JPH10279052A - 容器の整列搬送装置 - Google Patents

容器の整列搬送装置

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JPH10279052A
JPH10279052A JP8837097A JP8837097A JPH10279052A JP H10279052 A JPH10279052 A JP H10279052A JP 8837097 A JP8837097 A JP 8837097A JP 8837097 A JP8837097 A JP 8837097A JP H10279052 A JPH10279052 A JP H10279052A
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JP
Japan
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bulk
plastic bottle
gripping
aligning
containers
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JP8837097A
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English (en)
Inventor
Kiyotaka Terajima
清孝 寺島
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N Tec KK
Original Assignee
N Tec KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容器の搬出効率を低下させない容器の整列搬送
装置を提供する。 【解決手段】バルクVの最上段より一段づつ分解された
プラスチックボトルB0を所定数の列に搬送する整列搬
送装置1は、バルクV上のプラスチックボトルB0 の列
を互いに千鳥状に整列する整列機構10と、バルクV上
のプラスチックボトルB0 の複数列をバルクV上から搬
出する搬出機構100とを備えている。整列機構10
は、バルクV上のプラスチックボトルB0 の列を互いに
千鳥状に整列し、この後、搬出機構100は、バルクV
の最上段より一段づつ分解されたプラスチックボトルB
0 の1列又は複数列をバルクV上から搬出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一定数個量に配
列されたプラスチックボトル等の容器が数段に積み重ね
られてなるバルクから、プラスチックボトル等の容器を
搬送する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】バルク包装は、ガラス瓶、あるいはプラ
スチックボトルメーカーによって製造されたガラス瓶あ
るいはプラスチックボトルを、飲料水メーカーに運搬す
る際に、パレット上に複数段に亘って容器を載せ、各段
の間には、上下の段を区画するための台紙を配置したも
のとなっている。そして、このバルク包装は、その容器
の運搬を簡素化し、包装資材及び単位当たり運賃の物流
コストの低減を図るために広く採用されている。このバ
ルクを受け入れた工場では、これをバルクデパレタイザ
ー(或いは、バルクアンケーサー)により、一段ずつ分
解し、次の使用工程、たとえば、飲料水の充填工程に容
器を搬送する。その際、容器の搬送は、容器を一列に整
列させた状態で行うのが作業性の点で好ましい。
【0003】そこで、一般に、分解されたバルク一段分
の容器を、そのまま前方へ搬送するコンベアと、その搬
送コンベアの前端にあってそのコンベアと直角方向に移
動する整列コンベアとよりなる装置を用い、前記搬送コ
ンベア前端から順次はみ出す最前列の容器を、搬送コン
ベアと直角に移動する整列コンベア上に載置して一列に
搬送することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、容器が断面
円形状又は、略円形状をなしている場合、パレット上に
搭載する容器の搭載率を上げるため、通常は、千鳥状に
配列された状態でバルク包装される。
【0005】ところが、バルク包装形態は、段ボール材
で覆うシュラウド包装、ストレッチフィルムで螺旋状に
巻き付けるストレッチ包装、熱収縮フィルムで包装し、
熱収縮するシュリンク包装等があるが、いずれもこれら
の包装を開梱するときに、千鳥配列された容器群はその
列が大きく乱れる。この乱れた状態で、容器内に飲料等
を充填する工程へこの容器を搬出する場合、所定時間当
たりに搬出される容器の量が不確定となり、容器の搬出
効率が落ちる問題がある。
【0006】この発明は上記問題点を解消するためにな
されたものであって、その目的は容器の搬出効率を低下
させない容器の搬送装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、バルクの最上段より一
段づつ分解された容器の1列又は複数列をバルク上から
搬出する搬出機構を備えた容器の整列搬送装置におい
て、バルク上の容器の列を互いに千鳥状に整列する整列
機構を備えたことを特徴とする容器の整列搬送装置をそ
の要旨としている。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、整列機構は、バルクの最上段の容器の列を千鳥状に
整列する千鳥形成機構部を備えた容器の整列搬送装置を
その要旨としている。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1におい
て、整列機構は、バルクの最上段の容器の列を予め千鳥
状に仮整列する補助整列機構部と、同補助整列機構部に
て千鳥状に仮整列された容器の列を千鳥状に整列する千
鳥形成機構部を備えた容器の整列搬送装置をその要旨と
している。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3のうちいずれかにおいて、搬出機構は、バルクの
最上段における千鳥配列された1列又は複数列の容器群
を一斉に把持する把持ユニットを1個又は複数個備えた
容器の整列搬送装置をその要旨としている。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項4におい
て、複数の把持ユニット間の間隔を調整する把持ユニッ
ト間隔調整機構を備えた容器の整列搬送装置をその要旨
としている。 (作用)請求項1に記載の発明によれば、整列機構は、
バルク上の容器の列を互いに千鳥状に整列する。この
後、搬出機構は、バルクの最上段より一段づつ分解され
た容器の1列又は複数列をバルク上から搬出する。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、整列機構
の千鳥形成機構部は、バルクの最上段の容器の列を千鳥
状に整列する。請求項3に記載の発明によれば、整列機
構の補助整列機構部は、バルクの最上段の容器の列を予
め千鳥状に仮整列する。その後千鳥形成機構部は、同補
助整列機構部にて千鳥状に仮整列された容器の列を千鳥
状に整列する。
【0013】請求項4に記載の発明によれば、搬出機構
の1個又は複数個の把持ユニットは、バルクの最上段に
おける千鳥配列された1列又は複数列の容器群を一斉に
把持する。
【0014】請求項5に記載の発明によれば、把持ユニ
ット間隔調整機構は複数の把持ユニット間の間隔を調整
する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
の形態を図面に従って説明する。図1はプラスチックボ
トルの整列搬送装置1の全体の概略正面、図2は同じく
概略平面図、図3は搬出機構の概略正面図、図4は、搬
出機構及び区切り機構の概略正面図を示している。
【0016】図1において、整列搬送装置1は、整列機
構10、搬出機構100、区切り機構110、及び容器
搬送機構120とを備えている。搬出機構100はデパ
レタイザであって、プラスチックボトルBが一定数量に
配列されて数段に積み重ねられたバルクVから、プラス
チックボトルBを最上段より一段づつ分解してその一段
分を前方の区切り機構110に移送するものである。な
お、この実施の形態の説明では、説明の便宜上、バルク
Vの最上段に位置するプラスチックボトルをB0 とし、
次段に位置するプラスチックボトルをB1 の符号を付し
て説明することがある。
【0017】(整列機構)以下、まず整列機構10につ
いて説明する。この整列機構10は容器としてのプラス
チックボトルBを千鳥形成するための機構である。
【0018】整列機構10は、主整列機構部に相当する
千鳥形成機構部12aと、補助整列機構部12bとを備
え、各機構部12a,12bは機枠11に対して設けら
れている。整列機構10の下方において、機枠11に
は、荷姿矯正機構部13が設けられている。さらに、整
列機構10の下方には、バルク昇降機構9が設けられて
おり、同バルク昇降機構9は複数のバルクVを積層した
状態で、最上段のバルクVの分解に従って上昇し、常に
バルクVの最上段を一定高さにする公知の構成である。
【0019】千鳥形成機構部12a及び補助整列機構部
12bは、機枠11において最上段のバルクVに対し
て、同バルクVの最上段のプラスチックボトルB0 群を
整列する高さに設けられている。又、荷姿矯正機構部1
3は、機枠11において最上段の次段のプラスチックボ
トルB1 群を整列可能であって、かつ最上段の台紙P1
に当接する高さに設けられている。
【0020】千鳥形成機構部12aは、図6に示すよう
にバルクVの四方に位置するように機枠11に固定され
た4個の空圧シリンダ14と、同空圧シリンダ14のピ
ストンロッド14aに対して固定された押圧部材15と
から構成されている。そして、各押圧部材15は、互い
に共通の平面上において、四方から最上段のプラスチッ
クボトルB0 を押圧可能に配置されている。押圧部材1
5の背面には、一対のガイド棒16が固定されており、
同ガイド棒16は、機枠11に固定されたガイド筒17
に摺動可能に挿入されている。
【0021】なお、図6及び図7は、説明の便宜上、補
助整列機構部12bは省略されている。押圧部材15
は、図11に示すように断面がコ字状に形成されてい
る。図6及び図14に示すようにX方向に延びる押圧部
材15において、上下に配置された一対の先端部15
a,15bには、プラスチックボトルBの直径2D間隔
毎に規制突部19aが形成されている。又、図6及び図
14に示すようにY方向に延びる押圧部材15におい
て、上下に配置された一対の先端部15a,15bに
は、2 3D間隔毎に規制突部19bが形成されてい
る。なお、DはプラスチックボトルBの半径である。前
記規制突部19a,19bは整列されるプラスチックボ
トルBの大きさに対応して、千鳥形成機構12aが作動
したとき、各列が互いに千鳥状に整列できる大きさ及び
形状とされている。
【0022】この実施の形態では、規制突部19aは、
図14に示すように列を構成するプラスチックボトルB
0 同士がX方向において接するときにそのプラスチック
ボトルB0 同士間に形成される間隙に位置して両プラス
チックボトルB0 にそれぞれ当接する形状とされてい
る。又、規制突部19bは、図14に示すように各列を
構成するプラスチックボトルB0 同士がY方向において
接するときに、その一つの列端に位置するプラスチック
ボトルB0 を挟んで間に形成される間隙に位置し、かつ
挟まれたプラスチックボトルB0 に接するとともにY方
向に並ぶ両プラスチックボトルB0 に対してそれぞれ当
接する形状とされている。
【0023】そして、空圧シリンダ14によりX方向及
びY方向に沿って配置された押圧部材15がバルクV側
に向かって押圧されると、同規制板18及び規制突部1
9a,19bにより、プラスチックボトルB(B0 )は
整列が強制される。すなわち、各方向に沿って配置され
た押圧部材15と規制突部19a,19bとにより、最
外周に位置するプラスチックボトルBが押圧されること
により、互いに隣接する列のプラスチックボトルB0 群
に対して千鳥状に配列(以下、千鳥配列という)される
ようになっている。
【0024】なお、この実施の形態では、列とは、X方
向に沿ったプラスチックボトルBの群をいう。前記補助
整列機構部12bは、バルクVの四方に位置するように
前記千鳥形成機構部12aの空圧シリンダ14上に固定
された4個の空圧シリンダ18と、同空圧シリンダ18
のピストンロッド18aに対して固定された押圧部材1
8bとから構成されている。そして、各押圧部材18b
は、互いに共通の平面上において、四方から最上段のプ
ラスチックボトルB0 を押圧可能に配置されている。な
お、補助整列機構部12bにおいても千鳥形成機構部1
2aと同様に押圧部材18bの背面には、図12に示す
ように一対のガイド棒18cが固定されており、同ガイ
ド棒18cは、機枠11に固定された図示しないガイド
筒に摺動可能に挿入されている。
【0025】なお、図11に示すように、補助整列機構
部12bの押圧部材18bは、断面コ字状に形成され、
その長さは、図12に示すように対応する千鳥形成機構
部12aの押圧部材15よりも若干短く形成されてい
る。そして、補助整列機構部12bの押圧部材18bの
下部に位置する先端部18dは、図11に示すように千
鳥形成機構部12aの押圧部材15の側部に設けられた
長孔状の貫通孔15cを介して押圧部材15の内部に対
して図中矢印方向へ移動自在に挿入されている。又、千
鳥形成機構部12aのピストンロッド14aは、補助整
列機構部12bの押圧部材18bの側部に設けた貫通孔
18eを図中矢印方向へ移動自在に貫通配置されてい
る。なお、図12に示すように一対のガイド棒16も補
助整列機構部12bの押圧部材18bの側部に設けた貫
通孔18fを図中矢印方向へ移動自在に貫通配置されて
いる。なお、図12においては、ピストンロッド14
a,18a及びガイド棒16,18cは上下に重なって
いるため、その一部のみが図示されている。
【0026】前記補助整列機構部12bは、前記千鳥形
成機構部12aが最上段のプラスチックボトルB0 群に
対して押圧作動するに先立って、同プラスチックボトル
B0群を整列するためにX方向及びY方向に沿って配置
された押圧部材18bを空圧シリンダ18にてバルクV
側へ向かって作動する。この結果、押圧部材18bによ
り、最上段のプラスチックボトルB0 群に対して整列が
強制される。すなわち、各方向に沿って配置された押圧
部材18bにより、最外周に位置するプラスチックボト
ルが押圧され、互いに隣接する列のプラスチックボトル
群に対して予め千鳥状に配列されるようになっている。
【0027】荷姿矯正機構部13は、バルクVの四方に
位置するように前記整列機構10機枠11aに対して固
定された4個の空圧シリンダ20と、同空圧シリンダ2
0のピストンロッド20aに対して配置された押圧板2
1及び押圧板21に固定された規制板22とから構成さ
れている。なお、図示はしないが荷姿矯正機構部13b
においても千鳥形成機構部12a、補助整列機構部12
bと同様に押圧板21の背面には、一対のガイド棒が固
定されており、同ガイド棒は、機枠11に固定されたガ
イド筒に摺動可能に挿入されている。
【0028】図5に示すように前記荷姿矯正機構部13
の押圧板21と、規制板22は、最上段の次段のプラス
チックボトルB1 群を整列可能であって、かつ最上段の
台紙P1 に当接する高さに配置されている。
【0029】荷姿矯正機構13は、前記整列機構10a
が最上段のプラスチックボトルB0群に対して押圧作動
するに先立って、次段のプラスチックボトルB1 群の脱
落を防止するとともに、最上段の台紙P1 を予め正規の
所定位置に配置するためにX方向及びY方向に沿って配
置された押圧板21を空圧シリンダ20にてバルクV側
へ向かって作動する。この結果、押圧板21及び規制板
22により、次段において台紙、或いはパレットから脱
落しそうになっているプラスチックボトルをバルク側に
押圧移動させるとともに、最上段の台紙P1 の位置を正
規の所定位置に位置するように配置する。
【0030】(搬出機構の走行機構)次に搬出機構10
0を説明する。搬出機構100は、把持機構50、同把
持機構50を上下駆動する上下駆動機構40と、把持機
構50を構成する複数の把持ユニット60の間隔を調整
する把持ユニット間隔調整機構70、把持機構50と上
下駆動機構40をともにY方向において往復移動させる
走行機構30、及びバルクVの台紙P1を除去する台紙
除去機構90とを備えている。
【0031】まず、走行機構30について説明する。図
1、図2に示すように機枠11の上部において、走行機
構30はY方向に延びる一対の梁材11a上に設けられ
ている。同梁材11a上にはY方向に延びるレール2
5,26が固定されている。同レール25,26上には
四角枠状の走行枠体27が架設されている。同走行枠体
27は、X方向に沿ってレール25,26間上に架設さ
れた横架材24と、同横架材24の両端間を連結する連
結材23とから構成されている。前記走行枠体27は、
レール25,26上を走行可能とされている。なお、走
行枠体27おいて、レール25上は、車輪28にて走行
し、レール26上はスライダ29を介して滑走する。
【0032】図1及び図2に示すように機枠11の一方
の梁材11aのY方向末端側には図示しない制御装置の
制御により正逆回転可能な駆動モータ31が取着され、
同駆動モータ31の出力軸は減速ギヤボックス32を介
して駆動スプロケットホイール33が作動連結されてい
る。又、梁材11aの反Y方向側末端には、従動スプロ
ケットホイール34が回動自在に支持されており、両ス
プロケットホイール33,34間にはチェーン35が巻
回されている。そして、前記走行枠体27は前記チェー
ン35の下部に対して固着されている(図5参照)。従
って、駆動モータ31が正逆回転すると、チェーン35
を介して走行枠体27はY方向又は反Y方向に移動(走
行)する。
【0033】なお、走行枠体27は、図示しない制御装
置の制御により、図1において、R1の最大走行位置
(容器搬出エンド位置)と、R2の把持待機位置(容器
搬出スタート位置)の間を移動可能とされている。
【0034】前記走行枠体27、駆動モータ31、駆動
スプロケットホイール33、従動スプロケットホイール
34、チェーン35とにより走行機構30が構成されて
いる。
【0035】(搬出機構の上下駆動機構)次に上下駆動
機構40について説明する。図1及び図5に示すよう
に、一対の回転軸36が、一対の横架材24間に回動自
在に架設されている。各回動軸36の両端には図5に示
すようにL状をなすクランクレバー37,38が固定さ
れている。又、各横架材24には空圧シリンダ39の一
端が揺動自在に取着され、空圧シリンダ39のピストン
ロッド41は前記クランクレバー37の一端に対して回
動自在に連結されている。なお、図1においては、説明
の便宜上空圧シリンダ39は図示されていないととも
に、図5においては、一方の空圧シリンダ39のみ図示
されている。
【0036】前記クランクレバー37,38の一端は連
結リンク42が連結され、クランクレバー37,38、
連結リンク42にて平行四節リンクLが構成されてい
る。クランクレバー37,38の各他端には吊下げリン
ク43が揺動自在に支持されており、吊下げリンク43
の下端には支持枠44が固定されている(図8参照)。
同支持枠44は、図8に示すように中央部の連結材44
bの両端にY方向に延びる一対の枠材44が連結固定さ
れることにより、H状に形成されている。各枠材44a
両端部からは連結部材45を介して四角枠状の枠体46
が吊下げ支持されている。
【0037】前記空圧シリンダ39、クランクレバー3
7、38、連結リンク42、吊下げリンク43にて上下
駆動機構40が構成されている。そして、空圧シリンダ
39のピストンロッド41が伸長駆動された場合には、
クランクレバー37,38、連結リンク42にて構成さ
れた平行四節リンクLを介して吊下げリンク43が上動
される。この結果、吊下げリンク43にて支持された支
持枠44が上昇する。又、空圧シリンダ39のピストン
ロッド41が収縮駆動された場合には、クランクレバー
37,38、連結リンク42にて構成された平行四節リ
ンクLを介して吊下げリンク43が下動される。この結
果、吊下げリンク43にて支持された支持枠44が下降
する。上記の上下動により、この上下駆動機構40は、
クランクレバー37,38がそれぞれS1で示す把持上
昇位置と、S2で示す把持下降位置との間を移動可能と
されている。この実施の形態では、把持下降位置とは、
図10(b)に示す位置、すなわち、バルクVの最上段
におけるプラスチックボトルB0 群の各列におけるプラ
スチックボトルB0 の口部Baを把持可能な位置であっ
て、各把持ユニット60の最下降位置をいう。
【0038】なお、上下駆動機構40における把持下降
位置S2は、プラスチックボトルB0 の大きさによっ
て、変更される。すなわち、プラスチックボトルB0 の
背が高い場合には、口部Baの位置も高くなるため、把
持下降位置を高くするように、反対に背が低い場合に
は、口部Baの位置も低くなるため、把持下降位置をそ
れに合わせて低くするように予め図示しない制御装置の
制御のためのデータ等を変更しておくものとする。
【0039】又、上下駆動機構40における把持上昇位
置S1も、プラスチックボトルB0の大きさによって、
変更される。すなわち、プラスチックボトルB0 の背が
高い場合には、前述のように口部Baの位置も高くなる
ため、把持上昇位置S1(吊下げリンク43の上昇位
置)も高くする必要がある。すなわち、搬出機構100
がY方向へ移動する際に、整列機構10の千鳥形成機構
部12aの押圧部材15等に対して把持ユニット60に
て把持されたプラスチックボトルB0 が干渉しないよう
にその持ち上げる高さを変更する必要がある。このた
め、プラスチックボトルB0 が千鳥形成機構部12aと
干渉しない持ち上げ高さとなるように予め図示しない制
御装置の制御のためのデータ等を変更しておくものとす
る。
【0040】(搬出機構の把持機構)次に把持機構50
について説明する。把持機構50は、前記枠体46上に
設けられている。図8に示すように枠体46は、Y方向
に延びる一対のベース材47と、両ベース材47の両端
を互いに連結する連結材48とにより、構成されてい
る。各ベース材47上にはレール49が固定されてい
る。
【0041】前記レール49上には、図8に示すように
把持機構50を構成する複数の把持ユニット60が配置
されている。この実施の形態では、把持ユニット60は
18個とされている。同把持ユニット60の個数は、少
なくともバルクVの各段におけるプラスチックボトル群
の列数(n、なお、この実施の形態では、nは18とさ
れている。)以上備えている。
【0042】同把持ユニット60は、図5、図9に示す
ように前記レール49上をスライドするスライダ52を
両端に備えた支持板53と、同支持板53に取着された
取付板54を備えている。取付板54の下面には、スラ
イダ52が固定され、同スライダ52を介して把持ユニ
ット60は前記レール49上を摺動可能とされている。
又、前記取付板54にはブラケット55が固定され、ブ
ラケット55の上部側面には開閉アクチュエータ56が
固定されている。開閉アクチュエータ56はソレノイド
にて構成され、そのプランジャ56aは本体ケース56
bから下方に突設されている。プランジャ56aの下部
には、くさび体57が固定されている。同くさび体57
は上部から下部に向かってテーパが形成され、下端へい
くほど先細りに形成されている。
【0043】図9及び図10に示すように前記ブラケッ
ト55の下部の両側には一対の固定軸58が固定されて
いる。各固定軸58には、同固定軸58の軸心の周りで
揺動片59が略中央部にて揺動自在に取着されている。
すなわち、一対の揺動片59は、互いにその下部及び上
部が接近離間するように回動自在とされている。
【0044】各把持ユニット60において、一対の把持
板61は、夫々その両端部がX方向において互いに離間
した一対の揺動片59の下部に固定されている。同把持
板61は、前記整列機構10にて千鳥形成されたプラス
チックボトルB0 の1列を構成するプラスチックボトル
群を一斉に把持可能な長さを備えている。把持板61の
下部には、挟み片62が固定されている。同挟み片62
は、合成樹脂材にて構成されている。そして、挟み片6
2は、断面L字状に形成され、対向する挟み片62と協
動してプラスチックボトルB0 の口部Baの下部を挟持
可能とされている。
【0045】付勢手段としてのコイルスプリング63
は、その両端が互いに隣接する揺動片59に対してその
軸支点(固定軸58による支持点)よりも上部において
係着されている。同コイルスプリング63により一対の
揺動片59は、上部が接近するように付勢されている。
この結果、前記コイルスプリング63により、把持板6
1及び把持片62は、反把持方向(解放方向)に向かう
ように付勢されている。又、各揺動片59の上部にはガ
イドローラ64が軸65にて回動自在に支持されてい
る。
【0046】又、前記開閉アクチュエータ56のくさび
体57は一対の揺動片59のガイドローラ64間に常時
挟入されている。そして、開閉アクチュエータ56が励
磁されているときには、図10(a)に示すようにプラ
ンジャ56aがコイルスプリング63の付勢力に抗して
突出する。この結果、くさび体57は一対のガイドロー
ラ64間をそのくさび作用にて押し開き、揺動片59を
介して一対の把持板61及び挟み片62を接近させ、プ
ラスチックボトルBの口部下部Baを把持可能に接近す
る。
【0047】又、開閉アクチュエータ56が消磁されて
いるときには、プランジャ56aが本体ケース56b内
に配置した図示しないリターンスプリングの付勢により
開閉アクチュエータ56の本体ケース56b内に没入す
る。この結果、くさび体57の押圧が解除されるため、
図10(b)に示すようにコイルスプリング63の付勢
力により、揺動片59を介して一対の把持板61及び挟
み片62を互いに離間させる。この結果、プラスチック
ボトルBをこの把持ユニット60が把持していた場合、
プラスチックボトルBの口部下部Baの把持を解除す
る。
【0048】上記開閉アクチュエータ56、くさび体5
7、揺動片59、把持板61、挟み片62、コイルスプ
リング63等にて把持ユニット60が構成されている。 (搬出機構の把持ユニット間隔調整機構)次に把持ユニ
ット間隔調整機構(以下、ユニット間隔調整機構とい
う)70について説明する。
【0049】図8に示すように支持枠44において、枠
材44aの中央部にはそれぞれ回動レバー71,72が
往復回動自在に軸支されている。一方の回動レバー71
は、板状の駆動板73と、ユニット間隔調整板74とに
より、十字状に一体形成され、その交点部分を回動レバ
ー71の回動中心Oとしている。又、回動レバー72
は、前記駆動板73よりも長さが略半分の板状の駆動板
75と、前記ユニット間隔調整板74と同一長さを有す
るユニット間隔調整板76とにより、T字状に一体形成
され、その交点部分を回動レバー72の回動中心Oとし
ている。
【0050】前記回動レバー71,72の先端には、連
結リンク77が連結され、回動レバー71,72と連結
リンク77とにより平行四節リンクが構成されている。
又、支持枠44において、連結材44bの互いに反対側
側面には一対の空圧シリンダよりなる駆動シリンダ7
8,79が取着されている。駆動シリンダ78のピスト
ンロッド81は回動レバー71において、連結リンク7
7に連結された端部と反対側の端部にて連結されてい
る。又、駆動シリンダ79のピストンロッド82は回動
レバー72において、連結リンク77に連結された側の
端部にて連結されている。
【0051】前記ユニット間隔調整板74,76は、図
8に示すように互いに同方向に向けて配置され、回動中
心Oから反Y方向側の側部には、所定間隔毎に調節リン
ク83が複数個接続されている。各調節リンク83のう
ち前記回動中心Oから反Y方向側において最も近接した
調節リンク83は、反Y方向においてユニット間隔調整
板74,76に最も近接した把持ユニット60の支持板
53に回動自在に連結されている。以下、反Y方向にお
いて、互いに隣接した調節リンク83は、順に反Y方向
側において近接する把持ユニット60に対し、その支持
板53に回動自在に連結されている。
【0052】又、前記ユニット間隔調整板74,76
は、図8に示すように回動中心OからY方向側の側部に
は、所定間隔毎に調節リンク84が複数個接続されてい
る。各調節リンク84のうち前記回動中心Oから最も近
接した調節リンク84は、最もY方向においてユニット
間隔調整板74,76に近接した把持ユニット60の支
持板53に回動自在に連結されている。以下、Y方向に
おいて、互いに隣接した調節リンク84は、順にY方向
側において近接する把持ユニット60に対し、その支持
板53に回動自在に連結されている。
【0053】上記のようにして、回動中心Oの直下の把
持ユニット60を除く他の各把持ユニット60は、互い
に離間した2個所において調節リンク83,84に連結
されている。
【0054】なお、前記ユニット間隔調整板74,76
の回動中心直下に位置する把持ユニット60(図8にお
いて、支持板53が二点鎖線で示されている把持ユニッ
ト)は、調節リンク83,84には連結されておらず、
レール49上において固定されている。
【0055】又、図8においては、説明の便宜上、回動
中心OからY方向側及び反Y方向側においてもっとも離
間した把持ユニット60においてのみ、開閉アクチュエ
ータユニット間隔調整機構70が、開閉アクチュエータ
56を図示し、他の把持ユニット60は、開閉アクチュ
エータ56は図面上のみ省略されてガイドローラ64を
図示している。
【0056】前記ユニット間隔調整機構70は、回動レ
バー71,72、ユニット間隔調整板74,76、連結
リンク77、駆動シリンダ78,79、調節リンク8
3,84等により構成されている。
【0057】そして、駆動シリンダ78,79が作動し
て、ピストンロッド81,82が伸長すると、図8にお
いて、回動レバー71,72が同時に反時計周り方向に
回動する。すると、ユニット間隔調整板74,76が同
方向に回動するため、調節リンク83,84にて連結さ
れた把持ユニット60は互いにその間隔を短くする方向
に移動する。すなわち、回動レバー71,72の回動中
心Oの直下に位置する把持ユニット60を基準にして近
接する。
【0058】この場合、把持時における把持ユニット6
0同士の間隔は、把持ユニット60の把持中心P間の間
隔で表現すると、図15(a),(b)に示すように、
千鳥配列され、互いに隣接した列のプラスチックボトル
B0 を把持する把持ユニット60において、その把持中
心P(プラスチックボトルB0 の中心線に一致する)間
の間隔αとなるようにされている。このαは、図15
(a)に示すようにプラスチックボトルB0 の直径2D
(=β)よりも小さい値である。
【0059】又、駆動シリンダ78,79が作動して、
ピストンロッド81,82が収縮すると、図8におい
て、回動レバー71,72が同時に時計周り方向に回動
する。すると、ユニット間隔調整板74,76が同方向
に回動するため、調節リンク83,84にて連結された
把持ユニット60は互いにその間隔を長くする方向に移
動する。すなわち、回動レバー71,72の回動中心O
の直下に位置する把持ユニット60を基準にして離間す
る。このとき、調整リンク83,84はユニット間隔調
整板74,76に対して等間隔に連結されているため、
各把持ユニット60の移動量は同じとなり、各々隣接す
る把持ユニット60との間隔は同じとなる。
【0060】この実施の形態では、把持機構50がバル
クV上方に位置して、バルクVの最上段のプラスチック
ボトルB0 を把持する場合は、同最上段のプラスチック
ボトルB0 群の各列を一斉に把持できるように、ユニッ
ト間隔調整機構70は、各把持ユニット60間を短くす
るように制御される。すなわち、図示しない制御装置の
制御信号に基づいて駆動シリンダ78,79のピストン
ロッド81,82を伸長させ、ユニット間隔調整板7
4,76を一体回動させる。そして、調節リンク83,
84にて連結された把持ユニット60を互いにその間隔
を短くするように配置する。
【0061】又、把持機構50が後記区切り機構110
上に位置する場合には、ユニット間隔調整機構70は、
各把持ユニット60間を長くするように制御される。す
なわち、図示しない制御装置の制御信号に基づいて駆動
シリンダ78,79のピストンロッド81,82を収縮
させ、ユニット間隔調整板74,76を回動させる。そ
して、調節リンク83,84にて連結された把持ユニッ
ト60を互いにその間隔を長くするように配置する。こ
の把持ユニット60の間隔は、後記区切り機構110を
構成する区画板112にて区画されるアキュームレート
空間AC1〜AC6の直上方に、それぞれ把持ユニット
60が対応するように、すなわち、把持ユニット60が
把持したプラスチックボトルBを好適に受け入れが可能
な間隔とされている。
【0062】(台紙除去機構)次に台紙除去機構90を
説明する。図1に示すように、走行枠体27の反Y方向
側には、取付フレーム85が固定され、同取付フレーム
85には昇降用駆動源としてのエアシリンダ86が取付
されている。エアシリンダ86のピストンロッド87に
は四角形状の支持フレーム88が固定されている。支持
フレーム88の4隅には、吸引装置89が取付けされ、
同吸引装置89にて台紙P1を吸着可能とされている。
【0063】同台紙除去機構90は、バルクVの分解時
において、当該バルクVに係るプラスチックボトルがす
べてなくなった場合、最上段のプラスチックボトルB0
がすべて除去された後、走行枠体27がR1の最大走行
位置(容器搬出エンド位置)に位置したときに、駆動制
御される。すなわち、走行枠体27がR1の最大走行位
置(容器搬出エンド位置)に位置したときに、バルクV
の上方に位置するように台紙除去機構90は構成されて
おり、この状態で、エアシリンダ86のピストンロッド
87が下方に伸長して、吸引装置89を台紙P1に当接
する。そして、この当接した状態で、台紙P1を吸着す
る。
【0064】この台紙P1が吸着された状態を保持した
まま走行枠体27が図1において、R2の把持待機位置
(容器搬出スタート位置)に復帰移動したとき、エアシ
リンダ86のピストンロッド87を下方に伸長して、台
紙P1のストッカー台S上に載置すべく、吸引装置89
の吸引を解除する。この結果、台紙P1は吸引装置89
から離間し、ストッカー台S上に載置される。
【0065】(区切り機構)次に区切り機構110につ
いて説明する。図1,図2,図4に示すように区切り機
構110は整列機構10に対してY方向に側において隣
接して設けられている。区切り機構110は、Y方向に
亘って6列のアキュームレート空間AC1〜AC6が区
画板112にて区画されている。又、各アキュームレー
ト空間AC1〜AC6は、各列において、上下方向に亘
る複数段の区切り空間K1〜K6が形成されている。区
画板110のX方向の長さはバルクVのプラスチックボ
トル群の列長よりも長くされており、列のプラスチック
ボトルB群を一斉に受入可能な長さとされている。又、
互いに隣接する区画板112間のY方向における離間距
離は、プラスチックボトルBの直径2Dよりも若干大き
い距離とされている。
【0066】なお、前記区画板112において、最も反
Y方向側の区画板は最下段を除いて連続した区画板とさ
れ、他の区画板は、上下方向の各段において、互いに分
離した区画板112とされている。なお、区画板112
は、図示していないブラケットを介して機枠11に対し
て固定されている。
【0067】複数の空圧シリンダ113は、図4に示す
ように駆動源各区切り空間K1〜K7の間に対応する高
さにて機枠11に対してそれぞれ揺動可能に支持されて
いる。同空圧シリンダ113は区切り機構110の駆動
源を構成している。前記区切り空間は、受け入れ空間に
相当する。
【0068】又、各区切り空間K1〜K6に対応して、
区画板112を挟んだX方向側及び反X方向側の各機枠
11には、図7に示すようにそれぞれ一対の揺動レバー
114が揺動自在に支持されており、同揺動レバー11
4の下端間は揺動リンク115に連結されている。な
お、空圧シリンダ113側の揺動レバー114と、同揺
動レバーと対向する反X側の揺動レバー114間は連結
軸114aにて互いに一体に連結され、両揺動レバー1
14は一体回動可能とされている。各区切り空間K1〜
K6に対応する前記揺動リンク115には、各列のアキ
ュームレート空間AC1〜AC6に対応するように連結
杆116が格子状に連結されている。
【0069】又、前記空圧シリンダ113のピストンロ
ッド113aは揺動リンク115の一端に回動自在に連
結されている。そして、空圧シリンダ113のピストン
ロッド113aが収縮している状態では、揺動リンク1
15をY方向側に揺動して、前記連結杆116を区切り
空間K1〜K6の間から退去し、区画板112の直下に
位置するように配置される(図4の区切り空間K3を参
照)。従って、この状態では、区切り空間K1〜K6
は、プラスチックボトルBが下方の区切り空間に移動可
能な連通状態となる。
【0070】又、空圧シリンダ113のピストンロッド
113aが伸長している状態では、揺動リンク115を
反Y方向側に揺動して、前記連結杆116を区切り空間
K1〜K6の間に位置させる、この状態では、区切り空
間K1〜K6は、プラスチックボトルBが下方の空間へ
の移動が阻止される不通状態となる。
【0071】従って、前記連結杆116はストッパとし
て構成されている。 (容器搬送機構)次に容器搬送機構120について説明
する。
【0072】容器搬送機構120は、前記区切り機構1
10の下方に設けられている。容器搬送機構120は、
前記各列のアキュームレート空間AC1〜AC6からの
プラスチックボトル群を列単位で搬送するためのもので
あり、各列のアキュームレート空間AC1〜AC6に対
応して複数の搬出コンベア121を備えている。搬出コ
ンベア121は、公知のベルトやローラ、レールなど又
はそれに類するエンドレスの荷運搬帯よりなる。この搬
出コンベア121は、一回に搬出される所定個数のプラ
スチックボトルBが一度に上面に乗る大きさに形成さ
れ、適当な駆動機構により所定の速度で連続的又は断続
的に回転している。本実施の形態では、プラスチックボ
トルBが搬出コンベア121により6列になって送り出
される。
【0073】搬出コンベア121と、前記区切り機構1
10の区画板112との間には、前記区画板112と同
様に互いに所定間隔離間した整列板122が配置されて
おり、上方の区切り機構110から送り出された各列の
プラスチックボトル群を搬出コンベア121上において
整列するようにされている。なお、整列板122も機枠
11に支持されている。
【0074】(実施の形態の作用)さて、上記のように
構成された整列搬送装置1の作用について説明する。ま
ず、バルク昇降機構9に載置されているバルクVの最上
段のプラスチックボトルB0 群及び台紙P1 が搬出され
た後、次段のプラスチックボトルB1 群がバルク昇降機
構9にて一定の高さに上昇されて、新たな最上段のプラ
スチックボトルB0 とされた状態になっているものとす
る。このとき、千鳥形成機構部12aと、補助整列機構
部12bのピストンロッド14a,18aは収縮状態で
ある。
【0075】そして、上記のように新たな最上段のプラ
スチックボトルB0 群が一定の高さに上昇された後、荷
姿矯正機構13は、X方向及びY方向に沿って配置され
た押圧板21を空圧シリンダ20にてバルクV側へ向か
って作動する。この結果、押圧板21及び規制板22に
より、次段において脱落しそうになっているプラスチッ
クボトルをバルク内方に押圧移動させるとともに、最上
段の台紙P1 の位置を正規の所定位置に位置するように
配置する。この結果、最上段のプラスチックボトルB0
を載せている台紙P1 は正規の所定位置に配置されると
ともに、次段のプラスチックボトルB1 は台紙P1 から
の脱落が防止される。この状態で、次に補助整列機構部
12bを作動する。すると、補助整列機構部12bは、
図13に示すように最上段のプラスチックボトルB0 群
を整列するためにX方向及びY方向に沿って配置された
押圧部材18bを空圧シリンダ18にてバルクV側へ向
かって作動する。この結果、X,Y方向に沿って配置さ
れた押圧部材18bにより、最外周に位置する最上段の
プラスチックボトルB0 群が押圧され、互いに隣接する
列のプラスチックボトル群に対して千鳥状に予め配列さ
れる。
【0076】次に千鳥形成機構部12aを作動する。す
なわち、図6、図14に示すように千鳥形成機構12の
各空圧シリンダ14のピストンロッド14aを伸長して
押圧部材15をバルクV側に向かって押圧する。する
と、押圧部材15及び規制突部19a,19bにより、
最外周に位置するプラスチックボトルB0 が押圧される
ことにより、互いに隣接する列のプラスチックボトルB
0 群に対して千鳥状に配列される。
【0077】なお、図2,図6においては、プラスチッ
クボトルB0 は周辺のみ図示され、中央側は説明の便宜
上省略されている。又、この整列機構10の押圧作動、
すなわち、各機構の空圧シリンダ14,18のピストン
ロッド14a,18aの押圧のための移動量は、プラス
チックボトルB0 群の列数、及び各列を構成するプラス
チックボトル数、及びプラスチックボトルの径の数値に
基づいて設定され、制御装置はこの設定値に基づいて整
列機構10の空圧シリンダ14,18を作動する。
【0078】このようにして、バルクVにおいて、整列
機構10により最上段のプラスチックボトルB0 群が千
鳥状に再配列される。次にこのバルクVの最上段のプラ
スチックボトルB0 群を搬出する際の作動を説明する。
【0079】まず、バルク昇降機構9により、最上段の
バルクVにおける最上段のプラスチックボトルB0 群は
一定の高さに配置されているものとする。又、搬出機構
100の走行機構30の走行枠体27は、図1に示すR
2の把持待機位置(容器搬出スタート位置)に位置し、
上下駆動機構40のクランクレバー37,38は図5に
示すそれぞれS1で示す把持上昇位置に位置しているも
のとする。
【0080】又、ユニット間隔調整機構70は、把持機
構50がバルクV上方に位置して、バルクVの最上段の
プラスチックボトルB0 を把持する場合、同最上段のプ
ラスチックボトルB0 群の各列を一斉に把持できるよう
に、各把持ユニット60間を短くしている。そして、各
把持ユニット60は、プラスチックボトルB0 を把持し
ていない状態とされ、すなわち、開閉アクチュエータ5
6が消磁され、図10(b)に示すように、把持板6
1、把持片62はコイルスプリング63により、非把持
状態に互いに開いている。
【0081】なお、以下の説明においては、各機構の作
動は図示しない制御装置の制御信号にて制御されてお
り、必要に応じて記載しているが、説明の便宜上、制御
装置による制御の旨を省いた部分もある。
【0082】さて、上記の状態から、上下駆動機構40
の空圧シリンダ39のピストンロッド41が収縮駆動さ
れると、クランクレバー37,38を把持下降位置S2
まで回動する。この結果、連結リンク42にて構成され
た平行四節リンクLを介して吊下げリンク43が下動
し、吊下げリンク43にて支持された支持枠44が最下
降位置まで下降する。この最下降位置とは、図10
(b)に示す位置、すなわち、バルクVの最上段のプラ
スチックボトルB0 群の各列のプラスチックボトルB0
の口部Baを把持可能な位置であって、プラスチックボ
トルB0 の口部Baに対して相対的に把持板61、把持
片62間に挟入された位置である。
【0083】この支持枠44が最下降位置に達すると、
リミットスイッチ等にて構成された図示しない位置セン
サがその最下降位置に達したのを検出し、その検出信号
を図示しない制御装置に入力する。
【0084】図示しない制御装置はこの検出信号に基づ
いて、把持機構50の各把持ユニット60の開閉アクチ
ュエータ56を励磁制御する。すると、図10(a)に
示すように、プランジャ56aがコイルスプリング63
の付勢力に抗して突出する。この結果、くさび体57は
一対のガイドローラ64間をそのくさび作用にて押し開
き、揺動片59を介して一対の把持板61及び挟み片6
2を接近させ、プラスチックボトルBの口部下部Baを
把持する。
【0085】このようにプラスチックボトルB0 の把持
が完了した状態で、すなわち、プラスチックボトルB0
の把持を保持した状態で、上下駆動機構40の空圧シリ
ンダ39のピストンロッド41が伸長駆動される。する
と、クランクレバー37,38を把持上昇位置S1まで
回動する。この結果、連結リンク42にて構成された平
行四節リンクLを介して吊下げリンク43が上動し、吊
下げリンク43にて支持された支持枠44が上昇する。
この支持枠44の上昇により、プラスチックボトルB0
は、整列機構10の千鳥形成機構部12aの押圧部材1
5、規制板18とは干渉しない上方位置に吊下げされる
(図5において、実線で示されているプラスチックボト
ルB0 の位置と、千鳥形成機構部12aとの位置関係を
参照)。
【0086】この状態で、搬出機構100の走行機構3
0を作動する。すなわち、駆動モータ31が回転させ、
チェーン35を介して走行枠体27をY方向に移動(走
行)し、最大走行位置(容器搬出エンド位置)R1に位
置させる。又、この移動走行時において、ユニット間隔
調整機構70は、各把持ユニット60間を長くするよう
に制御される。すなわち、図示しない制御装置の制御信
号に基づいて駆動シリンダ78,79のピストンロッド
81,82を収縮させ、ユニット間隔調整板74,76
を回動させる。そして、調節リンク83,84にて連結
された把持ユニット60を、アキュームレート空間AC
1〜AC6の直上方に、それぞれ把持ユニット60が対
応可能なように、すなわち、把持ユニット60が把持し
たプラスチックボトルBを好適に受け入れが可能な間隔
に配置される。
【0087】走行枠体27を最大走行位置(容器搬出エ
ンド位置)R1に位置させた状態では、複数の把持ユニ
ット60のうち反Y方向側から6個の把持ユニット60
が区切り機構110の6列のアキュームレート空間AC
1〜AC6上方位置にそれぞれ配置される。この最初の
6個の把持ユニット60にてされていたプラスチックボ
トルB群を第1グループのプラスチックボトルB群とい
い、この第1グループのプラスチックボトルB群を把持
していた把持ユニット60を第1グループの把持ユニッ
トという。この状態で区切り機構110の最上段に位置
する各アキュームレート空間AC1〜AC6における最
上段の区切り空間K1において、空圧シリンダ113が
伸長され、その結果、連結杆116が区切り空間K1と
区切り空間K2間に位置して不通状態とされていると
き、図示しない制御装置は、反Y方向側から6個の把持
ユニット60の開閉アクチュエータ56を消磁制御す
る。
【0088】この消磁により、図10(b)に示すよう
に、プランジャ56aが図示しないリターンスプリング
の作用により開閉アクチュエータ56の本体ケース56
b内に没入する。このため、くさび体57の押圧が解除
されるため、コイルスプリング63の付勢力により、揺
動片59を介して一対の把持板61及び挟み片62を互
いに離間させる。この結果、把持されていた列のプラス
チックボトル群Bは解放され、解放された各列のプラス
チックボトルBは、把持ユニット60直下の各アキュー
ムレート空間AC1〜AC6における最上段の区切り空
間K1内に落下する(図16参照)。そして、図17に
示すように落下したプラスチックボトルBはストッパで
ある連結杆116に係止され、区切り空間K1内に収納
される。
【0089】この後、図示しない制御装置は、走行枠体
27を最大走行位置(容器搬出エンド位置)R1から反
Y方向へ移動させ、搬出機構100の把持機構50にお
ける次の6列分の把持ユニット60が区切り機構110
の6列のアキュームレート空間AC1〜AC6上方位置
に位置するようにそれぞれ配置される。そして、各アキ
ュームレート空間AC1〜AC6における最上段の区切
り空間K1内のプラスチックボトルBがなくなり、連結
杆116が区切り空間K1と区切り空間K2間に配置さ
れた不通状態となるまで、待機する。
【0090】一方、最上段の区切り空間K1のプラスチ
ックボトルB群を含む各区切り空間K1〜K6は、直下
に位置する空間内に収納されていたプラスチックボトル
Bがなくなると、直下の空間との連通を不能状態(不通
状態)にしていた連結杆116を空圧シリンダ113の
ピストンロッド113aを収縮させて、退去させる(図
18参照)。このため、連結杆116にて係止されてい
たプラスチックボトルB群は直下の空間に落下して、そ
の区切り空間に移動する。なお、空圧シリンダ113の
ピストンロッド113aは収縮した後には、所定時間経
過後、再度ピストンロッド113aを伸長し、再び、直
下の空間との連通を不能状態(不通状態)とすべく、直
下の空間とのその区切り空間との間に位置する。
【0091】上記のようにして、区切り空間に収納され
た各列のプラスチックボトルB群は、順次下方の区切り
空間へと移動することになる。又、最下段の区切り空間
K6に収納されていたプラスチックボトルB群は、搬出
コンベア121上にプラスチックボトルB群がない状態
で、同搬出コンベア121上に落下移動する。この落下
移動時に、整列板122によって、プラスチックボトル
Bが整列されるため、整列が乱れることはない。
【0092】搬出コンベア121上に移動した6列のプ
ラスチックボトルB群は、各列単位で搬出コンベア12
1にて搬出される。以上のようにして、順次各列の区切
り空間内のプラスチックボトルBが下方に移動すると、
各アキュームレート空間AC1〜AC6における最上段
の区切り空間K1内の第1グループのプラスチックボト
ルB群がなくなる。すると、最初の反Y方向側から6個
の把持ユニット60(第1グループの把持ユニット6
0)と同様に、次の第2グループの6列の把持ユニット
60を制御して、把持していたプラスチックボトルB群
を解放して落下させ、最上段の区切り空間K1内に移動
させる。
【0093】この後、図示しない制御装置は、走行枠体
27を図1に示す走行位置へ移動させ、搬出機構100
の把持機構50における最後の6列分の把持ユニット6
0(第3グループの把持ユニット60)が区切り機構1
10の6列のアキュームレート空間AC1〜AC6上方
位置に位置するようにそれぞれ配置する。そして、各ア
キュームレート空間AC1〜AC6における最上段の区
切り空間K1内のプラスチックボトルB(第2グループ
のプラスチックボトルB群)がなくなり、連結杆116
が区切り空間K1と区切り空間K2間に配置された不通
状態となるまで、待機する。
【0094】以下同様にして、最終的に、第3のグルー
プに係る把持ユニット60が保持していた第3グループ
のプラスチックボトルB群を解放してアキュームレート
空間AC1〜AC6に移動(落下させる)すると、図示
しない制御装置は、走行枠体27を把持待機位置(容器
搬出スタート位置)へ移動させる。又、このときユニッ
ト間隔調整機構70は、同最上段のプラスチックボトル
B群の各列を一斉に把持できるように、各把持ユニット
60間を短くする。
【0095】なお、本実施の形態では、台紙除去機構9
0は、バルクVの分解時において、当該バルクVに係る
プラスチックボトルがすべてなくなった場合、最上段の
プラスチックボトルB0 がすべて除去された後、走行枠
体27がR1の最大走行位置(容器搬出エンド位置)に
位置したときに、駆動制御する。すなわち、走行枠体2
7がR1の最大走行位置(容器搬出エンド位置)に位置
したときに、エアシリンダ86のピストンロッド87が
下方に伸長して、吸引装置89を台紙P1を吸着する。
そして、上記のように、第3グループのプラスチックボ
トルB群を解放した後、再び走行枠体27が把持待機位
置(容器搬出スタート位置)R2に移動すると、エアシ
リンダ86のピストンロッド87を下方に伸長して、吸
引装置89の吸引を解除し、台紙P1のストッカー台S
上に載置する。
【0096】次に、上記のように構成した整列搬送装置
の効果を以下に述べる。 (1) バルクVに係る台紙P1上或いは或いはパレッ
トP0上に段積みされたプラスチックボトルBは、断面
円形状をなしている場合、通常は、千鳥状に配列された
状態でバルク包装される。バルク包装形態は、段ボール
材で覆うシュラウド包装、ストレッチフィルムで螺旋状
に巻き付けるストレッチ包装、熱収縮フィルムで包装
し、熱収縮するシュリンク包装等があるが、いずれもこ
れらの包装を開梱するときに、千鳥配列されたプラスチ
ックボトルB群はその列が大きく乱れる。
【0097】この実施の形態では、整列機構10におい
て、千鳥形成機構部12aを設け、把持機構20により
把持される以前に同千鳥形成機構部12aにて千鳥配列
を再形成した。この結果、把持機構20の把持作業を円
滑に行うことができる。
【0098】(2) 又、本実施の形態では、補助整列
機構部12bを設けて、最上段のバルクVにおいて、最
上段のプラスチックボトルB0 群を予め整列するように
した。この結果、最上段のプラスチックボトルB0 は、
この後に行われる千鳥形成機構部12aの作動にて千鳥
配列を再形成する場合、この千鳥配列を円滑にかつ確実
に行うことができる。
【0099】(3) 本実施の形態では、ユニット調節
間隔調節機構にて、プラスチックボトルB0 を把持する
際には、千鳥配列された互いに隣接した列のプラスチッ
クボトルB0 を把持する把持ユニット60の把持中心P
(プラスチックボトルB0 の中心線に一致する)との間
隔αとなるようにした。このαは、図15(a)に示す
ようにプラスチックボトルB0 の直径2D(=β)より
も小さい値とした。この結果、バルクVにおいて千鳥配
列された状態のプラスチックボトルB0 をそのまま把持
することができる。
【0100】(4) 本実施の形態では、容器としてプ
ラスチックボトル用の整列搬送装置1に具体化した。プ
ラスチックボトルにおいては、軽く、自重で落下しても
割れることがないため、アキュームレート空間を下方に
移動するときに、この自重で落下させて容易に移動する
ことができる。
【0101】(5) 本実施の形態では、把持ユニット
60の数を18とし、アキュームレート空間の数を6個
とし、プラスチックボトルB群を3グループに分けて、
順次アキュームレート空間AC1〜AC6に移動するよ
うにした。この結果、アキュームレート空間を必要以上
にその数を増やすことなく、プラスチックボトルをアキ
ュームレート空間に移動することができる。
【0102】(6) バルクV上のプラスチックボトル
Bの大きさが、以前に行われていたプラスチックボトル
Bを搬送していた場合と異なったとき、プラスチックボ
トルBの列間隔が異なってくる。この場合でも、本実施
の形態では、ユニット間隔調整機構70にて把持ユニッ
ト60の間隔を予め調整することが可能である。従っ
て、容器の大きさ、特に、プラスチックボトルBの径の
大きさによって列間隔が異なっても容易に対応すること
ができ、そのことによって、把持ユニット60にて1列
又は複数列の容器群を一斉に把持することができ、搬出
作業を効率的に行うことができる。
【0103】なお、この発明の実施の形態は、上記実施
の形態に限定されるものではなく以下のように変更して
具体化することも可能である。 (1) 前記実施の形態では、容器搬送機構120は6
列のプラスチックボトル群を一度に搬送するようにした
が、この数に限定されるものではなく、1列又は6列以
外の複数列にしてもよい。この場合、アキュームレート
空間の数に合わせてもよく、或いは、合わせなくてもよ
い。
【0104】(2) 前記各機構の駆動源である空圧シ
リンダ14,20,113、駆動シリンダ78、79、
エアシリンダ86は空圧にて駆動されるが、油圧シリン
ダ等の他の駆動源に変更してもよい。
【0105】(3) 前記実施の形態では、プラスチッ
クボトルとしたが、他の容器、例えば、缶、ビン等の容
器に具体化してもよい。次に、上記実施の形態から把握
できる特許請求の範囲に記載された発明以外の技術的思
想をその効果とともに記載する。
【0106】(イ) 千鳥形成機構部と、補助整列機構
部とは、最上段の容器をそれぞれ千鳥形成するために補
助整列機構部を先に動作させ、後に千鳥形成機構部を作
動するものである請求項3に記載の容器の整列搬送装
置。こうすることにより、補助整列機構部により、予め
千鳥状に整列されるため、後に行われる千鳥形成機構部
による千鳥形成を容易に且つ確実に行うことができる。
【0107】(ロ) 千鳥形成機構部は、バルクの容器
を押圧する押圧する押圧部材と、同押圧部材の押圧側に
設けられ、互いに隣接する容器同士の間隔を規制する規
制部と、前記押圧板をバルク側に駆動する第1の駆動源
を備えたものである請求項2乃至請求項5のうちいずれ
か、或いは上記(イ)に記載の容器の整列搬送装置。上
記第1の駆動源により、押圧部材がバルク側に押圧移動
すると、容器は、押圧板に設けられた規制部にて容器同
士の間隔が規制され、この結果、容器の列を千鳥状に配
列形成できる。この場合、上記実施の形態では、規制突
部19a,19bが規制部を構成し、空圧シリンダ14
が第1の駆動源を構成する。
【0108】(ハ) 補助整列機構部は、バルクの容器
を押圧する押圧する押圧部材と、前記押圧部材をバルク
側に駆動する第2の駆動源を備えたものである請求項2
乃至請求項5のうちいずれか、或いは上記(イ)又は
(ロ)に記載の容器の整列搬送装置。上記の第2の駆動
源により、押圧部材がバルク側に押圧移動すると、容器
は、押圧部材にて容器同士の間隔が規制され、この結
果、容器の列を千鳥状に配列形成できる。この場合上記
実施の形態では、空圧シリンダ18が第2の駆動源を構
成する。
【0109】(ニ) 把持ユニットは、列状に配置され
た容器群を一斉に把持可能に開閉作動する一対の把持部
材と、同把持部材を開閉駆動する開閉駆動源とを備えた
ものである請求項4又は請求項5、或いは上記(イ)乃
至(ハ)のうちいずれかに記載の容器の整列搬送装置。
上記開閉駆動源の作動により、一対の把持部材は列状に
配置された容器群を一斉に把持可能に開閉作動する。こ
の結果、把持部材により列状に配置された容器群は把持
部材により、把持或いは把持が解除される。
【0110】この場合、上記実施の形態では、開閉アク
チュエータ56及びコイルスプリング63が開閉駆動源
を構成し、把持板61が把持部材を構成する。 (ホ) 整列機構は、互いに共通の平面上において四方
から押圧する押圧部材を備えたものである上記(ロ)又
は(ハ)に記載の容器の整列搬送装置。こうすることに
より、互いに表通の平面上において四方に配置された押
圧部材が、第1の駆動源又は第2の駆動源にてバルク側
に向かって押圧移動することにより、容器群が千鳥状に
配列できる。
【0111】
【発明の効果】請求項1乃至請求項5に記載の発明によ
れば、容器搬出時において、容器の搬出効率を低下する
ことがなく、搬出効率を向上することができる。
【0112】請求項2に記載の発明によれば、千鳥形成
機構部が、バルク最上段の容器の列を千鳥形成すること
により、その後に行われる容器の1列又は複数列をバル
ク上から搬出する作業を確実に行うことができる。
【0113】請求項3に記載の発明によれば、補助整列
機構部が、バルク最上段に位置する容器の列を予め千鳥
形成することにより、その後に行われる千鳥形成機構に
よる千鳥形成作業を円滑かつ確実に行うことができる。
【0114】請求項4に記載の発明によれば、把持ユニ
ットにて千鳥形成された1列又は複数列の容器群を一斉
に把持することができ、搬出作業を効率的に行うことが
できる。
【0115】請求項5に記載の発明によれば、容器の種
類が変更されて、バルク上の容器の大きさ、特に容器の
径が異なり、容器の列間隔が異なった場合でも、把持ユ
ニット間隔調整機構にてその容器の列間隔に合わせて把
持ユニットを変更することができる。そのことによっ
て、把持ユニットにて1列又は複数列の容器群を一斉に
把持することができ、搬出作業を効率的に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した整列搬送装置の全体の概
略正面図。
【図2】 同じく整列搬送装置の概略平面図。
【図3】 同じく搬出機構の概略正面図。
【図4】 同じく搬出機構及び区切り機構の概略正面
図。
【図5】 搬出機構の側面図。
【図6】 整列機構を構成する千鳥形成機構部の平面
図。
【図7】 区切り機構の平面図。
【図8】 把持ユニット間隔調整機構の要部平面図。
【図9】 把持ユニットの要部側面図。
【図10】(a)は把持ユニットの作用を示す側面図、
(b)は同じく把持ユニットの作用を示す側面図。
【図11】千鳥形成機構部と補助整列機構部のそれぞれ
の押圧部材の配置関係を示す要部断面図。
【図12】同じく千鳥形成機構部と補助整列機構部のそ
れぞれの押圧部材の配置関係を示す要部平面図。
【図13】補助整列機構部の作用を示す部分平面図。
【図14】千鳥形成機構部の作用を示す部分平面図。
【図15】(a)及び(b)は把持ユニットの間隔を説
明するための説明図。
【図16】プラスチックボトルが区切り機構に移動する
作用を説明するための説明図。
【図17】区切り機構の区切り機構の作用を説明するた
めの説明図。
【図18】区切り機構の区切り機構の作用を説明するた
めの説明図。
【符号の説明】
1…整列搬送装置、9…バルク昇降機構、10…整列機
構、12a…千鳥形成機構部、12b…補助整列機構
部、30…走行機構、40…上下駆動機構、50…把持
機構、60…把持ユニット、56…開閉アクチュエー
タ、70…ユニット間隔調整機構、90…台紙除去機
構、100…搬出機構、110…区切り機構、120…
容器搬送機構、121…搬出コンベア、B,B0 ,B1
…プラスチックボトル、V…バルク。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルクの最上段より一段づつ分解された
    容器の1列又は複数列をバルク上から搬出する搬出機構
    を備えた容器の整列搬送装置において、 バルク上の容器の列を互いに千鳥状に整列する整列機構
    を備えたことを特徴とする容器の整列搬送装置。
  2. 【請求項2】 整列機構は、バルクの最上段の容器の列
    を千鳥状に整列する千鳥形成機構部を備えたことを特徴
    とする請求項1に記載の容器の整列搬送装置。
  3. 【請求項3】 整列機構は、バルクの最上段の容器の列
    を予め千鳥状に仮整列する補助整列機構部と、同補助整
    列機構部にて千鳥状に仮整列された容器の列を千鳥状に
    整列する千鳥形成機構部を備えたことを特徴とする請求
    項1に記載の容器の整列搬送装置。
  4. 【請求項4】 搬出機構は、バルクの最上段における千
    鳥配列された1列又は複数列の容器群を一斉に把持する
    把持ユニットを1個又は複数個備えたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のうちいずれかに記載の容器の整
    列搬送装置。
  5. 【請求項5】 複数の把持ユニット間の間隔を調整する
    把持ユニット間隔調整機構を備えた請求項4に記載の容
    器の整列搬送装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002308429A (ja) * 2001-04-10 2002-10-23 N Tech:Kk 容器群吊下げ把持装置、及び容器吊下げ把持方法
JP2003089421A (ja) * 2001-09-20 2003-03-25 N Tech:Kk 容器群積付け装置、及び容器群積付け方法
JP2017178511A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 日本山村硝子株式会社 スイーパ装置及びバルクデパレタイザー

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JP2002308429A (ja) * 2001-04-10 2002-10-23 N Tech:Kk 容器群吊下げ把持装置、及び容器吊下げ把持方法
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