JPH10276846A - 収納具 - Google Patents

収納具

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JPH10276846A
JPH10276846A JP9083787A JP8378797A JPH10276846A JP H10276846 A JPH10276846 A JP H10276846A JP 9083787 A JP9083787 A JP 9083787A JP 8378797 A JP8378797 A JP 8378797A JP H10276846 A JPH10276846 A JP H10276846A
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Masataka Aoyama
政隆 青山
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 引出し体を直角な2方向にスムースに引き出
すことができる収納具。 【解決手段】 箱体1に、前面及び一側面で開口する引
出し収納空間3を設ける。引出し収納空間内に、底板8
の前後に一対のパネル9、10を設けた第1スライド枠
6並びに一対のパネル12を連結バー13で連結した第
2スライド枠7とを収納して、第1スライド枠を引出し
収納空間の前側開口11aから、第2スライド枠を側面
開口11bから引き出し可能とする。第1スライド枠の
一対のパネル9、10間及び第2スライド枠の一対のパ
ネル間に収納可能な大きさの引出し体24を第1スライ
ド枠の底板8上に載置して、第1スライド枠の引き出し
時にその引出し体6が共に移動し、第2スライド枠の引
き出し時に共に移動する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、物品を収納する
収納具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、病院の入院患者を収容する病室
にはベッドの周囲にサイドキャビネットが置かれてい
る。このサイドキャビネットには引出し可能に支持され
たテーブルや複数の引出し体が設けられ、毎日服用する
薬剤や生活必需品が上記テーブル上に置かれ、あるいは
引出し体内に収納されて、これらのものを手近に取り出
せるようにしている。
【0003】ところで、一般に知られているサイドキャ
ビネットにおいては、テーブルや引出し体を一方向にの
み引き出せるようにしたものであるため、テーブルや引
出し体をベッド側に引き出せるようにサイドキャビネッ
トを配置すると、下段の引出し体がベッドに隠れてその
ままの状態では引き出せず、キャビネットの向きを変え
て開閉する必要が生じる。
【0004】また、テーブルや引出し体をベッドの長さ
方向に引き出せるようにキャビネットを配置すると、テ
ーブル上の載置品や引出し内の収納品の取出しにその都
度寝起きする必要があり、使い勝手に問題がある。
【0005】そのような問題点を解決するため、引出し
体を直角な2方向に引き出せるようにした収納具が提案
されている。図9は引出し体を2方向に引き出せるよう
にした収納具の一例を示す。
【0006】上記収納具は、四本の支柱41を有する箱
体40内に、その箱体40の前面および一側面で開口す
る引出し収納空間42を形成し、その引出し収納空間4
2内に収納された引出し体43の前後および両側に支柱
41間に収納可能な大きさの4枚のパネル44、45、
46、47を設け、前後パネル44、45と引出し体4
3の対向面間に引出し収納空間42の側面開口48に向
く直線状のガイド機構(図示省略)を設けると共に、両
側パネル46、47と引出し体43の対向面間に引出し
収納空間42の正面開口49に向く直線状のガイド機構
(図示省略)を設けている。
【0007】上記収納具においては、前面パネル44を
引くことにより、支柱41に対する当接によって一対の
側面パネル46、47は停止状態に保持され、前面パネ
ル44と共に引出し体43および後面パネル45が外部
に向けて引き出される。
【0008】また、側面パネル46を引くことにより、
前後パネル44、45は支柱41に対する当接によって
停止状態に保持され、側面パネル46と共に引出し体4
3および残りの側面パネル47が外部に引き出される。
【0009】上記収納具は、引出し体43の収納状態に
おいて、引出し収納空間42の正面開口49および側面
開口48が前面パネル44および側面パネル46で閉鎖
されるため、体裁が良好であるという特徴を有する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記収納具
においては、前後パネル44、45は互に連結されず、
また、側面パネル46、47も非連結の構造であるた
め、例えば、引出し体43を正面開口49から外部に引
き出した場合、図9(ロ) に示すように、一対の側面パネ
ル46、47に傾むきを生じることがある。
【0011】このとき、引出し体43は支柱41と接触
する状態で引き出されるため、スムースに引き出すこと
ができない。
【0012】また、図9(ロ) に示す状態から引出し体4
3を引出し収納空間42内に押し込むと後面パネル45
の端部が後側支柱41に当接して体裁の良好な収納状態
を得ることができず、使い勝手が悪いという不都合があ
る。
【0013】この発明の課題は、引出し体の引き出しお
よび押し込みをスムースに行なうことができる使い勝手
に優れた収納具を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、角形の箱体に少なくとも1
つのコーナを挾む2面において開口する引出し収納空間
を設け、その引出し収納空間内に、上記開口の一方から
外部に引出し可能な第1スライド枠と、上記開口の他方
から外部に引出し可能な第2スライド枠とを収納し、第
1スライド枠は、底板と、その底板の前後に設けられた
一対のパネルとから成り、前記第2スライド枠は、上記
第1スライド枠のパネルが通過可能な間隔をおいて対向
配置された一対のパネルと、その一対のパネルの上面両
端間に渡された一対の連結バーとから成り、前記第1ス
ライド枠の底板と引出し収納空間の下板間に、その第1
スライド枠の移動を案内する直線状のガイド手段を設
け、前記第2スライド枠と引出し収納空間の上板下面間
に、その第2スライド枠の移動を案内する直線状のガイ
ド手段を設け、前記第1スライド枠の一対のパネルおよ
び第2スライド枠の一対のパネル間に収納可能な大きさ
の引出し体を上記第1スライド枠の底板上に載置した構
成を採用したのである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1乃至図8に基づいて説明する。
【0016】図1乃至図5に示すように、箱体1は四隅
に支柱2a、2bを有している。この箱体1の内側には
引出し収納空間3と物品収納空間4とが上下に設けられ
ている。
【0017】引出し収納空間3は箱体1の前後面および
両側面で開口している。一方、物品収納空間4は箱体1
の前面で開口し、その開口に開閉自在の扉5が設けられ
ている。
【0018】引出し収納空間3には、第1スライド枠6
と第2スライド枠7が収納されている。第1スライド枠
6は底板8と、その底板8の前後に設けられた前パネル
9および後パネル10とから成り、その前後のパネル
9、10は、第1スライド枠6を引出し収納空間3内に
完全に収めた状態において、前側一対の支柱2a、2a
間、および後側一対の支柱2b、2b間に収納され、引
出し収納空間3の前後の開口11a、11aがその前後
のパネル9、10で閉じられるようになっている。
【0019】一方、第2スライド枠7は、第1スライド
枠6のパネル9、10が通過可能な間隔をおいて対向配
置された一対のパネル12、12と、その一対のパネル
12、12の上面端部間に渡された一対の連結バー13
とから成る。一対のパネル112、12は、その第2ス
ライド枠7を引出し収納空間3内に完全に納めた状態に
おいて、前後の支柱2a、2b間に収納され、引出し収
納空間3の両側の開口11b、11bがその一対のパネ
ル12、12で閉じられるようになっている。
【0020】第1スライド枠6の底板8と引出し収納空
間3における下板14の対向部間には、図4に示すよう
に、その第1スライド枠6を引出し収納空間3の前後の
開口11a、11aから外部に引き出す場合に、その第
1スライド枠6の移動を案内する直線状のガイド機構1
5が設けられている。
【0021】ガイド機構15は、底板8の下面に引出し
収納空間3の前後の開口11a、11aに向けて長く延
びる突条16を設け、その突条16を下板14の上面に
設けたガイド溝17内にスライド自在に挿入している。
【0022】ここで、突条16の高さはガイド溝17の
深さより高くなり、第1スライド枠6の底板8下面が引
出し収納空間3の下板14上面に対して非接触に保持さ
れ、第1スライド枠6のスライド抵抗の減少化が図られ
ている。
【0023】第1スライド枠6は図5及び図7に示すス
トッパ機構18によって外方向へのスライド量が制限さ
れる。ストッパ機構18は、底板8の下面における一側
前部と他側後部にそれぞれ突起19a、19bを設け、
引出し収納空間3の下板14上面には、各突起19a、
19bに対向してストッパ20a、20bを設け、各ス
トッパ20a、20bに対する突起19a、19bの当
接によって第1スライド枠6のスライド量を制限してい
る。
【0024】前記第2スライド枠7と引出し収納空間3
における上板21間には、図3に示すように、その第2
スライド枠7を引出し収納空間3の両側の開口11b、
11bから外部に引き出す場合に、その第2スライド枠
7の移動を案内する直線状のガイド機構22を設けてい
る。
【0025】ガイド機構22は、第2スライド枠7の連
結バー13を引出し収納空間3の上板21下面に設けた
ガイド溝23にスライド自在に挿入している。
【0026】第1スライド枠6の底板8上には上部が開
口する引出し体24が載置されている。引出し体24
は、第1スライド枠6の一対のパネル9、10間および
第2スライド枠7の一対のパネル12、12間に収納可
能な大きさとされている。
【0027】引出し体24は、第1スライド枠6を外部
に引き出すとき、その第1スライド枠6と共に移動し、
また、第2スライド枠7を外部に引き出すときその第2
スライド枠7と共に移動する。
【0028】このとき、引出し体24が第1スライド枠
6の一対のパネル9、10内面および第2スライド枠7
の一対のパネル12内面に接触する状態であるとスライ
ド抵抗が大きくなる。そのスライド抵抗の減少化を図る
ため、各パネル9、10、12、12の内面に引出し体
24の移動を案内するガイド突条25を設けている。
【0029】また、引出し体24の底板26下面に、図
3に示すように、第1スライド枠6のスライド方向と直
交する方向に長い一対の突条27を形成し、その突条2
7を第1スライド枠6の底板8上面に設けたガイド溝2
8にスライド自在に挿入し、その突条27の高さをガイ
ド溝28の深さより高くして引出し体24の底板26が
第1スライド枠6の底板8上面に全面で接触するのを防
止している。
【0030】上記引出し体24の底板26の下面には、
図5に示すように、その一側前部と他側後部に一対の突
起29a、29bが設けられ、一方、第1スライド枠6
の底板8上面には、各突起29a、29bに対向してス
トッパ30a、30bが設られ、そのストッパ30a、
30bに対する突起29a、29bの当接によって第2
スライド枠7はスライド量が制限される。
【0031】いま、第1スライド枠6を外部に向けて引
くと、図6および図7に示すように、その第1スライド
枠6と共に引出し体24が外部に引き出される。このと
き、第2スライド枠7は、支柱2a、2bに対するパネ
ル12、12の衝合によって第1スライド枠6と同方向
に移動するのが防止される。
【0032】ここで、第2スライド枠7の一対パネル1
2、12は連結バー13で連結され、その連結バー13
は引出し収納空間3の上板21下面に設けたガイド溝2
3内に挿入されているため、第1スライド枠6の引き出
し時に第2スライド枠7の一対のパネル12、12に傾
むきが生じるという不都合の発生はない。
【0033】このため、第1スライド枠6をきわめてス
ムースに外部に引き出すことができると共に、その第1
スライド枠6を押し込む場合もスムースに押し込むこと
ができる。
【0034】また、第2スライド枠7を引くと、その第
2スライド枠7と共に引出し体24が外部に引き出され
る。このとき、第1スライド枠6が支柱2a、2bに対
するパネル9、10の衝合によって第2スライド枠7と
同方向に移動するのが防止される。
【0035】ここで、第1スライド枠6は底板8の前後
に一対のパネル9、10を設けた構成であり、その第1
スライド枠6の底板8と引出し収納空間3の下板14間
にはガイド機構15が設けられているため、第2スライ
ド枠7の引出し時に、第1スライド枠6の一対のパネル
9、10が傾むくという不都合の発生はない。
【0036】このため、第2スライド枠7を外部にスム
ーズに引き出すことができると共に、押し込む場合にも
スムースに押し込むことができる。
【0037】図1乃至図7に示す実施の形態において
は、引出し体24を箱体1の前後および左右の4方向に
引き出せるようにしたが、図8に示すように、引出し収
納空間3の一対および後側を板体31の取付けにより閉
塞して、引出し体24を箱体1の前側と一側の2方向に
のみ引き出せるようにしてもよい。また、図では省略し
たが、引出し体を箱体の前後および一側の3方向、ある
いは、箱体の両側と前側の3方向に引き出せるようにし
てもよい。
【0038】
【発明の効果】以上のように、この発明においては、第
1スライド枠の押し引き時に、第2スライド枠が傾斜せ
ず、第2スライド枠の押し引き時に第1スライド枠が傾
斜するという不都合の発生はないため、引出し体を箱体
の2方向乃至4方向にきわめてスムースに引き出すこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す斜視図
【図2】同上の横断平面図
【図3】図2のIII −III 線に沿った断面図
【図4】図2のIV−IV線に沿った断面図
【図5】同上の分解斜視図
【図6】同上の引出し体の引出し状態を示す一部切欠斜
視図
【図7】図6の縦断側面図
【図8】同上の他の実施の形態を示す横断平面図
【図9】(イ) 、(ロ) は従来の収納具を示す横断平面図
【符号の説明】
1 箱体 3 引出し収納空間 6 第1スライド枠 7 第2スライド枠 8 底板 9 前パネル 10 後パネル 11a、11b 開口 12 パネル 13 連結バー 14 下板 15 ガイド機構 21 上板 22 ガイド機構 24 引出し体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角形の箱体に少なくとも1つのコーナを
    挾む2面において開口する引出し収納空間を設け、その
    引出し収納空間内に、上記開口の一方から外部に引出し
    可能な第1スライド枠と、上記開口の他方から外部に引
    出し可能な第2スライド枠とを収納し、第1スライド枠
    は、底板と、その底板の前後に設けられた一対のパネル
    とから成り、前記第2スライド枠は、上記第1スライド
    枠のパネルが通過可能な間隔をおいて対向配置された一
    対のパネルと、その一対のパネルの上面両端間に渡され
    た一対の連結バーとから成り、前記第1スライド枠の底
    板と引出し収納空間の下板間に、その第1スライド枠の
    移動を案内する直線状のガイド手段を設け、前記第2ス
    ライド枠と引出し収納空間の上板下面間に、その第2ス
    ライド枠の移動を案内する直線状のガイド手段を設け、
    前記第1スライド枠の一対のパネルおよび第2スライド
    枠の一対のパネル間に収納可能な大きさの引出し体を上
    記第1スライド枠の底板上に載置した収納具。
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