JPH10276970A - 内視鏡処理支援装置 - Google Patents

内視鏡処理支援装置

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JPH10276970A
JPH10276970A JP9108292A JP10829297A JPH10276970A JP H10276970 A JPH10276970 A JP H10276970A JP 9108292 A JP9108292 A JP 9108292A JP 10829297 A JP10829297 A JP 10829297A JP H10276970 A JPH10276970 A JP H10276970A
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endoscope
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endoscope processing
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Kaoru Arai
薫 荒井
Eiji Mori
英次 森
Sota Hirano
壮太 平野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筐体内部に塵埃等が集積することを防止し得
る内視鏡処理支援装置を提供する。 【解決手段】 内視鏡プロセッサ4の電源遮断時に、筐
体40内の塵埃を空気流によって除去するように送風フ
ァン47の送風方向を逆転制御するCPU等を備えたの
で、筐体40の内部に塵埃等が集積することを防止する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡に照明用光
を供給する光源と、光源を冷却する送風手段とを筐体内
に有する内視鏡処理支援装置の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、医療分野あるいは工業分野におい
て、被観察部の内部を外部から視覚による観察によって
検査するために内視鏡が用いられている。
【0003】この内視鏡の構成について、以下に説明す
る。図3は、内視鏡の構成を示す図であり、図3(A)
は挿入部から各コネクターまでを含む斜視図を、図3
(B)は、図3(A)に示す内視鏡の先端部の正面図
を、それぞれ示している。
【0004】図3(A)に示すように、この内視鏡10
0は、可撓性を有する挿入部1と、挿入部1の基端側に
設けられた手元操作部2と、手元操作部2に接続して延
設されたコネクターコード部3を備えて構成されてい
る。
【0005】挿入部1は、先端側より順に、先端部10
と、手元操作部により遠隔制御されるアングル部11
と、可撓性を有する軟性部12とを有している。
【0006】また、先端部10は、図3(B)に示すよ
うに、その前面に、照明レンズ13,13と、対物レン
ズ14と、送気・送水ノズル15と、吸引・処置口16
とを有している。
【0007】また、手元操作部2は、グリップ部20
と、アングル部11をワイヤーを介して遠隔彎曲制御す
るための上下アングルツマミ21a及び左右アングルツ
マミ21bと、吸引ボタン22aと、送気・送水ボタン
22bと、鉗子口部材24及び鉗子栓25とを有してい
る。
【0008】次に、上記した内視鏡100の照明レンズ
13に照明用の光等を供給する等の支援を行い、あるい
は対物レンズ14が撮像して出力した映像信号を映像化
するための処理を行う内視鏡処理支援装置である内視鏡
プロセッサの構成について、以下に説明する。
【0009】図4は、従来の内視鏡プロセッサの構成を
示す図であり、図4(A)は全体構成を示す斜視図を、
図4(B)は内部構成を示す上面図を、それぞれ示して
いる。
【0010】図4(B)に示すように、この内視鏡プロ
セッサ4′は、箱状の筐体40を有し、筐体40内に、
支援機能送出用ソケット41(後述)に照明用光を送出
するハロゲンランプやキセノンランプ等の光源46と、
光源46を冷却する送風手段である送風ファン47と、
内視鏡100からの映像信号等の処理を行う処理基板4
8と、送気管49aを介して支援機能送出用ソケット4
1(後述)へ圧縮空気を送出する送気ポンプ49と、こ
れらの各部に動作用電力を供給する電源トランス50を
有している。
【0011】また、筐体40の前面板には、光源46か
らの光と送気ポンプ49からの圧縮空気とを内視鏡10
0へ送り込むための支援機能送出用ソケット41と、映
像信号受入用ソケット42と、この内視鏡プロセッサ
4′のON又はOFFを行うための電源スイッチ43が
設けられている。
【0012】また、筐体40の側面板44には、筐体外
の空気を取り込み送風ファン47へ供給するための複数
の略スリット状の開口からなる通気孔45が設けられて
いる。
【0013】また、上記したコネクターコード部3は、
先端側より順に、軟性部30と、軟性部30から分岐し
た第1分岐部31と、その基端側に設けられた支援機能
受入用コネクター33と、軟性部30から分岐した他方
の部分である第2分岐部32と、その基端側に設けられ
た映像信号送出用コネクター34と、防水キャップ34
aを有している。
【0014】上記した支援機能受入用コネクター33
は、内視鏡プロセッサ4′の支援機能送出用ソケット4
1に差し込むことにより接続され、ライトガイドコネク
ター33aにより照明用光を受け入れるとともに、図示
しない送気コネクターにより圧縮空気を受け入れる。ま
た、支援機能受入用コネクター33の外側面には、送水
ポンプ(図示せず)からの圧力水を受け入れる送水コネ
クター33bと、吸引装置(図示せず)により吸引を受
けるための吸引コネクター33cと、高周波電源装置
(図示せず)からの高周波電流により電気メス等として
使用可能となる高周波電源端子33dが設けられてい
る。
【0015】上記のような構成により、内視鏡プロセッ
サ4′内の光源47からの光は、ライトガイドコネクタ
ー33aからコネクターコード部3内のライトガイド
(図示せず)内に導かれる。このライトガイドは、光フ
ァイバー束から構成されており、コネクターコード部3
を経て挿入部1の内部に挿通され、これにより先端部1
0に設けられた照明レンズ13,13から光が射出さ
れ、被観察部における対物レンズ14の視野内が照明さ
れる。
【0016】また、先端部10に設けられた対物レンズ
14は、被観察部の視野内の映像をとらえ、対物レンズ
14の後段に配置された図示しないCCD(Charge Cup
pledDevice :電荷結合撮像素子)によって多数の画素
の電気信号(映像信号)に変換された後、リード線(図
示せず)等により、挿入部1からコネクターコード部
3,映像信号送出用コネクター34を経て内視鏡プロセ
ッサ4′内の処理基板48に送られて処理される。処理
された映像信号は、内視鏡プロセッサ4′から外部の内
視鏡モニター装置(図示せず)等へ出力され、映像とな
る。
【0017】また、支援機能受入用コネクター33の各
コネクター33b,33c,33d等により、内視鏡1
00の先端部10の送気・送水ノズル15に送気や送水
が行われ、吸引・処置口16から吸引が行われるほか、
吸引・処置口16から各種の処置具を突出させて遠隔操
作することにより、被観察部に各種の処置を行うことも
できるようになっている。
【0018】上記した内視鏡プロセッサ4′の筐体40
内においては、光源46が強い熱を周囲に放射するが、
隣接する処理基板48は半導体集積回路等を有してお
り、高温環境下では動作が不安定になるおそれがある。
このため、この内視鏡プロセッサ4′においては、電源
スイッチ43の電源投入(ON)と連動して送風ファン
47を回転させ、図4(B)に示す太矢印のような空気
流を発生させて筐体40の内部を冷却させるような構成
となっている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の内視鏡プロセッサ4′においては、図4(A)
に示すように、通気孔45が常時開放状態となっている
ため、外部からの塵埃が筐体40内に侵入し、筐体40
内の各部に堆積し、故障等の原因となっていた。
【0020】本発明は上記の問題を解決するためになさ
れたものであり、本発明の解決しようとする課題は、筐
体内部に塵埃等が集積することを防止し得る内視鏡処理
支援装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る内視鏡処理支援装置は、内視鏡に照明
用光を供給する光源と、前記光源を冷却する送風手段と
を筐体内に有する内視鏡処理支援装置において、前記内
視鏡処理支援装置の供用時のうち特定時期にのみ、前記
筐体内の塵埃を空気流によって除去するように前記送風
手段の送風方向を変更制御する送風方向制御手段とを備
えたことを特徴とする。
【0022】上記の内視鏡処理支援装置において、好ま
しくは、前記送風方向制御手段は、前記特定時期にのみ
前記送風手段の送風方向を逆転させるように制御する。
【0023】また、上記の内視鏡処理支援装置におい
て、好ましくは、前記内視鏡に前記光源からの照明用光
の送出を含む支援を行うための支援機能送出用ソケット
又は前記内視鏡からの映像信号を受け入れるための支映
像信号受入用ソケットと、前記送風方向逆転時に逆方向
に送られる逆転空気流を前記支援機能送出用ソケット又
は前記映像信号受入用ソケットへ供給するように制御す
る逆転空気流供給制御手段とを備えた。
【0024】また、上記の内視鏡処理支援装置におい
て、好ましくは、前記特定時期は、前記内視鏡処理支援
装置の電源遮断時であり、かつ、前記内視鏡処理支援装
置の電源遮断操作を検出した場合に、電源遮断を第1所
定期間だけ遅延させ、前記第1所定時間の間だけ電力を
前記送風制御手段及び前記送風手段に供給する電力供給
制御手段を備えた。
【0025】また、上記の内視鏡処理支援装置におい
て、好ましくは、前記特定時期は、前記内視鏡処理支援
装置の電源投入時であり、かつ、前記内視鏡処理支援装
置の電源投入操作を検出した場合に、第2所定時間の間
だけ電力を前記送風制御手段及び前記送風手段に供給す
る電力供給制御手段を備えた。
【0026】また、上記の内視鏡処理支援装置におい
て、好ましくは、前記送風手段の送風方向変更時に、送
風方向変更動作中である旨を外部に報知する報知手段を
備えた。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内視鏡処理支
援装置の実施形態について、図面を参照しながら詳細に
説明する。図1は、本発明の一実施形態である内視鏡プ
ロセッサの構成を示すブロック図である。また、図2
は、図1に示す内視鏡プロセッサのさらに詳細な内部構
成を示す上面図である。
【0028】これらの図に示すように、この内視鏡プロ
セッサ4は、箱状の筐体40を有しており、上記した従
来の内視鏡プロセッサ4′が内蔵する構成要素と同様の
構成要素を備えるほか、さらに、メインコントローラ6
0と、電源コントローラ61と、電源端子62aと、信
号出力端子62b及び62cと、送風ファン駆動部63
と、空気流制御機駆動部64と、空気流制御機65を備
えて構成されている。
【0029】このメインコントローラ60は、電源コン
トローラ61と、送風ファン駆動部63と、空気流制御
機駆動部64に電気的に接続されている。このメインコ
ントローラ60は、例えば、図2に示す処理基板48の
一部に回路構成される。また、このメインコントローラ
60は、図示はしないが、内部に、メインCPU(Cent
ral Processing Unit :中央演算処理装置)と、ROM
(Read Only Memory:読出し専用メモリ)と、RAM
(Random Access Memory:随時書込み読出しメモリ)等
を有している。
【0030】上記のうちメインCPUは、メインコント
ローラ60の各部を統括し、各種演算やプログラム実行
等の処理を行う部分である。また、ROMは、メインC
PUの実行するプログラムや報知情報等を格納した記憶
装置である。このROMのかわりにハードディスク又は
他の形式の記憶装置を用いてもよく、これらの記憶装置
は読出し専用のものだけでなく1回又は複数回書込み可
能なものであってもよい。また、RAMは、メインCP
Uにより演算されたデータ等を一時記憶する記憶装置で
ある。このRAMのかわりにハードディスク又は他の形
式の記憶装置を用いてもよい。
【0031】また、電源コントローラ61は、メインコ
ントローラ60と、電源端子62aと、電源スイッチ6
3に電気的に接続されている。この電源コントローラ6
1は、例えば、図2に示す電源トランス50の近傍に配
設される。また、この電源コントローラ61は、図示は
しないが、内部に、サブCPUと、ROMと、RAM
と、スイッチ操作検出センサと、電力送配部等を有して
いる。
【0032】これらの構成要素のうち、図示しないサブ
CPUと、ROMと、RAMは、上記したメインコント
ローラ60におけるメインCPU,ROM,RAMと同
様の構成及び作用を有している。ただし、制御プログラ
ム等の制御に関する構成及び作用については、両者は異
なっている。
【0033】また、スイッチ操作検出センサ(図示せ
ず)は、電源スイッチ43において電源投入(ON)操
作、又は電源遮断(OFF)操作がなされた場合に、こ
れを検出するセンサであり、これらの操作を検出した場
合には、電源コントローラ61内のサブCPU(図示せ
ず)やメインコントローラ60のメインCPU(図示せ
ず)にその旨を信号出力する。
【0034】また、電力送配部(図示せず)は、蓄電池
(図示せず)と、切換部(図示せず)を有している。こ
のうち、切換部(図示せず)は、電源端子62aと、蓄
電池と、サブCPUと、メインコントローラ60に電気
的に接続されている。また、切換部は、サブCPUの制
御を受け、電源端子62aからの電力をメインコントロ
ーラ60へ送り、あるいは蓄電池からの電力をメインコ
ントローラ60へ送る。蓄電池は、電源端子62aに電
気的に接続されており、常時電力を蓄える。
【0035】送風ファン駆動部63は、メインCPU
(図示せず)に電気的に接続され、メインCPUの制御
を受けて、送風ファン47の電動モータ(図示せず)を
正転方向又は逆転方向のいずれかの方向に回転駆動す
る。
【0036】空気流制御機駆動部64は、メインCPU
(図示せず)に電気的に接続され、メインCPUの制御
を受けて、空気流制御機65を正方向又は逆方向のいず
れかの方向に駆動する。
【0037】空気流制御機65は、図2に示すように、
送風ファン47の送風方向のうちのいずれかの側の端面
に固定された外筒65aと、外筒65a内に配設される
内筒65bと、外筒65aに連通するように配設される
主誘導管65dと、外筒65aと主誘導管65dとの連
通部に設けられる弁65cと、主誘導管65dの誘導端
において分岐する2つの分岐誘導管65e及び65fを
有している。
【0038】外筒65aは、有底円筒状に形成され、送
風ファン47側の端面が開放されるとともに、主誘導管
65d側の端面(以下、「外筒後端面」という。)が閉
塞され、外筒後端面の中央で主誘導管65dが接続し、
接続部付近に弁65cが設けられている。また、外筒6
5aの円筒側面と外筒後端面には、多数の通気孔(以
下、「外筒通気孔」という。図示せず。)が開設されて
いる。
【0039】また、内筒65bは、外筒65aよりもわ
ずかに小径の有底円筒状に形成されて外筒65a内に収
容され、送風ファン47側の端面が開放されるととも
に、主誘導管65d側の端面(以下、「内筒後端面」と
いう。)が閉塞されている。また、内筒65bの円筒側
面と内筒後端面には、多数の通気孔(以下、「内筒通気
孔」という。図示せず。)が開設されている。
【0040】また、内筒65bは、筒の軸を回動軸とし
て所定角度だけ回動が可能なように構成されるととも
に、ソレノイドやステッピングモータ等の回動駆動機構
を有しており、筒軸を回動軸とする回動方向のうちいず
れかの方向又は逆方向へ所定角度だけ正回動又は逆回動
した後にその位置を維持可能となっている。この場合、
内筒65bが正回動して停止した場合には、上記した図
示しない外筒通気孔と内筒通気孔とが完全に重複し、開
口が連通するようになっており、内筒65bが逆回動し
て停止した場合には、上記した図示しない外筒通気孔と
内筒通気孔とが完全にずれ、開口が閉塞するようになっ
ている。上記の可動駆動機構は、空気流制御機駆動部6
4に電気的に接続している。
【0041】上記した弁65cは、空気流制御機駆動部
64に電気的に接続し、正方向制御の場合には主誘導管
65dへの通路を閉塞する位置をとり、逆方向制御の場
合には主誘導管65dへの通路を開通する位置をとるよ
うに構成されている。
【0042】分岐誘導管65eの分岐端は、支援機能送
出用ソケット41の近傍に開口している。また、分岐誘
導管65fの分岐端は、映像信号受入用ソケット42の
近傍に開口している。
【0043】また、信号出力端子62b,62cは、メ
インコントローラ60と、外部の内視鏡モニター装置5
に電気的に接続している。
【0044】次に、この内視鏡プロセッサ4の作用につ
いて説明する。まず、操作者が、この内視鏡プロセッサ
4の使用を開始するため、電源スイッチ43をONに操
作して電源を投入すると、このスイッチ操作をスイッチ
操作検出センサ(図示せず)が検出し、電源コントロー
ラ61のサブCPU(図示せず)に出力する。サブCP
Uは、このスイッチON操作は「特定時期ではない」と
判別し、その旨の信号をメインコントローラ60のメイ
ンCPUに送るとともに、電源コントローラ61内の電
力送配部(図示せず)の切換部(図示せず)に制御信号
を送り、電源端子62aからの電力をメインコントロー
ラ60へ送らせる。
【0045】メインコントローラ60では、サブCPU
からの「特定時期ではない」旨の信号を受けて、メイン
CPU(図示せず)が、送風ファン駆動部63に正転方
向へ回転させる正転駆動制御信号を送るとともに、空気
流制御機駆動部64に正方向駆動させる正方向駆動制御
信号を送る。
【0046】送風ファン駆動部63は、メインCPUか
らの正転駆動制御信号を受けて、送風ファン47の電動
モータ(図示せず)を正転方向に回転駆動する。
【0047】同時に、空気流制御機駆動部64は、メイ
ンCPUからの正方向駆動制御信号を受けて、空気流制
御機65を正方向に駆動する。これにより、回動駆動機
構(図示せず)が内筒65bを所定角度だけ正回動させ
て停止するので、外筒通気孔(図示せず)と内筒通気孔
(図示せず)とが連通して複数の開口が形成され、か
つ、弁65cが正方向制御されるため主誘導管65dへ
の通路が閉塞される。
【0048】このため、図4(B)に示す太矢印の空気
流と全く同様の空気流が発生し、これにより筐体40の
内部が冷却される。また、この場合には、弁65cによ
り主誘導管65dへの通路が閉塞されているので、主誘
導管65d内ではいずれの方向にも空気流は発生しな
い。
【0049】次に、操作者が、この内視鏡プロセッサ4
の使用を終了するため、電源スイッチ43をOFFに操
作して電源を遮断すると、このスイッチ操作をスイッチ
操作検出センサ(図示せず)が検出し、電源コントロー
ラ61のサブCPU(図示せず)に出力する。サブCP
Uは、このスイッチOFF操作は「特定時期である」と
判別し、その旨の信号をメインコントローラ60のメイ
ンCPUに送るとともに、電源コントローラ61内の電
力送配部(図示せず)の切換部(図示せず)に制御信号
を送り、蓄電池(図示せず)からの電力をメインコント
ローラ60へ送らせる。
【0050】メインコントローラ60では、サブCPU
からの「特定時期である」旨の信号を受けて、メインC
PU(図示せず)が、送風ファン駆動部63に逆転方向
へ回転させる逆転駆動制御信号を送る。
【0051】送風ファン駆動部63は、メインCPUか
らの逆転駆動制御信号を受けて、送風ファン47の電動
モータ(図示せず)を逆転方向に回転駆動する。
【0052】このため、図4(B)に示す太矢印の空気
流とは逆方向の空気流が発生する。これにより筐体40
の内部の各所に集積又は堆積していた塵埃等に空気圧が
かけられて移動したり、吹き飛ばされるなどして、塵埃
の除去又は清掃が行われる。
【0053】メインCPU(図示せず)は、上記した筐
体内清掃をある一定の時間だけ実行した後に、空気流制
御機駆動部64に逆方向駆動制御信号を送る。このよう
にすると、空気流制御機駆動部64が、空気流制御機6
5を逆方向に駆動する。これにより、回動駆動機構(図
示せず)が内筒65bを所定角度だけ逆回動させて停止
するので、外筒通気孔(図示せず)と内筒通気孔(図示
せず)とが完全にずれ、外筒65aのすべての外筒通気
孔が閉塞される。また、同時に弁65cにより主誘導管
65dへの通路が開通する。
【0054】このため、図4(B)に示す太矢印の空気
流とは逆方向に空気流が発生するとともに、この空気流
は、すべて主誘導管65d内に入り、主誘導管65dか
らさらに分岐誘導管65e,65fに誘導される。これ
により、分岐誘導管65eの分岐端の近傍にある支援機
能送出用ソケット41に空気流が吹き付けられ、付着又
は集積していた塵埃等が除去される。一方、分岐誘導管
65fの分岐端の近傍にある映像信号受入用ソケット4
2にも空気流が吹き付けられ、付着又は集積していた塵
埃等が除去される。
【0055】なお、上記した空気流逆流時には、メイン
CPUは、メインコントローラ60内のROM(図示せ
ず)に格納されている報知情報を取り出し、報知情報信
号として信号出力端子62b,62cから外部の内視鏡
モニター装置5へ送る。
【0056】内視鏡モニター装置5は、報知情報信号を
受けると、例えば、「ただいま内視鏡プロセッサの内部
を清掃中です。」というようなテロップ画像表示を行
う。なお、内視鏡モニター装置5にスピーカ(図示せ
ず)を内蔵させ、「ただいま内視鏡プロセッサ筐体の内
部を清掃中です。」というような合成音声出力を併せて
行ってもよい。
【0057】メインコントローラ60は、ハードウェア
又はソフトウェアとしてタイマ(図示せず)を内蔵して
おり、メインCPUは、上記の塵埃清掃動作を第1所定
期間の間だけ実行し、第1所定期間経過後、サブCPU
に電源遮断制御信号を送る。サブCPUはこれを受けて
電源を遮断し、内視鏡プロセッサ4はその機能を停止す
る。
【0058】上記した実施形態において、内視鏡プロセ
ッサ4は、内視鏡処理支援装置に相当している。また、
送風ファン47は送風手段に相当している。また、メイ
ンコントローラ60内のCPU(図示せず)と、送風フ
ァン駆動部63と、空気流制御機駆動部64は、送風方
向制御手段を構成している。また、メインコントローラ
60内のCPU(図示せず)と、送風ファン駆動部63
と、空気流制御機駆動部64と、分岐誘導管65e又は
65fは、逆転空気流供給制御手段を構成している。ま
た、メインCPU(図示せず)と、サブCPU(図示せ
ず)と、切換部(図示せず)と、蓄電池(図示せず)等
は、電力供給制御手段に相当している。また、メインC
PU(図示せず)と、信号出力端子62b,62cは、
報知手段を構成している。
【0059】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明
の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同
一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いか
なるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0060】例えば、上記実施形態においては、筐体内
の塵埃を空気流によって除去するために空気流を通常と
は逆の方向に変更する例について説明したが、本発明は
これには限定されず、他の構成、例えば、送風手段(例
えば、送風ファン47)の全体を所定の角度範囲で首振
り運動させる機構を設け、送風方向を変更制御するよう
にしてもよい。あるいは、送風方向を変更させて清掃を
行う場合には通常送風時よりも風速を高めるように制御
してもよい。また、送風方向の逆転制御については、上
記実施形態のようにCPU等を使用せず、送風ファンの
電動モータ(図示せず)の逆転スイッチを電源スイッチ
と連動させるようにするだけでもよい。
【0061】また、上記実施形態においては、支援機能
送出用ソケット41や映像信号受入用ソケット42に空
気流を送るために、外筒65aと内筒65bと回動駆動
機構(図示せず)と弁65cと主誘導管65dと分岐誘
導管65e,65f等により構成された空気流制御機6
5を使用する例について説明したが、本発明はこれには
限定されず、他の構成、例えば、弁65cと主誘導管6
5dと分岐誘導管65e,65fのみにより空気流制御
機65を構成し、逆転時にのみ弁65cを開放して誘導
管方向への通路を開通させるようにしてもよい。さらに
は、弁も除き、主誘導管65dと分岐誘導管65e,6
5fのみを設けるようにしても、ソケット清掃の一定の
効果を発揮させることができる。あるいはまた、筐体内
清掃用の専用の送風ファンや各ソケット清掃用の専用の
送風ファンを設けてもよい。
【0062】また、内視鏡処理支援装置の電源遮断時に
清掃を行う場合には、上記実施形態のように蓄電池を用
いる例以外の構成であってもよく、例えば、メインCP
U(図示せず)又はサブCPU(図示せず)にハードウ
ェア又はソフトウェアとしてタイマ(図示せず)を設
け、第1所定期間だけ電源遮断を遅延させて電力を送風
制御手段と送風手段に供給し、第1所定期間経過後に内
視鏡処理支援装置の電源を遮断するようにしてもよい。
【0063】また、特定時期の設定については、電源遮
断時だけでなく電源投入時としてもよい。電源投入時の
清掃の場合は、電源投入スイッチ操作の人力を利用して
公知の機械的機構により送風手段の送風方向変更等を行
わせるように構成してもよい。あるいは、前回の清掃か
ら所定の期間が経過した時点をタイマ等により検出し、
前回の清掃から所定期間以上が経過していることが検出
された場合にのみ電源投入時に清掃を行わせるように制
御してもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る内視
鏡処理支援装置によれば、内視鏡処理支援装置の供用時
のうち特定時期にのみ、筐体内の塵埃を空気流によって
除去するように送風手段の送風方向を変更制御する送風
方向制御手段を備えたので、筐体内部に塵埃等が集積す
ることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である内視鏡プロセッサの
構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す内視鏡プロセッサのさらに詳細な内
部構成を示す上面図である。
【図3】上記実施形態の内視鏡プロセッサに用いられる
内視鏡の構成を示す図であり、図3(A)は挿入部から
各コネクターまでを含む斜視図を、図3(B)は、図3
(A)に示す内視鏡の先端部の正面図を、それぞれ示し
ている。
【図4】従来の内視鏡プロセッサの構成を示す図であ
り、図4(A)は全体構成を示す斜視図を、図4(B)
は内部構成を示す上面図を、それぞれ示している。
【符号の説明】
1 挿入部 2 操作部 3 コネクターコード部 4,4′ 内視鏡プロセッサ 5 内視鏡モニター装置 10 先端部 11 彎曲部 12 軟性部 13 照明用レンズ 14 対物レンズ 15 送気・送水ノズル 16 吸引・処置口 20 グリップ部 21a 上下アングルツマミ 21b 左右アングルツマミ 22a 吸引ボタン 22b 送気・送水ボタン 24 鉗子口部材 25 鉗子栓 30 軟性部 31 第1分岐部 32 第2分岐部 33 支援機能受入用コネクター 33a ライトガイドコネクター 33b 送水コネクター 33c 吸引コネクター 33d 高周波電源端子 34 映像信号送出用コネクター 34a 防水キャップ 34b 連結部材 40 筐体 41 支援機能送出用ソケット 42 映像信号受入用ソケット 43 電源スイッチ 44 側面板 45 通気孔 46 ランプ 47 送風ファン 48 処理基板 49 送気ポンプ 49a 送気管 50 電源トランス 60 メインコントローラ 61 電源コントローラ 62a 電源端子 62b,62c 信号出力端子 63 送風ファン駆動部 64 空気流制御機駆動部 65 空気流制御機 65a 外筒 65b 内筒 65c 弁 65d 主誘導管 65e,65f 分岐誘導管 100 内視鏡

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡に照明用光を供給する光源と、前
    記光源を冷却する送風手段とを筐体内に有する内視鏡処
    理支援装置において、 前記内視鏡処理支援装置の供用時のうち特定時期にの
    み、前記筐体内の塵埃を空気流によって除去するように
    前記送風手段の送風方向を変更制御する送風方向制御手
    段とを備えたことを特徴とする内視鏡処理支援装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の内視鏡処理支援装置にお
    いて、 前記送風方向制御手段は、前記特定時期にのみ前記送風
    手段の送風方向を逆転させるように制御することを特徴
    とする内視鏡処理支援装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の内視鏡処理支援装置にお
    いて、 前記内視鏡に前記光源からの照明用光の送出を含む支援
    を行うための支援機能送出用ソケット又は前記内視鏡か
    らの映像信号を受け入れるための支映像信号受入用ソケ
    ットと、 前記送風方向逆転時に逆方向に送られる逆転空気流を前
    記支援機能送出用ソケット又は前記映像信号受入用ソケ
    ットへ供給するように制御する逆転空気流供給制御手段
    とを備えたことを特徴とする内視鏡処理支援装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のうちのいずれ
    か1項に記載の内視鏡処理支援装置において、 前記特定時期は、前記内視鏡処理支援装置の電源遮断時
    であり、かつ、 前記内視鏡処理支援装置の電源遮断操作を検出した場合
    に、電源遮断を第1所定期間だけ遅延させ、前記第1所
    定時間の間だけ電力を前記送風制御手段及び前記送風手
    段に供給する電力供給制御手段を備えたことを特徴とす
    る内視鏡処理支援装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3のうちのいずれ
    か1項に記載の内視鏡処理支援装置において、 前記特定時期は、前記内視鏡処理支援装置の電源投入時
    であり、かつ、 前記内視鏡処理支援装置の電源投入操作を検出した場合
    に、第2所定時間の間だけ電力を前記送風制御手段及び
    前記送風手段に供給する電力供給制御手段を備えたこと
    を特徴とする内視鏡処理支援装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のうちのいずれ
    か1項に記載の内視鏡処理支援装置において、 前記送風手段の送風方向変更時に、送風方向変更動作中
    である旨を外部に報知する報知手段を備えたことを特徴
    とする内視鏡処理支援装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006132323A1 (ja) * 2005-06-09 2006-12-14 Olympus Corporation 医療用装置
JP2019013388A (ja) * 2017-07-05 2019-01-31 オリンパス株式会社 電子機器

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