JPH10282191A - 集積回路試験装置 - Google Patents

集積回路試験装置

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JPH10282191A
JPH10282191A JP9090826A JP9082697A JPH10282191A JP H10282191 A JPH10282191 A JP H10282191A JP 9090826 A JP9090826 A JP 9090826A JP 9082697 A JP9082697 A JP 9082697A JP H10282191 A JPH10282191 A JP H10282191A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試験信号印加不能時間を可能な限り排除しつ
つ、ドライバ回路から出力された試験信号の電圧振幅を
減衰させない集積回路試験装置を実現する。 【解決手段】 所定の特性インピーダンスを有する第1
の伝送線路と、伝送遅延時間が被試験I/O端子の入出
力状態切り替え時間の半分以下である第2の伝送線路
と、第1の伝送線路の特性インピーダンスと等しい出力
インピーダンスを有し、第1の伝送線路を介して被試験
I/O端子に対して試験信号を出力するドライバ回路
と、被試験I/O端子から出力される信号を第2の伝送
線路を介して受信し、その信号のレベルを判定するコン
パレータ回路と、コンパレータ回路の入力端子に接続さ
れ、制御信号にしたがって、ハイインピーダンス状態ま
たは終端電圧出力状態に遷移する終端電圧源と、終端電
圧源に制御信号を与える制御信号供給手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、I/O端子を有
し、その入力状態及び出力状態が高速に切り替わる集積
回路素子の試験を行うための集積回路試験装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】集積回路試験装置は、I/O端子を有
し、その入力状態及び出力状態が高速に切り替わる集積
回路素子の試験を行うことを目的とした試験装置であ
る。
【0003】図15は従来の典型的な集積回路試験装置
の構成を示すブロック図である。図15において、ドラ
イバ回路201は被試験回路素子203の被試験I/O
端子204に対して試験信号を印加するためのものであ
り、必要に応じて出力をハイインピーダンス状態にする
機能及び終端電圧を出力する機能を有している。コンパ
レータ回路202は、常に高入力インピーダンス状態を
保持し、被試験I/O端子204から出力される信号の
レベルを判定する。ドライバ回路201の出力端子及び
コンパレータ回路202の入力端子は互いに接続され、
特性インピーダンスZsを有する伝送線路208を介し
て被試験I/O端子204と接続されている。
【0004】なお、ドライバ回路201の出力インピー
ダンスはハイインピーダンス状態を除いて伝送線路20
8の特性インピーダンスZsと等しくなるように調整さ
れている。また、図15に示した回路ではドライバ加路
201とコンパレータ回路202Tが近傍に配置される
ため、これらの回路を1つのパッケージに集積する場合
もある。
【0005】次に、図15に示した集積回路試験装置の
動作について説明する。
【0006】ドライバ回路201の出力端子(A点)か
らは試験信号w1が出力され、試験信号w1は伝送線路
208を通じて伝送遅延時間Ts後に入力待ち状態(ハ
イインピーダンス状態)にある被試験I/O端子204
(B点)に印加される。このとき、ドライバ回路201
の出力端子は伝送線路208に対して送端整合(インピ
ーダンス整合)された状態にある。
【0007】被試験回路素子203は試験信号w1の受
信を終了すると、被試験I/O端子204を低出力イン
ピーダンス状態へ遷移させて信号r1を出力する。そし
て、信号r1の出力終了後、被試験I/O端子204を
再び入力待ち状態であるハイインピーダンス状態へ遷移
させる。また、信号r1は伝送線路208を通じて伝送
遅延時間Ts後にコンパレータ回路202(C点)に入
力される。
【0008】ここで、コンパレータ回路202が信号r
1を受信している間、ドライバ回路201の出力端子は
ハイインピーダンス状態あるいは終端電圧出力状態にあ
るため、被試験I/O端子204から出力された信号r
1はコンパレータ回路202に正常に伝送される。コン
パレータ回路202が信号r1の受信を終了すると、ド
ライバ回路201は次の試験信号w2の出力可能状態に
遷移する。
【0009】以下、同様にして試験信号w2、w3…の
出力、被試験I/O端子204からの信号r2、r3…
の出力、及びコンパレータ回路202による判定を繰り
返すことで試験を行う。
【0010】一方、図15に示した集積回路試験装置と
は別に、特開平8−29488号公報で開示された集積
回路試験装置がある。この集積回路試験装置について図
16及び図17を用いて説明する。
【0011】図16は従来の他の集積回路試験装置の構
成を示すブロック図である。また、図17は図16に示
した集積回路試験装置の動作タイミングを示すタイミン
グチャートである。
【0012】図16において、第1の伝送線路215は
被試験回路素子213の被試験I/O端子214とドラ
イバ回路211の出力端子とを接続するための伝送路で
あり、一定の特性インピーダンスZdを有している。ド
ライバ回路211の出力インピーダンスはハイインピー
ダンス状態を除いて第1の伝送線路215の特性インピ
ーダンスZdと等しくなるように調整され、被試験I/
O端子214がハイインピーダンス状態にある場合、ド
ライバ回路211は第1の伝送線路215に対して送端
整合された状態で試験信号を正常に送信することができ
る。
【0013】第2の伝送線路216は被試験I/O端子
214とコンパレータ回路212の入力端子とを接続す
るための伝送路であり、一定の特性インピーダンスZc
を有し、第1の伝送線路215とは独立して設けられて
いる。コンパレータ回路212の入力端子には終端電圧
を発生させるための終端電圧源217が接続され、その
出力インピーダンスは第2の伝送線路216の特性イン
ピーダンスZcと等しくなるように調整されている。な
お、終端電圧源217の出力インピーダンスを第2の伝
送線路216の特性インピーダンスZcと等しくするた
めに、終端電圧源217に設けられた定電圧源2171
とコンパレータ回路212との間に終端抵抗2172を
直列に挿入する場合もある。このとき、コンパレータ回
路212の入力端子は、第2の伝送線路216に対して
常に受端整合(インピーダンス整合)された状態にあ
る。
【0014】なお、図16に示すような集積回路試験装
置についても、ドライバ回路211及びコンパレータ回
路212が近傍に配置されるため、これらの回路を1つ
のパッケージに集積する場合もある。
【0015】次に図16に示した集積回路試験装置の動
作について図17を参照して説明する。
【0016】ドライバ回路211の出力端子(A点)か
らは試験信号w1が出力され、試験信号w1は第1の伝
送線路215を通じて伝送遅延時間Td後に入力待ち状
態(ハイインピーダンス状態)にある被試験I/O端子
214(B点)に印加される。このとき、ドライバ回路
211の出力端子は第1の伝送線路215に対して常に
送端整合された状態にあり、試験信号w1を正常に送信
することができる。
【0017】ドライバ回路211は試験信号w1の出力
終了後、直ちに終端電圧を出力する。ドライバ回路21
1は被試験I/O端子214から出力される信号r1の
出力時間Tr1の期間だけその状態を維持し、その後次
の試験信号w2を出力する。被試験回路素子213は試
験信号w1の受信を終了すると、被試験I/O端子21
4を低出力インピーダンス状態へ遷移させて信号r1を
出力する。そして、信号r1の出力終了後、被試験I/
O端子214を再び入力待ち状態であるハイインピーダ
ンス状態へ遷移させる。
【0018】信号r1は第2の伝送線路216を通じて
伝送遅延時間Tc後にコンパレータ回路212(C点)
へ入力される。コンパレータ回路212の入力端子は、
ドライバ回路211が試験信号を出力している時間も含
んで常に第2の伝送線路216と同じ出力インピーダン
スを有する終端電圧源217が接続されているため、第
2の伝送線路216に対して常に受端整合されている。
また、ドライバ回路211の出力端子は、第1の伝送線
路215の特性インピーダンスと等しい出力インピーダ
ンスで終端電圧が出力されているため、被試験I/O端
子214に対して受端整合された状態にある。
【0019】以下、同様にして送端整合及び受端整合さ
れた状態で、試験信号w2、w3…の出力、被試験I/
O端子214からの信号r2、r3…の出力、コンパレ
ータ回路212による判定を繰り返すことにより試験を
行う。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
ような従来の集積回路試験装置のうち、図15に示した
集積回路試験装置の第1の問題点は、被試験I/O端子
が出力状態から入力状態へ遷移するときに、伝送線路の
伝送遅延時間Tsの2倍の時間だけ被試験I/O端子に
対して試験信号を印加できないことである。
【0021】その理由は、コンパレータ回路が被試験I
/O端子からの信号r1をすべて受信し、その後直ちに
ドライバ回路が試験信号w2を出力しても、信号r1の
出力が終了してから伝送線路の往復の伝送遅延時間であ
る2Tsの間は被試験I/O端子に対して試験信号を与
えることができないからである。
【0022】すなわち、信号r1の出力時間をTr1と
すると、ドライバ回路は試験信号w1の出力終了直後か
ら、往復の伝送遅延時間である2Tsに出力時間Tr1
を加算した時間だけ、次の試験信号の出力を制限される
ことになる。図18に示すように、ドライバ回路が試験
信号w1の出力直後、時間2Ts+Tr1以内に次の試
験信号w2及びw3を出力した場合、被試験I/O端子
から出力される信号r1及びr2と試験信号w2及びw
3とが衝突し、正常に試験できないことになる。
【0023】また、図15に示した集積回路試験装置の
第2の問題点は、集積回路試験装置の実装密度が高くな
ることである。
【0024】その理由は、上記第1の問題点を改善する
ためには伝送線路の電気長を短くする必要があり、それ
を解決する一般的な手段は伝送線路の物理量の短縮であ
るためである。伝送線路の物理量が短くなると、ドライ
バ回路、コンパレータ回路、及び伝送線路の実装上の自
由度が制限され、それらの実装密度を高くしなければな
らないため、高密度実装により生じる発熱やそれに伴う
冷却及び排熱などの問題が生じることは容易に予想でき
る。
【0025】一方、図16に示した集積回路試験装置の
問題点は、ドライバ回路の出力振幅を被試験I/O端子
に印加する振幅よりも大きく設定する必要があることで
ある。
【0026】その理由は、終端電圧源から出力される終
端電圧をVtとした場合、ドライバ回路の出力端子が送
端整合され、コンパレータ回路の入力端子が受端整合さ
れているため、ドライバ回路から出力された試験信号の
振幅Vdが被試験I/O端子に到達したときに、(Vd
・Zc+Vt・Zd)/(Zd+Zc)となる。つま
り、被試験I/O端子に到達した試験信号の振幅がドラ
イバ回路の出力振幅VdのZc/(Zd+Zc)倍にな
るためである。
【0027】例えば、第1の伝送線路及び第2の伝送線
路を同じ特性インピーダンスを持つ伝送線路で構成した
場合、図19に示すように被試験I/O端子に印加され
る試験信号の振幅はドライバ回路の出力振幅Vdの1/
2に低下する。
【0028】一般に高周波用のドライバ回路から大きな
出力振幅をとりだすことは困難であり、これが第1の伝
送線路及び第2の伝送線路の特性インピーダンスの比Z
c/(Zd+Zc)によってさらに低下すると、試験に
必要な出力振幅を確保することが困難になる。
【0029】本発明は上記したような従来の技術が有す
る問題点を解決するためになされたものであり、入出力
状態が高速で切り替わる被試験集積回路素子に対して生
じる試験信号印加不能時間を可能な限り排除しつつ、ド
ライバ回路から出力された試験信号の電圧振幅を伝送線
路の特性インピーダンスに関係なく減衰させずに印加可
能な集積回路試験装置を実現することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の集積回路試験装置は、少なくとも1つの被試験
I/O端子を有し、前記被試験I/O端子の入出力状態
が切り替わる被試験回路素子の試験を行うための集積回
路試験装置であって、所定の特性インピーダンスを有す
る第1の伝送線路と、所定の特性インピーダンスを有
し、伝送遅延時間が前記被試験I/O端子の入出力状態
切り替え時間の半分以下である第2の伝送線路と、前記
第1の伝送線路の特性インピーダンスと等しい出力イン
ピーダンスを有し、前記第1の伝送線路を介して前記被
試験I/O端子に対して試験信号及び終端電圧を出力す
るドライバ回路と、高入力インピーダンスを有し、前記
被試験I/O端子から出力される信号を前記第2の伝送
線路を介して受信し、該信号のレベルを判定するコンパ
レータ回路と、前記コンパレータ回路の入力端子に接続
され、制御信号にしたがって、出力をハイインピーダン
スにするハイインピーダンス状態、または前記第2の伝
送線路の特性インピーダンスと等しい出力インピーダン
スで予め定められた終端電圧を出力する終端電圧出力状
態に遷移する終端電圧源と、前記終端電圧源に前記制御
信号を与える制御信号供給手段と、を有することを特徴
とする。
【0031】このとき、制御信号供給手段は、被試験I
/O端子に対して試験信号が印加されている期間は、終
端電圧源をハイインピーダンス状態に遷移させ、該期間
でないときは、前記終端電圧源を終端電圧出力状態に遷
移させるものである。
【0032】また、制御信号供給手段は、被試験I/O
端子に対する試験信号の印加が終了する時刻よりも第2
の伝送線路の伝送遅延時間と等しい時間だけ早く、終端
電圧源をハイインピーダンス状態から終端電圧出力状態
に遷移させてもよく、被試験I/O端子に対する試験信
号の印加が開始される時刻よりも第2の伝送線路の伝送
遅延時間に等しい時間だけ遅く、終端電圧源を終端電圧
出力状態からハイインピーダンス状態に遷移させてもよ
い。
【0033】また、被試験回路素子を着脱可能に固定す
る固定手段と少なくとも1つのコンパレータ回路と少な
くとも1つの終端電圧源とを有し、集積回路試験装置本
体に取外し可能に固定される試験ボードと、集積回路試
験装置本体に固定され、少なくとも1つのドライバ回路
及び制御信号供給手段を有するテストヘッドと、を有す
ることが望ましく、終端電圧源から出力される終端電圧
を変更可能に制御する電圧制御手段を有することが望ま
しい。
【0034】なお、1つのコンパレータ回路及び1つの
終端電圧源を1つのパッケージに集積してもよく、複数
のコンパレータ回路及び複数の終端電圧源を1つのパッ
ケージに集積してもよい。
【0035】上記のように構成された集積回路試験装置
は、試験信号が第1の伝送線路を通じて被試験I/O端
子に伝送され、被試験I/O端子から出力される信号が
第2の伝送線路を通じてコンパレータ回路に伝送され
る。
【0036】ここで、第2の伝送線路の伝送遅延時間が
被試験I/O端子の入出力状態切り替え時間の半分以下
であるため、第1の伝送線路及び第2の伝送線路が伝送
遅延時間を有していても、被試験I/O端子に入力され
る試験信号と被試験I/O端子から出力される信号とが
衝突することを回避できる。
【0037】また、制御信号供給手段から与えられる制
御信号にしたがって、終端電圧源が、被試験I/O端子
に対して試験信号が印加されている期間はハイインピー
ダンス状態にあり、それ以外の期間は終端電圧出力状態
にある。したがって、ドライバ回路から出力された試験
信号は、その振幅が低下することなく被試験I/O端子
に印加される。
【0038】
【発明の実施の形態】次に本発明について図面を参照し
て説明する。
【0039】[第1の実施の形態]まず、本発明の第1
の実施の形態について説明する (1)構成の説明 図1は本発明の集積回路試験装置の第1の実施の形態の
概略構成を示すブロック図である。
【0040】図1において、第1の伝送線路5は被試験
回路素子3の被試験I/O端子4とドライバ回路1の出
力端子とを接続するための伝送路であり、一定の特性イ
ンピーダンスZdを有している。ドライバ回路1の出力
インピーダンスはハイインピーダンス状態を除いて第1
の伝送線路5の特性インピーダンスZdと等しくなるよ
うに調整され、被試験I/O端子4がハイインピーダン
ス状態にある場合、ドライバ回路1は出力端子が第1の
伝送線路5に対して送端整合された状態で試験信号を正
常に送信することができる。
【0041】第2の伝送線路6は被試験I/O端子4と
コンパレータ回路2の入力端子とを接続するための伝送
路であり、一定の特性インピーダンスZcを有し、第1
の伝送線路5とは独立して設けられている。
【0042】コンパレータ回路2の入力端子には終端電
圧Vtを発生させるための終端電圧源7が接続され、終
端電圧出力時の出力インピーダンスは第2の伝送線路6
の特性インピーダンスZcと等しくなるように調整され
ている。このとき、コンパレータ回路2の入力端子は第
2の伝送線路6に対して受端整合(インピーダンス整
合)された状態になる。
【0043】このような構成において、本実施の形態の
集積回路試験装置は、コンパレータ回路2及び終端電圧
源7を被試験I/O端子4の近傍に配置して第2の伝送
線路6の長さを短くし、第2の伝送線路6の遅延時間が
被試験I/O端子4の入出力切り替え時間の半分以下に
なるようにする。このようにすることで、第1の伝送線
路5及び第2の伝送線路6に伝送遅延時間があっても、
被試験I/O端子4に入力される試験信号と被試験I/
O端子4から出力される信号とが衝突することが回避さ
れ、実用上の問題をなくすことができる。
【0044】次に、図1に示した集積回路試験装置のよ
り具体的な回路構成を図2に示す。図2は本発明の集積
回路試験装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック
図である。
【0045】本実施の形態の集積回路試験装置は、集積
回路試験装置本体に固定され、被試験回路素子13に対
して試験信号を与えるテストヘッド19と、集積回路試
験装置本体に取外し可能に固定され、被試験回路素子1
3が搭載される試験ボード20と、これらを接続する特
性インピーダンスが一定の第1の同軸ケーブル15及び
第2の同軸ケーブル16とによって構成されている。
【0046】試験ボード20には、少なくとも1つの被
試験I/O端子14を有する被試験回路素子13を着脱
可能に固定する不図示の固定手段と、被試験回路素子1
3から出力される信号の判定を行う終端電圧制御機能付
きコンパレータ回路18とを有している。終端電圧制御
機能付きコンパレータ回路18は、コンパレータ回路1
2、および終端電圧源17から構成される。
【0047】被試験I/O端子14は、40Ω−150
Ωの範囲の一定の特性インピーダンスZcを示す第2の
マイクロストリップライン15bによってコンパレータ
回路12の入力端子と接続されるとともに、同じく40
Ω−150Ωの範囲の一定の特性インピーダンスZdm
を有する第1のマイクロストリップライン15aによっ
て第1の同軸ケーブル15を固定するために設けられた
高周波コネクタに接続されている。
【0048】終端電圧源17は、定電圧源171、終端
抵抗172、及び半導体スイッチ173から構成され、
半導体スイッチ173がオン状態にあるとき、定電圧源
171の出力インピーダンス、半導体スイッチ173の
オン抵抗、及び終端抵抗172の抵抗値の合計が、第2
のマイクロストリップライン15bの特性インピーダン
スZcと等しくなるように調整されている。
【0049】なお、定電圧源171の出力インピーダン
スと半導体スイッチ173のオン抵抗だけで特性インピ
ーダンスZcと等しいインピーダンスが実現できる場合
は終端抵抗が不要である。
【0050】また、半導体スイッチ173は外部からの
制御信号VTによりオン−オフ制御され、オフ時には1
0kΩ以上のハイインピーダンス状態になる。なお、半
導体スイッチ173には、ハイインピーダンス状態から
終端電圧出力状態への遷移時間が被試験I/O端子14
の入出力状態切り替え時間よりも短くなるようなものを
選ぶ。この半導体スイッチ173には、JFET、MO
S−FET、バイポーラトランジスタ、あるいはGaA
sトランジスタなどによるスイッチのほか、これらを組
み合わせて集積化されたトライステート回路が適用可能
である。
【0051】また、第2のマイクロストリップライン1
5bの伝送遅延時間Tcは、被試験I/O端子14の入
出力状態切り替え時間の半分以下になるように設計す
る。さらに、コンパレータ回路12の入力端子と終端電
圧源17との接続線路の伝送遅延時間は、第2のマイク
ロストリップライン15bの遅延時間Tcよりも十分短
くなるように設計する。
【0052】なお、試験仕様の変更にともない終端電圧
Vtが変更された場合に対応できるようにするため、終
端電圧源17は外部からの制御信号によって出力電圧を
可変できるものが望ましい。また、第1のマイクロスト
リップライン15a及び第2のマイクロストリップライ
ン15bは、それぞれ同じ特性インピーダンスを有する
コプラナラインもしくは三平面ストリップラインと置き
換えることが可能である。
【0053】一方、テストヘッド19は、被試験回路素
子13に対して試験信号を印加する少なくとも1つのド
ライバ回路11と、終端電圧源17に対して制御信号V
Tを出力する少なくとも1つの制御用ドライバ回路11
aとを有している。
【0054】ドライバ回路11の出力インピーダンス
は、第1の同軸ケーブル15の特性インピーダンスZd
と等しくなるように調整され、また、これらは第1のマ
イクロストリップライン15aの特性インピーダンスZ
dmと等しくなるように調整されている。さらに、制御
用ドライバ回路11aの出力インピーダンスは第2の同
軸ケーブル16の特性インピーダンスと等しくなるよう
に調整しておく。第1の同軸ケーブル15及び第1のマ
イクロストリップライン15aの遅延時間については制
限がない。
【0055】なお、図2に示したコンパレータ回路12
及び終端電圧源17はそれぞれ別々のパッケージで構成
してもよく、終端電圧制御機能付きコンパレータ回路1
8として1つのパッケージに集積してもよい。
【0056】(2)動作の説明 次に図1及び図2を参照しつつ図3及び図4を用いて本
発明の集積回路試験装置の第1の実施の形態の動作につ
いて説明する。
【0057】図3は図2に示した集積回路試験装置の動
作の様子を示すフローチャートであり、図4は図2に示
した集積回路試験装置の動作波形を示す図である。な
お、図3(a)〜(d)のA点、B点、及びC点はそれ
ぞれドライバ回路11の出力端子、被試験I/O端子1
4、及びコンパレータ回路12の入力端子を示している
図3(a)は、被試験I/O端子14からコンパレータ
回路12までの伝送遅延時間を考慮せず、制御用ドライ
バ回路11aから出力される制御信号VTによって、被
試験I/O端子14に試験信号が印加されるタイミング
で終端電圧源17をハイインピーダンス状態に遷移させ
ると共に、試験信号の印加終了タイミングで終端電圧源
17をハイインピーダンス状態から終端電圧出力状態へ
遷移させたときの様子を示している。
【0058】図3(a)において、まずドライバ回路1
1から出力された試験信号w1は第1の同軸ケーブル1
5の伝達遅延時間Tdcと第1のマイクロストリップラ
イン15aの伝送遅延時間Tdmとの合計時間Td(=
Tdc+Tdm)だけ遅れて被試験I/O端子14(B
点)に印加される。このとき、コンパレータ回路12の
入力端子(C点)は、コンパレータ回路12自身の高い
入力インピーダンスと出力がハイインピーダンス状態に
ある終端電圧源17とにより、ハイインピーダンス状態
になっている。
【0059】このとき、ドライバ回路11の出力端子
(A点)は第1の同軸ケーブル15に対して送端整合さ
れた状態にあり、ドライバ回路11から出力された試験
信号w1は図4に示すように低下することなく被試験I
/O端子14(B点)に入力される。
【0060】ドライバ回路11は試験信号w1の出力終
了後、直ちに終端電圧を出力し、被試験I/O端子14
(B点)から信号r1が出力されている時間Tr1だけ
その状態を維持する。このとき、ドライバ回路11の出
力端子は第1の同軸ケーブル15の特性インピーダンス
及び第1のマイクロストリップライン15aの特性イン
ピーダンスを加算した値と等しい出力インピーダンスで
終端電圧が出力されているため、被試験I/O端子14
に対して受端整合されている。
【0061】また、このとき終端電圧源17も同様に第
2のマイクロストリップライン15bの特性インピーダ
ンスと等しい出力インピーダンスで終端電圧を出力して
いるため、これと接続されているコンパレータ回路12
の入力端子は第2のマイクロストリップライン15bに
対して受端整合されている。
【0062】そのため、被試験I/O端子14から出力
された信号r1がコンパレータ回路12に対して乱れる
ことなく伝送され、正確な試験を行うことができる。
【0063】なお、厳密には終端電圧源17がハイイン
ピーダンス状態から終端電圧出力状態に遷移した時、第
2のマイクロストリップライン15bの伝達遅延時間T
cの間だけ被試験I/O端子14に対して正常に試験信
号を印加できない期間が生じる。また、終端電圧源17
がハイインピーダンス状態へ変化する時刻の前後Tcだ
けコンパレータ回路12は被試験I/O端子14から出
力される信号を正常に受信できない。しかしながら、被
試験I/O端子14に入力される試験信号と被試験I/
O端子14から出力される信号とが衝突することを回避
できるため、実用上の問題はなくなる。
【0064】図3(b)〜(d)は、それぞれ終端電圧
源17の出力状態の遷移タイミングを変えた場合のA
点、B点及びC点の信号の様子を示したものである。
【0065】図3(b)は、終端電圧源17をハイイン
ピーダンス状態から終端電圧出力状態へ遷移させるタイ
ミングを、図3(a)の場合と比べて、第2のマイクロ
ストリップライン15bの伝達遅延時間Tcの2倍の時
間だけ早くした場合の様子を示している。
【0066】この場合、終端電圧源17がハイインピー
ダンス状態から終端電圧出力状態へ変化するときはB点
及びC点でそれぞれ正常な伝送が実現される。しかしな
がら、終端電圧源17が終端電圧出力状態からハイイン
ピーダンス状態へ変化するときには、B点はその時刻の
後Tcだけドライバ回路11からの試験信号を正常に受
信できない。また、C点はその時刻の前Tcだけ被試験
I/O端子14からの出力信号を正常に受信することが
できない。
【0067】図3(c)は、終端電圧源17を終端電圧
出力状態からハイインピーダンス状態へ遷移させるタイ
ミングを、図3(a)の場合に比べて、第2のマイクロ
ストリップライン15bの伝達遅延時間Tcの2倍の時
間だけ遅くした場合の様子を示している。
【0068】この場合、終端電圧源17が終端電圧出力
状態からハイインピーダンス状態へ変化するときに、B
点はその時刻の後Tcの2倍の時間だけドライバ回路1
1からの試験信号を正常に受信できない。
【0069】また、終端電圧源17がハイインピーダン
ス状態から終端電圧出力状態へ変化するときには、C点
はその時刻の後Tcだけ被試験I/O端子17からの信
号を正常に受信できない。
【0070】図3(d)は、図3(b)及び図3(c)
のタイミング調整を同時に実現した場合である。
【0071】この場合、終端電圧源17が終端電圧出力
状態からハイインピーダンス状態へ変化するときは、そ
の時刻の後Tcの2倍の時間だけB点でドライバ回路1
1からの試験信号を正常に受信できない。
【0072】したがって、図3(a)〜(d)のいずれ
も最大で2Tcの時間だけ正常に伝送できない期間が生
じる。しかしながら、第2のマイクロストリップライン
15bの伝送遅延時間Tcは被試験I/O端子14の入
出力状態切り替え時間の半分以下に設計されているた
め、正常に伝送されない期間中で被試験I/O端子14
に対する試験信号の入力と被試験I/O端子14からの
信号の出力とが同時に存在する状態は起こりえない。そ
のため、図3(a)〜(d)のタイミング制御を組み合
わせることで、常に正確な試験を行うことが可能にな
る。
【0073】〈実施例〉次に本発明の第1の実施の形態
の実施例について説明する。
【0074】(1)構成の説明 図5は本発明の集積回路試験装置の第1の実施の形態の
実施例の構成を示すブロック図である。
【0075】本実施例の集積回路試験装置は、テストヘ
ッド29、試験ボード30、及びこれらを接続する特性
インピーダンスが50Ωの第1の同軸ケーブル25、第
2の同軸ケーブル16によって構成されている。
【0076】試験ボード30は、入出力切り替え時間が
5nsである少なくとも1つの被試験I/O端子24を
有する被試験回路素子23と、ウィンドウ型コンパレー
タ回路22と、出力インピーダンスが50Ωの終端電圧
源27とから構成されている。
【0077】被試験I/O端子24は、50Ωの特性イ
ンピーダンスを有する第2のマイクロストリップライン
25bによってウィンドウ型コンパレータ回路22の入
力と接続されるとともに、同じく50Ωの特性インピー
ダンスを有する第1のマイクロストリップライン25a
によって第1の同軸ケーブル25を固定する高周波コネ
クタに接続されている。
【0078】終端電圧源27は出力インピーダンスが5
Ωの定電圧回路271、外部からの制御信号VTにより
オン−オフ制御されるオン抵抗が5ΩのJFETスイッ
チ273、及び40Ωの金属皮膜抵抗272から構成さ
れ、JFETスイッチ273がオンのとき終端電圧源2
7の出力インピーダンスが50Ωとなる。なお、JFE
Tスイッチ273はオフのときに1MΩのハイインピー
ダンス状態となり、ハイインピーダンス状態と導通状態
の遷移時間は2nsである。
【0079】第2のマイクロストリップライン25bは
遅延時間が0.1nsになるように設計する。また、ウ
ィンドウ型コンパレータ回路22は被試験回路素子23
が搭載される試験ボード30上に配置され、これらは第
2のマイクロストリップライン25bによって接続され
る。またウィンドウ型コンパレータ回路22の入力には
終端電圧源27が直接接続される。なお、この伝送遅延
時間はほぼ0nsと考えられる。
【0080】一方、テストヘッド29は、被試験回路素
子23に対して試験信号を印加するためのドライバ回路
21と、JFETスイッチ273に対する制御信号VT
を出力するための制御用ドライバ回路21aとから構成
される。これらの出力インピーダンスはそれぞれ50Ω
である。
【0081】第1の同軸ケーブル25及び第2の同軸ケ
ーブル26の遅延時間はそれぞれ10ns、第1のマイ
クロストリップライン25aの遅延時間は5nsとなる
ように設計する。
【0082】(2)動作の説明 本実施例の集積回路試験装置の動作は上記第1の実施の
形態の動作と同様である。ただし、本実施例では、第1
の同軸ケーブル25、第2の同軸ケーブル26、第1の
マイクロストリップライン25a、および第2のマイク
ロストリップライン25bの特性インピーダンスがそれ
ぞれ50Ωであり、ドライバ回路21の出力インピーダ
ンス、終端電圧源27の出力インピーダンスがそれぞれ
50Ωである。また、第1の同軸ケーブル25、第2の
同軸ケーブル26の伝送遅延時間が10ns、第1のマ
イクロストリップライン25aの伝送遅延時間が5n
s、第2のマイクロストリップライン25bの伝送遅延
時間が0.1nsで動作する。
【0083】[第2の実施の形態]次に本発明の第2の
実施の形態について説明する。
【0084】(1)構成の説明 図6は本発明の集積回路試験装置の第2の実施の形態の
構成を示すブロック図である。本実施の形態の集積回路
試験装置は、第1の実施の形態に対して、終端電圧源か
ら出力される終端電圧を外部の基準電圧を通じて変更可
能にしたものである。その他の構成は第1の実施の形態
と同様であるため、その説明は省略する。
【0085】図6において、終端電圧源37は、一定の
ゲインを有する電圧バッファ回路374と、終端抵抗3
72と、半導体スイッチ373とによって構成されてい
る。電圧バッファ回路374の入力端子はテストヘッド
39に設けられた基準電圧源371と接続され、電圧バ
ッファ回路374から出力される電圧は基準電圧源37
1から供給される基準電圧VREF にゲインを乗じた値に
なる。
【0086】なお、図6ではコンパレータ回路32と終
端電圧源37とを別々に構成しているが、これらを1つ
のパッケージに集積することも可能である。
【0087】(2)動作の説明 たとえば電圧バッファ回路374のゲインが1であり、
試験仕様により終端電圧が1.5Vと定められている場
合、基準電圧源371が1.5Vを出力することで終端
電圧源37は試験仕様で示された1.5Vの終端電圧を
出力させることができる。
【0088】また、電圧バッファ回路374のゲインが
−2であり、試験仕様により終端電圧が−2Vであると
定められている場合には、基準電圧源371が1Vを出
力することで試験仕様で示された−2Vの終端電圧を出
力させることができる。
【0089】さらに試験仕様により2種類以上の終端電
圧が要求される場合にも、基準電圧VREF を変化させる
ことにより終端電圧源37から出力される終端電圧を変
更することができるため、試験仕様が変わるたびに試験
ボード40を取り替えたり、あるいは試験ボード40を
改造する必要がない。
【0090】その他の動作については第1の実施の形態
と同様であるため、その説明は省略する。
【0091】〈実施例〉次に本発明の第2の実施の形態
の実施例について説明する。
【0092】(1)構成の説明 図7は本発明の集積回路試験装置の第2の実施の形態の
実施例の構成を示す図であり、同図(a)は試験ボード
及びテストヘッドの構成を示すブロック図、同図(b)
は終端電圧制御機能付きコンパレータ回路の構成を示す
ブロック図である。
【0093】図7(a)において、本実施例の集積回路
試験装置は、コンパレータ機能及び終端電圧出力機能を
備えた終端電圧制御機能付きコンパレータ回路48を試
験ボード50に有し、基準電圧VREF を供給する基準電
圧源471をテストヘッド49に有している。
【0094】また、図7(b)において、終端電圧制御
機能付きコンパレータ回路48はウィンドウ型コンパレ
ータ回路42及び終端電圧源47によって構成され、こ
れらが1つのパッケージに集積されたものである。ま
た、終端電圧源47にはオペアンプからなるゲイン1の
電圧バッファ回路474を有し、基準電圧源471から
基準電圧VREF が入力される。なお、電圧バッファ回路
474の出力インピーダンスは5Ωである。
【0095】その他の構成は第1の実施の形態の実施例
と同様であるため、その説明は省略する。
【0096】(2)動作の説明 本実施例の集積回路試験装置は、終端電圧源47が常に
基準電圧VREF と等しい電圧を出力する。このとき、テ
ストヘッド49が有する基準電圧源471が試験仕様で
定められた終端電圧と等しい電圧を発生することで、さ
まざまな終端電圧が指定された場合にも柔軟に対応する
ことができる。
【0097】その他の動作については第1の実施の形態
の実施例と同様であるため、その説明は省略する。
【0098】[第3の実施の形態]次に本発明の第3の
実施の形態について説明する。
【0099】(1)構成の説明 図8は本発明の集積回路試験装置の第3の実施の形態の
構成を示すブロック図である。本実施の形態の集積回路
試験装置は、第2の実施の形態に対して、終端電圧源の
出力電圧を外部から与えるディジタル信号によって変更
可能としたものである。その他の構成は第1の実施の形
態と同様であるため、その説明は省略する。
【0100】図8において、終端電圧源57は、入力さ
れるNビットのディジタル信号に応じて2N あるいは2
N-1 種類の電圧を発生するD/A電圧バッファ回路57
5と、終端抵抗572と、半導体スイッチ573とによ
って構成され、D/A電圧バッファ回路575の出力電
圧は外部から入力されるディジタル信号によって変更さ
れる。
【0101】テストヘッド59には、D/A電圧バッフ
ァ回路575に対してディジタル信号を供給するための
論理回路571を有している。
【0102】なお、図8ではコンパレータ回路52と終
端電圧源57とを別々に構成しているが、これらの回路
を1つのパッケージに集積ことも可能である。
【0103】(2)動作の説明 テストヘッド59に搭載された論理回路571は、試験
ボード60上のD/A電圧バッファ回路575に対して
試験仕様で指定された電圧に対応するディジタル信号を
送出する。D/A電圧バッファ回路575は入力された
ディジタル信号に応じた所定の終端電圧Vtを出力す
る。
【0104】ディジタル信号に対応した電圧を出力する
D/A電圧バッファ回路575は、基準電圧をアナログ
量として伝送する本発明の第2の実施の形態と比較し
て、ノイズが伝送途中で混入することによる誤差を避け
ることができ、終端電圧Vtを安定して制御することが
可能となる。
【0105】その他の動作については第2の実施の形態
と同様であるため、その説明は省略する。
【0106】〈実施例〉次に本発明の第3の実施の形態
の実施例について説明する。
【0107】(1)構成の説明 図9は本発明の集積回路試験装置の第3の実施の形態の
実施例の構成を示す図であり、同図(a)は試験ボード
及びテストヘッドの構成を示すブロック図、同図(b)
は終端電圧制御機能付きコンパレータ回路の構成を示す
ブロック図である。
【0108】図9(a)において、本実施例の集積回路
試験装置は、コンパレータ機能及び終端電圧出力機能を
備えた終端電圧制御機能付きコンパレータ回路68を試
験ボード70に有し、8ビットディジタル信号を送出す
るための論理回路671をテストヘッド69に有してい
る。
【0109】また、図9(b)において、終端電圧制御
機能付きコンパレータ回路68は、ウィンドウ型コンパ
レータ回路62と終端電圧源67とによって構成され、
これらが1つのパッケージに集積化されたものである。
【0110】終端電圧源67は、出力電圧のフルスケー
ルが5Vの8ビットD/A変換器675及びオペアンプ
による電圧フォロワ回路676を有し、テストヘッド6
9が有する論理回路671から出力される8ビットディ
ジタル信号に応じた所定の終端電圧Vtを出力する。な
お、電圧フォロワ回路676の出力インピーダンスは5
Ωである。
【0111】その他の構成は第1の実施の形態の実施例
と同様であるため、その説明は省略する。
【0112】(2)動作の説明 本実施例の集積回路試験装置は、終端電圧源67から出
力される終端電圧がテストヘッド69の論理回路671
から送出される8ビットのディジタル信号によって決定
され、その分解能は約20mVである。
【0113】したがって、テストヘッド69から試験ボ
ード70に基準電圧を伝送する際に、20mV以上のノ
イズが混入して誤差が発生するおそれがある場合でも、
本実施例のD/A変換器675を用いた構成を採用する
ことで、より安定した終端電圧Vtを出力することが可
能になり、終端電圧Vtの精度を良好に保つことができ
る。
【0114】その他の動作については、第2の実施の形
態の実施例と同様であるため、その説明は省略する。
【0115】[第4の実施の形態]次に本発明の第4の
実施の形態について説明する。
【0116】(1)構成の説明 図10は本発明の集積回路試験装置の第4の実施の形態
の構成を示すブロック図である。
【0117】本実施の形態の集積回路試験装置は、第1
の実施の形態に対して試験可能な被試験I/O端子74
の数を増加させたものである。その他の構成は第1の実
施の形態と同様であるためその説明は省略する。
【0118】図10において、試験ボード80には、コ
ンパレータ回路72及び終端電圧源77からなる終端電
圧制御機能付きコンパレータ回路78を、被試験I/O
端子74と同じ数だけ有している。
【0119】また、テストヘッド79には、終端電圧源
77の状態を制御する制御信号VTを生成するための制
御用ドライバ回路71aを有し、制御用ドライバ回路7
1aの出力端子は複数の終端電圧源77に対して共通に
接続されている。このとき、1つの制御用ドライバ回路
71aに対して接続される終端電圧源77の数は、制御
用ドライバ回路71aのファンアウト能力に応じて決定
される。
【0120】なお、それぞれの接続における条件は第1
の実施の形態と同様である。
【0121】また、図10では、1つのコンパレータ回
路72及び1つの終端電圧源77で終端電圧制御機能付
きコンパレータ回路78を構成したが、複数のコンパレ
ータ回路72及び複数の終端電圧源77を1つのパッケ
ージに集積することも可能である。
【0122】また、本実施の形態は本発明の第2の実施
の形態及び第3の実施の形態に対しても同様に適用する
ことができる。
【0123】(2)動作の説明 複数の終端電圧源77の各出力状態は少なくとも1つの
制御信号VTにより第1の実施の形態と同様に同時に制
御される。
【0124】したがって、1つの制御信号VTで制御さ
れる終端電圧源77に接続された複数の被試験I/O端
子74の入出力状態はすべて同一であり、これらが変化
する場合はすべて同時に変化する。
【0125】これ以外の動作については第1の実施の形
態と同様であるため、その説明は省略する。
【0126】〈実施例〉次に本発明の第4の実施の形態
の実施例について説明する。
【0127】(1)構成の説明 図11は本発明の集積回路試験装置の第4の実施の形態
の実施例の構成を示す図であり、同図(a)は試験ボー
ド及びテストヘッドの構成を示すブロック図、同図
(b)は終端電圧制御機能付きコンパレータ回路の構成
を示すブロック図である。
【0128】図11において、本実施例の集積回路試験
装置は、第2の実施の形態の実施例に比べて被試験I/
O端子84の数を4ピンに増加させている。これにとも
ないウィンドウ型コンパレータ回路82及び終端電圧源
87を4組に増加させている。これら4組のウィンドウ
型コンパレータ回路82及び終端電圧源87は、2組の
ウィンドウ型コンパレータ回路82及び終端電圧源87
を1つのパッケージに集積した並列型終端電圧制御機能
付きコンパレータ集積回路88を2つ用いて構成されて
いる。なお、1つのパッケージに集積化されるウィンド
ウ型コンパレータ82回路及び終端電圧源87の数は、
機能上からの制限はなく、基本的にパッケージの物理限
界まで増加させることが可能である。
【0129】各並列型終端電圧制御機能付きコンパレー
タ回路88は終端電圧源87のインピーダンス状態を制
御するためにそれぞれ制御信号VTを必要とする。この
制御信号VTはテストヘッド89が有する1つの制御用
ドライバ回路81aから送出される1つの制御信号VT
を試験ボード90上で分配して使用する。
【0130】なお、すべての接続の条件はそれぞれ第2
の実施の形態に準ずる。
【0131】(2)動作の説明 本実施例の集積回路試験装置では、テストヘッド89が
有する1つの制御用ドライバ回路81aから出力される
1つの制御信号VTにより、試験ボード90が有する2
つの並列型終端電圧制御機能付きコンパレータ回路88
で備えた4つの終端電圧源87のインピーダンス状態を
同時に制御する。同じく4つのウィンドウ型コンパレー
タ回路82はそれぞれ独立に被試験I/O端子84から
出力される信号を判定する。
【0132】この場合、この4つの被試験I/O端子8
4は、その入出力状態が同時に変化し、つねに同じ状態
である必要がある。例えば、4ピンのうち2ピンが入力
状態であり、その他の2ピンが出力状態である場合など
には対応しない。
【0133】これ以外の動作については第2の実施の形
態における実施例の動作と同様であるため、その説明は
省略する。
【0134】[第5の実施の形態]次に本発明の第5の
実施の形態について説明する。
【0135】(1)構成の説明 図12は本発明の集積回路試験装置の第5の実施の形態
の構成を示す図であり、試験ボードの構成を示すブロッ
クである。
【0136】本実施の形態の集積回路試験装置は、第1
の実施の形態の伝送遅延時間の条件を満たす状態で、コ
ンパレータ回路及び終端電圧源からなる終端電圧制御機
能付きコンパレータ回路98を第1の試験ボード100
aに配置し、被試験回路素子93をそれとは異なる第2
の試験ボード100bに配置したものである。その他の
構成は第1の実施の形態と同様であるため、その説明は
省略する。
【0137】図12において、終端電圧制御機能付きコ
ンパレータ回路98を搭載した第1の試験ボード100
aには第1の高周波コネクタ101a及び第2の高周波
コネクタ101bが取り付けられ、被試験回路素子93
を搭載した第2の試験ボード100bには、第3の高周
波コネクタ101c及び第4の高周波コネクタ101d
が取り付けられている。第1の試験ボード100aと第
2の試験ボード100bとはこれら第1の高周波コネク
タ101a〜第4の高周波コネクタ101dによって接
続される。
【0138】第1の試験ボード100aはドライバ回路
から出力された試験信号を第2の試験ボード100bに
送出するための第3のマイクロストリップライン95c
と、被試験I/O端子94から出力された信号を第2の
試験ボード100bに導くための第4のマイクロストリ
ップライン95dとを有し、それぞれ第1の高周波コネ
クタ101a、第2の高周波コネクタ101bに接続さ
れている。
【0139】一方、第2の試験ボード100bは、被試
験I/O端子94に対する試験信号を導くための第5の
マイクロストリップライン95eと、被試験I/O端子
94から出力された信号をコンパレータ回路92に入力
するための第6のマイクロストリップライン95fとを
有し、それぞれ第3の高周波コネクタ101c、第4の
高周波コネクタ101dに接続されている。
【0140】第1の試験ボード100a及び第2の試験
ボード100bの間には、第1の高周波コネクタ101
a〜第4の高周波コネクタ101d以外に、空気もしく
は断熱材102が挿入される。
【0141】なお、第1の試験ボード100a及び第2
の試験ボード100bは、上述したように高周波コネク
タで直接接続してもよく、あるいは同軸ケーブル等の高
周波ケーブルを介して接続してもよい。
【0142】また、本実施の形態は上記第2の実施の形
態、第3の実施の形態及び第4の実施の形態に対しても
同様に適用することが可能である。
【0143】(2)動作の説明 本実施の形態では、試験を開始する前に第1の試験ボー
ド100aと第2の試験ボード100bを接続する必要
がある。接続した後は第1の実施の形態と等価であり、
その動作も第1の実施の形態と同様である。
【0144】なお、第1の試験ボード100aと第2の
試験ボード100bの間には、空気もしくは断熱材10
2が存在するため被試験回路素子93に対して高温もし
くは低温試験を行う場合でもコンパレータ回路及び終端
電圧源に対する影響を低減することができる。
【0145】〈実施例〉次に本発明の第5の実施の形態
の実施例について説明する。
【0146】(1)構成の説明 図13は本発明の集積回路試験装置の第5の実施の形態
の実施例の構成を示す図であり、試験ボードの構造を示
す側面図である。また、図14は本発明の集積回路試験
装置の第5の実施の形態の実施例の構成を示す図であ
り、試験ボードの他の構造を示す側面図である。
【0147】本実施例は、第4の実施の形態の実施例で
示した並列型終端電圧制御機能付きコンパレータ集積回
路108を搭載した第1の試験ボード110aと、被試
験回路素子103を搭載した第2の試験ボード110b
とを別々に設けたものである。その他の構成は第1の実
施の形態と同様であるため、その説明は省略する。
【0148】図13において、第1の試験ボード110
aには第1の同軸コネクタ111a及び第2の同軸コネ
クタ111bが取り付けられ、第2の試験ボード110
bには第3の同軸コネクタ111c及び第4の同軸コネ
クタ111dが取り付けられている。第1の試験ボード
110a及び第2の試験ボード110bは第1の同軸コ
ネクタ111a〜第4の同軸コネクタ111dによって
直接接続される。
【0149】第1の試験ボード110aはドライバ回路
から出力された試験信号を第2の試験ボード110bに
送出するための第3のマイクロストリプライン105c
と、被試験I/O端子104から出力された信号を第2
の試験ボード110bから導くための第4のマイクロス
トリップライン105dとを有し、それぞれ特性インピ
ーダンス50Ωの第1の同軸コネクタ111a、第2の
同軸コネクタ111bに接続されている。ここで、第3
のマイクロストリプライン105cの特性インピーダン
スは50Ω、伝送遅延時間は2.5nsであり、第4の
マイクロストリップライン105dの特性インピーダン
スは50Ω、伝送遅延時間は0.05nsである。
【0150】一方、第2の試験ボード110bは、被試
験I/O端子104に対する試験信号を印加するための
第5のマイクロストリップライン105eと、被試験I
/O端子104から出力された信号をコンパレータ回路
に入力するための第6のマイクロストリップライン10
5fとを有し、それぞれ特性インピーダンス50Ωの第
3の同軸コネクタ111c、第4の同軸コネクタ111
dに接続されている。ここで、第5のマイクロストリッ
プライン105eの特性インピーダンスは50Ω、伝送
遅延時間は2.5nsであり、第6のマイクロストリッ
プライン105fの特性インピーダンスは50Ω、伝送
遅延時間は0.05nsである。
【0151】第1の試験ボード110aと第2の試験ボ
ード110bとの間には、第1の同軸コネクタ111a
〜第4の同軸コネクタ111d以外に、ウレタンフォー
ム等による断熱材112が挿入されている。
【0152】第1の同軸コネクタ111aと第3の同軸
コネクタ111c、及び第2の同軸コネクタ111cと
第4の同軸コネクタ111dを直接接続することで第1
の試験ボード110aと第2の試験ボード110bとが
接続される。
【0153】なお、第1の試験ボードと第2の試験ボー
ドとは、図13に示すようにそれぞれ平行に配置しても
よく、図14に示すように第1の試験ボード120aを
第2の試験ボード120bと垂直になるように配置して
もよい。
【0154】(2)動作の説明 本実施例では、第1の試験ボード110aと第2の試験
ボード110bを接続した状態でドライバ回路から被試
験I/O端子104までの伝送遅延時間は、第1の同軸
コネクタ111a、第3の同軸コネクタ111c、第3
のマイクロストリップライン105c、及び第5のマイ
クロストリップライン105eのそれぞれの伝送遅延時
間の合計であり、15nsである。
【0155】同様に、被試験I/O端子104から並列
型終端電圧制御機能付きコンパレータ回路108を構成
するウィンドウ型コンパレータ回路の入力端子までの伝
送遅延時間は、第2の同軸コネクタ111b、第4の同
軸コネクタ111d、第4のマイクロストリップライン
105d、及び第6のマイクロストリップライン105
fのそれぞれの伝送遅延時間の合計であり、0.1ns
である。
【0156】これらの伝送遅延時間は第1の実施の形態
における伝送遅延時間の条件をすべて満たしており、本
実施例は第1の実施の形態における実施例と同様に動作
する。
【0157】また、第1の試験ボード110aに搭載さ
れた被試験回路素子103に対して高温もしくは低温試
験を行った場合、第2の実施の形態、第3の実施の形
態、及び第4の実施の形態の各実施例と比較して、第1
の試験ボード110a及び第2の試験ボード110b間
に断熱材112が存在するため、第1の試験ボード11
0aの温度変化を抑制して並列型終端電圧制御機能付き
コンパレータ回路108の特性変動を抑えることができ
るため、安定した試験を行うことができる。
【0158】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載する効果を奏する。
【0159】第1の効果は、ドライバ回路から出力され
る試験信号の振幅を低下させずに被試験I/O端子に印
加できることである。
【0160】その理由は、被試験I/O端子に対して試
験信号が印加されている期間は、終端電圧源をハイイン
ピーダンス状態に遷移させることで、コンパレータ回路
の入力端子がハイインピーダンス状態になるからであ
る。
【0161】第2の効果は、集積回路試験装置の実装の
自由度が拡大され、ドライバ回路を有するテストヘッド
を、実装上の要求にしたがって自由に配置できることで
ある。
【0162】その理由は、コンパレータ回路及び終端電
圧源を試験ボード上に配置したことで、ドライバ回路と
被試験I/O端子を接続する第1の伝送線路の遅延時間
に制限がなくなり、テストヘッドと試験ボードとの距離
を長くすることができるからである。
【0163】第3の効果は、集積回路試験装置の冷却設
備を縮小できることである。
【0164】その理由は、ドライバ回路と被試験I/O
端子とを接続する第1の伝送線路を長くすることができ
るため、テストヘッドの大きさを自由に設計することが
でき、十分な放熱スペースを確保することができるから
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の集積回路試験装置の第1の実施の形態
の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の集積回路試験装置の第1の実施の形態
の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示した集積回路試験装置の動作の様子を
示すフローチャートである。
【図4】図2に示した集積回路試験装置の動作波形を示
す図である。
【図5】本発明の集積回路試験装置の第1の実施の形態
の実施例の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の集積回路試験装置の第2の実施の形態
の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の集積回路試験装置の第2の実施の形態
の実施例の構成を示す図であり、同図(a)は試験ボー
ド及びテストヘッドの構成を示すブロック図、同図
(b)は終端電圧制御機能付きコンパレータ回路の構成
を示すブロック図である。
【図8】本発明の集積回路試験装置の第3の実施の形態
の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の集積回路試験装置の第3の実施の形態
の実施例の構成を示す図であり、同図(a)は試験ボー
ド及びテストヘッドの構成を示すブロック図、同図
(b)は終端電圧制御機能付きコンパレータ回路の構成
を示すブロック図である。
【図10】本発明の集積回路試験装置の第4の実施の形
態の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の集積回路試験装置の第4の実施の形
態の実施例の構成を示す図であり、同図(a)は試験ボ
ード及びテストヘッドの構成を示すブロック図、同図
(b)は終端電圧制御機能付きコンパレータ回路の構成
を示すブロック図である。
【図12】本発明の集積回路試験装置の第5の実施の形
態の構成を示す図であり、試験ボードの構成を示すブロ
ックである。
【図13】本発明の集積回路試験装置の第5の実施の形
態の実施例の構成を示す図であり、試験ボードの構造を
示す側面図である。
【図14】本発明の集積回路試験装置の第5の実施の形
態の実施例の構成を示す図であり、試験ボードの他の構
造を示す側面図である。
【図15】従来の典型的な集積回路試験装置の構成を示
すブロック図である。
【図16】従来の他の集積回路試験装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図17】図16に示した集積回路試験装置の動作タイ
ミングを示すタイミングチャートである。
【図18】図15に示した集積回路試験装置の動作タイ
ミングを示すタイミングチャートである。
【図19】図16に示した集積回路試験装置の動作波形
を示す図である。
【符号の説明】
1、11、21 ドライバ回路 2、12、32、52、72 コンパレータ回路 3、13、23、93、103 被試験回路素子 4、14、24、74、84、94、104 被試験
I/O端子 5 第1の伝送線路 6 第2の伝送線路 7、17、27、37、47、57、67、77、87
終端電圧源 11a、21a、71a、81a 制御用ドライバ回
路 15 第1の同軸ケーブル 15a、25a 第1のマイクロストリップライン 15b、25b 第2のマイクロストリップライン 16 第2の同軸ケーブル 18、48、68、78 終端電圧制御機能付きコン
パレータ回路 19、29、39、49、59、69、79、89
テストヘッド 20、30、40、50、60、70、80、90
試験ボード 22、42、62、82 ウィンドウ型コンパレータ
回路 25 第1の同軸ケーブル 26 第2の同軸ケーブル 88、98、108 並列型終端電圧制御機能付きコ
ンパレータ回路 95c、105c 第3のマイクロストリップライン 95d、105d 第4のマイクロストリップライン 95e、105e 第5のマイクロストリップライン 95f、105f 第6のマイクロストリップライン 100a、120a 第1の試験ボード 100b、120b 第2の試験ボード 101a 第1の高周波コネクタ 101b 第2の高周波コネクタ 101c 第3の高周波コネクタ 101d 第4の高周波コネクタ 102、112 断熱材 111a 第1の同軸コネクタ 111b 第2の同軸コネクタ 111c 第3の同軸コネクタ 111d 第4の同軸コネクタ 171 定電圧源 172、372、572 終端抵抗 173、373、573 半導体スイッチ 271 定電圧回路 272 金属皮膜抵抗 273 JFETスイッチ 371、471 基準電圧源 374、474 電圧バッファ回路 571、671 論理回路 575 D/A電圧バッファ回路 675 D/A変換器 676 電圧フォロワ回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの被試験I/O端子を有
    し、前記被試験I/O端子の入出力状態が切り替わる被
    試験回路素子の試験を行うための集積回路試験装置であ
    って、 所定の特性インピーダンスを有する第1の伝送線路と、 所定の特性インピーダンスを有し、伝送遅延時間が前記
    被試験I/O端子の入出力状態切り替え時間の半分以下
    である第2の伝送線路と、 前記第1の伝送線路の特性インピーダンスと等しい出力
    インピーダンスを有し、前記第1の伝送線路を介して前
    記被試験I/O端子に対して試験信号及び終端電圧を出
    力するドライバ回路と、 高入力インピーダンスを有し、前記被試験I/O端子か
    ら出力される信号を前記第2の伝送線路を介して受信
    し、該信号のレベルを判定するコンパレータ回路と、 前記コンパレータ回路の入力端子に接続され、制御信号
    にしたがって、出力をハイインピーダンスにするハイイ
    ンピーダンス状態、または前記第2の伝送線路の特性イ
    ンピーダンスと等しい出力インピーダンスで予め定めら
    れた終端電圧を出力する終端電圧出力状態に遷移する終
    端電圧源と、 前記終端電圧源に前記制御信号を与える制御信号供給手
    段と、を有することを特徴とする集積回路試験装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の集積回路試験装置にお
    いて、 制御信号供給手段は、 被試験I/O端子に対して試験信号が印加されている期
    間は、終端電圧源をハイインピーダンス状態に遷移さ
    せ、 該期間でないときは、前記終端電圧源を終端電圧出力状
    態に遷移させることを特徴とする集積回路試験装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の集積回路試験装置にお
    いて、 制御信号供給手段は、 被試験I/O端子に対する試験信号の印加が終了する時
    刻よりも第2の伝送線路の伝送遅延時間と等しい時間だ
    け早く、終端電圧源をハイインピーダンス状態から終端
    電圧出力状態に遷移させることを特徴とする集積回路試
    験装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の集積回路試験装置にお
    いて、 制御信号供給手段は、 被試験I/O端子に対する試験信号の印加が開始される
    時刻よりも第2の伝送線路の伝送遅延時間に等しい時間
    だけ遅く、終端電圧源を終端電圧出力状態からハイイン
    ピーダンス状態に遷移させることを特徴とする集積回路
    試験装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    集積回路試験装置において、 被試験回路素子を着脱可能に固定する固定手段と少なく
    とも1つのコンパレータ回路と少なくとも1つの終端電
    圧源とを有し、集積回路試験装置本体に取外し可能に固
    定される試験ボードと、 集積回路試験装置本体に固定され、少なくとも1つのド
    ライバ回路及び制御信号供給手段を有するテストヘッド
    と、を有することを特徴とする集積回路試験装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    集積回路試験装置において、 終端電圧源から出力される終端電圧を変更可能に制御す
    る電圧制御手段を有することを特徴とする集積回路試験
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
    集積回路試験装置において、 コンパレータ回路及び終端電圧源を1つのパッケージに
    集積したことを特徴とする集積回路試験装置。
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