JPH10280317A - 回転式橋梁 - Google Patents

回転式橋梁

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JPH10280317A
JPH10280317A JP8648297A JP8648297A JPH10280317A JP H10280317 A JPH10280317 A JP H10280317A JP 8648297 A JP8648297 A JP 8648297A JP 8648297 A JP8648297 A JP 8648297A JP H10280317 A JPH10280317 A JP H10280317A
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JP
Japan
Prior art keywords
bridge
rotary
rotating
coil
pier
Prior art date
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Pending
Application number
JP8648297A
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English (en)
Inventor
Yoshitoshi Minato
嘉利 湊
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転装置の大型化を回避しつつ比較的簡単に
船舶の航行を可能にすること 【解決手段】 橋梁は、回転橋梁部10と、固定橋梁部
12とを備えている。回転橋梁部10は、回転橋桁10
aと、回転橋脚10bと、筒状ケーソン10cと、回転
駆動機構10dと、浮上支持部10eとを有している。
筒状ケーソン10cは、水平断面が円形で両端が開口し
た中空体であって、内部に回転橋脚10bが同心上に収
納されて、浮上支持部10eにより浮上支持されてい
る。駆動機構10dは、推進コイル100dと永久磁石
101dとを備えたリニアモータから構成されている。
浮上支持部10eは、励磁コイル100eと、この励
磁コイル100eに対向設置される永久磁石101eと
から構成され、励磁コイル100eには、永久磁石10
1eとの間に反発力が常時作用する方向の磁界が発生す
るように通電される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転式橋梁に関す
るものであり、特に、この種の橋梁の回転を容易化する
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水上航路上を横断するようにして橋梁を
構築する際に、船舶の航行を確保する手段として、橋梁
の一部を回転式とする橋梁構造が知られている。この種
の回転式橋梁は、例えば、特公昭57−3756号公報
にその一例が開示されている。
【0003】この公報に開示されている回転式橋梁は、
中央橋脚の上端に円弧状に配設された支承ローラを配置
し、この支承ローラに橋桁の一部を旋回可能に支持させ
て、ピストンロッドの伸縮を繰り返すことにより、橋桁
を約90度旋回させて、船舶の航行を可能する。
【0004】ところが、このような構成の回転式橋梁に
は、以下に説明する技術的な課題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、前記公報に
開示されている回転式橋梁では、ピストンロッドの伸縮
の繰り返しにより橋桁を回転させるので、作業に多くの
手間がかかり、船舶の航行を可能にするまでに時間がか
かるという問題があった。
【0006】また、橋梁が大型化すると、橋桁の重量が
大きくなり、これに伴って、回転装置も大型化するとい
う問題もあった。
【0007】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、回転装置
の大型化を回避しつつ比較的簡単に船舶の航行を可能に
することができる回転式橋梁を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、水上航路を横断して渡設される橋梁にお
いて、前記水上航路上に設けられる回転橋梁部と、この
回転部の両側に設置される固定橋梁部とを備え、前記回
転橋梁部は、前記固定橋梁部の固定橋桁に連続可能な回
転橋桁と、前記回転橋桁を支持する回転橋脚と、前記回
転橋脚を内部に収容して、これを磁石の反発力により浮
上支持する筒状構造物と、前記回転橋脚と前記筒状構造
物との間に設置され、前記回転橋脚を回転駆動する回転
駆動機構とで構成した。このように構成された回転式橋
梁によれば、回転橋脚を磁石の反発力により筒状構造物
内で浮上支持するので、回転駆動する際の重力が低減さ
れ、回転駆動が容易に行えるとともに、回転駆動機構の
大型化を回避することができる。前記回転駆動機構は、
前記筒状構造物の内周面に設けられた推進用コイルと、
この推進用コイルと対向するように前記回転橋脚側に設
けられた磁石とからなるリニアモータで構成で構成する
ことができる。この構成を採用すると、リニアモータの
推進コイルへの通電を制御することだけで、回転橋梁部
を回転させることができる。前記磁石の励磁コイルおよ
びまたは前記推進用コイルを超電導コイルで構成するこ
とができる。この構成によれば、回転橋梁の回転に必要
なエネルギーを非常に少なくすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について添付図面を参照して詳細に説明する。図1お
よび図2は、本発明にかかる回転式橋梁の一実施例を示
している。同図に示した回転式橋梁は、水上航路を横断
するようにして渡設されている。
【0010】同図に示した回転式橋梁は、水上航路上に
設けられた回転橋梁部10と、この回転橋梁部10の両
側に設置される固定橋梁部12とを備えている。回転橋
梁部10は、回転橋桁10aと、回転橋脚10bと、筒
状ケーソン(筒状構造物)10cと、回転駆動機構10
dと、浮上支持部10eとを有している。
【0011】回転橋桁10aは、固定橋梁部12の固定
橋桁12aに両端側が連続可能な長さに形成されてい
る。回転橋桁10aは、その中央部に貫通形成された支
柱10fに吊り下げ支持されている。
【0012】支柱10fの下端側には、円筒状の回転橋
脚10bが一体に形成されている。筒状ケーソン10c
は、水平断面が円形で両端が開口した中空体であって、
その長手軸方向の中間位置に底版10gが設けられてい
る。
【0013】筒状ケーソン10cは、底版10gの下面
が水底地盤14の上端とほぼ一致するように、杭基礎工
法やケーソン工法などにより水底地盤14中に下端側が
埋設されている。筒状ケーソン10cの底版10gと側
壁とで囲まれた上部側には、その内部に回転橋脚10b
が同心上に収納されて、浮上支持部10eにより浮上支
持されている。
【0014】筒状ケーソン10cの内周上下面には、上
下方向に所定の間隔を隔てて、内方に向けて突出する一
対の環状突起10hが設けられている。この環状突起1
0hは、内端側が回転橋脚10bの上下端側でその外周
面に近接していて、回転橋脚10bが、軸芯を外れた異
常回転を防止するようになっている。
【0015】回転駆動機構10dは、本実施例の場合に
は、リニアモータから構成されていて、推進用コイル1
00dと、永久磁石101dと、推進用コイル100d
の通電を制御する制御器102dとを備えている。
【0016】推進用コイル100dは、平面上に捲回さ
れたシートコイルから構成され、筒状ケーソン10cの
内周面に沿って、周回するように上下方向に所定の間隔
を隔てて3段状に固設されている。
【0017】永久磁石101dは、3段状に配置された
推進用コイル100dに対向するようにして、回転橋脚
10bの、上下端側と中央部とに外周面に沿って周回す
るように設けられている。
【0018】この永久磁石101dの配列は、図2に示
すように、周方向に沿ったもの同士が順次異なった極
(N,S,N……の順)となるように配置されている。
制御器102dは、上下方向で対応するもの同士が並列
接続された推進コイル100dに直流電流を供給し、各
推進コイル100dに発生する磁界と永久磁石101d
との間に生じる電磁力の吸引,反発をコントロールして
回転橋脚10bを所定の方向に回転させる。
【0019】浮上支持部10eは、励磁コイル100e
と、この励磁コイル100eに対向設置される永久磁石
101eとから構成されている。励磁コイル100e
は、図3に示すように、平面状に捲回されたシートコイ
ルから構成され、底版10gの上面側に周回するように
配置されている。
【0020】永久磁石101eは、各励磁コイル100
eと対向するように、回転橋脚10bの下端面に固設さ
れている。励磁コイル100eには、永久磁石101e
との間に反発力が常時作用する方向の磁界が発生するよ
うに通電される。
【0021】以上の構成を備えた回転式橋梁を構築する
際には、例えば、筒状ケーソン10cを鉄筋コンクリー
トにより予め構築して、沈設現場まで曳航し、ケーソン
工法などにより沈設設置するか、あるいは、地中連続壁
工法により、筒状ケーソン10cを現場施工により構築
する。
【0022】回転橋桁10a,回転橋脚10bなどは、
例えば、プレキャストコンクリート部品として、予め分
割形成し、これを現場まで運搬して組立てることで構築
する方法を採用することができる。
【0023】このように構成された回転式橋梁では、水
上航路上を船舶が航行する際には、推進コイル100d
に制御器102dを介して通電することで、浮上支持部
10eにより浮上支持されている回転橋脚10bを回転
させて、回転橋桁10aが航路と平行になるようにし
て、船舶の運行を可能にする。
【0024】この場合、本実施例では、回転橋脚10b
を浮上支持しているので、回転橋脚10bに作用する重
力が軽減され、回転駆動が容易に行え、回転駆動に必要
なエルネギーも省力化できるとともに、回転駆動機構1
0dの大型化を回避することができる。
【0025】また、本実施例の場合に、推進コイル10
0dおよびまたは励磁コイル100eを超電導コイルで
構成すると、より一層エネルギーの省力化が図れる。な
お、上記実施例では、回転橋脚10bの回転駆動機構と
してリニアモータを例示したが、本発明の実施は、これ
に限定されることはなく、例えば、筒状ケーソン10c
の内周面に周回するリングギアを設けるとともに、回転
橋脚10b側にリングギアと歯合するピニオンギアを設
置し、ピニオンギアをモータにより駆動する機構であっ
てもよい。
【0026】また、筒状構造物は、ケーソン基礎に限る
ことはなく、例えば、杭基礎などであってもよい。
【0027】
【発明の効果】以上実施例で詳細に説明したように、本
発明にかかる回転式橋梁によれば、浮力を利用するた
め、回転重量の軽減化が図れ、回転駆動エネルギーを低
減することができるとともに、橋梁が大型化しても比較
的簡単に回転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる回転式橋梁の要部断面図であ
る。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【符号の説明】
10 回転橋梁部 10a 回転橋桁 10b 回転橋脚 10c 筒状ケーソン 10d 回転駆動機構 100d 推進コイル 101d 永久磁石 10e 浮上支持部 100e 励磁コイル 101e 永久磁石 10f 支柱 10g 底版 12 固定橋梁部 12a 固定橋桁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水上航路を横断して渡設される橋梁にお
    いて、 前記水上航路上に設けられる回転橋梁部と、この回転部
    の両側に設置される固定橋梁部とを備え、 前記回転橋梁部は、前記固定橋梁部の固定橋桁に連続可
    能な回転橋桁と、前記回転橋桁を支持する回転橋脚と、
    前記回転橋脚を内部に収容して、これを磁石の反発力に
    より浮上支持する筒状構造物と、前記回転橋脚と前記筒
    状構造物との間に設置され、前記回転橋脚を回転駆動す
    る回転駆動機構とからなることを特徴とする回転式橋
    梁。
  2. 【請求項2】 前記回転駆動機構は、前記筒状構造物の
    内周面に設けられた推進用コイルと、この推進用コイル
    と対向するように前記回転橋脚側に設けられた磁石とか
    らなるリニアモータで構成したことを特徴とする請求項
    1記載の回転式橋梁。
  3. 【請求項3】 前記磁石の励磁コイルおよびまたは前記
    推進用コイルを超電導コイルで構成することを特徴とす
    る請求項2記載の回転式橋梁。
JP8648297A 1997-04-04 1997-04-04 回転式橋梁 Pending JPH10280317A (ja)

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JP8648297A JPH10280317A (ja) 1997-04-04 1997-04-04 回転式橋梁

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JP8648297A JPH10280317A (ja) 1997-04-04 1997-04-04 回転式橋梁

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JPH10280317A true JPH10280317A (ja) 1998-10-20

Family

ID=13888205

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JP8648297A Pending JPH10280317A (ja) 1997-04-04 1997-04-04 回転式橋梁

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JP (1) JPH10280317A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150107054A (ko) * 2014-03-13 2015-09-23 현대중공업 주식회사 화물 적재 선박 및 적재 방법
CN105088934A (zh) * 2014-05-15 2015-11-25 湖北华舟重工应急装备股份有限公司 一种平转式开启桥

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KR20150107054A (ko) * 2014-03-13 2015-09-23 현대중공업 주식회사 화물 적재 선박 및 적재 방법
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