JPH10278877A - 鞍乗り式小型船舶 - Google Patents

鞍乗り式小型船舶

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JPH10278877A
JPH10278877A JP9101021A JP10102197A JPH10278877A JP H10278877 A JPH10278877 A JP H10278877A JP 9101021 A JP9101021 A JP 9101021A JP 10102197 A JP10102197 A JP 10102197A JP H10278877 A JPH10278877 A JP H10278877A
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 船体内の限られた空間内にパワーユニットを
コンパクト且つ合理的に納めた鞍乗り式小型船舶を提供
する。 【解決手段】 操舵ハンドル2の後部に鞍型の座席部3
を設け、座席部3の下部の船体1内に形成される断面略
逆錐形の空間6にエンジン8を気筒のシリンダ軸線が船
底中央の逆錐形の頂部に指向する態勢で配設する。そし
て、空間6内のシリンダブロック22の左右近傍にエア
ークリーナ30と排気チャンバ36とを振り分けて配設
するとともにクランクケース21の左右近傍にセルモー
タ38と燃料ポンプ32とを振り分けて配設する。すな
わち、比較的大きな容量となる部品30、36を比較的
大きな空所となる空間6内の上部に配設し、比較的小さ
な容量となる部品32、38を比較的小さな空所となる
空間6内の錐形に制限された下部に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗員が鞍型の座席
部に跨って乗船する形式の小型船舶に関し、特に、船体
内の限られた空間内にパワーユニットをコンパクトに納
めた鞍乗り式小型船舶に関する。
【0002】
【従来の技術】鞍乗り式小型船舶は、乗員を船体上に跨
って乗船させることによりオートバイ的な操舵感を実現
するボートであり、そのスポーティな操舵感や機動性か
らレジャーボートや救助艇等として用いられている。図
4には、このような鞍乗り式小型船舶の一例として、ジ
ェット推進ボートをその船体の一部を破断して示してあ
る。
【0003】図示のように、船体1には、その略中央部
に操舵ハンドル2が設けられ、この操舵ハンドル2の後
部に鞍型の座席部3が設けられている。すなわち、乗員
は座席部3上に跨って着座し(なお、図2に示すように
乗員はステップ部に足を載せた状態となる。)、操舵ハ
ンドル2を操作することにより、当該ジェット推進ボー
トを操縦する。船体1は強化プラスチック(FRP)等
から形成されたロアハルパネル4とアッパーハルパネル
5とを上下から接合させた構造であり、内部に空間6が
形成された浮力体構造となっている。なお、ロアハルパ
ネル4が船底の中心線方向へ傾斜した山形形状を成すこ
とから、この空間6は船体1の横断面で見ると断面略逆
錐形の形状となっている。
【0004】船体1内の空間6にはパワーユニットが納
められており、良好な操舵感を得るための船体重心位置
や船体の後端部に設けられるジェット推進機7との配置
関係等から、エンジン8は座席部3の下部に形成されて
いる空間6に配設されている。ジェット推進機7は、船
底に開口した取水口9から船体後端に開口したジェット
ノズル10に至る流路を形成して、当該流路内にインペ
ラ11を回転自在に収容し、このインペラ11をドライ
ブシャフト12を介してエンジン8のアウトプットシャ
フト13に接続した構造である。したがって、エンジン
8によりインペラ11が回転駆動されると、取水口9か
ら取り入れられた水がジェットノズル10から勢いよく
噴出され、これによって船体1が前方へ推進される。
【0005】なお、図中に示す、14はドライブシャフ
ト12を水密性をもって回転自在に支持するシール部
材、15は燃料を収容する燃料タンク、16は燃料タン
ク15へ燃料を補給するためのフュエルリッドであり、
また、上記エンジン8が分離給油方式の2サイクルエン
ジンであることから、17はエンジンオイルを収容する
オイルタンクである。ここで、上記のようにジェット推
進ボートでは水密に保たれた空間6内にエンジン8を配
設してエンジン内部に船外の水が侵入してしまわないよ
うにしているが、船外に通じざるを得ない排気系や吸気
系を介して水が侵入してしまうことを防止するため、従
来より種々な提案がなされている。
【0006】特開昭62−35013号公報に記載され
ているジェット推進ボートでは、エンジンの排気出口に
接続された第1排気管の他端を排気膨張室に接続すると
ともに、船外に排気を放出する排気放出口と排気膨張室
とを第2排気管で接続した排気系構造において、第1排
気管の他端を排気膨張室の中央部まで突出させて接続す
るとともに、この第1排気管の他端を船体の前後方向に
対して略垂直に延設している。すなわち、このジェット
推進ボートでは、急加速や波浪によって排気放出口から
排気膨張室内に水が侵入したとしても、この水が第1排
気管からエンジン内部にまで侵入してしまわないように
している。
【0007】また、実開平5−27270号公報に記載
されているジェット推進ボートでは、船外から空気を取
り込む吸気取入口とエンジンの吸気口とを接続する吸気
通路に、この吸気通路を開閉可能な弁手段を設けるとと
もに、当該吸気通路の外部に設けたフロートと弁手段と
を連動連結させている。すなわち、このジェット推進ボ
ートでは、船外の水が船体内部に侵入した場合には、こ
の水によってフロートが浮上し、弁手段が吸気通路を閉
止することによって、この水が吸気通路からエンジン内
部にまで侵入してしまわないようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、ジェ
ット推進ボートについては船外からの水の侵入について
種々な工夫がなされているが、これとは別に、乗員が鞍
乗りする小型船舶として如何に操作性が良いものとする
かが求められている。上記したように、エンジン8並び
にその補機類といったパワーユニットは座席部3の下部
に形成された断面略逆錐形の空間6に配設されるが、パ
ワーユニットの配設のために当該空間6を拡大してしま
う場合には、船体1の幅や高さが増大してしまい、鞍乗
り式小型船舶が本来有する操舵感や機動性を損なってし
まうという問題があった。
【0009】また、エンジン8には比較的高温に加熱さ
れる排気管等の排気系が接続されるとともに、燃料を供
給するための燃料ポンプ、エンジン8の電気制御系を成
すエンジンコントロールユニット、エンジン8の始動を
行うセルモータ等といった小型補機類が付設されるが、
鞍乗り式小型船舶では、これら排気系と小型補機類とを
閉塞された同一の空間6内に配設しなければならない。
このため、例えば、燃料ポンプが過度に加熱されて燃料
に気泡が生じてエンジン出力が低下する、エンジンコン
トロールユニットが過度に加熱されて機能が阻害される
等といった事態を防止するために、排気系からの熱がこ
れら小型補機類に極力影響を与えないように工夫する必
要がある。特に、本来有する操舵感等を維持するために
パワーユニットの収容空間6を制限せざるを得ない鞍乗
り式小型船舶においては、この必要性は極めて高く、そ
の運動性能をも左右してしまう程の重要な課題である。
【0010】更にまた、エアークリーナ等を備えた吸気
系や排気チャンバ等を備えた排気系は、その配置に比較
的大きな空間を必要とする。しかしながら、上記のよう
に限られた大きさの断面略逆錐形の空間6内に、これら
吸気系や排気系と共に小型補機類も配設しなければなら
ないため、これらの配置を如何にするかが運動性能の高
い鞍乗り式小型船舶を設計する上で重要な課題となって
いる。
【0011】本発明は上記従来の事情に鑑みなされたも
ので、船体内の限られた空間内にパワーユニットを、コ
ンパクト且つ合理的に納めた鞍乗り式小型船舶を提供す
ることを目的とする。また、本発明は、比較的熱に弱い
燃料ポンプやエンジンコントロールユニットを、エンジ
ンからの熱に対して保護した鞍乗り式小型船舶を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る鞍乗り式小
型船舶では、操舵ハンドルの後部に鞍型の座席部を設け
るとともに、当該座席部の下部の船体内に形成される断
面略逆錐形の空間にエンジンを気筒のシリンダ軸線が船
底中央の逆錐形の頂部に指向する態勢で起立させて配設
している。そして、前記空間内のエンジンのシリンダブ
ロック左右両側近傍にエアークリーナ等の吸気系と排気
管等の排気系とを振り分けて配設するとともに、エンジ
ンのクランクケースの左右両側近傍にセルモータ、燃料
ポンプ、エンジンコントロールユニット等の小型補機類
を振り分けて配設してある。
【0013】本発明では、比較的大きな容量となるエア
ークリーナ等の吸気系と排気管等の排気系とが、断面略
逆錐形の空間内では比較的大きな空所となるシリンダブ
ロックの左右両側近傍(すなわち、空間内の上部)にそ
れぞれ配設され、また、エアークリーナ等に較べて比較
的小さな容量のセルモータ、燃料ポンプ等の小型補機類
が、断面略逆錐形の空間内では比較的小さな空所となる
クランクケースの左右両側近傍(すなわち、空間内の錐
形に制限された下部)にそれぞれ配設され、当該空間を
合理的に利用した構造となる。なお、2サイクルエンジ
ンにおいては排気管は大きな容量に膨出された排気チャ
ンバの形態となることから、特に、上記のように大きな
空所を確保する必要がある。
【0014】また、本発明では、比較的高温となる排気
系が空間内の上部に配設される一方、加熱を極力回避す
る必要がある燃料ポンプやエンジンコントロールユニッ
ト等の小型補機類が空間内の下部に配設され、熱の対流
によって燃料ポンプが過度に加熱されてしまう事態が防
止される。更に、空間内の下部は水面に接する船底近傍
となるため、燃料ポンプやエンジンコントロールユニッ
トは配置環境が水温による冷却効果を得られる位置に配
設される。更にまた、本発明では、排気管等の排気系に
対して燃料ポンプやエンジンコントロールユニットをエ
ンジンを挟んで襷掛けの位置に配設し、燃料ポンプやエ
ンジンコントロールユニットに対する排気系からの輻射
熱をエンジンによって遮蔽して効果的に回避する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態に係るジェッ
ト推進ボートを図面を参照して説明する。図1には本実
施形態のジェット推進ボートを一部破断して示し、図2
には図1中のA−A矢視断面の構造を示し、図3には上
方から透視した本実施形態のジェット推進ボートを示し
てある。なお、以下の説明では前記した図4も適宜参照
し、図4と同一部分には同一符号を付して重複する説明
は割愛する。また、図4の破断位置は船体1の中心線上
であったが、図1は排気系を示すために破断位置を中心
線上より側方へずらしてある。
【0016】エンジン8は3気筒2サイクルエンジンで
あり、座席部3の下部に形成される断面略逆錐形の空間
6内に各気筒のシリンダ軸線を船底中央の逆錐形の頂部
に指向する態勢で起立して配設されている。なお、図2
に示すように、座席部3の下側部にはアッパーハルパネ
ル5によって乗員の足を支持するステップ40が形成さ
れており、また、アッパーハルパネル5とロアハルパネ
ル4とによって画成される空間6のステップ40の下部
にはフロート41が設けられている。この結果、座席部
3の下部に形成されてパワーユニットを収容する断面略
逆錐形の空間6は、上方からは座席部3によって規制さ
れ、下方からは山形の船底面によって規制され、側方か
らはフロート41によって規制された大きさとなってい
る。
【0017】エンジン8は3つの気筒を並列に配した構
造であり、クランクシャフトを船体1の前後方向へ延設
させて配設されている。エンジン8は、クランクケース
21の上方にシリンダブロック22とシリンダヘッド2
3とが順次重ねて一体に結合されており、クランクケー
ス21をエンジンハンガ42に取り付け、エンジンハン
ガ42をマウンティングブロック43を介してロアハル
パネル4に形成されたボス44に取り付けることによ
り、船体1に取り付けられている。エンジン8のシリン
ダブロック22に形成された3つのシリンダ孔にはそれ
ぞれピストン24が摺動自在に嵌装されており、各ピス
トン24はクランクシャフト25にコネクティングロッ
ド26を介して連結されている。したがって、ピストン
24の昇降に伴ってクランクシャフト25が回転駆動さ
れ、この回転駆動力がアウトプットシャフト13から出
力されてインペラ11が回転駆動される。
【0018】シリンダブロック22の一方の側面(図2
中の左側面)には各気筒に対応して吸気ポート27が設
けられており、これら吸気ポート27内にはそれぞれリ
ードバルブ28が設けられている。各吸気ポート27に
は吸気パイプ29が接続されており、吸気パイプはスロ
ットルバルブ(図示せず)を介してエアークリーナ30
に接続されている。また、吸気パイプ29には燃料噴射
器31が設けられており、燃料タンク15からの燃料が
燃料ポンプ32によって圧送されて燃料噴射器31から
噴射されるようになっている。したがって、操舵ハンド
ル2に付設されたスロットルレバー(図示せず)を操作
することによりスロットルバルブの開度が調整され、エ
アークリーナ30からの空気が吸気パイプ29を介して
吸気ポート27へ供給されるとともに、当該空気中に燃
料噴射器31から燃料が噴射され、クランクケース21
内には空気中に燃料が混合された混合気が供給される。
【0019】ここで、吸気ポート27はクランクケース
21に向けて下方へ指向して形成され、また、比較的大
きな容量となるエアークリーナ30はシリンダブロック
22の側部近傍(図2中の左側近傍)に配設されてお
り、これら吸気ポート27とエアークリーナ21との間
を吸気パイプ29が上下方向で接続した構造となってい
る。また、燃料ポンプ32はシリンダブロック22の下
端部にブラケット(図示せず)を介して取り付けられ
て、クランクケース21の側部近傍(図2中の左側近
傍)に配設されている。したがって、座席部3の下部に
形成された断面略逆錐形の空間6内の一側部において、
比較的大きな空所となるシリンダブロック22の上側部
近傍には比較的容量の大きな部品であるエアークリーナ
30が配設され、比較的小さな空所となるクランクケー
ス21の側部近傍には比較的容量の小さな部品である燃
料ポンプ32が配設されている。なお、図示はされてい
ないが、エンジン8の点火タイミング等を制御する電気
制御系のエンジンコントロールユニットも、燃料ポンプ
32と共にクランクケース21の同じ側の側部近傍に配
設されている。
【0020】シリンダブロック22の他方の側面(図2
中の右側面)には各気筒に対応して排気ポート33が設
けられており、これら排気ポート33内にはそれぞれ排
気制御バルブ34が設けられている。これら排気制御バ
ルブ34はシリンダ孔内に臨む排気開口の近くに揺動可
能に設けられており、図外の駆動制御機構によって船体
推進力に応じて揺動駆動される。すなわち、運転状況に
応じた最適な排気開口率となるように排気制御バルブ3
4が排気ポート33の開口面積を制御し、燃焼室からの
混合気の吹き抜け等を抑制して燃費の向上や排気の清浄
化を実現する。
【0021】各排気ポート33は排気マニホルド35に
接続されており、この排気マニホルド35を介して排気
チャンバ36に集合接続されている。また、排気チャン
バ36は空間6内の船体後端部に設けられたサイレンサ
37に接続されており、排気ポート33からの排気が排
気マニホルド35、排気チャンバ36、サイレンサ37
を介して図外の排気口から船体1の外部へ排出されるよ
うになっている。ここで、排気マニホルド35は船体1
の前方側(図1中の左方)へ向けて開口し、排気チャン
バ36は先端がこの開口に接続されている。そして、排
気チャンバ36は上方へ曲折された後に後方に延設され
てサイレンサ37に接続されており、比較的大きな容量
となる排気チャンバ36がシリンダブロック22の他方
の側部近傍(図2中の右側近傍)に配設されてた構造と
なっている。
【0022】また、排気チャンバ36の下方となるシリ
ンダブロック22の下端部にはブラケットを介してセル
モータ38が取り付けられており、このセルモータ38
によってクランクシャフト25が回転駆動されることに
より、エンジン8が始動される。ここで、セルモータ3
8はシリンダブロック22の下端部に取り付けられるこ
とによって、クランクケース21の他方の側部近傍(図
2中の右側近傍)に配設された構造となっている。した
がって、座席部3の下部に形成された断面略逆錐形の空
間6内の他側部において、比較的大きな空所となるシリ
ンダブロック22の上側部近傍には比較的容量の大きな
部品である排気チャンバ36が配設され、比較的小さな
空所となるクランクケース21の側部近傍には比較的容
量の小さな部品であるセルモータ38が配設されてい
る。
【0023】上記のように空間6内のシリンダブロック
22の左右両側近傍にエアークリーナ30等の吸気系と
排気チャンバ36等の排気系とを振り分けて配設すると
ともに、クランクケース21の左右両側近傍にセルモー
タ38と燃料ポンプ32及びエンジンコントロールユニ
ットとを振り分けて配設して、大きさに制限がある空間
6を合理的に利用した構造としているとともに、比較的
高温となる排気チャンバ36が燃料ポンプ32やエンジ
ンコントロールユニットより空間内の上部に配設して、
熱の対流による影響が燃料ポンプ32やエンジンコント
ロールユニットが極力及ばないようになっている。
【0024】なお、燃料ポンプ32やエンジンコントロ
ールユニットを排気チャンバ36等の排気系より下方に
配設することにより、上記のように排気系からの熱対流
の影響を極力避けることができるが、本実施形態では特
に、燃料ポンプ32やエンジンコントロールユニットは
エンジン8の一方の下側部に配設され、排気チャンバ3
6はエンジン8の他方の上側部に配設されて、燃料ポン
プ32及びエンジンコントロールユニットと排気チャン
バ36とエンジン8を挟んでが襷掛けの位置に配設され
ており、排気チャンバ36からの輻射熱に燃料ポンプ3
2やエンジンコントロールユニットが直接晒されないよ
うになっている。
【0025】上記構成のジェット推進ボートは、ステッ
プ40に足を乗せて座席部3に跨って着座した乗員が操
舵ハンドル2を操作することにより操縦される。エンジ
ン8は、乗員が図外のスイッチをオンさせてセルモータ
38を駆動させることにより始動され、吸気ポート27
からクランクケース21内に供給された混合気をピスト
ン24の下降に伴って掃気ポートから燃焼室内に供給
し、ピストン24の上昇によって混合気を圧縮して点火
燃焼させ、再びピストン24の下降によって排気を排気
ポート33から排気するとともに掃気を行うといった2
サイクル行程を繰り返し行う。
【0026】そして、エンジン8のアウトプットシャフ
ト13から出力された回転駆動力によってインペラ11
が回転駆動され、取水口9から取り入れられた水がジェ
ットノズル10から勢いよく噴出されて船体1が前方へ
推進される。なお、操舵ハンドル2の操作によって図外
のステアリングブレードの角度が変更され、このステア
リングブレードによって水流の噴出方向を変更すること
により船体1の進行方向が変更される。このジェット推
進ボートは、エンジン8並びにその補機類といったパワ
ーユニットが座席部3の下部に形成された空間6にコン
パクトに配設されているため、この種のジェット推進ボ
ートが本来有する操舵感や機動性をもって操縦すること
ができる。
【0027】なお、上記した実施形態では2サイクルエ
ンジンを搭載した例を示したが、本発明では4サイクル
エンジンを搭載する等といったように、エンジンの形式
には特に限定はない。また、上記した実施形態ではジェ
ット推進型の鞍乗り式小型船舶を示したが、本発明では
スクリュー推進型等といったように、船舶の推進形式に
は特に限定はない。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
エアークリーナ等の吸気系と排気管等の排気系とをシリ
ンダブロックの左右両側近傍に振り分けて配設するとと
もに、セルモータや燃料ポンプ等の小型補機類をクラン
クケースの左右両側近傍に振り分けて配設したため、座
席部の下部に形成される限られた大きさの略逆錐形の空
間内パワーユニットをコンパクトに収容することがで
き、本来有する操舵感や機動性を十分に備えた鞍乗り式
小型船舶を実現することができる。更に、比較的高温に
加熱される排気系に対する燃料ポンプやエンジンコント
ロールユニットの保護が実現され、燃料供給系や電気制
御系の所期の性能を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るジェット推進ボート
を一部破断して示す側面図である。
【図2】図1中のA−A矢視断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るジェット推進ボート
を透視して示す平面図である。
【図4】ジェット推進ボートの一例を一部破断して示す
側面図である。
【符号の説明】
1・・・船体、 2・・・操舵ハンドル、 3・・・座
席部、4・・・ロアハルパネル、 5・・・アッパーハ
ルパネル、 6・・・空間、8・・・エンジン、 21
・・・クランクケース、22・・・シリンダブロック、
30・・・エアークリーナ、31・・・燃料噴射器、
32・・・燃料ポンプ、36・・・排気チャンバ(排
気管)、 38・・・セルモータ、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵ハンドルの後部に鞍型の座席部を設
    けるとともに、当該座席部の下部の船体内に形成される
    断面略逆錐形の空間にエンジンを配設し、乗員が当該座
    席部に跨って乗船する鞍乗り式小型船舶において、 エンジンを前記空間内に気筒のシリンダ軸線を船底中央
    の逆錐形の頂部に指向させて起立して設け、 該エンジンの頂部に位置するシリンダブロックの左右両
    側近傍にエアークリーナ等の吸気系と排気管等の排気系
    とを振り分けて配設するとともに船底部近傍に位置する
    クランクケースの左右両側近傍にセルモータ・燃料ポン
    プ等の小型補機類を左右に振り分けて配設したことを特
    徴とする鞍乗り式小型船舶。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の鞍乗り式小型船舶にお
    いて、 クランクケースの一側に配設される小型補機類はセルモ
    ータであり、他側に配設される小型補機類は燃料ポンプ
    又はエンジンコントロールユニットであることを特徴と
    する鞍乗り式小型船舶。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の鞍乗り式小型船舶にお
    いて、 燃料ポンプ又はエンジンコントロールユニットをエンジ
    ンを挟んで排気管等の排気系と襷掛けの位置に配設した
    ことを特徴とする鞍乗り式小型船舶。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002227732A (ja) * 2001-02-05 2002-08-14 Yamato Giken Kk 水上艇の吸気装置
JP2011047773A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Yanmar Co Ltd エンジンおよびエンジンの検査方法

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