JP4066080B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は樹脂製のガラス枠を備えているパチンコに関し、そのガラス枠について所定の剛性を確保するとともに、ガラスの交換を容易にする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パチンコ機は表面側の装飾性を高めるため、ガラス枠が樹脂製になりつつある。この樹脂製のガラス枠を備えたパチンコ機の一例が、特開平7−213722号公報に開示されている。通常ガラス枠には、遊技盤を透過して見るためにガラスが入れられる。上記公報に開示されたパチンコ機では、ガラスをガラス収納部材で保持し、そのガラス収納部材をガラス枠にビス等で固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ガラス収納部材をガラス枠に固定したのでは、そのガラス収納部材に保持されているガラスが破損したときの交換に手間がかかる。一方、樹脂製のガラス枠のみでは所定の剛性が得られないため、そのガラス枠にガラスを誘導して保持するレールをそのまま設けたのではゆがみ等の不具合が生ずる。本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、パチンコ機のガラス枠が樹脂製であっても所定の剛性を確保し、かつガラスの設置や交換が容易に行えるようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための第1の手段】
本発明は、遊技盤が着脱自在に取り付けられるベース枠の表面側に前記遊技盤の遊技盤面を透視し得る樹脂製のガラス枠を開閉自在に備えているパチンコ機において、前記ガラス枠は、円形状の開口部が形成された合成樹脂製の枠部材と、該枠部材の表側に前記開口部に沿って固定され且つ電光によって装飾される半透明樹脂製の装飾部材と、該枠部材の裏側に前記開口部を除くほぼ全域を覆うように固定される金属製の補強板と、該補強板の裏側の上方を除く三方に固定され且つ前記開口部を塞ぐガラス板を収納および支持するためのガラス支持溝が2列並んで一体的に形成される合成樹脂製のガラス支持枠と、該ガラス支持枠のうち左右両側方に設けられたガラス支持枠の上端部にそれぞれ突設された取付 片の間に前後方向に回動自在に軸支されて前記ガラス支持溝に収納支持されたガラス板の上部押さえとして機能するストッパー部材と、からなり、前記補強板を折り曲げてレール補強部を形成し、当該レール補強部を前記ガラス支持枠の外周側から当接させて前記ガラス支持枠を補強する一方、前記ガラス枠を前記ベース枠に対して閉じたときに、前記レール補強部よりも前記ベース枠方向に向って突出した前記ガラス支持枠の先端部に形成される防犯リブと前記ベース枠方向に向って突出した前記ストッパー部材の先端部に形成される防犯リブとが前記ベース枠に形成された凹部に嵌め合わされて前記遊技盤面内への異物の侵入を防止することを特徴とする。本発明によれば、樹脂製のガラス枠に金属製の補強板を設けたことによって、所定の剛性を確保することができる。また、その補強板を折り曲げて形成されたレール補強部をガラス支持枠の外周側から当接することでガラス支持枠が補強されるので、そのガラス支持枠の剛性も確保することができるとともに、ガラス板を簡単に案内し保持することができる。こうして、ビス等でガラス枠に固定する必要がなくなり、ガラス板の設置や交換が容易に行える。また、ガラス支持枠の先端部に形成される防犯リブとストッパー部材の先端部に形成される防犯リブとがベース枠に形成された凹部に嵌め合わされて遊技盤面内への異物の侵入を防止することができる。
【0005】
ここで「ガラス板」とは、透明若しくは半透明の無結晶性固化物の総称であり、特定の材質に限定されるものではない。したがって、典型的なソーダ石灰からなる無機ガラスの他、例えばアクリル酸樹脂等からなる有機ガラス(いわゆるプラスチック)も上記「ガラス板」に包含される。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。まず、パチンコ機100の表面側の構成について、図1〜図6を参照しながら説明する。図1にはパチンコ機100の正面図を示す。図2および図3にはパチンコ機100の概略斜視図を示す。図4にはガラス枠200の正面図を示し、図5および図6にはその背面図を示す。また、図7および図8は、それぞれ図1に示すA−A線およびB−B線矢視断面図である。なお、この実施の形態では、補強板220が「ガラス枠の剛性を補強する金属製の補強板」に相当し、ガラス支持枠222a,222b,222cが「ガラスを案内して保持するレール」に相当する。
【0007】
1.パチンコ機の全体構造
このパチンコ機100は、大まかにいって、木枠102、機構板700、ベース枠500、遊技盤600、ガラス枠200および前板106を備えている。機構板700と遊技盤600はベース枠500に取り付けられる。機構板700と遊技盤600が取り付けられたベース枠500は木枠102に対して開閉可能に軸支されている。ガラス枠200はベース枠500に対して開閉可能に軸支されており、前板106もベース枠500に対して開閉可能に軸支されている。すなわち、パチンコ機100は、図2に示すように、長方形枠状に成形された木枠102の前面に対して、額縁状に成形されたベース枠500が開閉可能に軸着されている。そのベース枠500の下方には、当該ベース枠500と木枠102との隙間を埋めるため、填め板103が木枠102に嵌め込まれている。また、図3に示すように、このベース枠500の裏面側には、本パチンコ機100においてパチンコ遊技を実施するために必要な種々の機械式装置類を備えた機構板700(詳細は後述する)がベース枠500に対して開閉可能に軸着されている。また、図3に示すように、複数の締め具701aを備えた支持枠701がベース枠500裏面に固定されている。そして、種々のパチンコ遊技装置を装備した遊技盤600(図2参照)と機構板700とが、上記締め具701aによってベース枠500に固定されている。締め具701aをはずすことで機構板700をベース枠500から開き、遊技盤600をはずすことができる。なお、図3に示すように、ベース枠500裏面の開放側端部には、上下二つのフック片501a,501bがスライド可能に装着されている。この結果、ベース枠500を木枠102に閉じた際にはこれらフック片501a,501bが当該木枠102側の対応する箇所に設けられた平板の係合開口部(図示せず)に係合され、当該ベース枠500の施錠が達成される。なお、ベース枠500の解錠は、後述の施錠装置504によって行われる。
【0008】
一方、図2に示すように、ベース枠500の表面側には、後述する種々の部材から構成されているガラス枠200と当該ガラス枠200の下方に隣接する前板106とが設けられている。これらはいずれもベース枠500に固設された蝶着金具によって当該ベース枠500に開閉可能に装着されている。このガラス枠200と前板106の開放側であってベース枠500の右端中程のやや下方寄りには、後述の施錠装置504を作動させるための鍵を挿入する鍵穴114が設けられている。また、ベース枠500の表側には、上記前板106の下方においてパチンコ球の受け皿の一つである下皿110が灰皿112を付設して取り付けられている。さらにその右側には、後述の発射装置510を起動させてパチンコ球を遊技盤面152上に発射させるためのハンドル134が回動可能に軸支されている。以下、本パチンコ機100の表面側の各構成についてさらに詳述する。
【0009】
2.ガラス枠
まず、本パチンコ機100のガラス枠200の概略について説明する。図1に示すように、本パチンコ機100のガラス枠200は、本パチンコ機100の外観における装飾効果を高めるべくデザインの統一性を企図して一体的に形成された合成樹脂製の枠部材201を主要構成部材とするものである。この枠部材201は、後述する種々の部品類を装着あるいは配置するための凹凸形状を有している。その中央部にはベース枠500に装着された遊技盤600の遊技盤面152が透視され得るように円形状の開口部200aが形成されている。
【0010】
この枠部材201の表面側には、図4に示すように、上記開口部200aに沿って同心円状に凹部203a,203b,203cが形成されている。これら凹部203a,203b,203cには、図1に示すように、半透明の樹脂製の装飾部材202a,202b,202cが、当該枠部材201の上部に形成されている左右一対の凸部201a,201bを挟むように装着されている。一方、上記凸部201a,201bにおいては、上記装飾部材202a,202b,202cと同円周を構成するように複数のスリットが設けられている。そして、これらスリットには半透明の樹脂製のカバー部材214が凸部201a,201bの裏面側から取り付けられている。
【0011】
枠部材201の下部には左右一対の飾り窓204a,204bが設けられている。このため、パチンコ機100に係る関係者は、ベース枠500からガラス枠200を開放することなく当該飾り窓204a,204bを通して遊技盤面152上に張り付けられた証紙類等を透視することができる。また、枠部材201の中央下部には、操作ユニット304が装備されている。この操作ユニット304の機能等についての詳細は、後述する。
【0012】
一方、枠部材201の上記各装飾部材202a,202b,202cの内側には、図4に示すように、複数個のランプをそれぞれ備えたランプ基板206a,206c,206eが装着されている。この枠部材201および当該枠部材201の裏面に取り付けられた補強板220には、各々、上記ランプ基板206a,206c,206eを当該枠部材201に装着した際の上記各ランプの配置に合わせてランプ取付け穴209,220aが設けてある(図5、図6参照)。したがって、後述するように、ランプ基板206a,206c,206eおよび装飾部材202a,202b,202cを枠部材201からいちいち取り外すことなく、ランプの装着または交換をガラス枠200の裏面側から容易に行うことができる。なお、ランプの装着または交換の詳細は、後述する図14の説明において説明する。
【0013】
また、図4に示すように、上記凹部203a,203b,203cの端部には、配線用スリット212が設けられており、この配線用スリット212を通してガラス枠200裏面側からコネクタ213a,213b,213c,213d,213e,213f,213g,213h,213i,213jを有する配線ケーブル210a,210b,210c,210d,210eが引き出されている。そして、この配線ケーブル210a,210b,210c,210d,210eによって、ランプ基板206a,206c,206eと上記凸部201a,201bに設けられたLED基板とは相互に電気的に接続されている。これらのランプ基板とLED基板とに係る構成等については、後述する。
【0014】
次に、図5および図6を参照しつつ、ガラス枠200の裏面側の構成を説明する。図5に示すように、枠部材201の上記凸部201a,201bの裏面側にはLED基板206b,206dが装着されている。これにより、上記カバー部材214の位置に複数のLED211a,211b,211cが配置されている。そして、このLED基板206b,206dとランプ基板206a,206c,206eとの間は、それぞれコネクタ213c,213d,213e,213f,213g,213h,213i,213jを有する配線ケーブル210b,210c,210d,210eによって相互に連結されている。また、コネクタ213bを介してランプ基板206aに接続される配線ケーブル210aは、ガラス枠200の下部に設けた配線引出し口218より引き出され、コネクタ213aを介して枠制御装置758(図24参照)に接続される。
【0015】
メイン制御装置740はCPU(プロセッサ)を中心に構成されており、図24に示すようにパチンコ機100における遊技盤600の裏側に設けられる。このメイン制御装置740は、図柄表示器の表示制御や、可変入賞口の拡開制御等、各機種に応じて異なるプログラムによって制御され、遊技盤の種類に応じて交換される。一方、枠制御装置758は賞球の払出制御や、不正の検出等、各種遊技盤に共通に使用されるものである。メイン制御装置740からの出力信号の一部は枠制御装置758に入力され、賞球払出数の設定等に使用されるとともに、大当たり遊技の発生時や、図柄表示器におけるリーチ状態の発生時等には、ランプ基板206a,206c,206eに設けられた各ランプを点灯ないし点滅制御するために、コネクタ213aを介して各ランプに信号を伝達する。なお、メイン制御装置740はホールコンピュータ等との間を通信線(有線/無線のいずれをも含む)で接続し、全賞球払出数等の各種データを相互/一方に伝送する制御を行なってもよい。また、枠制御装置758において、賞球払出時や、球タンク706の球不足を検出したとき、さらにガラス枠200が開放されたとき等には、LED基板206b,206dに設けられているLED211a,211b,211cの点灯ないし点滅を制御するために、コネクタ213aを介して枠制御装置758から各LEDに信号を伝達する。
【0016】
図6に示すように、ガラス枠200の内側には、枠部材201を補強するために当該枠部材201形状に成形された金属製の補強板220が着脱可能にビス着されている。この補強板220には上記飾り窓204a,204bの他に、枠部材201のランプ取付け穴209(図5参照)の位置と一致させたランプ取付け穴220aが設けてあり、当該補強板220を取り外すことなく上記ランプ基板206a,206c,206eにランプを装着または交換することができる。また、図2に示すように、補強板220の開放側の端部には上下二つのフック片221a,221bがスライド可能に装着されている。この結果、ガラス枠200をベース枠500に閉じた際にはこれらフック片221a,221bが当該ベース枠500側の対応する箇所に設けられた平板の係合開口部に係合され、当該ガラス枠200の施錠が達成される。なお、ガラス枠200の解錠はベース枠500に設けられた後述の施錠装置504によって行われる。
【0017】
一方、図6に示すように、補強板220の中央開口部220bの周辺の上方を除く三方において、ガラス支持枠222a,222b,222cが当該補強板220にビス着されている。これらのガラス支持枠222a,222b,222cには、上記中央開口部220bを塞ぐガラス板250を収納および支持するためのガラス支持溝が2列並んで一体的に成形されている。これにより、ガラス支持枠を設けていない上方より、2枚のガラス板250を1枚ずつ当該2列のガラス支持溝に嵌装することができる。また、左右両側面に設けられたガラス支持枠222a,222cの上端部には、左右一対の取付片228が固定されている。さらに当該取付片228には上記嵌装されたガラス板250を当該ガラス支持枠222a,222b,222cに保持するためのストッパー部材226が着脱自在に装着されている(図6参照)。このため、当該ストッパー部材226を上記嵌装したガラス板250の上端部分を押さえつけるように上記取付片228に取り付けることによって、ガラス板250嵌装時の振動や揺れを防止することができる。
【0018】
ところで、図23に示すように、このストッパー部材226には、上記嵌装されたガラス板250を押さえつけた際にベース枠500方向に突出し得る形状の防犯リブ226bが形成されている。一方、図7および図8に示すように、上記ガラス支持枠222a,222b,222cのいずれにおいても上記ストッパー部材226と同様の形状をなす防犯リブ229a,229b,229cが形成されている。これらの防犯リブ226b,229a,229b,229cは、ガラス枠200をベース枠500に閉じた際に上記支持枠701の対応する部位に設けられた凹部に嵌め合わされる。その結果、図7および図8からも明らかなように、ガラス枠200をベース枠500に閉じた際に上記嵌装されたガラス板250と遊技盤600との隙間が全周囲にわたって遮断される。このことによって、不心得な遊技者等が当該隙間から針金等の異物を挿入することを防ぐことができ、それに伴う不正遊技行為やパチンコ機100の破損を防止することができる。さらに、図8に示すように、ベース枠500の上縁部近傍には金属製の防犯L字型リブ502がビス着されている。そして、ガラス枠200をベース枠500に閉じた際には、この防犯L字型リブ502によってパチンコ機100の上縁部におけるベース枠500とガラス枠200との隙間を遮断することができる。このことによって、不心得な遊技者等が当該隙間から針金等の異物を挿入することを防ぐことができ、それに伴う上記ランプ基板206cやランプ類の破損を防止することができる。
【0019】
以下、ガラス枠200の特徴的な構成部分について詳述する。
(2−1)ランプ基板
図4に示すように、ランプ基板206a,206eにはそれぞれランプ208c,208dがそれぞれ3個ずつ装着されており、ランプ基板206cには2個のランプ208aと4個のランプ208bとが装着されている。LED基板206bにはLED211aとLED211bとが1個ずつ設けられており、LED基板206dには3個のLED211cが設けられている。また図5に示すように、ランプ基板206aにはコネクタ213b,213cが、ランプ基板206cにはコネクタ213f,213gが、ランプ基板206eにはコネクタ213jがそれぞれ設けられている。同様に、LED基板206bにはコネクタ213d,213eが、LED基板206dにはコネクタ213h,213iがそれぞれ設けられている。これらのランプ基板206a,206c,206eとLED基板206b,206dには、上述の通り点灯ないしは点滅する発光体の種類は異なるが、基板自体はほぼ同様の構造をなしている。以下では説明を簡単にするため、ランプ基板206cやランプ208aの構造等について、図14〜図16を参照しながら説明する。その後、各基板の電気配線について、図17〜図21を参照しながら説明する。
【0020】
図14において、ランプ基板206cはガラス枠200を構成する枠部材201に取り付けられている。この枠部材201には、ランプ208aを装着または交換するためのランプ取付け穴209がランプ基板206c上の設置部位に対応して設けられている。一方、補強板220にも対応する部位にランプ取付け穴220aが設けられている。この構造によって、鍵を解錠してガラス枠200を前方(図14では右側方向)に開けるだけで、ランプ208aの装着等が行えるようになる。そのため、ランプ208aの装着等を容易かつ素早く行うことができる。
【0021】
図15において、ランプ基板206cには、2個のランプ208aと4個のランプ208bとが設けられている。このランプ基板206cには、配線ケーブル210cがコネクタ213fと、配線ケーブル210dがコネクタ213gと、それぞれ電気的に接続されている。さらに、ランプ基板206cには、制御線230,232、伝送線234、共通線236がそれぞれ配線パターンで配線されている。制御線230,232は、順にランプ208a,208bを点灯ないし点滅させる。伝送線234は、他の基板(具体的にはLED基板206d,ランプ基板206e)等に電力や制御信号を伝送し、それらの基板に設けられているLEDやランプを点灯等させる。共通線236は常時ハイレベルに維持されおり、制御線230,232の信号レベルを切替制御することによって各ランプを点灯等させる。こうして、線数が8本の配線ケーブル210cから出る制御線230は、2つのランプ208aを点灯等させる。また制御線232は、4つのランプ208bを点灯等させる。この配線例では、複数のランプ群(すなわち、2つのランプ208a群と、4つのランプ208b群)に分けて、点灯等を制御することができる。さらに、配線ケーブル210cから出る残りの伝送線234は、上記他の基板に信号を伝送するために、線数が5本の配線ケーブル210dにそのまま電気的に接続されている。
【0022】
次に、ランプ基板206cに装着されるランプ208aの構造について、図16を参照しながら説明する。ここで、図16(A)には斜視図を、図16(B)には図16(A)のE−E断面を、図16(C)には図16(A)のF−F断面をそれぞれ示す。図16(A)において、ランプ基板206cには2本のピン2060,2068が立てて設けられている。一方のピン2060は配線パターン2062と、他方のピン2068は配線パターン2066とそれぞれ電気的に接続されている。これらの2本のピン2060,2068の間には、ランプ基板206cを貫通する穴2064が設けられている。この穴2064は、ランプ208aのランプ本体2086を通すための穴である。なお、この図において、ランプ208aのある側がパチンコ機100の裏面側になり、このランプ基板206cの裏面側がパチンコ機100の表面側になる。図16(B)において、ランプ208aは、ランプ基部2080とランプ本体2086とによって構成されている。ランプ基部2080には、2つの貫通穴2082と、2つの貫通穴2084とが設けられている。貫通穴2082は上記ピン2060,2068に嵌め込むための穴である。貫通穴2084はランプ本体2086から伸びるリード線2088を通すための穴である。このリード線2088は貫通穴2082にも通され、これによってピン2060,2068との間を電気的に接続し、ランプ本体2086を点灯ないし点滅させることができる。そして、この構造をなすランプ208aをランプ基板206cに装着した状態を図16(C)に示す。なお、他の発光体であるLED211a,211b,211cは、LED基板206b,206d上にそれぞれハンダで固定され、電気的に接続されている。
【0023】
次に、5枚の基板(すなわちランプ基板206a,206c,206eおよびLED基板206b,206d)の電気配線について、図17〜図21を参照しながら説明する。ここで、図17にはランプ基板206a、図18にはLED基板206b、図19にはランプ基板206c、図20にはLED基板206d、図21にはランプ基板206eについての配線図をそれぞれ示す。まず、図17に示すランプ基板206aでは、コネクタ213bの2,3番端子とコネクタ213cの3,10番端子との間には共通線が電気的に接続される。この共通線は、6つのランプ208c,208dに電源を供給するために、常にハイレベルに維持されている。なお、2つの端子(すなわち配線ケーブルにおける2本の信号線)に接続しているのは、他の基板に送るための電力量を確保するためである。すなわち、1つの端子(すなわち配線ケーブルにおける1本の信号線)では、他の基板に必要な電力量を伝送できないためである。また、コネクタ213bの10番端子とコネクタ213cの2番端子との間には、ランプ208cを点灯ないし点滅させる制御線が電気的に接続されている。同様に、コネクタ213bおよびコネクタ213cの1番端子の間には、ランプ208dを点灯ないし点滅させる制御線が電気的に接続されている。これらの制御線はランプを消灯する時にはハイレベルに、点灯するときにはローレベルに切替制御される。なお、共通線を常時アース接続し、各制御線についてはランプを消灯する時にはローレベルに、点灯するときにはハイレベルに切替制御する態様としてもよい。さらに、上記共通線および制御線を除く伝送線は、コネクタ213bからそのままコネクタ213cに電気的に接続される。
【0024】
図18に示すLED基板206bでは、コネクタ213dの4番端子とコネクタ213eの7番端子との間に電気的に接続される線が上記共通線に相当する。この共通線とコネクタ213dの6番端子との間には、抵抗器RaとLED211aとが直列して電気的に接続されており、上記制御線に相当する。同様に、上記共通線とコネクタ213dの4番端子との間には、抵抗器RbとLED211bとが直列して電気的に接続されており、上記制御線に相当する。そして、残りの線は、伝送線として使用されている。なお、抵抗器Ra,Rbを直列に接続したのは、過電流によってLEDが破損するのを防止するためである。この場合、LED211a,211bの点灯等を制御する制御線は、他の基板に伝送する必要がない。そのため、コネクタ213eに接続される配線ケーブル210cの線数は、コネクタ213dに接続される配線ケーブル210bの線数よりも2本少ない。
【0025】
図19に示すランプ基板206cでは、コネクタ213fの5,8番端子とコネクタ213gの1番端子との間に電気的に接続される線が共通線236に相当する。この共通線236とコネクタ213fの7番端子との間には、2個のランプ208aが並列して電気的に接続されており、制御線230に相当する。同様に、共通線とコネクタ213fの6番端子との間には、4個のランプ208bが並列して電気的に接続されており、制御線232に相当する。そして、残りの線は、伝送線234として使用されている。この場合、ランプ208a,208bの点灯等を制御する制御線230,232は、他の基板に伝送する必要がない。また、この先に接続される基板に伝送する電力量は少ないため、1本の信号線で十分になる。そのため、コネクタ213gに接続される配線ケーブル210dの線数は、コネクタ213fに接続される配線ケーブル210cの線数よりも3本少ない。
【0026】
図20に示すLED基板206dでは、コネクタ213hの1番端子と2番端子との間に電気的に接続される線が制御線に相当する。この制御線には、抵抗器Rcと3個のLED211cとが直列して電気的に接続されている。このLED基板206dでは共通線に相当する線がなく、残りの線は伝送線として使用されている。この場合、LED211cの点灯等を制御する制御線は、他の基板に伝送する必要がない。そのため、コネクタ213iに接続される配線ケーブル210eの線数は、コネクタ213hに接続される配線ケーブル210dの線数よりも2本少ない。なお、抵抗器Rcを直列に接続したのは、上記抵抗器Ra,Rbと同様に過電流によってLEDが破損するのを防止するためである。図21に示すランプ基板206eでは、コネクタ213jの3番端子から出る線が共通線に相当し、コネクタ213jの1,2番端子から出る線が制御線に相当する。コネクタ213jの2番端子から出る線は3個のランプ208cの点灯等を制御し、コネクタ213jの1番端子から出る線は3個のランプ208dの点灯等を制御する。なお、このランプ基板206eでは先に接続する基板がないため、伝送線が存在しない。
【0027】
このように、5枚の基板(ランプ基板206a,206c,206eおよびLED基板206b,206d)の相互間は、4本の配線ケーブル210b,210c,210d,210eによってそれぞれ電気的に接続される。そのため、メイン制御装置740および枠制御装置758から出力される信号は、各基板や配線ケーブル等を通じてランプやLEDに伝達され、ランプやLEDが点灯ないしは点滅する。ここで、上述したように配線ケーブル210b,210c,210d,210eについて、それぞれの線数は順に10本,8本,5本,3本である。すなわち、枠制御装置758側から各基板を経るごとに配線ケーブルの線数が少なくなっている。また、各配線ケーブルの長さは基板相互間の長さがあれば十分であり、各基板から枠制御装置758までの長さを必要としない。こうして、配線ケーブルの線数や長さを最小限に抑えることができ、その配線(すなわち引き回し)が容易になる。したがって、パチンコ機100の組み立て工程では、配線作業を容易かつ素早く行うことができる。さらに、配線ケーブル210aのコネクタ213aと枠制御装置758と間の接続を解除するだけで、配線ケーブル210a等はパチンコ機100と分離される。そのため、鍵を解錠してガラス枠200を開け、上記コネクタ213aの接続状態を解除するだけで、ガラス枠200の交換が可能になる。したがって、ガラス枠200の交換作業が簡単かつ容易に行える。そして、各ランプを点灯ないし点滅制御するメイン制御装置740からの信号線が一旦LEDを点灯ないし点滅する枠制御装置758に接続され、この枠制御装置758からコネクタ213aを介して各ランプ並びに各LEDに接続されている。ガラス枠200に設けられたランプやLEDの信号線をそれぞれの制御装置に個別に接続する必要が無くなるので、配線接続作業が容易になる。
【0028】
(2−2)操作ユニット
次に、ガラス枠200に設けられた操作ユニット304の構成について、図22を参照しながら説明する。図22(A)において、操作ユニット304は、プリペイドカードの残存度数を表示したり、遊技者が球貸しを指令する機能を備えている。この残存度数の表示や球貸し指令等は、カード処理機にプリペイドカードが挿入されている状態で可能になる。一般に、各カード処理機は各パチンコ機に隣接して配置されており、通常はパチンコ機相互間に配置される。ここで、操作ユニット304は、指令スイッチ300,306と表示盤302とによって構成されている。指令スイッチ300は球貸しを指令するスイッチであり、これを押すとプリペイドカードの残存度数内において所定度数分のパチンコ球が貸し出される。この貸し出しによって、上記カード処理機はプリペイドカードの残存度数から所定度数を減らして、そのプリペイドカードに記録する。指令スイッチ306は、カード処理機内に入っているプリペイドカードの返却を指令するスイッチである。表示盤302は、3基の表示器308と、1基のカード表示ランプ310とによって構成されている。表示器308には、プリペイドカードの残存度数が表示される。カード表示ランプ310は、カード処理機にプリペイドカードが挿入され、球貸しが可能な状態であるときに点灯する。表示器308には、7セグメントLEDが用いられており、プリペイドカードの残存度数を表示する。
【0029】
従来のパチンコ機では、操作ユニット304が上皿や前板等に設けられていた。そのため、遊技者がパチンコ球を下皿110等から上皿108に移したりする時などに指令スイッチ300等を誤って触れてしまうことがあった。しかし、本パチンコ機100では、操作ユニット304をガラス枠200に設ける構成とした。この構成では、ガラス枠200は上皿や前板等から離れているため、遊技者がパチンコ球を下皿110等から上皿108に移したりする時などでも指令スイッチ300等を誤って触れることが防止される。したがって、操作ユニット304の誤操作を防止することができる。なお、操作ユニット304は上記の構成に限らず、様々な情報を遊技者に提供したり、パチンコ機100に対して行う様々の指令スイッチを設ける構成にしてもよい。例えば図22(B)に示すように、表示盤302に代えて表示器312を設けてもよい。表示器312には、LED表示装置(すなわち、複数個のLED312aを格子状に隣接して配置した表示装置である。)や液晶表示装置等が用いられる。表示器312はメイン制御装置740と電気的に接続される。
【0030】
この構成によれば、表示器312にはプリペイドカードの残存度数の表示だけでなく、遊技用の図柄や、遊技者へのメッセージ、あるいはパチンコ機100の作動状態等のように、様々の情報をも表示することができる。遊技用の図柄には、遊技盤面152に設けられている図柄表示装置で表示される図柄がある。遊技者へのメッセージには、例えばパチンコ遊技場の案内や天気情報、あるいは交通情報等がある。パチンコ機100の作動状態には、故障やエラー等がある。こうして、遊技者に様々の情報を伝達することができる。また、表示器312は遊技盤面152の下部に位置するので、遊技者は目の移動を少なくして表示器312に表示される情報を容易に認識することができる。この場合、操作ユニット304には、上記メッセージ等に対応して1又は複数個の表示モードスイッチ314を設けてもよい。この表示モードスイッチ314を遊技者が押すと、希望するメッセージが表示器312に表示される。そのため、遊技者は遊技中などで所望の情報をすぐに得ることができる。なお、表示モードスイッチ314はメッセージ等の表示のみならず、パチンコ機100の製造工程等において、各種の検査作業を行うときに作動スイッチとして使用することもできる。
【0031】
(2−3)ガラス保持機構
図6には、ガラス支持枠222a,222b,222cのガラス支持溝に沿って入れたガラスを示す。このガラスを保持するガラス保持機構について、図23を参照しながら説明する。この図23には、図6の左前側からみたガラス保持機構の斜視図を示す。図23(A)において、ガラス保持機構は、ストッパー部材226と取付片228とによって構成されている。取付片228はガラス支持枠222aと一体に形成されている棒状の凸片である。ストッパー部材226の両端部には長穴226aが設けられている。ガラス支持枠222cの上端部には凸片227cが設けられており、この凸片は図示しないガラス支持枠222aの上端部についても同様に設けられている。このストッパー部材226はパチンコ機100の上部において、ガラス枠200とベース枠500との間に生ずる隙間から針金等を差し込んで不正が行われるのを防止する役目も果たす。上記構成をなすガラス保持機構において、まず長穴226aを取付片228に差し込んで、ストッパー部材226を装着する。次に、ストッパー部材226の端部が凸片227cに当たって止まるまで、ストッパー部材226を矢印D2方向に回す。すると、ストッパー部材226は自重によって下方向に移動し、図23(B)に示すようになる。この状態では、ガラス支持枠222a,222b,222cのガラス支持溝に沿って入れたガラス板250を、ストッパー部材226の自重によって押さえて保持する。
【0032】
こうして図6や図23に示すよう形状をなすガラス支持枠222a,222b,222cは、ガラス枠200と同様に樹脂化することができる。この場合には、ガラス支持枠222a,222b,222cをガラス枠200と一体に成形することができる。こうして、ガラス支持枠222a,222b,222cによってガラス枠200の剛性を強化することができる。また、樹脂化したガラス支持枠222a,222b,222cには弾性力が生ずるので、金属製の場合に比べてガラスを破損から保護することができる。従来のパチンコ機と比べると、新たに必要になるのは簡単な構造をなすストッパー部材226と取付片228のみである。そのため、ガラス板250を保持するにあたって製造コストを低く抑えることができる。そして、図7や図23に示すようにガラス枠200全体を補強する補強板220は、その一部を立ち上がらせた(すなわち折り曲げた)レール補強部220cを外周側から当てることでガラス支持枠222a,222b,222c(すなわちレール)を補強している。そのため、ガラス支持枠222a,222b,222cは所定の剛性を得ることができる。
【0033】
(2−4)飾り窓
上記のとおり、ガラス枠200の下部には左右一対の飾り窓204a,204bが設けてある(図1、図2参照)。一方、ガラス枠200がベース枠500に閉じられた際の当該飾り窓204a,204bの配置場所に対応する遊技盤600(図2)上には、関係機関によって発行された種々の証紙類(図示せず)が貼られている。これら証紙類は、パチンコ機100が通常の状態におかれているときに常時視認され得る必要がある。本パチンコ機100では、これら証紙類は上記飾り窓204a,204bを通して、パチンコ機100の正面側から容易に視認することができる。
【0034】
ところで、上述のとおり、本パチンコ機100においては、ガラス枠200裏面に設けられたガラス支持枠222a,222b,222cに2枚のガラス板250が嵌装されている(図6参照)。図2および図6にも示すように、当該ガラス支持枠222a,222b,222cは、上記飾り窓204a,204bを含むガラス枠200裏面のほぼ全域に及んでいる。したがって、ここに嵌装される上記2枚のガラス板250は、遊技盤面152を透視するためにガラス枠200中央部に設けられた上記開口部と共に、当該飾り窓204a,204bを同時に塞ぐことができる。したがって、本パチンコ機100によれば、上記ガラス枠に設けた飾り窓204a,204bから証紙類を視認し得ると同時に、従来のパチンコ機におけるような、飾り窓204a,204bのために別途透明レンズ類を設けることなく、上記2枚のガラス板250によって当該飾り窓204a,204bを塞ぐことができる。
【0035】
(2−5)鍵穴配置
図1および図2に示すように、本パチンコ機100におけるガラス枠200の開放側下方は一部切り欠かれている。このガラス枠200の切り欠き部に対応するベース枠500の部分には、当該ベース枠500内に設けられた後述の施錠装置504(図24参照)に連通する鍵穴114が設けられている。
【0036】
そして、この鍵穴114に鍵(図示せず)を挿入することによって、後述するように、施錠装置504に備えられたカム板506が回動し、ガラス枠200の解錠が行われる。すなわち、例えば遊技者がパチンコ遊技中に遊技盤面152上において球詰まり等を起こした際には、ホール関係者等は所定の鍵を鍵穴114に挿入してガラス枠200を開放すると共に上記球詰まり等を速やかに処置することができる。このとき、上記のとおり、本パチンコ機100においては、ガラス枠200の開放側の側面に鍵穴114が配置されているため、当該鍵穴114とパチンコ機100下方に配置されている上記ハンドル134との間に十分な距離を確保することができる。このため、前板106の側面に鍵穴を配置した従来のパチンコ機におけるような、パチンコ機100の施錠および/または解錠操作の際に遊技者の手が妨害物になることはない。したがって、本パチンコ機100によれば、上記鍵穴114における施錠および/または解錠操作を円滑および迅速に行うことができる。
【0037】
なお、本実施形態においては、上記鍵穴114の配置場所をガラス枠200開放側の下端部に設けてあるが、上記ハンドル134と鍵穴114との距離が十分に確保される場所であればよく、これに限定されるものではない。例えば、ガラス枠200の開放側の側面中央部に切り欠き部を設け、ベース枠500上の当該切り欠き部に対応する箇所に鍵穴を配置することも好ましい。
【0038】
3.前板
次に、前板106の構成について、図9〜図11を参照しつつ説明する。なお、図10には、本パチンコ機100の前板106および下皿110の構成を表す部分正面図を示す。図9には前板106の概略斜視図を示す。また、図11は図10におけるD−D線矢視断面図である。図9に示すように、前板106の上端部には逆L字型に成形された防犯フランジ部120が設けられている。この防犯フランジ部120は、当該前板106と上記ガラス枠200とをベース枠500に閉じた際に上記ガラス枠200の下縁部分と咬合されるものである。これにより、上記ガラス枠200と前板106との隙間が遮断され、不心得な遊技者の当該隙間からの異物挿入、不正遊技行為やパチンコ機100の破損を防止することができる。
【0039】
また、図9に示すように、前板106裏面の開放側端部には受け爪124aを備える係合金具124が設置されている。他方、ベース枠500側には当該受け爪124aに対応するロック爪(図示せず)が設置されており、上記受け爪124aと当該ロック爪とが解離可能に係合することによって、前板106をベース枠500に閉じることができる。なお、上述のガラス枠200をベース枠500から開放した際に前板106開放端側の裏面に設置されている開放レバー123を押し下げることにより、上記受け爪124aが上動して上記ロック爪との係合が解離される。その結果、前板106はベース枠500から開放される。また、図2に示すように、前板の中央部には後述のスピーカー400の取付けを行うためのスピーカー取付け口126が設けられている。
【0040】
(3−1)上皿形状
図9に示すように、前板106の表面から見て左上部には、当該前板106をベース枠500に閉じた際に後述の賞球通路724に連通する上皿口116が形成されている。この上皿口116の下方には上皿108が装着されており、上皿口116から排出されるパチンコ球を受ける。なお、上皿口116の左側には、パチンコ遊技に応じた種々の操作スイッチを装備するための予備孔498が設けられている。
【0041】
この上皿108は合成樹脂の成形品であり、図9および図11から明らかなように、上皿口116から排出されたパチンコ球を一時的に貯留するための上皿基材118と、その下部にあって当該上皿基材118を埋設するように形成されているカバー部材119とから構成されている。図10に示すように、このカバー部材119は、下皿110方向に張り出した半ドーム形状を有すると共に、その下縁部分は遊技盤600中央部を中心とする同心円を構成するように湾曲成形されている。このため、上述のガラス枠200同様に、本パチンコ機100全体のデザインの統一性を図りつつ本パチンコ機100にボリューム感を与えており、また、カバー部材119の内側に十分な有効スペースを確保している。なお、本パチンコ機100においてはカバー部材119の内側には、後述するようにスピーカー400が内蔵されている(図11参照)。
【0042】
図9に示すように、上皿基材118には、パチンコ機100の正面から見て右下がり状にわずかに傾斜を持たせてあるため、ここに貯留されたパチンコ球は上皿基材118の下流側(すなわち、前板106の右方向)に順次誘導される。次いで、誘導されたパチンコ球は前板106に設けられた送球口(図示せず)より前板106裏面に設けられている一般的な球送り機構によって後述の発射装置510へ1個ずつ送球される。
【0043】
また、図9に示すように、上皿108の右上端部には、球抜き操作レバー122が左右方向(図9中の矢印参照)にスライド可能に設けられている。この球抜き操作レバー122は、上皿基材118の右端部に設けられた球抜き弁(図示せず)と一体を成すものであり、上皿108内部に設置されたスプリング(図示せず)に連結されている。この球抜き弁は、上記スプリングの付勢力によって、通常は閉状態を維持している。そして、球抜き操作レバー122をスプリングの付勢力に抗してスライドさせる(図9中の矢印方向)ことによって、上記球抜き弁を一時的に開放することができる。なお、球抜き弁から排出されたパチンコ球は、前板106裏面の球抜き通路(図示せず)を通って後述の下皿110へと誘導される。
【0044】
ところで、図11に示すように、本カバー部材119の壁面であって下皿110の上方域に相当する部分には、その正面部上方から下端部にかけて傾斜部119bが形成されている。この傾斜部119bは、後述の下皿110の球受け部450からパチンコ球を取り出すためのスペース(図11中のS)を拡大するために設けられたものであり、その傾斜方向は下皿110に備えられた下皿口140に向くように形成されている。すなわち、本パチンコ機100の上皿形状によると、従来のパチンコ機における装飾用カバー部材付き上皿(図11中の2点鎖線参照)と異なり、上皿108の下端部と下皿110の上端部との間に、十分なスペースSを確保することができる。従って、本パチンコ機100によれば、遊技者は上皿108下部の出っ張り部分に妨害されることなく、上記傾斜部119bに沿って下皿110の球受け部450からパチンコ球を容易に取り出すことができる。
【0045】
(3−2)スピーカー配置
次に、本パチンコ機100の上皿108の内側に装備されているスピーカー400について説明する。上皿108の上記カバー部材119の前面壁であって下皿110の上方域に相当する部分(すなわち、上記傾斜部119bに相当する部分)には、凹部119aが形成されている。この凹部119aの底面は、平板状に形成されていると共に、その中心部分には楕円状の開口部が設けられている(図10参照)。さらに、図11および図10に示すように、当該凹部119aには音声透過板404が埋設されている。この音声透過板404は、合成樹脂から成形されており、その表面には網目状の模様が形成されている。さらにまた、その表面の中央域(すなわち、凹部119aの上記開口部に対応する領域)には、音声をパチンコ機100の外部に透過するための音声透過孔が多数穿設されている。
【0046】
一方、前板106の中央部に設けられた上記スピーカー取付け口126には、スピーカー収納部402を備えたスピーカー取付け板406が着脱可能に装着されている。このとき当該スピーカー収納部402は、上記音声透過板404と平行となるように上記カバー部材119の内側に配置される(図11参照)。そして、このスピーカー収納部402には、図11に示すように、上記上皿基材118とカバー部材119(すなわち、上記凹部119a裏面)との間の内部スペースを利用してスピーカー400(例えばコーン型)が取り付けられている。すなわち、スピーカー400を上記スピーカー収納部402に予め取り付けたスピーカー取付け板406を当該前板106の裏側からスピーカー取付け口126に装着(典型的にはビス着)している。このとき、図示しないが、当該スピーカー400にはコネクタが設けてあり、また、本パチンコ機100内の制御部と当該スピーカー400とを接続する接続ケーブルにもコネクタを設けてある。このため、上記二つのコネクタの接続操作によって、スピーカー400とパチンコ機100本体との電気的接続および切り離しを容易に行うことができる。また、上述のとおり、本パチンコ機100においては前板106の裏側にスピーカー取付け口126を設けてあるので、上皿108をいちいち取り外すことなく、前板106をベース枠500から開放して上記スピーカー取付け板406を取り外すだけで上記スピーカー400の交換作業を簡単に行うことができる。
【0047】
以上のとおりに組み付けられたスピーカー400から発生する音声は、上皿108正面の中央壁部に埋設されている上記音声透過板404の音声透過孔から外部に出力される(図11参照)。すなわち、本パチンコ機100においては、パチンコ機100の中央部にスピーカー400が配置されている結果、パチンコ遊技中における種々の効果音等をパチンコ機100の中央から出力することができる。したがって、本パチンコ機100を使用する遊技者は、自身の正面からパチンコ遊技に付随する効果音等を聞くことができる。このため、遊技者は、パチンコ遊技の臨場感をダイナミックに楽しむことができると共に本パチンコ機100からの効果音と隣接する他のパチンコ機からの効果音とを聞き違えるおそれもない。
【0048】
さらにまた、本パチンコ機100においては、上述のとおり、上皿基材118とカバー部材119との間の比較的広いスペースを利用してスピーカー400が取り付けられており、スピーカー400周囲にある程度の内部容積をとることができる。このため、本パチンコ機100によれば、内部容積がほとんど確保できない位置にスピーカーが取り付けられている従来のパチンコ機よりも質の高い音響を提供することができる。
【0049】
4.下皿
次に、前板106の下方に備えられている下皿110について、図10〜図12等を参照しつつ説明する。ここで、図12は、取付けプレート454およびシャッター部材456を示す平面図である。ベース枠500の中央下部には後述の賞球通路724に連通する下皿口140が形成されている(図1および図10参照)。この下皿口140の下方には下皿110が装着されている。この下皿110は合成樹脂が成形されたものであり、下皿口140から排出されるパチンコ球を貯留する球受け部450を構成している(図11参照)。また、下皿110の下縁部分は、上述の上皿108と同様に、遊技盤600中央部を中心とする同心円を構成するように湾曲させてある。このため、本パチンコ機100全体のデザインの統一性を図ることができるとともに、本パチンコ機100にボリューム感を付与している。なお、下皿110前面の壁面下部には、後述の操作レバー456a等を収容するための凹部110aが形成されている(図10参照)。
【0050】
また、図1および図10に示すように、下皿110の左側には当該下皿110とデザインを統一させて成形された灰皿112が付設されている。図示しないが、この灰皿112は下皿110の所定の部位に反転可能に軸着されており、灰皿112を下皿110から取り外すことなく灰皿112内に溜まった煙草の吸殻等を簡単に取り除くことができる。
【0051】
一方、図11に示すように、下皿110の球受け部450底面には貯留球排出口452が設けられており、下皿110に貯留したパチンコ球を当該貯留球排出口452から排出することができる。本パチンコ機100においては、上記貯留球排出口452からのパチンコ球排出処理は、下皿110に備えられたロック機構付き貯留球排出機構によって行われている。以下、このロック機構付き貯留球排出機構について図面を参照しつつ説明する。
【0052】
図11に示すように、下皿110の底面には、上記ロック機構付き貯留球排出機構を構成する取付けプレート454とシャッター部材456とが装着されている。これらの取付けプレート454およびシャッター部材456を図12に示す。この取付けプレート454は、下皿110の底面形状に適合するように長方形状に成形された合成樹脂製である。図12に示すように、この取付けプレート454には、2箇所のビス止め用取付け孔458a,458bが設けられている。また、取付けプレート454の中央部分には上記貯留球排出口452に対応させた開口部454aが形成されている。また、取付けプレート454には、スプリング462が備えられている。すなわち、このスプリング462の一端は取付けプレート454上面の側部に設けられた取付けフック463に取り付けられている。図11および図12に示すように、取付けプレート454の長辺側の一方(パチンコ機100正面側)の縁部において、ガイド壁454bが上方(すなわち、下皿110方向)へ迫り上がるように形成されている。さらに、このガイド壁454bの頂端部分は、パチンコ機100と反対方向に折り曲げられた誘導部454cを形成している。なお、図12に示すように、この誘導部454cの一部には、上面から見てほぼ直角三角形状となるような切り欠き部455が設けられている。
【0053】
一方、図12に示すように、上記シャッター部材456はプレート部456bと操作レバー456aとから構成されており、当該プレート部456bの一端にはフック456cが備えられている。このプレート部456bは上記開口部454aを遮蔽するためのものであり、操作レバー456aは当該シャッター部材456を外部から操作するためのものである。そして、図11に示すように、本シャッター部材456は上記ガイド壁454bの誘導部454cを跨ぐようにして上記取付けプレート454に装着されている。すなわち、本シャッター部材456の操作レバー456aは上記ガイド壁454bの外側に配置されており、プレート部456bは上記開口部454aを遮蔽するように配置されている。なお、本シャッター部材456のフック456cには上記スプリング462の一端が係着されている(図12参照)。
【0054】
しかして、上記シャッター部材456を備えた取付けプレート454は、上記開口部454aが上記貯留球排出口452に合わさるように、上記ビス止め用取付け孔458a,458bを介して下皿110の底面側に設けられた取付けボス460にビス止めされている(図11参照)。このとき、下皿110正面の壁面下部には上述の凹部110aが設けてあるため、操作レバー456aおよびガイド壁454bが下皿110壁部に接触する不都合は生じない。
【0055】
以下、本パチンコ機100におけるロック機構付き貯留球排出機構の作動態様について説明する。上記シャッター部材456は、上述のとおりに取付けプレート454に装着された結果、ガイド壁454b頂部の誘導部454cを軌道軸として跨ぎ、取付けプレート454横方向にスライド移動することができる。すなわち、遊技者が操作レバー456aを上記スプリング462の付勢力(すなわち元の状態に戻ろうとする力)に抗して左方向(図12中の矢印方向)に動かすことによって、シャッター部材456が上記誘導部454cに沿ってスライド移動する。したがって、当該操作レバー456aと一体をなしている上記プレート部456bも同様に左方向にスライド移動する。この結果、上記貯留球排出口452が開放され、当該排出口から下皿110に貯留したパチンコ球を排出することができる。そして、遊技者が操作レバー456aから手を放した際には、上記スプリング462の付勢力によってシャッター部材456は所定の位置(図12参照)まで自動的に戻り、上記貯留球排出口452は再び上記プレート部456bによって閉じられる。
【0056】
次に、本貯留球排出機構に付随するロック機構について説明する。上記のとおり、誘導部454cには、上記貯留球排出口452が開放される時点に上記操作レバー456aが配置され得る箇所に対応する箇所において、上面から見て直角三角形状となる切り欠き部455が設けられている(図12および図13参照)。このため、図13に示すように、上記誘導部454cに沿って左方向へ移動してきた操作レバー456aが当該切り欠き部455に至った際に、操作レバー456aを当該切り欠き部455に応じて下皿110方向へ押し込むことができる。その結果、操作レバー456aの側面部456a1と当該切り欠き部455の側面部454eとが接触することとなり、結果、シャッター部材456の右方向(すなわち、図12中の矢印の反対方向)へのスライド移動を阻むと同時に上記スプリング462の付勢力によって当該シャッター部材456をその場に保持する(以下、この状態を「ロック状態」という。)ことができ、その手を離しても戻らない(図13参照)。このとき、図12および図13に示すように、上記接触に係る切り欠き部455の側面部454eに凸部454dを設けるとともに操作レバー456aの側面部456a1には凹部456dを設けておけば、これらを咬合させることによって上記ロック状態の不用意な解除を未然に防ぐことができる。
【0057】
そして、操作レバー456aを上記切り欠き部455の斜辺に沿って僅かに左方向へ再度スライド移動させることによって、当該操作レバー456aは切り欠き部455から迫り出し、上記ロック状態を簡単に解除することができると共に当該シャッター部材456はスプリング462の付勢力によって所定の位置まで戻される。すなわち、本実施形態に係るロック機構においては、図13に示すように、ロック状態時のスプリング462の延びる向き(即ち、フック456cと取付けフック463を結ぶ線の向き)がシャッター部材456のスライド方向軸(図13中のQ)に対して傾斜している。このため、操作レバー456aを僅かに左方向へスライドさせることによって上記接触状態にあった操作レバー456aの側面部456a1と切り欠き部455の側面部454eとが離れた際、スプリング462の付勢力に係る下皿110手前側(図中下方)に向けられる分力Pによって、シャッター部材456は手前に押し出される。その結果、速やかに上記ロック状態が解除されると同時にシャッター部材456が所定の位置まで戻り、下皿110の貯留球排出口は閉ざされる。
【0058】
以上のとおり、上記ロック機構付き貯留球排出機構を備えた本パチンコ機100を使用する遊技者は、操作レバー456aから手を離した状態で下皿110から貯留パチンコ球の排出を継続することができ、かつ、ワンタッチで当該排出作業を止めることができる。また、本パチンコ機100のロック機構付き貯留球排出機構においては、貯留球の排出作業ならびに上記ロック状態の開始および解除を一つの部品の操作で簡便に行うことができる。すなわち、本パチンコ機100によれば、遊技者は片手で上記操作レバー456aを横方向にスライド移動させる操作のみで、下皿110からの貯留球の排出操作および上記ロック状態を同時に実現することができる。さらにまた、本パチンコ機100においては、貯留球排出機構とそれを維持するロック機構とが一体に構成されているため、これらに係る部品数を減らすことができるとともに上記機構の簡略化を図ることができる。
【0059】
次に、パチンコ機100の裏面側の構成について、図24〜図28を参照しながら説明する。図24には、パチンコ機100の裏面から見た全体構成を示す。図25は図24の一部拡大図を示す。図26と図27とには、パチンコ機100の正面側から球抜き動作を実現するための構造を示す。図28には、配電盤の構造を示す。ここで、図24では、見やすくするためにベース枠500に機構板700を装着した状態を示す。この機構板700は、支持枠701に複数個の蝶番によって開閉可能に装着されている。なお、通常はベース枠500と機構板700との間に遊技盤600が装着される。ここで、説明中において上下左右の方向を指す場合には、パチンコ機100の裏面から見た方向である。
【0060】
図24において、まずベース枠500の構成について説明する。このベース枠500には、施錠装置504,発射装置510,ヒンジ524等が設けられている。施錠装置504は、ガラス枠200とベース枠500との間、ベース枠500と木枠102との間についてそれぞれ施錠/解錠を行う。具体的には、施錠装置504はベース枠500に設けられ、鍵とともに回動するカム板506や、上下方向にスライド可能なスライド部材504a,504b等によって構成されている。スライド部材504aには、施錠の際にガラス枠200のフック片221a,221b(図2参照)と係合する穴を備えている。また、スライド部材504bには、施錠の際に木枠102の係合開口部と係合するフック片501a,501b(図3参照)を備えている。ここで、カム板506を一方向に回すとスライド部材504aがフック片221a,221bとの係合を解除し、ガラス枠200が解錠される。同様に、カム板506を他方向に回すとスライド部材504bが木枠102の係合開口部との係合を解除し、ベース枠500が木枠102から解錠される。
【0061】
発射装置510は、打球杆508,モータ512,調整つまみ516,発射制御回路518によって構成されている。打球杆508は、パチンコ球を打って発射させる。モータ512は発射制御回路518によって回転駆動が制御される。このモータ512の回転軸にはカム板が固定されており、このカム板のカム面に打球杆508の一端側が接している。打球杆508の他端側にはバネ514が接続されており、このバネ514の付勢力は調整つまみ516を回すことによって複数段階に調整可能になっている。この構成によれば、モータ512の回転運動は上記カム板を通じて打球杆508の揺動運動に変換され、かつバネ514の付勢力によってパチンコ球が断続的に打ち出される。
【0062】
次に、機構板700の構成について説明する。この機構板700には、球タンク706,誘導レール708,球送り機構718,入賞球検出装置756等が設けられている。球タンク706は機構板700の上部に着脱可能に設けられており、搬送されてきたパチンコ球を賞球として一時的に蓄える。その球タンク706の下方には誘導レール708が設けられており、右下がり状のスロープになっている。この誘導レール708は仕切り片によって二つの通路が図面に向かって前後に並んで形成されており、その通路はパチンコ球に付着しているゴミ等を落下させるための穴が適宜設けられている。パチンコ球は回動可能にビス止めされた二つの球ならし片710によって、誘導レール708内において上下方向に積み重なっているパチンコ球をならす。
【0063】
二つの球ならし片710は、図面に向かって前後に並んで設けられている。この球ならし片710によってならされたパチンコ球は、図面に向かって前後に並ぶ二つの貯留通路716に誘導される。図25に示すように、貯留通路716の入口側には検出片715が設けられており、誘導レール708の延長上かつ貯留通路716ごとに対応して設けられている。検出片715の下方には検出スイッチ714が設けられており、検出片715は検出スイッチ714のスイッチバーに当たるようになっている。この構造によって、パチンコ球がその自重で検出片715を押すか否かで、パチンコ球の有無が検出スイッチ714によって検出される。また、誘導レール708と球切れ検出スイッチ714との間には、ゴミ防止リブ713が支持枠701に設けられている。ゴミ防止リブ713は、誘導レール708や検出片715に設けられている穴から落下するゴミ等を受け止め、検出スイッチ714の接点スイッチ等を保護する。そのため、パチンコ球に付着していたゴミ等が原因となって検出スイッチ714が誤作動するのを防止することができる。球切れ検出スイッチ714はパチンコ球が無いことを検出し、球切れ信号をホールコンピュータ等に送る。この球切れ信号を受けたホールコンピュータ等は、パチンコ球をパチンコ機100に供給して球切れを防止する。
【0064】
図24に戻って、機構板700には、支持枠701が着脱可能に設けられている。この支持枠701の内側には、上記貯留通路716が形成されるとともに、球送り機構718等が設けられている。このように、支持枠701が貯留通路716等を覆っているため、外部からの異物の侵入を防止することができる。ここで、貯留通路716は、誘導レール708を流れ下ってきたパチンコ球を、図面に向かって前後二列で一時的に貯留する。球送り機構718は貯留通路716の下方に設けられており、貯留されたパチンコ球を1個ずつカウントして受け皿に送り出す。この球送り機構718は枠制御装置758によって動作が制御され、回転体720とモータとによって構成されている。これらの回転体720およびモータは、二つの貯留通路716に対応してそれぞれ設けられている。ここで、回転体720には貯留通路716のパチンコ球を1個ずつカウントして送り出すための歯が設けられており、その中心軸は上記モータの回転軸に通じている。モータは枠制御装置758から送られた信号に従って、所定角度だけ回転する。枠制御装置758は、支持枠701の右下部の手前側に設けられ、パチンコ球が入賞口に入賞したとき(あるいは球貸しを指令する図22に示す指令スイッチ300が押されたとき)にパチンコ機100の枠制御装置758から出力される信号を受けて、上記モータの回転制御を行う。このモータの回転に伴って回転体720が回転し、パチンコ球を分岐片722へ送り出す。この枠制御装置758に対して上述した動作を行う信号を出力するメイン制御装置740は、機構板700の中央部(すなわち図示しない遊技盤600の裏側)に設けられている。
【0065】
そして、パチンコ球は分岐片722によって賞球通路724または球抜通路726のいずかの通路に誘導される。通常、パチンコ球は賞球通路724に分岐され、受け皿(すなわち図1に示す上皿108)に誘導される。この上皿108は発射装置510に通じており、パチンコ球は再び打球として遊技盤面152に打ち出される。一方、上皿108がパチンコ球で満杯のときには、賞球集合樋520を通じて他の受け皿(すなわち図1に示す下皿110)に誘導される。この賞球通路724の途中には金属片754が一部突出して設けられているので、一部のパチンコ球がこの金属片754に当たって払い出し音を出す。また、パチンコ機100自体の交換時等には球タンク706や貯留通路716等に貯留されているパチンコ球を排出させる必要がある。このような場合には、作業員が所定の操作を行うと、パチンコ球は分岐片722によって球抜通路726に誘導される。この球抜通路726は球排出口522に通じており、パチンコ球をパチンコ機100から排出することができる。ここで、入賞口に入賞したパチンコ球は、セーフ球通路730を通って入賞球検出装置756に誘導される。この入賞球検出装置756は入賞したパチンコ球を検出する装置であり、検出されたパチンコ球は球排出口522を通じて排出される。一方、入賞しなかったパチンコ球は、アウト口からアウト球通路728を通ってそのまま球排出口522に誘導され、排出される。
【0066】
次に、機構板700の右上部には、配電盤702が設けられている。この配電盤702には、電源スイッチ704,ヒューズ850(図29参照),コンセント収納部712等が設けられている。電源スイッチ704は、コンセントから供給された電気をパチンコ機100の各部に配電するか否かを切り換えるスイッチである。ヒューズ850は電気を供給する部位ごとに対応して設けられており、過剰な電流が流れて電子部品が損傷するのを防止する。コンセント収納部712は、パチンコ機100を組立工場からパチンコ遊技場に搬送する間において、上記コンセントを差し込んで収納する。これによって、パチンコ機100から伸びる伝電線の先端に取り付けられているコンセントが仮止めされるので、パチンコ機100の搬送中には電線やコンセントのブレが防止される。
【0067】
上記のような構成によれば、パチンコ機100に搬送されてきたパチンコ球は、球タンク706に一時的に蓄えられた後に排出され、誘導レール708を通り、貯留通路716に貯留される。その後、入賞時には、球送り機構718によって所定の個数をカウントされながら送られ、分岐片722によって賞球通路724を通じて上皿108又は下皿110に誘導される。こうして、パチンコ球が賞球として払い出される。
【0068】
以下、裏面側の特徴的な構成部分について詳述する。
1.球抜き機構
まず球抜き機構について、図26〜図28を参照しながら説明する。この球抜き機構は、パチンコ機100の修理や入れ替え等の際において、球タンク706等に貯留されているパチンコ球を全て排出する機能を有する。図26および図27において、球抜き機構は、通し穴800,球抜き分岐片作動スイッチ752,分岐片722,ソレノイド814,球排出指令スイッチ816等によって構成されている。通し穴800は、図26(A)に示すように、パチンコ機100の正面側から見ると飾り窓204aの近傍(図では左下側)に設けられている。この通し穴800は、図26(B)に示すように、ガラス枠200,ベース枠500,支持枠701を貫通して設けられている。通し穴800に面する機構板700には、その通し穴800にスイッチバー752aを向けて球抜き分岐片作動スイッチ752が設けられている。この球抜き分岐片作動スイッチ752は、ソレノイド814を駆動する信号を枠制御装置758に送る。図27(A)に示すソレノイド814は枠制御装置758からの指令に従って、連結棒810を通じて分岐片722を左右方向に揺動する。また、球排出指令スイッチ816は、ソレノイド814を所定時間保持するための信号を枠制御装置758に送るとともに、球送り機構を作動させ球抜き動作を開始する信号を送る。
【0069】
ここで、ソレノイド814の軸814aには、図27(A)に示すように連結片812が固定されている。連結片812と分岐片722とには、図27(B)に示すように、それぞれ小穴812a,722bが設けられている。この小穴812a,722bにはコ字状の連結棒810が嵌め込まれている。また、連結片812には凸部812bが設けられており、この凸部812bは球排出指令スイッチ816のスイッチバー816aを押す役目を果たす。図26(B)に戻って、支持枠701には、球抜き分岐片作動スイッチ752の近傍にスリット802が設けられている。このスリット802は、パチンコ機100の製造工程等において、その正面側から各種の検査作業を行うときに使用される。すなわち、棒等をスリット802に差し込み、スイッチバー752aを押して球抜き分岐片作動スイッチ752をオンにする。
【0070】
上記のような構成をなす球抜き機構は、次のように作動する。まず、図26(B)において、作業者が細長いピン804を通し穴800に差し込み、スイッチバー752aを押して球抜き分岐片作動スイッチ752をオンにする。すると、球抜き分岐片作動スイッチ752から枠制御装置758にはソレノイド814を駆動する信号が伝達され、枠制御装置758はソレノイド814を作動させる。図27(A)に移って、ソレノイド814が作動すると、その軸814aが矢印D6方向(図面上方向)に移動し、分岐片722は揺動軸722aを中心に矢印D8方向(図面左回り)に回る。こうして、分岐片722は図28に示すような状態になる。そのため、球送り機構718の作動によって流れ下ってきたパチンコ球は、分岐片722によって球抜通路726に誘導される。
【0071】
図27(A)に戻って、ソレノイド814の軸814aが矢印D6方向に移動する際には、凸部812bがスイッチバー816aを押して球排出指令スイッチ816をオンにする。すると、球排出指令スイッチ816から枠制御装置758に自己保持を行う信号が伝達され、この枠制御装置758はソレノイド814を所定時間作動状態に維持する。同時に球送り機構718を駆動する信号が伝達され、球抜き動作が開始される。そのため、所定時間だけ上記図28に示す状態が維持され、流れ下ってきたパチンコ球を継続して球抜通路726に誘導する。その後、枠制御装置758はソレノイド814の作動を停止させ、分岐片722を図27(A)に示すような元の状態に復帰させる。すなわち、ソレノイド814の軸814aおよび連結棒810が図28に示す矢印D12(図面下方向)に移動し、分岐片722が矢印D10方向(図面右回り)に回る。ここで、もし球排出指令スイッチ816が壊れている場合には球抜き分岐片作動スイッチ752がオンし、ソレノイド814が上方向に動いても球排出指令スイッチ816からは信号が出力されない。そのため、ソレノイド814はすぐに停止して軸814aも下方向に戻る。したがって、球排出指令スイッチ816が壊れている場合には、球送り機構が動作しない。
【0072】
この構成によれば、パチンコ機100の表面側からピン804を通し穴800に差し込み、そのピン804で球抜き分岐片作動スイッチ752をオンにするだけで球抜き機構を作動させることができる。このため、球抜き作業が楽に行える。また、支持枠701に設けたスリット802によって、パチンコ機100の裏面側からも同様に球抜き機構を作動させることができる。なお、本パチンコ機100では、通し穴800やスリット802は球抜き機構を作動させる用途だけでなく、他の用途にも適用することができる。他の用途としては、例えば発射装置の一時停止ボタン等がある。こうした機構やボタン等の機能を設けるのは、パチンコ機の表面側から操作すればよい機能であっても、パチンコ機の製造工程等において検査のために表面側から裏面側の動作を確認しなければならない場合に特に有効である。
【0073】
2.電源スイッチ
次に、配電盤702に設けられている電源スイッチ704について、図29を参照しながら説明する。図29(A)には配電盤702の外観を示し、その配電盤702のE−E断面を図29(B)に示す。この図29(B)において、配電盤702を覆うカバー852は、電源スイッチ704の押しボタン704aを囲んで形成されている。さらに、押しボタン704aを囲むカバー852の端面(周壁)は、押しボタン704aの高さよりも高く形成されている。この構成によれば、電源スイッチ704が不用意に押されるのを防止することができるとともに、カバー852が電源スイッチ704の破損を防止することができる。作業員は通常パチンコ機の裏面側を先に島の所定位置に挿入して設置するが、この設置の際に作業員は配電盤702が見えない。そのため、従来では電源スイッチ704が不用意に押されてしまうことがあったが、本パチンコ機100ではこうした状態を防止することができる。なお、電源スイッチ704は従来通り押しボタン704aによって構成されているので、操作性は維持される。したがって、操作性を維持しながらも、破損を防止し、かつ不用意な操作を防止した電源スイッチ704が実現される。
【0074】
上記実施の形態によれば、樹脂製のガラス枠200に金属製の補強板220を設けたので、そのガラス枠200は所定の剛性を確保することができる。また、その補強板220の一部に形成されたレール補強部220cによってガラス支持枠222a,222b,222c(レール)が補強されるので、そのガラス支持枠222a,222b,222cの剛性も確保することができるとともに、ガラス板250(ガラス)を簡単に案内し保持することができる。こうして、ビス等でガラス枠200に固定する必要がなくなり、ガラス板250の設置や交換が容易に行える。
【0075】
【他の発明の態様】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この実施の形態には特許請求の範囲に記載した発明の態様以外の発明の態様を有するものである。この発明の態様を以下に列挙するとともに、必要に応じて関連説明を行う。
〔態様1〕 請求項1に記載のパチンコ機において、そのレールに設けられた凸部と、その凸部に対して回動自在かつ着脱自在に形成されており、前記レールに入れられたガラスを自重によって押さえて保持する保持部材と、を有することを特徴とするパチンコ機。
〔態様1の関連説明〕 態様1によれば、レールに設けられた凸部(取付片228)に保持部材(ストッパー部材226)を装着し、所定方向に回動させると、その保持部材は自重によってガラスを押さえて保持する。そのため、ガラス(ガラス板250)はレールと保持部材とによって確実に保持される。この場合、レールに凸部を設け、その凸部に装着する保持部材を用意するだけでよいので、低コストで実現できる。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、ガラス枠が樹脂製であっても、所定の剛性を確保することができ、かつガラスの交換も容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の外観を示す正面図である。
【図2】パチンコ機の表面側の構成の概略を示す斜視図である。
【図3】パチンコ機の裏面側の構成の概略を示す斜視図である。
【図4】ガラス枠の正面図である。
【図5】補強板を取り外した状態でのガラス枠の背面図である。
【図6】補強板を取り付けた状態でのガラス枠の背面図である。
【図7】図1におけるA−A線矢視断面図である。
【図8】図1におけるB−B線矢視断面図である。
【図9】前板の概略を示す斜視図である。
【図10】パチンコ機の前板および下皿を示す部分正面図である。
【図11】図10におけるD−D線矢視断面図である。
【図12】貯留球排出機構を構成する取付けプレートおよびシャッター部材を示す平面図である。
【図13】貯留球排出機構を構成する取付けプレートおよびシャッター部材の作動を説明する図である。
【図14】図4におけるC−C線矢視断面図である。
【図15】ランプ基板の構造を説明する図である。
【図16】(A)は、ランプ基板およびランプの構造を示す斜視図である。(B)は、(A)におけるE−E線矢視断面図である。(C)は、(A)におけるF−F線矢視断面図である。
【図17】ランプ基板についての配線図である。
【図18】LED基板についての配線図である。
【図19】ランプ基板についての配線図である。
【図20】LED基板についての配線図である。
【図21】ランプ基板についての配線図である。
【図22】(A)(B)は、各々、操作ユニットの一構成を示す正面図である。
【図23】(A)(B)は、各々、ガラス保持機構の作動形態を示す斜視図である。
【図24】パチンコ機の裏面側の構成を示す背面図である。
【図25】図24の一部拡大図である。
【図26】(A)は、球抜き機構にかかる通し穴を示す正面図である。(B)は、球抜き機構の作動を示す側断面図である。
【図27】(A)(B)は、各々、球抜き機構の構造を示す図である。
【図28】球抜き機構の作動を説明する図である。
【図29】(A)は、配電盤の外観を示す正面図である。(B)は、(A)におけるG−G線矢視断面図である。
【符号の説明】
100 パチンコ機
102 木枠
106 前板
108 上皿
110 下皿
114 鍵穴
134 ハンドル
152 遊技盤面
200 ガラス枠
220 補強板
221a,221b フック片
222a,222b,222c ガラス支持枠(レール)
226 ストッパー部材
226a 長穴
227c 凸片
228 取付片
229c 防犯リブ
250 ガラス板
500 ベース枠
504 施錠装置
506 カム板
600 遊技盤
700 基板
701 支持枠

Claims (1)

  1. 遊技盤が着脱自在に取り付けられるベース枠の表面側に前記遊技盤の遊技盤面を透視し得る樹脂製のガラス枠を開閉自在に備えているパチンコ機において、
    前記ガラス枠は、円形状の開口部が形成された合成樹脂製の枠部材と、該枠部材の表側に前記開口部に沿って固定され且つ電光によって装飾される半透明樹脂製の装飾部材と、該枠部材の裏側に前記開口部を除くほぼ全域を覆うように固定される金属製の補強板と、該補強板の裏側の上方を除く三方に固定され且つ前記開口部を塞ぐガラス板を収納および支持するためのガラス支持溝が2列並んで一体的に形成される合成樹脂製のガラス支持枠と、該ガラス支持枠のうち左右両側方に設けられたガラス支持枠の上端部にそれぞれ突設された取付片の間に前後方向に回動自在に軸支されて前記ガラス支持溝に収納支持されたガラス板の上部押さえとして機能するストッパー部材と、からなり、
    前記補強板を折り曲げてレール補強部を形成し、当該レール補強部を前記ガラス支持枠の外周側から当接させて前記ガラス支持枠を補強する一方、
    前記ガラス枠を前記ベース枠に対して閉じたときに、前記レール補強部よりも前記ベース枠方向に向って突出した前記ガラス支持枠の先端部に形成される防犯リブと前記ベース枠方向に向って突出した前記ストッパー部材の先端部に形成される防犯リブとが前記ベース枠に形成された凹部に嵌め合わされて前記遊技盤面内への異物の侵入を防止することを特徴とするパチンコ機。
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