A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20120033782A1 (en) * | 2010-08-06 | 2012-02-09 | Defilippis Michael S | Method and apparatus for a bwr jet pump inlet mixer support |
| US20120033781A1 (en) * | 2010-08-04 | 2012-02-09 | Defilippis Michael S | Method and apparatus for a bwr inlet mixer clamp assembly |
-
1997
- 1997-04-11 JP JP9108380A patent/JPH10282289A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20120033781A1 (en) * | 2010-08-04 | 2012-02-09 | Defilippis Michael S | Method and apparatus for a bwr inlet mixer clamp assembly |
| JP2012037515A (ja) * | 2010-08-04 | 2012-02-23 | Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc | Ｂｗｒの入口ミキサクランプ組立体のための方法および装置 |
| US8731127B2 (en) * | 2010-08-04 | 2014-05-20 | Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas, Llc | Method and apparatus for a BWR inlet mixer clamp assembly |
| US20120033782A1 (en) * | 2010-08-06 | 2012-02-09 | Defilippis Michael S | Method and apparatus for a bwr jet pump inlet mixer support |
| US8731134B2 (en) * | 2010-08-06 | 2014-05-20 | Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc | Method and apparatus for a BWR jet pump inlet mixer support |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040401 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040525 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050906 |