JPH10275374A - リール回転検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転検出機構部をギヤに一体化することによ
り、部品点数の削減を図るとともに省スペース化を可能
としたリール回転検出装置を提供する。 【解決手段】 回路基板１上に発光素子２と受光素子３
とが遮蔽部材４を介して実装され、発光素子２からの光
を、リール軸５に回転を伝えるギヤ６に設けられた回転
検出機構部Ａを経由して受光素子３で受光することによ
り、その受光信号に基づいてリール軸５の回転を検出す
るように構成されたリール回転検出装置において、回転
検出機構部Ａを、ギヤ６の一側面に取り付けられた遮蔽
板１１，１１と、ギヤ６の一側面側に突出した回転軸９
に取り付けられた反射部材（反射ミラー）１２とで構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、リール軸の回転を
検出するリール回転検出装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のリール回転検出装置の一例を図６
及び図７に示す。ただし、図６は正面図、図７は回転検
出機構部を底面側から見た（すなわち、底面側が上にな
るようにデッキシャーシを引っ繰り返した状態の）斜視
図である。

【０００３】従来のリール回転検出装置は、回路基板５
１上に発光素子５２と受光素子５３とが遮蔽部材５４を
介して実装され、発光素子５２からの光を、リール軸５
５に回転を伝える一つのギヤ（以下、光遮蔽ギヤとい
う）５６に設けられた回転検出機構部Ｂを経由して、受
光素子５３で受光することにより、その受光信号に基づ
いてリール軸５５の回転を検出するように構成されてい
る。

【０００４】発光素子５２は、図示しないリールテープ
の始端と終端とを検出するために設けられた素子であっ
て、この発光素子５２に対向して設けられたスタート／
エンドプリズム５７から分岐した発光プリズム５８を、
光遮蔽ギヤ５６の近傍まで延設した構造となっている。
光遮蔽ギヤ５６を含むギヤ及びリール軸５５は、デッキ
シャーシ６５に取り付けられている。

【０００５】回転検出機構部Ｂは、この発光プリズム５
８の先端部から照射される光を遮蔽するために、光遮蔽
ギヤ５６の一側面の外周部に取り付けられた１対の遮蔽
板６１，６１と、この遮蔽板６１，６１を介して発光プ
リズム５８の先端部と対向するように設けられた中継プ
リズム６２とで構成されている。中継プリズム６２は、
遮蔽板６１と光遮蔽ギヤ５６の回転軸５９との間に配置
され、支持アーム６４によってデッキシャーシ６５に取
り付けられている。

【０００６】支持アーム６４は、デッキシャーシ６５か
ら立ち上げられた垂直アーム部６４ａと、垂直アーム部
６４ａの先端から回転軸５９の近傍に向けて水平に延設
された水平アーム部６４ｂとで構成されており、水平ア
ーム部６４ｂは遮蔽板６１に当たらないように、十分な
高さを持たせて配置されている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】このように、従来のリ
ール回転検出装置では、回転検出機構部Ｂは、中継プリ
ズム６２、中継プリズム６２を支持する支持アーム６
４、遮蔽板６１を取り付けた光遮蔽ギヤ５６によって構
成されており、特に中継プリズム６２を支持する支持ア
ーム６４が複雑な構造となっている。

【０００８】また、支持アーム６４をデッキシャーシ６
５に取り付けるためのスペースが必要であるとともに、
水平アーム部６４ｂは遮蔽板６１を跨ぐように配置する
関係上、十分な高さが必要であるため、省スペース化に
限界があるといった問題があった。また、中継プリズム
６２を支持する別部材の支持アーム６４が必要であるた
め、部品点数が増加するといった問題があった。

【０００９】本発明はこのような問題点を解決すべく創
案されたもので、その目的は、回転検出機構部を光遮蔽
ギヤに一体化することにより、部品点数の削減を図ると
ともに省スペース化を可能としたリール回転検出装置を
提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項１記載のリール回転検出装置は、回
路基板上に発光素子と受光素子とが遮蔽部材を介して実
装され、前記発光素子からの光を、リール軸に回転を伝
えるギヤに設けられた回転検出機構部を経由して前記受
光素子で受光することにより、その受光信号に基づいて
前記リール軸の回転を検出するように構成されたリール
回転検出装置において、前記回転検出機構部を、前記ギ
ヤの一側面に取り付けられた遮蔽板と、前記ギヤの一側
面側に突出した回転軸に取り付けられた反射部材とで構
成し、前記発光素子からの光が、前記ギヤの回転による
前記遮蔽板の回転により断続的に遮蔽されながら前記反
射部材によって反射され、前記受光素子で受光されるよ
うに構成したものである。また、本発明の請求項２記載
のリール回転検出装置は、請求項１記載のものにおい
て、前記反射部材を反射ミラー又は反射プリズムで形成
したものである。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図１は、本発明のリール回
転検出装置の実施の一形態を示す正面図、図２は回転検
出機構部を底面側から見た図（すなわち、底面側が上に
なるようにデッキシャーシを引っ繰り返した状態の
図）、図３は反射ミラーの斜視図である。

【００１２】本実施形態のリール回転検出装置は、回路
基板１上に発光素子２と受光素子３とが遮蔽部材４を介
して実装され、発光素子２からの光を、リール軸５に回
転を伝える一つのギヤ（光遮蔽ギヤ）６に設けられた回
転検出機構部Ａを経由して、受光素子３で受光すること
により、その受光信号に基づいてリール軸５の回転を検
出するように構成されている。

【００１３】発光素子２は、図示しないリールテープの
始端と終端とを検出するために設けられた素子であっ
て、この発光素子２に対向して設けられたスタート／エ
ンドプリズム７から分岐した発光プリズム８を、光遮蔽
ギヤ６の近傍まで延設した構造となっている。また、光
遮蔽ギヤ６を含むギヤ及びリール軸５は、デッキシャー
シ１５に取り付けられている。

【００１４】回転検出機構部Ａは、この発光プリズム８
の先端部から照射される光を遮蔽するために、光遮蔽ギ
ヤ６の一側面の外周部に取り付けられた１対の遮蔽板１
１，１１と、光遮蔽ギヤ６の一側面側に突出した回転軸
９に取り付けられた反射ミラー１２とで構成されてい
る。すなわち、発光素子２からの光が、光遮蔽ギヤ６の
回転による遮蔽板１１，１１の回転により断続的に遮蔽
されながら反射ミラー１２によって反射され、受光素子
３で受光されるようになっている。

【００１５】反射ミラー１２は、図３に示すような円錐
台形状（ただし、図３では回転軸９への取り付け状態に
合わせて、上下を逆にした状態で図示している）に形成
されており、発光プリズム８からの光をどの反射面１２
ａで受光しても、受光素子３に向けて確実に反射できる
ようになっている。

【００１６】図４及び図５は、回転検出機構部Ａの他の
実施形態を示しており、反射部材として、図１ないし図
３に示す反射ミラー１２の代わりに、反射プリズム１３
を用いた例を示している。この場合、プリズム１３はカ
ット面で光を反射するので、その形状は、円柱状に形成
されたプリズム本体の内部を、その上面側からすりばち
状にカットした形状となっている。つまり、すりばち状
のカット面が反射面１３ａとなる。

【００１７】従って、発光プリズム８の先端部から照射
された光は、反射プリズム１３の周側面を通過して内部
に侵入し、反射面１３ａで下方に反射されて受光素子３
に入射することになる。このように、本発明のリール回
転検出装置は、従来のリール回転検出装置のような中継
プリズム６２や、光遮蔽ギヤ５６とは別体として形成さ
れている支持アーム６４を無くし、かつ、遮蔽板１１と
新たに設けた反射部材（反射ミラー１２、反射プリズム
１３）とを、光遮蔽ギヤ６及び回転軸９に一体的に取り
付けた点に特徴を有し、これにより部品点数の削減と省
スペース化とを図ったものである。

【００１８】

【発明の効果】本発明のリール回転検出装置は、回路基
板上に発光素子と受光素子とが遮蔽部材を介して実装さ
れ、発光素子からの光を、リール軸に回転を伝えるギヤ
に設けられた回転検出機構部を経由して受光素子で受光
することにより、その受光信号に基づいてリール軸の回
転を検出するように構成されたリール回転検出装置にお
いて、回転検出機構部を、ギヤの一側面に取り付けられ
た遮蔽板と、ギヤの一側面側に突出した回転軸に取り付
けられた反射部材とで構成するとともに、反射部材を反
射ミラー又は反射プリズムで形成し、発光素子からの光
が、ギヤの回転による遮蔽板の回転により断続的に遮蔽
されながら反射部材によって反射され、受光素子で受光
されるように構成している。すなわち、遮蔽板と反射部
材とをギヤに一体的に取り付けて回転検出機構部を構成
しているので、従来のリール回転検出装置のような中継
プリズムや支持アームが不要となることから、回転検出
機構部の構造が簡単化できるとともに、部品点数の削減
が図れるものである。また、従来のリール回転検出装置
のような支持アームをデッキシャーシに取り付けるスペ
ースが不要となる分、省スペース化が図れるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のリール回転検出装置の実施の一形態を
示す正面図である。

【図２】本発明のリール回転検出装置の回転検出機構部
を底面側から見た図である。

【図３】反射部材である反射ミラーの斜視図である。

【図４】回転検出機構部の他の実施形態を示す正面図で
ある。

【図５】反射部材である反射プリズムの斜視図である。

【図６】従来のリール回転検出装置を示す正面図であ
る。

【図７】従来のリール回転検出装置の回転検出機構部を
底面側から見た図である。

【符号の説明】

Ａ 回転検出機構部 １ 回路基板 ２ 発光素子 ３ 受光素子 ４ 遮蔽部材 ５ リール軸 ６ 光遮蔽ギヤ ８ 発光プリズム ９ 回転軸 １１ 遮蔽板 １２ 反射ミラー １３ 反射プリズム １５ デッキシャーシ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 回路基板上に発光素子と受光素子とが遮
   蔽部材を介して実装され、前記発光素子からの光を、リ
   ール軸に回転を伝えるギヤに設けられた回転検出機構部
   を経由して前記受光素子で受光することにより、その受
   光信号に基づいて前記リール軸の回転を検出するように
   構成されたリール回転検出装置において、 前記回転検出機構部は、前記ギヤの一側面に取り付けら
   れた遮蔽板と、前記ギヤの一側面側に突出した回転軸に
   取り付けられた反射部材とで構成され、前記発光素子か
   らの光が、前記ギヤの回転による前記遮蔽板の回転によ
   り断続的に遮蔽されながら前記反射部材によって反射さ
   れ、前記受光素子で受光されることを特徴とするリール
   回転検出装置。
2. 【請求項２】 前記反射部材が反射ミラー又は反射プリ
   ズムである請求項１記載のリール回転検出装置。