JPH10281202A - 弾性小型防振装置 - Google Patents

弾性小型防振装置

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JPH10281202A
JPH10281202A JP10244397A JP10244397A JPH10281202A JP H10281202 A JPH10281202 A JP H10281202A JP 10244397 A JP10244397 A JP 10244397A JP 10244397 A JP10244397 A JP 10244397A JP H10281202 A JPH10281202 A JP H10281202A
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silica
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Abstract

(57)【要約】 【課題】音響機器等の使用される使用環境温度が、低温
(−10℃)から高温(60℃)の範囲において、防振
効果の変化、言い換えると、装置の共振点での共振倍率
の変化と共振周波数の変化をできるだけ少ないものとし
た粘性流体を封入した小型防振装置。 【解決手段】弾性収容体内に封する粘性流体として、シ
リコ−ンオイル100重量部に対し、ポリメチルシルセ
スキオキサン粉末を55〜120重量部と未表面処理湿
式微粉末シリカを1〜10重量部の複合粉末を添加混合
して得られる粘性流体、または、シリコ−ンオイル10
0重量部に対し、ポリメチルシルセスキオキサン粉末を
55〜120重量部と未表面処理乾式微粉末シリカを1
〜10重量部の複合粉末を添加混合して得られる粘性流
体、あるいは、シリコ−ンオイル100重量部に対し、
ポリメチルシルセスキオキサン粉末を55〜120重量
部と未表面処理乾式微粉末シリカを1〜9重量部と未表
面処理湿式微粉末シリカを1〜9重量部の複合粉末を添
加混合して得られる粘性流体を用いて弾性小型防振装置
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘性流体の抵抗力
によって振動減衰作用を発揮させるようにした音響機器
等に用いられる粘性流体封入式の弾性小型防振装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオテ−プレコ−ダ−やコンパクトデ
ィスク等の音響機器は、外部からの振動入力によって音
飛びや、誤動作等が生じている。その対策として従来か
ら各種の弾性小型防振装置が提案されているが、そのな
かでも、優れた防振性能を発揮するものとして、特開昭
61-189336 号公報や特開昭61-201946 号公報に記載され
ている、ゴム袋やゴム・エラストマ−筒体等の弾性収容
体に、シリコ−ンオイルのような粘性流体を封入して、
機器を支持させる構造の弾性小型防振装置が明らかにさ
れている。 これは封入された粘性流体によって生じる
抵抗力が、振動減衰力として働くものである。従って、
粘性流体として封入するシリコ−ンオイルに高粘度のも
のを用いることで振動減衰効果を高められる。
【0003】さらに特開昭63-308241 号公報には、シリ
コ−ンオイルによって溶解されない固体粒子を混合した
粘性流体を封入したものが記載されており、さらに振動
減衰効果が高まることが明らかにされている。混合する
固体粒子としては、シリコ−ンオイルとの相性(分離
性、分散性)の点で、無機系・有機系と種々検討されて
おり、これら粉末を混合した粘性流体を封入した弾性小
型防振装置は、その高い振動減衰効果により、音響機器
等に優れた防振効果を与え、振動に対する高い信頼性を
確保したことは、周知の事実である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、音響機器等の使
用される環境が広範になるにつれ、振動に対する更なる
高信頼性が求められるようになっている。つまり、常温
(25℃)での高い防振効果を維持しつつ、使用環境温
度が低温(−10℃)から高温(60℃)の範囲に至ま
で、防振効果の変化ができるだけ少ないものとの要求で
ある。
【0005】前記した従来の弾性小型防振装置で使用さ
れる粘性流体の抵抗力(粘度)は、温度で変化してしま
い、シリコ−ンオイル(特にジメチルシリコ−ンオイ
ル)の場合は、この種粘性流体の中で温度による粘度変
化が特に小さいものであるが、それでも25℃〜80℃
の間で40〜50%粘度が変動する。
【0006】粉体を混合した粘性流体も、基本的にはこ
のシリコ−ンオイルの粘度変化に影響されるため、使用
温度範囲で変化がない固体粉末をできるだけ多く混合す
る方法がとられている。しかしこの方法は、粘性流体の
流動性がなくなり固体状態になる境界以上に粉体量を多
く混入すると、シリコ−ンオイルの温度による粘度変化
の影響を少なくできるが、収容体内で粘性流体の抵抗力
を振動減衰力とさせる構造において、粘性流体に流動性
がないと、内部に空間が発生し防振特性を低下させると
いう現象が生じてしまう。したがって、粉体の充填量に
は限界があり、粉体を混合する方法でも、粘性流体の温
度による粘度変化(つまり、粘性流体の抵抗力の変化)
を抑えることが難しい。
【0007】以上述べたように、シリコ−ンオイルに単
純に固体粉末を混合した粘性流体を用いた場合、温度が
高くなるにつれ、粘度低下による抵抗力の低下がおこ
り、それが弾性小型防振装置の防振効果の低下を引き起
こしてしまう。したがって、使用環境温度が低温(−1
0℃)から高温(60℃)の範囲において、その防振効
果の変化をできるだけ少ないものにするとの要求に応え
る、言い換えると、防振効果の温度による変化をその封
入される粘性流体で調整することは難しかった。
【0008】使用環境温度による粘性流体の抵抗力の変
化は、より具体的には、それを封入した弾性小型防振装
置の共振点での共振倍率の変化と共振周波数の変化に現
れる。温度が低温から高温になるにつれ、共振倍率が大
きくなり、共振周波数は低周波数側に移行していくこと
が、経験上知られている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1に、粘性
流体の温度による抵抗力の変化を改善し、所定の粘性流
体を封入することにより、共振倍率の温度による変化量
を小さく調整できる弾性小型防振装置を提供するもので
ある。
【0010】また、同加速度の振動において、振動の振
幅は周波数の二乗に反比例するため、共振倍率の変化が
同じであっても、共振周波数の変化が小さければ、防振
特性の使用環境温度での変化は極端に小さくなると考え
られる。
【0011】したがって本発明は第2に、粘性流体の温
度による抵抗力の変化を改善し、所定の粘性流体を封入
することにより、共振周波数の温度による変化量を小さ
く調整できる弾性小型防振装置を提供するものである。
【0012】さらに本発明は第3に、粘性流体の温度に
よる抵抗力の変化を改善し、所定の粘性流体を封入する
ことにより、共振倍率の温度による変化と共振周波数の
温度による変化量をともに小さく調整できる弾性小型防
振装置を提供するものである。 したがって、収容体
の構成素材、および構造、さらには加えられる振動の方
向等を任意設定しても、使用する粘性流体を選択するこ
とによって、その設定した内容に沿って、共振倍率・共
振点周波数の温度による変化が少ない弾性小型防振装置
を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、このような課題を解決
するために、弾性収容体内に粘性流体を封入し、粘性流
体の主に粘性等によって生じる抵抗力により振動減衰作
用を発揮させるようにした弾性小型防振装置において、
粘性流体として、共振倍率の温度による変化量を小さく
調整する目的で、シリコ−ンオイル100重量部に対
し、ポリメチルシルセスキオキサン粉末を55〜120
重量部と未表面処理湿式微粉末シリカを1〜10重量部
の複合粉末を添加混合して得られる粘性流体を用いた。
【0014】また粘性流体として、共振周波数の温度に
よる変化量を小さくする目的で、シリコ−ンオイル10
0重量部に対し、ポリメチルシルセスキオキサン粉末を
55〜120重量部と未表面処理乾式微粉末シリカを1
〜10重量部の複合粉末を添加混合して得られる粘性流
体を用いた。
【0015】さらに粘性流体として、共振倍率と共振周
波数の温度による変化量を小さく調整する目的で、粘性
流体としてシリコ−ンオイル100重量部に対し、ポリ
メチルシルセスキオキサン粉末を55〜120重量部と
未表面処理乾式微粉末シリカを1〜9重量部と未表面処
理湿式微粉末シリカを1〜9重量部の複合粉末を添加混
合して得られる粘性流体を用いたことを特徴とした弾性
小型防振装置である。
【0016】本発明で使用されるシリコ−ンオイルは、
主にジメチルシリコ−ンオイルである。必要に応じて他
のシリコ−ン系オイルを添加しても構わないが、その添
加によって温度による粘度変化が大きくなることは望ま
しくない。
【0017】ジメチルシリコ−ンオイルの粘度として
は、特に限定はないが、比較的低粘度であるとポリメチ
ルシルセスキオキサン粉末が分離し、高粘度であると極
端に粘性流体の作業性が問題となるため、1000〜100000
cst が適切である。
【0018】また、通常シリコ−ン樹脂パウダ−と呼ば
れているポリメチルシルセスキオキサン粉末は、オイル
・樹脂等への分散性がよく、凝集し難い材料として広く
応用されている。一般的には、メチルトリアルコキシシ
ランまたはその加水分解・縮合物をアンモニアまたはア
ミン類の水溶液中で加水分解・縮合させて得られる。ポ
リメチルシルセスキオキサン粉末は、もちろん他の方法
によって得られたものであっても構わない。その粉末の
粒径に関して、今回の発明の効果において特に限定はな
いが、粉末製造上の点から0.1〜100μmの範囲が限界で
あり、特に、混合作業性および分離への配慮から、粒径
は5〜50μmが好ましい。
【0019】粘性流体中のポリメチルシルセスキオキサ
ン粉末の量が多くなるほど振動減衰効果が増すことは、
他の固体粉末を混合した場合と同様であるが、シリコ−
ンオイル100重量部に対して、ポリメチルシルセスキ
オキサン粉末の量が120重量部を越えると、粘性流体
の流動性がなくなり固体状態となり、前記した通り収容
体内に空気が入り、防振効果が低下する。また、55重
量部を下回ると粉体混合の効果が極端に小さくなること
が実験的に確認された。これは、粉体を球状と考えた時
に、その球径以上に粉体間隔があき、振動減衰効果の要
因である粉体同士のこすれがあまり起こらないためであ
る。したがって、本発明に適用する粘性流体のシリコ−
ンオイル100重量部に対するポリメチルシルセスキオ
キサン粉末の量は、粉体量が55〜120重量部であ
り、特に好ましくは、65〜90重量部の範囲のものが
よい。
【0020】本発明の粘性流体は、ポリメチルシルセス
キオキサン粉末の単独混合系を、未表面処理湿式微粉末
シリカと未表面処理乾式微粉末シリカとの複合混合系に
したことに配合上の特徴があるが、その具体的な説明の
前に、粘性流体の振動減衰効果の温度による低下につい
て少し説明をする。
【0021】物質は一般的に弾性と粘性をもっており、
振動のような動的な荷重をかけた場合、それが動的弾性
と損失弾性として現れる。ある周波数における動的弾性
と損失弾性を合成したものが複素弾性であり、その比が
Tanδ(損失正接)になる。この Tanδが大きいほど振
動吸収効果が大きい。共振点においても同様で、 Tanδ
が大きいほど共振倍率が小さいことが一般によく知られ
ている。
【0022】シリコ−ンオイルとポリメチルシルセスキ
オキサン粉末からなる粘性流体も、共振点付近の周波数
で、小さい動的弾性と大きい損失弾性を有するが、測定
温度が高くなるにつれ、動的弾性と損失弾性の両方とも
低下することが、測定の結果判明した。その際、損失弾
性の低下率の方が動的弾性の低下率より大きいため、こ
の粘性流体の Tanδが温度上昇に伴い低下してしまう現
象が確認された。
【0023】さらに、この粘性流体を収容体内に封入し
簡易な弾性小型防振装置として、各温度での防振特性を
評価した結果、図3のように、弾性小型防振装置の温度
による共振倍率の変化(図3においては、それから導き
だされる Tanδの変化)は、粘性流体自体の Tanδの変
化と関連しており、共振周波数の変化は、粘性流体の複
素弾性の変化と関連していることが判明した。つまり、
温度が上昇するにつれ、この粘性流体の Tanδが低下
(粘性流体の損失弾性の低下率の方が動的弾性の低下率
より大きい)する現象が、共振倍率に大きく影響してお
り、粘性流体の複素弾性が低下(動的弾性と損失弾性の
両方とも低下する)する現象が、共振周波数に大きく影
響しているということである。
【0024】したがって、粘性流体を封入する収納体の
材質および形状に多少左右されることは云うまでもない
が、大方は、粘性流体とそれを封入した弾性小型防振装
置の防振特性は以上のような関係性を有すると考えられ
る。
【0025】そこで、シリコ−ンオイルとポリメチルシ
ルセスキオキサン粉末による粘性流体の Tanδの温度に
よる変動を抑える、つまり、共振倍率の温度による変動
を小さく調整するため、鋭意検討の結果、未表面処理湿
式微粉末シリカの複合添加という本発明の第1の特徴に
至ったのである。ここで、未表面処理湿式微粉末シリカ
とは、湿式法、つまり、ケイ酸ソ−ダと鉱酸及び塩類を
水溶液中で反応させて得られるもので、一般的にはホワ
イトカ−ボンと呼ばれるもので、反応の仕方、つまり、
ケイ酸ソ−ダと硫酸等の鉱酸で直接分解する直接法と、
ケイ酸ソ−ダを塩化マグネシウム等の塩類と反応させ
て、まずケイ酸塩類を生成させ、次に硫酸等の鉱酸また
は炭酸ガスで分解する間接法に分類される。また直接法
は、さらに、濾過し易いシリカを析出させる沈殿法と、
酸性側で反応し生成するゾル状シリカをゲル化させるゲ
ル法に分かれる。本発明に用いられる未表面処理微粉末
湿式シリカは、その製造方法等に限定はないが、表面に
シラノ−ル基が存在する湿式シリカである。
【0026】この未表面処理湿式微粉末シリカは、液体
・プラスチック・ゴム等の添加剤として広く用いられて
いる。その一次粒子径としては、ほぼ10〜50nmで
あるが、凝集して1〜数100μmの二次粒子径を形成
する。したがって、未表面処理湿式微粉末シリカといっ
ても、種々の粒径のものが存在するが、粉砕・分球等に
より1〜10μmに調製されているものが広く一般に応
用されている。本発明においても、この粒径範囲におい
て、十分な効果を得ることができるため、あえて粒径の
限定は行わない。
【0027】未表面処理湿式微粉末シリカの添加量は、
シリコ−ンオイル100重量部に対して、1重量部未満
だと発明の効果つまり、粘性流体の温度による抵抗力の
変化を抑えられない。また、10重量部より多くなる
と、未表面処理湿式微粉末シリカの添加に困難を生じる
だけでなく、ポリメチルシルセスキオキサン粉末の量を
55重量部に抑えても粘性流体の流動性がなくなりほと
んど固体状態になり、前出の不具合、つまり収容体内で
抵抗力を振動減衰力とさせる構造において、内部に空間
が発生し、防振特性を低下させる現象が起こる。したが
って、未表面処理湿式微粉末シリカの添加量は、シリコ
−ンオイル100重量部に対して、1〜10重量部、好
ましくは、4〜6重量部である。
【0028】次に、シリコ−ンオイルとポリメチルシル
セスキオキサン粉末による粘性流体の複素弾性の温度に
よる変動を抑える、つまり共振周波数の温度による変動
を小さく調整するため、鋭意検討の結果、未表面処理乾
式微粉末シリカの複合添加という本発明の第2の特徴に
至ったのである。この未表面処理乾式微粉末シリカと
は、乾式法、一般的には四塩化ケイ素の酸水素焔中での
高温加水分解により製造されるSiO2微粉末のことで、表
面にシラノ−ル基が存在するものである。したがって、
このシラノ−ル基を疎水化した表面処理乾式微粉末シリ
カは、今回の発明の範囲ではない。この未表面処理乾式
微粉末シリカは液体・プラスチック・ゴム等の添加剤と
して広く用いられているが、その粒径(一次粒子)とし
ては、5〜30nmの範囲のものが殆どである。本発明
においても、この粒径範囲においては十分な効果を得る
ことができるため、あえて粒径の限定は行わない。その
添加量は、未表面処理湿式微粉末シリカを使用する場合
と同様に、シリコ−ンオイル100重量部にたいして、
1重量部未満だと発明の効果つまり、粘性流体の温度に
よる抵抗力の変化を抑えられない。また、10部より多
くなると、未表面処理乾式微粉末シリカの添加に困難を
生じるだけでなく、ポリメチルシルセスキオキサン粉末
の量を55重量部に抑えても粘性流体の流動性がなくな
り、ほとんど固体状態になり、前出の不具合、つまり、
収容体内で抵抗力を振動減衰力とさせる構造において、
内部に空間が発生し、防振特性を低下させる現象が起こ
る。したがって、未表面処理乾式微粉末シリカの添加量
は、シリコ−ンオイル100重量部に対して、1〜10
重量部、好ましくは4〜6重量部である。
【0029】さらに、シリコ−ンオイルとポリメチルシ
ルセスキオキサン粉末による粘性流体の動的弾性と損失
弾性の温度による変動を調節し、 Tanδと複素弾性の両
方の温度による変動を抑える、つまり、共振倍率と共振
周波数の温度による変動を小さく調整するため、鋭意検
討の結果、未表面処理乾式微粉末シリカと未表面処理湿
式微粉末シリカの両方を複合添加する本発明の第3の特
徴に至ったのである。その添加量は、シリコ−ンオイル
100重量部に対して、未表面処理乾式微粉末シリカと
未表面処理湿式微粉末シリカの合計が10重量部を超え
ると、ポリメチルシルセスキオキサン粉末の量を55重
量部に抑えても、粘性流体の流動性がなくなり殆ど固体
状態になり、前出の不具合、つまり収容体内で抵抗力を
振動減衰力とさせる構造において、内部に空間が発生
し、防振特性を低下させる現象が起こる。また、そのそ
れぞれが、1重量部未満であると、発明の効果、いわゆ
る粘性流体の Tanδもしくは複素弾性の温度による変動
を抑えることができない。したがって、未表面処理乾式
微粉末シリカの添加量は、シリコ−ンオイル100重量
部に対して、1〜9重量部、好ましくは2〜3重量部で
あり、未表面処理湿式微粉末シリカの添加量は、シリコ
−ンオイル100重量部にたいして、1〜9重量部、好
ましくは、3〜5重量部である。
【0030】上記の3種の粘性流体の製造法に関して
は、未表面処理湿式微粉末シリカ、あるいは未表面処理
乾式微粉末シリカの分散性を確保できれば、攪拌機・イ
ンクロ−ル・ニ−ダ−等いずれの混合方法でもよく、ま
た、混合の順番、つまり所定量のシリコ−ンオイルとポ
リメチルシルセスキオキサン粉末を攪拌機等で十分混合
した後、未表面処理乾式微粉末シリカ、あるいは未表面
処理湿式微粉末シリカを添加混合しても、あるいは全部
一緒に攪拌混合してもかまわない。
【0031】本発明は、上記したような粘性流体を任意
の収容体内に封入することに特徴をもつ、共振倍率と共
振周波数の単独あるいはその両方の温度による変動を小
さく調整する弾性小型防振装置を与えるものである。し
たがって、その収容体の構成素材、および構造、さらに
は加えられる振動の方向等を任意設定しても、その設定
した内容に沿って、発明の効果、すなわち共振倍率・共
振点周波数の温度による変動が少ない弾性小型防振装置
を得ることができる。
【0032】
【実施例】本発明の効果をわかりやすくするため、図1
に示すような、スチレン系熱可塑性エラストマ−を用い
た収容体を使い、種々の粘性流体を封入後、弾性小型防
振装置としたものを作製した。さらに、図2に示すよう
なマスモデルに3カ所取り付け、上下方向の加振に対す
る防振特性を評価した。
【0033】
【実施例1】ジメチルシリコ−ンオイル(東レダウコ−
ニング・シリコ−ン社製、SH-200-10000cst)100部
に、沈殿法にて作製された未表面処理湿式微粉末シリカ
(日本シリカ工業社製、ニップシ−ル E-200 )5部を攪
拌機にて、十分分散混合したのち、平均粒径20μm の
ポリメチルシルセスキオキサン粉末(東レダウコ−ニン
グ・シリコ−ン社製、トレフィル R-900)80部を攪拌
混合し、粘性流体を得た。粘性流体1を、図1の熱可塑
性エラストマー製の収容体2に封入し、実施例1の弾性
小型防振装置とした。
【0034】
【実施例2】ジメチルシリコ−ンオイル(東レダウコ−
ニング・シリコ−ン社製、SH-200-10000cst)100部
に、沈殿法にて作製された実施例1とは別の未表面処理
湿式微粉末シリカ(日本シリカ工業社製、ニップシ−ル
E-150)1部を攪拌機にて、十分分散混合した後、平均
粒径20μm のポリメチルシルセスキオキサン粉末(東
レダウコ−ニング・シリコ−ン社製、トレフィル R-90
0)84部を攪拌混合し、実施例1と同様に収容体に封
入し、実施例2の弾性小型防振装置とした。
【0035】
【実施例3】ジメチルシリコ−ンオイル(東レダウコ−
ニング・シリコ−ン社製、SH-200-1000cst )100部
に、実施例1と同様の未表面処理湿式微粉末シリカ(日
本シリカ工業社製、ニップシ−ルE-200)9部を攪拌機に
て、十分分散混合した後、平均粒径20μm のポリメチ
ルシルセスキオキサン粉末(東レダウコ−ニング・シリ
コ−ン社製、トレフィル R-900)55部を攪拌混合し、
実施例1と同様に収容体に封入して、実施例3の弾性小
型防振装置とした。
【0036】
【実施例4】ジメチルシリコ−ンオイル(東レダウコ−
ニング・シリコ−ン社製、SH-200-10000cst)100部
に、ゲル法にて作製された未表面処理湿式微粉末シリカ
(富士シリシア化学社製、サイリシア 350)5部を攪拌
機にて、十分分散混合した後、ポリメチルシルセスキオ
キサン粉末(東レダウコ−ニング・シリコ−ン社製、ト
レフィル R-900)80部を攪拌混合し、実施例1と同様
に収容体に封入して、実施例4の弾性小型防振装置とし
た。
【0037】(比較例1)ジメチルシリコ−ンオイル
(東レダウコ−ニング・シリコ−ン社製、SH-200-10000
cst)100部に、平均粒径20μm のポリメチルシル
セスキオキサン粉末(東レダウコ−ニング・シリコ−ン
社製、トレフィル R-900)85部を攪拌混合し、実施例
1と同様に収容体に封入して、比較例1の弾性小型防振
装置とした。
【0038】(比較例2)ジメチルシリコ−ンオイル
(東レダウコ−ニング・シリコ−ン社製、SH-200-10000
cst)100部に沈殿法にて作製された表面処理した湿
式微粉末シリカ(日本シリカ工業社製、ニップシ−ル S
S-10)5部を攪拌機にて、十分分散混合した後、平均粒
径20μm のポリメチルシルセスキオキサン粉末(東レ
ダウコ−ニング・シリコ−ン社製、トレフィル R-900)
80部を攪拌混合し、実施例1と同様に収容体に封入し
て、比較例2の弾性小型防振装置とした。
【0039】(比較例3)ジメチルシリコ−ンオイル
(東レダウコ−ニング・シリコ−ン社製、SH-200-10000
cst)100部に実施例1と同様の未表面処理湿式微粉
末シリカ(日本シリカ工業社製、ニップシ−ル E-200)
0.5部を攪拌機にて、十分分散混合した後、平均粒径
20μm のポリメチルシルセスキオキサン粉末(東レダ
ウコ−ニング・シリコ−ン社製、トレフィル R-900)8
4.5部を攪拌混合し、実施例1と同様に収容体に封入
して、比較例3の弾性小型防振装置とした。
【0040】(比較例4)ジメチルシリコ−ンオイル
(東レダウコ−ニング・シリコ−ン社製、SH-200-1000c
st )100部に実施例1と同様の未表面処理湿式微粉
末シリカ(日本シリカ工業社製、ニップシ−ル E-200)
11部を攪拌機にて、十分分散混合した後、平均粒径2
0μm のポリメチルシルセスキオキサン粉末(東レダウ
コ−ニング・シリコ−ン社製、トレフィル R-900)55
部を強引に攪拌混合したが、流動性が全くなく固体状態
になり、収容体に封入の際、空間部分を取り除くことが
困難であったため、弾性小型防振装置の作製は断念し
た。
【0041】次に、実施例1〜4、および比較例1〜3
の弾性小型防振装置を図2のマスモデルにそれぞれ取り
付け、−10℃、25℃、60℃の環境下での共振倍率
を測定した結果を表1に示す。
【0042】
【表1】 尚、上記温度雰囲気中の共振周波数に関しては、実施例
1〜4において、いずれも比較例1(−10℃:21H
z、25℃:16Hz、60℃:11Hz)と同等の値であ
った。
【0043】
【実施例5】ジメチルシリコ−ンオイル(東レダウコ−
ニング・シリコ−ン社製、SH-200-10000cst)100部
に未表面処理乾式微粉末シリカ(日本アエロジル社製、
アエロジル 300)5部を攪拌機にて、十分分散混合した
後、平均粒径20μmのポリメチルシルセスキオキサン
粉末(東レダウコ−ニング・シリコ−ン社製、トレフィ
ル R-900)80部を攪拌混合し、粘性流体を得た。実施
例1と同様に収容体に封入して、実施例5の弾性小型防
振装置とした。
【0044】
【実施例6】ジメチルシリコ−ンオイル(東レダウコ−
ニング・シリコ−ン社製、SH-200-10000cst)100部
に実施例5とは別の未表面処理乾式微粉末シリカ(日本
アエロジル社製、アエロジル 200)1部を攪拌機にて、
十分分散混合した後、平均粒径20μmのポリメチルシ
ルセスキオキサン粉末(東レダウコ−ニング・シリコ−
ン社製、トレフィル R-900)84部を攪拌混合し、実施
例1と同様に収容体に封入して、実施例6の弾性小型防
振装置とした。
【0045】
【実施例7】ジメチルシリコ−ンオイル(東レダウコ−
ニング・シリコ−ン社製、SH-200-1000cst )100部
に実施例5と同様の未表面処理乾式微粉末シリカ(日本
アエロジル社製、アエロジル 300)9部を攪拌機にて、
十分分散混合した後、平均粒径20μmのポリメチルシ
ルセスキオキサン粉末(東レダウコ−ニング・シリコ−
ン社製、トレフィル R-900)55部を攪拌混合し、実施
例1と同様に収容体に封入して、実施例7の弾性小型防
振装置とした。
【0046】(比較例5)ジメチルシリコ−ンオイル
(東レダウコ−ニング・シリコ−ン社製、SH-200-10000
cst)100部に表面処理した乾式微粉末シリカ(日本
アエロジル社製、アエロジル R-972)5部を攪拌機に
て、十分分散混合した後、平均粒径20μmのポリメチ
ルシルセスキオキサン粉末(東レダウコ−ニング・シリ
コ−ン社製、トレフィル R-900)80部を攪拌混合し、
実施例1と同様に収容体に封入して、比較例5の弾性小
型防振装置とした。
【0047】(比較例6)ジメチルシリコ−ンオイル
(東レダウコ−ニング・シリコ−ン社製、SH-200-10000
cst)100部に実施例5とは別の未表面処理乾式微粉
末シリカ(日本アエロジル社製、アエロジル 200)0.
5部を攪拌機にて、十分分散混合した後、平均粒径20
μmのポリメチルシルセスキオキサン粉末(東レダウコ
−ニング・シリコ−ン社製、トレフィルR-900)84.5
部を攪拌混合し、実施例1と同様に収容体に封入して、
比較例6の弾性小型防振装置とした。
【0048】(比較例7)ジメチルシリコ−ンオイル
(東レダウコ−ニング・シリコ−ン社製、SH-200-1000c
st )100部に実施例5と同様の未表面処理乾式微粉
末シリカ(日本アエロジル社製、アエロジル 300)11
部を攪拌機にて、十分分散混合した後、平均粒径20μ
mのポリメチルシルセスキオキサン粉末(東レダウコ−
ニング・シリコ−ン社製、トレフィル R-900)55部を
強引に攪拌混合したが、流動性が全くなく固体状態にな
り、収容体に封入の際、空間部分を取り除くことが困難
であったため、弾性小型防振装置の作製は断念した。次
に、実施例5〜7、および比較例5、6の弾性小型防振
装置を図2のマスモデルにそれぞれ取り付け、−10
℃、25℃、60℃の環境下での共振周波数と共振倍率
を測定した結果を、比較例1を付け加えて、表2に示
す。
【0049】
【表2】
【0050】
【実施例8】ジメチルシリコ−ンオイル(東レダウコ−
ニング・シリコ−ン社製、SH-200-10000cst)100部
に未表面処理乾式微粉末シリカ(日本アエロジル社製、
アエロジル 300)3部と、沈殿法にて作製された未表面
処理湿式微粉末シリカ(日本シリカ工業社製、ニップシ
−ルE-200)5部を攪拌機にて、十分分散混合した後、平
均粒径20μmのポリメチルシルセスキオキサン粉末
(東レダウコ−ニング・シリコ−ン社製、トレフィル R
-900)78部を攪拌混合し、粘性流体を得た。これを、
実施例1と同様に収容体に封入して、実施例8の弾性小
型防振装置とした。
【0051】
【実施例9】ジメチルシリコ−ンオイル(東レダウコ−
ニング・シリコ−ン社製、SH-200-10000cst)100部
に未表面処理乾式微粉末シリカ(日本アエロジル社製、
アエロジル 300)1部と、沈殿法にて作製された未表面
処理湿式微粉末シリカ(日本シリカ工業社製、ニップシ
−ル E-200)5部を攪拌機にて、十分分散混合した後、
平均粒径20μmのポリメチルシルセスキオキサン粉末
(東レダウコ−ニング・シリコ−ン社製、トレフィル R
-900)80部を攪拌混合し、粘性流体を得た。これを、
実施例1と同様に収容体に封入して、実施例9の弾性小
型防振装置とした。
【0052】
【実施例10】ジメチルシリコ−ンオイル(東レダウコ
−ニング・シリコ−ン社製、SH-200−10000cst)100
部に未表面処理乾式微粉末シリカ(日本アエロジル社
製、アエロジル300)5部と、沈殿法にて作製された未表
面処理湿式微粉末シリカ(日本シリカ工業社製、ニップ
シ−ル E-200)1部を攪拌機にて、十分分散混合した
後、平均粒径20μmのポリメチルシルセスキオキサン
粉末(東レダウコ−ニング・シリコ−ン社製、トレフィ
ル R-900)80部を攪拌混合し、粘性流体を得た。これ
を、実施例1と同様に収容体に封入して、実施例10の
弾性小型防振装置とした。
【0053】(比較例8)ジメチルシリコ−ンオイル
(東レダウコ−ニング・シリコ−ン社製、SH-200-10000
cst)100部に未表面処理乾式微粉末シリカ(日本ア
エロジル社製、アエロジル300)0.5部と、沈殿法にて
作製された未表面処理湿式微粉末シリカ(日本シリカ工
業社製、ニップシ−ル E-200)9部を攪拌機にて、十分
分散混合した後、平均粒径20μmのポリメチルシルセ
スキオキサン粉末(東レダウコ−ニング・シリコ−ン社
製、トレフィル R-900)55部を攪拌混合し、粘性流体
を得た。これを、実施例1と同様に収容体に封入して、
比較例8の弾性小型防振装置とした。
【0054】(比較例9)ジメチルシリコ−ンオイル
(東レダウコ−ニング・シリコ−ン社製、SH-200-1000c
st )100部に未表面処理乾式微粉末シリカ(日本ア
エロジル社製、アエロジル300)9部と、沈殿法にて作製
された未表面処理湿式微粉末シリカ(日本シリカ工業社
製、ニップシ−ル E-200)0.5部を攪拌機にて、十分
分散混合した後、平均粒径20μmのポリメチルシルセ
スキオキサン粉末(東レダウコ−ニング・シリコ−ン社
製、トレフィル R-900)55部を攪拌混合し、粘性流体
を得た。これを、実施例1と同様に収容体に封入して、
比較例9の弾性小型防振装置とした。
【0055】(比較例10)ジメチルシリコ−ンオイル
(東レダウコ−ニング・シリコ−ン社製、SH-200−1000
0cst)100部に未表面処理乾式微粉末シリカ(日本ア
エロジル社製、アエロジル 300)2部と、沈殿法にて作
製された未表面処理湿式微粉末シリカ(日本シリカ工業
社製、ニップシ−ル E-200)9部を攪拌機にて、十分分
散混合した後、平均粒径20μmのポリメチルシルセス
キオキサン粉末(東レダウコ−ニング・シリコ−ン社
製、トレフィル R-900)55部を強引に攪拌混合した
が、流動性が全くなく固体状態になり、収容体に封入の
際、空間部分を取り除くことが困難であったため、弾性
小型防振装置の作製は断念した。
【0056】次に、実施例8〜10、及び比較例8、9
の弾性小型防振装置を図2のマスモデルにそれぞれ取り
付け、−10℃、25℃、60℃の環境下での共振周波
数と共振倍率を測定した結果を比較例1を付け加えて、
表3に示す。
【0057】
【表3】
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
従う粘性流体を使用した弾性小型防振装置は、その使用
環境温度において、共振倍率・共振周波数の温度による
変動を小さく調整することができる。
【0059】したがって、この弾性小型防振装置を音響
機器に用いた場合、使用環境温度が変化しても、常温で
の防振性能と同等の性能を有するという高い信頼性を得
ることができる。具体的には、一定加速度の振動によっ
て音飛びが起こる現象において、十分効果を発揮するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】スチレン系熱可塑性エラストマ−を用いた収納
体(弾性小型防振装置)
【図2】弾性小型防振装置を取り付けた特性評価用マス
モデル
【図3】シリコ−ンオイルとポリメチルシルセスキオキ
サン粉末の粘性流体 Tanδおよび複素弾性と、それを簡
易的に封入した弾性小型防振装置の共振倍率( Tanδ)
と共振周波数の関連性を示す(弾性小型防振装置の Tan
δの算出は、共振倍率(dB)→共振倍率τに変換し、
関係式(τ2−1)×(Tanδ)2=1から求めた)
【符号の説明】
1 粘性流体 2 収容体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G10K 11/16 G10K 11/16 J

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコ−ンオイル100重量部に対し、
    ポリメチルシルセスキオキサン粉末を55〜120重量
    部と未表面処理湿式微粉末シリカを1〜10重量部の複
    合粉末を添加混合した粘性流体を封入したことを特徴と
    する弾性小型防振装置。
  2. 【請求項2】 シリコ−ンオイル100重量部に対し、
    ポリメチルシルセスキオキサン粉末を55〜120重量
    部と未表面処理乾式微粉末シリカを1〜10重量部の複
    合粉末を添加混合した粘性流体を封入したことを特徴と
    する弾性小型防振装置。
  3. 【請求項3】 シリコ−ンオイル100重量部に対し、
    ポリメチルシルセスキオキサン粉末を55〜120重量
    部と未表面処理乾式微粉末シリカを1〜9重量部と未表
    面処理湿式微粉末シリカを1〜9重量部の複合粉末を添
    加混合した粘性流体を封入したことを特徴とする弾性小
    型防振装置。
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