JPH10278313A - カラーインクジェットプリンタ - Google Patents

カラーインクジェットプリンタ

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JPH10278313A
JPH10278313A JP8373497A JP8373497A JPH10278313A JP H10278313 A JPH10278313 A JP H10278313A JP 8373497 A JP8373497 A JP 8373497A JP 8373497 A JP8373497 A JP 8373497A JP H10278313 A JPH10278313 A JP H10278313A
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Yoshihiro Ikeuchi
義宏 池内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー印字の高速印字処理を可能にするカラ
ーインクジェットプリンタを提供する。 【解決手段】 印字行の描画バッファの最上部の横ビッ
ト行に印字ヘッドの最上部ノズルを割り当て、描画バッ
ファの印字行の最下部ビットに、次の印字行の描画バッ
ファの全色数より1小さい数のビット行をつなげたもの
を編集バッファのデータとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーインクジェ
ット方式を利用したプリンタの、印字データ処理方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】OA機器から出力される情報を記録する
装置としてプリンタは広く普及しており、その方式の一
つにはインクジェット方式があるが、インクジェットプ
リンタでは複数色のインクを用いることでカラー印字が
可能である。カラーインクジェットヘッドの外観を第1
2図で表した。12、13、14はそれぞれ、マゼン
タ、シアン、イエローの3色のインクを吐出させるため
の印字ユニットである。第14図がノズル配置図であ
る。ノズル列内のノズル間隔は印字最小ピッチ26の1
3倍で、各ノズル列は印字最小ピッチ26だけずれてい
る。この印字ヘッドを印字媒体上で走査し、各ノズルか
らインクを吐出させるタイミングをコントロールするこ
とによって カラー印字を行う。
【0003】印字ヘッドの各ノズルからインクを吐出さ
せるかどうかのデータから成る印字バッファが作成され
る様子を、3色それぞれ20個のノズルを有する場合に
ついて説明する。第11図は単色の描画バッファの構造
図である。描画バッファは印字媒体上に形成される印字
結果のイメージパターンを書き並べておくもので、色毎
に複走査分、数行分有する。単色のノズル列でノズルの
並び方向を縦とし、それと垂直方向を横と定義すると、
印字するイメージパターンは、総ノズル数、すなわち縦
60ビット単位で並べていく。
【0004】先頭列の最上ビットが第0ビットで、第7
ビットまでが第0バイト、次の8ビットが第2バイトと
続き、第7バイトの第59ビットまで第1列のイメージ
パターンを書き込む。第60ビットから第63ビットは
対応するノズルが存在しないため空白にする。同様にし
て第2列に第8バイトから第15バイト、第3列に第1
6バイトから第23バイト、というように総列数分だけ
書き込んでいく。総列数は印字ヘッドの走査幅を最小印
字ピッチで割った数になる。以上の作業をそれぞれの色
に対して用意された描画バッファについて行うことで1
行分の描画バッファが完成する。これを少なくとも2行
分作成する。
【0005】第6図は描画バッファから編集バッファへ
データを変換して移していく様子を表している。編集バ
ッファはデータの各ビットがノズルの並びに対応して並
べたもので、色毎に縦62ビット1行分有する。単色ノ
ズル列のノズル間隔は印字最小ピッチの3倍なので、印
字ヘッドを走査して印字し印字最小ピッチだけ印字媒体
をノズル番号の小さい方へ移動させる、といった作業を
3回繰り返して縦方向に印字最小ピッチでドットを置く
ことができる。従ってこの1セットの印字作業で縦62
ビットのイメージデータが必要になることになる。
【0006】また、1セット中、第1走査でイエローの
ドットを置いた後、第2走査でその横ドット行にシアン
ドットが位置し、第3走査でその横ドット行にマゼンタ
ドットが位置することでその横ドット行に3色の表現を
するので、描画バッファの印字しようとする行の第0ビ
ットの横ドット行にイエローの第2ノズルを割り当て
て、そのドット行にシアン、マゼンタのドットも置くこ
とができる。1セット印字作業後、シアンは第59ビッ
ト、マゼンタ第58ビットと第59ビットを残してしま
うが、1行前の同一ビットをシアンは第1走査、マゼン
タは第1走査と第2走査で印字するので、前記残りの部
分は次のセットの印字作業で埋められることになる。
【0007】従って描画バッファにおいて、前回印字し
た行の第58ビットから印字する行の第59ビットまで
の62ビットが1セットの印字に必要なイメージデータ
となる。これを、編集バッファに第0ビットから第61
ビットとして書き込むためにビットシフトの作業を行
う。この様子を第7図に示す。描画バッファのデータ列
7を2ビットだけ上位ビット方向にシフトしたデータ列
8と、前の行の描画バッファのデータ列の第7バイトを
2ビットだけ上位方向にシフトしたデータ10と、を足
したデータ列11を編集バッファに書き込む。これを全
列、各色について行う。このように、前の行のデータも
必要なため、印字開始先頭行の時には空の描画バッファ
を第0行目として持っておく。
【0008】1セットの印字作業の各走査での印字バッ
ファの作成の様子を第8図から第10図に示す。印字バ
ッファは第0ビットが第0ノズルに、第1ビットが第1
ノズルに、というように対応しており、最初の印字タイ
ミングでビット列4で全ノズルが一斉に駆動され、次の
印字タイミングでデータ列5、次でデータ列6、と印字
されていく。各色のノズル位置に合わせて、マゼンタは
編集バッファの第0ビット、シアンは第1ビット、イエ
ローは第2ビットから縦3ビットおきの横ビットライン
を印字バッファへコピーする。そして第1走査でこの印
字バッファの内容を印字する。次に編集バッファの全列
について下位ビット方向へ1ビットだけシフトし、同様
に印字バッファを作成し、第2走査を行う。さらに第3
走査でも同様の作業を行う。以上のようにして印字媒体
への印字が成されていく。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の方法では編集バッファを作成するときに印字行
のデータすべてを2ビット上位方向へシフトするにもか
かわらず、3回の走査印字では編集バッファ2ビット下
位方向へシフトするという、1度シフトしたものを元に
戻すという作業をしているため、効率が悪く処理時間が
かかるという欠点がある。これは、色数が多いほど、ま
た単色当たりのノズル数が多いほど編集バッファ作成時
のデータ操作の量が多くなってしまう。
【0010】以上の問題を解決するために、本発明の目
的は、より効率良く印字バッファを作成し、カラー印字
の高速印字処理を可能にするカラーインクジェットプリ
ンタを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、印字行の描画バッファの第0ビットの横
ドット行にマゼンタの第0ノズルを割り当て、次の印字
行の描画バッファの第0ビットと第1ビットを加えたも
のを編集バッファに書き込む手段から構成される。
【0012】
【発明の実施の形態】第1図は本発明の描画バッファか
ら編集バッファを作成する行程の、印字開始先頭行の場
合について表した図である。印字開始時、描画バッファ
の第0行目には空白のデータを書く。第1行目には先頭
行のイメージデータを書き込む。第0行目の第0ビット
をマゼンタの第0ノズルに割り当てると、第1図の描画
バッファにおいて、第0行の第0ビットから第1行の第
1ビットまでの62ビットが1セットの印字に必要なイ
メージデータとなる。
【0013】前記62ビットを、編集バッファに第0ビ
ットから第61ビットとして書き込むためにビットシフ
トの作業を行う。この様子を第2図に示す。描画バッフ
ァの第0行の第0ビットから第59ビットは、編集バッ
ファの第0ビットから第59ビットに対応するので、ビ
ットシフトの必要がなくそのまま描画バッファから編集
バッファへとコピーできる。編集バッファの第60ビッ
トと第61ビットは、描画バッファの第1行の第0ビッ
トと第1ビットに対応するので、描画バッファの第1行
の第0バイトを上位方向へ4ビットだけシフトしたバイ
トの中の第4ビットと第5ビットを、編集バッファの第
60ビットと第61ビットにコピーする。以上の1列分
の作業を全列行い、さらに全色行って編集バッファを作
成する。
【0014】1セットの印字作業の各走査での印字バッ
ファの作成の様子を第3図から第5図に示す。印字バッ
ファは第0ビットが第0ノズルに、第1ビットが第1ノ
ズルに、というように対応しており、最初の印字タイミ
ングでビット列4で全ノズルが一斉に駆動され、次の印
字タイミングでビット列5、次にビット列6、と印字さ
れていく。各色のノズル位置に合わせて、マゼンタは編
集バッファの第0ビット、シアンは第1ビット、イエロ
ーは第2ビットから縦3ビットおきの横ビットラインを
印字バッファへコピーする。そして第1走査でこの印字
バッファの内容を印字する。
【0015】次に編集バッファの全列について下位ビッ
ト方向へ1ビットだけシフトし、同様に印字バッファを
作成する。そして、各ノズル位置をノズル番号の大きい
方向に印字ピッチ分移動させるため、印字媒体を印字ピ
ッチ分搬送した後、第2走査で印字バッファの内容を印
字する。さらに第3走査でも同様の作業を行う。このと
き、マゼンタノズル0は、第1図を参考にすると、描画
バッファの第0行の第2ビットの位置にある。次の印字
セットの第1走査ではマゼンタノズル0は描画バッファ
の第1行の第0ビットの位置になければならないので、
その第1走査前に印字媒体を58ビットライン分、すな
わち印字ピッチの58倍の距離だけ搬送する。
【0016】印字開始時の最初の1セットの印字作業に
おいては第1行の印字データの一部が印字される。すな
わち、第1行の第0ビットのドットラインのシアン、第
0ビットと第1ビットのドットラインのイエローがそれ
である。したがって、次の印字セットの第1走査ではマ
ゼンタの第0ノズルが第1行の第0ビット、シアンの第
0ノズルが第1行の第1ビット、マゼンタの第0ノズル
が第1行の第2ビットを担当すれば2回の印字セットで
隙間なく印字ドットを埋めることができる。以上の作業
を繰り返し継続することで印字媒体へのカラー印字が形
成される。
【0017】本実施例においては、便宜上、マゼンタ、
シアン、イエローの3色で、またこの順番にノズル番号
の大きくなる配置とし、それぞれ単色につき20ノズル
の合計60ノズルのヘッドを扱ったが、本発明は、任意
の色数で、色の種類は特定せず、単色当たりのノズル数
も特定するものではない。
【0018】色の数をm、単色当たりのノズル数をn、
全ノズル数をNとすると、N=m×nで、これが描画バ
ッファに書き込むイメージデータの縦ビット数で、その
縦1列のビットデータのバイト数は、{(N+7)÷
8}バイトとなる。この場合のノズル位置の関係を表し
た図が第15図である。第1色ノズル列27から印字ピ
ッチづつ順次だけずらして第2色28、第3色29と続
き、第m色30までとなる。
【0019】単色ノズル列のノズル間隔は印字ピッチの
m倍であるため、その間のmドット分の印字を行わなく
てはならない。したがって、各印字セットではm回の走
査を行い、各走査の前に印字媒体を印字ピッチ分搬送す
る。印字セットでは第1走査で縦Nビットのデータを印
字し、その後の残り(m−1)回の走査を行うので、印
字で使用する縦の全ビット数は、{N+(m−1)}ビ
ットで、この縦ビット数の編集バッファを作成する。ま
た、印字開始先頭以外の印字セットの、第1走査の前で
は、第1色の先頭ノズルで次の行の描画バッファの第0
ビットを印字するため、印字媒体を印字ピッチの{N+
(m−1)}倍だけ搬送する。
【0020】描画バッファから編集バッファを作成する
ときのビット操作は、例えば印字開始先頭の印字セット
の場合、描画バッファの、第0行の第Nビットに第1行
の第0ビットから(mー1)ビット分をつなげる、とい
うものになる。ビットのシフト数は、N÷8の余りに等
しい。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、印字行の最上部ビット
行に印字ヘッドの最上部ノズルを割り当て、次の印字行
の最上部2ビット行までを1行印字のためのデータとし
て扱うことで、編集バッファ作成時に全データをシフト
する作業を省くことができるので、印字のためのデータ
処理時間を短縮でき、高速な印刷が可能になる、という
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、印字開始先頭行の場合の、描画バッ
ファから編集バッファを作成する行程の説明図。
【図2】本発明の、描画バッファのデータの操作の説明
図。
【図3】本発明の、第1走査における印字バッファとノ
ズルの対応の説明図。
【図4】本発明の、第2走査における印字バッファとノ
ズルの対応の説明図。
【図5】本発明の、第3走査における印字バッファとノ
ズルの対応の説明図。
【図6】従来の、印字開始先頭行の場合の、描画バッフ
ァから編集バッファを作成する行程の説明図。
【図7】従来の、描画バッファのデータの操作の説明
図。
【図8】従来の、第1走査における印字バッファとノズ
ルの対応の説明図。
【図9】従来の、第2走査における印字バッファとノズ
ルの対応の説明図。
【図10】従来の、第3走査における印字バッファとノ
ズルの対応の説明図。
【図11】印字データを格納する描画バッファの構造の
説明図。
【図12】ヘッドを印字媒体側から見た斜視図。
【図13】ヘッドが印字媒体上を走査する様子の説明
図。
【図14】ノズル配置の説明図。
【図15】任意の色数、任意のノズル数の場合のノズル
配置の説明図。
【符号の説明】
1 第1行の描画バッファの、第0バイトデータをビッ
トシフトしたバイトデータ 2 第0行の描画バッファの列データ 3 1と2の和の列データ 4 印字バッファの第0列データ 5 印字バッファの第1列データ 6 印字バッファの第2列データ 7 第1行の描画バッファの列データ 8 第1行の描画バッファの列データをビットシフトし
た列データ 10 第0行の描画バッファの、第7バイトデータをビ
ットシフトしたバイトデータ 11 8と10の和の列データ 12 マゼンタ・印字ユニット 13 シアン・印字ユニット 14 イエロー・印字ユニット 15 マゼンタ・ノズル板 16 シアン・ノズル板 17 イエロー・ノズル板 18 ノズル列 19 第0ノズル 20 第1ノズル 21 第2ノズル 22 第3ノズル 23 第57ノズル 24 第58ノズル 25 第59ノズル 26 印字ピッチ 27 m色ヘッドの第0ノズル 28 m色ヘッドの第1ノズル 29 m色ヘッドの第2ノズル 30 m色ヘッドの第mノズル 31 印字ヘッド 32 印字媒体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字最小ピッチに色数を乗じた間隔で配
    置されたノズル列と、前記ノズル列が各色毎に印字最小
    ピッチだけずらして複数設置された印字ヘッド、を有す
    るインクジェットプリンタであって、 印字ヘッドの高さ分の帯の1行のデータを印字するの
    に、行データの最上部の横ドット行に印字ヘッドの最上
    部ノズルを割り当て、現在の印字ヘッド位置の行データ
    と、次の行データの、印字媒体搬送方向先頭から色数よ
    り1つ小さい数だけのドット行、を印字範囲とすること
    を特徴とするカラーインクジェットプリンタ。
JP8373497A 1997-04-02 1997-04-02 カラーインクジェットプリンタ Expired - Fee Related JP3958823B2 (ja)

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