JPH0698721A - 卵黄油製造方法 - Google Patents

卵黄油製造方法

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JPH0698721A JP4277895A JP27789592A JPH0698721A JP H0698721 A JPH0698721 A JP H0698721A JP 4277895 A JP4277895 A JP 4277895A JP 27789592 A JP27789592 A JP 27789592A JP H0698721 A JPH0698721 A JP H0698721A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 卵黄中の有効成分を破壊することなく、しか
も有害物質を含まない、良質の卵黄油を高収率で抽出す
る方法を提供する。 【構成】 卵黄に緩衝液を加えて混和すると共に、その
pHを調整し、蛋白分解酵素を加えて約50゜Cで約3
時間振盪する。その後室温まで冷却して酢酸を加えたう
えで、100゜Cで約10分間湯浴加熱する。その後静
置して、その間に浮上して油層を形成する脂質、即ち卵
黄油を採取し、水洗にて酢酸臭を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】この発明は、卵黄から脂質を抽出するため
の、卵黄油製造方法に関するものである。
【従来の技術】
【0002】卵黄から抽出される卵黄油は、レシチンな
どの有効成分を含み、従来から主に外用薬として利用さ
れてきた。特に昨今は、一種の健康食品として、或い
は、化粧品として利用度が高まってきている。従来、卵
黄油を卵黄から抽出する一方法として、卵黄を攪拌しな
がら加熱し、含有水分を蒸発させながら蛋白質を焙炒凝
固させることにより、油分を分離させる、焙炒法と呼ば
れる方法があった。
【0003】また、脂質が有機溶媒に可溶であることを
利用して、まず、卵黄に適宜の前処理を施すことによ
り、脂質と結合している卵黄蛋白を変性させて脂質と蛋
白質との結合を切ってから、有機溶媒中に脂質を溶出さ
せた後、有機溶媒を減圧蒸留により除去するという方法
もあった。この種の技術としては、半乾燥卵黄を有機酸
添加無水アルコール処理後、有機溶媒で卵黄油を抽出す
るもの(特公昭37ー6258)、冷凍卵黄を解凍して
冷メタノールに浸漬することによって凝固脱水させた卵
黄粒子から、塩化メチレンで脂質を抽出するもの(特公
昭42ー14635)、卵黄とアルコールとの混合物を
加熱後に圧搾して、その固形分から脂質を分離し、これ
を遠心分離して、アルコール可溶性脂質と不溶性脂質と
に分離後、夫々減圧蒸留して、卵黄油を得るもの(特公
昭63ー40472)等がある
【本発明が解決しようとする課題】
【0004】しかしながら、上述した焙炒法では、含有
水分を蒸発させるために、長時間高温で加熱する必要が
あるので、有効成分であるレシチン等が破壊されてしま
うばかりでなく、蛋白質の酸化分解が起こる結果、癌原
性物質が生成されて卵黄油中に混入するため、保険衛生
上の無視できない深刻な問題を含んでいた。
【0005】また、有機溶媒を用いる方法では、有機溶
媒が人体に有害であるため、これを除去する必要があ
り、そのために製造コストが増大するという問題があっ
た。また、有機溶媒の完全な除去は極めて困難であるた
め、製品としての卵黄油中に微量の有機溶媒が残留する
のは避けがたく、この方法による卵黄油は、食用には適
さず、せいぜい、外用薬や化粧品としての用途に限られ
ていた。
【0006】更に、上述した従来の両方法は、卵黄油の
収率が低いという問題をも含んでいた。
【0007】本発明は、叙上の事情に鑑みてなされたも
ので、有効成分を破壊せず、有害物質を含まない、良質
の卵黄油が得られ、しかもその収率を増大することが可
能な、卵黄油製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による卵黄油製造方法は、基本的に、 A.卵黄に緩衝液を加えて混和する工程、 B.上記A工程で得られた混和体のpHを調整する工
程、 C.上記B工程で得られた混和体に蛋白分解酵素を加え
て微加温下で所定時間振盪する工程、 D.上記C工程で得られた混和体に酢酸を加えて、所定
時間湯浴中加熱する工程、 E.上記D工程で得られた混和体から卵黄油を採取する
工程、 F.採取された卵黄油に水を加えて振盪した後、水を廃
棄する工程、 から成ることを特徴としている。
【0009】
【作用】卵黄中の脂質(卵黄油)の大部分は、卵黄蛋白
質と結合した状態、即ち、リポ蛋白質として存在する。
本発明は、基本的に、その蛋白部分を蛋白分解酵素の作
用で部分分解させ、蛋白質の立体構造を完全に破壊する
ことにより、脂質と蛋白質との弱い結合を切り、脂質の
全部を卵黄蛋白から遊離させ、遊離した脂質を採取する
というものである。
【0010】即ち、上記A工程では、緩衝液を加えるこ
とによって、卵黄を希釈してその粘性を低下させる。こ
れにより、後のC工程での蛋白分解酵素反応が円滑化さ
れる。この緩衝液としては、卵油を食品として利用する
ためには、食品面から安全な0.1Mラクテートバッフ
ァ、クエン酸塩バッファ、酢酸塩バッファを使用するの
が望ましい。加える緩衝液の量は、例えば0.1Mラク
テートバッファの場合、卵黄100gに対して100m
l程度が適量である。
【0011】B工程では、緩衝液と卵黄との混合体を、
後のC工程における蛋白分解酵素による卵黄蛋白分解に
適したpHに整える。酸として3N塩酸(3N HC
l)を用いると、少量の添加でpH調整が可能である。
望ましいpH調整値は、4.5ないし5.0である。
【0012】C工程では、上述したように、蛋白分解酵
素の作用を利用して、卵黄蛋白質を分解する。上述した
ように、卵黄中の脂質(卵黄油)の大部分は、卵黄蛋白
質と結合した状態、即ち、リポ蛋白質として存在する
が、本工程で、蛋白分解酵素の作用により、その蛋白部
分を部分分解させ、蛋白質の立体構造を完全に破壊し、
脂質と蛋白質との弱い結合を切り、脂質を全部、卵黄蛋
白から遊離させる。蛋白分解酵素剤の具体例としては、
コクラーゼSS(三共株式会社製商品名)、オリエンタ
ーゼ20A(上田化学工業株式会社製商品名)、Den
apsin 2P(ナガセ生化学工業株式会社製商品
名)等を挙げることができるが、反応効果及び製造コス
トの面から、コクラーゼSSが最も適している。望まし
い酵素製剤の添加量は、コクラーゼSSの場合、前記混
合体200gに対して0.8gである。湯浴温度は45
乃至50゜C、湯浴時間は3時間弱とすると良いが、5
0゜C、3時間の条件で、最も高い卵黄油収率が得られ
る。尚、湯浴時間が3時間を超えると、かえって卵黄油
の収量が減少する。これは、酵素製剤中に少量混在する
リパーゼにより脂質の分解が起こるためと推測される。
【0013】D工程では、酢酸の添加により、酵素反応
を停止させるとともに、脂質の蛋白質からの十分な分離
を促す。脂質の十分な分離により、卵黄油の収量が増加
する。ここで用いる酢酸としては、卵黄油の食品として
の利用を考慮すると、氷酢酸が好ましい。尚、混合体は
前記C工程で加温されているが、加温状態のまま氷酢酸
を加えると、酢酸が蒸発して強い酢酸臭が発生するの
で、C工程の後、氷酢酸の添加に先立って、混合体を室
温まで冷却すると、作業上良好である。氷酢酸添加後の
湯浴中加熱は、脂質分の融合、分離を促進するためであ
り、加熱温度100゜C、加熱時間約10分が最適であ
る。
【0014】E工程では、蛋白質から分離して混合体表
面に油層を形成する卵黄油を採取する。この油層は、前
記D工程の後、混合体を静置するか、或いは遠心分離機
にかけることにより、比重の小さい卵黄油が浮上して、
混合体の最上層に形成される。この油層はスポイト状器
具で吸い出すことができる。遠心分離機にかけた場合、
静置する場合よりも短時間で油層が形成されることは言
うまでもない。
【0015】E工程で、混合体を静置して浮上した油層
を採取した場合、残存層にも僅かながら卵黄油が残留し
ているので、この残留卵黄油をも採取すれば、収率を一
層増大することができる。そのためには、残存層を遠心
分離機にかけて(3000乃至4000rpmで約30
分間)、上層に浮上する卵黄油をスポイト状器具で採取
するとよい。
【0016】E工程で得られた卵黄油には、強い酢酸臭
が残るため、F工程では、得られた卵黄油にほぼ等量の
水を加えて振盪し、酢酸を水に移行させたうえで、その
水を廃棄する。この工程は、酢酸臭がなくなるまで、何
度か繰り返すとよい。
【0017】この方法によって得られた卵黄油の化学組
成を知るために、資料卵黄油のメタノリシスを行った。
資料油を塩化水素飽和MeOHとベンゼン混液(8:
1、V/V)中で80乃至100゜C浴中で2乃至3時
間反応させ、構成脂肪酸をメチルエステル化させた。そ
れを石油エーテル抽出し、減圧濃縮後、一定容量に希釈
した。次に芒硝と重炭酸ナトリウム(4:1、W/W)
を用いて脱水処理後、Shimazu GC−4B型ガ
スクロマトグラフで脂肪酸組成の分析を行った。その結
果を表1に示す。尚、下記表中、A、B、及びCは、本
発明による方法で得た卵黄油であり、Aは鹿児島大学農
学部農場から入手した鶏卵から、蛋白分解酵素としてコ
クラーゼSSを使用して得た卵黄油、Bは市販の鶏卵か
ら、蛋白分解酵素としてコクラーゼSSを使用して得た
卵黄油、Cは鹿児島大学農学部農場から入手した鶏卵か
ら、蛋白分解酵素としてデナプシン2P(Denapsin 2
P)を使用して得た卵黄油である。D及びEは、従来の
焙炒法により得られた卵黄油を本発明によるものと比較
するために示したもので、Dは自製卵黄油、Eは熊本か
ら入手した市販の卵黄油である。数値は、構成脂肪酸の
合計量を100とした場合の重量比である(小数点以下
第3位を四捨五入)。
【0018】 表1 A B C D E ミリスチン酸 0.47 0.46 0.48 0.41 0.39 ペンタデカン酸 0.11 0.09 0.11 0.09 0 パルミチン酸 29.48 29.49 26.72 29.87 29.51 パルミトレン酸 4.48 3.95 3.69 3.73 3.74 ステアリン酸 6.58 7.29 5.96 7.11 7.29 オレイン酸 47.33 44.20 47.76 47.09 47.01 リノール酸 11.20 14.35 14.86 11.70 12.07 リノレン酸 0.19 0.24 0.21 0 0 アラキドン酸 0.03 0 0.20 0 0
【0019】上掲の表1から、本発明による卵黄油に
は、焙炒法による卵黄油と比べ、栄養的に大切なリノー
ル酸、リノレン酸、アラキドン酸等が破壊されずに含ま
れ、保健面から良好であることがわかる。
【0020】また、卵黄には少量のビタミンE(トコフ
ェロール)が含まれているが、本発明による方法で得ら
れる卵黄油中のビタミンE含量を高速液体クロマトグラ
フ(HPLC)で定量した結果を表2に示す。尚、A、
B、Cは前述のものと同じ卵黄油であり、数値は、卵黄
油1g中の含量を示し、単位は gである。
【0021】表2 卵黄油 α−トコフェロール γ−トコフェロール A 128 18 B 101 22 C 194 16
【0022】上掲の表2から明らかなように、本発明に
よる卵黄油中のビタミンE含量は、約120乃至140
g/gの範囲である。卵黄中のビタミンE含量は20
ないし30 g/gであるから、約5乃至6倍に濃縮さ
れたことになる。
【実施例】
【0023】以下、実施例に基づいて、本発明を具体的
に説明する。 [実施例1]卵黄100gに0.1Mラクテートバッフ
ァ(pH=4.45)100mlを加え、充分に混和
後、3N HCl数滴を加え、最終pHを5.0に調整
する。これにコクラーゼSS(三共株式会社製品の商品
名)0.8gを加え、50゜Cで3時間振盪反応させ
る。
【0024】その後、室温まで冷却してから、酵素分解
液とほぼ等量の氷酢酸200mlを加え、100゜Cの
湯浴中で、10分間加熱後、静置して、上層に分離する
卵黄油(主要採取卵黄油)を採取する。残存層を遠心分
離し(3000乃至4000rpmで30分間)、上層
に分離した卵黄油(追加採取卵黄油)を採取する。残存
層に残留する卵黄油はごく少量であるから、この工程は
省いても収量にさほどの影響はない。この追加採取卵黄
油は、主要採取卵黄油と合一する。得られた卵黄油を分
液ロートに移し、等量の水を加えて激しく振盪して水洗
(分液ロート中)後、水を廃棄する。この作業は、酢酸
臭がなくなるまで、例えば、3乃至5回繰り返す。最後
に、エバポレータによって減圧除湿してもよい。
【0025】上述したように、卵黄中には本来的にビタ
ミンEが含まれており、本発明の方法によって得られた
卵黄油には、このビタミンEが破壊されずにそのまま含
まれているが、更にビタミンEを添加すれば、保健上大
切な含有不飽和脂肪酸の酸化防止に有効である。この場
合、ビタミンEの添加量は、焙炒法による卵黄油の場合
よりも少なくてよいことは勿論である。
【0026】この実施例による3例の実験結果を、表3
に示す。 表3 卵黄 酵素分解液 氷酢酸 主要採取卵黄油 追加採取卵黄油 卵黄油総収量 (g) (ml) (ml) (g) (g) (g) 100 200 200 18.8 0.1 18.9 100 200 200 19.3 0.3 19.6 100 200 200 17.6 0.3 17.9
【0027】上記データが示すように、この実施例で
は、100gの卵黄につき、20g近い卵黄油が得ら
れ、これは、卵黄脂質の約80%に相当する極めて高い
収率である。また、この卵黄油は焦げ色の全くついてい
ない淡黄色であり、焙炒法のものより粘性が低い。
【0028】[実施例2]この実施例は、氷酢酸の削減
によりコストを低減するために、前記実施例1に一部変
更を加えたものである。即ち、コクラーゼSS(三共株
式会社製品の商品名)0.8gを加えて、50゜Cで3
時間振盪反応させた後、例えばエバポレータを用いて酵
素分解液を適度に濃縮してから、濃縮液と等量の氷酢酸
を加える。但し、濃縮率が大きすぎると、氷酢酸との反
応が充分に行われなくなるので、注意を要する。濃縮の
程度、氷酢酸の量、及び卵黄油の収量の関係は、表4に
示すとおりである。氷酢酸添加後の工程は、実施例1と
実質的に同じである。
【0029】 表4 濃縮前 濃縮後 卵黄 酵素分解液 酵素分解液 濃縮率 氷酢酸 卵黄油総収量 (g) (ml) (ml) (%) (ml) (g) 100 200 108 49 108 12.8 100 200 100 50 100 12.7 100 200 110 40 110 14.5 100 200 115 35 115 11.2
【0030】上記データが示すように、実施例2では、
濃縮率を適正に管理することにより、実施例1には劣る
ものの、100gの卵黄につき、約13ないし15gの
卵黄油が得られる。卵黄油の品質は、実施例1のものと
変わらない。
【0031】[実施例3]この実施例は、コストの低減
のために前記実施例1に一部変更を加え、氷酢酸の添加
量を多少削減すると共に、氷酢酸添加後の湯浴加熱時間
を長くするものである。即ち、コクラーゼSS(三共株
式会社製品の商品名)0.8gを加えて、50゜Cで3
時間振盪反応させた後、表5に示すように、酵素分解液
よりも少量の氷酢酸を添加して、100゜Cで30分間
湯浴加熱する。その後の工程は、実施例1と実質的に同
じである。
【0032】 表5 卵黄 酵素分解液 氷酢酸 加熱時間 卵黄油収量 100g 200ml 133ml 30分 12.0g (200x2/3) 100g 200ml 100ml 30分 5.8g (200x1/2)
【0033】表5から解るように、氷酢酸の添加量が酵
素分解液の2/3の場合、12gの卵黄油が得られ、充
分な収率が得られる。但し、1/2まで減量すると、卵
黄油収率がかなり低くなるので好ましくない。尚、得ら
れる卵黄油の品質は、実施例1及び実施例2で得られる
ものと実質的に同じである。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、卵
黄を過度に加熱することなく、酵素処理と酢酸の添加に
よって、卵黄中の脂質分を蛋白から完全に分離させるこ
とができるので、蛋白質の酸化凝固による癌原性物質の
発生、有効成分の破壊等の弊害が除去され、食用として
も安全な良質の卵黄油が、高収率で得られる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】 しかしながら、上述した焙炒法では、含
有水分を蒸発させるために、長時間高温で加熱する必要
があるので、有効成分であるレシチン等が破壊されてし
まうばかりでなく、蛋白質の酸化分解が起こる結果、癌
原性物質が生成されて卵黄油中に混入するため、保健
生上の無視できない深刻な問題を含んでいた。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 本発明は、如上の事情に鑑みてなされた
もので、有効成分を破壊せず、有害物質を含まない、良
質の卵黄油が得られ、しかもその収率を増大することが
可能な、卵黄油製造方法を提供することを目的としてい
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
め、本発明による卵黄油製造方法は、基本的に、 A.卵黄に緩衝液を加えて混和する工程、 B.上記A工程で得られた混和体のpHを調整する工
程、 C.上記B工程で得られた混和体に蛋白分解酵素を加え
て微加温下で所定時間振盪する工程、 D.上記C工程で得られた混和体に酢酸を加えて、所定
時間湯浴中加熱する工程、 E.上記D工程で得られた混和体から卵黄油を採取する
工程、 F.採取された卵黄油に水を加えて振盪した後、水を
する工程、 から成ることを特徴としている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 卵黄油から脂質を抽出する卵黄油製造方
    法において、 A.卵黄に緩衝液を加えて混和する工程、 B.上記A工程で得られた混和体のpHを調整する工
    程、 C.上記B工程で得られた混和体に蛋白分解酵素を加え
    て微加温下で所定時間振盪する工程、 D.上記C工程で得られた混和体に酢酸を加えて、所定
    時間湯浴中加熱する工程、 E.上記D工程で得られた混和体から卵黄油を採取する
    工程、 F.採取された卵黄油に水を加えて振盪した後、水を廃
    棄する工程、 から成る卵黄油製造方法。
  2. 【請求項2】 前記E工程に続いて、残存混和体から、
    遠心分離により、残留卵黄油を採取して、前記E工程で
    得られた卵黄油と合一する工程を含むことを特徴とする
    請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 卵黄油から脂質を抽出する卵黄油製造方
    法において、 A.卵黄100gに対して0.1Mラクテートバッファ
    100mlを加えて混和する工程、 B.上記A工程で得られた混和体に3N塩酸数滴を加え
    てそのpHを4.5乃至5.0に調整する工程、 C.上記B工程で得られた混和体に蛋白分解酵素を加
    え、温度条件50゜Cで3時間振盪する工程、 D.上記C工程で得られた混和体を冷却後、氷酢酸20
    0mlを加えて、温度条件100゜Cで約10分間湯浴
    加熱する工程、 E.上記D工程で得られた混和体を静置して、卵黄油か
    らなる油層と残存層とに分離させた後、前記油層を構成
    する卵黄油を採取する工程、 F. 前記残存層から、遠心分離により、残留卵黄油を
    採取して、前記E工程で得られた卵黄油と合一する工
    程、 G.前記E工程及びF工程で得られた卵黄油に水を加え
    て振盪した後、水を廃棄する工程、 から成る卵黄油製造方法。
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