JPH10276679A - 卵黄油の生成方法 - Google Patents

卵黄油の生成方法

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Publication number
JPH10276679A
JPH10276679A JP9102666A JP10266697A JPH10276679A JP H10276679 A JPH10276679 A JP H10276679A JP 9102666 A JP9102666 A JP 9102666A JP 10266697 A JP10266697 A JP 10266697A JP H10276679 A JPH10276679 A JP H10276679A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yolk
oil
yolk oil
egg
egg yolk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9102666A
Other languages
English (en)
Inventor
Hikari Shikayama
光 鹿山
Hiroshi Kinoshita
弘嗣 木下
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MEDIA PURAISU KK
Original Assignee
MEDIA PURAISU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鶏卵に含まれる卵黄油をきれいな黄色の健康
食品として食用できるようにするための卵黄油の生成方
法を提供すること。 【解決手段】 卵殻を割って卵黄と卵白を分割し、卵黄
のみを取り出す。次に卵黄を加熱処理して水分を蒸散さ
せ、乾燥卵黄(乾燥固形物)を生成する。卵黄は主とし
てタンパク質と卵黄油と水分の混合物であるが、加熱処
理を行えば水分は蒸発してタンパク質は凝固し、タンパ
ク質と卵黄油は分離する。この加熱処理の方法として
は、高エネルギーの電磁波を照射する方法がすぐれてい
る。次に乾燥鶏卵をアルコール液に浸漬して1夜放置す
る。次にこの混合液をガーゼなどの濾膜により濾過す
る。すると卵黄油とアルコール液の混合液が濾過され
る。次にアルコール抽出液から卵黄油を分離する。卵黄
油とアルコール液は、ロータリーエバポレータなどによ
り分離できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鶏卵から健康食品
としての卵黄油を抽出する卵黄油の生成方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】鶏卵に含まれる卵黄油は、レシチン(ホ
スファチジルコリン)やホスファチジルエタノールアミ
ンなどのリン脂質を多く含んでおり、これらは細胞膜の
主成分でもあることから、卵黄油はすぐれた健康食品で
あることが知られている。従来、卵黄油は鶏卵から卵黄
を取出し、卵黄を直火(じかび)で煎って分離生成して
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来方法
は、卵黄油は卵黄を直火で煎って生成していたため、酸
化されて色が黒色に変色し、食品としての審美性に甚だ
問題があり、さらには工業的に大量生成しにくいもので
あった。
【0004】したがって本発明は、鶏卵に含まれる卵黄
油をきれいな黄色の健康食品として食用できるようにす
るための卵黄油の生成方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1は、卵黄油の生成工
程を示している。鶏卵としては、烏骨鶏卵や一般の鶏卵
を用いる。まずこれらの卵殻を割って卵黄と卵白を分割
し、卵黄のみを取り出す(第1工程)。次に卵黄を加熱
処理して水分を蒸散させ、乾燥卵黄(乾燥固形物)を生
成する(第2工程)。卵黄は主としてタンパク質と卵黄
油と水分の混合物であるが、加熱処理を行えば水分は蒸
発してタンパク質は凝固し、タンパク質と卵黄油は分離
する。この加熱処理の方法としては、高エネルギーの電
磁波を照射する方法がすぐれている。何故ならば、電磁
波により加熱処理すれば水分は速かに蒸発し、卵黄油は
酸化せず黒化もしないからである。因みに、直火により
卵黄を加熱すれば、卵黄油は酸化してその材質は劣化
し、またタンパク質はコゲを生じて黒化するので好まし
くない。
【0006】次に乾燥鶏卵をエチルアルコールなどのア
ルコール液に浸漬して1夜放置する(第3工程)。次に
この混合液をガーゼなどの濾膜により濾過する(第4工
程)。すると卵黄油を溶解した黄色のアルコール抽出液
が濾過される。なお混合液中の乾燥脱脂卵黄は濾膜上に
残渣として残留する。
【0007】次にアルコール抽出液から卵黄油を分離す
る(第5工程)。卵黄油とアルコール液は、ロータリー
エバポレータなどにより分離できる。このようにして生
成された卵黄油は、密閉容器中にヘッドスペースを小さ
くして貯蔵するか、あるいは少量づつカプセル化するこ
とが望ましい。
【0008】
【発明の効果】以上のようにして生成された卵黄油はレ
シチンやホスファチジルエタノールアミンなどのリン脂
質を豊富に含んでおり、すぐれた健康食品となる。なお
本方法で得られた卵黄油は、風味のあるきれいな黄色の
液状油である。
【0009】
【発明の実施の形態】
(実施例1)実施例1では、鶏卵として烏骨鶏卵を用い
る。烏骨鶏卵の可食部の成分を(表1)に示す。(表
1)に示すように、烏骨鶏卵は水分が多いがかなりのタ
ンパク質と脂質を含んでいる。
【表1】 烏骨鶏卵の卵黄を分離して取り出し、その100グラム
を皿に載せ、電磁波を5分間照射し、乾燥卵黄(50グ
ラム)を得た。この乾燥卵黄の成分を(表2)に示す。
【表2】 次に乾燥卵黄(50グラム)にアルコール液を300c
c加え、1夜放置した後、ガーゼを濾膜として濾過し、
卵黄油のアルコール抽出液(270cc)を得た。次に
このアルコール抽出液をロータリーエバポレータを用い
て卵黄油とアルコールに分離し、卵黄油(30グラム)
を得た。この卵黄油の成分を(表3)に示す。
【表3】 (表3)に示すように、卵黄油はトリグリセリド、ホス
ファチジルコリン(レシチン)、ホスファチジルエタノ
ールアミンなどを豊富に含んでいる。 (実施例2)実施例2では、鶏卵として市販の鶏卵を用
いた。鶏卵の可食部の成分を(表4)に示す。
【表4】 一般の鶏卵の卵黄を分離して取り出し、その100グラ
ムを皿に載せ、電磁波を5分間照射し、乾燥卵黄(48
グラム)を得た。この乾燥卵黄の成分を(表5)に示
す。
【表5】 次に乾燥卵黄(48グラム)にアルコール液を300c
c加え、1夜放置した後、ガーゼを濾膜として濾過し、
卵黄油のアルコール抽出液(270cc)を得た。次に
このアルコール抽出液をロータリーエバポレータを用い
て卵黄油とアルコール液に分離し、卵黄油(28グラ
ム)を得た。この卵黄油の成分を(表6)に示す。
【表6】 (表6)に示すように、この卵黄油は、トリグリセリ
ド、ホスファチジルコリン(レシチン)、ホスファチジ
ルエタノールアミンなどを豊富に含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【図1】卵黄油の生成工程図
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年7月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【発明の実施の形態】 (実施例1)実施例1では、鶏卵として烏骨鶏卵を用い
る。烏骨鶏卵の可食部の成分を(表1)に示す。(表
1)に示すように、烏骨鶏卵は水分が多いがかなりのタ
ンパク質と脂質を含んでいる。
【表1】烏骨鶏卵の卵黄を分離して取り出し、その10
0グラムを皿に載せ、電磁波を5分間照射し、乾燥卵黄
(50グラム)を得た。この乾燥卵黄の成分を(表2)
に示す。
【表2】次に乾燥卵黄(50グラム)にアルコール液を
300cc加え、1夜放置した後、ガーゼを濾膜として
濾過し、卵黄油のアルコール抽出液(270cc)を得
た。次にこのアルコール抽出液をロータリーエバポレー
タを用いて卵黄油とアルコールに分離し、卵黄油(30
グラム)を得た。この卵黄油の成分を(表3)に示す。
【表3】 (表3)中、ホスファチジルコリン(レシチン)、ホス
ファチジルエタノールアミン、スフィンゴミエリンはリ
ン脂質である。(表3)に示すように、卵黄油はトリグ
リセリド、ホスファチジルコリン(レシチン)、ホスフ
ァチジルエタノールアミンなどを豊富に含んでいる。 (実施例2)実施例2では、鶏卵として市販の鶏卵を用
いた。鶏卵の可食部の成分を(表4)に示す。
【表4】一般の鶏卵の卵黄を分離して取り出し、その1
00グラムを皿に載せ、電磁波を5分間照射し、乾燥卵
黄(48グラム)を得た。この乾燥卵黄の成分を(表
5)に示す。
【表5】次に乾燥卵黄(48グラム)にアルコール液を
300cc加え、1夜放置した後、ガーゼを濾膜として
濾過し、卵黄油のアルコール抽出液(270cc)を得
た。次にこのアルコール抽出液をロータリーエバポレー
タを用いて卵黄油とアルコール液に分離し、卵黄油(2
8グラム)を得た。この卵黄油の成分を(表6)に示
す。
【表6】 (表6)に示すように、この卵黄油は、トリグリセリ
ド、ホスファチジルコリン(レシチン)、ホスファチジ
ルエタノールアミンなどを豊富に含んでいる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鶏卵から卵黄を分離する工程と、卵黄に
    高エネルギー電磁波を照射することにより乾燥卵黄を生
    成する工程と、乾燥卵黄をアルコール液に浸漬し、この
    混合液を濾過することにより卵黄油をアルコール液とし
    て抽出する工程と、卵黄油とアルコール液を分離して卵
    黄油を得る工程と、を含むことを特徴とする卵黄油の生
    成方法。
JP9102666A 1997-04-03 1997-04-03 卵黄油の生成方法 Pending JPH10276679A (ja)

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JP9102666A JPH10276679A (ja) 1997-04-03 1997-04-03 卵黄油の生成方法

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Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10276679A true JPH10276679A (ja) 1998-10-20

Family

ID=14333564

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JP9102666A Pending JPH10276679A (ja) 1997-04-03 1997-04-03 卵黄油の生成方法

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JP (1) JPH10276679A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI747486B (zh) * 2020-09-10 2021-11-21 沈漢聰 蛋黃油真空抽取機及其製造蛋黃油之方法

Cited By (1)

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