JPH10276593A - 樹木保護用ブロック - Google Patents

樹木保護用ブロック

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JPH10276593A
JPH10276593A JP8952297A JP8952297A JPH10276593A JP H10276593 A JPH10276593 A JP H10276593A JP 8952297 A JP8952297 A JP 8952297A JP 8952297 A JP8952297 A JP 8952297A JP H10276593 A JPH10276593 A JP H10276593A
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JP
Japan
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block
tree
rubber
plastic
chips
Prior art date
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Pending
Application number
JP8952297A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Watanabe
英一 渡辺
Akihiko Wake
昭彦 和気
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurashiki Kako Co Ltd
Original Assignee
Kurashiki Kako Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kurashiki Kako Co Ltd filed Critical Kurashiki Kako Co Ltd
Priority to JP8952297A priority Critical patent/JPH10276593A/ja
Publication of JPH10276593A publication Critical patent/JPH10276593A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の樹木保護材、例えばグレーチング単体
の場合、開口部が圧倒的に多いため、保水性に劣り、夏
季高温時土壌からの水分の異常な蒸発により、水分が不
足し成長を阻害していた。また、開口部が広いため雑草
が成長すると共に周辺の紙切れ、プラスチック、木片等
の吹溜りとなり、景観上からも問題の多いものであっ
た。また、金属製であるから重量があり、運搬や作業
面、根元の圧迫等問題点があったのを解決する。 【解決手段】 樹木2の根元に敷設して周囲を保護する
ブロックであり、該ブロックをゴム又はプラスチックの
チップを用いチップ間に透水孔を保持させた状態で成形
し、また、表面層はゴム又はプラスチックバージンカラ
ーチップであり、下層は廃ゴム又は廃プラスチックであ
り、バインダーを用いて成形してなるブロックの底面に
凹凸部5を設けた樹木保護用ブロック1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹木の根元が踏み
固められたり、水分の蒸発乾燥を防止するために樹木の
根元周囲へ敷設するブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】樹木の根元が踏み固められたり、乾燥す
るのを防止するために保護材が用いられている。保護材
には金属製のグレーチング、グレーチングと透水材とを
一体成形したもの(実開平2-123855号)、セラミックス粒
あるいは汚泥などを焼成して得た粒状物を合成樹脂系接
着剤で成形固化したもの(実開平1-98553号)等がある。
マット状保護材もあり装着用切り込みを入れて拡げて幹
に差し込み、地面側に折り込み、必要部位を目串して固
定し使用する。材料的にはポリ塩化ビニル、ポリプロピ
レン、ポリエチレン等の繊維を使用したものがあるが、
最近はジュートなど天然繊維を使用するものが現われて
いる。また、表面の凍結等による歩行者の滑りを防止す
るために、マット状の保護材の上面に突起又は突条を設
けた例もある(実開平5-34848号)。これらはいずれも根
元部周辺に開口部を設けることで樹木の成長に必要とさ
れる水、酸素の吸収を可能にし、根元部が踏み固められ
て成長が阻害されることを防止する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の樹木保
護材は、例えばグレーチング単体の場合、開口部が圧倒
的に多いため、保水性に劣り、夏季高温時土壌からの水
分の異常な蒸発により、水分が不足し成長を阻害してい
た。また、開口部が広いため雑草が成長すると共に、周
辺の紙切れ、プラスチック、木片等の吹溜りとなり、景
観上からも問題の多いものであった。また、金属製であ
るから重量があり、運搬や作業面、根元の圧迫等問題点
があった。
【0004】グレーチングと透水材とを一体成形した実
開平2-123855号に示されたような構造の場合、グレーチ
ング単体でも重量があり、かつ一体化したために重くな
り、従って樹木の根元土壌を圧迫するために、成長にと
って好ましいとはいえない。施工する場合でも重いため
に作業性が落ち、コストアップになることも明らかであ
る。
【0005】マット状保護材の場合、軽く、ある程度の
保水性、保湿性は確保されるが、何分薄手のために性能
的に不十分であり、しかも、風等での飛散を防止するた
めに目串で固定しており、景観上都市の街路等において
使用できるものではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は樹木の根元に敷
設して周囲を保護するブロックであって、このブロック
はゴム又はプラスチックのチップを用い、該チップ間に
透水孔を保持させた状態で成形したものである。ここに
いう透水孔を保持させた状態とは、成形の際にチップ間
に形成される空隙によって、チップ間を水が浸透又は通
過する状態をいう。ゴム又はプラスチックのチップの粒
子径は、3〜10mm、好ましくは3〜6mmである。3m
mに満たないと透水性に劣り、10mmを越えると外観上大
きく劣り、景観的にも使用できるものにならない。ブロ
ックの厚みは施工後の浮き、踏圧防止用凹部の設置、周
辺インターブロッキングとのからみから40〜70mmが使用
され、好ましくは50〜60mmである。
【0007】景観上特殊な色彩設計が必要とされる場
合、ゴムブロックは2層構成とし、表面層は目的とする
色彩を出すため、バージンゴムに顏料を配合したチップ
から、下層は廃ゴム、廃プラスチックからなるチップで
製造される。一例として、本発明の樹木保護用ブロック
を2層からなるものとし、表面層は5〜6mmのゴムカラ
ーチップで、下層は7〜8mmの廃ゴム、廃プラスチック
をバインダーで硬化させた肉厚50mmの製品で、透水性は
インターロッキングブロック舗装設計要領に基づくテス
ト結果で透水係数は9×10~2cm/secであった。また、通
気性はJIS L 1096を準用したとき、19.4cm3/cm2・secで
あった。共に透水性、通気性に優れるものであった。
【0008】透水孔は通常使用に伴って目詰まりを生じ
易いが、長期の使用にも透水性を維持させようとするた
めには、透水路を確保するために必要な部分へ使用に伴
って次第に溶解する水溶性樹脂(例えばPVA)や微生物
分解性樹脂(例えば澱粉添加樹脂)を適度に配合するとよ
い。
【0009】上記ゴム又はプラスチックのチップは、も
ちろん、本ブロックのために原料ゴムから製造してもよ
いが、廃ゴム又は廃プラスチックを用いるのが好まし
い。これらゴム又はプラスチックに対して、バインダー
を用いて成形してなる樹木保護用ブロックである。廃ゴ
ムは合成ゴム規格外品、ゴムタイヤ、ゴム靴、ゴムホー
ス等を挙げることができる。廃プラスチックは農業用ビ
ニールフイルム,包装用フイルム,カーペット裏地等を
挙げることができる。ゴム又はプラスチックは、生ゴム
の場合加硫時一体化が可能でバインダーが不要である
が、廃ゴムの場合ではバインダーが必要となる。プラス
チックはバージンのものでは加熱成形だけでもよいが、
廃プラスチックの場合はバインダーを用いないと成形で
きない場合もある。バインダーはゴム、プラスチック共
にウレタンゴム、液状ポリブタジエンゴムなどを用いる
ことができる。
【0010】本発明の樹木保護用ブロックは、樹木の周
囲を囲む中央に穴のある平面形状で一部に装着用切り込
みを入れて拡げて幹に差し込むタイプのものもよいが、
樹木の周囲を囲繞する平面を複数個に分割した円弧又は
矩形形状のブロックを複数個用いるようにしてもよい。
【0011】また、上記樹木保護用ブロックの底面には
凹凸部を設けた。これによりブロック全面が土壌面に密
着しないで、踏圧による土壌の硬化を防止するし、設置
面の水流を可能にする。凹凸部は放射状に設けて隣接す
るブロック間に連続する溝状とするのが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の樹木保護用ブロッ
クを樹木の回りへ敷設した状態の平面図であり、図2は
A−A断面拡大図である。図3は樹木保護用ブロックの
部分斜視図、図4は通水穴を設けた例の部分断面図であ
る。各樹木保護用ブロック1は樹木2の根元に少し間隔
をおいて周囲を保護するように複数個敷設している。各
樹木保護用ブロック1は円弧状に形成され、この例では
3個用いて囲繞する円となし、外周側へ三重に配置して
いる。
【0013】樹木保護用ブロック1の構造の詳細は図
3,4にみられるように、この例では廃ゴムのチップを
用いている。ゴムタイヤ、ゴム靴、ゴムホース等のスク
ラップを回転式ディスクリファイヤーを用いて8mm以下
に粉砕して得られたゴムチップ3にポリウレタン系バイ
ンダーを添加して撹拌したのち、金型キャビティー内に
注入して、該チップ間に透水孔を保持させた状態で成形
したものである。厚みは50mmとした。
【0014】廃ゴムを用い、バインダーを用いて成形す
る場合に透水性をより大きくする必要性がある場合には
図4のように通水穴4を設けてもよい。また、ブロック
の底面には凹凸部5を設けている。これによりブロック
底面の全面が土壌面に密着しないので踏圧による土壌の
硬化を防止するし、設置面の水流と保水を可能にしてい
る。
【0015】図5に示す例は樹木保護用ブロック1を用
いた例であって、多数個のブロックを配置して囲繞して
いる。内周部は矩形の仕切り枠8により樹木保護用ブロ
ック1の移動を防ぐと共に樹木との間に空間を確保して
いる。外周部には縁石9が設けられている。
【0016】図6に示す樹木保護用ブロック1は、樹木
2の周囲を囲む中央に穴6のある平面形状のもので、一
部に装着用切り込み7があり、それを拡げて幹に差し込
むタイプのものである。ゴム又はプラスチックのチップ
を用いたことや透水性を有している点はこれまでの例と
同じである。通水のための穴やスリットを設けることは
任意にできる。景観上特殊な色彩設計が必要とされる場
所に最適なように、ゴムブロックは2層構成とし、表面
層の10mmはバージンゴムに顏料を配合した数種類の着色
チップ10を配置して用い、下層はタイヤと他の各種廃ゴ
ムチップを混合して用いた。
【0017】本発明の樹木保護用ブロックは以上のよう
にゴム又はプラスチックのチップを用いる。グレーチン
グに比べて軽量であり、敷設後の剥がれ防止対策も重要
である。その対策としては、内周面側のブロックの密
度を上げる。内周面側のブロックの厚みを増す。近
接する端面に孔を開け、連結金具で一体化するなどが実
施できる。
【0018】
【発明の効果】本発明の樹木保護用ブロックは、保水性
に優れ、開口部があまりないので雑草の成長や、周辺の
紙切れ、プラスチック、木片等の吹溜りとならないの
で、景観上からも優れている。また、金属製のように重
量がないので、運搬や作業面、根元の圧迫等問題点がな
く、成長にとって好ましい。施工する場合も軽量である
から作業性が良く、コスト低減に寄与する。加えて廃棄
物の再利用を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹木保護用ブロックを樹木の回りへ敷
設した状態の平面図である。
【図2】図1中A−A断面拡大図である。
【図3】樹木保護用ブロックの部分斜視図である。
【図4】通水穴を設けた例の部分断面図である。
【図5】矩形の樹木保護用ブロックを樹木の回りへ敷設
した状態の平面図である。
【図6】樹木の周囲を囲む中央に穴のある平面形状の樹
木保護用ブロックの同平面図である。
【符号の説明】
1 樹木保護用ブロック 2 樹木 3 ゴムチップ 4 通水穴 5 凹凸部 6 穴 7 装着用切り込み 8 仕切り枠 9 縁石

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹木の根元に敷設して周囲を保護するブ
    ロックであって、該ブロックをゴム又はプラスチックの
    チップを用いチップ間に透水孔を保持させた状態で成形
    してなる樹木保護用ブロック。
  2. 【請求項2】 ゴム又はプラスチックのチップが廃ゴム
    又は廃プラスチックであり、バインダーを用いて成形し
    てなる請求項1記載の樹木保護用ブロック。
  3. 【請求項3】 ゴム又はプラスチックのチップが2層構
    成であり、表面層はゴム又はプラスチックバージンカラ
    ーチップであり、下層は廃ゴム又は廃プラスチックであ
    り、バインダーを用いて成形してなる請求項1記載の樹
    木保護用ブロック。
  4. 【請求項4】 ブロックの底面に凹凸部を設けたことを
    特徴とする請求項1,2又は3記載の樹木保護用ブロッ
    ク。
JP8952297A 1997-04-08 1997-04-08 樹木保護用ブロック Pending JPH10276593A (ja)

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JP8952297A JPH10276593A (ja) 1997-04-08 1997-04-08 樹木保護用ブロック

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Family

ID=13973146

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000072500A (ko) * 2000-09-06 2000-12-05 박기철 현장타설 가로수 보호공법
KR100369701B1 (ko) * 2000-02-11 2003-01-30 (주)알엔씨 폐우레탄 또는 폐고무를 이용한 블록 제조방법
JP2008067604A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Ac Core:Kk 植栽ブロック
JP2011120489A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Aitekku:Kk 緑化用透水性マット及びその製法
KR102439601B1 (ko) * 2022-03-07 2022-09-02 김광수 분해 조립이 가능한 가로수 보호대
KR20220128515A (ko) * 2021-03-11 2022-09-21 한국가로수보호 주식회사 가로수 보호판 지주대 홀 커버 및 이를 구비한 가로수 보호판

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