JPH10277229A - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JPH10277229A
JPH10277229A JP8531197A JP8531197A JPH10277229A JP H10277229 A JPH10277229 A JP H10277229A JP 8531197 A JP8531197 A JP 8531197A JP 8531197 A JP8531197 A JP 8531197A JP H10277229 A JPH10277229 A JP H10277229A
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glass
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高明 市原
Koichi Iida
功一 飯田
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和利 船橋
Katsuhiro Tsuchiya
万博 土屋
Mutsumi Tsuboi
睦 坪井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外力に起因するガラス枠200の撓みを防止
し得る手段を備えたパチンコ機を提供すること。 【解決手段】 上記課題を解決する本発明のパチンコ機
は、遊技盤の遊技盤面を透視し得る開口部を有するとと
もに該開口部を塞ぐガラス板を着脱可能に支持し得るガ
ラス枠200を備えたパチンコ機であって、そのガラス
枠200はパチンコ機本体表面側に開閉可能に軸支され
ており、そのガラス枠200の開放側には該ガラス枠2
00をパチンコ機本体に閉じた際に該パチンコ機本体側
とロック状態で係合し得る撓み防止手段が設けられてお
り、そのガラス枠200をパチンコ機本体に閉じた場合
において、該撓み防止手段がパチンコ機本体側にロック
状態で係合されることによって、外力によるガラス枠2
00開放側の撓み発生が防止されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパチンコ遊技を実施
するためのパチンコ機に関するものであり、詳しくは、
ガラス枠を備えたパチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、いわゆるパチンコ遊技の高度化お
よび多様化が急速に進行しつつあり、これに付随してパ
チンコ機本体も高度に装飾化されるようになってきた。
例えばパチンコ機表面側に装着されているガラス枠は、
本来、変動入賞装置や図柄表示装置等の種々のパチンコ
遊技装置を備えてパチンコ機本体に装備された遊技盤の
遊技盤面をガラス板で覆い当該遊技盤面を外部と遮断す
るためのものである。このため、従来のガラス枠はパチ
ンコ機表面に開閉可能に装着された額縁状の金枠でしか
なかった。しかるに、近年、パチンコ機の装飾化は上記
ガラス枠部分にも及んでいる。
【0003】例えば、特開平7−213722号公報お
よび特開平8−131634号公報に開示されているパ
チンコ機には、遊技領域に相当する遊技盤面を透視し得
る開口部と当該開口部を塞ぐ透明板(即ちガラス板)と
を備えると共に当該開口部の周囲に種々の装飾を施した
合成樹脂製の透明板保持枠(即ち本明細書におけるガラ
ス枠)が装備されている。このような樹脂製ガラス枠は
成形加工が容易であるため、外観上、様々なデザインを
施すことができる。さらに、凹凸を設けることによって
種々の電装品あるいは装飾部材を配置することができ
る。このため、最近の樹脂製ガラス枠は高度に装飾化お
よび大型化されつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近の樹脂
製ガラス枠は、高度に装飾化された結果、ガラス枠全体
が遊技者側(すなわちパチンコ機の前方)に突出して遊
技者が掴みやすい構造となってきており、不心得な遊技
者が当該ガラス枠を掴んで無理にこじ開けようと引っ張
る場合も想定される。このため、このような高度に装飾
化および大型化した樹脂製ガラス枠では以前にもまして
その強度をあげることが必要となってきている。しかし
ながら、このような高度に装飾化および大型化したガラ
ス枠は基本的に合成樹脂製の部材から構成されているた
め、従来の金属製ガラス枠(いわゆる金枠)よりも剛性
が低い。従って、このようなガラス枠に通常レベル以上
の外力(典型的には引っ張り力)が加えられた場合に
は、当該ガラス枠自体が撓んでしまうおそれがあった。
すなわち、従来の樹脂製ガラス枠を備えたパチンコ機に
おいては、不心得な遊技者等がパチンコ機本体に閉じら
れている状態のガラス枠を無理にこじ開けようとして引
っ張った場合に、当該ガラス枠が撓んでしまうおそれが
あった。しかるに、このような状態でのガラス枠の撓み
は、当該ガラス枠に装着されているガラス板の装着位置
がずれてしまう原因となったり、或いは当該ガラス枠と
パチンコ機本体との間に隙間を生じさせたりするため、
特に不正行為防止の観点から好ましくない。
【0005】本発明は、高度に装飾化された樹脂製ガラ
ス枠を備えるパチンコ機における上記問題点を解決する
ものであり、その目的とするところは、外力に起因する
ガラス枠の撓みを防止し得る手段を備えたパチンコ機を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、遊技盤の遊技盤面を透視し得る
開口部を有するとともに当該開口部を塞ぐガラス板を着
脱可能に支持し得るガラス枠を備えたパチンコ機であっ
て、そのガラス枠はパチンコ機本体表面側に開閉可能に
軸支されており、そのガラス枠の開放側には、当該ガラ
ス枠をパチンコ機本体に閉じた際に当該パチンコ機本体
側とロック状態で係合し得る撓み防止手段が設けられて
おり、当該ガラス枠をパチンコ機本体に閉じた場合にお
いて、当該撓み防止手段がパチンコ機本体側にロック状
態で係合されることによって、外力によるガラス枠開放
側の撓み発生が防止されることを特徴とするパチンコ機
(以下、本発明の第一のパチンコ機という。)を提供す
る。
【0007】なお、本明細書において「パチンコ機」
は、いわゆるパチンコ遊技を行なうための遊技機の総称
であり、特定の遊技によって限定されることを意図した
ものではない。従って、一般的なパチンコ遊技(典型的
には、鋼球を遊技盤上の所定の入賞口に入れて所定の賞
品球を獲得する遊技)の他、一定数の鋼球(以下、パチ
ンコ球という。)を遊技盤上に射出して所定の当たり状
態の成立を目的とする所謂アレンジボール遊技を行なう
遊技機等も、本明細書における「パチンコ機」に包含さ
れる。また、本明細書において「ガラス」は、透明若し
くは半透明の無結晶性固化物の総称であり、特定の材質
に限定されるものではない。従って、典型的なケイ酸塩
無機ガラスの他、例えばアクリル酸樹脂等からなる有機
ガラス(いわゆるプラスチック)も本明細書における
「ガラス」に包含される。
【0008】本発明の第一のパチンコ機では、上記ガラ
ス枠の開放側に上記撓み防止手段が設けられているた
め、ガラス枠をパチンコ機本体に閉じた際に当該ガラス
枠の開放側に外力を加えても、当該ガラス枠が撓むこと
がない。従って、本発明の第一のパチンコ機によれば、
不心得な遊技者等がガラス枠開放側を無理に引っ張った
場合であっても、当該ガラス枠に装着されているガラス
板の装着位置のずれ(がたつき)や異物挿入等の不正行
為のもととなる隙間の発生を防止することができる。
【0009】本発明の第一のパチンコ機の好ましい一態
様は、上記撓み防止手段が上記ガラス枠裏面の開放側に
沿ってほぼ等間隔に設けられた3個またはそれ以上の係
合片から構成されていることを特徴とする(以下「本発
明の第二のパチンコ機」という。)。本発明の第二のパ
チンコ機では、ガラス枠の開放側とパチンコ機本体側と
が3個またはそれ以上の係合片においてロック状態で係
合され得るため、当該ガラス枠開放側のパチンコ機本体
への係合部相互の間隔を短くすることができる。このた
め、本発明の第二のパチンコ機によれば、ガラス枠20
0をパチンコ機本体側にロックした際の当該ガラス枠の
外力に対する剛性を高めることができる。
【0010】さらに本発明は、上記第一または第二のパ
チンコ機において、上記ガラス枠の軸支側には、当該ガ
ラス枠をパチンコ基本体に閉じた際に当該パチンコ機本
体側と係合し得る撓み防止手段が当該ガラス枠の回転軸
に沿って設けられており、上記ガラス枠をパチンコ機本
体に閉じた場合において、当該撓み防止手段がパチンコ
機本体側に係合されることによって、外力によるガラス
枠軸支側の撓み発生が防止されることを特徴とするパチ
ンコ機(以下「本発明の第三のパチンコ機という。)を
提供する。本発明の第三のパチンコ機では、上記ガラス
枠の軸支側にも上記撓み防止手段が設けられているた
め、本発明の第一および第二のパチンコ機と同様にガラ
ス枠開放側において外力によるガラス枠の撓み発生を防
止することに加えガラス枠軸支側においても当該ガラス
枠の外力による撓み発生を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のパチンコ機に係る
好適な一実施形態について図面に基づいて説明する。ま
ず、パチンコ機100の表面側の構成について、図面を
参照しながら説明する。なお、図1は本実施形態に係る
パチンコ機100の正面図である。図2および図3はパ
チンコ機100の概略を示す斜視図である。
【0012】1.パチンコ機の全体構造 このパチンコ機100は、大まかにいって、木枠10
2、機構板700、ベース枠500、および遊技盤60
0、前板106、および、本発明を特徴付けるガラス枠
200とから構成されている。このうち、後述する種々
の遊技装置類を備えるパチンコ機100本体は、木枠1
02、機構板700、ベース枠500、および遊技盤6
00から構成されており、そのパチンコ機100本体の
表面側に前板106およびガラス枠200が装備されて
いる。機構板700と遊技盤600とはベース枠500
に取り付けられている。そして、機構板700と遊技盤
600が取り付けられたベース枠500は、木枠102
に対して開閉可能に軸支されている。後述のとおり、ガ
ラス枠200はベース枠500に対して開閉可能に軸支
されており、前板106もベース枠500に対して開閉
可能に軸支されている。すなわち、パチンコ機100
は、図2に示すように、長方形枠状に成形された木枠1
02の前面に対して、額縁状に成形されたベース枠50
0が開閉可能に軸着されている。そのベース枠500の
下方には、当該ベース枠500と木枠102との隙間を
埋めるため、填め板103が木枠102に嵌め込まれて
いる。また、図3に示すように、このベース枠500の
裏面側には、本パチンコ機100においてパチンコ遊技
を実施するために必要な種々の機械式装置類を備えた機
構板700(詳細は後述する)がベース枠500に対し
て開閉可能に軸着されている。また、図3に示すよう
に、複数の締め具701aを備えた支持枠701がベー
ス枠500裏面に固定されている。そして、種々のパチ
ンコ遊技装置を装備した遊技盤600(図2参照)と機
構板700とが、上記締め具701aによってベース枠
500に固定されている。締め具701aをはずすこと
で機構板700をベース枠500から開き、遊技盤60
0をはずすことができる。なお、図3に示すように、ベ
ース枠500裏面の開放側端部には、上下二つのフック
片501a,501bがスライド可能に装着されてい
る。この結果、ベース枠500を木枠102に閉じた際
にはこれらフック片501a,501bが当該木枠10
2側の対応する箇所に設けられた平板の係合開口部(図
示せず)に係合され、当該ベース枠500にロック(施
錠)される。なお、ベース枠500の解錠は、後述の施
錠装置504によって行われる。
【0013】一方、図2に示すように、ベース枠500
の表面側には、後述する種々の構成部材から構成されて
いるガラス枠200と当該ガラス枠200の下方に隣接
する前板106とが設けられている。これらはいずれも
ベース枠500に固設された蝶着金具(後述する上ヒン
ジ部160等)によって当該ベース枠500に開閉可能
に装着されている。このガラス枠200と前板106の
開放側であってベース枠500の右端中程のやや下方寄
りには、後述の施錠装置504を作動させるための鍵を
挿入する鍵穴114が設けられている。また、ベース枠
500の表側には、上記前板106の下方においてパチ
ンコ球の受け皿の一つである下皿110が灰皿112を
付設して取り付けられている。さらにその右側には、後
述の発射装置510を起動させてパチンコ球を遊技盤面
152上に発射させるためのハンドル134が回動可能
に軸支されている。以下、本パチンコ機100の表面側
の各構成についてさらに詳述する。
【0014】2.ガラス枠 まず、本パチンコ機100におけるガラス枠200の構
成について図面を参照しつつ説明する。なお、図4はガ
ラス枠200を構成する主要構成部材の背面図であり、
図5は当該各主要構成部材を組み付けた状態を示す背面
図である。また、図6(A)は、本ガラス枠200の背
面図である。また、図7および図8は、各々、本ガラス
枠200に装着された各種基板の配置および配線状態を
模式的に示す正面図および背面図である。
【0015】(2−1)ガラス枠の全体構成 図1および図2に示すように、本実施形態に係るガラス
枠200は、パチンコ機100の外観における装飾効果
を高めるべくデザインの統一性を企図して構築されたも
のであり、後述する種々の部品類を装着あるいは配置す
るための凹凸形状を有する合成樹脂製の部材をその主要
構成部材とするものである。そして、このガラス枠20
0の中央部には、ベース枠500に装着された遊技盤6
00の遊技盤面152が透視され得るように円形状の開
口部200aが形成されている。
【0016】本ガラス枠200は、所定の形態に予め形
成された複数の組み立て部品ユニットを後述する手順に
従って組み付けることによって構築されたものである。
図4に示すように、本ガラス枠200の外形は、基本的
には枠の上部および下部を各々構成する合成樹脂製の上
枠部材201および下枠部材205、ならびに左右両側
部を構成する半透明の合成樹脂製の装飾部材202a,
202cを組み付けることによって構成されている。以
下、本ガラス枠200を構成する各組み立て部品ユニッ
トについて説明する。
【0017】図4に示すように、ガラス枠200におけ
る枠上部を構成する組み立て部品ユニット(以下「上部
構成ユニット」という。)は、上枠部材201を主要構
成部材とするものである。この上枠部材201は一体成
形された合成樹脂製であり、後述する種々の部品類を装
着あるいは配置するための凹凸形状を有している。図1
および図4に示すように、この上枠部材201には、パ
チンコ機100の表面側からみて左右一対の凸部201
a,201bが形成されている。これら凸部201a,
201bには複数のスリットが設けられており、当該ス
リットには半透明の樹脂製のカバー部材214が取り付
けられている(図1)。また、図8に示すように、これ
ら凸部201a,201bの裏面側(即ちパチンコ機1
00本体に面する側。以下同じ。)には、各々、LED
基板206b,206dが装着されている。これによ
り、上記カバー部材214の位置に複数のLED211
a,211b,211cを配置することができる(図7
参照)。
【0018】一方、上枠部材201の両凸部201a,
201bに挟まれた中央部分の表面側(即ち、パチンコ
機100の正面側。以下同じ。)には、ランプ基板20
6cを取り付けるための位置決め片を備えた基板取付け
部(図示せず)が形成されており、当該基板取付け部に
は後述する複数個のランプ208a,208bを備えた
ランプ基板206cが装着されている(図7参照)。こ
のとき、図4に示すように、上枠部材201には上記ラ
ンプ基板206cを当該上枠部材201に装着した際の
各ランプの配置に合わせてランプ取付け穴209が設け
てある。このことによって、後述するように、ランプ基
板206cを上枠部材201からいちいち取り外すこと
なく、ランプの装着または交換をガラス枠200の裏面
側から容易に行うことができる。
【0019】また、図7および図8に示すように、上記
ランプ基板206cと左右一対のLED基板206b,
206dとは、コネクタ213e,213f,213
g,213hを有する配線ケーブル210c,210d
によって電気的に接続されている。すなわち、上枠部材
201には上記ランプ基板206cの近傍において配線
用スリット212が設けられており、この配線用スリッ
ト212に上記配線ケーブル210c,210dを通す
ことによって、上枠部材201の表面側に装着されたラ
ンプ基板206cと上枠部材201の裏面側に装着され
たLED基板206b,206dとを相互に接続するこ
とができる。さらに、当該LED基板206b,206
dには、両端にコネクタ213c,213d,213
i、213jを有する配線ケーブル210b,210e
が別途装着されており(図7および図8)、ガラス枠2
00の左右両側部に配置される後述のランプ基板206
a,206eと電気的に接続させることができる。な
お、図1に示すように、上枠部材201の中央部表面側
には半透明の樹脂製の装飾部材202bが装着されてお
り、上記ランプ基板206cを被覆している。
【0020】次に、ガラス枠200における枠下部を構
成する組み立て部品ユニット(以下「下部構成ユニッ
ト」という。)について説明する。図4に示すように、
本実施形態に係る下部構成ユニットは、下枠部材205
を主要構成部材とするものである。この下枠部材205
は、一体成形された合成樹脂製であり、後述する種々の
部品類を装着あるいは配置するための凹凸形状を有して
いる。なお、下枠部材205の下縁部分は裏面側に折れ
曲がってリブを形成しており、後述する前板106上端
部の防犯フランジ部120と咬合され得る。図1および
図4に示すように、この下枠部材205には左右一対の
飾り窓204a,204bが設けられている。このた
め、後述するように、パチンコ機100に係る関係者
は、ベース枠500からガラス枠200を開放すること
なく当該飾り窓204a,204bを通して遊技盤面1
52上に張り付けられた証紙類等を透視することができ
る。また、下枠部材205の中央部分には後述する操作
ユニット304を装備するための収納部204cが形成
されている(図4)。
【0021】次に、ガラス枠200における左右両側部
を構成する組み立て部品ユニット(以下「側部構成ユニ
ット」という。)について説明する。図4に示すよう
に、本実施形態に係る側部構成ユニットは、各々、装飾
部材202a,202cを主要構成部材とするものであ
る。これら装飾部材202a,202cは、上部構成ユ
ニットにおいて上枠部材201の中央部表面側に装着さ
れた装飾部材202bと同様のデザインが施された半透
明の樹脂製部材である。これら装飾部材202a,20
2cの上縁部および下縁部には、嵌合用溝(図示せず)
あるいはビス取付け穴203cを設けた係合片203a
が形成されており、後述する手順に基づいて上記上枠部
材201および下枠部材205と組み付けることができ
る。また、これら装飾部材202a,202cの上縁部
および下縁部には、後述する基板取付け板207を当該
装飾部材202a,202cに取り付けるための取付け
片203bが設けられている。
【0022】以上のとおり、本実施形態に係る上部構成
ユニット、下部構成ユニット、および側部構成ユニット
は、各々、独立して作製され得るガラス枠200構築用
組み立て部品ユニットである。すなわち、上記各構成ユ
ニットは何れも他のユニットの作製状況に依存すること
なく相互に独立した平行作業によって組み立てることが
できる。従って、本パチンコ機100を大量に製造する
場合等におけるガラス枠200組み立て作業の際には上
記各構成ユニットを個々別々に必要に応じて供給するこ
とができるため、当該作業効率を向上させると共に当該
作業時間を短縮することができる。以下、上述の各構成
ユニットを組み付けて成る本ガラス枠200の構築手順
の一態様を説明する。
【0023】まず、上部構成ユニットと左右両側部構成
ユニットとの組み付けについて説明する。図4に示すよ
うに、上枠部材201の両凸部201a,201bにお
ける裏面側下縁部分には、上記側部構成ユニットを構成
する装飾部材202a,202cを係合するための係合
リブ201cが当該裏面に対して垂直方向に突設されて
いる。また、上枠部材201の下縁部分であって上記係
合リブ201cの近傍には、左右両側部構成ユニットお
よび後述する補強板254、260をビス着するための
取付けボス201dが左右に一対ずつ形成されている。
その一方で、両装飾部材202a,202cの上縁部に
は、図4に示すように、上述の嵌合用溝を設けた係合片
203aが形成されている。而して、図5に示すよう
に、上記係合片203aの嵌合用溝に上枠部材201の
係合リブ201cを嵌めこむことによって、上部構成ユ
ニットと左右両側部構成ユニットとを仮止め状態で連結
することができる。
【0024】また、上述のとおり、両装飾部材202
a,202cの下縁部においても嵌合用溝あるいはビス
取付け穴203cを設けた係合片203aが形成されて
いる。これに対応して、下枠部材205の裏面側上縁部
分には、上記上枠部材201と同様、両装飾部材202
a,202cを係合するための係合リブ205aが当該
裏面に対して垂直方向に突設されるとともに、その近傍
には左右両側部構成ユニットおよび後述する補強板25
4、260をビス着するための取付けボス205dが左
右に一対ずつ形成されている。而して、図5に示すよう
に、上記係合片203aの嵌合用溝に下枠部材205の
係合リブ205aを嵌めこみ、更に上記係合片203a
のビス取付け穴203cと下枠部材205の取付けボス
205d(但し外側に配置されているもの;図5参照)
とを重ね合わせつつビス着することによって、下部構成
ユニットと左右両側部構成ユニットとを連結することが
できる。
【0025】上述のとおり、上枠部材201(上記仮止
め状態)および下枠部材205(上記ビス着状態)に連
結された左右両装飾部材202a,202cの裏面側に
は、次いで、ランプ基板206a,206e(図7)を
予め装着した樹脂製の基板取付け板207が取り付けら
れる。すなわち、図4および図5に示すように、装飾部
材202a,202cの上縁部および下縁部には、取付
け片203bが設けられているとともに、対応する基板
取付け板207の位置には取付け穴207a(図6
(A))が設けられている。而して、当該取付け片20
3bと当該取付け穴207aとを係合させる(好ましく
はさらにビス(図示せず)で締着する)ことによって、
基板取付け板207を左右の装飾部材202a,202
cに各々取り付けることができる(図6(A)参照)。
一方、図6(A)に示すように、基板取付け板207の
上端部および下端部は、各々、上枠部材201および下
枠部材205の縁部と重なり合うように延伸されてい
る。この延伸部分(即ち重なり部分)には、上枠部材2
01の下縁部および下枠部材205の上縁部に設けられ
た上記ビス着用取付けボス201d,205dに各々対
応するビス取付け穴207d(図6(A)参照)が設け
られており、これらビス取付け穴207dを各々対応す
る上記取付けボス201d,205dに重ね合わせつつ
ビス着することによって、当該基板取付け板207を上
枠部材201および下枠部材205に止着することがで
きる。すなわち、このことによって、両側部構成ユニッ
トが上部構成ユニットおよび下部構成ユニットに止着さ
れる。このとき、図7および図8に示すように、両基板
取付け板207に装着されているランプ基板206a、
206eは、各々、上記コネクタ213c,213d,
213i,213jを有する配線ケーブル210b,2
10eによって、上枠部材201に装着されているLE
D基板206b,206dと電気的に接続される。な
お、ガラス枠200軸支側における側部構成ユニット
(図7における左側)に配置されたランプ基板206a
の一端にはコネクタ213bを介して配線ケーブル21
0aが装着されている。そして、この配線ケーブル21
0aは、後述する配線引出し口218(図6(A))よ
り引き出され、コネクタ213aを介してパチンコ機1
00本体側に設けられた枠制御装置758(図30参
照)に接続されている。
【0026】一方、基板取付け板207には、上述の上
枠部材201と同様、ランプ基板206a,206eを
当該基板取付け板207に装着した際の各ランプの配置
に合わせてランプ取付け穴209が設けてある(図8参
照)。このことによって、後述するように、基板取付け
板207を装飾部材202a,202cからいちいち取
り外すことなく、ランプの装着または交換をガラス枠2
00の裏面側から容易に行うことができる。なお、上記
構築手順によって構築されたガラス枠200においての
ランプの装着または交換については、後述する図20の
説明ととともに詳述する。
【0027】次に、図6を参照しつつ本実施形態に係る
ガラス枠200の裏面側に設けられた補強板252,2
54,256,260について説明する。上記手順に従
って構築されたガラス枠200の裏面には、金属製補強
板252,254,256,260が当該ガラス枠20
0の裏面側をほぼ覆うようにしてビス着されている。す
なわち、図6(A)に示すように、本実施形態において
は、ガラス枠200上部であってLED基板206b,
206dの上方域に配置される補強板252(以下「上
部補強板252」という。)、ガラス枠200の軸支側
において上下に亘って配置される補強板254(以下
「軸支側補強板254」という。)、ガラス枠200の
開放側において上下に亘って配置される補強板260
(以下「開放側補強板260」という。)、ならびに、
ガラス枠200下部であって飾り窓204a,204b
の下方域に配置される補強板256(以下「下部補強板
256」という。)の計4枚の補強板252,254,
256,260が、ガラス枠200の裏面側に装着され
ている。このことによって、本ガラス枠200の剛性を
高めている。
【0028】このうち、軸支側補強板254および開放
側補強板260の一端(すなわち中央開口部200a
側)はガラス枠200裏面に対して垂直方向に折り曲げ
られており、後述するガラス支持枠254a,260a
を形成している。一方、下部補強板256は、上記軸支
側補強板254および開放側補強板260に設けられた
ガラス支持枠254a,260aに対応するガラス支持
枠256aと、ガラス枠200の開放側下部であって当
該ガラス支持枠256a構成部分の下方に配置される開
放側補強部256cと、ガラス枠200の軸支側下部で
あって当該ガラス支持枠256a構成部分と軸支側飾り
窓204aとの間に配置される軸支側補強部256bと
から構成されている。すなわち、図6(B)に示すよう
に、本実施形態にかかる下部補強板256は、そのガラ
ス支持枠256a部分を軸としてほぼ直角に折り曲げら
れた開放側補強部256cと、それとは反対方向にほぼ
直角に折り曲げられた軸支側補強部256bとが一体に
成型されたものである。なお、これら補強板254,2
56,260に設けられたガラス支持枠254a,25
6a,260aの詳細については後述する。
【0029】また、上部補強板252、軸支側補強板2
54および開放側補強板260には、各々、上枠部材2
01および基板取付け板207に設けられているランプ
取付け穴209(図8参照)の位置と一致させたランプ
取付け穴220aが設けてある。このため、ガラス枠2
00の裏面側から当該補強板252,254,260を
取り外すことなく上記ランプ基板206a,206c,
206eにランプを装着または交換することができる。
【0030】上記のように、本ガラス枠200は、予め
調製された複数の組み立て部品ユニットを組み付けるこ
とによって構築し得るため、当該ガラス枠200の組み
立て作業を各組み立て部品ユニット毎のルーチンワーク
で行うことができる。このため、ガラス枠200の組み
立て作業効率を向上させることができる。さらには、各
組み立て部品ユニットがコンパクトであるため、ガラス
枠200組み立て作業時における当該部品ユニットの持
ち運びが容易である。また、上述のとおり、本発明にお
ける上記各組み立て部品ユニットは、上記組み立て作業
を全て一方向(即ち、ガラス枠200裏面側)から実施
し得るように構成されている。従って、ガラス枠200
の組み立て作業時において、各部品ユニットを反転させ
る必要がないため、ガラス枠200の組み立て作業効率
を一層向上させることができる。
【0031】さらに、本発明における上記各組み立て部
品ユニットには、ランプ基板206a,206c、20
6eおよびLED基板206b,206dが予め配置さ
れているとともに、これら基板相互の接続が上述のコネ
クタ213c,213d,213e,213f,213
g,213h,213i,213jおよび配線ケーブル
210b,210c,210d,210eによって行え
るように構成されている。このため、本ガラス枠200
の組み立て作業時における煩わしい基板の取付け作業お
よび配線処理が簡素化され、ガラス枠200の組み立て
作業効率をより一層向上させることができる。さらにま
た、本発明における上記各組み立て部品ユニットは、パ
チンコ機100の正面側からみて、左右両側面の装飾部
材202a,202cの境で連結されるように構成され
ている。従って、パチンコ機100の正面側から各ユニ
ットの継目が目立つことがなく、本パチンコ機100の
外観を損なうことがない。
【0032】ところで、本実施形態においては上記各構
成ユニットを連結した後に上記基板取付け板207を装
飾部材202a,202cに取り付けているが、この手
順に限定する必要はない。先ず、各装飾部材202a,
202cに基板取付け板207を取り付けて側部構成ユ
ニットを組み立てておき、その後に当該側部構成ユニッ
トを上記上部構成ユニットおよび下部構成ユニットと連
結させる手順によっても本ガラス枠200を好適に構築
することができる。あるいは、上述のガラス枠200構
築手順では上記4枚の補強板252,254,256,
260を個々にガラス枠200裏面に装着しているが、
この方法に代えて、当該4枚の補強板252,254,
256,260をリベット等の固定・接合手段によって
予め一体化した補強板構成ユニットを作製しておき、上
記各構成ユニットと当該一体化した補強板構成ユニット
とから本ガラス枠200を構築する手段によってもよ
い。以下、このような補強板構成ユニットを用い、上述
の手順とは異なる態様で本ガラス枠200を構築する場
合の一好適例を説明する。
【0033】先ず、上述した手順と同様に、上部構成ユ
ニット、下部構成ユニット、左右両側部構成ユニットを
別々に作製する。但し、上記手順とは異なり、左右両側
部構成ユニットについては、装飾部材202a,202
cに予め基板取付け板207を取り付けることによって
ユニット化しておく。すなわち、上述のとおり、コネク
タ213b,213c,213jや配線ケーブル210
aを配したランプ基板206a,206eを予め装着し
た各基板取付け板207に設けられた上記取付け穴20
7aと、装飾部材202a,202cの上縁部および下
縁部に設けられた上記取付け片203bとを係合させる
ことによって、基板取付け板207を対応する左右の装
飾部材202a,202cに各々係着させた左右両側部
構成ユニットを組み立てる。併せて、上述のとおり、本
態様においては、上記4枚の補強板252,254,2
56,260を予めリベットによって接合・一体化した
補強板構成ユニットを作製しておき、上部構成ユニッ
ト、下部構成ユニット、および左右両側部構成ユニット
と共に本ガラス枠200構築のために用いる。
【0034】本態様のガラス枠200構築手順において
は、次いで、上部構成ユニット、下部構成ユニット、な
らびに、ランプ基板206a,206eおよび基板取付
け板207を備えた上記左右両側部構成ユニットを仮止
め状態で相互に連結する。すなわち、上枠部材201に
設けられた上記係合リブ201cと両装飾部材202
a,202cの上縁部に設けられた上記係合片203a
とを係合し、かつ、下枠部材205に設けられた上記係
合リブ205aと両装飾部材202a,202cの下縁
部に設けられた上記係合片203aとを係合することに
よって、上部構成ユニット、下部構成ユニットおよび左
右両側部構成ユニットを仮止め状態で連結することがで
きる(図4および図5参照)。なお、上述の手順とは異
なり、本態様においては、この段階で各構成ユニット相
互のビス着を行わない。
【0035】次に、この仮止めの状態において、上枠部
材201に配置されている各LED基板206b,20
6dのコネクタ213d,213iと各基板取付け板2
07に配置されているランプ基板206a,206eの
コネクタ213c,213jとを図8に示すように接続
することによって、上部構成ユニットあるいは左右両側
部構成ユニットに配置されているランプ基板206a,
206c,206eおよびLED基板206b,206
dが配線ケーブル210b,210c,210d,21
0eを介して電気的に接続される。
【0036】そして、上記一体化した補強板構成ユニッ
トを上記仮止め状態の各構成ユニットからなるガラス枠
200裏面に配置し、これら構成ユニットをまとめてビ
ス着することによって、本ガラス枠200の構築が完了
する。以下、このことを詳述する。上記一体化した補強
板構成ユニットの軸支側補強板254あるいは開放側補
強板260に相当する部分には、仮止め状態における上
枠部材201および下枠部材205の上記ビス着用取付
けボス201d,205d(但し外側に配置されている
もの;図6(A)参照)に対応する箇所に予めビス取付
け穴203eが設けられており、結果、この補強板構成
ユニットを仮止め状態のガラス枠200裏面に配置した
際には当該ビス取付け穴203eと上記ビス着用取付け
ボス201d,205dとが重ね合わさることとなる
(図6(A))。このとき、上述のとおり、上記取付け
ボス201d,205dにはすでに、基板取付け板20
7の上記延伸部分に設けられているビス取付け穴207
dが重ね合わさっており(図6(A)参照)、加えて、
下枠部材205外側に配置される取付けボス205dに
は、装飾部材202a,202cの下縁部係合片203
aに設けられているビス取付け穴203cがさらに重ね
合わさっている(図5参照)。
【0037】而して、上記種々の部材(ユニット)が重
ね合わさった状態の取付けボス201d,205dにビ
スを締着することによって、当該取付けボス201d,
205dに各々係合される種々の部材が当該一つのビス
によって相互に止着される。例えば、下枠部材205に
おける軸支側かつ外側の取付けボス205d(図4参
照)においては、図36に模式的に示すように、当該下
枠部材205、装飾部材202a、基板取付け板207
および補強板構成ユニット(即ち、軸支側補強板254
部分)が一つのビス215によって相互に止着される。
同様に、下枠部材205における開放側かつ外側の取付
けボス205d(図4参照)においては、当該下枠部材
205、装飾部材202c、基板取付け板207および
補強板構成ユニット(即ち、開放側補強板260部分)
が一つのビスによって相互に止着される。また、下枠部
材205の内側に配置された取付けボス205dにおけ
るビス締めによっては、当該下枠部材205および基板
取付け板207が一つのビスによって止着される。他
方、上枠部材201の外側に配置された取付けボス20
1dにおけるビス締めによっては、当該上枠部材20
1、基板取付け板207および補強板構成ユニット(即
ち、軸支側補強板254部分あるいは開放側補強板26
0部分)が一つのビスによって相互に止着される。ま
た、上枠部材201の内側に配置された取付けボス20
1dにおけるビス締めによっては、当該上枠部材201
および基板取付け板207が一つのビスによって止着さ
れる。
【0038】以上のとおり、本態様のガラス枠200構
築手順によれば、補強板構成ユニットを予め作製してい
るため、最初に説明したガラス枠200構築手順と同様
に全ての組み立て作業をガラス枠200裏面側から実施
し得ることに加え、さらにビス締めの回数を減らすこと
ができ、さらに作業時間(特に補強板装着にかかる時
間)の短縮を図ることができる。
【0039】なお、本手順における種々の部材のビス着
は、上述の方法に限るものではなく、装飾部材202
a,202cおよび/または基板取付け板207におけ
る係合部分(上記係合片203aやビス取付け穴207
d等)の設計変更により、種々の態様が実現され得る。
例えば、装飾部材202a,202c上縁部の係合片2
03aに上枠部材201の取付けボス201dに適合す
るビス取付け穴203cを設けた場合、上枠部材201
の外側に配置された取付けボス201dにおけるビス締
めによって当該装飾部材202a,202cを上枠部材
201、基板取付け板207および補強板構成ユニット
と共に一つのビスによって固着することができる。ま
た、装飾部材202a,202c下縁部の係合片203
aに、下枠部材205の内側に配置された取付けボス2
05dに適合し得るビス取付け穴203cを増設するこ
とによって、外側の取付けボス205dと同様、下枠部
材205の内側に配置された取付けボス205dにおい
ても、当該取付けボス205dにおけるビス締めによっ
て、当該装飾部材202a,202cを下枠部材205
および基板取付け板207と共に一つのビスによって固
着することができる。あるいは、上記上枠部材201ま
たは下枠部材205と上記補強板構成ユニットとを上記
取付けボス201d,205dにおいてビス着すること
によって装飾部材202a,202cと当該補強板構成
ユニットとの間で基板取付け板207を挟持し得る限
り、必ずしも当該基板取付け板207を上記取付けボス
201d,205dにおいて直接ビス着する必要はな
い。この場合、基板取付け板207のビス取付け穴20
7dを省くことができる。あるいはまた、上記全ての取
付けボス201d,205dにおいてビス着することが
最も好ましいことではあるが、構築されたガラス枠20
0の強度が保たれる限りにおいて、上記取付けボス20
1d,205dのうちの一つまたは複数箇所においてビ
ス締めを省くことも可能である(例えば上枠部材201
および/または下枠部材205における左右内側の取付
けボス201d,205d)。以上、本手順におけるビ
ス着の態様をいくつか例示したが、これらは本明細書に
開示された事項に基づく当業者の設計事項にすぎないも
のであり、本発明に包含される実施行為である。以下、
本ガラス枠200の特徴的な構成部分について詳述す
る。
【0040】(2ー2)ガラス枠の取付け構造および開
閉機構 先ず、本ガラス枠200のパチンコ機100本体(ここ
ではベース枠500)への取付け構造および当該ガラス
枠200の開閉機構について説明する。図2および図6
(A)に示すように、本ガラス枠200に装着されてい
る軸支側補強板254の上端部には上端ヒンジ部224
が設けられている。この上端ヒンジ部224には、図示
しないスプリングの付勢力に基づいて上方に付勢されて
いるヒンジピン224aが備えられている。また、軸支
側補強板254の下端部には、係合穴を有する下端ヒン
ジ部材225がビス着されている。他方、ベース枠50
0の軸支側上端部には係合穴を有する上ヒンジ支持部1
60が設けられており、ベース枠500の軸支側下方で
あって上記前板106の装着部位の直上部分には垂直方
向に突設されたヒンジピンを備えた中ヒンジ支持部(図
示せず)が設けられている。而して、本ガラス枠200
は、下端ヒンジ部材225の係合穴にベース枠500に
設けられた上記中ヒンジ支持部のヒンジピンを差し込む
一方、上記上端ヒンジ部224のヒンジピン224aを
スプリング付勢力に抗して押し下げつつ当該ベース枠5
00に設けられた上記上ヒンジ支持部160の係合穴に
差し込むことによって、当該ベース枠500に開閉自在
かつ着脱可能に軸支されている。
【0041】次に、ガラス枠200の開閉動作に係る当
該ガラス枠の構成部分について図面を参照しつつ説明す
る。なお、図10は図1におけるA−A線矢視断面図で
あり、図11はガラス枠の開閉状態を示すための図10
における軸支側部分断面図である。また、図12および
図13はガラス枠200(開放側)のベース枠500へ
の開閉動作を模式的に示した図である。図2および図6
(A)に示すように、開放側補強板260の側端部に
は、本ガラス枠200の開放側撓み防止手段に相当する
計3個の金属製のフック片221a,221b,221
cが枠の上下に亘ってほぼ等間隔に突設されている。一
方、ベース枠500の開放側には、当該フック片221
a,221b,221cに対応する位置において後述す
る施錠装置504に連通する係合穴222a,222
b,222cが設けられている(図2)。而して、図1
2および図13に示すように、ガラス枠200をベース
枠500に閉じた際にはこれらフック片221a,22
1b,221cが当該ベース枠500側の対応する箇所
に設けられた係合穴222a,222b,222cに係
合され、当該ガラス枠200がロック(施錠)される
(図13)。なお、ガラス枠200の解錠はベース枠5
00に設けられた後述の施錠装置504によって行われ
る。
【0042】以上のとおり、本パチンコ機100におい
ては上記フック片221a,221b,221cをガラ
ス枠200開放側に3個設けているため、ガラス枠20
0開放側のパチンコ機100本体(ベース枠500)へ
の各係合部(即ち上記フック片221a,221b,2
21c)相互の間隔を短くすることができ、結果、当該
ガラス枠200のロック状態における外力に対する剛性
を高めることができる。従って、本パチンコ機100に
おいては、ガラス枠200の撓み防止手段としてフック
片をガラス枠200開放側に3個またはそれ以上設ける
ことによって、不心得な遊技者等がベース枠500にロ
ックされた状態のガラス枠200開放側を無理に引っ張
って開けようとする場合であっても、従来のパチンコ機
に装着されるガラス枠(即ち、フック片を2個備えたも
の)のように当該ガラス枠200が大きく撓むことがな
い。その結果、当該ガラス枠200の撓みに基づくガラ
ス板250の装着位置のずれ(がたつき)や当該撓みに
よって生じた隙間への異物挿入等の不正行為を防止する
ことができる。
【0043】また、図6(A)に示すように、ガラス枠
200の軸支側補強板254の軸支側の端部であって上
端ヒンジ部224と下端ヒンジ部材225との間の中央
辺りには、本ガラス枠200における軸支側撓み防止手
段に相当する係合フランジ部254bが設けられてい
る。なお、本実施形態においては、この係合フランジ部
254bは軸支側補強板254の端部を一部垂直方向に
折り曲げることによって形成されている(図10)。さ
らに、この係合フランジ部254bの頂端部は、図10
に示すように、逆L字型に折り曲げられている。一方、
図11に示すように、ベース枠500表面の対応する位
置において、ガラス枠200をベース枠500に閉じた
際に上記係合フランジ部254bの逆L字型先端部が挿
入され得る係合溝503が形成されているとともに当該
係合溝503には金属製の係合板503aが埋設されて
いる。ここで、係合板503aの外側先端部はパチンコ
機100内側方向に折り曲げられて係合片を形成してい
る(図11(A)参照)。而して、図11(B)に示す
ように、本ガラス枠200をベース枠500に閉じた際
には、上記係合フランジ部254bが上記係合溝503
に挿入されるとともに、その逆L字型頂端部と上記係合
板503aの内側方向に折り曲げられた先端部の係合片
とが咬合されることとなる。従って、本パチンコ機10
0においては、ガラス枠200の撓み防止手段として設
けられた当該係合フランジ部254bと上記係合板50
3aとが咬合されることによって、不心得な遊技者等が
ガラス枠200の軸支側を無理に引っ張るような場合で
あっても当該ガラス枠200が撓むことがなく、ガラス
枠200とベース枠500との間に不正行為(異物挿入
等)につながる隙間を生じさせることがない。
【0044】(2−3)ガラス支持枠 次に、本ガラス枠200におけるガラス支持部として設
けられたガラス支持枠について図面を参照しつつ説明す
る。なお、図14は図1におけるB−B線矢視断面図で
ある。上述のとおり、軸支側補強板254、下部補強板
256および開放側補強板260には、中央開口部20
0aの上方を除く三方を包囲するようにして、本ガラス
枠200におけるガラス支持枠254a,256a,2
60aが形成されている(図2および図6(A)参
照)。なお、図6(B)に示すように、下部補強板25
6におけるガラス支持枠256aの中央付近には一部切
り欠きが形成されているが、この部分は後述する発射装
置510からパチンコ球を遊技盤面152上に打ち出す
ための一般的な発射レール(図示せず)を配置するスペ
ースを確保するためのものであり、ガラス支持枠256
aとしての本質的機能を何等損なうものではない。而し
て、これらガラス支持枠254a,256a,260a
には、上記中央開口部200aを塞ぐための方形状ガラ
ス板250を収納および支持するためのガラス支持溝が
2列並ぶように成形されている(図10参照)。これに
より、本ガラス枠200においてはガラス支持枠を設け
ていない上方より、2枚の方形状ガラス板250を1枚
ずつ当該2列のガラス支持溝に嵌装することができる。
【0045】このように、本パチンコ機100において
は、ガラス枠200裏面に装着した各補強板254,2
56,260にガラス支持枠254a,256a,26
0aが一体的に形成されている。このため、ガラス枠2
00に装着する部品数の減少をもたらし、ひいてはガラ
ス枠200組み立て工程の簡素化を図ることができる。
また、上述のとおり、本ガラス枠200においてはガラ
ス支持枠254a,256a,260aを形成するため
に補強板254,256,260の一部が折り曲げられ
ているため、単なるフラットな平板状の補強板を備えた
従来のガラス枠よりも曲げに対する剛性を大幅に向上さ
せることができる。さらに、本ガラス枠200において
は、上記ガラス支持枠254a,256a,260aを
設けたことで、円形の中央開口部200aを塞ぐ部材と
して一般的な汎用方形状ガラス板250を適用すること
ができる。このため、従来の樹脂製装飾ガラス枠におけ
るような個々のデザインに応じた特別形状(円形)のガ
ラスを限定的に製造する必要がなく、ガラス枠製造コス
トを引き下げることができる。
【0046】(2−4)ガラス保持機構 次に、上記ガラス支持枠254a,256a,260a
に嵌装されたガラス板250を固定・保持するために備
えられたガラス保持機構について説明する。なお、図2
9は本実施形態に係るガラス保持機構の動作を示す一部
破断の側面図である。図6(A)に示すように、軸支側
補強板254および開放側補強板260に各々形成され
たガラス支持枠254a,260aの上端部には、左右
一対の取付け片228が凸片状に突設されている。この
取付け片228には上記嵌装された2枚のガラス板25
0をガラス支持枠254a,256a,260aに固定
・保持するための合成樹脂製ストッパー部材226が着
脱自在に装着されている。以下、これら取付け片228
と樹脂製ストッパー部材226とからなる本パチンコ機
100におけるガラス保持機構について詳述する。
【0047】このストッパー部材226は、本ガラス保
持機構の可動部分であって、ガラス板250嵌装時には
本ガラス枠200における上部ガラス押さえとして機能
し得るものであり、両側面のガラス支持枠254a,2
60a間に架設されるようにして装着されている(図2
参照)。すなわち、図29に示すように、本ストッパー
部材226は上記ガラス支持溝に対応する溝を形成する
とともに中央部が下方に出っ張った凹凸形状に成形され
ている。一方、ストッパー部材226の両端部は上記ガ
ラス支持枠254a,260aの側面に至るまで延伸さ
れており、当該延伸部分には長穴226aが形成されて
いる。そして、この長穴226aに上記取付け片228
を係合することによって、本ストッパー部材226は両
ガラス支持枠254a,260a間に回動可能に渡接さ
れている。次に、図29に基づいて、ガラス板250着
脱時における本ストッパー部材226の作動について説
明する。
【0048】先ず、図29(A)に示すように、ストッ
パー部材226を手前に引き倒した状態としておき、ガ
ラス板250をガラス支持枠254a,256a,26
0aに設けられたガラス支持溝に上方から差し込む。次
いで、取付け片228を回転軸としてストッパー部材2
26の内辺部226dがガラス枠200本体裏面(具体
的には上部補強板252表面;図6(A))に密接する
状態(ほぼ垂直状態)になるまで本ストッパー部材22
6を回動させる(図29(B)参照)。そして、図29
(C)に示すように、ストッパー部材226の上記中央
下部出っ張り部分の一部が2枚のガラス板250の間に
填め込まれるようになる迄、当該ストッパー部材226
を取付け片228に沿って真下に降ろすことによってガ
ラス板250の嵌装が完了する。このとき、図29に示
すように、本ストッパー部材226の上記延伸部分(長
穴226aを構成する外周部分)には、本ガラス枠20
0におけるガラス板250のがたつき防止手段として制
動凸部226cが左右対称に形成されており、当該スト
ッパー部材226の不用意な揺れを防止している。すな
わち、本ストッパー部材226における上記制動凸部2
26cは、上記内辺部226dがガラス枠200本体裏
面に密接するのと同時に当該ガラス枠200本体裏面
(具体的には軸支側補強板254および開放側補強板2
60の表面;図6(A))に密接するように設計されて
いる。その結果、図29(C)に示すように、ガラス板
250嵌装時に当該ストッパー部材226は上記内辺部
226dおよび制動凸部226cの2カ所においてガラ
ス枠200本体裏面に当接されることとなる。これによ
り、ガラス板250嵌装時(図29(C)に示す状態)
において、本ストッパー部材226とガラス枠本体との
間に隙間(遊び)が生じるのを防止し、ストッパー部材
226のがたつきを防ぐことができる。従って、本パチ
ンコ機100においては、ガラス枠200を開放した際
や不心得な遊技者等が無理にガラス枠200をこじ開け
ようとする行為に及んだ場合のようなガラス枠200自
体が揺動し得る状態においても、本ストッパー部材22
6の不用意な揺れ(がたつき)および当該揺れに基づく
ガラス板250の装着位置のずれ(がたつき)が起こら
ない。
【0049】以上のとおり、本ガラス枠200において
は、本ストッパー部材226を装着した結果、上記嵌装
された2枚のガラス板250をガラス支持枠254a,
256a,260aの内面に密着・保持することが可能
となり、ガラス板250の装着位置のずれ(がたつき)
を防止することができる。従って、本パチンコ機100
においては当該ずれに基づくガラス板250の振動、騒
音発生ならびに破損を防ぐことができる。併せて、本パ
チンコ機100によれば、ガラス枠200自体が揺動し
得る状態においてもストッパー部材226の不用意な揺
れ(がたつき)が生じないため、当該ストッパー部材2
26とガラス枠200裏面との間に不心得な遊技者等が
針金を差し込むような隙間を生じさせることがない。
【0050】ところで、上述のとおり、本ストッパー部
材226は合成樹脂の成型品であり、その全体が絶縁体
で構成されたものである。このため、本ストッパー部材
226によれば、上述のガラス枠200へのガラス板2
50嵌装作業時において、ガラス枠200に配置された
ランプ208aや基板と当該ストッパー部材226とが
接触しても配線をショートさせる心配がない。以下、詳
細に説明する。
【0051】上述のとおり、本ガラス枠200の裏面に
は複数のランプ基板206a,206c,206eおよ
びLED基板206b,206dが配置されているとと
もに、上部補強板252上にはガラス枠200裏面側か
ら後述する形状のランプ208a(図22参照)を挿入
するランプ取付け穴220aが設けられている。すなわ
ち、図6(A)に示すように、本ガラス枠200の裏面
側には、当該ランプ取付け穴220a内に挿入されて上
記ランプ基板206cに装着されているランプの一部分
やLED基板206b,206dが露出して配置されて
いる。而して、図29(B)に示すように、ガラス板2
50嵌装時における本ストッパー部材226の回動操作
の際、ランプ取付け穴220aから露出しているランプ
208aと当該ストッパー部材226の内辺部226d
とが接触する機会は少なくない。しかしながら、上述の
とおり、本ストッパー部材226は合成樹脂製の絶縁体
から構成されているため、たとえ当該ストッパー部材2
26の内辺部226dとランプ208aとが接触した場
合であってもランプ基板配線をショートさせるおそれが
ない。従って、本パチンコ機100によれば、ガラス板
250交換作業時における配線ショートの発生を未然に
防ぐことができる。なお、本実施形態においては、スト
ッパー部材226全体を絶縁体たる合成樹脂で一体成形
しているが、これに限らず、例えば金属製のストッパー
部材において上記内辺部226dに相当する部分を絶縁
部として樹脂製とするか或いは当該部分を絶縁部として
合成樹脂でコーティングする手段によってもよい。
【0052】(2−5)ガラス枠の防犯構造 次に、本パチンコ機100のガラス枠200に設けられ
た種々の防犯構造について説明する。図14に示すよう
に、上記ストッパー部材226にはガラス板250嵌装
時(図29(C)の状態)にベース枠500方向に突出
し得る形状の防犯リブ226bが形成されている。一
方、図10および図14に示すように、上記ガラス支持
枠254a,256a,260aのいずれにおいても上
記ストッパー部材226の防犯リブ226bと同様の形
状をなす防犯リブ229a,229b,229cが形成
されている。これらの防犯リブ226b,229a,2
29b,229cは、ガラス枠200をベース枠500
に閉じた際に上記支持枠701の対応する部位に設けら
れた凹部に嵌め合わされる。その結果、図10および図
14からも明らかなように、ガラス枠200をベース枠
500に閉じた際に、上記嵌装されたガラス板250と
遊技盤600との隙間が全周囲にわたって遮断されるこ
ととなる。このことによって、不心得な遊技者等が当該
隙間から針金等の異物を挿入することを防ぐことがで
き、それに伴う不正遊技行為やパチンコ機100の破損
を防止することができる。また、図14に示すように、
ガラス枠200の下部を構成する下枠部材205におい
て、後述する操作ユニット304を収納する収納部20
4cの外形は、外側から掴みにくいなだらかな傾斜を有
するように形成されている。これにより、不心得な遊技
者等が当該収納部204cを掴んで手前に引っ張る行為
を防止し、当該行為に基づくガラス枠200の撓み発生
を防止している。さらには、ガラス枠200の表面に露
出している上記装飾部材202a,202b,202c
の外形も、上記収納部204cと同様、外側から掴みに
くいなだらかな傾斜および段差を有するように形成され
ている。このため、不心得な遊技者等が装飾部材202
a,202b,202cを掴んで手前に引っ張る行為に
基づくガラス枠200の撓み発生を防止することができ
る。
【0053】一方、図14に示すように、ベース枠50
0の上縁部近傍には金属製の防犯L字型リブ502がビ
ス着されている。そして、ガラス枠200をベース枠5
00に閉じた際には、この防犯L字型リブ502によっ
てパチンコ機100の上縁部におけるベース枠500と
ガラス枠200との隙間を遮断することができる。この
ことによって、不心得な遊技者等が当該隙間から針金等
の異物を挿入することを防ぐことができ、それに伴う上
記ランプ基板206cやランプ類の破損を防止すること
ができる。
【0054】(2−6)ランプ基板および配線仕様 次に、ガラス枠200に装着されたランプ基板および配
線仕様について説明する。図7に示すように、ランプ基
板206a,206eにはそれぞれランプ208c,2
08dがそれぞれ3個ずつ装着されており、ランプ基板
206cには2個のランプ208aと4個のランプ20
8bとが装着されている。LED基板206bにはLE
D211aとLED211bとが1個ずつ設けられてお
り、LED基板206dには3個のLED211cが設
けられている。また図8に示すように、ランプ基板20
6aにはコネクタ213b,213cが、ランプ基板2
06cにはコネクタ213f,213gが、ランプ基板
206eにはコネクタ213jがそれぞれ設けられてい
る。同様に、LED基板206bにはコネクタ213
d,213eが、LED基板206dにはコネクタ21
3h,213iがそれぞれ設けられている。これらのラ
ンプ基板206a,206c,206eとLED基板2
06b,206dには、上述の通り点灯ないしは点滅す
る発光体の種類は異なるが、基板自体はほぼ同様の構造
をなしている。以下では説明を簡単にするため、ランプ
基板206cやランプ208aの構造等について、図2
0〜図22を参照しながら説明する。その後、各基板の
電気配線について、図23〜図27を参照しながら説明
する。
【0055】図20において、ランプ基板206cはガ
ラス枠200を構成する上枠部材201に取り付けられ
ている。上述のとおり、この上枠部材201には、ラン
プ208aを装着または交換するためのランプ取付け穴
209がランプ基板206c上の設置部位に対応して設
けられている。一方、上部補強板252にも対応する部
位にランプ取付け穴220aが設けられている。この構
造によって、鍵を解錠してガラス枠200を前方(図2
0では右側方向)に開けるだけで、ランプ208aの装
着等が行えるようになる。そのため、ランプ208aの
装着等を容易かつ素早く行うことができる。
【0056】図21において、ランプ基板206cに
は、2個のランプ208aと4個のランプ208bとが
設けられている。このランプ基板206cには、配線ケ
ーブル210cがコネクタ213fと、配線ケーブル2
10dがコネクタ213gと、それぞれ電気的に接続さ
れている。さらに、ランプ基板206cには、制御線2
30,232、伝送線234、共通線236がそれぞれ
配線パターンで配線されている。制御線230,232
は、順にランプ208a,208bを点灯ないし点滅さ
せる。伝送線234は、他の基板(具体的にはLED基
板206d,ランプ基板206e)等に電力や制御信号
を伝送し、それらの基板に設けられているLEDやラン
プを点灯等させる。共通線236は常時ハイレベルに維
持されおり、制御線230,232の信号レベルを切替
制御することによって各ランプを点灯等させる。こうし
て、線数が8本の配線ケーブル210cから出る制御線
230は、2つのランプ208aを点灯等させる。また
制御線232は、4つのランプ208bを点灯等させ
る。この配線例では、複数のランプ群(すなわち、2つ
のランプ208a群と、4つのランプ208b群)に分
けて、点灯等を制御することができる。さらに、配線ケ
ーブル210cから出る残りの伝送線234は、上記他
の基板に信号を伝送するために、線数が5本の配線ケー
ブル210dにそのまま電気的に接続されている。
【0057】次に、ランプ基板206cに装着されるラ
ンプ208aの構造について、図22を参照しながら説
明する。ここで、図22(A)には斜視図を、図22
(B)には図22(A)のE−E断面を、図22(C)
には図22(A)のF−F断面をそれぞれ示す。図22
(A)において、ランプ基板206cには2本のピン2
060,2068が立てて設けられている。一方のピン
2060は配線パターン2062と、他方のピン206
8は配線パターン2066とそれぞれ電気的に接続され
ている。これらの2本のピン2060,2068の間に
は、ランプ基板206cを貫通する穴2064が設けら
れている。この穴2064は、ランプ208aのランプ
本体2086を通すための穴である。なお、この図にお
いて、ランプ208aのある側がパチンコ機100の裏
面側になり、このランプ基板206cの裏面側がパチン
コ機100の表面側になる。図22(B)において、ラ
ンプ208aは、ランプ基部2080とランプ本体20
86とによって構成されている。ランプ基部2080に
は、2つの貫通穴2082と、2つの貫通穴2084と
が設けられている。貫通穴2082は上記ピン206
0,2068に嵌め込むための穴である。貫通穴208
4はランプ本体2086から伸びるリード線2088を
通すための穴である。このリード線2088は貫通穴2
082にも通され、これによってピン2060,206
8との間を電気的に接続し、ランプ本体2086を点灯
ないし点滅させることができる。そして、この構造をな
すランプ208aをランプ基板206cに装着した状態
を図22(C)に示す。なお、他の発光体であるLED
211a,211b,211cは、LED基板206
b,206d上にそれぞれハンダで固定され、電気的に
接続されている。
【0058】次に、5枚の基板(すなわちランプ基板2
06a,206c,206eおよびLED基板206
b,206d)の電気配線について、図23〜図27を
参照しながら説明する。ここで、図23にはランプ基板
206a、図24にはLED基板206b、図25には
ランプ基板206c、図26にはLED基板206d、
図27にはランプ基板206eについての配線図をそれ
ぞれ示す。まず、図23に示すランプ基板206aで
は、コネクタ213bの2,3番端子とコネクタ213
cの3,10番端子との間には共通線が電気的に接続さ
れる。この共通線は、6つのランプ208c,208d
に電源を供給するために、常にハイレベルに維持されて
いる。なお、2つの端子(すなわち配線ケーブルにおけ
る2本の信号線)に接続しているのは、他の基板に送る
ための電力量を確保するためである。すなわち、1つの
端子(すなわち配線ケーブルにおける1本の信号線)で
は、他の基板に必要な電力量を伝送できないためであ
る。また、コネクタ213bの10番端子とコネクタ2
13cの2番端子との間には、ランプ208cを点灯な
いし点滅させる制御線が電気的に接続されている。同様
に、コネクタ213bおよびコネクタ213cの1番端
子の間には、ランプ208dを点灯ないし点滅させる制
御線が電気的に接続されている。これらの制御線はラン
プを消灯する時にはハイレベルに、点灯するときにはロ
ーレベルに切替制御される。なお、共通線を常時アース
接続し、各制御線についてはランプを消灯する時にはロ
ーレベルに、点灯するときにはハイレベルに切替制御す
る態様としてもよい。さらに、上記共通線および制御線
を除く伝送線は、コネクタ213bからそのままコネク
タ213cに電気的に接続される。
【0059】図24に示すLED基板206bでは、コ
ネクタ213dの4番端子とコネクタ213eの7番端
子との間に電気的に接続される線が上記共通線に相当す
る。この共通線とコネクタ213dの6番端子との間に
は、抵抗器RaとLED211aとが直列して電気的に
接続されており、上記制御線に相当する。同様に、上記
共通線とコネクタ213dの4番端子との間には、抵抗
器RbとLED211bとが直列して電気的に接続され
ており、上記制御線に相当する。そして、残りの線は、
伝送線として使用されている。なお、抵抗器Ra,Rb
を直列に接続したのは、過電流によってLEDが破損す
るのを防止するためである。この場合、LED211
a,211bの点灯等を制御する制御線は、他の基板に
伝送する必要がない。そのため、コネクタ213eに接
続される配線ケーブル210cの線数は、コネクタ21
3dに接続される配線ケーブル210bの線数よりも2
本少ない。
【0060】図25に示すランプ基板206cでは、コ
ネクタ213fの5,8番端子とコネクタ213gの1
番端子との間に電気的に接続される線が共通線236に
相当する。この共通線236とコネクタ213fの7番
端子との間には、2個のランプ208aが並列して電気
的に接続されており、制御線230に相当する。同様
に、共通線とコネクタ213fの6番端子との間には、
4個のランプ208bが並列して電気的に接続されてお
り、制御線232に相当する。そして、残りの線は、伝
送線234として使用されている。この場合、ランプ2
08a,208bの点灯等を制御する制御線230,2
32は、他の基板に伝送する必要がない。また、この先
に接続される基板に伝送する電力量は少ないため、1本
の信号線で十分になる。そのため、コネクタ213gに
接続される配線ケーブル210dの線数は、コネクタ2
13fに接続される配線ケーブル210cの線数よりも
3本少ない。
【0061】図26に示すLED基板206dでは、コ
ネクタ213hの1番端子と2番端子との間に電気的に
接続される線が制御線に相当する。この制御線には、抵
抗器Rcと3個のLED211cとが直列して電気的に
接続されている。このLED基板206dでは共通線に
相当する線がなく、残りの線は伝送線として使用されて
いる。この場合、LED211cの点灯等を制御する制
御線は、他の基板に伝送する必要がない。そのため、コ
ネクタ213iに接続される配線ケーブル210eの線
数は、コネクタ213hに接続される配線ケーブル21
0dの線数よりも2本少ない。なお、抵抗器Rcを直列
に接続したのは、上記抵抗器Ra,Rbと同様に過電流
によってLEDが破損するのを防止するためである。図
27に示すランプ基板206eでは、コネクタ213j
の3番端子から出る線が共通線に相当し、コネクタ21
3jの1,2番端子から出る線が制御線に相当する。コ
ネクタ213jの2番端子から出る線は3個のランプ2
08cの点灯等を制御し、コネクタ213jの1番端子
から出る線は3個のランプ208dの点灯等を制御す
る。なお、このランプ基板206eでは先に接続する基
板がないため、伝送線が存在しない。
【0062】そして、5枚の基板(ランプ基板206
a,206c,206eおよびLED基板206b,2
06d)の相互間は、上述のガラス枠200の各構成ユ
ニットを組み付ける際に4本の配線ケーブル210b,
210c,210d,210eによってそれぞれ電気的
に接続される。そのため、パチンコ機100本体側に装
備される後述のメイン制御装置740および枠制御装置
758から出力される信号は、各基板や配線ケーブル等
を通じてランプやLEDに伝達され、ランプやLEDが
点灯ないしは点滅する。そして、各ランプを点灯ないし
点滅制御するメイン制御装置740からの信号線が一旦
LEDを点灯ないし点滅する枠制御装置758に接続さ
れ、この枠制御装置758からコネクタ213aを介し
て各ランプ並びに各LEDに接続されている。ガラス枠
200に設けられたランプやLEDの信号線をそれぞれ
の制御装置に個別に接続する必要が無くなるので、配線
接続作業が容易になる。
【0063】ここで、上述したように配線ケーブル21
0b,210c,210d,210eについて、それぞ
れの線数は順に10本,8本,5本,3本である。すな
わち、枠制御装置758側から各基板を経るごとに配線
ケーブルの線数が少なくなっている。また、各配線ケー
ブルの長さは、上述のガラス枠200の各構成ユニット
を組み付けた際に基板相互間の長さがあれば十分であ
り、各基板から枠制御装置758までの長さを必要とし
ない。従って、本パチンコ機100においては、配線ケ
ーブルの線数や長さを最小限に抑えることができ、その
配線(すなわち引き回し)作業を簡素化することができ
る。
【0064】次に、本ガラス枠200からの配線引出し
について説明する。図7および図8に示すように、ガラ
ス枠200軸支側の基板取付け板207に装着されたラ
ンプ基板206aにはコネクタ213bを介して配線ケ
ーブル210aが接続されている。この配線ケーブル2
10aは、ガラス枠200下部を構成する上記下枠部材
205と当該下枠部材205に装着された軸支側補強板
254および下部補強板256との間隙を利用して本ガ
ラス枠200の下方に導かれている。而して、図6
(A)および図9に示すように、配線ケーブル210a
は端部に設けられたコネクタ213aと共に下枠部材2
05下端に設けられた配線引出し口218からガラス枠
200の裏面外部に引き出されている。そして、引き出
された配線ケーブル210aは、ベース枠500に設け
られた図示しない配線引き込み口からベース枠500内
部に導入され、コネクタ213aを介して枠制御装置7
58に接続される。
【0065】本実施形態に係る配線引出し口218は、
図9より明らかなように、下枠部材205の折れ曲がっ
た下縁部分と下部補強板256下端の折り曲げ部分(即
ち上記ガラス支持枠256a)との間に設けられたもの
である。このため、本実施形態に係る配線引出し口21
8の周辺部には、従来のランプ基板付きガラス枠に見ら
れる補強板を穿設して形成された引出し口周辺部におけ
るような鋭利な部分が存在しない。このため、本配線引
出し口218によれば、ガラス枠200の開閉操作時に
配線ケーブル210aと当該配線引出し口218周辺部
とが過度に擦れることがない。従って、本パチンコ機1
00によれば、配線引出し口218周辺部と配線ケーブ
ル210aとの接触および摩擦による当該配線ケーブル
210aの断線を防止することができる。また、本パチ
ンコ機100においては、上記配線処理が施されている
結果、配線ケーブル210aのコネクタ213aと枠制
御装置758との間の接続を解除するだけでガラス枠2
00の交換が可能になる。従って、ガラス枠200の交
換作業を簡便に実施し得る。
【0066】なお、本パチンコ機100におけるメイン
制御装置740はCPU(プロセッサ)を中心に構成さ
れており、図30に示すようにパチンコ機100におけ
る遊技盤600の裏側に設けられる。このメイン制御装
置740は、図柄表示器の表示制御や、可変入賞口の拡
開制御等、各機種に応じて異なるプログラムによって制
御され、遊技盤の種類に応じて交換される。一方、枠制
御装置758は賞球の払出制御や、不正の検出等、各種
遊技盤に共通に使用されるものである。メイン制御装置
740からの出力信号の一部は枠制御装置758に入力
され、賞球払出数の設定等に使用されるとともに、大当
たり遊技の発生時や、図柄表示器におけるリーチ状態の
発生時等には、ランプ基板206a,206c,206
eに設けられた各ランプを点灯ないし点滅制御するため
に、コネクタ213aを介して各ランプに信号を伝達す
る。なお、メイン制御装置740はホールコンピュータ
等との間を通信線(有線/無線のいずれをも含む)で接
続し、全賞球払出数等の各種データを相互/一方に伝送
する制御を行なってもよい。また、枠制御装置758に
おいて、賞球払出時や、球タンク706の球不足を検出
したとき、さらにガラス枠200が開放されたとき等に
は、LED基板206b,206dに設けられているL
ED211a,211b,211cの点灯ないし点滅を
制御するために、コネクタ213aを介して枠制御装置
758から各LEDに信号を伝達する。
【0067】(2−7)操作ユニット 次に、ガラス枠200に設けられた操作ユニット304
の構成について、図28を参照しながら説明する。図2
8(A)において、操作ユニット304は、プリペイド
カードの残存度数を表示したり、遊技者が球貸しを指令
する機能を備えている。この残存度数の表示や球貸し指
令等は、カード処理機にプリペイドカードが挿入されて
いる状態で可能になる。一般に、各カード処理機は各パ
チンコ機に隣接して配置されており、通常はパチンコ機
相互間に配置される。ここで、操作ユニット304は、
指令スイッチ300,306と表示盤302とによって
構成されている。指令スイッチ300は球貸しを指令す
るスイッチであり、これを押すとプリペイドカードの残
存度数内において所定度数分のパチンコ球が貸し出され
る。この貸し出しによって、上記カード処理機はプリペ
イドカードの残存度数から所定度数を減らして、そのプ
リペイドカードに記録する。指令スイッチ306は、カ
ード処理機内に入っているプリペイドカードの返却を指
令するスイッチである。表示盤302は、3基の表示器
308と、1基のカード表示ランプ310とによって構
成されている。表示器308には、プリペイドカードの
残存度数が表示される。カード表示ランプ310は、カ
ード処理機にプリペイドカードが挿入され、球貸しが可
能な状態であるときに点灯する。表示器308には、7
セグメントLEDが用いられており、プリペイドカード
の残存度数を表示する。
【0068】従来のパチンコ機では、操作ユニット30
4が上皿108や前板106等に設けられていた。その
ため、遊技者がパチンコ球を下皿110等から上皿10
8に移したりする時などに指令スイッチ300等を誤っ
て触れてしまうことがあった。しかし、本パチンコ機1
00では、操作ユニット304をガラス枠200に設け
る構成とした。この構成では、ガラス枠200は上皿や
前板等から離れているため、遊技者がパチンコ球を下皿
110等から上皿108に移したりする時などでも指令
スイッチ300等を誤って触れることが防止される。し
たがって、操作ユニット304の誤操作を防止すること
ができる。なお、操作ユニット304は上記の構成に限
らず、様々な情報を遊技者に提供したり、パチンコ機1
00に対して行う様々の指令スイッチを設ける構成にし
てもよい。例えば図28(B)に示すように、表示盤3
02に代えて表示器312を設けてもよい。表示器31
2には、LED表示装置(すなわち、複数個のLED3
12aを格子状に隣接して配置した表示装置である。)
や液晶表示装置等が用いられる。表示器312はメイン
制御装置740と電気的に接続される。
【0069】この構成によれば、表示器312にはプリ
ペイドカードの残存度数の表示だけでなく、遊技用の図
柄や、遊技者へのメッセージ、あるいはパチンコ機10
0の作動状態等のように、様々の情報をも表示すること
ができる。遊技用の図柄には、遊技盤面152に設けら
れている図柄表示装置で表示される図柄がある。遊技者
へのメッセージには、例えばパチンコ遊技場の案内や天
気情報、あるいは交通情報等がある。パチンコ機100
の作動状態には、故障やエラー等がある。こうして、遊
技者に様々の情報を伝達することができる。また、表示
器312は遊技盤面152の下部に位置するので、遊技
者は目の移動を少なくして表示器312に表示される情
報を容易に認識することができる。この場合、操作ユニ
ット304には、上記メッセージ等に対応して1又は複
数個の表示モードスイッチ314を設けてもよい。この
表示モードスイッチ314を遊技者が押すと、希望する
メッセージが表示器312に表示される。そのため、遊
技者は遊技中などで所望の情報をすぐに得ることができ
る。なお、表示モードスイッチ314はメッセージ等の
表示のみならず、パチンコ機100の製造工程等におい
て、各種の検査作業を行うときに作動スイッチとして使
用することもできる。
【0070】(2−8)飾り窓 上記のとおり、ガラス枠200の下部には左右一対の飾
り窓204a,204bが設けてある(図1、図2参
照)。一方、ガラス枠200がベース枠500に閉じら
れた際の当該飾り窓204a,204bの配置場所に対
応する遊技盤600(図2)上には、関係機関によって
発行された種々の証紙類(図示せず)が貼られている。
これら証紙類は、パチンコ機100が通常の状態におか
れているときに常時視認され得る必要がある。本パチン
コ機100では、これら証紙類は上記飾り窓204a,
204bを通して、パチンコ機100の正面側から容易
に視認することができる。
【0071】ところで、上述のとおり、本パチンコ機1
00においては、ガラス枠200裏面に設けられたガラ
ス支持枠254a,256a,260aに2枚のガラス
板250が嵌装されている(図6(A)参照)。図2お
よび図6(A)にも示すように、当該ガラス支持枠25
4a,256a,260aは、上記飾り窓204a,2
04bを含むガラス枠200裏面のほぼ全域に及んでい
る。したがって、ここに嵌装される上記2枚のガラス板
250は、遊技盤面152を透視するためにガラス枠2
00中央部に設けられた上記開口部200aと共に、当
該飾り窓204a,204bを同時に塞ぐことができ
る。したがって、本パチンコ機100によれば、上記ガ
ラス枠に設けた飾り窓204a,204bから証紙類を
視認し得ると同時に、従来のパチンコ機におけるよう
な、飾り窓204a,204bのために別途透明レンズ
類を設けることなく、上記2枚のガラス板250によっ
て当該飾り窓204a,204bを塞ぐことができる。
【0072】(2−9)鍵穴配置 図1および図2に示すように、本パチンコ機100にお
けるガラス枠200の開放側下方は一部切り欠かれてい
る。このガラス枠200の切り欠き部に対応するベース
枠500の部分には、当該ベース枠500内に設けられ
た後述の施錠装置504(図30参照)に連通する鍵穴
114が設けられている。
【0073】そして、この鍵穴114に鍵(図示せず)
を挿入することによって、後述するように、施錠装置5
04に備えられたカム板506が回動し、ガラス枠20
0の解錠が行われる。すなわち、例えば遊技者がパチン
コ遊技中に遊技盤面152上において球詰まり等を起こ
した際には、ホール関係者等は所定の鍵を鍵穴114に
挿入してガラス枠200を開放すると共に上記球詰まり
等を速やかに処置することができる。このとき、上記の
とおり、本パチンコ機100においては、ガラス枠20
0の開放側の側面に鍵穴114が配置されているため、
当該鍵穴114とパチンコ機100下方に配置されてい
る上記ハンドル134との間に十分な距離を確保するこ
とができる。このため、前板106の側面に鍵穴を配置
した従来のパチンコ機におけるような、パチンコ機10
0の施錠および/または解錠操作の際に遊技者の手が妨
害物になることはない。したがって、本パチンコ機10
0によれば、上記鍵穴114における施錠および/また
は解錠操作を円滑および迅速に行うことができる。
【0074】なお、本実施形態においては、上記鍵穴1
14の配置場所をガラス枠200開放側の下端部に設け
てあるが、上記ハンドル134と鍵穴114との距離が
十分に確保される場所であればよく、これに限定される
ものではない。例えば、ガラス枠200の開放側の側面
中央部に切り欠き部を設け、ベース枠500上の当該切
り欠き部に対応する箇所に鍵穴を配置することも好まし
い。
【0075】3.前板 次に、前板106の構成について、図15〜図17を参
照しつつ説明する。なお、図16には、本パチンコ機1
00の前板106および下皿110の構成を表す部分正
面図を示す。図15には前板106の概略斜視図を示
す。また、図17は図16におけるD−D線矢視断面図
である。図15に示すように、前板106の上端部には
逆L字型に成形された防犯フランジ部120が設けられ
ている。この防犯フランジ部120は、当該前板106
と上記ガラス枠200とをベース枠500に閉じた際に
上記ガラス枠200を構成する下枠部材205の下縁部
分と咬合されるものである。これにより、上記ガラス枠
200と前板106との隙間が遮断され、不心得な遊技
者の当該隙間からの異物挿入、不正遊技行為やパチンコ
機100の破損を防止することができる。
【0076】また、図15に示すように、前板106裏
面の開放側端部には受け爪124aを備える係合金具1
24が設置されている。他方、ベース枠500側には当
該受け爪124aに対応するロック爪(図示せず)が設
置されており、上記受け爪124aと当該ロック爪とが
解離可能に係合することによって、前板106をベース
枠500に閉じることができる。なお、上述のガラス枠
200をベース枠500から開放した際に前板106開
放端側の裏面に設置されている開放レバー123を押し
下げることにより、上記受け爪124aが上動して上記
ロック爪との係合が解離される。その結果、前板106
はベース枠500から開放される。また、図2に示すよ
うに、前板の中央部には後述のスピーカー400の取付
けを行うためのスピーカー取付け口126が設けられて
いる。
【0077】(3−1)上皿形状 図15に示すように、前板106の表面から見て左上部
には、当該前板106をベース枠500に閉じた際に後
述の賞球通路724に連通する上皿口116が形成され
ている。この上皿口116の下方には上皿108が装着
されており、上皿口116から排出されるパチンコ球を
受ける。なお、上皿口116の左側には、パチンコ遊技
に応じた種々の操作スイッチを装備するための予備孔4
98が設けられている。
【0078】この上皿108は合成樹脂の成形品であ
り、図15および図17から明らかなように、上皿口1
16から排出されたパチンコ球を一時的に貯留するため
の上皿基材118と、その下部にあって当該上皿基材1
18を埋設するように形成されているカバー部材119
とから構成されている。図16に示すように、このカバ
ー部材119は、下皿110方向に張り出した半ドーム
形状を有すると共に、その下縁部分は遊技盤600中央
部を中心とする同心円を構成するように湾曲成形されて
いる。このため、上述のガラス枠200同様に、本パチ
ンコ機100全体のデザインの統一性を図りつつ本パチ
ンコ機100にボリューム感を与えており、また、カバ
ー部材119の内側に十分な有効スペースを確保してい
る。なお、本パチンコ機100においてはカバー部材1
19の内側には、後述するようにスピーカー400が内
蔵されている(図17参照)。
【0079】図15に示すように、上皿基材118に
は、パチンコ機100の正面から見て右下がり状にわず
かに傾斜を持たせてあるため、ここに貯留されたパチン
コ球は上皿基材118の下流側(すなわち、前板106
の右方向)に順次誘導される。次いで、誘導されたパチ
ンコ球は前板106に設けられた送球口(図示せず)よ
り前板106裏面に設けられている一般的な球送り機構
によって後述の発射装置510へ1個ずつ送球される。
【0080】また、図15に示すように、上皿108の
右上端部には、球抜き操作レバー122が左右方向(図
15中の矢印参照)にスライド可能に設けられている。
この球抜き操作レバー122は、上皿基材118の右端
部に設けられた球抜き弁(図示せず)と一体を成すもの
であり、上皿108内部に設置されたスプリング(図示
せず)に連結されている。この球抜き弁は、上記スプリ
ングの付勢力によって、通常は閉状態を維持している。
そして、球抜き操作レバー122をスプリングの付勢力
に抗してスライドさせる(図15中の矢印方向)ことに
よって、上記球抜き弁を一時的に開放することができ
る。なお、球抜き弁から排出されたパチンコ球は、前板
106裏面の球抜き通路(図示せず)を通って後述の下
皿110へと誘導される。
【0081】ところで、図17に示すように、本カバー
部材119の壁面であって下皿110の上方域に相当す
る部分には、その正面部上方から下端部にかけて傾斜部
119bが形成されている。この傾斜部119bは、後
述の下皿110の球受け部450からパチンコ球を取り
出すためのスペース(図17中のS)を拡大するために
設けられたものであり、その傾斜方向は下皿110に備
えられた下皿口140に向くように形成されている。す
なわち、本パチンコ機100の上皿形状によると、従来
のパチンコ機における装飾用カバー部材付き上皿(図1
7中の2点鎖線参照)と異なり、上皿108の下端部と
下皿110の上端部との間に、十分なスペースSを確保
することができる。従って、本パチンコ機100によれ
ば、遊技者は上皿108下部の出っ張り部分に妨害され
ることなく、上記傾斜部119bに沿って下皿110の
球受け部450からパチンコ球を容易に取り出すことが
できる。
【0082】(3−2)スピーカー配置 次に、本パチンコ機100の上皿108の内側に装備さ
れているスピーカー400について説明する。上皿10
8の上記カバー部材119の前面壁であって下皿110
の上方域に相当する部分(すなわち、上記傾斜部119
bに相当する部分)には、凹部119aが形成されてい
る。この凹部119aの底面は、平板状に形成されてい
ると共に、その中心部分には楕円状の開口部が設けられ
ている(図16参照)。さらに、図17および図16に
示すように、当該凹部119aには音声透過板404が
埋設されている。この音声透過板404は、合成樹脂か
ら成形されており、その表面には網目状の模様が形成さ
れている。さらにまた、その表面の中央域(すなわち、
凹部119aの上記開口部に対応する領域)には、音声
をパチンコ機100の外部に透過するための音声透過孔
が多数穿設されている。
【0083】一方、前板106の中央部に設けられた上
記スピーカー取付け口126には、スピーカー収納部4
02を備えたスピーカー取付け板406が着脱可能に装
着されている。このとき当該スピーカー収納部402
は、上記音声透過板404と平行となるように上記カバ
ー部材119の内側に配置される(図17参照)。そし
て、このスピーカー収納部402には、図17に示すよ
うに、上記上皿基材118とカバー部材119(すなわ
ち、上記凹部119a裏面)との間の内部スペースを利
用してスピーカー400(例えばコーン型)が取り付け
られている。すなわち、スピーカー400を上記スピー
カー収納部402に予め取り付けたスピーカー取付け板
406を当該前板106の裏側からスピーカー取付け口
126に装着(典型的にはビス着)している。このと
き、図示しないが、当該スピーカー400にはコネクタ
が設けてあり、また、本パチンコ機100内の制御部と
当該スピーカー400とを接続する接続ケーブルにもコ
ネクタを設けてある。このため、上記二つのコネクタの
接続操作によって、スピーカー400とパチンコ機10
0本体との電気的接続および切り離しを容易に行うこと
ができる。また、上述のとおり、本パチンコ機100に
おいては前板106の裏側にスピーカー取付け口126
を設けてあるので、上皿108をいちいち取り外すこと
なく、前板106をベース枠500から開放して上記ス
ピーカー取付け板406を取り外すだけで上記スピーカ
ー400の交換作業を簡単に行うことができる。
【0084】以上のとおりに組み付けられたスピーカー
400から発生する音声は、上皿108正面の中央壁部
に埋設されている上記音声透過板404の音声透過孔か
ら外部に出力される(図17参照)。すなわち、本パチ
ンコ機100においては、パチンコ機100の中央部に
スピーカー400が配置されている結果、パチンコ遊技
中における種々の効果音等をパチンコ機100の中央か
ら出力することができる。したがって、本パチンコ機1
00を使用する遊技者は、自身の正面からパチンコ遊技
に付随する効果音等を聞くことができる。このため、遊
技者は、パチンコ遊技の臨場感をダイナミックに楽しむ
ことができると共に本パチンコ機100からの効果音と
隣接する他のパチンコ機からの効果音とを聞き違えるお
それもない。
【0085】さらにまた、本パチンコ機100において
は、上述のとおり、上皿基材118とカバー部材119
との間の比較的広いスペースを利用してスピーカー40
0が取り付けられており、スピーカー400周囲にある
程度の内部容積をとることができる。このため、本パチ
ンコ機100によれば、内部容積がほとんど確保できな
い位置にスピーカーが取り付けられている従来のパチン
コ機よりも質の高い音響を提供することができる。
【0086】4.下皿 次に、前板106の下方に備えられている下皿110に
ついて、図16〜図18等を参照しつつ説明する。ここ
で、図18は、取付けプレート454およびシャッター
部材456を示す平面図である。ベース枠500の中央
下部には後述の賞球通路724に連通する下皿口140
が形成されている(図1および図16参照)。この下皿
口140の下方には下皿110が装着されている。この
下皿110は合成樹脂が成形されたものであり、下皿口
140から排出されるパチンコ球を貯留する球受け部4
50を構成している(図17参照)。また、下皿110
の下縁部分は、上述の上皿108と同様に、遊技盤60
0中央部を中心とする同心円を構成するように湾曲させ
てある。このため、本パチンコ機100全体のデザイン
の統一性を図ることができるとともに、本パチンコ機1
00にボリューム感を付与している。なお、下皿110
前面の壁面下部には、後述の操作レバー456a等を収
容するための凹部110aが形成されている(図16参
照)。
【0087】また、図1および図16に示すように、下
皿110の左側には当該下皿110とデザインを統一さ
せて成形された灰皿112が付設されている。図示しな
いが、この灰皿112は下皿110の所定の部位に反転
可能に軸着されており、灰皿112を下皿110から取
り外すことなく灰皿112内に溜まった煙草の吸殻等を
簡単に取り除くことができる。
【0088】一方、図17に示すように、下皿110の
球受け部450底面には貯留球排出口452が設けられ
ており、下皿110に貯留したパチンコ球を当該貯留球
排出口452から排出することができる。本パチンコ機
100においては、上記貯留球排出口452からのパチ
ンコ球排出処理は、下皿110に備えられたロック機構
付き貯留球排出機構によって行われている。以下、この
ロック機構付き貯留球排出機構について図面を参照しつ
つ説明する。
【0089】図17に示すように、下皿110の底面に
は、上記ロック機構付き貯留球排出機構を構成する取付
けプレート454とシャッター部材456とが装着され
ている。これらの取付けプレート454およびシャッタ
ー部材456を図18に示す。この取付けプレート45
4は、下皿110の底面形状に適合するように長方形状
に成形された合成樹脂製である。図18に示すように、
この取付けプレート454には、2箇所のビス止め用取
付け孔458a,458bが設けられている。また、取
付けプレート454の中央部分には上記貯留球排出口4
52に対応させた開口部454aが形成されている。ま
た、取付けプレート454には、スプリング462が備
えられている。すなわち、このスプリング462の一端
は取付けプレート454上面の側部に設けられた取付け
フック463に取り付けられている。図17および図1
8に示すように、取付けプレート454の長辺側の一方
(パチンコ機100正面側)の縁部において、ガイド壁
454bが上方(すなわち、下皿110方向)へ迫り上
がるように形成されている。さらに、このガイド壁45
4bの頂端部分は、パチンコ機100と反対方向に折り
曲げられた誘導部454cを形成している。なお、図1
8に示すように、この誘導部454cの一部には、上面
から見てほぼ直角三角形状となるような切り欠き部45
5が設けられている。
【0090】一方、図18に示すように、上記シャッタ
ー部材456はプレート部456bと操作レバー456
aとから構成されており、当該プレート部456bの一
端にはフック456cが備えられている。このプレート
部456bは上記開口部454aを遮蔽するためのもの
であり、操作レバー456aは当該シャッター部材45
6を外部から操作するためのものである。そして、図1
7に示すように、本シャッター部材456は上記ガイド
壁454bの誘導部454cを跨ぐようにして上記取付
けプレート454に装着されている。すなわち、本シャ
ッター部材456の操作レバー456aは上記ガイド壁
454bの外側に配置されており、プレート部456b
は上記開口部454aを遮蔽するように配置されてい
る。なお、本シャッター部材456のフック456cに
は上記スプリング462の一端が係着されている(図1
8参照)。
【0091】しかして、上記シャッター部材456を備
えた取付けプレート454は、上記開口部454aが上
記貯留球排出口452に合わさるように、上記ビス止め
用取付け孔458a,458bを介して下皿110の底
面側に設けられた取付けボス460にビス止めされてい
る(図17参照)。このとき、下皿110正面の壁面下
部には上述の凹部110aが設けてあるため、操作レバ
ー456aおよびガイド壁454bが下皿110壁部に
接触する不都合は生じない。
【0092】以下、本パチンコ機100におけるロック
機構付き貯留球排出機構の作動態様について説明する。
上記シャッター部材456は、上述のとおりに取付けプ
レート454に装着された結果、ガイド壁454b頂部
の誘導部454cを軌道軸として跨ぎ、取付けプレート
454横方向にスライド移動することができる。すなわ
ち、遊技者が操作レバー456aを上記スプリング46
2の付勢力(すなわち元の状態に戻ろうとする力)に抗
して左方向(図18中の矢印方向)に動かすことによっ
て、シャッター部材456が上記誘導部454cに沿っ
てスライド移動する。したがって、当該操作レバー45
6aと一体をなしている上記プレート部456bも同様
に左方向にスライド移動する。この結果、上記貯留球排
出口452が開放され、当該排出口から下皿110に貯
留したパチンコ球を排出することができる。そして、遊
技者が操作レバー456aから手を放した際には、上記
スプリング462の付勢力によってシャッター部材45
6は所定の位置(図18参照)まで自動的に戻り、上記
貯留球排出口452は再び上記プレート部456bによ
って閉じられる。
【0093】次に、本貯留球排出機構に付随するロック
機構について説明する。上記のとおり、誘導部454c
には、上記貯留球排出口452が開放される時点に上記
操作レバー456aが配置され得る箇所に対応する箇所
において、上面から見て直角三角形状となる切り欠き部
455が設けられている(図18および図19参照)。
このため、図19に示すように、上記誘導部454cに
沿って左方向へ移動してきた操作レバー456aが当該
切り欠き部455に至った際に、操作レバー456aを
当該切り欠き部455に応じて下皿110方向へ押し込
むことができる。その結果、操作レバー456aの側面
部456a1と当該切り欠き部455の側面部454e
とが接触することとなり、結果、シャッター部材456
の右方向(すなわち、図18中の矢印の反対方向)への
スライド移動を阻むと同時に上記スプリング462の付
勢力によって当該シャッター部材456をその場に保持
する(以下、この状態を「ロック状態」という。)こと
ができ、その手を離しても戻らない(図19参照)。こ
のとき、図18および図19に示すように、上記接触に
係る切り欠き部455の側面部454eに凸部454d
を設けるとともに操作レバー456aの側面部456a
1には凹部456dを設けておけば、これらを咬合させ
ることによって上記ロック状態の不用意な解除を未然に
防ぐことができる。
【0094】そして、操作レバー456aを上記切り欠
き部455の斜辺に沿って僅かに左方向へ再度スライド
移動させることによって、当該操作レバー456aは切
り欠き部455から迫り出し、上記ロック状態を簡単に
解除することができると共に当該シャッター部材456
はスプリング462の付勢力によって所定の位置まで戻
される。すなわち、本実施形態に係るロック機構におい
ては、図19に示すように、ロック状態時のスプリング
462の延びる向き(即ち、フック456cと取付けフ
ック463を結ぶ線の向き)がシャッター部材456の
スライド方向軸(図19中のQ)に対して傾斜してい
る。このため、操作レバー456aを僅かに左方向へス
ライドさせることによって上記接触状態にあった操作レ
バー456aの側面部456a1と切り欠き部455の
側面部454eとが離れた際、スプリング462の付勢
力に係る下皿110手前側(図中下方)に向けられる分
力Pによって、シャッター部材456は手前に押し出さ
れる。その結果、速やかに上記ロック状態が解除される
と同時にシャッター部材456が所定の位置まで戻り、
下皿110の貯留球排出口は閉ざされる。
【0095】以上のとおり、上記ロック機構付き貯留球
排出機構を備えた本パチンコ機100を使用する遊技者
は、操作レバー456aから手を離した状態で下皿11
0から貯留パチンコ球の排出を継続することができ、か
つ、ワンタッチで当該排出作業を止めることができる。
また、本パチンコ機100のロック機構付き貯留球排出
機構においては、貯留球の排出作業ならびに上記ロック
状態の開始および解除を一つの部品の操作で簡便に行う
ことができる。すなわち、本パチンコ機100によれ
ば、遊技者は片手で上記操作レバー456aを横方向に
スライド移動させる操作のみで、下皿110からの貯留
球の排出操作および上記ロック状態を同時に実現するこ
とができる。さらにまた、本パチンコ機100において
は、貯留球排出機構とそれを維持するロック機構とが一
体に構成されているため、これらに係る部品数を減らす
ことができるとともに上記機構の簡略化を図ることがで
きる。
【0096】5.パチンコ機裏面側の構成 次に、パチンコ機100の裏面側の構成について、図3
0〜図34を参照しながら説明する。図30には、パチ
ンコ機100の裏面から見た全体構成を示す。図31は
図30の一部拡大図を示す。図32と図33とには、パ
チンコ機100の正面側から球抜き動作を実現するため
の構造を示す。図34には、配電盤の構造を示す。ここ
で、図30では、見やすくするためにベース枠500に
機構板700を装着した状態を示す。この機構板700
は、支持枠701に複数個の蝶番によって開閉可能に装
着されている。なお、通常はベース枠500と機構板7
00との間に遊技盤600が装着される。ここで、説明
中において上下左右の方向を指す場合には、パチンコ機
100の裏面から見た方向である。
【0097】図30において、まずベース枠500の構
成について説明する。このベース枠500には、施錠装
置504,発射装置510,ヒンジ524等が設けられ
ている。施錠装置504は、ガラス枠200とベース枠
500との間、ベース枠500と木枠102との間につ
いてそれぞれ施錠/解錠を行う。具体的には、施錠装置
504はベース枠500に設けられ、鍵とともに回動す
るカム板506や、上下方向にスライド可能なスライド
部材504a,504b等によって構成されている。ス
ライド部材504aには、施錠の際にガラス枠200の
フック片221a,221b,221c(図2参照)と
係合する係合穴222a,222b,222cを備えて
いる。また、スライド部材504bには、施錠の際に木
枠102の係合開口部と係合するフック片501a,5
01b(図3参照)を備えている。ここで、カム板50
6を一方向に回すとスライド部材504aがスライドし
てフック片221a,221b,221cとの係合を解
除し、ガラス枠200が解錠される。同様に、カム板5
06を他方向に回すとスライド部材504bがスライド
して木枠102の係合開口部との係合を解除し、ベース
枠500が木枠102から解錠される。
【0098】発射装置510は、打球杆508,モータ
512,調整つまみ516,発射制御回路518によっ
て構成されている。打球杆508は、パチンコ球を打っ
て発射させる。モータ512は発射制御回路518によ
って回転駆動が制御される。このモータ512の回転軸
にはカム板が固定されており、このカム板のカム面に打
球杆508の一端側が接している。打球杆508の他端
側にはバネ514が接続されており、このバネ514の
付勢力は調整つまみ516を回すことによって複数段階
に調整可能になっている。この構成によれば、モータ5
12の回転運動は上記カム板を通じて打球杆508の揺
動運動に変換され、かつバネ514の付勢力によってパ
チンコ球が断続的に打ち出される。
【0099】次に、機構板700の構成について説明す
る。この機構板700には、球タンク706,誘導レー
ル708,球送り機構718,入賞球検出装置756等
が設けられている。球タンク706は機構板700の上
部に着脱可能に設けられており、搬送されてきたパチン
コ球を賞球として一時的に蓄える。その球タンク706
の下方には誘導レール708が設けられており、右下が
り状のスロープになっている。この誘導レール708は
仕切り片によって二つの通路が図面に向かって前後に並
んで形成されており、その通路はパチンコ球に付着して
いるゴミ等を落下させるための穴が適宜設けられてい
る。パチンコ球は回動可能にビス止めされた二つの球な
らし片710によって、誘導レール708内において上
下方向に積み重なっているパチンコ球をならす。
【0100】二つの球ならし片710は、図面に向かっ
て前後に並んで設けられている。この球ならし片710
によってならされたパチンコ球は、図面に向かって前後
に並ぶ二つの貯留通路716に誘導される。図31に示
すように、貯留通路716の入口側には検出片715が
設けられており、誘導レール708の延長上かつ貯留通
路716ごとに対応して設けられている。検出片715
の下方には検出スイッチ714が設けられており、検出
片715は検出スイッチ714のスイッチバーに当たる
ようになっている。この構造によって、パチンコ球がそ
の自重で検出片715を押すか否かで、パチンコ球の有
無が検出スイッチ714によって検出される。また、誘
導レール708と球切れ検出スイッチ714との間に
は、ゴミ防止リブ713が支持枠701に設けられてい
る。ゴミ防止リブ713は、誘導レール708や検出片
715に設けられている穴から落下するゴミ等を受け止
め、検出スイッチ714の接点スイッチ等を保護する。
そのため、パチンコ球に付着していたゴミ等が原因とな
って検出スイッチ714が誤作動するのを防止すること
ができる。球切れ検出スイッチ714はパチンコ球が無
いことを検出し、球切れ信号をホールコンピュータ等に
送る。この球切れ信号を受けたホールコンピュータ等
は、パチンコ球をパチンコ機100に供給して球切れを
防止する。
【0101】図30に戻って、機構板700には、支持
枠701が着脱可能に設けられている。この支持枠70
1の内側には、上記貯留通路716が形成されるととも
に、球送り機構718等が設けられている。このよう
に、支持枠701が貯留通路716等を覆っているた
め、外部からの異物の侵入を防止することができる。こ
こで、貯留通路716は、誘導レール708を流れ下っ
てきたパチンコ球を、図面に向かって前後二列で一時的
に貯留する。球送り機構718は貯留通路716の下方
に設けられており、貯留されたパチンコ球を1個ずつカ
ウントして受け皿に送り出す。この球送り機構718は
枠制御装置758によって動作が制御され、回転体72
0とモータとによって構成されている。これらの回転体
720およびモータは、二つの貯留通路716に対応し
てそれぞれ設けられている。ここで、回転体720には
貯留通路716のパチンコ球を1個ずつカウントして送
り出すための歯が設けられており、その中心軸は上記モ
ータの回転軸に通じている。モータは枠制御装置758
から送られた信号に従って、所定角度だけ回転する。枠
制御装置758は、支持枠701の右下部の手前側に設
けられ、パチンコ球が入賞口に入賞したとき(あるいは
球貸しを指令する図28に示す指令スイッチ300が押
されたとき)にパチンコ機100の枠制御装置758か
ら出力される信号を受けて、上記モータの回転制御を行
う。このモータの回転に伴って回転体720が回転し、
パチンコ球を分岐片722へ送り出す。この枠制御装置
758に対して上述した動作を行う信号を出力するメイ
ン制御装置740は、機構板700の中央部(すなわち
図示しない遊技盤600の裏側)に設けられている。
【0102】そして、パチンコ球は分岐片722によっ
て賞球通路724または球抜通路726のいずかの通路
に誘導される。通常、パチンコ球は賞球通路724に分
岐され、受け皿(すなわち図1に示す上皿108)に誘
導される。この上皿108は発射装置510に通じてお
り、パチンコ球は再び打球として遊技盤面152に打ち
出される。一方、上皿108がパチンコ球で満杯のとき
には、賞球集合樋520を通じて他の受け皿(すなわち
図1に示す下皿110)に誘導される。この賞球通路7
24の途中には金属片754が一部突出して設けられて
いるので、一部のパチンコ球がこの金属片754に当た
って払い出し音を出す。また、パチンコ機100自体の
交換時等には球タンク706や貯留通路716等に貯留
されているパチンコ球を排出させる必要がある。このよ
うな場合には、作業員が所定の操作を行うと、パチンコ
球は分岐片722によって球抜通路726に誘導され
る。この球抜通路726は球排出口522に通じてお
り、パチンコ球をパチンコ機100から排出することが
できる。ここで、入賞口に入賞したパチンコ球は、セー
フ球通路730を通って入賞球検出装置756に誘導さ
れる。この入賞球検出装置756は入賞したパチンコ球
を検出する装置であり、検出されたパチンコ球は球排出
口522を通じて排出される。一方、入賞しなかったパ
チンコ球は、アウト口からアウト球通路728を通って
そのまま球排出口522に誘導され、排出される。
【0103】次に、機構板700の右上部には、配電盤
702が設けられている。この配電盤702には、電源
スイッチ704,ヒューズ850(図35参照),コン
セント収納部712等が設けられている。電源スイッチ
704は、コンセントから供給された電気をパチンコ機
100の各部に配電するか否かを切り換えるスイッチで
ある。ヒューズ850は電気を供給する部位ごとに対応
して設けられており、過剰な電流が流れて電子部品が損
傷するのを防止する。コンセント収納部712は、パチ
ンコ機100を組立工場からパチンコ遊技場に搬送する
間において、上記コンセントを差し込んで収納する。こ
れによって、パチンコ機100から伸びる伝電線の先端
に取り付けられているコンセントが仮止めされるので、
パチンコ機100の搬送中には電線やコンセントのブレ
が防止される。
【0104】上記のような構成によれば、パチンコ機1
00に搬送されてきたパチンコ球は、球タンク706に
一時的に蓄えられた後に排出され、誘導レール708を
通り、貯留通路716に貯留される。その後、入賞時に
は、球送り機構718によって所定の個数をカウントさ
れながら送られ、分岐片722によって賞球通路724
を通じて上皿108又は下皿110に誘導される。こう
して、パチンコ球が賞球として払い出される。以下、パ
チンコ機100裏面側の特徴的な構成部分について詳述
する。
【0105】6.球抜き機構 まず球抜き機構について、図32〜図34を参照しなが
ら説明する。この球抜き機構は、パチンコ機100の修
理や入れ替え等の際において、球タンク706等に貯留
されているパチンコ球を全て排出する機能を有する。図
32および図33において、球抜き機構は、通し穴80
0,球抜き分岐片作動スイッチ752,分岐片722,
ソレノイド814,球排出指令スイッチ816等によっ
て構成されている。通し穴800は、図32(A)に示
すように、パチンコ機100の正面側から見ると飾り窓
204aの近傍(図では左下側)に設けられている。こ
の通し穴800は、図32(B)に示すように、ガラス
枠200,ベース枠500,支持枠701を貫通して設
けられている。通し穴800に面する機構板700に
は、その通し穴800にスイッチバー752aを向けて
球抜き分岐片作動スイッチ752が設けられている。こ
の球抜き分岐片作動スイッチ752は、ソレノイド81
4を駆動する信号を枠制御装置758に送る。図33
(A)に示すソレノイド814は枠制御装置758から
の指令に従って、連結棒810を通じて分岐片722を
左右方向に揺動する。また、球排出指令スイッチ816
は、ソレノイド814を所定時間保持するための信号を
枠制御装置758に送るとともに、球送り機構を作動さ
せ球抜き動作を開始する信号を送る。
【0106】ここで、ソレノイド814の軸814aに
は、図33(A)に示すように連結片812が固定され
ている。連結片812と分岐片722とには、図33
(B)に示すように、それぞれ小穴812a,722b
が設けられている。この小穴812a,722bにはコ
字状の連結棒810が嵌め込まれている。また、連結片
812には凸部812bが設けられており、この凸部8
12bは球排出指令スイッチ816のスイッチバー81
6aを押す役目を果たす。図32(B)に戻って、支持
枠701には、球抜き分岐片作動スイッチ752の近傍
にスリット802が設けられている。このスリット80
2は、パチンコ機100の製造工程等において、その正
面側から各種の検査作業を行うときに使用される。すな
わち、棒等をスリット802に差し込み、スイッチバー
752aを押して球抜き分岐片作動スイッチ752をオ
ンにする。
【0107】上記のような構成をなす球抜き機構は、次
のように作動する。まず、図32(B)において、作業
者が細長いピン804を通し穴800に差し込み、スイ
ッチバー752aを押して球抜き分岐片作動スイッチ7
52をオンにする。すると、球抜き分岐片作動スイッチ
752から枠制御装置758にはソレノイド814を駆
動する信号が伝達され、枠制御装置758はソレノイド
814を作動させる。図33(A)に移って、ソレノイ
ド814が作動すると、その軸814aが矢印D6方向
(図面上方向)に移動し、分岐片722は揺動軸722
aを中心に矢印D8方向(図面左回り)に回る。こうし
て、分岐片722は図34に示すような状態になる。そ
のため、球送り機構718の作動によって流れ下ってき
たパチンコ球は、分岐片722によって球抜通路726
に誘導される。
【0108】図33(A)に戻って、ソレノイド814
の軸814aが矢印D6方向に移動する際には、凸部8
12bがスイッチバー816aを押して球排出指令スイ
ッチ816をオンにする。すると、球排出指令スイッチ
816から枠制御装置758に自己保持を行う信号が伝
達され、この枠制御装置758はソレノイド814を所
定時間作動状態に維持する。同時に球送り機構718を
駆動する信号が伝達され、球抜き動作が開始される。そ
のため、所定時間だけ上記図34に示す状態が維持さ
れ、流れ下ってきたパチンコ球を継続して球抜通路72
6に誘導する。その後、枠制御装置758はソレノイド
814の作動を停止させ、分岐片722を図33(A)
に示すような元の状態に復帰させる。すなわち、ソレノ
イド814の軸814aおよび連結棒810が図34に
示す矢印D12(図面下方向)に移動し、分岐片722
が矢印D10方向(図面右回り)に回る。ここで、もし
球排出指令スイッチ816が壊れている場合には球抜き
分岐片作動スイッチ752がオンし、ソレノイド814
が上方向に動いても球排出指令スイッチ816からは信
号が出力されない。そのため、ソレノイド814はすぐ
に停止して軸814aも下方向に戻る。したがって、球
排出指令スイッチ816が壊れている場合には、球送り
機構が動作しない。
【0109】この構成によれば、パチンコ機100の表
面側からピン804を通し穴800に差し込み、そのピ
ン804で球抜き分岐片作動スイッチ752をオンにす
るだけで球抜き機構を作動させることができる。このた
め、球抜き作業が楽に行える。また、支持枠701に設
けたスリット802によって、パチンコ機100の裏面
側からも同様に球抜き機構を作動させることができる。
なお、本パチンコ機100では、通し穴800やスリッ
ト802は球抜き機構を作動させる用途だけでなく、他
の用途にも適用することができる。他の用途としては、
例えば発射装置の一時停止ボタン等がある。こうした機
構やボタン等の機能を設けるのは、パチンコ機の表面側
から操作すればよい機能であっても、パチンコ機の製造
工程等において検査のために表面側から裏面側の動作を
確認しなければならない場合に特に有効である。
【0110】7.電源スイッチ 次に、配電盤702に設けられている電源スイッチ70
4について、図35を参照しながら説明する。図35
(A)には配電盤702の外観を示し、その配電盤70
2のE−E断面を図35(B)に示す。この図35
(B)において、配電盤702を覆うカバー852は、
電源スイッチ704の押しボタン704aを囲んで形成
されている。さらに、押しボタン704aを囲むカバー
852の端面(周壁)は、押しボタン704aの高さよ
りも高く形成されている。この構成によれば、電源スイ
ッチ704が不用意に押されるのを防止することができ
るとともに、カバー852が電源スイッチ704の破損
を防止することができる。作業員は通常パチンコ機の裏
面側を先に島の所定位置に挿入して設置するが、この設
置の際に作業員は配電盤702が見えない。そのため、
従来では電源スイッチ704が不用意に押されてしまう
ことがあったが、本パチンコ機100ではこうした状態
を防止することができる。なお、電源スイッチ704は
従来通り押しボタン704aによって構成されているの
で、操作性は維持される。したがって、操作性を維持し
ながらも、破損を防止し、かつ不用意な操作を防止した
電源スイッチ704が実現される。
【0111】以上、本発明のパチンコ機の好適な実施形
態を図面を参照しつつ説明したが、本発明においては、
ガラス枠200をパチンコ機100本体に閉じた際に当
該パチンコ機100本体側とロック状態で係合し得る撓
み防止手段が当該パチンコ機100本体に軸支されたガ
ラス枠200の開放側に設けられておればよく、上記フ
ック片221a,221b,221cを3個設けること
に限定されるものではない。例えば、上記フック片22
1a,221b,221cをガラス枠200開放側に等
間隔に4個若しくはそれ以上設けておき、それに対応し
て施錠装置504の上記スライド部材504aの形状を
適宜変更してもよい。
【0112】あるいは、上記3個のフック片221a,
221b,221cを設ける手段に代えて、例えば、上
記係合フランジ部254bのような凸片をガラス枠20
0開放側裏面の端部近傍(上記実施形態では開放側補強
板260)に上下に亘って突設しておき、その凸片の頂
端部分に2箇所または3箇所の上記係合穴222a,2
22b,222cと係合し得るフック爪を形成しておく
ことも本発明の上記撓み防止手段として好適である。
【0113】
【発明の効果】本発明によれば、高度に装飾化されたガ
ラス枠を備えるパチンコ機であって、外力に起因するガ
ラス枠の撓みを防止し得る手段を備えたパチンコ機を提
供することができる。すなわち、本発明の第一および第
二のパチンコ機では、上記ガラス枠の開放側に上記撓み
防止手段が設けられているために当該ガラス枠の外力に
対する剛性を高めることができ、ガラス枠をパチンコ機
本体に閉じた際に当該ガラス枠の開放側に外力を加えて
も当該ガラス枠が撓むことがない。このため、本発明の
第一および第二のパチンコ機によれば、不心得な遊技者
等がガラス枠開放側を無理に引っ張った場合であって
も、当該ガラス枠に装着されているガラス板の装着位置
のずれ(がたつき)や異物挿入等の不正行為のもととな
る隙間の発生を防止することができる。
【0114】さらに、本発明の第三のパチンコ機では、
上記ガラス枠の軸支側にも上記撓み防止手段が設けられ
ているため、本発明の第一および第二のパチンコ機と同
様にガラス枠開放側において外力によるガラス枠の撓み
発生を防止することに加え、さらにガラス枠軸支側にお
いても当該ガラス枠の外力による撓み発生を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の外観を示す正面図である。
【図2】パチンコ機の表面側の構成の概略を示す斜視図
である。
【図3】パチンコ機の裏面側の構成の概略を示す斜視図
である。
【図4】ガラス枠を構成する各部材の配置を説明する図
である。
【図5】ガラス枠を構成する各部材を組み付けた一状態
を示す図である。
【図6】(A)は、補強板を取り付けた状態でのガラス
枠の背面図である。(B)は、ガラス枠下部に装着され
る補強板の構造を示す斜視図である。
【図7】基板の配置および配線を模式的に示すガラス枠
の正面図である。
【図8】基板の配置および配線を模式的に示すガラス枠
の背面図である。
【図9】ガラス枠からの配線引き出しの様子を示す図で
ある。
【図10】図1におけるA−A線矢視断面図である。
【図11】(A)(B)は、各々、ガラス枠の開閉状態
を示す部分断面図である。
【図12】ガラス枠の開閉動作を模式的に説明する図で
ある。
【図13】ガラス枠の開閉動作を模式的に説明する図で
ある。
【図14】図1におけるB−B線矢視断面図である。
【図15】前板の概略を示す斜視図である。
【図16】パチンコ機の前板および下皿を示す部分正面
図である。
【図17】図16におけるD−D線矢視断面図である。
【図18】貯留球排出機構を構成する取付けプレートお
よびシャッター部材を示す平面図である。
【図19】貯留球排出機構を構成する取付けプレートお
よびシャッター部材の作動を説明する図である。
【図20】図7におけるC−C線矢視断面図である。
【図21】ランプ基板の構造を説明する図である。
【図22】(A)は、ランプ基板およびランプの構造を
示す斜視図である。(B)は、(A)におけるE−E線
矢視断面図である。(C)は、(A)におけるF−F線
矢視断面図である。
【図23】ランプ基板についての配線図である。
【図24】LED基板についての配線図である。
【図25】ランプ基板についての配線図である。
【図26】LED基板についての配線図である。
【図27】ランプ基板についての配線図である。
【図28】(A)(B)は、各々、操作ユニットの一構
成を示す正面図である。
【図29】(A)(B)(C)は、各々、ガラス保持機
構の作動形態を示す一部破断の側面図である。
【図30】パチンコ機の裏面側の構成を示す背面図であ
る。
【図31】図30の一部拡大図である。
【図32】(A)は、球抜き機構にかかる通し穴を示す
正面図である。(B)は、球抜き機構の作動を示す側断
面図である。
【図33】(A)(B)は、各々、球抜き機構の構造を
示す図である。
【図34】球抜き機構の作動を説明する図である。
【図35】(A)は、配電盤の外観を示す正面図であ
る。(B)は、(A)におけるG−G線矢視断面図であ
る。
【図36】ガラス枠を構築する際の各構成ユニットのビ
ス着状態の一態様を模式的に示す図である。
【符号の説明】
100 パチンコ機 102 木枠 200 ガラス枠 221a,221b,221c フック片 222a,222b,222c 係合穴 254b 係合フランジ部 504 施錠装置 504a,504b スライド部材 600 遊技盤 700 機構板 701 支持枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 万博 愛知県西春日井郡西春町大字沖村字西ノ川 1番地 株式会社大一商会内 (72)発明者 坪井 睦 愛知県西春日井郡西春町大字沖村字西ノ川 1番地 株式会社大一商会内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤の遊技盤面を透視し得る開口部を
    有するとともに該開口部を塞ぐガラス板を着脱可能に支
    持し得るガラス枠を備えたパチンコ機であって、 そのガラス枠はパチンコ機本体表面側に開閉可能に軸支
    されており、 そのガラス枠の開放側には、該ガラス枠をパチンコ機本
    体に閉じた際に該パチンコ機本体側とロック状態で係合
    し得る撓み防止手段が設けられており、 そのガラス枠をパチンコ機本体に閉じた場合において、
    該撓み防止手段がパチンコ機本体側にロック状態で係合
    されることによって、外力によるガラス枠開放側の撓み
    発生が防止されることを特徴とするパチンコ機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のパチンコ機において、 前記撓み防止手段が、前記ガラス枠裏面の開放側に沿っ
    てほぼ等間隔に設けられた3個またはそれ以上の係合片
    から構成されていることを特徴とするパチンコ機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のパチンコ機に
    おいて、 前記ガラス枠の軸支側には、該ガラス枠をパチンコ機本
    体に閉じた際に該パチンコ機本体側と係合し得る撓み防
    止手段が該ガラス枠の回転軸に沿って設けられており、 前記ガラス枠をパチンコ機本体に閉じた場合において、
    該撓み防止手段がパチンコ機本体側に係合されることに
    よって、外力によるガラス枠軸支側の撓み発生が防止さ
    れることを特徴とするパチンコ機。
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