JPH10275319A - カセットテープ駆動装置 - Google Patents

カセットテープ駆動装置

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JPH10275319A
JPH10275319A JP9096781A JP9678197A JPH10275319A JP H10275319 A JPH10275319 A JP H10275319A JP 9096781 A JP9096781 A JP 9096781A JP 9678197 A JP9678197 A JP 9678197A JP H10275319 A JPH10275319 A JP H10275319A
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JP
Japan
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gear
mode switching
planetary gear
driving device
cassette tape
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Application number
JP9096781A
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English (en)
Inventor
Susumu Arai
進 新井
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Asahi Corp
Original Assignee
Asahi Corp
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Publication date
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Priority to US09/046,380 priority patent/US6081404A/en
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    • G11B15/02—Control of operating function, e.g. switching from recording to reproducing
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    • G11B15/093—Control of operating function, e.g. switching from recording to reproducing by sensing features present on or derived from record carrier or container by sensing driving condition of record carrier, e.g. travel, tape tension
    • G—PHYSICS
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    • G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00—Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
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    • G11B5/5513—Specially adapted for transducing in both travelling directions of tape
    • G11B5/5517—Controlled by automatic tape drive reversing arrangement

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オートリバースタイプであって基本的な動作
を１個のモータで行うことができ遊星ギヤとモード切り
替えギヤの噛み合わせが確実なカセットテープ駆動装置
を提供する。 【解決手段】 オートリバースタイプのカセットテープ
駆動装置は、モータで回転駆動する中間プーリ１２と同
軸に設ける固定ギヤ１３と、遊星ギヤ１５及びモード切
り替えギヤ１８を設け、モード切り替えギヤ１８上に設
ける突起２０と係合して水平移動する下側スライドレバ
ー２４を備える。下側スライドレバー２４は回転ヘッド
ホルダに連結し磁気テープに対する磁気ヘッドの対接位
置を変更する。又、ヘッドベース２１に折曲片２１ａを
設け、モード切り替えギヤ１８が所定角度回転するまで
遊星ギヤストッパ１５ｂを係止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、１個のモータに
よりキャプスタン駆動と一対のリール台の駆動並びにヘ
ッドベースの駆動の全てを行うことができるカセットテ
ープ駆動装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】カセットテープ駆動装置は、キャプスタ
ンやリール台を駆動しながら、同時に磁気ヘッドをテー
プに接離しピンチローラをキャプスタンに接離するヘッ
ドベースの駆動も行わねばならないが、このような基本
的な動作を１個のモータですべて行う装置としては、例
えば実公平７−９２１４号公報に記載されるテーププレ
ーヤがある。これは、１個のモータでキャプスタンの駆
動並びに一対のリール台の駆動を兼用し、１個のソレノ
イドでヘッドベースの駆動を行っていた従来のテーププ
レーヤの機構を簡略化し、製作コストの低下を図るもの
であった。
【０００３】ところで、カセットテープ駆動装置には回
転ヘッドホルダを備えるオートリバースタイプのものが
ある。回転ヘッドホルダは、テープの走行方向が変わる
のに伴ってヘッド全体を１８０゜回転させることによ
り、磁気ヘッドの上下を逆転させて規定のトラック位置
に配置するもので、ホルダの後端より突設する回転軸に
はピニオンが固着し、このピニオンの側部には回転自在
に取り付けられた扇形の反転用ギヤが噛合しており、こ
の反転用ギヤを所定角度だけ回転することでホルダを回
転している。又、反転用ギヤを回転するため、反転ギヤ
が係合するスライドレバーとスライドレバー駆動手段が
設けられており、テープ走行方向の反転に伴ってスライ
ドレバーを水平移動する構成である。
【０００４】従来のスライドレバー駆動手段は、例えば
図１３に示すようにスライドレバー１０１とトリガーレ
バー１０２及びソレノイド１０３を備えるもので、トリ
ガーレバー１０２は、ソレノイド１０３の引き込む時間
の長短により、カムギヤ１０４のカム１０４ａと選択的
に係合しながら、スライドレバー１０１の折曲片１０１
ａに当接して水平移動を行ったり、あるいは先端部を当
接しない位置にとどめたりするものであった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のオー
トリバースタイプのカセットテープ駆動装置は、スライ
ドレバー駆動手段としてソレノイドを必要としていたの
で、これについても機構を簡略化し製作コストの低下を
図る要請がなされていたが、前記公報記載のテーププレ
ーヤでは、スライドレバー駆動手段まで１個のモータで
賄うことはできなかった。
【０００６】一方、基本的な動作を１個のモータで行う
カセットテープ駆動装置は、遊星ギヤをモード切り替え
ギヤに噛み合わせ、回動する切り替えカムによりヘッド
ベースを押圧しながら磁気ヘッドをリール台に対して接
離する構成である。このため、遊星ギヤとモード切り替
えギヤが噛み合った場合には、モード切り替えギヤが所
定角度まで回動するまでは、遊星ギヤはその位置で留ま
り固定ギヤの駆動力を確実にモード切り替えギヤに伝達
しなければならない。
【０００７】ところが、従来の機構では遊星ギヤの周回
停止は、モード切り替えギヤとの歯先の噛み合わせ具合
いや相対的な位置関係に依存していたため、噛み合わせ
が浅い場合には周回停止が実現できずタイミングがずれ
たり、あるいは負荷が大きくなる場合には対応できない
という欠点があった。
【０００８】この発明は上記課題を解決し、スライドレ
バー駆動手段を含むオートリバースタイプのものであっ
ても、基本的な動作を１個のモータで行うことが可能な
カセットテープ駆動装置を提供することを目的としてい
る。又、周回する遊星ギヤとモード切り替えギヤの噛み
合わせが確実で、噛み合わせが浅い場合でも周回停止を
実現して駆動力を伝達し、又高負荷にも対応可能なカセ
ットテープ駆動装置を提供することを目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明のカセットテープ駆動装置は、磁気ヘッド
を装着する回転ヘッドホルダと、これに連結するピニオ
ン、反転用ギヤ、スライドレバー及びスライドレバー駆
動手段を備え、テープ走行方向の反転に伴ってスライド
レバーを水平移動し、これにより反転用ギヤを回転して
磁気テープに対する磁気ヘッドの対接位置を変更するオ
ートリバースタイプのカセットテープ駆動装置におい
て、前記スライドレバー駆動手段は、モータで回転駆動
する中間プーリと同軸に設ける固定ギヤと、固定ギヤと
噛合し固定ギヤの回転方向に応じて固定ギヤの回りを周
回する遊星ギヤと、この遊星ギヤが噛み合う歯が部分的
に設けられているモード切り替えギヤと、このモード切
り替えギヤ上に設ける突起と、所定角度まで回動する突
起と係合して水平移動するスライドレバーを備えること
を特徴とするものである。
【００１０】スライドレバーは突起を収容する凹部を形
成し、ストップモード時には突起を凹部に嵌入する。ス
トップモード時からフォワードモード時に切り替わる時
には固定ギヤ、遊星ギヤ及びモード切り替えギヤを回転
して、突起を凹部の一側面に当接し、スライドレバーを
一方向に水平移動する。この間に反転用ギヤを介して回
転ホルダが回転し、磁気ヘッドを磁気テープに対してフ
ォワードモードの規定のトラック位置に配置する。この
時、突起は凹部から抜け出す状態になるのでスライドレ
バーはこの位置で停止する。
【００１１】フォワードモードからリバースモードに切
り替える時には、固定ギヤ、遊星ギヤ及びモード切り替
えギヤを逆回転してストップモードに移行し、突起を凹
部に再嵌入させ、凹部の他の側面に当接してスライドレ
バーを他の方向に水平移動し、磁気ヘッドをリバースモ
ードの規定のトラック位置に配置する。フォワードモー
ドと同様にこの時突起は凹部から抜け出す状態になるの
でスライドレバーはこの位置で停止する。
【００１２】又、請求項２記載のカセットテープ駆動装
置は、モータで回転駆動する中間プーリと同軸に設ける
固定ギヤと、固定ギヤと噛合し固定ギヤの回転方向に応
じて固定ギヤの回りを周回する遊星ギヤと、周回する遊
星ギヤが噛み合う位置に配置する一対のリールギヤ及び
このリールギヤによって回転するリール台と、遊星ギヤ
が一方のリールギヤから他方のリールギヤへ移動する周
回軌跡の途中で噛み合いかつ歯が部分的に設けられてい
るモード切り替えギヤと、リール台に接近しかつ離反す
る方向へ移動自在に設けられかつ磁気ヘッドが備えられ
ているヘッドベースと、モード切り替えギヤと同軸に配
置しモード切り替えギヤの回転に応じてヘッドベースに
設ける当接片を押圧しながら磁気ヘッドをリール台に対
して接離する切り替えカムと、モード切り替えギヤに設
け当接片の縁部に係止してモード切り替えギヤの回動を
停止する切り替えギヤストッパを備えるカセットテープ
駆動装置において、前記ヘッドベースは、モード切り替
えギヤと遊星ギヤが噛合する位置で、遊星ギヤの軸上に
設ける遊星ギヤストッパが当接してモード切り替えギヤ
が所定角度回転するまで遊星ギヤストッパを係止する折
曲片を設けることを特徴とするものである。
【００１３】ストップモード時からフォワードモード時
に切り替わる時には、遊星ギヤストッパは折曲片に当接
する。この時、遊星ギヤには周回方向に回動しようとす
る荷重が作用するため、安定的な回転が実現し、モード
切り替えギヤに駆動力を確実に伝達する。一方モード切
り替えギヤが所定方向に回動する間、切り替えカムが当
接片を押圧してヘッドベースをリール台に接近させるた
め、折曲片と遊星ギヤストッパの相対的な位置関係がず
れ、遂には折曲片から離れて遊星ギヤは周回可能とな
る。この時、切り替えギヤストッパが当接部材の縁部に
係止するようになるのでモード切り替えギヤの回動は停
止し、遊星ギヤは周回してフォワード回転を実現するリ
ールギヤに噛合する。
【００１４】その後リバースモードに移行する場合に
は、固定ギヤを逆回転すると遊星ギヤはリールギヤから
離れて逆方向に周回し、再びモード切り替えギヤと噛合
するようになる。ここでモード切り替えギヤを逆回転さ
せると、切り替えカムが作動してヘッドベースを戻しス
トップモードに移行する。これにより、遊星ギヤストッ
パは折曲片に当接するようになり、上記と同様な作用で
モード切り替えギヤに駆動力を伝達する。
【００１５】又請求項３記載のカセットテープ駆動装置
は、請求項１記載の特徴を備えるオートリバースタイプ
のカセットテープ駆動装置であって、かつモード切り替
えギヤ上に設ける前記突起は、切り替えギヤストッパを
兼用することを特徴とするものである。スライドレバー
の凹部から抜け出した突起は回動を続け、当接部材の縁
部に係止してモード切り替えギヤの回動を確実に停止さ
せる。
【００１６】
【発明の実施の形態】次にこの発明の実施の形態を添付
図面に基づき説明する。図１はカセットテープ駆動装置
の中央部断面図、図２は同装置の駆動力伝達機構部の平
面図、図３乃至図８は同装置の主要駆動部を動作モード
別に示す平面図、図９乃至図１２は同装置の回転ヘッド
ホルダの駆動機構を動作モード別に示す正面図である。
【００１７】図に示すカセットテープ駆動装置は、磁気
ヘッド１を装着する回転ヘッドホルダ２と、その後端よ
り突出する回転軸３にピニオン４を固着するもので、テ
ープの走行方向が変わるのに伴って磁気ヘッド１の上下
を逆転させて規定のトラック位置に配置するオートリバ
ースタイプのカセットテープ駆動装置である。磁気ヘッ
ド１は、録再用ヘッド１ａ及び消去用ヘッド１ｂが回転
ヘッドホルダ２のベース前面に装着されている。
【００１８】この回転ヘッドホルダ２を回転させる駆動
源は、図２に示すモータ５であって、そのモータプーリ
５ａで回動するベルト６は、２本のキャプスタン７，８
を各々回転させるフォワード側フライホイール・プーリ
９及びリバース側フライホイール・プーリ１０に巻着し
ている。このフォワード側フライホイール・プーリ９は
同軸のプーリ９ａに巻着するベルト１１で中間プーリ１
２も同時に回転させる。
【００１９】この中間プーリ１２の上面には、同軸で共
に回転する固定ギヤ１３が設けられており、又その回転
軸１２ａには回転アーム１４が回動可能に支持されてい
る。回転アーム１４の先端には固定ギヤ１３と常に噛み
合っている遊星ギヤ１５が設けられている。回転アーム
１４の先端に設けられた軸１４ａとこれに支持されて回
転する遊星ギヤ１５との間にはバネなどによって軽い回
転負荷が与えらえており、この負荷の存在により、中間
プーリ１２及び固定ギヤ１３が何れかの方向へ回転する
と、回転アーム１４がその回転方向へ追従し、これに伴
って遊星ギヤ１５が固定ギヤ１３の回りを周回する。
【００２０】固定ギヤ１３が時計方向（図２の実線矢印
方向）へ回動すると、その回りを周回する遊星ギヤ１５
は一方のリールギヤ１６に噛み合う位置に至り、固定ギ
ヤ１３が反時計方向（図２の波線矢印方向）へ回転する
と、遊星ギヤ１５が他方のリールギヤ１７と噛み合う位
置に至る。この遊星ギヤ１５が一方のリールギヤ１６か
ら他方のリールギヤ１７へ周回する軌跡の途中にはモー
ド切換ギヤ１８が設けられている。モード切換ギヤ１８
には歯の欠損部１８ａが設けられており、これ以外の部
分に歯１８ｂが部分的に設けられた構造になっている。
【００２１】この歯１８ｂの部分が遊星ギヤ１５の歯１
５ａに対向している場合には、遊星ギヤ１５の回転力が
モード切換ギヤ１８に伝達されるが、欠損部１８ａが対
向する場合には、遊星ギヤ１５は欠損部１８ａを通過し
てモード切換ギヤ１８を駆動することなく周回軌跡を移
動する。
【００２２】モード切換ギヤ１８の上面には切換カム１
９と突起２０が設けられており、これら主要駆動部の上
面にはヘッドベース２１が設けられている。このヘッド
ベース２１は図示しない位置決めピンなどにガイドされ
て摺動自在となっている。又ヘッドベース２１の上面に
はスプリング２２が装着され図１の矢印方向に付勢され
ている。又、ヘッドベース２１の下面には当接片２３が
折曲形成されており、この当接片２３に切換カム１９が
当接し得る構成になっている。
【００２３】一方遊星ギヤ１５の上面には平面略半月状
の遊星ギヤストッパ１５ｂが形成されており、ヘッドベ
ース２１の下面に突設する折曲片２１ａと当接可能に配
置されている。ヘッドベース２１は、モード切り替えギ
ヤ１８及び切換カム１９の回動により前進又は後退する
ので、これに応じて遊星ギヤストッパ１５ｂと折曲片２
１ａも当接又は離隔する。
【００２４】又、突起２０に対向する位置には下側スラ
イドレバー２４が配設され、ヘッドベース２１の後端に
配置する上側スライドレバー２５を介して回転ヘッドホ
ルダ２に連結している。図９に示すように上側スライド
レバー２５は、下側スライドレバー２４の溝２４ａに嵌
合する脚部２５ａを備え、又ピニオン３に噛合する扇形
の反転用ギヤ２６を回転自在に取り付けている。テープ
走行方向の反転に伴って両スライドレバーを水平移動す
ると反転用ギヤ２６が回転し、これに噛み合うピニオン
３を介して回転ヘッドホルダ２が回転し、磁気テープに
対する磁気ヘッドの対接位置を変更する。
【００２５】又、回転ヘッドホルダ２とピニオン３との
間には、カム２７が取り付けられ、反転バネ２８に当接
可能に配置されている。このカム２７及び反転バネ２８
は、回転ヘッドホルダ２の回転位置を保持するための機
構であり、これによって磁気ヘッド１が振動などで不用
意に回転するのを防止する。又、回転ヘッドホルダ２の
側面には回転規制部材２ａが設けられており、磁気ヘッ
ド１が所定の回転位置に配置されたとき、位置決めビス
２ｂの下端面に当接してその回転を規制する。このよう
にこのカセットテープ駆動装置では、回転ヘッドホルダ
２を回転させるために反転用ギヤ２６が用いられ、この
回転方向を両スライドレバー２４，２５の水平方向移動
で切り換えている。
【００２６】次に各モードにおける駆動装置の作用を説
明する。図３及び図９は各々ストップモードを示す。こ
の時モード切換ギヤ１８上の切換カム１９はヘッドベー
ス２１の当接片２３から外れており、ヘッドベース２１
はスプリング２２の力によって引かれている。ヘッドベ
ース２１がこの位置にある時には、磁気ヘッド１が磁気
テープから離れており、かつ図示しないピンチローラが
キャプスタン７，８から離れている。又、モード切換ギ
ヤ１８上の突起２０は下側スライドレバー２４に形成す
る凹部２４ｂの中央に嵌入している。
【００２７】ストップモードから録音又は再生のフォワ
ードプレイモードへ切り換える時には、モータ５を反時
計方向へ駆動し、固定ギヤ１３を反時計方向に駆動す
る。これに追従する遊星ギヤ１５は反時計方向へ周回す
る力を受けてリールギヤ１６から離れて図４に示すよう
に歯１５ａがモード切換ギヤ１８の歯１８ｂに噛み合う
ようになる。この時、遊星ギヤストッパ１５ｂは折曲片
２１ａに当接する。遊星ギヤ１５には周回方向に回動し
ようとする荷重が作用するため、この位置で固定され
る。従って安定的な回転が実現し、モード切り替えギヤ
１８に駆動力を確実に伝達することができる。
【００２８】モード切り替えギヤ１８が反時計方向に回
動し始めると、突起２０は凹部２４ｂの一側面に当接
し、下側スライドレバー２４を図５の矢印方向に水平移
動する。これに連動して水平移動する上側スライドレバ
ー２５は、反転用ギヤ２６を図１０に示す波線矢印方向
に回転し、磁気ヘッド１を磁気テープに対してフォワー
ドモードの規定のトラック位置に配置する（図１１参
照）。この時、回転ヘッドホルダ２はカム２７が反転バ
ネ２８によって図１１の矢印方向に付勢力を受け、又回
転規制部材２ａが位置決めビス２ｂに当接して回転を規
制されるため、磁気ヘッド１は所定の回転位置に保持さ
れる。
【００２９】このように磁気ヘッド１がフォワードモー
ドの位置に回転した時には、突起２０は図５に示すよう
に凹部２４ｂから抜け出す状態になるので両スライドレ
バー２４，２５はこの位置で停止する。その後モード切
り替えギヤ１８が反時計方向に回動を継続する間、切り
替えカム１９は当接片２３を押圧してヘッドベース２１
をスプリング２２の力に対向して押し出しリール台に接
近させるため、折曲片２１ａと遊星ギヤストッパ１５ｂ
の相対的な位置関係がずれ、遂には図６に示すように折
曲片２１ａから離れる。同時に遊星ギヤ１５の対向する
位置には欠損部１８ａが移動してくるので、遊星ギヤ１
５はモード切換ギヤ１８の歯１８ｂの縁部から離れて周
回可能となる。
【００３０】この時、突起２０は当接部材２３の縁部に
係止するようになるのでモード切り替えギヤ１８の回動
は停止する。縁部から離れた遊星ギヤ１５は、固定ギヤ
１３の回りを反時計方向に周回し、図７に示すようにリ
ールギヤ１７に噛み合う位置に至り、フォワード回転を
実現する。
【００３１】その後リバースモードに移行する場合に
は、固定ギヤ１３を時計方向に回転すると遊星ギヤ１５
はリールギヤ１７から離れて時計方向に周回し、再びモ
ード切り替えギヤ１８と噛合するようになる。ここでモ
ード切り替えギヤ１８を時計方向に回転させると、切り
替えカム１９が回動し始め当接片２３に対する押圧力が
解除され、ヘッドベース２１はスプリング２２の力によ
って戻され磁気ヘッド１がテープに当たらない位置まで
後退し、ストップモードに移行する（図８）。これによ
り、遊星ギヤストッパ１５ｂは折曲片２１ａに当接する
ようになり、同様な作用でモード切り替えギヤ１８に駆
動力を伝達する。
【００３２】この時点で突起２０は凹部２４ｂに再嵌入
し、凹部２４ｂの他の側面に当接して下側スライドレバ
ー２４を他の方向に水平移動する。この動作を受けて磁
気ヘッド１はリバースモードの規定のトラック位置に配
置され、フォワードモードと同様に回転ヘッドホルダ２
はカム２７が反転バネ２８によって図１２の矢印方向に
付勢力を受け、回転規制部材２ａが位置決めビス２ｂに
当接して回転を規制されるため、磁気ヘッド１は所定の
回転位置に保持される。又、突起２０は凹部２４ｂから
抜け出す状態になるので両スライドレバー２４，２５は
この位置で停止する。
【００３３】以上説明したようにこのカセットテープ駆
動装置は、モード切り替えギヤ上の突起と係合して水平
移動するスライドレバーを備えるオートリバースタイプ
のものであって、かつ遊星ギヤストッパとこれを係止す
る折曲片を設ける構成であるが、１個のモータにより基
本的な駆動の全てを行うカセットテープ駆動装置であれ
ば、何れか一方の特徴を有するものでもよい。
【００３４】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のカセッ
トテープ駆動装置は、モータで回転駆動する中間プーリ
と同軸に設ける固定ギヤと遊星ギヤとモード切り替えギ
ヤを設け、モード切り替えギヤ上に設ける突起と係合し
て水平移動するスライドレバーを備えるので、オートリ
バースタイプのものであっても基本的な駆動動作を１個
のモータで行うことが可能となり、構成の簡易化及び製
作コストの低減に寄与する。
【００３５】又、請求項２記載のカセットテープ駆動装
置は、モード切り替えギヤが所定角度回転するまで遊星
ギヤストッパを係止する折曲片を設けるので、遊星ギヤ
の固定化及び安定的な回転が実現し、モード切り替えギ
ヤに駆動力を確実に伝達することができる。従って噛み
合わせが浅い場合でも周回停止を確実に実現して駆動力
を伝達し、又高負荷であっても対応が可能となる。又、
請求項３記載のカセットテープ駆動装置は、モード切り
替えギヤ上に設ける突起を切り替えギヤストッパと兼用
したので、より簡易な構成が実現する。
【００３６】
【図面の簡単な説明】
【図１】カセットテープ駆動装置の中央部断面図であ
る。
【図２】カセットテープ駆動装置の駆動力伝達機構部の
平面図である。
【図３】主要駆動部のストップモードの平面図である。
【図４】主要駆動部のフォワードモード移行第１段階の
平面図である。
【図５】主要駆動部のフォワードモード移行第２段階の
平面図である。
【図６】主要駆動部のフォワードモード移行第３段階の
平面図である。
【図７】主要駆動部のフォワードモードの平面図であ
る。
【図８】主要駆動部のリバースモード移行の平面図であ
る。
【図９】ストップモードの回転ヘッドホルダの駆動機構
を示す正面図である。
【図１０】フォワードモード移行の回転ヘッドホルダの
駆動機構を示す正面図である。
【図１１】フォワードモードの回転ヘッドホルダの駆動
機構を示す正面図である。
【図１２】リバースモードの回転ヘッドホルダの駆動機
構を示す正面図である。
【図１３】従来のオートリバースタイプのスライドレバ
ー駆動手段の平面図である。
【符号の説明】 １ 磁気ヘッド ２ 回転ヘッドホルダ ４ ピニオン １２ 中間プーリ １３ 固定ギヤ １４ 回転アーム １５ 遊星ギヤ １８ モード切換ギヤ １９ 切り替えカム ２０ 突起 ２１ ヘッドベース ２１ａ 折曲片 ２３ 当接片 ２４ 下側スライドレバー ２４ｂ 凹部 ２５ 上側スライドレバー ２６ 反転用ギヤ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 磁気ヘッドを装着する回転ヘッドホルダ
    と、これに連結するピニオン、反転用ギヤ、スライドレ
    バー及びスライドレバー駆動手段を備え、テープ走行方
    向の反転に伴ってスライドレバーを水平移動し、これに
    より反転用ギヤを回転して磁気テープに対する磁気ヘッ
    ドの対接位置を変更するオートリバースタイプのカセッ
    トテープ駆動装置において、前記スライドレバー駆動手
    段は、モータで回転駆動する中間プーリと同軸に設ける
    固定ギヤと、固定ギヤと噛合し固定ギヤの回転方向に応
    じて固定ギヤの回りを周回する遊星ギヤと、この遊星ギ
    ヤが噛み合う歯が部分的に設けられているモード切り替
    えギヤと、このモード切り替えギヤ上に設ける突起と、
    所定角度まで回動する突起と係合して水平移動するスラ
    イドレバーを備えることを特徴とするカセットテープ駆
    動装置。
  2. 【請求項２】 モータで回転駆動する中間プーリと同軸
    に設ける固定ギヤと、固定ギヤと噛合し固定ギヤの回転
    方向に応じて固定ギヤの回りを周回する遊星ギヤと、周
    回する遊星ギヤが噛み合う位置に配置する一対のリール
    ギヤ及びこのリールギヤによって回転するリール台と、
    遊星ギヤが一方のリールギヤから他方のリールギヤへ移
    動する周回軌跡の途中で噛み合いかつ歯が部分的に設け
    られているモード切り替えギヤと、リール台に接近しか
    つ離反する方向へ移動自在に設けられかつ磁気ヘッドが
    備えられているヘッドベースと、モード切り替えギヤと
    同軸に配置しモード切り替えギヤの回転に応じてヘッド
    ベースに設ける当接片を押圧しながら磁気ヘッドをリー
    ル台に対して接離する切り替えカムと、モード切り替え
    ギヤに設け当接片の縁部に係止してモード切り替えギヤ
    の回動を停止する切り替えギヤストッパを備えるカセッ
    トテープ駆動装置において、前記ヘッドベースは、モー
    ド切り替えギヤと遊星ギヤが噛合する位置で、遊星ギヤ
    の軸上に設ける遊星ギヤストッパが当接してモード切り
    替えギヤが所定角度回転するまで遊星ギヤストッパを係
    止する折曲片を設けることを特徴とするカセットテープ
    駆動装置。
  3. 【請求項３】 前記請求項２記載のカセットテープ駆動
    装置は、請求項１記載の特徴を備えるオートリバースタ
    イプのカセットテープ駆動装置であって、かつモード切
    り替えギヤ上に設ける前記突起は、切り替えギヤストッ
    パを兼用することを特徴とするカセットテープ駆動装
    置。
JP9096781A 1997-03-31 1997-03-31 カセットテープ駆動装置 Pending JPH10275319A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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NL8502055A (nl) * 1985-07-17 1987-02-16 Philips Nv Magneetbandapparaat.
KR910005104B1 (ko) * 1987-11-19 1991-07-22 알프스뎅키 가부시키가이샤 테이프 플레이어
JP2520828B2 (ja) * 1992-09-28 1996-07-31 株式会社松浦機械製作所 改良型工具保持装置

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