JPH10275065A - プリンタ制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリに一時保存した印刷データの印刷を行
うプリンタの制御方法で、単一のジョブとして定義され
た印刷ジョブの実行完了毎に、前記メモリに保存されて
いる印刷データを消去し次のジョブを実行可能とする方
法において、同一印刷データの複数部印刷の際の使い勝
手の向上を図る。 【解決手段】 印刷データのフォーマットを、メモリ保
存情報及び印刷部数情報の各エリアを付加して形成し、
印刷ジョブの実行に際し、メモリに保存されている印刷
データのメモリ保存情報エリアにフラグが立っていると
きは、１部印刷後に、印刷部数情報エリアへの書込み部
数に対する残部数の印刷を継続する旨の操作を待って残
部数を連続印刷した後に、また、残部数の印刷を継続し
ない旨の操作があったとき又は前記フラグが立っていな
いときは、１部印刷完了後に、各々メモリに保存されて
いるその印刷データを消去して次の印刷ジョブを実行可
能とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、印刷データを一時
的に保存するバッファメモリを備えたプリンタを用いて
同一印刷データを複数部印刷するのに好適なプリンタ制
御方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】特開昭５９−７１５９０号公報に記載し
てあるように従来の印刷制御方法は、複数部印刷の場
合、印刷データをバッファメモリに保存し、必要に応じ
てそれを消去する手段を用いているが、前記バッファメ
モリに印刷データが保存されている間は、新規のジョブ
の印刷データを受け付けることができないものであっ
た。また、上記バッファメモリへの印刷データは１部数
単位で保存されているため、複数部の印刷ではオペレー
タの操作で必要部数分の印刷ジョブを実行するというも
のであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
印刷制御方法では、同一印刷データの複数部印刷を実行
する場合、バッファメモリの印刷データを消去するまで
新規のジョブを受け付けることができないため、オペレ
ータの操作により必要部数分の印刷ジョブを実行する必
要があり、使い勝手に劣るという問題点があった。

【０００４】本発明は、同一印刷データの複数部印刷の
際の使い勝手の向上を図ることのできるプリンタ制御方
法を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、印刷ジョブの実行によりバッファメモリ
に一時的に保存した印刷データの印刷を行うプリンタの
制御方法であって、単一のジョブとして定義された印刷
ジョブの実行を完了する毎に、前記バッファメモリに保
存されている印刷データを消去して次の印刷ジョブの実
行を可能とするプリンタ制御方法において、前記印刷デ
ータのフォーマットは、印字データのエリア以外にメモ
リ保存識別情報エリア及び印刷部数情報エリアを有して
なり、印刷ジョブの実行に際し、前記バッファメモリに
保存されている印刷データの前記メモリ保存識別情報エ
リアに所定のフラグが立っているときは、１部印刷後
に、前記印刷部数情報エリアに書き込まれた部数に対す
る残部数の印刷を継続して実行する旨の選択操作を待っ
て残部数の印刷を連続して行い、その後に、前記残部数
の印刷を継続して実行しない旨の選択操作があったとき
又は前記フラグが立っていないときは、１部印刷で印刷
を完了し、その後に、各々前記バッファメモリに保存さ
れているその印刷データを消去して次の印刷ジョブの実
行を可能にしたものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図１は本発明によるプリンタ制御方
法の一実施形態を示すフローチャートである。

【０００７】図２は本発明方法が適用されたプリンタの
一例を示すブロック図である。この図２において、２０
は外部コンピュータ等の上位装置３０で作成され、その
上位装置３０から送られてくる印刷データ３２を受けて
印刷ジョブを実行するプリンタ制御装置、２９はプリン
タ制御装置２０の印刷ジョブの実行により所定の用紙
（図示せず）に印字を行うプリンタ印字部である。

【０００８】２１〜２８は上記プリンタ制御装置２０を
各々構成するものであり、このうち２１は上位装置３０
との接続をするＩ／Ｏインタフェース、２２は装置各部
を制御するＣＰＵ、２３は上位装置３０からの印刷デー
タ３２を受け取る受信メモリ、２４は受け取った印刷デ
ータ３２の印字データ３２ａをビットマップ化し、かつ
印刷データ識別情報３１をデコードするデコーダ、２５
はこのデコーダ２４でビットマップ化した印字データ３
２ａを描画するビットマップメモリ（バッファメモリ）
である。また、２６はデコーダ２４でデコードした印刷
データ識別情報３１と印字データ３２ａのビットマップ
メモリ２５上でのアドレスを書き込む管理テーブル（バ
ッファメモリ）、２７はこの管理テーブル２６上の印刷
データ識別情報３１を表示するディスプレイと印刷デー
タ識別情報３１の表示を選択するためのキーと選択した
印刷データ３２の印刷を指定するためのキーと印刷デー
タ３２の消去を指定するためのキーを備えたパネル、２
８はプリンタ印字部２９との接続をするＩ／Ｏインタフ
ェース２８である。なお、２０ａはデータバスである。

【０００９】図３は図２の構成において上位装置３０で
作成し、そこからプリンタ制御装置２０へ転送する印刷
データ３２のフォーマットの一例を示す。この図３に示
すように、印刷データ３２は、バッファメモリ（ビット
マップメモリ２５，管理テーブル２６）保存識別情報
（以下、メモリ保存情報と略記する。）３１ａ、印刷部
数情報３１ｂ、ドキュメント名称３１ｃ及び上位装置情
報３１ｄからなる印刷データ識別情報３１と、印字すべ
き印字データ３２ａとからなる。なお、メモリ保存情報
３１ａは、１ビット情報（フラグ情報）であり、「１」
（フラグが立っているとき）がバッファメモリ（ビット
マップメモリ２５，管理テーブル２６）に「保存する」
を、「０」（フラグが立っていないとき）が上記バッフ
ァメモリに「保存しない」を意味する。

【００１０】図４は図２中の管理テーブル２６の一例を
示す図で、この図４に示すように、管理テーブル２６
は、印刷データ識別情報エリア４１とビットマップアド
レスエリア４２とからなる。このうち印刷データ識別情
報エリア４１は、上記印刷データ識別情報３１を書き込
むエリアであり、メモリ保存情報エリア４１ａ、印刷部
数情報エリア４１ｂ、ドキュメント名称エリア４１ｃ及
び上位装置情報エリア４１ｄからなる。また、ビットマ
ップアドレスエリア４２は、印刷データ識別情報３１に
対応するビットマップ化した印字データ３２ａのビット
マップメモリ２５上での先頭アドレスを書き込む先頭ア
ドレスエリア４２ａと、終端アドレスを書き込む終端ア
ドレスエリア４２ｂとからなる。

【００１１】本発明プリンタ制御方法は、基本的には印
刷ジョブの実行によりバッファメモリ（ビットマップメ
モリ２５，管理テーブル２６）に一時的に保存した印刷
データ３２の印刷を行うプリンタの制御方法にあって、
単一のジョブとして定義された印刷ジョブの実行を完了
する毎に、上記バッファメモリに保存されている印刷デ
ータ３２を消去して次の印刷ジョブの実行を可能とする
ものであるが、ここでは、バッファメモリ（ビットマッ
プメモリ２５，管理テーブル２６）保存識別情報３１ａ
のエリアに所定のフラグ（「１」）が立っているか否か
によって以下のように制御される。

【００１２】すなわち本発明方法では、印刷ジョブの実
行に際し、前記メモリ２５に保存されている印刷データ
３２の前記メモリ保存情報３１ａのエリアにフラグ
「１」が立っているときは、１部印刷後に、印刷部数情
報３１ｂのエリアに書き込まれた部数（値）に対する残
部数の印刷を継続して実行する旨の選択操作を待って残
部数の印刷を連続して行い、その後に、前記バッファメ
モリに保存されているその印刷データ３２を消去して次
の印刷ジョブの実行を可能とする。

【００１３】また、印刷部数情報３１ｂのエリアに書き
込まれた部数に対する残部数の印刷を継続して実行しな
い旨の選択操作があったとき、又は前記メモリ２５に保
存されている印刷データ３２の前記メモリ保存情報３１
ａのエリアにフラグ「１」が立っていないとき（メモリ
保存情報３１ａのエリアが「０」であるとき）は、１部
印刷で印刷を完了し、その後に、前記バッファメモリに
保存されているその印刷データ３２を消去して次の印刷
ジョブの実行を可能とするもので、以下に、本発明方法
の具体例を図１のフローチャートに従い図２〜図４を参
照しつつ説明する。

【００１４】図１は本発明プリンタ制御方法のフローを
上位装置３０側とプリンタ制御装置２０側とに分けて示
している。図示例では、上位装置３０側において、印刷
データ３２をビットマップメモリ（バッファメモリ）２
５に保存するか否かを選択し、その選択結果を識別する
ためのメモリ保存情報（バッファメモリ保存識別情報）
３１ａ等を含む印刷データ識別情報３１をジョブ単位で
印刷データ３２（主として印字データ３２ａ）に付加す
るアルゴリズムを有する。

【００１５】すなわち、ステップＳ１では上位装置３０
から印刷ジョブの実行を開始し、ステップＳ２ではオペ
レータが印刷データ３２をバッファメモリ（ビットマッ
プメモリ２５，管理テーブル２６）に保存するか否か選
択する。印刷データ３２の保存を選択した場合は、ステ
ップＳ３で印字データ３２ａに印刷データ識別情報３１
を付加する際にメモリ保存情報３１ａを「１」に設定
し、ステップＳ５で印刷データ３２をプリンタ制御装置
２０に転送する。ステップＳ２で印刷データ３２を保存
しないと選択した場合は、ステップＳ４で印字データ３
２ａに印刷データ識別情報３１を付加する際にメモリ保
存情報３１ａを「０」に設定し、ステップＳ５で印刷デ
ータ３２をプリンタ制御装置２０に転送する。

【００１６】プリンタ制御装置２０は上位装置３０から
送られてきた印刷データ３２を受信メモリ２３に蓄積す
るが、このプリンタ制御装置２０側において、ステップ
Ｓ７では受信メモリ２３に印刷データ３２があるか否か
を確認し、印刷データ３２がない場合はステップＳ１４
へ移り、オペレータのパネル２７の操作（パネル操作）
があるか、印刷データ３２が受信メモリ２３に送られる
までの間、ステップＳ７とステップＳ１４との処理を交
互に繰り返す。

【００１７】受信メモリ２３に印刷データ３２がある場
合は、ステップＳ８でデコーダ２４により印字データ３
２ａのビットマップ化と印刷データ識別情報３１のデコ
ードを行う。ステップＳ９ではステップＳ８でビットマ
ップ化した印字データ３２ａをビットマップメモリ２５
に描画する。また、ステップＳ１０ではステップＳ８で
デコードした印刷データ識別情報３１と、ビットマップ
メモリ２５に描画した印字データ３２ａの先頭アドレス
及び終端アドレスとを管理テーブル２６に書き込む。

【００１８】続いて、ステップＳ１１では管理テーブル
２６上の先頭１ビットのメモリ保存情報３１ａが「１」
か否（「０」）かを判断し、「０」の場合はステップＳ
１７に移る。メモリ保存情報３１ａが「１」の場合はス
テップＳ１２でビットマップメモリ２５上の印字データ
３２ａを１部印刷後、ステップＳ１３で印刷データ識別
情報３１をパネル２７に表示する。

【００１９】ステップＳ１４ではオペレータによるパネ
ル２７上のキー操作（パネル操作）の有無を判定する。
このパネル操作がない場合はステップＳ７へ移り、オペ
レータのパネル操作があるか、印刷データ３２が受信メ
モリ２３に送られるまで、ステップＳ７からステップＳ
１４までの処理を繰り返す。

【００２０】ステップＳ１４でオペレータによるパネル
２７上のキー操作（パネル操作）で印刷データ識別情報
３１の選択を行った場合は、選択した印刷データ識別情
報３１に該当する印刷データ３２の印刷の継続か否（中
止）かをステップＳ１５で判断する。ステップ１５で印
刷の中止を判断した場合はステップＳ１８へ移り、印刷
の継続を判断した場合はステップＳ１６へ移る。

【００２１】ステップＳ１６では管理テーブル２６上の
印刷部数情報３１ｂの値をステップＳ１２で印刷した１
部数分を引いた値 ｛印刷部数情報３１ｂの値｝＝｛（印刷部数情報３１ｂ
の値）−１｝ に書き換える。

【００２２】ステップＳ１７では印刷部数情報３１ｂの
値｛（印刷部数情報３１ｂの値）−１｝の分印刷を実行
する。また、ステップＳ１８では管理テーブル２６上の
該当する印刷データ識別情報３１の消去を行い、更にス
テップＳ１９ではビットマップメモリ２５上の該当する
印字データ３２ａの消去を行う。

【００２３】なお、上述例においては、印刷ジョブの実
行において印刷データ３２を一時的に保存するバッファ
メモリとしてビットマップメモリ２５（印刷データ３２
のうちの印字データ３２ａのバッファメモリ）及び管理
テーブル２６（印刷データ３２のうちの印刷データ識別
情報３１のバッファメモリ）を用いたが、これのみに限
定されることはない。また、上記バッファメモリとして
１つのメモリを用い、その記憶領域を２つに分けて上記
ビットマップメモリ２５及び管理テーブル２６に割り当
ててもよい。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように本発明プリンタ制御
方法は、バッファメモリに保存した印刷データを印刷す
る際、オペレータにより印刷の継続を指定するという１
度の操作で済むよう制御するものであり、同一印刷デー
タの複数部印刷時に１部印刷（試し印刷）して印刷結果
を確認し、その後に残部数の印刷の継続・中止が選択で
きるので、同一印刷データの複数部印刷の際の使い勝手
を大幅に向上することができる。

【００２５】なお、上述実施形態によれば、バッファメ
モリに印刷データが保存されている場合でも、新規のジ
ョブの印刷データを受け付けることができ、この点から
も複数部印刷の際の使い勝手を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明方法の一実施形態を示すフローチャート
である。

【図２】本発明方法が適用されたプリンタの一例を示す
ブロック図である。

【図３】図２の構成において上位装置からプリンタ制御
装置へ転送する印刷データのフォーマットの一例を示す
図である。

【図４】図２中の管理テーブルの一例を示す図である。

【符号の説明】

２０…プリンタ制御装置、２０ａ…データバス、２１…
上位装置用Ｉ／Ｏインタフェース、２２…ＣＰＵ、２３
…受信メモリ、２４…デコーダ、２５…ビットマップメ
モリ（バッファメモリ）、２６…管理テーブル（バッフ
ァメモリ）、２７…パネル、２８…プリンタ印字部用Ｉ
／Ｏインタフェース、２９…プリンタ印字部、３０…上
位装置、３１…印刷データ識別情報、３１ａ…メモリ保
存情報（フラグ情報）、３１ｂ…印刷部数情報、３１ｃ
…ドキュメント名称、３１ｄ…上位装置情報、３２…印
刷データ、３２ａ…印字データ、４１…印刷データ識別
情報エリア、４１ａ…メモリ保存情報エリア、４１ｂ…
印刷部数情報エリア、４１ｃ…ドキュメント名称エリ
ア、４１ｄ…上位装置情報エリア、４２…ビットマップ
アドレスエリア、４２ａ…先頭アドレスエリア、４２ｂ
…終端アドレスエリア。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 印刷ジョブの実行によりバッファメモリ
   に一時的に保存した印刷データの印刷を行うプリンタの
   制御方法であって、単一のジョブとして定義された印刷
   ジョブの実行を完了する毎に、前記バッファメモリに保
   存されている印刷データを消去して次の印刷ジョブの実
   行を可能とするプリンタ制御方法において、 前記印刷データのフォーマットは、印字データのエリア
   以外にメモリ保存識別情報エリア及び印刷部数情報エリ
   アを有してなり、 印刷ジョブの実行に際し、前記バッファメモリに保存さ
   れている印刷データの前記メモリ保存識別情報エリアに
   所定のフラグが立っているときは、１部印刷後に、前記
   印刷部数情報エリアに書き込まれた部数に対する残部数
   の印刷を継続して実行する旨の選択操作を待って残部数
   の印刷を連続して行い、その後に、 前記残部数の印刷を継続して実行しない旨の選択操作が
   あったとき又は前記フラグが立っていないときは、１部
   印刷で印刷を完了し、その後に、 各々前記バッファメモリに保存されているその印刷デー
   タを消去して次の印刷ジョブの実行を可能とすることを
   特徴とするプリンタ制御方法。