JPH08170582A - 圧力一機械変換装置 - Google Patents

圧力一機械変換装置

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JPH08170582A
JPH08170582A JP4069292A JP4069292A JPH08170582A JP H08170582 A JPH08170582 A JP H08170582A JP 4069292 A JP4069292 A JP 4069292A JP 4069292 A JP4069292 A JP 4069292A JP H08170582 A JPH08170582 A JP H08170582A
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JP
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rotation
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pressure
rack
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JP4069292A
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English (en)
Inventor
Eizaburo Murakami
栄三郎 村上
Noboru Murakami
昇 村上
Tomoji Murakami
智士 村上
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 供給された加圧流体の圧力の大きさに比例し
た仕事量を取り出すことができる圧力ー機械変換装置を
提供する。 【構成】 シリンダー室27,29,31,33に同時
に同一の圧縮空気が充填され、且つ特殊ラック23等が
図面右方向に、特殊ラック25等が図面左方向に移動せ
しめられて位置決めされると、まず、作業受台35とそ
の付属部材とが時計方向に一定角度回転した後、静止す
る。次いで、大歯車13等が反時計方向に、上記作業受
台35に生じたモーメントよりもかなり大きなモーメン
トにて回転動作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に圧力一機械変換装
置に関し、特に、コードレス駆動装置や、ピストン上下
運動回転運動装置、遠隔操作無人運搬車、ロボット装置
等、各種駆動装置として好適な圧力一機械変換装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】圧力一機械変換装置は、印加された圧縮
空気のごとき加圧流体の圧力から、仕事量を取り出すた
めの装置である。本発明者等は、従来より上記圧力一機
械変換装置に関し種々の提案を行ない、例えば、特願平
1ー112037号(特開平2ー291401号)、特
願平1ー144142号(特開平3ー81501号)、
特願平1ー144143号(特開平3ー11161号)
にて示すごとくすでに何件かの特許出願を行なってい
る。
【0003】上述した各特許出願に係る発明の概要は、
以下のようである。即ち、所定圧力に加圧された圧縮空
気を、圧力容器内から一対のシリンダー室に夫々供給す
ることによって、これら一対のシリンダー室に夫々対応
して設けられている一対のピストン機構を駆動せしめ
る。このようにして駆動状態とされた一対のピストン機
構の駆動力を、これら各ピストン機構に夫々連結されて
いる圧力伝達機構を介して、予め不平衡状態に設定され
ている、略中央部が回動自在に軸支された作業受台に伝
達することにより、該作業受台を回動せしめる。そし
て、この回動によって生じる正逆方向の回転モーメント
を、諸々の機械的な手段を用いて仕事量として取り出す
ようになっていた。なお、上記各提案の詳細について
は、前掲の各公報を参照されたい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したような技術的
手段によって、従来の圧力一機械変換装置は、供給され
た圧縮空気から仕事量を取り出していたのであるが、従
来の圧力一機械変換装置では、前述のように、作業受台
の回動によって生じる正逆方向の回転モーメントを仕事
量として取り出すこととしていたために、供給された圧
縮空気の圧力の大きさに比例した仕事量を取り出すこと
は不可能であった。
【0005】従って本発明は、上記事情に鑑みてなされ
たもので、その目的は、特に複雑な構成とすることな
く、又、特別な技術的手段を用いることなしに、供給さ
れた加圧流体の圧力の大きさに比例した仕事量を取り出
すことができる圧力一機械変換装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様は、略円板形状を呈しており、
その略中心部に、固定機構によって正逆回転自在に支持
された回転軸が遊貫している回転機構と、前記回転機構
の一方の面の前記回転軸と抵触しない位置に、配設され
ている1個の第1ガイド部材と、前記回転機構の前記第
1ガイド部材が配設されている側にて前記回転軸に対し
略同心に取付固定されている前記回転機構よりも小径の
歯車と、前記第1ガイド部材と対応して設けられ、前記
歯車と噛合しているとともに、前記歯車との噛合位置を
変更するための噛合位置変更制御に基づき、前記第1ガ
イド部材に沿って往復動可能に構成されている1個のラ
ック機構と、前記ラック機構と対応して設けられ、略中
央部が前記回転軸に取付固定されているとともに、前記
回転軸を挟んで前記ラック機構と対応する側に、所定長
さの1個の第2ガイド部材を保持しているガイド部材保
持機構と、前記ラック機構の略中央部に対して互いに略
対称となるように取付固定され、同一流体圧が印加され
るようになっている一対のシリンダー室と、前記一対の
シリンダー室の夫々に対応して設けられ、各シリンダー
室内に臨まされているピストン機構とこのピストン機構
の各シリンダー室内に臨まされていない方の端部に回動
自在に支持され且つ前記第2ガイド部材に沿って移動可
能に前記第2ガイド部材に保持されている可動部材とを
有した流体圧伝達機構と、前記一対のシリンダー室に対
して夫々同一の流体圧が印加されることを条件として、
前記一対の流体圧伝達機構を介して印加される前記流体
圧によって前記ガイド部材保持機構に回転モーメントを
生じさせ、この回転モーメントにより所定量回転した後
一時的に静止状態となったことに起因して前記ガイド部
材保持機構に生じた前記回転モーメントとは逆方向の回
転モーメントと前記一対のシリンダー室を介して前記ラ
ック機構に印加される流体圧によって生じる回転モーメ
ントとが加算された回転モーメントが前記回転機構に生
じるように、前記ラック機構の噛合位置を変更する噛合
位置変更手段と、を備えた構成とした。
【0007】又、上記目的を達成するために、本発明の
第2の態様は、略円板形状を呈しており、その略中心部
に、固定機構によって正逆回転自在に支持された回転軸
が遊貫している回転機構と、前記回転機構に、その中心
を挟んで略平行に配設されている一対の第1ガイド部材
と、前記回転機構の前記第1ガイド部材が配設されてい
る側にて前記回転軸に対し略同心に取付固定されている
前記回転機構よりも小径の歯車と、前記第1ガイド部材
と対応して設けられ、各々が対応するガイド部材に沿っ
て移動可能で且つ前記歯車と噛合しているとともに、前
記歯車との噛合位置を変更するための噛合位置変更制御
に基づき、互いに逆方向に移動するように構成されてい
る一対のラック機構と、前記一対のラック機構と対応し
て設けられ、略中央部が前記回転軸に取付固定されてお
り、所定長さの第2ガイド部材を、前記回転軸を挟んで
対向した状態で保持可能に構成されているガイド部材保
持機構と、前記一方のラック機構の略中央部に対して互
いに略対称となるように取付固定され、同一流体圧が印
加されるようになっている一対の第1シリンダー室と、
前記他方のラック機構の略中央部に対して互いに略対称
となるように取付固定され、前記流体圧と同一の流体圧
が夫々印加されるようになっている一対の第2シリンダ
ー室と、前記一対の第1シリンダー室の夫々に対応して
設けられ、各シリンダー室内に臨まされているピストン
機構とこのピストン機構の各シリンダー室内に臨まされ
ていない方の端部に回動自在に支持され且つ前記一方の
第2ガイド部材に沿って移動可能に該第2ガイド部材に
保持されている可動部材とを有した一対の第1流体圧伝
達機構と、前記一対の第2シリンダー室の夫々に対応し
て設けられ、各シリンダー室内に臨まされているピスト
ン機構とこのピストン機構の各シリンダー室内に臨まさ
れていない方の端部に回動自在に支持され且つ前記他方
の第2ガイド部材に沿って移動可能に該第2ガイド部材
に保持されている可動部材とを有した一対の第2流体圧
伝達機構と、少なくとも前記いずれか一対のシリンダー
室に対して夫々同一の流体圧が印加されることを条件と
して、対応する一方の一対の流体圧伝達機構を介して印
加される前記流体圧によって前記ガイド部材保持機構に
回転モーメントを生じさせ、この回転モーメントにより
所定量回転した後一時的に静止状態となったことに起因
して前記ガイド部材保持機構に生じた前記回転モーメン
トとは逆方向の回転モーメントと前記一対のシリンダー
室を介して対応するラック機構に印加される流体圧によ
って生じる回転モーメントとが加算された回転モーメン
トが前記回転機構に生じるように、前記一対のラック機
構の噛合位置を変更する噛合位置変更手段と、を備えた
構成とした。
【0008】
【作用】上記構成において、一対のシリンダー室に、夫
々同一の流体圧が印加されると、上記一対のシリンダー
室の各々に、上記流体圧と同一大きさの圧力が加わる。
この圧力は、上記各シリンダー室からラック機構を介し
て回転機構に印加される。一方、これら各シリンダー室
に対応して設けられている一対の流体圧伝達機構の各々
には、上記流体圧と同一大きさで上記とは逆方向の圧力
が加わる。この圧力は、上記各流体圧伝達機構から第2
ガイド部材を介してガイド部材保持機構に印加される。
【0009】この状態において、ラック機構の歯車との
噛合位置が、このラック機構の略中央部に設定されてい
れば、回転機構に対する上記ラック機構の相対位置は、
回転機構が平衡状態を保持する位置となっているはずで
あるから、上記各シリンダー室から印加される圧力によ
っては、回転機構に回転モーメントは生じない。又、ガ
イド部材保持機構についても、上記と同様な理由によ
り、上記各流体圧伝達機構から第2ガイド部材を介して
印加される圧力によって回転モーメントは生じない。
【0010】つまり、回転機構にも、この回転機構とは
異なって回転軸とともに回転するガイド部材保持機構に
も回転モーメントは生じず、両者は静止状態を保持す
る。このように、回転機構とガイド部材保持機構とが静
止状態を保持しているときに、この静止状態を解消すべ
く噛合位置変更手段によってラック機構と歯車との噛合
位置を変更すると、回転機構に対する上記ラック機構の
相対位置は、回転機構が不平衡状態となる位置に変更さ
れる。これにより、まず、ガイド部材保持機構に前記流
体圧伝達機構を介して回転モーメントが生じ、この回転
モーメントにより上記ガイド部材保持機構が所定量回転
した後、前記一方の流体圧伝達機構が不作動状態となる
ことに起因して一時的に静止状態となる。
【0011】更に説明すると、ガイド部材保持機構が上
記静止状態にあるときには、上述した一対の流体圧伝達
機構のうち、ガイド部材保持機構の回転方向と対応する
回転モーメントを生じさせた方の流体圧伝達機構が作動
しなくなり、上記回転方向とは逆方向に回転モーメント
を生じさせる流体圧伝達機構のみが動作可能状態を保持
する。これによって前記ガイド部材保持機構には上記と
逆方向の回転モーメントが生じることとなる。
【0012】一方、前記回転機構にも、ラック機構の前
述のごとき移動によって、前記ガイド部材保持機構に生
じたのと同一方向の回転モーメントが生じることとな
る。即ち、回転機構には、回転機構自身に生じた回転モ
ーメントと前記ガイド部材保持機構に生じた回転モーメ
ントとの加算値が回転モーメントとして生ずることとな
る。
【0013】従って、上述したように、一対のシリンダ
ー室に同一流体圧を加えることを条件として噛合位置変
更手段によって前記噛合位置を変更することで回転機構
に対するラック機構の相対位置を不平衡状態とし、これ
によって回転機構に大きな回転モーメントを生じさせる
ことが可能となった。
【0014】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0015】図2は、本発明の一実施例に従う圧力一機
械変換装置の全体構成を示したもので、後述の図1のB
ーB方向から見た断面図である。本発明の一実施例に従
う圧力一機械変換装置は、図2を参照して明らかなよう
に、主として固定機構、即ち、フレーム1,3、上側カ
バー5及び下側カバー7と、回転軸、即ち、切替シャフ
ト9と、回転機構、即ち、大歯車11,13と、小径の
歯車、即ち、切替歯車15,17と、ラック機構、即
ち、特殊ラック19,21,23,25と、シリンダー
室27,29,31,33と、ガイド部材保持機構、即
ち、作業受台35及び噛合位置変更手段、即ち、切替レ
バー37等を備えた構成となっている。
【0016】上記構成について更に詳述すれば、以下の
ようである。即ち、フレーム1,3は、互いに所定の間
隔を置いて対向して立設せしめられているもので夫々全
体として略矩形の平板形状を呈しており、同一大きさに
設定されている。フレーム1の略中心部には、円形状の
貫通孔1aと、ボス部1bとが形成されている。同様
に、フレーム3の略中心部にも、上記貫通孔1aと略同
一の貫通孔3aと、ボス部3bとが形成されている。前
記フレーム1とフレーム3との上端部近傍には、これら
フレーム1とフレーム3との対向間隔に見合った幅を持
ち且つこれらフレーム1とフレーム3の図面(図2)表
側から裏側方向の長さに見合った長さを持った略矩形状
の上側カバー5が取付けられている。同様に、前記フレ
ーム1とフレーム3との下端部近傍には、前記上側カバ
ー5と略同様の下側カバー7が取付けられている。
【0017】前述した貫通孔1a及び貫通孔3aには、
切替シャフト9が夫々遊貫状態で取付けられている。即
ち、この切替シャフト9の前記フレーム1寄りの部位に
は、大歯車11が、そのボス部11aと切替シャフト受
用のボールベアリング39aとを介して遊貫されてい
る。そして、前記ボス部11aの外周面と前記フレーム
1のボス部1bの内周面との間には、大歯車受け用のボ
ールベアリング41aが介装されている。このボールベ
アリング41aと前記ボス部1bの端部に取付固定され
ている位置決めフランジ43とによって、前記切替シャ
フト9は、前記大歯車11を保持しつつ前記フレーム1
に対して遊貫状態で保持されることとなる。同様に、前
記切替シャフト9の前記フレーム3寄りの部位には、大
歯車13が、そのボス部13aと切替シャフト受用のボ
ールベアリング39bとを介して遊貫されている。そし
て、前記ボス部13aの外周面と前記フレーム3のボス
部3bの内周面との間には、大歯車受け用のボールベア
リング41bが介装されており、これによって、前記切
替シャフト9は、前記大歯車13を保持しつつ前記フレ
ーム3に対して遊貫状態で保持されることとなる。
【0018】前記切替シャフト9の前記大歯車11が遊
貫されている側には、前記大歯車11と所定の間隔を置
いて切替歯車15が同心に取付固定されている。同様に
前記切替シャフト9の前記大歯車13が遊貫されている
側にも、前記大歯車13と所定の間隔を置いて切替歯車
17が同心に取付固定されている。上述した切替歯車1
5は、特殊ラック19,21との関係においてピニオン
として機能し、又、前記切替歯車17は、特殊ラック2
3,25との関係においてピニオンとして機能するよう
になっている。なお、切替歯車15と特殊ラック19,
21との関係及び切替歯車17と特殊ラック23,25
との関係については、後に詳述する。
【0019】更に切替シャフト9について説明すると、
前記切替シャフト9のフレーム1側端部には、ロータリ
ージョイント45が取付けられていて、前記切替シャフ
ト9におけるフレーム1側端部から特殊ラック19,2
1,23,25によって画定されている内部空間にかけ
ての区間には、前記切替シャフト9と同心に流体配管、
即ち、流体補給穴47が形成されている。この流体補給
穴47は、一方において前記ロータリージョイント45
を介して減圧弁49、圧力容器51やブロー弁53と連
通しているとともに、他方において流体三方継手55、
2本の配管(図示しない)及び流体継手57a,57b
を介して前記各シリンダー室27,29,31,33と
連通している。なお、上記流体三方継手55は、前記特
殊ラック19,21,23,25によって画定される内
部空間における前記作業受台35の面上に取付けられて
いる。又、前記2本の配管(図示しない)は、特殊ラッ
ク19,21,23,25の図2表面方向、裏面方向へ
の往復動に充分対応できる程度の延長と柔軟性とを持っ
た材料によって構成されている。
【0020】前記切替シャフト9のフレーム3側端部に
は、ストローク調整穴群(図示しない)付きの切替レバ
ー37が角穴に嵌め込まれて取付固定されている。この
切替レバー37は、オペレータ等が時計方向又は反時計
方向に所望の角度だけ回転させることによって、切替歯
車15と噛合している特殊ラック19,21の噛合位置
及び切替歯車17と噛合している特殊ラック23,25
の噛合位置を、例えば図1にて示す位置から図3にて示
す位置に切替えるようになっている。この噛合位置切替
についても、後に詳述する。
【0021】前述した大歯車11の前記大歯車13と対
向している側の面には、一対の第1ガイド部材、即ち、
一対の直動システムレール59a,59bが、前記切替
シャフト9が遊貫している中心部を挟んで略平行に取付
固定されている(図1及び図3参照)。同様に前記大歯
車13の前記大歯車11と対向している側の面にも、一
対の第1ガイド部材、即ち、一対の直動システムレール
61a,61bが、前記切替シャフト9が遊貫している
中心部を挟んで略平行に取付固定されている(これら直
動システムレール59a,59bは、前記直動システム
レール61a,61bと同様なため、図1及び図3で
は、直動システムレール59a,59bの図示を省略し
た)。これら各直動システムレール59a,59b,6
1a,61bには、同一規格、同一延長のものが採用さ
れている。
【0022】既に説明した内容から明らかなように、特
殊ラック19,21は、切替歯車15と、又、特殊ラッ
ク23,25は、切替歯車17と夫々噛合している。即
ち、上述した各特殊ラック19,21,23,25の切
替歯車15、17側の辺には、その略全長に亘って直線
歯車が取付けられていて(図1及び図3では破線にて図
示)、これら各々の直線歯車が前記切替歯車15,17
と夫々噛合している。前記特殊ラック19,21は、全
体として薄肉で、図1及び図3にて示したような略凸字
形状(突出部の一部は符号23aを付した破線にて図
示)を呈しており、又、前記特殊ラック23,25も、
全体として薄肉で、前記特殊ラック19,21と同様な
略凸字形状を呈している(図1及び図3では、前記直動
システムレール61a,61bと対応している特殊ラッ
ク23,25のみを図示することとし、前記直動システ
ムレール59a,59bと対応している特殊ラック1
9,21については図示を省略することとした)。これ
ら特殊ラック19,21,23,25には、同一形状、
同一大きさのものが採用されている。
【0023】前記特殊ラック19,23は、記述の内容
と図2とから明らかなように、互いに所定の間隔を置い
て対向した状態で夫々切替歯車15,17に噛合してい
る。そして、図1及び図3にて示した特殊ラック23の
略中央部に形成されている突出したシリンダー室取付固
定部23aと、特殊ラック19の略中央部に形成されて
いる前記シリンダー室取付固定部23aと同様なシリン
ダー室取付固定部(図示しない)との間には、一対のシ
リンダー室27,29(図1及び図3参照)が取付固定
されている。即ち、これら一対のシリンダー室27,2
9は、これら一対のシリンダー室27,29と一体的に
構成されている取付部30(図2、図1及び図3にて示
す)及びこの取付部30と前記シリンダー室取付固定部
23a等に夫々設けられているシリンダー取付穴(図示
しない)を貫通するシリンダー固定ボルト63(図1及
び図3にて示す)とを介して、前記特殊ラック19,2
3に対し回動自在に取付けられている。
【0024】前記特殊ラック21,25も、記述の内容
と図2とから明らかなように、互いに所定の間隔を置い
て対向した状態で夫々切替歯車15,17に噛合してい
る。そして、図1及び図3にて示した特殊ラック25の
略中央部に形成されている突出したシリンダー室取付固
定部25aと、特殊ラック21の略中央部に形成されて
いる前記シリンダー室取付固定部25aと同様なシリン
ダー室取付固定部(図示しない)との間には、一対のシ
リンダー室31,33(図1及び図3参照)が取付固定
されている。即ち、これら一対のシリンダー室31,3
3は、これら一対のシリンダー室31,33と一体的に
構成されている取付部34(図2、図1及び図3にて示
す)及びこの取付部34と前記シリンダー室取付固定部
25a等に夫々設けられているシリンダー取付穴(図示
しない)を貫通するシリンダー固定ボルト65(図1及
び図3にて示す)とを介して、前記特殊ラック21,2
5に対し回動自在に取付けられている。なお、前記一対
のシリンダー室27,29は、前記取付部30によって
隔てられているが、取付け部30の流体継手57aが開
口している側にて、互いに連通するように構成されてお
り、夫々通気孔27a,29aを有している。同様に、
前記一対のシリンダー室31,33も、前記取付部34
によって隔てられているが、取付部34の流体継手57
bが開口している側にて、互いに連通するように構成さ
れており、夫々通気孔31a,33aを有している。
【0025】前記特殊ラック19,21の前記大歯車1
1と対向している面には、図2にて示すように断面が略
コ字形状を呈しており且つこの断面と直角方向から見た
形状が略矩形状を呈している摺動部材67a,67b,
67c,67dが、夫々取付固定されている(図1及び
図3では図示していない)。一方、前記特殊ラック2
3,25の前記大歯車13と対向している面にも、図2
にて示すように断面が略コ字形状を呈しており且つ図1
及び図3方向から見た形状が略矩形状を呈している摺動
部材69a,69b,69c,69dが、夫々取付固定
されている。前記各摺動部材67a〜67dは、夫々、
対応する直動システムレール59a,59b上を、これ
ら直動システムレール59a,59bに沿って往復動が
可能なように、位置決めされて前記特殊ラック19,2
1に夫々取付固定されている。前記各摺動部材67a〜
67dの前記直動システムレール59a,59bと対向
する部位には、前記各摺動部材67a〜67dが前記直
動システムレール59a,59bに沿ってスムーズな往
復動が可能なように、夫々ボールベアリングが取付けら
れている(図2参照)。前記各摺動部材69a〜69d
も、夫々、対応する直動システムレール61a,61b
上を、これら直動システムレール61a,61bに沿っ
て往復動が可能なように、位置決めされて前記特殊ラッ
ク23,25に取付固定されている。前記各摺動部材6
9a〜69dの前記直動システムレール61a,61b
と対向する部位にも、前記各摺動部材69a〜69dが
前記直動システムレール61a,61bに沿ってスムー
ズな往復動が可能なように、夫々ボールベアリングが取
付けられている(図2参照)。上述した各部材は、前記
大歯車11,13とともに、前掲の回転機構を構成する
ものである。
【0026】前記特殊ラック19,21,23,25に
よって画定される内部空間には、前記特殊ラック19,
21と前記特殊ラック23,25との対向距離と略等し
い幅を持ち、前記直動システムレール59a,59b,
61a,61bよりも長い延長を持った作業受台35
が、切替シャフト9に取付固定されて設けられている。
この作業受台35は、図2にて示すように、切替シャフ
ト9の直径よりも大きな肉厚を持っているとともに、図
1及び図3方向から見た形状が全体として略矩形状を呈
するように構成されている。この作業受台35は、強度
を向上させるために、切替シャフト9を挟んで互いに対
向する2つの面に夫々図2にて示すごとき形状の4個の
突起部が形成されている。これら4個の突起部は、図1
及び図3において破線で示すように作業受台35の全長
に亘って形成されている。作業受台35の切替歯車15
寄りの部位には、前述した流体三方継手55が設けられ
ている。更に、前記作業受台35の略中央部には、図2
にて示すごとき態様で一対の第2ガイド部材、即ち、一
対の直動システムガイドレール71a,71bが、切替
シャフト9を挟んで対向するように位置決めされて取付
固定されている。これら一対の直動システムガイドレー
ル71a,71bの延長は、図1及び図3にて示すよう
に、作業受台35の延長と略同一長さに設定されてい
る。
【0027】前述したシリンダー室27には、該シリン
ダー室27に対応してピストン機構、即ち、ピストン7
7b及びこのピストン77bと連係動作するピストンロ
ッド75bが設けられている。前記ピストンロッド75
bの端部には、前記直動システムガイドレール71aに
沿って往復動可能な可動部材、即ち、摺動部材73b
が、接続ピンボルト79bを介して回動自在に取付けら
れている。前記摺動部材73bの前記直動システムガイ
ドレール71aと対向する部位には、前記摺動部材73
bが前記直動システムガイドレール71aに沿ってスム
ーズな往復動が可能なように、ボールベアリングが取付
けられている(図2参照)。上述したピストン77b、
ピストンロッド75b及び摺動部材73bは、前掲の流
体圧伝達機構を構成している。
【0028】前記シリンダー室29にも、上記と同様
に、該シリンダー室29に対応してピストン機構、即
ち、ピストン77a及びこのピストン77aと連係動作
するピストンロッド75aが設けられている。前記ピス
トンロッド75aの端部にも、前記直動システムガイド
レール71aに沿って往復可能な可動部材、即ち、摺動
部材73aが、接続ピンボルト79aを介して回動自在
に取付けられている。前記摺動部材73aの前記直動シ
ステムガイドレール71aと対向する部位にも、前記摺
動部材73aが前記直動システムガイドレール71aに
沿ってスムーズな往復動が可能なように、ボールベアリ
ングが取付けられている(図2参照)。上述したピスト
ン77a、ピストンロッド75a及び摺動部材73a
も、前掲の流体圧伝達機構を構成している。
【0029】前記シリンダー室31にも、該シリンダー
室31に対応してピストン機構、即ち、ピストン77d
を始め、ピストンロッド75d、接続ピンボルト79d
及び可動部材、即ち、摺動部材73dが、上記と全く同
一の態様で設けられている。そして、摺動部材73dの
直動システムガイドレール71bと対向する部位には、
前記摺動部材73dが前記直動システムガイドレール7
1bに沿ってスムーズな往復動が可能なように、ボール
ベアリングが取付けられている(図2参照)。上述した
ピストン77d、ピストンロッド75d及び摺動部材7
3dも、前掲の流体圧伝達機構を構成している。更に、
前記シリンダー室33にも、該シリンダー室33に対応
してピストン機構、即ち、ピストン77cを始め、ピス
トンロッド75c、接続ピンボルト79c及び可動部
材、即ち、摺動部材73cが、上記と全く同一の態様で
設けられている。そして、摺動部材73cの直動システ
ムガイドレール71bと対向する部位には、前記摺動部
材73cが前記直動システムガイドレール71bに沿っ
てスムーズな往復運動が可能なように、ボールベアリン
グが取付けられている(図2参照)。上述したピストン
77c、ピストンロッド75c及び摺動部材73cも、
前掲の流体圧伝達機構を構成している。
【0030】上述した内容から明らかなように、特殊ラ
ック19及び摺動部材67a,67bと特殊ラック23
及び摺動部材69a,69bとは、一対のシリンダー室
27,29を介して連結されている。そのため、特殊ラ
ック19及び特殊ラック23等は、前述した切替レバー
37がオペレータ等によって操作されたことに起因し
て、一体となって直動システムレール59a,61a上
を夫々往復動する。同様に、特殊ラック21及び摺動部
材67a,67dと特殊ラック25及び摺動部材69
c,69dとは,一対のシリンダー室31,33を介し
て連結されている。そのため、特殊ラック21及び特殊
ラック25等は、前述した切替レバー37がオペレータ
等によって操作されたことに起因して、一体となって前
記特殊ラック19及び特殊ラック23等の移動方向とは
逆方向に、直動システムレール59b,61b上を夫々
往復動するようになっている。
【0031】以上説明した内容に基づき、本発明の一実
施例に従う圧力ー機械変換装置の各部の関係について、
ここで要約する。
【0032】大歯車11は、切替シヤフト受用のボール
ベアリング39aを介して切替シヤフト9に遊貫されて
おり、又、大歯車13は、切替シヤフト受用のボールベ
アリング39bを介して切替シヤフト9に遊貫されてい
るので、前記大歯車11,13は、常に必らずしも切替
シヤフト9に伴って回転するとは限らない。又、前記大
歯車11と大歯車13とは、特殊ラック19,21,2
3,25等を介して連係しているために、常時一緒に回
転動作する。一方、作業受台35及び直動システムガイ
ドレール71a,71bは、作業受台35が切替シヤフ
ト9に取付固定されているために、常時切替シヤフト9
と、切替歯車15,17、ロータリージョイント45,
流体三方継手55とともに一体となって回転する。な
お、作業受台35は、後に詳述するように、ピストン7
7a〜77d,ピストンロッド79a〜79dの動作に
起因して切替シヤフト9を中心として時計方向、反時計
方向に回転動作し得るが、前述した摺動部材69a〜6
9dが夫々対応するピストンロッド79a〜79dの端
部に対して回動自在に取付けられているために、大歯車
11,13は、直ちに上記作業受台35等の回転動作に
追従して回転動作することはない。
【0033】次に、上記構成の動作につき、図1を始
め、図3〜図10を参照しながら説明する。
【0034】(イ)一対のシリンダー室27,29の中
心部たるシリンダー固定ボルト63が、図4にて示すよ
うに、Y軸線(直動システムレール59a,59b,6
1a,61bと平行で且つ切替シヤフト9の中心を通る
軸(X軸)に対して垂直な軸線であって、切替シヤフト
9の中心を通る軸線をいう。以下同じ)上にある場合
(この場合は、一対のシリンダー室31,33の中心部
たるシリンダー固定ボルト65も、当然に上記Y軸線上
に存在している)。
【0035】圧力容器51内に充填されている圧縮空気
を、減圧弁49にて減圧調整した後、ロータリージョイ
ント41を介して流体補給穴47に供給すると、上記減
圧調整された圧縮空気は、流体補給穴47から流体三方
継手55に送られる。上記圧縮空気は、流体三方継手5
5において二方に分岐され、夫々図示しない2本の配管
と流体継手57a,57bとを介して一対のシリンダー
室27,29及び一対のシリンダー室31,33に供給
される。前述したように、一対のシリンダー室27,2
9は連通しており、又、一対のシリンダー室31,33
も連通しているので、各シリンダー室27,29,3
1,33には、同時に同圧の圧縮空気が供給されること
となる。これら各シリンダー室27,29,31,33
に供給された圧縮空気は、ブロー弁53を開成すること
によってのみ、外部へと排出される。
【0036】上述した説明内容から明らかなように、特
殊ラック19,23とそれらに付属する各部材、特殊ラ
ック21,25とそれらに付属する各部材は、同一構造
となっており、特殊ラック19,23とそれらに付属す
る各部材、特殊ラック21,25とそれらに付属する各
部材は、切替シヤフト9を挟んで対称的に動作する。よ
って、これ以降においては、特殊ラック19,23とそ
れらに付属する各部材に関する動作についてのみ説明す
ることとし、特殊ラック21,25とそれらに付属する
各部材に関する動作については、説明を省略することと
した。
【0037】前述したような過程を経て、一対のシリン
ダー室27,29に圧縮空気が供給されることによっ
て、これら一対のシリンダー室27,29内に圧縮空気
が充填されると、これら一対のシリンダー室27,29
には、夫々、下記の(1)式にて与えられる力が印加さ
れる。
【0038】
【数1】
【0039】ここで,F(t):各シリンダー室毎に印
加される力で、この力は時間変化する。 D:各シリンダー室の内径 P(t):各シリンダー室内の圧力で、時間変化する
(P(t)=O〜PE )。 PE :各シリンダー室内の最終的な圧力で、該圧力は、
減圧弁49において設定した圧力と等しい。
【0040】一方、上述した一対のシリンダー室27,
29と、夫々対応して設けられているピストン77a,
77bには、大きさが上記(1)式にて与えられる力と
同一で方向が逆の力が印加されることとなる(所謂、パ
スカルの原理)。即ち、シリンダー室27,29に印加
される力は、シリンダー固定ボルト63(図4以下で
は、符号Aで示す)を介して特殊ラック19及び摺動部
材67a,67bと特殊ラック23及び摺動部材69
a,69bとを持ち上げる方向に作用する。特殊ラック
19及び摺動部材67a,67bと、特殊ラック23及
び摺動部材69a,69bとを持ち上げる方向に作用す
る力は、摺動部材67aと直動システムレール59aの
滑り面の中心点及び摺動部材69aと直動システムレー
ル61aの滑り面の中心点(図4以下では、いずれも符
号B1 で示す)、摺動部材67bと直動システムレール
59aの滑り面の中心点及び摺動部材69bと直動シス
テムレール61aの滑り面の中心点(図4以下では、い
ずれも符号B2 で示す)を介して、直動システムレール
59a,61aに伝達される。既述のように、直動シス
テムレール59a,61aは、夫々大歯車11,大歯車
13に固定的に取付けられているから、結局、上記各シ
リンダー室27,29に印加された圧縮空気による圧力
は、大歯車11,大歯車13等を回転させる力(モーメ
ント)となって現われる。又、ピストン77aに加わる
力、即ち、上記シリンダー室27に加わる力F(t)と
大きさ同一で方向が逆向きの力は、ピストンロッド75
a,接続ピンボルト79a(図4以下では符号C1 で示
す)を介して摺動部材73aを押し下げる力となって作
用する。この摺動部材73aを押し下げる力は、摺動部
材73aから直動システムガイドレール71aに伝達さ
れる。既述のように、直動システムガイドレール71a
は、作業受台35に対して固定的に取付けられているか
ら、結局、ピストン77aに加わる力は、作業受台35
を反時計廻りに回転させる力(モーメント)となって現
われる。同様に、ピストン77bに加わる力、即ち、上
記シリンダー室29に加わる力F(t)と大きさ同一で
方向が逆向きの力は、ピストンロッド75b,接続ピン
ボルト79b(図4以下では符号C2 で示す)を介して
摺動部材73bを押し下げる力となって作用する。この
摺動部材73bを押し下げる力は、摺動部材73bから
直動システムガイドレール71aに伝達される。既述の
ように、直動システムガイドレール71aは、作業受台
35に対して固定的に取付けられているから、結局、ピ
ストン77bに加わる力は、作業受台35を時計廻りに
回転させる力(モーメント)となって現われる。
【0041】然るに、前述したように、シリンダー固定
ボルト63はY軸線上に存在している(シリンダー固定
ボルト65も当然にY軸線上に存在している)から、点
1,点B2 は、図4の点0(即ち、X軸線とY軸線と
の交点。以下同じ)から等距離にあるために、大歯車1
1,大歯車13に加わるモーメントは零となり、従って
大歯車11,大歯車13は回転しない。一方点C1 ,点
2 についても、図4の点0から等距離にあるために、
作業受台35に加わるモーメントも零となり、従って作
業受台35も回転しない。よって、大歯車11,大歯車
13及び作業受台35のいずれも動作することなく、こ
れら大歯車11,大歯車13及び作業受台35は、図4
及び前掲の図1にて示した状態で静止し続ける。
【0042】(ロ)一対のシリンダー室27,29の中
心部たるシリンダー固定ボルト63が、図5にて示すよ
うにY軸線上から外れている場合(この場合は、一対の
シリンダー室31,33の中心部たるシリンダー固定ボ
ルト65も、当然にY軸線上から外れている)。
【0043】上記状態は、図2にて示した切替レバー3
7を、例えば時計廻りに10度〜20度回転させること
によって実現される。即ち、オペレータ等が前記切替レ
バー37を、時計廻りに10度〜20度回転させると、
切替レバー37と一体的に回転する切替シヤフト9及び
切替歯車15,17も、前記切替レバー37の回転方向
と同方向に同角度だけ回転する。これにより、切替歯車
17と噛合している特殊ラック23及び切替歯車15と
噛合している特殊ラック19(ともに図1及び図3では
図示していない)は、図1にて示した状態から右方向に
移動して図3にて示したようになる(同様に、切替歯車
17と噛合している特殊ラック25及び切替歯車15と
噛合している特殊ラック21(ともに図1及び図3では
図示していない)も、図1にて示した状態から左方向に
移動して図3にて示したようになる)。図5において、
特殊ラック23とこれの付属部材及び特殊ラック19と
これの付属部材(いずれも図1及び図3では図示してい
ない。以下同じ)の右方への移動距離をXS として、点
1 ,点C2 (いずれも前掲の図4にて示した点C1
点C2 が示しているものと同一物を示す)間の距離を2
Cとすると、大歯車11,13に作用するモーメント
は、反時計廻りのF(t)・(2XS )で示され、一
方、作業受台35に作用するモーメントは、時計廻りの
F(t)・(2XS )で示される。上記力F(t)は、
既述のように時間変化をするので、上記力F(t)の値
が前述した各種部材間の摩擦力や伝動損失を上廻ったと
きに、大歯車11,大歯車13或いは作業受台35が回
転動作を開始する。本発明に従う圧力ー機械変換装置で
は、大歯車11,大歯車13とこれらの付属部材間の回
転に伴う摩擦力や伝動損失の方が、作業受台35の回転
動作に伴う摩擦力や伝動損失よりも大きいので、大歯車
11,大歯車13が回転動作を開始するよりも先に、作
業受台35の方が回転動作を開始することとなる。前掲
の点0を中心に作業受台35が時計方向に回転して行く
と、図3、図6及び図7にて示すように、ピストン77
bが下降しピストン77aが上昇して遂にはピストン7
7bがシリンダー室27の底部と当接状態となる。これ
以後は、ピストン77bがシリンダー室27の底部と当
接する状態が保持されるから、シリンダー室27は、容
積の増減をしない容器のような状態となったと見做すこ
とができる(図7参照)。シリンダー室27がこのよう
な容積の増減をしない容器のような状態となったとすれ
ば、シリンダー室27の内圧が変化しても外部に対して
仕事を行わないから、図7にて示したシリンダー室2
7,ピストン77b及びピストンロッド75bは、力学
的に、図8において符号27(77b,75b)にて示
した状態と同一であると見做すことができる。図8にお
いて、符号27(77b,75b)にて示した状態は、
作業受台35に対してピストン77aとピストン77b
との釣合が一応とれた状態であり、この釣合がとれた時
点以降は、作業受台35の回転は、他の部材の動作に対
する微調整的な働きとして作用することとなって、本実
施例に従う圧力ー機械変換装置の主要な動作ではなくな
る。
【0044】作業受台35が所定角度だけ回転すること
によって、上記のごとき態様でピストン77aとピスト
ン77bとが釣合い、この釣合により作業受台35が一
時的に静止状態となると、ピストン77aに加えられて
いる下向きの力、即ち、反時計方向の力F(t)は、点
0を支点として、上述したごとき状態となっているピス
トンロッド75b、ピストン77b及びシリンダー室2
7を介して、大きさが下記の(2)式にて与えられる
F’(t)で示され且つ方向が上向きの力が、点Aに作
用することとなる。
【0045】
【数2】
【0046】点Aには、シリンダー室29に加わる前掲
の(1)式にて示した力F(t)も作用するから、結局
点Aには、合計で下記の(3)式にて与えられる力FA
(t)が作用することとなる。
【0047】
【数3】
【0048】従って、大歯車11,大歯車13には、点
0の反時計廻りに下記の(4)式にて与えられるモーメ
ントM0 (t)が作用することとなる。
【0049】
【数4】
【0050】即ち、前述した力F(t)が、時間の経過
に伴って増加することにより、M0 (t)が大歯車1
1,大歯車13等とこれらの付属部材間の摩擦力や伝動
損失を上廻った時点で、上記大歯車11,大歯車13等
は、反時計方向(図8矢印にて示す)への回転動作を開
始する。
【0051】このようにして大歯車11,大歯車13等
が、反時計方向に回転動作を開始すると、と特殊ラック
19,特殊ラック23と切替歯車15,切替歯車17と
が夫々噛合しているために、切替レバー37を外部から
固定しておくと、特殊ラック19,特殊ラック23等
は、図1(或いは図3)の右方に強制的に移動させられ
る(同様に、特殊ラック21,特殊ラック25等も、図
1(或いは図3)の左方に強制的に移動させられること
となる)。上記特殊ラック19,特殊ラック23等の上
述した強制的な移動によって、シリンダー室29の容積
は増加し、流体継手57aを介して供給される圧縮空気
を更に受け入れることが可能となる。そのために、上記
移動は促進される。
【0052】特殊ラック19,特殊ラック23等が上記
の態様で移動するにつれて、図5〜図9において夫々記
載されているY軸から点Aまでの当初の距離XS (即
ち、オペレータが切替レバー37を時計廻りに10度〜
20度回転させたことによって設定された距離である)
は変化する。この距離XS の変化に伴って、大歯車1
1,大歯車13等の回転モーメントM0 (t)の値も変
化することとなる。前掲のY軸から点Aまでの距離を、
X(t)(このX(t)は時間変化する)とおくと、上
記回転モーメントM0 (t)の値は、下記の(5)式に
て与えられる。
【0053】
【数5】
【0054】このようにして、得られた大歯車11,大
歯車13の回転モーメントM0 (t)を、適宜な動力伝
達機構を介して外部に取出すことにより、回転仕事や或
いは図9にて示すように物体81の持ち上げ仕事に使用
することが可能である。なお、図9において、符号83
は持ち上げ距離(単位mm)を示しており、物体81の
持上重量の単位は、Kgで示される。又、前記距離XS
の長さは、mmの単位で示される。そして、各シリンダ
ー室27,29,31,33は、ピストン径100mm
に対応した規格のものが使用されている。
【0055】図10は、本発明者等が、図9にて説明し
たごとき規格の圧力ー機械変換装置を用いて、シリンダ
ー室内圧力、持上距離及び切替ストローク(XS )を種
々の値に設定して得られた持上重量の測定値データを示
している。
【0056】前掲の図2では図示していないが、切替レ
バー37のボス部分にボールベアリングを介して複数個
のストッパー付きの特殊追跡フランジを取付け、この特
殊追跡フランジに、外部入力機構取付ねじを介してバッ
テリーによる駆動装置(電動機)やチェーンブロック倍
力機構等適宜な外部入力機構を接続してこれら外部入力
機構により、前記切替レバー37の回転方向を切替えれ
ば、大歯車11,大歯車13の回転方向を切替えること
も可能となる。
【0057】前掲の図2では図示していないが、フレー
ム1,フレーム3の下部に、回動自在に出力軸を取付
け、この出力軸に2個のカムクラッチを固定し、上記2
個のカムクラッチには、複数個の出力歯車を固定し、更
に、フレーム1の下部に、大歯車11,フレーム1寄り
の出力歯車と夫々歯合するダブル型の中間歯車を取付け
ることも出来る。このような構成とすることによって、
大歯車11,大歯車13が時計方向、反時計方向のどち
らに回転しても、或いは途中で逆回転しても、前記2個
のカムクラッチの作用により、出力軸を常に一方向にし
か回転しないようにすることも可能となる。
【0058】又、本実施例に従う圧力ー機械変換装置で
は、所定圧力を各シリンダー室に印加するための媒体と
して圧縮空気を使用しているが、空気以外の気相の媒
体,水,油等の液相の媒体を、圧力媒体として用いるこ
ととしても差支えない。又、各シリンダー室27,2
9,31,33の構造についても、前掲のような一対の
シリンダー室27,29間,一対のシリンダー室31,
33間が夫々連通した構造に限定されるものではなく、
上記各一対のシリンダー室間を連通させず、各シリンダ
ー室毎に、前述した流体継手57a,57bと同様な流
体継手を設け、各シリンダー室に、同時に同一圧力の圧
縮空気を充填することとしても差支えない。更には、図
1を始め、図2,図3にて夫々示した一対のシリンダー
室27,29,31,33のうち、一対のシリンダー室
27,29のみを設け、他の一対のシリンダー室31,
33を設けない構成の圧力ー機械変換装置についても、
本発明は適用され得る。更に、上述した圧力ー機械変換
装置を、大歯車、特殊ラック、直動システムレール、切
替歯車等を夫々一個ずつ設け、前記特殊ラックに、一対
のシリンダー室を設けた構成とすることもできる。
【0059】なお、前述の説明では、シリンダー室2
7,29側にのみ圧縮空気が充填されていることを条件
としたが、すべてのシリンダー室27,29,31,3
3に、圧縮空気が充填された場合には、大歯車11,大
歯車13に、前述の回転モーメントM0 (t)の2倍の
大きさの回転モーメントが作用することとなる。
【0060】図11は、本発明の一実施例に従う圧力ー機
械変換装置に適用可能な、流体圧力調整手段、即ち、排
気を不要とする増圧器の構成を示す。上記増圧器は、図
11を参照にして明らかなように、減圧弁49の下流側
とロータリージョイント45の上流側との間に接続され
る。
【0061】図11において、圧力容器51から排出さ
れた圧縮空気は、減圧弁49にて所定の圧力に減圧調整
された後、タンク85に充填される。このタンク85へ
の充填と同時に、上記減圧調整された圧縮空気が、増圧
器本体内の増圧器本体とピストン87とによって画定さ
れている第1室89,第2室91及びロータリージョイ
ント45等を介して前述した各シリンダー室27,2
9,31,33に同一圧力で充填される。今、上記圧縮
空気が2Kg/cm2 と仮定して、バッテリー駆動の小
型モータ93を回転させると、これによりスピンドル9
5が下動を開始する。この下動によってスピンドル95
がピストン87と接触すると、ピストン87内に形成さ
れている第1室と第2室とを連通している空気通路97
が閉成する。第1室89の内径の方が第2室91の内径
よりも大きく且つピストン87も、図11にて示すよう
に第1室89の内径に対応して大径に形成されている部
位と、第2室91の内径に対応して小径に形成されてい
る部位とから成っているために、これら両部位間の直径
の差によってピストン87は下動する(スピンドル95
からピストン87に対して加えられる下方への押圧力に
より、大気圧のみによってももピストン87は下動し得
る)。このピストン87の下動によって第2室91の内
圧は例えば、4Kg/cm2 〜6Kg/cm2 の間で任
意に上昇して前記第1室89の内圧よりも高くなる。こ
の第2室91の内圧上昇と同時に、各シリンダー室2
7,29,31,33の内圧も上記と同一圧力にまで上
昇することとなる。
【0062】前記小型モータ93を、前記とは逆方向に
回転せると、それまでスピンドル95によって開成され
ていた空気通路97が開成し、これによって、第2室9
1及び各シリンダー室27,29,31,33の内圧
は、同時に元の圧力(2Kg/cm2 )に戻ることとな
る。
【0063】上記増圧器を、図11のごとき態様にて接
続することにより、各シリンダー室27,29,31,
33内に充填されている圧縮空気のブロー弁53による
排気が不要となる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一対のシリンダー室に対して夫々同一の流体圧が印加さ
れることを条件として、一対の流体圧伝達機構を介して
印加される前記流体圧によってガイド部材保持機構に回
転モーメントを生じさせ、この回転モーメントにより所
定量回転した後一時的に静止状態となったことに起因し
て前記ガイド部材保持機構に生じた前記回転モーメント
とは逆方向の回転モーメントと前記一対のシリンダー室
を介してラック機構に印加される流体圧によって生じる
回転モーメントとが加算された回転モーメントが回転機
構に生じるように、ラック機構の噛合位置を変更する噛
合位置変更手段、を備えることとしたので、特に複雑な
構成とすることなく、又、特別な技術的手段を用いるこ
となしに、供給された加圧流体の圧力の大きさに比例し
た仕事量を取り出すことができる圧力ー機械変換装置を
提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に従う圧力ー機械変換装置の
要部の構成を示した、図2のAーA断面図。
【図2】本発明の一実施例に従う圧力ー機械変換装置の
全体構成を示した、図1のBーB断面図。
【図3】図1にて示した要部の動作を示す作用説明図。
【図4】本発明の一実施例に従う圧力ー機械変換装置の
要部が、図1にて示すごとき位置関係にあるときの作用
説明図。
【図5】本発明の一実施例に従う圧力ー機械変換装置の
要部が、図3にて示すごとき位置関係にあるときの作用
説明図。
【図6】本発明の一実施例に従う圧力ー機械変換装置の
要部が、図3にて示すごとき位置関係にあるときの作用
説明図。
【図7】本発明の一実施例に従う圧力ー機械変換装置の
要部が、図3にて示すごとき位置関係にあるときの作用
説明図。
【図8】本発明の一実施例に従う圧力ー機械変換装置の
要部が、図3にて示すごとき位置関係にあるときの作用
説明図。
【図9】本発明の一実施例に従う圧力ー機械変換装置の
要部が、図3にて示すごとき位置関係にあるときの作用
説明図。
【図10】本発明の一実施例に従う圧力ー機械変換装置
を使用して測定した持上重量の測定値データを示した
図。
【図11】本発明の一実施例に従う圧力ー機械変換装置
に適用可能な、増圧器の構成を示した図。
【符号の説明】
1,3 フレーム 5 上側カバー 7 下側カバー 9 切替シヤフト 11,13 大歯車 15,17 切替歯車 19,21,23,25 特殊ラック 27,29,31,33 シリンダー室 35 作業受台 37 切替レバー 59a,59b,61a,61b 直動システムレール 71a,71b,71c,71d 直動システムガイド
レール 73a,73b,73c,73d 摺動部材 75a,75b,75c,75d ピストンロッド 77a,77b,77c,77d ピストン 79a,79b,79c,79d 接続ピンボルト
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
フロントページの続き (72)発明者 村上 昇 東京都品川区西五反田3丁目13番19号 (72)発明者 村上 智士 東京都品川区西五反田3丁目13番19号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円板形状を呈しており、その略中心部
    に、固定機構によって正逆回転自在に支持された回転軸
    が遊貫している回転機構と、 前記回転機構の一方の面の前記回転軸と抵触しない位置
    に、配設されている1個の第1ガイド部材と、 前記回転機構の前記第1ガイド部材が配設されている側
    にて前記回転軸に対し略同心に取付固定されている前記
    回転機構よりも小径の歯車と、 前記第1ガイド部材と対応して設けられ、前記歯車と噛
    合しているとともに、前記歯車との噛合位置を変更する
    ための噛合位置変更制御に基づき、前記第1ガイド部材
    に沿って往復動可能に構成されている1個のラック機構
    と、 前記ラック機構と対応して設けられ、略中央部が前記回
    転軸に取付固定されているとともに、前記回転軸を挟ん
    で前記ラック機構と対応する側に、所定長さの1個の第
    2ガイド部材を保持しているガイド部材保持機構と、 前記ラック機構の略中央部に対して互いに略対称となる
    ように取付固定され、同一流体圧が印加されるようにな
    っている一対のシリンダー室と、 前記一対のシリンダー室の夫々に対応して設けられ、各
    シリンダー室内に臨まされているピストン機構とこのピ
    ストン機構の各シリンダー室内に臨まされていない方の
    端部に回動自在に支持され且つ前記第2ガイド部材に沿
    って移動可能に前記第2ガイド部材に保持されている可
    動部材とを有した流体圧伝達機構と、 前記一対のシリンダー室に対して夫々同一の流体圧が印
    加されることを条件として、前記一対の流体圧伝達機構
    を介して印加される前記流体圧によって前記ガイド部材
    保持機構に回転モーメントを生じさせ、この回転モーメ
    ントにより所定量回転した後一時的に静止状態となった
    ことに起因して前記ガイド部材保持機構に生じた前記回
    転モーメントとは逆方向の回転モーメントと前記一対の
    シリンダー室を介して前記ラック機構に印加される流体
    圧によって生じる回転モーメントとが加算された回転モ
    ーメントが前記回転機構に生じるように、前記ラック機
    構の噛合位置を変更する噛合位置変更手段と、 を備えたことを特徴とする圧力一機械変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧力一機械変換装置にお
    いて、 前記回転機構は、前記歯車よりも大径の一対の歯車であ
    って、この大径の一対の歯車は、所定の間隔を置いて前
    記回転軸に遊貫せしめられているとともに、前記第1ガ
    イド部材は、前記大径の一対の歯車の対向する面の回転
    軸と抵触しない位置に夫々取付固定されており、 前記回転軸に取付固定されている歯車も、前記大径の一
    対の歯車に対応して2個設けられており、 前記ラック機構は、前記2つの大径の歯車に夫々設けら
    れている2個の第1ガイド部材によって移動自在に保持
    されており、 前記一対のシリンダー室は、その両端部が前記ラック機
    構の回転軸側とは反対側の部位にて前記ラック機構に取
    付固定されており、 前記ガイド部材保持機構は、前記ラック機構と前記一対
    のシリンダー室とによって画定される空間領域内におい
    て前記回転軸に取付固定されており、 前記回転軸の内部には、所定圧力が印加された流体を前
    記各シリンダー室に供給するための流体配管が設けられ
    ているとともに、 前記回転軸の一端側には、前記流体配管と連通するロー
    タリージョイントが取付けられており、 前記流体は、気体であることを特徴とする圧力一機械変
    換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の圧力一機械
    変換装置において、 前記回転軸の他端側に、前記ラック機構の噛合位置を変
    更するための切替レバーが取付けられており、 前記ロータリージョイントの上流側には、供給された流
    体の圧力を所定の値に調整する流体圧力調整手段が取付
    けられていることを特徴とする圧力一機械変換装置。
  4. 【請求項4】 略円板形状を呈しており、その略中心部
    に、固定機構によって正逆回転自在に支持された回転軸
    が遊貫している回転機構と、 前記回転機構に、その中心を挟んで略平行に配設されて
    いる一対の第1ガイド部材と、 前記回転機構の前記第1ガイド部材が配設されている側
    にて前記回転軸に対し略同心に取付固定されている前記
    回転機構よりも小径の歯車と、 前記第1ガイド部材と対応して設けられ、各々が対応す
    るガイド部材に沿って移動可能で且つ前記歯車と噛合し
    ているとともに、前記歯車との噛合位置を変更するため
    の噛合位置変更制御に基づき、互いに逆方向に移動する
    ように構成されている一対のラック機構と、 前記一対のラック機構と対応して設けられ、略中央部が
    前記回転軸に取付固定されており、所定長さの第2のガ
    イド部材を、前記回転軸を挟んで対向した状態で保持可
    能に構成されているガイド部材保持機構と、 前記一方のラック機構の略中央部に対して互いに略対称
    となるように取付固定され、同一流体圧が印加されるよ
    うになっている一対の第1シリンダー室と、 前記他方のラック機構の略中央部に対して互いに略対称
    となるように取付固定され、前記流体圧と同一の流体圧
    が夫々印加されるようになっている一対の第2シリンダ
    ー室と、 前記一対の第1シリンダー室の夫々に対応して設けら
    れ、各シリンダー室内に臨まされているピストン機構と
    このピストン機構の各シリンダー室内に臨まされていな
    い方の端部に回動自在に支持され且つ前記一方の第2ガ
    イド部材に沿って移動可能に該第2ガイド部材に保持さ
    れている可動部材とを有した一対の第1流体圧伝達機構
    と、 前記一対の第2シリンダー室の夫々に対応して設けら
    れ、各シリンダー室内に臨まされているピストン機構と
    このピストン機構の各シリンダー室内に臨まされていな
    い方の端部に回動自在に支持され且つ前記他方の第2ガ
    イド部材に沿って移動可能に該第2ガイド部材に保持さ
    れている可動部材とを有した一対の第2流体圧伝達機構
    と、 少なくとも前記いずれか一対のシリンダー室に対して夫
    々同一の流体圧が印加されることを条件として、対応す
    る一方の一対の流体圧伝達機構を介して印加される前記
    流体圧によって前記ガイド部材保持機構に回転モーメン
    トを生じさせ、この回転モーメントにより所定量回転し
    た後一時的に静止状態となったことに起因して前記ガイ
    ド部材保持機構に生じた前記回転モーメントとは逆方向
    の回転モーメントと前記一対のシリンダー室を介して対
    応するラック機構に印加される流体圧によって生じる回
    転モーメントとが加算された回転モーメントが前記回転
    機構に生じるように、前記一対のラック機構の噛合位置
    を変更する噛合位置変更手段と、 を備えたことを特徴とする圧力一機械変換装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の圧力一機械変換装置にお
    いて、 前記回転機構は、前記歯車よりも大径の一対の歯車であ
    って、この大径の一対の歯車は、所定の間隔を置いて前
    記回転軸に遊貫せしめられているとともに、前記一対の
    第1ガイド部材は、前記大径の一対の歯車の対向する面
    に夫々中心を挟んで略平行に取付固定されており、 前記回転軸に取付固定されている歯車も、前記大径の一
    対の歯車に対応して2個設けられており、 前記一対のラック機構は、前記2つの大径の歯車に夫々
    設けられている一対の第1ガイド部材によって移動自在
    に保持されており、 前記一対の第1シリンダー室は、その両端部が前記一方
    のラック機構の回転軸側とは反対側の部位にて前記一方
    のラック機構に取付固定されており、 前記一対の第2シリンダー室は、その両端部が前記他方
    のラック機構の回転軸側とは反対側の部位にて前記他方
    のラック機構に取付固定されており、 前記ガイド部材保持機構は、前記一対のラック機構と前
    記一対の第1シリンダー室と前記一対の第2シリンダー
    室とによって画定される空間領域内において前記回転軸
    に取付固定されており、 前記回転軸の内部には、所定圧力が印加された流体を前
    記各シリンダー室に供給するための流体配管が設けられ
    ているとともに、 前記回転軸の一端側には、前記流体配管と連通するロー
    タリージョイントが取付けられており、 前記流体は、気体であることを特徴とする圧力一機械変
    換装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5記載の圧力一機械
    変換装置において、 前記回転軸の他端側に、前記ラック機構の噛合位置を変
    更するための切替レバーが取付けられており、 前記ロータリージョイントの上流側には、供給された流
    体の圧力を所定の値に調整する流体圧力調整手段が取付
    けられていることを特徴とする圧力一機械変換装置。
JP4069292A 1992-01-31 1992-01-31 圧力一機械変換装置 Pending JPH08170582A (ja)

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JP4069292A JPH08170582A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 圧力一機械変換装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000026543A1 (fr) * 1998-11-02 2000-05-11 Yutaka Tomoyasu Moteur hydraulique
CN107984483A (zh) * 2017-12-30 2018-05-04 柴玲飞 一种转序机器人
CN108127671A (zh) * 2017-12-30 2018-06-08 柴玲飞 一种新型转序机器人
CN109372711A (zh) * 2018-05-09 2019-02-22 济南宏伟电力设备有限公司 一种物体运动型发电系统

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CN108127671B (zh) * 2017-12-30 2018-12-14 徐州欧普莱斯工业机械有限公司 一种新型转序机器人
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