JPH10274548A - エンコーダの原点検出装置 - Google Patents

エンコーダの原点検出装置

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JPH10274548A
JPH10274548A JP8075297A JP8075297A JPH10274548A JP H10274548 A JPH10274548 A JP H10274548A JP 8075297 A JP8075297 A JP 8075297A JP 8075297 A JP8075297 A JP 8075297A JP H10274548 A JPH10274548 A JP H10274548A
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Teruhisa Kojima
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンコーダ信号の作り込みを困難にすること
なく、A,B相信号に対するZ相信号のタイミングのず
れをより広範囲に許容し得て、耐ノイズ性も向上させる
ことが可能となるエンコーダの原点検出装置を提供す
る。 【解決手段】 エンコーダ2のZ相信号のパルス幅をA
相及びB相信号の周期Tに等しくすると共に、そのパル
ス幅の中心位相がA相信号の立下がりエッジに位置する
ようにして、エンコーダ2のZ相信号及びB相信号が出
力されている間に、A相信号の立下がりエッジの出力に
基づいて原点検出信号が出力された時点におけるカウン
タ3のカウント値を原点として検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変位体の直線変位
若しくは回転変位に伴って、互いに90度位相の異なる
パルス信号をA相信号及びB相信号として出力すると共
に、変位体の変位位置が基準点に達するとパルス信号を
Z相信号として出力するエンコーダの原点検出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば光学式のロータリエンコーダ(以
下、エンコーダと称す)は、変位体たる例えば電動機の
回転軸に、外周部に複数のスリットを有する円盤状のス
ケールを設け、そのスケールを挟んでA,B及びZ相に
対応する発光素子と受光素子とを配置してなるものであ
る。
【0003】そして、電動機の回転に伴ってスケールが
回転すると、発光素子による投光を受光素子がスリット
を介して受光することにより、互いに位相が90度異な
るA相及びB相信号、並びに電動機が一回転する毎に一
回だけ出力されるZ相信号(原点信号)が出力される。
これらのA,B及びZ相信号を得ることにより回転子の
回転位置及び回転方向を検出して、電動機に関する各種
の制御が行われる。
【0004】この場合、制御系に電源が投入された後
に、電動機(回転子)の回転位置の原点を確定する必要
がある。電動機による負荷の駆動がダイレクトドライブ
方式である場合には、原点検出用の機械的スイッチなど
は設けずに、エンコーダのA,B及びZ相信号のみに基
づいて原点検出が行われる。その一例を図6に示す。
【0005】回転子の回転位置検出は、例えば、A相及
びB相信号の立上がり及び立下がりエッジをアップダウ
ンカウンタによりカウントし、そのカウント値を以て回
転位置とする(図6(a),(b),(e)参照)。
尚、図6においては回転子が正転してアップカウントさ
れている場合を示しているが、回転子が逆転する場合
は、A相及びB相信号の立上がり,立下がりエッジの入
力タイミングが変化することにより、ダウンカウントが
行われる。そして、Z相信号の立上がりエッジが入力さ
れた時点のカウント値が、原点として検出されるように
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光学式
エンコーダの場合、A,B及びZの各相に対応する受光
素子の温度特性を全く同一とすることは不可能であり、
温度変化による受光特性の変化によってA,B相信号に
対するZ相信号の立上がりエッジの入力タイミングが変
化することが良く知られている。
【0007】また、発光素子には通常LEDが用いられ
るが、そのLEDについても経時変化により輝度が次第
に減少して行くため、やはり上記の入力タイミング変化
の要因となっている。更に、回転子の回転等に伴う振動
によって、発光素子と受光素子との位置関係が変化する
場合もある。
【0008】加えて、電源投入時における復帰速度(電
動機の原点位置を、制御系が最初に検出するまでの速
度)に関しても同様であり、復帰速度を高速化して行く
と、A,B相の素子とZ相の素子との応答速度の差によ
って前者と後者との信号の発生タイミングが次第にずれ
て行く場合がある。
【0009】以上のような問題を解決するために、例え
ばZ相信号の立上がりエッジが、A相及びB相信号の立
下がりエッジの丁度中間に位置するように設定すれば、
例えば図6の場合においてカウント値“4”を原点位置
とするためには、±1/8周期幅までのZ相のずれは許
容できる(図6(c),(d)参照)。
【0010】しかしながら、斯様な方式においてエンコ
ーダの分解能を高くしようとすると、スケールに対する
スリット等の作り込みが困難となり高価なエンコーダと
なってしまう。また、Z相信号にノイズがのった場合に
誤検出を生じる確率が高くなるという問題もある。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、作り込みを困難にすることなく、
A,B相信号に対するZ相信号のタイミングのずれをよ
り広範囲に許容し得えて、耐ノイズ性も向上させること
が可能となるエンコーダの原点検出装置を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のエンコーダの原点検出装置は、変位
体の直線変位若しくは回転変位に伴って、互いに90度
位相の異なるパルス信号をA相信号及びB相信号として
出力するA相信号出力手段及びB相信号出力手段と、前
記変位体の変位位置が基準点に達すると、パルス信号を
Z相信号として出力するZ相信号出力手段と、前記A相
及びB相信号出力手段が出力する前記A相及びB相信号
をアップまたはダウンカウントすることにより前記変位
体の変位位置データを出力する位置データ出力手段と、
前記Z相信号が出力された期間における前記A相または
B相の一方の信号レベルと、他方の信号エッジの出力タ
イミングとに基づいて、前記位置データ出力手段により
出力される前記変位位置データを原点とする原点位置決
定手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】斯様に構成すれば、変位体の原点は、Z相
信号が出力された期間においてA相またはB相の一方の
信号レベルと他方の信号エッジの出力タイミングとに基
き、A相及びB相信号をアップまたはダウンカウントす
ることにより得られる変位位置データから決定される。
【0014】従って、Z相信号は、原点とすべき変位体
の変位位置において、その変位位置に対応するA相また
はB相の信号エッジが出力される時に有意であれば良
く、従来のように、上記変位位置においてZ相信号のエ
ッジが必ず出力されるように設定しなければならないと
いう検出方式に比べて、エンコーダにおけるZ相信号出
力手段の信号出力条件をより緩和することができ、エン
コーダの作り込みが容易となる。そして、経時変化によ
るA,B相及びZ相信号の出力特性の変化や、変位体が
変位することによる機械的な振動による信号出力の変動
についても、より大きな許容範囲を持たせることが可能
となる。
【0015】この場合、請求項2に記載したように、前
記位置データ出力手段を、前記A相及びB相信号に基づ
き判別した前記変位体の変位方向に応じてカウント動作
のアップ,ダウンを決定すると共に、現在行っているカ
ウント動作のアップ,ダウンを示すアップダウン信号を
出力するように構成し、前記原点位置検出手段を、前記
アップダウン信号がアップカウント動作を示している場
合は、前記Z相信号が出力された期間における前記A相
またはB相の一方の信号レベルと、他方の信号エッジの
出力タイミングとに基づいて前記位置データ出力手段に
より出力される前記変位位置データを原点とし、前記ア
ップダウン信号がダウンカウント動作を示している場合
は、前記Z相信号が出力された期間における前記A相ま
たはB相の一方の信号レベルと、他方の信号エッジの出
力タイミングとに基づいて前記位置データ出力手段によ
り出力される前記変位位置データの一つ前の値を原点と
するように構成するのが好ましい。
【0016】斯様に構成すれば、変位体の変位方向の変
化に伴って位置データ出力手段のカウント動作がダウン
カウントになると、原点位置検出手段はアップカウント
動作時に原点とされる変位位置データの一つ前の値を原
点として決定する。従って、変位体の変位方向が変化し
た場合に、原点として検出される変位位置のずれを補正
することができる。
【0017】また、請求項3に記載したように、前記A
相及びB相信号に基づき前記変位体の変位方向を判別す
る判別手段と、この判別手段により判別された前記変位
方向に応じて、前記信号エッジの出力タイミングを示す
タイミング信号と、前記出力タイミングを所定時間遅延
させた遅延タイミング信号とを選択的に出力するタイミ
ング信号出力手段とを備え、前記原点位置検出手段を、
前記信号レベルと前記タイミング信号出力手段の出力信
号とに基づいて、前記位置データ出力手段により出力さ
れる前記変位位置データを原点とするように構成するの
が好適である。
【0018】斯様に構成すれば、原点位置検出手段は、
前記信号レベルと、変位体の変位方向に応じて、前記信
号エッジの出力タイミングを変化させて選択的に出力す
るタイミング信号出力手段の出力信号とに基づいて、前
記変位位置データから原点を決定する。従って、変位体
の変位方向が変化した場合に、原点として検出される変
位位置にずれが生じるのを防止することができる。
【0019】以上の場合において、請求項4に記載した
ように、前記Z相信号出力手段が出力する前記Z相信号
のパルス幅を、前記A相及びB相信号の出力周期と略等
しくなるように設定するのが好適であり、斯様に構成す
れば、上述したエンコーダにおけるZ相信号出力手段の
信号出力条件や、経時変化による各相信号の出力特性の
変化並びに機械的な振動による信号出力の変動に対する
許容範囲を最大にすることが可能となる。
【0020】また、請求項5に記載したように、前記Z
相信号の中心位相と前記信号エッジの出力タイミングと
が略一致するように構成するのが好ましく、斯様に構成
すれば、信号エッジの出力タイミングに対する遅れまた
は進み方向についてのZ相信号出力手段の出力条件や変
動の許容範囲を、略同等にすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につい
て、図1乃至図5を参照して説明する。図1は、エンコ
ーダの原点検出装置の電気的構成を示す機能ブロック図
である。電動機(変位体)1の回転子には、光学式のエ
ンコーダ2が取付けられている。具体的には図示しない
が、電動機1の回転軸には、エンコーダ2のA相,B相
及びZ相信号に夫々対応するスリットを同心配置状に有
する円盤状のスケールが取付け固定されている。
【0022】各相信号に対応する例えばLEDからなる
発光素子(図示せず)、及び例えばフォトダイオードか
らなる受光素子2A,2B及び2Z(A相,B相及びZ
相信号出力手段)は、前記スケールのスリットを挟んで
対向するように配設されている。尚、一般的なエンコー
ダと同様に、A相及びB相信号はデューティ比50%で
互いに90度の位相差をもって出力されるパルス信号で
あり、Z相信号は電動機1の回転軸が一回転する毎に、
回転変位の基準点に達する時点で一回だけ出力されるパ
ルス信号である。
【0023】ここで、Z相信号として出力されるパルス
信号のパルス幅は、A相及びB相信号の周期Tと略等し
くなるように、スケールに設けられているスリットの形
状及び配置が調整されている(図4参照)。加えて、Z
相信号のパルスは、そのパルス幅の略中心位相にA相信
号パルスの立下がりエッジが位置するように調整されて
いる。
【0024】受光素子2A及び2Bの出力端子は、位置
データ出力手段及び判別手段たるアップダウンカウンタ
(以下、カウンタと称す)3の異なる入力端子に夫々接
続されている。カウンタ3のクロック入力端子には、ク
ロック回路4からクロック信号CLKが与えられてお
り、カウンタ3は、受光素子2A及び2Bから出力され
るA相及びB相信号の立上がり,立下がりエッジの入力
状態が変化した時に、クロック信号CLKに同期して、
アップ/ダウンカウント動作を行うようになっている。
【0025】そのアップ/ダウンカウント動作の切替え
は、前記立上がり,立下がりエッジの入力順で決定され
る。例えば、A相及びB相信号の立上がりエッジ
(↑),立下がりエッジ(↓)の入力順が、A(↑),
B(↑),A(↓),B(↓),…である場合は、電動
機1の回転が正転であると判別してアップカウント動作
を行い、入力順がA(↑),B(↓),A(↓),B
(↑),…である場合は、電動機1の回転が逆転である
と判別してダウンカウント動作を行うようになってい
る。
【0026】そして、カウンタ3は、現在行っているカ
ウント動作がアップ/ダウンのいずれであるか(即ち、
電動機1の回転方向が正転/逆転のいずれであるか)を
示すU/D信号(アップダウン信号)を、後述するエッ
ジ検出器8に出力するようになっている。このU/D信
号は、ハイレベルの時が々アップカウント動作,ロウレ
ベルの時がダウンカウント動作であることを示すもので
ある。
【0027】また、カウンタ3のカウント値は、電動機
1が一回転すると最大値から零に戻る(正転の場合)よ
うになっている。尚、クロック回路4が出力するクロッ
ク信号CLKの周期は、電動機1の回転速度が最大にな
った場合のA相及びB相信号の出力周期よりも十分短い
ものに設定されている。
【0028】カウンタ3のカウント値が出力される出力
データバスは、原点位置ラッチ回路(以下、ラッチ回路
と称す)5の入力端子及びマイクロコンピュータなどか
らなる制御装置6の入力ポートに接続されている。ま
た、ラッチ回路5の出力データバスは、制御装置6の異
なる入力ポートに接続されている。
【0029】受光素子2B及び2Zの出力端子は、3入
力のANDゲート7の入力端子に夫々接続されており、
また、受光素子2Aの出力端子は、エッジ検出器(タイ
ミング信号出力手段)8を介して、ANDゲート7の残
りの入力端子に接続されている。
【0030】エッジ検出器8のクロック入力端子には、
クロック回路4からクロック信号CLKが与えられてい
る。エッジ検出器8は、後述するように、フリップフロ
ップや論理ゲート回路などから構成されており、A相信
号の立下がり及び立下がりエッジを検出すると、一定幅
のパルス信号をワンショットで出力するようになってい
る。そして、ANDゲート7の出力端子は、ラッチ回路
5のクロック入力端子及び制御装置6の入力ポートに接
続されている。
【0031】図2は、エッジ検出器8の詳細な電気的構
成を示すものであり、図3は、エッジ検出器8各部にお
ける信号波形を示すものである。シリアルに接続されて
いる3つのDフリップフロップ9,10及び11のクロ
ック入力端子CKには、クロック回路4のクロック信号
CLKが与えられるようになっている。そして、初段の
Dフリップフロップ9のD入力端子に与えられるA相信
号は、Dフリップフロップ9,10,11のQ出力端子
において、夫々クロック信号CLK1個分ずつシフトさ
れた信号,,として出力される(図3(c)〜
(e)参照)。
【0032】EXORゲート12は、信号及びの排
他的論理和をとって信号を出力する(図3(g)参
照)。即ち、信号は、図3(a)に示すA相信号の立
上がり及び立下がりエッジの出力に応じて出力される、
クロック信号CLKの1パルス分のパルス幅を有する信
号である。また、EXORゲート13は、信号及び
の排他的論理和をとって信号を出力する(図3(f)
参照)ので、信号は、信号に対してクロック信号C
LKの1パルス分だけ遅延された信号となっている。
【0033】これらのEXORゲート12及び13が出
力する信号及びは、ANDゲート14及び15の一
方の入力端子に与えられており、そのANDゲート14
及び15の他方の入力端子(ANDゲート15側は負論
理)には、U/D信号が与えられている。そして、AN
Dゲート14及び15の出力端子は、ORゲート16の
入力端子に夫々接続されており、ORゲート16の出力
信号がエッジ検出信号として出力されるようになって
いる。
【0034】即ち、図3(h)及び(i)に示すよう
に、U/D信号がハイレベル(アップ)の時には、AN
Dゲート14及びORゲート16を介して信号がエッ
ジ検出信号(遅延タイミング信号)として出力され、U
/D信号がロウレベル(ダウン)の時には、ANDゲー
ト15及びORゲート16を介して信号がエッジ検出
信号(タイミング信号)として選択的に出力されるよう
になっている。尚、ラッチ回路5,ANDゲート7及び
エッジ検出器8は、原点位置検出手段に対応する。
【0035】次に、本実施例の作用について図4及び図
5をも参照して説明する。例えば、電動機1が正転して
いる場合は、A相及びB相信号の立上がり,立下がりエ
ッジの出力に応じて、カウンタ3は任意の回転位置を零
としてアップカウント動作を行う(図4(a),
(b),(e)参照)。尚、カウンタ3はA相及びB相
信号の入力状態が変化してからクロック信号CLK(図
4(d)参照)の2クロック後にカウントアップ(ダウ
ン)を行うようになっている。この時、図4(h)に示
すように、U/D信号はハイレベルであり、図4(f)
に示すエッジ検出信号としては、図3(f)の信号が
出力されている。
【0036】そして、回転子の回転位置が基準点にさし
かかると、Z相信号が出力される(図4(c)参照)。
このZ相信号が出力されている間にA相及びB相信号が
出力されると、B相及びZ相の信号レベルが共にハイで
ある期間で、且つ、エッジ検出器8がA相信号の立下が
りエッジ(信号エッジ)の出力に基づいてエッジ検出信
号(信号)が出力される。すると、ANDゲート7の
入力が全てハイレベルとなって、原点検出信号が出力さ
れる(図4(g)参照)。
【0037】すると、ラッチ回路5は、その原点検出信
号の立上がりエッジにおいて、カウンタ3がデータバス
に出力しているカウント値(この場合“4”)をラッチ
して制御装置6に出力する。同時に、制御装置6にも原
点検出信号が与えられるので、制御装置6は、電動機1
の回転位置が原点に達したタイミングを知ることができ
る。
【0038】ここで、図4においては、カウンタ3のカ
ウント値が変化するタイミングと原点検出信号が出力さ
れるタイミングとは等しいように図示されているが、原
点検出信号はエッジ検出器8のゲート12〜16及びA
NDゲート7を経た後出力される信号であるため、実際
の原点検出信号の出力タイミングにはゲート遅延が生じ
ている。従って、カウンタ3のカウント値が変化してラ
ッチ回路5に出力された後に原点検出信号が立上がるの
で、その時出力されているカウンタ3のカウント値
“4”がラッチされるようになっている。
【0039】次に、電動機1が逆転した場合を考える。
この場合、カウンタ3はダウンカウント動作を行ってお
り(図4(e)参照)、図4(h)に示すようにU/D
信号はロウレベルである。図4(f)に示すエッジ検出
信号としては、図3(g)の信号が出力されている。
【0040】そして、回転子の回転位置が基準点にさし
かかると、Z相信号が出力される(図4(c)参照)
が、逆転の場合は、B相及びZ相の信号レベルが共にハ
イである期間で、且つ、エッジ検出器8がA相信号の立
上がりエッジの出力に基づいてエッジ検出信号(信号
)が出力されると、原点検出信号が出力される(図4
(g)参照)。
【0041】すると、ラッチ回路5は、その原点検出信
号の立上がりエッジにおいて、カウンタ3がデータバス
に出力しているカウント値“4”を、正転の場合と同様
にラッチして、制御装置6に出力する。即ち、U/D信
号のレベルに応じてエッジ検出信号の出力タイミングを
変化させるのは、正転の場合と逆転の場合とで原点位置
として検出されるカウンタ3のカウント値が等しくなる
ようにするためである。
【0042】ここで、発光素子及び受光素子2A,2
B,2Zが有する光学的特性の経時変化や、電動機1の
駆動により生じる振動で発光素子及び受光素子2A,2
B,2Zの取付け位置が変動するなどして、原点検出装
置において、電気信号として把握されるA相及びB相信
号に対するZ相信号の出力タイミングが相対的に変化し
た場合について、図5をも参照して考察する。
【0043】前述のように、初期状態での調整におい
て、Z相信号は、そのパルス幅の略中心位相がA相信号
の立下がりエッジに位置するように調整されている。そ
こから、Z相信号の出力タイミングが変化した場合で
も、図4に示す場合と同様に、カウント値“4”を原点
位置として検出するためには、少なくともA相信号の立
下がりエッジに基づく原点検出信号が出力されている間
にZ相信号が有意(ハイレベル)となれば良い。従っ
て、中心位相のずれの許容範囲は、図5(c)及び
(d)に示すように、略±T/2となる。従って、従来
に比して、ずれの許容範囲は略4倍となっている。
【0044】以上のように本実施例によれば、エンコー
ダ2のZ相信号及びB相信号が共にハイレベルである間
に、A相信号のエッジの出力に基づいて原点検出信号が
出力された時点におけるカウンタ3のカウント値を、電
動機1における回転変位の原点として検出するようにし
た。
【0045】従って、従来のようにZ相信号のエッジの
入力によって原点位置を検出する方式に比べて、エンコ
ーダ2におけるZ相信号の発光素子または受光素子2Z
の信号出力条件をより緩和することができるので、エン
コーダ2の作り込みを容易にし得て、且つ、経時変化に
より発光素子及び受光素子2A,2B,2Zの電気的特
性が変化してA,B相及びZ相信号の出力特性が変化し
た場合や、電動機1が回転駆動することなどに伴う機械
的な振動による各相信号出力の変動についても、より大
きな許容範囲を持たせることが可能となる。加えて、耐
ノイズ性も向上させることができる。
【0046】また、本実施例によれば、エンコーダ2の
Z相信号のパルス幅をA相及びB相信号の周期Tに等し
くすると共に、そのパルス幅の中心位相がA相信号の立
下がりエッジに位置するようにした。従って、上記許容
範囲を最大にすることができると共に、Z相信号の中心
位相とエッジ検出信号の出力タイミングとが略一致する
ようになり、原点検出信号の出力タイミングに対する遅
れまたは進み方向についてのZ相信号の出力条件や変動
の許容範囲を、略同等に±T/2とすることができる。
【0047】更に、本実施例によれば、エッジ検出回路
8は、電動機1の正,逆転に応じてエッジ検出信号の出
力タイミングを変化させ、選択的に出力するようにした
ので、電動機1の回転方向が変化した場合でも、原点位
置として検出されるカウンタ3のカウント値を等しくす
ることができる。
【0048】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。Z相信号のパルス幅(ここで、Wと
する)は、A相及びB相信号の周期Tに必ずしも等しく
する必要はなく、T/8<W≦Tの範囲で適宜変更して
良い。斯様な範囲で設定すれば、パルス幅を狭くした分
だけ許容範囲は狭くなるが、従来技術のものよりは広く
することができる。また、Z相信号の中心位相とエッジ
検出信号の出力タイミングとは必ずしも略一致させる必
要はなく、実際の各個別の原点検出装置におけるずれや
変動の特性に応じて適宜変更すれば良い。基準点の選択
に応じて、Z相信号が出力されている期間において、B
相信号がロウレベルでありA相信号のエッジ(正転の場
合は立上がりエッジ)の入力タイミングに基づいて原点
検出信号が出力されるように構成しても良い。また、A
相信号とB相信号とを入れ替えて、A相信号のレベルと
B相信号のエッジとに基づいて原点検出信号を出力する
ように構成しても良い。
【0049】電動機1の変位方向に応じてエッジ検出信
号の出力タイミングを遅延させるものに代えて、以下の
ように構成することも可能である。カウンタ3が出力す
るU/D信号をエッジ検出器8に与える代わりにラッチ
回路5に与え、そのラッチ回路5には、ラッチしたデー
タをデクリメントすることができる減算器を備える。そ
して、U/D信号がロウレベル、即ち電動機1が逆転し
ている場合には、ラッチ回路5は、ラッチしたデータを
デクリメントして制御装置6に出力するように構成す
る。斯様に構成した場合でも、電動機1の回転方向が変
化したことにより生じる原点位置のずれを補正すること
ができる。また、カウンタ3を、アップカウント動作時
には、A相及びB相信号の入力状態が変化してからクロ
ック信号CLKの1クロック後にカウントアップさせ、
ダウンカウント動作時には、A相及びB相信号の入力状
態が変化してから2クロック後にカウントダウンさせる
ように構成しても良い。即ち、アップカウント動作時に
対して、ダウンカウント動作時のカウントタイミングを
1クロック分遅延させるようにする。或いは、カウンタ
3が出力するU/D信号を制御装置6に与えて、その制
御装置6をも含めて原点位置決定手段としても良く、斯
様な場合は、制御装置6は、U/D信号がロウレベルの
場合は、入力ポートから読込んだ原点位置のデータをデ
クリメントして原点位置を得るように、ソフト的に処理
すれば良い。
【0050】エッジ検出信号出力手段は、必ずしも変位
方向信号に応じてエッジ検出信号の出力タイミングを変
化させる必要はない。出力タイミングを変化させない場
合は、例えば図4においては電動機1が逆転した場合の
原点位値は“3”となるが、例えば、制御装置6は、電
源投入後において、最初に電動機1を正転させて原点検
出信号が入力された時にラッチ回路5から得た原点位値
を入力ポートから読み込んで内部のメモリに記憶させる
などして、以降、原点位値を得る必要がある場合には、
メモリから読み出すようにすれば良い。エンコーダは、
ロータリエンコーダに限らず、リニアエンコーダでも全
く同様に適用が可能である。また、エンコーダは、光学
式のものに限らず磁気式などでも良い。判別手段は、位
置データ出力手段と別体で構成しても良い。変位体は、
電動機1に限ることなく、回転変位若しくは直線変位す
るものであれば適用が可能である。
【0051】
【発明の効果】本発明は以上説明した通りであるので、
以下の効果を奏する。請求項1記載のエンコーダの原点
検出装置によれば、原点位置決定手段は、変位体の原点
を、Z相信号が出力された期間においてA相またはB相
の一方の信号レベルと他方の信号エッジの出力タイミン
グとに基いて、A相及びB相信号をアップまたはダウン
カウントすることにより得られる変位位置データから決
定するので、従来のように上記変位位置においてZ相信
号のエッジが必ず出力されるように設定しなければなら
ない検出方式に比べて、エンコーダにおけるZ相信号出
力手段の信号出力条件をより緩和することができる。従
って、エンコーダの作り込みを容易にし得て、また、経
時変化によるA,B相及びZ相信号の出力特性の変化や
変位体が変位することに伴う機械的な振動による信号出
力の変動についても、より大きな許容範囲を持たせるこ
とが可能となる。また、耐ノイズ性も向上させることが
できる。
【0052】請求項2記載のエンコーダの原点検出装置
によれば、原点位置検出手段は、位置データ出力手段が
出力するアップダウン信号がダウンカウント動作を示し
ている場合は、アップカウント動作の場合に原点とされ
た前記変位位置データの一つ前の値を原点とするので、
変位体の変位方向が変化した場合に、原点として検出さ
れる変位位置のずれを補正することができる。
【0053】請求項3記載のエンコーダの原点検出装置
によれば、原点位置検出手段は、前記信号レベルと変位
体の変位方向に応じて異なるタイミングで選択的に出力
されるタイミング信号出力手段の出力信号とに基づい
て、位置データ出力手段により出力される変位位置デー
タを原点とするので、変位体の変位方向が変化した場合
に、原点として検出される変位位置にずれが生じるのを
防止することができる。請求項4記載のエンコーダの原
点検出装置によれば、Z相信号出力手段が出力するZ相
信号のパルス幅を、A相及びB相信号の出力周期と略等
しくなるように設定したので、エンコーダにおけるZ相
信号出力手段の信号出力条件や、経時変化による各相信
号の出力特性の変化並びに機械的な振動による信号出力
の変動に対する許容範囲を最大にすることが可能とな
る。
【0054】請求項5記載のエンコーダの原点検出装置
によれば、Z相信号の中心位相とエッジ検出信号の出力
タイミングとを略一致させたので、原点検出信号の出力
タイミングに対する遅れまたは進み方向についてのZ相
信号出力手段の出力条件や変動の許容範囲を略同等にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電気的構成を示す機能ブロ
ック図
【図2】エッジ検出器の詳細な電気的構成を示す図
【図3】エッジ検出器のタイミングチャート
【図4】原点検出装置のタイミングチャート
【図5】A相及びB相信号に対してZ相信号の出力タイ
ミングにずれが生じた場合の許容範囲を説明するタイミ
ングチャート
【図6】従来技術を示す図5相当図
【符号の説明】
1は電動機(変位体)、2はエンコーダ、2A,2B及
び2Zは受光素子(A相,B相及びZ相信号出力手
段)、3はアップダウンカウンタ(位置データ出力手
段,判別手段)、5は原点位置ラッチ回路(原点位置決
定手段)、7はANDゲート(原点位置決定手段)、8
はエッジ検出器(原点位置決定手段,タイミング信号出
力手段)を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変位体の直線変位若しくは回転変位に伴
    って、互いに90度位相の異なるパルス信号をA相信号
    及びB相信号として出力するA相信号出力手段及びB相
    信号出力手段と、 前記変位体の変位位置が基準点に達すると、パルス信号
    をZ相信号として出力するZ相信号出力手段と、 前記A相及びB相信号出力手段が出力する前記A相及び
    B相信号をアップまたはダウンカウントすることにより
    前記変位体の変位位置データを出力する位置データ出力
    手段と、 前記Z相信号が出力された期間における前記A相または
    B相の一方の信号レベルと、他方の信号エッジの出力タ
    イミングとに基づいて、前記位置データ出力手段により
    出力される前記変位位置データを原点とする原点位置決
    定手段とを備えたことを特徴とするエンコーダの原点検
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記位置データ出力手段は、前記A相及
    びB相信号に基づき判別した前記変位体の変位方向に応
    じてカウント動作のアップ,ダウンを決定すると共に、
    現在行っているカウント動作のアップ,ダウンを示すア
    ップダウン信号を出力し、 前記原点位置検出手段は、前記アップダウン信号がアッ
    プカウント動作を示している場合は、前記Z相信号が出
    力された期間における前記A相またはB相の一方の信号
    レベルと、他方の信号エッジの出力タイミングとに基づ
    いて前記位置データ出力手段により出力される前記変位
    位置データを原点とし、前記アップダウン信号がダウン
    カウント動作を示している場合は、前記Z相信号が出力
    された期間における前記A相またはB相の一方の信号レ
    ベルと、他方の信号エッジの出力タイミングとに基づい
    て前記位置データ出力手段により出力される前記変位位
    置データの一つ前の値を原点とすることを特徴とする請
    求項1記載のエンコーダの原点検出装置。
  3. 【請求項3】 前記A相及びB相信号に基づき前記変位
    体の変位方向を判別する判別手段と、 この判別手段により判別された前記変位方向に応じて、
    前記信号エッジの出力タイミングを示すタイミング信号
    と、前記出力タイミングを所定時間遅延させた遅延タイ
    ミング信号とを選択的に出力するタイミング信号出力手
    段とを備え、 前記原点位置検出手段は、前記信号レベルと前記タイミ
    ング信号出力手段の出力信号とに基づいて、前記位置デ
    ータ出力手段により出力される前記変位位置データを原
    点とすることを特徴とする請求項1記載のエンコーダの
    原点検出装置。
  4. 【請求項4】 前記Z相信号出力手段が出力する前記Z
    相信号のパルス幅は、前記A相及びB相信号の出力周期
    と略等しくなるように設定されていることを特徴とする
    請求項1乃至3の何れかに記載のエンコーダの原点検出
    装置。
  5. 【請求項5】 前記Z相信号の中心位相と前記信号エッ
    ジの出力タイミングとが略一致するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のエ
    ンコーダの原点検出装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006010568A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Canon Inc 位置検出装置
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JP2015194401A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 ブラザー工業株式会社 制御システム
CN111693072A (zh) * 2019-03-15 2020-09-22 美蓓亚三美株式会社 位置检测装置

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