JPH10280901A - 圧力−機械変換装置 - Google Patents

圧力−機械変換装置

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JPH10280901A
JPH10280901A JP9203997A JP9203997A JPH10280901A JP H10280901 A JPH10280901 A JP H10280901A JP 9203997 A JP9203997 A JP 9203997A JP 9203997 A JP9203997 A JP 9203997A JP H10280901 A JPH10280901 A JP H10280901A
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bearing
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piston
pressure
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JP9203997A
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Eizaburo Murakami
栄三郎 村上
Noboru Murakami
昇 村上
Tomoji Murakami
智士 村上
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 シリンダーが左右に移動しなく、力点、作用
点の切替をより円滑に行うことができ、振動の少ない、
コンパクトな圧力−機械変換装置を提供する。 【解決手段】 ピストン室が連通するシリンダー1,2
を設け、偏心輪外輪35Dの上部縦穴35Aに締付固定ピン
38Cを差し入れ、各ピストンロッドA1,B1の二股ベ
アリング転送片5A,Bのベアリング転送溝8Dに転送
ベアリング18A,B群を挿入し、作動押台20の中央の左
右転送切替ピン21を偏心輪外輪の中間の縦長穴35Cに差
し入れ、作動押台20と作動受台27間の切替用ベアリング
固定板22A,Bの左右移動切替ピン23C,Dは二股ベア
リング転送片の下方に設けたベアリング転送切替用縦長
穴7A,Bに差し入れ、その下方先端を振れ止案内口53
に挿入し、作動受台27のシャフト支点28に設けた転送ベ
アリング3A,Bを受止作動受台ベアリング転送溝30に
転送可能に当接した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コードレス駆動装
置、自動車等に搭載走行、小船等の航行と各種走行車等
排気公害のない駆動装置として用いるものとして、環境
汚染を防止するために、全く排気を必要としない無公害
でしかも安全で容易に回転力を得ることを可能にするた
めに長年の空気圧縮機械製造技術を活用し、1行程毎に
排気を必要としない充填された圧縮空気圧中で片ピスト
ン伸び、片ピストン縮み動作を行い、比例した余剰の力
を外部に取り出すことを可能にした圧力−機械変換装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】出願人は先に、2個のシリンダー室を連
通させて左右に並べて設けた一組の左右に移動されるシ
リンダーを用いて、各シリンダに供給された圧縮空気に
て各シリンダーのピストンを同圧下で加圧して各ピスト
ンのピストンロッドにて作動受台の軸受に梃子式に往復
回動するように支持された作動受台の両端に加え、前記
一組のシリンダーを左右に移動し、切替用歯車の入力軸
に対する各ピストンロッドの支点を同じ距離を保って交
互に変えるとともに槓杆を梃子作用により往復回動して
空気圧力を機械力に変換する装置を、特願平1-112037号
(特公平8-23281号公報)を出願し、特許権(特許第212
7336 号)を取得した。
【0003】これは、少なくとも上下部分に案内溝を有
する案内部材と、この案内部材の中心部分に回動可に軸
止された外部からの駆動力で回転される切替用歯車と、
前記案内部材の下部側の案内溝に左右方向に移動可に配
された第2の切替部材と、この第2の切替部材の左右移
動方向に対する中心部に設けられた軸と、この軸にその
左右移動方向に対する中心部を回動可に支承された槓杆
と、この槓杆の上面側に左右方向に移動可に配されたロ
ーラベアリング部材と、このローラベアリング部材の上
面側に左右方向に移動可に配された作動受台と、前記切
替用歯車の下部側において咬合されると共に、前記軸に
取付けれら、更にガイド手段を介して平行移動に可に支
承された第2のラック部材と、前記案内部材の上部側の
案内溝に左右方向に移動可に配された第1の切替部材
と、前記切替用歯車の上部側において咬合されると共
に、この第1の切替部材の移動方向に対する中心部に設
けた支軸に取付けられ、更にガイド手段を介して平行移
動可に支承された第1のラック部材と、上記第1の切替
部材及び第1のラック部材に、該第1のラック部材の平
行移動に同調平行移動可に支承され、指定圧力の圧縮気
体を駆動源とし、連通穴を介して相互に連通する左右に
並設された2個のシリンダ室及び2個のピストンロッド
よりなる一組の作動機構と、この作動機構のそれぞれの
ピストンロッドの下端部を上記作動受台に支軸を介して
回動可能に連結したことよりなるものである。
【0004】前記切替用歯車を小さな外力で回転させる
と、その回転方向及び回転角度に応じて第1及び第2の
切替部材を介して第1及び第2のラック部材が互いに反
対方向に平行移動させると共に、槓杆(梃子の槓杆)の
軸(梃子の支点)がその中心位置より左右何れかの方向
に移動され、この移動に伴って両ピストンロッドの作動
受台に対する両連結部(梃子の作用点)が変位されて同
圧力下にある上記軸(梃子の支点)と上記両連結部(梃
子の作用点)との距離の長い方のピストンロッドが伸び
ると同時に上記距離の短い方のピストンロッドが縮む動
作を交互に行われて、ローラベアリング部材或いは槓杆
より上記外力(入力)より大きな出力が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この特願平1-
112037号(特公平8-23281 号公報)のものは、2個のシ
リンダー室を連通させて左右に並べて設けたシリンダー
はこれを左右に移動させることを前提とするものであ
り、そのため、運転時に振動が発生し、また、このシリ
ンダーを移動させるための案内部材に案内溝を形成する
など構成が複雑となり、また、部材点数も多くなる。
【0006】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、特願平1-112037号(特公平8-23281 号公報)のよう
な、槓杆(梃子の槓杆)の軸(梃子の支点)がその中心
位置より左右何れかの方向に移動され、この移動に伴っ
て両ピストンロッドの作動受台に対する両連結部(梃子
の作用点)が変位されて同圧力下にある上記軸(梃子の
支点)と上記両連結部(梃子の作用点)との距離の長い
方のピストンロッドが伸びると同時に上記距離の短い方
のピストンロッドが縮む動作を交互に行われて、空気圧
力を機械力に変換する装置において、シリンダーを左右
に移動させることなく、力点、作用点の切替をより円滑
に行うことができ、振動の少ない、コンパクトな装置と
して、しかも少ない部品点数で安価に構成することがで
きる圧力−機械変換装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第1に、フレーム間でフレームのほぼ中心位
置に入力受け軸としての偏心輪回転軸を挿入し、それぞ
れのピストンのピストン室を連通して設けたシリンダー
を前記偏心輪回転軸を跨り、フレームの間に締付固定
し、偏心輪回転軸に嵌め込む偏心輪外輪の上部の縦穴に
はフレーム上部に設ける締付固定ピンを差し入れ、ま
た、各ピストンのピストンロッドには、ピストン下降受
平行縁片にベアリング転送溝を形成した二股ベアリング
転送片を締付固定し、このベアリング転送溝に作動押台
の左右に軸着するベアリング固定転送板に設けた転送ベ
アリング群を挿入し、作動押台の中央に設ける左右転送
切替ピンは前記偏心輪外輪の中間の縦長穴に差し入れ、
作動押台の下面と作動受台の上面間には切替用ベアリン
グ固定板に設けたベアリング群を介在させ、この切替用
ベアリング固定板の中央の左右移動切替ピンは前記ピス
トン下降受平行縁片の下方に設けたベアリング転送切替
用縦長穴に差し入れ、さらに、このピストン下降受平行
縁片の下方先端はフレームに設けた振れ止案内口に挿入
し、一方、作動受台の中央の支点は前記偏心輪外輪の下
部の縦長穴に差し入れ、この支点に設けた転送ベアリン
グをフレームに設ける受止作動受台ベアリング転送溝に
転送可能に当接したことを要旨とするものである。
【0008】第2に、切替用ベアリング固定板は、中央
の若干上線上に左右移動切替ピンを軸として作動押台下
降圧接受止ベアリング群を回転自在に固定し、この作動
押台下降圧接受止ベアリング群を作業押台の下面に圧接
受止し、その左右にして三角形状底辺長の位置に作動受
台圧接押転送ベアリング群を回転自在に固定することを
要旨とするものである。
【0009】第3に、二股ベアリング転送片とフレーム
に設ける歯車とをリンクを形成するように連杆で連結
し、出力シャフトには内径に一方向負荷回転ワンウエイ
クラッチを嵌め込んだ出力回転誘導歯車を設け、前記歯
車と出力回転誘導歯車とを噛合して二股ベアリング転送
片の上下運動を回転運動に変えて出力シャフトに伝達す
ることを要旨とするものである。
【0010】請求項1記載の本発明によれば、これを自
転車に応用する場合は、偏心輪回転軸の内径には入力軸
としての足踏入力軸が挿入し、シリンダー内には圧縮空
気が充填されていて、各ピストンが上下運動するに伴い
二股ベアリング転送片は交互に段差となるが、その際、
ベアリング転送溝の平行面は常に平行上下運動を行う。
また、各ベアリング群は作動押台と作動受台に圧接押さ
れ、下降する圧力はすべて作動受台中央の支点に集中
し、転送ベアリング群を介しピストンが下降して飛び出
す圧力は受止作動受台ベアリング転送溝の平行面に受止
められる。
【0011】作動受台のシャフト支点は偏心輪外輪下方
に設けた縦長穴に挟まっていて、支点がY線垂直におい
てはどこも動かず、静止を保つ。偏心輪を90度回転する
において、支点と作動押台左右転送替ピンがY線より左
方に移動すれば、支点に対しピストンA下とピストンB
下に距離差が形成され、ピストンAが縮み、ピストンB
が伸びる動作を充填圧力自体で敏感に行う。
【0012】この時、充填圧力はピストンBが伸びる室
にピストンAが縮む室から急速流れ込み、各ピストン室
は常に等圧力を保つ条件であり、充填された総合容積に
変わりがない。従って排気行程の必要がない。偏心輪を
介して180度回転するにおいては、各ピストンは上下
動することなく支点と作動押台左右転送切替ピンはY線
中心に戻る動作に入る。この時作動押台と作動受台が各
ベアリング群を圧接し傾斜となり、作動押台に接続のピ
ストン下降平行縁片受止転送ベアリング群は左右段差平
行面を右方へ移動と同時に作動受台の支点はベアリング
群を介し、ベアリング転送溝平行面を右方に移動すれば
作動押台と作動受台に圧接の各ベアリング群は傾斜に沿
って左右移動切替ピンはベアリング転送切替用縦長穴内
を上下する極めて抵抗が小さく切替えられる。
【0013】支点及び作動押台左右転送切替ピンは、Y
中心に戻り支点に対し各ピストン下が等距離となり各ピ
ストンは一時休止状態となる。尚偏心輪を270度回転
すれば、支点と作動押台左右転送切替ピンはY線より右
方へ平行面を転送され支点に対しピストンA下とピスト
ンB下に距離差が形成され、ピストンAが伸びピストン
Bが縮む動作を充填圧力自体で敏感に行う。この時充填
された圧縮空気はピストンAの伸びる室にピストンBの
縮む室から急速移動流れ込み充填された圧縮空気の総合
容積に変化ない。従って行程毎の排気の必要がない。更
に偏心輪を介して360度回転すれば支点と作動押台左
右転送切替ピンがY線中心に戻り各ピストン一時休止状
態となる。以上の動作を繰り返す。
【0014】入力受け軸としての偏心輪回転軸への入力
は、ペタル足踏み入力の他、大陽光パネル集積板の駆動
によるモーター駆動入力、各種バッテリー駆動のモータ
ー駆動等により外部切替入力でき、また、自転車に本発
明を設ける場合は、充填圧縮空気による各ピストンの上
下運動を回転運動にかえ後輪に回転力伝動することでハ
イブリット走行が可能となる。
【0015】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、切替用ベアリング固定板は、作動押台下降圧
接受止ベアリング群と作動受台圧接押転送ベアリング群
を三角形状に配置することで、作動押台と作動受台の間
で各ピストンの下降圧力が作動受台に分力され、平行時
においても、傾斜時においても左右移動切替は極めて抵
抗が小さいものとすることができる。
【0016】請求項3記載の本発明によれば、リンクを
形成するように連杆を使用して、充填圧力によるピスト
ンの上下運動を回転運動に変えてスムーズに出力シャフ
トに回転運動を導くことにより、この出力シャフトから
力を得て、自転車等の場合は後輪に回転力を伝動するこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面について発明に実施の
形態を説明する。図1は本発明の圧力−機械変換装置の
1実施形態を示す縦断正面図、図2は同上縦断側面図
で、シリンダー装置は、仕切壁gで区画された一方のシ
リンダー1と他方のシリンダー2からなり、一方のピス
トンAのピストン室dと他方のピストンBのピストン室
eを連通口cで連通する。図中A1は一方のピストンロ
ッド、B1は他方のピストンロッドである。
【0018】fはシリンダー各室に同時に圧縮空気を補
給する補給口、h,iは機密保持のためのピストンリン
グであり、各ピストン室d,eの下には、大気開放空間
を有し、各ピストン振れ止jA,jBを設け、これら振
れ止には大気圧吸排口KA、KBを設けて各ピストンの
上下運動時のクッション防止する。
【0019】フレーム31A,31Bの中心に設けた軸受け
32A,32Bに偏心輪回転軸33を挿入し、これらを跨りよ
うに前記シリンダー装置をフレーム31A,31B間に締付
固定した。図中1Aはこのシリンダー装置の締付固定を
行う締付けボルトである。
【0020】フレーム31A,31Bの外側で偏心輪回転軸
33に偏心軸35,35を固定して設け、この偏心軸35,35に
偏心輪ベアリング36,36を介してアーム片を上下に有す
る偏心輪外輪35Dを嵌め込み、こみの偏心輪外輪35Dの
上下のアーム片の上方の縦穴35A,35Aにフレーム31
A,31Bの上部に設けた締付固定ピン38C,38Cを差し
入れ、また、下部の縦長穴35B,35Bには作動受台27の
中心に設けるシャフト支点28を差し入れる。
【0021】シャフト支点28に転送ベアリング3A,3
Bを設け、この転送ベアリング3A,3Bを介してシャ
フト支点28は受止作動受台ベアリング転送溝30に転送可
能に当接する。また、偏心輪外輪35Dの中間部の縦長穴
35C,35Cには、作動押台20の中央に設けた作動押台左
右転送切替ピン21を差し入れる。
【0022】各ピストンロッドA1,B1には二股ベア
リング転送片5A,5Bを結合し、この二股ベアリング
転送片5A,5Bに横長に形成するピストン下降受け平
行縁片8A,8Bにベアリング転送溝8D,8Dを設
け、ピストン下降受け平行縁片8A,8B下方には上下
移動切替ピン23C,23Dを挟む縦長穴7A,7Bを設
け、その下方の先端7C,7Dは各ピストン上下運動時
の振れ止防止するためフレームに設けた案内口53に挿入
する。
【0023】作動押台20の左右に接続ピン19A,19Bで
回転自在に取付けたベアリング固定転送板17A,17Bに
ピストン下降平行縁片受止転送ベアリング18A,18B群
を回転自在に固定し、これらピストン下降平行縁片受止
転送ベアリング18A,18Bを前記ピスト下降受平行縁片
8A,8Bのベアリング転送溝8D,8Dに挿入する。
【0024】切替用ベアリング固定板22A,22Bの中央
の若干上の位置に前記上下移動切替ピン23C,23Dを軸
として作動押台下降圧接受止ベアリング24A,24Bを回
転自在に固定し、これを作動押台20の下面に圧接触受止
する。なお、これら作動押台下降圧接受止ベアリング24
A,24Bは作動受台27上面には接触しない。
【0025】切替用ベアリング固定板22A,22Bで、作
動押台下降圧接受止ベアリング24A,24Bを挟み、左右
で横中心線より若干下の位置に、作動受台圧接押転送ベ
アリング25A,25B,25C,25Dを回転自在に設け、こ
れら作動受台圧接押転送ベアリング25A,25B,25C,
25Dは作動受台27の平行面に圧接し、かつ、作動押台20
の下面には接触しない。
【0026】このようにして各ピストンの下降圧力は、
作動押台20と作動受台27の間に各作動押台下降圧接受止
ベアリング24A,24B、作動受台圧接押転送ベアリング
25A,25B,25C,25Dが圧接触点で押されて設けられ
ているので、これらは平行においても、傾斜時において
も極めて軽快に転送する。各ピストンが下降する力はす
べて作動受台転送ベアリング及シャフト支点28に集中
し、転送ベアリング3A,3Bを介しピストンが下降し
て飛び出す力は受止作動ベアリング転送溝30の平行面に
受止められ、シャフト支点28に対しピストンAの下とピ
ストンBの下の距離差aとbが等距離においては何処も
動かず静止状態を保つ。
【0027】図3に示すように、ペタル足踏み入力軸41
を時計方向の回転で90度入力すれば、両方に設けた一方
向負荷ワンウェイクラッチ37が偏心輪回転軸33に食い込
み、偏心輪回転軸33を時計回転を導く。このような入力
は、太陽光パネル集積板47Aで駆動するかあるいはバッ
テリーで駆動するモーター48の回転駆動によるウォーム
ホイル39A,39Bを時計方向の回転入力すれば、ウォー
ムホイル39A内にはめ込まれた一方向負荷ワンウェイク
ラッチ40が偏心輪回転軸33に食い込み、これを時計方向
の回転に導くようにしてもよい。
【0028】かかる外部切替入力により、偏心輪回転軸
33に設けた偏心輪35が時計方向に回転すれば、偏心輪外
輪35Dの上方の縦長穴35A,35Bにフレーム締付固定ピ
ン38C,38Cが挟まり、偏心輪外輪下方の縦長穴35C,
35Cには作動押台左右転送切替ピン21が挟まり、縦長穴
35B,35Bには、作動受台転送ベアリング3A,3Bを
介しシャフト支点28が挟まっているので、各ピストンの
下降圧力をピストン下降圧力受止作動受台ベアリング転
送溝30に受け止め、シャフト支点28はY線より左方へ作
動押台20と作動受台27を率いて矢印のように転送し、シ
ャフト支点28に対し、ピストンAの下と、ピストンBの
下に、距離差が形成されてaがbより小なればbはaよ
り小なる力で釣り合う。
【0029】この時各ピストン室には常に等圧力が作用
するという条件であり、シャフト支点28に対し各ピスト
ン下に梃子の原理が形成され、ピストンBが伸びピスト
ンAが縮む動作を本発明の充填圧力−機械変換装置自体
で敏感に行う。
【0030】充填された圧縮空気は、この時縮むピスト
ン室dから伸びるピストン室eに急速に流体移動し、充
填された総合容積に変化がない。従って、行程毎の排気
の必要がない。充填された圧縮空気はどんどん作り出す
ものではなく各ピストン室の容積変化により左右交互へ
の移動流れ込みを自動的に行い、各ピストンへ常に等圧
力が作用するもので、ピストン径と充填圧力と、切替ス
トローク距離差により、充填圧力に比例した、押しのけ
量すなち仕事量を得る。自転車等に応用する場合はこの
各ピストンの上下運動を後輪に伝動する。
【0031】充填圧力によるピストンAとピストンBの
上下運動を回転運動に変えて、出力シャフト12に回転運
動を導く構造の一例として、二股ベアリング転送片5
A,5Bの上部に設けた連杆接続ピン9A,9Bに連杆
6A,6Bの上部を嵌め、これら連杆6A,6Bの下部
は、フレーム31A,31Bの下方に歯車取付ピン11A,11
Bにて回転自在に設けた歯車10A,10Bの一端に(偏心
させて)連杆接続ピン9C,9Dで回転自在に結合す
る。
【0032】また、出力シャフト12をフレーム31A,31
Bの下方に設けた軸受け43A,43Bに挿入してフレーム
31A,31B間に設け、歯車10A,10Bの間で、この出力
シャフト12の左右に設ける出力回転誘導歯車15A,15B
の内径に一方向負荷回転ワンウエイクラッチを嵌め込
み、歯車10Aと歯車15Aを噛合させ、歯車10Bはフレー
ム31Bの下方に中間歯車取付ピン14で回転自在に取付け
た中間歯車13を歯車10Bと歯車15Bに噛合させる。
【0033】このようにして、ピストンAが縮み、ピス
トンBが伸びると、ピストン下降受け平行縁片8Aと8
Bは相互に段差となり、作動押台20と作動受台27の間の
各作動押台下降圧接受止ベアリング24A,24B、作動受
台圧接押転送ベアリング25A,25B,25C,25Dを介し
これらは傾斜となる。
【0034】図4に示すように、ピストンAが縮み、ピ
ストンBが伸びる状態で偏心輪35を180 度時計回りに回
転を続ければ、偏心輪外輪35Dの下方の縦長穴35C,35
Cには作動押台の左右転送切替ピン21が係合し、その下
方の縦長穴35B,35Bにはシャフト支点28が係合してい
るので、これらはY線より右方へ移動する。このとき各
ピストン下降圧力は、ピストン下降受平行縁片8A,8
Aのベアリング転送溝8D,8Dの平行面にピストン下
降平行縁片受止転送ベアリング18A,18Bが段差平行面
の状態で挿入して受け止める。
【0035】ピストン下降平行縁片受止転送ベアリング
18A,18Bが接続する作動押台20の下面には、切替用ベ
アリング固定板22A,22Bの作動押台下降圧接受止ベア
リング24A,24Bが当接し、この作動押台下降圧接受止
ベアリング24A,24Bの左右に作動受台圧接押転送ベア
リング25A,25B,25C,25Dが設けられ、作動押台下
降圧接受止ベアリング24A,24Bの軸としての上下移動
切替ピン23C,23Dが二股ベアリング転送片5A,5B
の下方に設けた縦長穴7A,7Bに挟まり、作動押台20
と作動受台27との間にこれらベアリング群が圧接され、
また、傾斜となり各ピストン下降圧力は作動受台転送ベ
アリング3A,3Bを介してシャフト支点28に集中受け
され、ピストンが下降して飛び出す圧力を受止め、作動
受台ベアリング転送溝30の平行面に受止フレーム締付ピ
ン38Cとシャフト支点28がY線垂直においては各ピスト
ンの上下運動は一時休止状態となる。
【0036】なお、偏心輪回転軸33の時計方向回転を27
0 度すれば、ベアリング転送溝8D,8Dの段差平行面
に挿入されたベアリング固定転送板17A,17Bのピスト
ン下降平行縁片受止転送ベアリング18A,18Bが作動押
台20と共にY線より右方矢印に転送され、図4の状態に
切替えられる。この時、作動押台20と作動受台27の間に
圧接された各ベアリング群は矢印のごとく各ピストン下
降力が分力され、滑り止め緩和し、これらベアリング群
の上下移動切替ピン23C,23Dは縦長穴7A,7B間を
傾斜に沿って上下する。従って、左右移動切替は極めて
抵抗が小さくシャフト支点28に対する各ピストン下の距
離差が形成され、bがaより小なればaはbより小さな
力で釣り合う。この時各ピストン室には常に等圧力が作
用する条件であり、シャフト支点28に対し各ピストン下
に梃子の原理が形成されてピストンAが伸び、ピストン
Bが縮む動作をする。
【0037】図5に示すように、シャフト支点28がY線
より右方に切替えられ、図のごとくシャフト支点28に対
してピストンAの下とピストンBの下に距離差が形成さ
れ、aがdより距離差が大なれば、距離差が大きい方ピ
ストンAが伸び、距離差の小さいピストンBが縮む動作
を充填圧力自体で敏感に行う。この時、充填圧縮空気は
ピストンが伸びるd室にピストンが縮むe室から急速に
移動流れ込み、充填された圧縮空気の総合容積に変わり
がない。従って、行程毎の排気の必要がない。支点に対
して各ピストン下の距離差により、又充填圧力により比
例して押しのけ量、仕事量が変化する。
【0038】図6に示すように、ピストンAが伸び、ピ
ストンBが縮み、なお、偏心輪回転軸33に360 度の時計
方向の回転入力を与えれば、フレームの締付ピン38Cと
シャフト支点28がY線に対して垂直になり、シャフト支
点28に対し各ピストン下が等距離となり各ピストンは一
時休止状態となる。偏心輪回転軸33が1回転するにおい
て、ピストンA及びBは各1回の上下運動をなす。
【0039】自転車等に応用する場合はこの上下運動を
適宜な伝達手段で出力シャフト12の回転運動に換え、後
輪に回転力を伝達する。以上の動作をくりかえす。極め
て小さい外部切替入力により充填圧力による大きな回転
力が得られる。各ピストン室の充填圧力を洩れ機密保持
すれば、長時間の永続運転が可能である。
【0040】前記上下運動を適宜な伝達手段で出力シャ
フト12の回転運動に換える手段としては、図1〜図6に
示す例では、各ピストン上下運動を歯車10A,10Bに交
互の揺動運動を加えれば、これに噛み合った歯車10Bと
中間歯車13と歯車15A,15Bの内径の一方向負荷回転ワ
ンウエイクラッチの働きで、出力シャフト12は常に一方
向の時計回転をなす。自転車に本発明を組み込む場合
は、図7に示すように出力後輪伝動車44を介し後輪に回
転力を伝動する。
【0041】図7では、天蓋状の太陽光パネル集積板47
を設け、また、車輪で回転する発電機49で充電するバッ
テリー46を設け、これらでモーター48を駆動するように
する。図中44は出力後輪伝動車である。
【0042】なお、各種バッテリーでの電池駆動又は足
踏み入力軸を偏心輪回転軸33から係合解除すれば、従来
の自転車等の走行車に戻ることも可能である。
【0043】特にペタル足踏み入力切替を行い、携帯空
気入れポンプで、図1における空気吸排片50を介して圧
縮空気を充填すれば、快適なハイブリッド走行をなす。
また、晴天時は、太陽光パネル集積板47でのモーター駆
動入力の切替を行い、圧縮空気を充填すれば快適なハイ
ブリッド走行をなすので環境衛生保持にも最適な数々の
効果を奏する。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように本発明の圧力−機械変
換装置は、槓杆(梃子の槓杆)の軸(梃子の支点)がそ
の中心位置より左右何れかの方向に移動され、この移動
に伴って両ピストンロッドの作動受台に対する両連結部
(梃子の作用点)が変位されて同圧力下にある上記軸
(梃子の支点)と上記両連結部(梃子の作用点)との距
離の長い方のピストンロッドが伸びると同時に上記距離
の短い方のピストンロッドが縮む動作が交互に行われ
て、空気圧力を機械力に変換する装置において、シリン
ダーを左右に移動させることなく、力点、作用点の切替
をより円滑に行うことができ、振動の少ない、コンパク
トな装置として、しかも少ない部品点数で構成すること
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧力−機械変換装置の1実施形態を示
す縦断正面図である。
【図2】本発明の圧力−機械変換装置の1実施形態を示
す縦断側面図である。
【図3】本発明の圧力−機械変換装置の動作を示す第1
工程の縦断正面図である。
【図4】本発明の圧力−機械変換装置の動作を示す第2
工程の縦断正面図である。
【図5】本発明の圧力−機械変換装置の動作を示す第3
工程の縦断正面図である。
【図6】本発明の圧力−機械変換装置の動作を示す第4
工程の縦断正面図である。
【図7】本発明を備えた自転車の説明図である。
【符号の説明】
a…圧力容器 b…減圧弁 c…連通口 d…一方のシリンダー室 e…他方のシリンダー室 f…シリンダー室圧縮空気補給口 g…仕切壁 h…ピストンOリング i…ピストンOリング jA…ピストン振れ止 jBピストン振れ止 KA…排気口 KB…排気口 A…一方のピストン B…他方のピストン A1…一方のピストンロッド B1…他方のピストンロッド 1…シリンダー 2…シリンダー 3A,3B…転送ベアリング 4…ベアリング止リング 5A,5B…二股ベアリング転送片 6A,6B…連杆 7…ベアリング転送切替用縦長穴 7A,7B…縦長穴 7C,7D…案内口 8A,8B…ピストン下降受平行縁片 8D…ベアリング転送溝 9A,9B,9C,9D…連杆接続ピン 10A,10B…歯車 11A,11B…歯車取付ピン 13…中間歯車 14…中間歯車取付ピ
ン 15A,15B…出力回転誘導歯車 16A,16B…一方向負荷回転ワンウエイクラッチ 17…ベアリング固定転送板 18A,18B…ピストン下降平行縁片受止転送ベアリング 19…接続ピン 20…作動押台 21…作動押台左右転送切替ピン 22A,22B…切替用
ベアリング固定板 23C,23D…左右移動切替ピン 24A,24B…作動押台下降圧接受止ベアリング 25A,25B,25C,25D…作動受台圧接押転送ベアリン
グ 26…転送ベアリング固定ピン固定歯車 27…作動受台 28…シャフト支点 30…受止作動受台ベアリング転送溝 31A,31B…フレーム 32A,32B…軸受け 33…偏心輪回転軸 35…偏心軸 35A,35B,35C…
縦長穴 35D…偏心輪外輪 36…偏心輪ベアリング 37…一方向負荷ワンウェイクラッチ 38C…締付固定ピン 39A,39B…ウォー
ムホイル 40…一方向負荷ワンウェイクラッチ 41…ペダル足踏み入力軸 43…出力シャフト 43A,43B…軸受け 44…出力後輪伝動車 46…バッテリー 47…太陽光パネル集積板 48…モーター 53…案内口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 昇 東京都品川区西五反田3丁目13番19号 (72)発明者 村上 智士 東京都品川区西五反田3丁目13番19号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム間でフレームのほぼ中心位置に
    入力受け軸としての偏心輪回転軸を挿入し、それぞれの
    ピストンのピストン室を連通して設けたシリンダーをフ
    レームの間に締付固定し、偏心輪回転軸に嵌め込む偏心
    輪の外輪の上部の縦穴にはフレーム上部に設けた締付固
    定ピンを差し入れ、また、各ピストンのピストンロッド
    には、ピストン下降受平行縁片にベアリング転送溝を形
    成した二股ベアリング転送片を締付固定し、このベアリ
    ング転送溝に作動押台の左右に軸着するベアリング固定
    転送板に設けた転送ベアリング群を挿入し、作動押台の
    中央に設ける左右転送切替ピンは前記偏心輪外輪の中間
    の縦長穴に差し入れ、作動押台の下面と作動受台の上面
    間には切替用ベアリング固定板に設けたベアリング群を
    介在させ、この切替用ベアリング固定板の中央の左右移
    動切替ピンは前記ピストン下降受平行縁片の下方に設け
    たベアリング転送切替用縦長穴に差し入れ、さらに、こ
    のピストン下降受平行縁片の下方先端はフレームに設け
    た振れ止案内口に挿入し、一方、作動受台の中央の支点
    は前記偏心輪外輪の下部の縦長穴に差し入れ、この支点
    に設けた転送ベアリングをフレームに設ける受止作動受
    台ベアリング転送溝に転送可能に当接したことを特徴と
    する圧力−機械変換装置。
  2. 【請求項2】 切替用ベアリング固定板は、中央の若干
    上線上に左右移動切替ピンを軸として作動押台下降圧接
    受止ベアリング群を回転自在に固定し、この作動押台下
    降圧接受止ベアリング群を作業押台の下面に圧接受止
    し、その左右にして三角形状底辺上の位置に作動受台圧
    接押転送ベアリング群を回転自在に固定する請求項1記
    載の圧力−機械変換装置。
  3. 【請求項3】 二股ベアリング転送片とフレームに設け
    る歯車とをリンクを形成するように連杆で連結し、出力
    シャフトには内径に一方向負荷回転ワンウエイクラッチ
    を嵌め込んだ出力回転誘導歯車を設け、前記歯車と出力
    回転誘導歯車とを噛合して二股ベアリング転送片の上下
    運動を回転運動に変えて出力シャフトに伝達する請求項
    1または請求項2記載の圧力−機械変換装置。
JP9203997A 1997-04-10 1997-04-10 圧力−機械変換装置 Pending JPH10280901A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107758281A (zh) * 2017-12-01 2018-03-06 湖北友花茶业科技有限公司 一种具备抖动功能的茶叶带式输送机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107758281A (zh) * 2017-12-01 2018-03-06 湖北友花茶业科技有限公司 一种具备抖动功能的茶叶带式输送机

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