JPH10280078A - キャップ用アルミニウム合金板及びその製造方法 - Google Patents

キャップ用アルミニウム合金板及びその製造方法

Info

Publication number
JPH10280078A
JPH10280078A JP9395097A JP9395097A JPH10280078A JP H10280078 A JPH10280078 A JP H10280078A JP 9395097 A JP9395097 A JP 9395097A JP 9395097 A JP9395097 A JP 9395097A JP H10280078 A JPH10280078 A JP H10280078A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
aluminum alloy
cap
ratio
strength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9395097A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3792001B2 (ja
Inventor
Kazuhide Matsumoto
和秀 松元
Takashi Inaba
隆 稲葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP09395097A priority Critical patent/JP3792001B2/ja
Publication of JPH10280078A publication Critical patent/JPH10280078A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3792001B2 publication Critical patent/JP3792001B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal Rolling (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度及び引き裂き性が優れていると共に、耳
率が低く、製造コストを低減することができるアルミニ
ウム合金板及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 キャップ用アルミニウム合金板は、M
g:0.80乃至1.5重量%、Mn:0.80乃至
1.30重量%、Fe:0.20乃至0.70重量%、
Si:0.10乃至0.50重量%を含有し、残部がA
l及び不可避不純物からなる組成を有する。そして、絞
り比1.92にて耳率が45°方向耳で0.5乃至1.
5%となる。また、絞り比2未満で絞り成形した場合の
キャップ側壁の偏肉量が最大で0.03mm未満、キャ
ップ周方向で生じる山谷差が0.3mである。このアル
ミニウム合金板は、冷間圧延後の中間焼鈍と、その後の
圧延率5乃至20%の冷間圧延を行ない、更に250℃
以下の温度で仕上げ焼鈍することにより製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絞り成形加工によ
り製造されるキャップ用のアルミニウム合金板及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のキャップ用アルミニウム合金板、
特に、強度を必要とするものは、JIS3105、JI
S3003、JIS5052合金等が使用されている。
通常、このキャップ材は、これらの組成を有する鋳塊
を、均熱処理し、熱間圧延及び冷間圧延を施し、更に必
要に応じて荒焼焼及び中間焼鈍を実施し、更に必要に応
じて仕上げ焼鈍するという一連の工程により製造されて
いる。
【0003】キャップ材の必要特性としては、必要強度
を十分満たすことの他に、(1)耳率が低いこと、
(2)引き裂き性が優れていること、(3)塗膜密着性
が優れていることなどがある。
【0004】特に、耳率が低いことは、トリミング量が
低減し、歩留まりが向上すると共に、仮に成形したキャ
ップに生じる山谷差が0.3mm未満となれば、キャッ
プ成形時に加工されるスプリットの妨げにならず、トリ
ミング工程を省略してキャップを成形することができる
といった生産性の向上につながる。更に、成形したキャ
ップの側壁に生じる偏肉が小さくなるため、製品間の特
性(開栓性等)のバラツキを小さくすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
らキャップ材として使用されているJIS3105及び
JIS3003アルミニウム合金材は、製造条件により
低耳率材を作製することが可能であるが、これらのキャ
ップ材はその含有成分の特性から中間焼鈍時の耳率が不
安定となるため、安定した低耳率材を作製することが難
しいといった問題がある。
【0006】また、JIS5052アルミニウム合金材
においては、絞り成形品で0−180°方向耳が強く形
成され、製品の安定性が不足することによってハンドリ
ング時にトラブルが生じやすい。このため、適正な強度
と安定した低耳率のキャップ材の開発が要望されてい
る。
【0007】そこで、絞り成形材の低耳率化に関する技
術が提案されている(特開昭52−105509号公
報)。この公報に記載された絞り成形用アルミニウム合
金板の製造方法においては、成分と製造条件のコントロ
ールにより、絞り成形時に耳発生が極めて少ないアルミ
ニウム合金板を得るものである。しかし、この方法によ
り製造された実施例1のアルミニウム合金板は、高強度
及び高耳率であり、キャップ用アルミニウム合金板の所
要特性(耐力160±5N/mm2、抗張力210±5
N/mm2、耳率0〜2%)からみて不適当である。ま
た、同様にこの公報に記載された実施例2のアルミニウ
ム合金板は、適正耳率及び強度であるものの、成分的に
従来の3105成分と大差はなく、安定した低耳率材が
得られないという問題点がある。
【0008】キャップ材の引き裂き性についても、その
引き裂き性の向上を図った高強度アルミニウム合金板の
製造方法が提案されている(特開平5−78771号公
報)。これは、従来のキャップ材であるJIS3003
又はJIS3105の成分をベースに、Mg、Mn等の
添加量を増やすことで高強度化を実現し、かつ含まれる
金属間化合物の分布をコントロールすることで、従来材
より引き裂き性に優れる材料を得るというものである。
しかし、この公報に記載されたキャップ用アルミニウム
合金材は、耳率が高いという欠点がある。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、強度及び引き裂き性が優れていると共に、
耳率が低く、製造コストを低減することができるアルミ
ニウム合金板及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1のキャ
ップ用アルミニウム合金板は、Mg:0.80乃至1.
5重量%、Mn:0.80乃至1.30重量%、Fe:
0.20乃至0.70重量%、Si:0.10乃至0.
50重量%を含有し、残部がAl及び不可避不純物から
なる組成を有し、絞り比1.92にて耳率が45°方向
耳で0.5乃至1.5%となることを特徴とする。
【0011】本発明に係る第2のキャップ用アルミニウ
ム合金板は、Mg:0.80乃至1.5重量%、Mn:
0.80乃至1.30重量%、Fe:0.20乃至0.
70重量%、Si:0.10乃至0.50重量%を含有
し、残部がAl及び不可避不純物からなる組成を有し、
絞り比2未満で絞り成形した場合のキャップ側壁の偏肉
量が最大で0.03mm未満であることを特徴とする。
【0012】本発明に係る第3のキャップ用アルミニウ
ム合金板は、Mg:0.80乃至1.5重量%、Mn:
0.80乃至1.30重量%、Fe:0.20乃至0.
70重量%、Si:0.10乃至0.50重量%を含有
し、残部がAl及び不可避不純物からなる組成を有し、
絞り比2未満で絞り成形した場合に、キャップ周方向で
生じる山谷差が0.3mm以下であることを特徴とす
る。
【0013】本発明に係るキャップ用アルミニウム合金
板の製造方法は、Mg:0.80乃至1.5重量%、M
n:0.80乃至1.30重量%、Fe:0.20乃至
0.70重量%、Si:0.10乃至0.50重量%を
含有し、残部がAl及び不可避不純物からなる組成を有
するアルミニウム合金の鋳塊を均質化処理した後、熱間
圧延及び冷間圧延を施し、その後中間焼鈍と圧延率5乃
至20%の冷間圧延を行ない、更に必要に応じて、25
0℃以下の温度で仕上げ焼鈍することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳細に
説明する。本願発明者等は成分及び工程の最適化によ
り、適正な強度と、安定した低耳率化を得るべく、種々
実験研究を繰り返した結果、アルミニウム合金の成分の
調整(特にMg、Mnの上下限値)と中間焼鈍後の冷延
率とが適正な強度と低耳率化にとって重要であることを
見出した。
【0015】以下、本発明のアルミニウム合金材の成分
添加理由及び組成限定理由について説明する。先ず、本
発明において使用するアルミニウム合金材の組成につい
て説明する。
【0016】Mg:0.80乃至1.50重量% Mgはアルミニウム合金板に強度を付与するために重要
な元素であり、本発明における必須成分である。高強度
且つ低耳率化を実現するためは、少なくともMgを0.
80%以上添加しないと十分な強度を得ることができな
い。しかし、Mgを1.50重量%を超えて過剰に添加
すると、強度が高すぎることによってキャップを容器に
シーミングする際にスプリングバックによって十分な密
封性が得られず、また開栓時のトルクが高くなり、キャ
ップ性能として好ましくない。従って、Mgの添加量は
0.80乃至1.50重量%の範囲とする。
【0017】Mn:0.80乃至1.30重量% Mnの添加はアルミニウム合金材の強度を高めると共
に、引き裂き性を向上させるAl−Fe−Mn系晶出物
の生成に有効な元素である。このため、Mnも本発明に
おける重要な添加成分である。Mnは、キャップ製品に
おいて必要な強度を得るために、少なくとも0.80重
量%以上添加する必要がある。しかし、Mnを1.30
重量%を超えて過剰に添加すると、巨大な晶出物が生成
し、絞り成形性が低下するので好ましくない。従って、
Mnの添加量は0.80乃至1.30重量%の範囲とす
る。
【0018】Fe:0.20乃至0.70重量% Feの添加は開栓性を向上させる金属間化合物の生成に
有効である。また、Feの添加は成形性を向上させる結
晶粒微細化に著しい効果を奏する。しかし、Feの添加
量が0.20重量%未満ではその効果が十分発現され
ず、またFeが0.70重量%を超えて過剰に添加され
ると、巨大な結晶物が生成し、成形性の低下を招く。従
って、Feの添加量は0.20乃至0.70重量%の範
囲とする。
【0019】Si:0.10乃至0.50重量% Siの添加は晶出物及び析出物の生成並びに結晶粒微細
化に効果を奏する。十分な効果を得るためには、Siを
0.10重量%以上添加することが必要であるが、Si
を0.50重量%を超えて過剰に添加すると成形性の低
下を招く。従って、Siの添加は0.10乃至0.50
重量%の範囲とする。
【0020】その他の成分 Cuは不可避的不純物として含有されることもあるが、
Cuの含有量が0.5重量%を超えると耐食性が低下す
るので、Cuは0.5重量%以下とすることが好まし
い。
【0021】また、Cr、Ti及びZnは不可避的不純
物として含有されることもあるが、これらの元素を含有
する場合には、夫々0.30重量%以下であれば、本発
明に係るアルミニウム合金板の特性に影響を与えないの
で、これらの元素は夫々0.30重量%まで許容され
る。
【0022】次に、本発明に係るアルミニウム合金板の
製造方法の各工程の条件について説明する。先ず、本発
明においては、前記組成のアルミニウム合金の鋳塊を均
質化処理する。この均質化処理は通常の条件で行えばよ
いが、その後の材料特性への影響及び再溶解を考慮する
と、一般的に、550乃至640℃の範囲で均質化処理
することが好ましい。
【0023】均質化処理後、熱間圧延を施すが、その後
必要に応じて荒焼鈍を施してもよい。熱間圧延及び荒焼
鈍の条件については特に規定しないが、前記荒焼鈍は製
品としてのアルミニウム合金板の成形性を考慮すると、
350乃至450℃でバッチ方式又はCAL方式で荒焼
鈍することが好ましい。
【0024】熱間圧延及び荒焼鈍後、冷間圧延を施す。
冷間圧延率については特に規定しないが、50%以上し
た方が中間焼鈍時の組織が微細化し、成形性に良い効果
をもたらすので好ましい。
【0025】中間焼鈍は、製品としてのアルミニウム合
金板の成形性を向上させるために、微細な再結晶粒を得
ることと、処理材の耳率を可及的に0%に近づけるため
に行う。このため、中間焼鈍温度は、バッチ方式の場
合、350乃至400℃、またCAL方式の場合、40
0乃至500℃が好ましい。バッチ方式とCAL方式と
では、より微細な組織を得られる点でCAL方式の方が
好ましい。
【0026】中間焼鈍後に、圧延率5乃至20%未満の
冷間圧延を施す。圧延率が5%より低いとキャップとし
て十分な強度を得ることができない。また、圧延率が2
0%を超えると材料強度が高くなりすぎると共に、製品
耳率も高くなり、本発明の所望の特性(耳率:0.5〜
1.5%)を得ることができない。なお、圧延率につい
ては、強度並びに耳率の安定性を考慮すると、好ましく
は10%以上20%未満とする。
【0027】冷間圧延後、必要に応じて仕上げ焼鈍を施
す。仕上げ焼鈍は製品板の強度を調整したり、また冷間
圧延によって結晶粒界に絡まっていた転位を整理し、転
位密度を減少させる。これにより、塗装焼き付け時に発
生するウイケットマークを防止することができる。この
仕上げ焼鈍工程の処理温度は、強度低下の防止及びウイ
ケットマークへの効果を考慮すると250℃以下、好ま
しくは、150乃至220℃である。
【0028】このようにして製造されるアルミニウム合
金板は、絞り比1.92で成形された場合、耳率は45
゜方向耳で0.5乃至1.5%となり、また絞り比2未
満のキャップ製品を製造する際には、周方向で生じる偏
肉が最大で0.03mm未満であり、トリミングを省略
することができる。このため、キャップの周方向に生じ
る山谷差が0.3mm以下となる。
【0029】
【実施例】以下、本発明のキャップ用アルミニウム合金
板を製造し、その特性を比較例と比較した結果について
説明する。
【0030】実施例1 下記表1に示す化学成分を有するアルミニウム合金鋳塊
(実施例例、比較例)を均質化処理として600℃で8
時間保持した後、2.5mmの厚さに熱間圧延した。次
いで、0.28mm厚さまで冷間圧延し、これをバッチ
方式の焼鈍炉において360℃で4時間の中間焼鈍処理
を行った。更に、冷間圧延により0.23mm厚さと
し、次いで230℃で4時間焼鈍して製品板とした。な
お、従来材のJIS3105は調質をH34タイプにす
るため、均熱処理及び熱間圧延した後、冷間圧延で0.
45mmとし、その後中間焼鈍、冷間圧延及び仕上げ焼
鈍によって0.23mm(冷間圧延率49%)の製品板
とした。これらを通常のキャップの塗装焼き付け条件に
相当する190℃の温度で10分間加熱処理した後、材
料特性(抗張力、耐力、伸び)、耳(耳率、山谷差)、
成形性(限界絞り比)を調査した。
【0031】以下、その測定方法について説明する。引
張試験は、供試材をJIS5号引張試験に加工した後、
インストロン型試験機を使用し測定した。耳率について
は、供試材から直径77mmのブランクを採取し、直径
40mmのポンチを使用し、しわ押さえ力300kgf
で潤滑油を塗布して円筒絞りカップ(絞り比1.92)
を作製した。その後、カップ円周部に発生した耳率を測
定した。また、側壁の山谷差と偏肉については、直径5
2mmのブランクを採取し、直径28mmのポンチを使
用し、しわ押さえ力200kgfで潤滑油を塗布して成
形したキャップ(絞り比1.85)について、周方向に
生じる山谷の最大差及び最大偏肉量によって評価した。
【0032】成形性の評価は、各材料の限界絞り比を求
めることにより評価した。成形条件はポンチの直径を4
0mm、ポンチの肩の曲率半径を3.0mm、ブランク
の肩の半径を3.5mmとし、潤滑油を塗布した材料で
評価した。
【0033】下記表2は供試材の材料特性(抗張力、耐
力、伸び)、耳(耳率、山谷差)、偏肉量及び成形性
(限界絞り比)を示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】本発明の実施例No.1〜No.5はいず
れも適正強度(耐力:160±5N/mm2 抗張力:2
10±5N/mm2)を有し、耳率(0.5〜1.5
%)も低い。また、キャップ成形品に生じる山谷の差が
小さく、トリミングの省略が可能であり、最大偏肉量も
小さい(0.03mm未満)。
【0037】一方、比較例及び従来材は組成が本発明の
範囲から外れているため、作製した板の強度及び耳率が
キャップの適正値から外れ、また成形性が劣っている。
【0038】実施例2 前記表1の実施例No.1と同一組成のアルミニウム合
金鋳塊を下記表3及び4に示す条件で均熱、熱間圧延、
荒焼鈍、冷間圧延、中間焼鈍、冷間圧延及び仕上げ焼鈍
した。このようにして製造したアルミニウム合金板を、
キャップの塗装焼き付け相当の加熱処理(190℃で1
0分間)を行った後、材料特性(抗張力、耐力、伸
び)、耳、偏肉、成形性(限界絞り比)を求めた。な
お、各特性の評価方法については実施例1に示す方法で
行った。
【0039】下記表5はこの評価結果を示す。本発明の
製造条件により得られたアルミニウム合金板である実施
例A〜Dはいずれも適正強度を有し、且つ成形性が優れ
ており、また絞り成形時に生じる山谷の差及び偏肉が小
さい。これに対して比較例のアルミニウム合金板は、本
発明条件を外れているため、成形性の劣化又は強度不良
が生じ、また高い冷延率に伴い耳率不良が生じ、又は偏
肉が大きいものであった。
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】
【表5】
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
強度及び引き裂き性が優れていると共に、耳率が低く、
製造コストを低減することができるアルミニウム合金板
を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22F 1/00 694 C22F 1/00 694A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Mg:0.80乃至1.5重量%、M
    n:0.80乃至1.30重量%、Fe:0.20乃至
    0.70重量%、Si:0.10乃至0.50重量%を
    含有し、残部がAl及び不可避不純物からなる組成を有
    し、絞り比1.92にて耳率が45°方向耳で0.5乃
    至1.5%となることを特徴とするキャップ用アルミニ
    ウム合金板。
  2. 【請求項2】 Mg:0.80乃至1.5重量%、M
    n:0.80乃至1.30重量%、Fe:0.20乃至
    0.70重量%、Si:0.10乃至0.50重量%を
    含有し、残部がAl及び不可避不純物からなる組成を有
    し、絞り比2未満で絞り成形した場合のキャップ側壁の
    偏肉量が最大で0.03mm未満であることを特徴とす
    るキャップ用アルミニウム合金板。
  3. 【請求項3】 Mg:0.80乃至1.5重量%、M
    n:0.80乃至1.30重量%、Fe:0.20乃至
    0.70重量%、Si:0.10乃至0.50重量%を
    含有し、残部がAl及び不可避不純物からなる組成を有
    し、絞り比2未満で絞り成形した場合に、キャップ周方
    向で生じる山谷差が0.3mm以下であることを特徴と
    するキャップ用アルミニウム合金板。
  4. 【請求項4】 Mg:0.80乃至1.5重量%、M
    n:0.80乃至1.30重量%、Fe:0.20乃至
    0.70重量%、Si:0.10乃至0.50重量%を
    含有し、残部がAl及び不可避不純物からなる組成を有
    するアルミニウム合金の鋳塊を均質化処理した後、熱間
    圧延及び冷間圧延を施し、その後中間焼鈍と圧延率5乃
    至20%の冷間圧延を行なうことを特徴とするキャップ
    用アルミニウム合金板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記圧延率5乃至20%の冷間圧延の
    後、250℃以下の温度で仕上げ焼鈍することを特徴と
    する請求項4に記載のキャップ用アルミニウム合金板の
    製造方法。
JP09395097A 1997-04-11 1997-04-11 キャップ用アルミニウム合金板及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3792001B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09395097A JP3792001B2 (ja) 1997-04-11 1997-04-11 キャップ用アルミニウム合金板及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09395097A JP3792001B2 (ja) 1997-04-11 1997-04-11 キャップ用アルミニウム合金板及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10280078A true JPH10280078A (ja) 1998-10-20
JP3792001B2 JP3792001B2 (ja) 2006-06-28

Family

ID=14096724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09395097A Expired - Fee Related JP3792001B2 (ja) 1997-04-11 1997-04-11 キャップ用アルミニウム合金板及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3792001B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003327262A (ja) * 2002-03-07 2003-11-19 Mitsubishi Materials Corp キャップ及びボトル缶並びにネジ式密封ボトル
JP2007055658A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Japan Crown Cork Co Ltd 内圧開放特性を有する容器蓋

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003327262A (ja) * 2002-03-07 2003-11-19 Mitsubishi Materials Corp キャップ及びボトル缶並びにネジ式密封ボトル
JP2007055658A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Japan Crown Cork Co Ltd 内圧開放特性を有する容器蓋
JP4708122B2 (ja) * 2005-08-25 2011-06-22 日本クラウンコルク株式会社 内圧開放特性を有する容器蓋

Also Published As

Publication number Publication date
JP3792001B2 (ja) 2006-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4019082B2 (ja) 高温特性に優れたボトル缶用アルミニウム合金板
JPH07228956A (ja) 成形加工用アルミニウム合金板の製造方法
JP3590685B2 (ja) 自動車外板用アルミニウム合金板の製造方法
JP3726893B2 (ja) リベット成形性、スコアー加工性、耐ブローアップ性に優れた陽圧缶用の蓋に使用するアルミニウム合金板の製造方法
JPS6339655B2 (ja)
JPH08325664A (ja) 絞り加工用高強度熱処理型アルミニウム合金板およびその製造方法
JPH0122345B2 (ja)
JP2595836B2 (ja) 低温焼付による硬化性に優れたプレス成形用アルミニウム合金板及びその製造方法
JPH07305131A (ja) 冷間予成形可能な超塑性成形用アルミニウム合金板及びその製造方法
JPH10280078A (ja) キャップ用アルミニウム合金板及びその製造方法
JP2745254B2 (ja) 局部張出性に優れたアルミニウム合金硬質板およびその製造方法
JP4694770B2 (ja) 曲げ加工性に優れたアルミニウム合金板
JPH04263034A (ja) 焼付硬化性に優れたプレス成形用アルミニウム合金板及びその製造方法
JPH04214834A (ja) 耐食性及びプレス成形性に優れたアルミニウム合金板、並びにその製造方法
JP2891620B2 (ja) 耐応力腐食割れ性に優れた高強度アルミニウム合金硬質板およびその製造方法
JPH10219412A (ja) 成形加工後の外観性が優れたアルミニウム合金圧延板の製造方法
JPH0694586B2 (ja) オ−ルアルミニウム缶製造用Al合金薄板の製造法
JP2773874B2 (ja) アルミニウム合金板の製造方法
JPH01225738A (ja) 成形加工用熱処理型アルミニウム合金圧延板およびその製造方法
JP2942172B2 (ja) Ppキャップ用アルミニウム合金板の製造方法
JP2895510B2 (ja) 成形用アルミニウム合金材の製造方法
JPH0542492B2 (ja)
JPH04293753A (ja) ホイールリム用アルミニウム合金の製造方法
JPH10265885A (ja) フランジ幅のバラツキが小さいアルミニウム合金板及びその製造方法
JP3876458B2 (ja) 深絞り加工性が優れたアルミニウム合金材の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040427

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051122

A521 Written amendment

Effective date: 20060123

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20060404

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20060404

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100414

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees