JPH10274517A - 検出装置 - Google Patents

検出装置

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JPH10274517A
JPH10274517A JP9213304A JP21330497A JPH10274517A JP H10274517 A JPH10274517 A JP H10274517A JP 9213304 A JP9213304 A JP 9213304A JP 21330497 A JP21330497 A JP 21330497A JP H10274517 A JPH10274517 A JP H10274517A
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JP
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Application number
JP9213304A
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English (en)
Inventor
Koji Iguchi
康二 井口
Nobuharu Ishikawa
展玄 石川
Masahiro Kurokawa
雅裕 黒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
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Publication of JPH10274517A publication Critical patent/JPH10274517A/ja
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  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エリア内に侵入し、所定の方向に進む検出物
のみを検出する検出装置を提供する。 【解決手段】 検出装置11は検出エリア12からの反
射光を用いて検出エリア12内に物体があるか否かを判
別する。検出装置11は集光レンズ21と受光素子22
とを含む。検出エリア12は視野1〜視野3および視野
8からなる領域と視野4〜視野7からなる領域からな
り、それぞれの領域が4分割されたフォトダイオードか
らなる受光素子22に反射される。視野7,8の前に図
示のない自動ドアがある場合、検出物体は視野1〜視野
6を通過後視野7または視野8を通って自動ドアに向か
うため、その視野の変化を受光素子22で検出すること
によって検出物体の進行方向を検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は人体や物体などを
検出する検出装置に関し、特に自然散乱光を光源とする
光パッシブ方式の検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば自動ドアの開閉を行なう
ために検出エリア内の人体や物体を検出する検出装置が
設けられている。従来の検出装置においては、たとえば
被検出物体に対して赤外線を投光する投光器と、被検出
物体または床面での反射による光を受光する受光器とを
含み、その受光量または受光量の変化量が所定のしきい
値と比較され、物体が検出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の検出装置は上記
のように構成されていた。そのため、次のような問題点
があった。
【0004】(1) 検出エリア内にある植木などの静
止物体が動いた場合、受光量が変化し、エリア内に人体
が侵入したと判断して誤検出する場合があった。
【0005】(2) 検出エリア内に侵入した人体につ
いては、それがたとえドアを通過しない場合であっても
検出して自動ドアを開ける場合がある。
【0006】(3) 検出エリアが投光エリアと受光エ
リアの重なる領域のみであり、検出エリアを広くするの
が難しい。
【0007】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、検出エリア内に侵入し、所定の
方向に動く人体や物体のみを検出する検出装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る、自然散乱光を光源とし、検出物体または背景物体か
らの光を受光することによって検出物体を検知する光パ
ッシブ方式の検出装置は、複数の受光素子と検出物体ま
たは背景物体からの光を受光素子に集光する光学系によ
り複数の視野を持つ検出エリアを構成する受光手段と、
検出エリア内の複数の視野間のコントラスト変化を演算
する演算手段と、演算手段による演算結果と所定のしき
い値を比較する比較手段と、比較手段による比較結果に
基づいてコントラストの変化した視野の位置およびコン
トラスト変化した視野間の時間間隔により検出物体の移
動方向および時間を判別する判別手段とを含む。
【0009】請求項1の検出装置によれば、自然散乱光
を光源とし、検出物体または背景物体からの反射光を検
出する光パッシブ方式であって、検出エリア内に複数の
視野を持ち、検出物体によってコントラスト変化した視
野の位置とその変化の時間間隔から検出物体の移動方向
と時間が判別される。その結果、 (1) エリア内の静止物体の動きや単なるエリア内を
通過するものを検出することなく、エリアに侵入し、所
定の方向に進むもののみを検出することが可能になる。
【0010】(2) 検出エリアが受光エリアのみで決
まるため、エリアを広くすることが容易となる。
【0011】(3) 投光部を持たないため、装置の低
消費電力化ができ、バッテリ駆動が可能となり、設置場
所を選ばず、取付作業が容易となる。また、部品点数の
削減により小型化および低コスト化が容易である。
【0012】請求項2に係る発明によれば、自然散乱光
を光源とし、検出物体または背景物体からの光を受光す
ることによって検出物体を検知する光パッシブ方式の検
出装置は、複数の受光素子と、検出物体または背景物体
からの光を受光素子に集光する光学系により複数視野を
持つ検出エリアを構成する受光手段と、検出エリア内の
複数視野内の光重心位置の変化を演算する演算手段と、
演算手段による演算結果と所定のしきい値を比較する比
較手段と、比較手段による比較結果に応じて光重心位置
が変化した視野の位置および時間間隔により検出物体の
移動方向および時間を判別する判別手段とを含む。
【0013】検出エリア内に複数の視野を設け、検出物
体によって光重心位置の変化した視野の位置および時間
間隔から検出物体の移動方向と移動時間を判別するため
請求項1と同様の効果が得られる。
【0014】好ましくは検出エリアが検出物体の検出エ
リアへの侵入を検知する第1の複数の視野とその内側に
設けられた、検出物体の進行方向に配置された第2の複
数の視野で構成される。
【0015】第1の複数の視野とその内側の検出物体の
進行方向に配置された第2の複数の視野で検出エリアが
構成されるため、第1の複数の視野から第2の複数の視
野への移動を検出することによって検出物体の移動方向
を容易に判別できる。
【0016】さらに好ましくは、受光素子からの出力を
増幅する増幅手段がさらに設けられ、複数の受光素子へ
の電源供給を非同期のパルス信号で行なうことにより、
受光素子からの出力信号を時分割し、1系統の増幅手段
で時系列処理が行なわれる。
【0017】1系統の増幅手段で時系列処理を行なうた
め、簡単な構成で検出手段が構成される。
【0018】さらに好ましくは、受光素子からの出力信
号の時系列処理の順序が、検出物体の検出エリアへの侵
入を検知する複数視野から被検出物体の進行方向に配置
された複数視野への順である。
【0019】さらに好ましくは、複数視野を形成する光
学系が反射鏡と受光素子で構成され、反射鏡光軸に対し
て垂直方向に受光素子をオフセットした構成である。
【0020】この発明の他の局面によれば、請求項1,
2に係る検出装置が、扉の開閉や他の装置の駆動用に用
いられる。
【0021】この発明のさらに他の局面によれば、検出
装置は第1検出エリアでの検出物体の移動時間を検出す
る第1移動時間検出手段と、第1の検出エリアに隣接す
る第2の検出エリアでの検出物体の移動時間を検出する
第2移動時間検出手段と、第1および第2移動時間検出
手段の検出したそれぞれの移動時間を比較する比較手段
と、比較手段の比較結果に基づいて検出物体の移動状態
を判別する手段とを含む。
【0022】第1エリアと第2エリアの移動時間から検
出物体の速度変化を検出して検出物体の移動状態を判別
するため、検出物体の次の行動パターンを判別できる。
その結果、所定の方向に動く人体や物体のみを検出する
ことができる。
【0023】好ましくは第2検出エリアは第1検出エリ
アで囲まれ、第2移動時間検出手段が検出物体が第2検
出エリア内で停止していると判断したときは、検出装置
本体を作動状態に保つ制御手段をさらに含む。
【0024】さらに好ましくは、第1および第2の検出
エリアはそれぞれ複数の視野で構成され、検出手段は複
数の受光視野で形成された第1および第2の検出エリア
をスキャンするスキャン手段と、スキャン手段のスキャ
ンした複数の視野間のコントラストを判別する判別手段
とを含む。
【0025】
【発明の実施の形態】
A.第1実施形態 以下この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1はこの発明に係る検出装置の概略的構成を示す模式
図である。図1を参照して、検出装置11はたとえば自
動ドア13付近に設けられ、自然光(太陽光や照明)を
光源として検出物体(人体や物体)15または検出物体
がない場合の床面からの反射光を図示のない光学系によ
って集光する。そして光学素子での受光信号を信号処理
して検出エリア12内に検出物体15が侵入し、ドアに
近づいたときのみその旨の信号を出力する。
【0026】図2は、検出エリア12内の視野配置の詳
細を示す図である。図2を参照して、検出装置11は上
記した検出物体15からの反射光を集光する集光レンズ
21と、集光レンズを経て集められた反射光を受光する
受光素子22とを含む。受光素子22は2つの4分割フ
ォトダイオードPD22を含み、それによって検出エリ
ア12内の視野1〜視野8とPD1〜8が1対1で対応
している。視野1〜8の配置は、検出エリア12内に検
出物体15が侵入した場合、最初に視野1〜6のいずれ
かに侵入し、次に視野7か8に侵入する配置になってい
る。
【0027】次に集光レンズ21を含む光学系の構成に
ついて図3および図4を参照して説明する。図3は反射
鏡を用いた光学系を示す模式図である。図3を参照し
て、光学系は検出物体15や床面からの反射光を凹面反
射鏡23で反射し受光素子22へ集光する。受光素子2
2の位置は反射鏡23の中心軸24に対して垂直方向に
ずらされており、受光素子22が受光視野1〜8の影と
ならない。
【0028】図4は集光レンズを用いた光学系の模式図
である。集光レンズ21a,21bによって反射光を受
光素子22a,22bに集光し、受光視野1〜8が重な
らないように光軸25を互いに傾けた配置となってい
る。その傾き角θは、検出距離3mにて片側の検出エリ
ア幅1mとした場合、θ=tan-1((1m/2)/3
m)=約9.5°となる。
【0029】図5は検出装置11の構成を示すブロック
図であり、図6および図7は図5に示した各回路からの
信号を示すタイミングチャートである。
【0030】図5を参照して、検出装置11は光学系3
1を経て入射した反射光を検出するPD1〜PD8と、
PD1〜PD8に対してスイッチSW1〜SW8を介し
て電流を電圧に変換するI/V変換回路33とを含む。
I/V変換回路33からの出力はアッテネータ34、増
幅回路35およピークホールド(以下P/Hと略す)回
路36、A/D変換回路37、演算回路38、比較回路
39、判別回路40を介して出力回路41に出力され
る。演算回路38および比較回路39にはしきい値設定
回路42が接続される。スイッチSW1〜SW8のオン
オフは発振回路32に設けられたパルス信号端子SG1
〜SG8からのパルス信号によって制御される。アッテ
ネータ34は発振回路32の端子G1〜G3に接続さ
れ、P/H回路36は発振回路32のPH端子に接続さ
れ、A/D変換回路37は発振回路32のAD端子に接
続されている。
【0031】PD1〜PD8の出力電流はI/V変換回
路33で電圧に変換される。PD1〜PD8とI/V変
換回路33の間にはゲート手段であるスイッチング素子
SW1〜SW8が設けられる。発振回路32からの非同
期のパルス信号SG1〜SG8によってSW1〜SW8
がオン/オフし、PD1〜PD8からの出力電流が非同
期の信号となってアッテネータ34、増幅回路35の順
で入力および増幅される。この回路によって受光素子2
2からの出力電流が時系列処理され、増幅回路35の1
系統のみで増幅処理が可能になる。
【0032】SG1〜SG8のタイミングは図6に示す
ようになっており、図2に示す検出エリア12内の視野
1〜視野8からの反射光を視野1→2→3・・・→8の
順で受光する。増幅回路35の増幅率はアッテネータ3
4によって本実施例では4段階に切換えることができ
る。どの増幅率に設定するかは発振回路32からの端子
G1〜G3からの信号G1〜G3によって制御される。
増幅回路32からの出力はP/H回路36でピークホー
ルドされ、A/D変換回路ディジタル信号AD1〜AD
8に変換される。
【0033】ディジタル信号AD1〜AD8は演算回路
38にて各視野間のコントラスト比(受光量比)を求め
るために割算される。割算式を下記に示す。
【0034】 AD1/AD8、AD2/AD8、AD3/AD8・・・(1) AD7/AD8・・・(2) AD4/AD7、AD5/AD7、AD6/AD7・・・(3) 割算式(1)および(3)の結果は、検出エリア12内
に検出物体15が侵入した場合に変化する。割算式
(2)の結果は、検出物体がドアに近づいて視野7か視
野8に侵入した場合変化する。演算は上記割算式(1)
〜(3)すべての式について行なうが、処理を簡略化す
るためにディジタル信号AD1〜AD8のうち、前回の
値が変化したディジタル信号についてのみ演算してもよ
い。
【0035】比較回路39では、しきい値設定回路42
で設定されたしきい値と演算結果とを比較する演算結果
がオフ領域にある場合は比較出力はオフとなり、オン領
域に入った場合に比較出力をオンする。判別回路40、
出力回路41は比較出力がオンした視野の順序、時間間
隔によって検出物体15が検出エリア12内に侵入し、
自動ドア13に近づいたか否かを判別し、その旨の出力
を出力する。
【0036】次に、自動ドア13を通過する場合の処理
について図6および図8を参照して説明する。図6に
は、人体が視野3→視野8を経て自動ドア13に入る場
合の各信号のタイミングチャートを示している。図8は
検出装置11の動作を示すフローチャートである。図6
および図8を参照して、検出動作においてはまず各視野
からの受光信号がA/D変換回路37でAD変換される
(ステップS11、以下ステップを略す)。次いで演算
回路38で式(1)〜(3)の割算が行なわれる(S1
2)。次いでしきい値設定回路42で設定されたしきい
値との比較が比較回路39で行なわれ(S13)、視野
1〜視野6のいずれかの比較出力がオンするかどうかが
判断される(S14)。ここで視野1〜視野6のいずれ
かの比較出力がオンすると(S14でYES)、次に視
野7または視野8の比較出力がオンするかどうかが判断
される(S15)。ここで視野7または視野8の比較出
力がオンすると(S15でYES)、視野1〜視野6の
比較出力のオンから視野7または視野8の比較出力のオ
ンまでの時間間隔が所定の時間内かどうかが判断され
(S16)、所定の時間内であると判断されると(S1
6でYES)、判別回路40からの判別出力がオンされ
て出力回路41から自動ドア13を開く旨の信号が出力
される(S20)。
【0037】S16で視野1〜視野6の出力オンから視
野7または視野8への出力オンまでの時間が所定の時間
内でないときは(S16でNO)、プログラムはS11
に戻る。また、S14で視野1〜視野6のいずれの出力
もオンしないときは(S14でNO)、判別出力がオン
か否かが判断される(S19)。判別出力がオンのとき
は(S19でYES)、判別出力をオフし(S21)、
出力回路40からの出力をオフする(S22)。判別出
力がオンしないときは(S19でNO)、プログラムは
S11へ戻る。
【0038】ここでa,bは任意の時間であり、(視野
の間隔)/(人体の移動速度)から設定される。
【0039】次に検出エリア12を通過するが、自動ド
ア13を通過しない場合について図7および図8を参照
して説明する。たとえば図7の上に示すように検出物体
(人体)15が視野2→3→4→5の順で検出エリア1
2を通過する場合、各出力信号としては図7のタイミン
グチャートに示すものが出力される。比較出力は視野2
→3→4→5の順でオンし、図8の処理フローにおいて
S14でYES,S15でNOとなるため判別出力はオ
ンしない。
【0040】次にしきい値および増幅率の設定方法につ
いて説明する。検出装置11の電源投入後に検出エリア
12の各視野の受光信号を増幅率を切換えながらI/V
変換、増幅およびA/D変換を行ない、各増幅率でのA
/D値を取込む。そのA/D値がオーバフロー値(A/
D値の上限値、たとえば8ビットのA/D変換回路であ
れば10進数で255)に最も近づいた増幅率に設定す
る。また、すべての増幅率でA/D値がオーバフロー値
となった場合、最も低い増幅率に設定する。決定した増
幅率でのA/D値で演算を行ない、その演算結果に対し
上下にしきい値を設定し、検出装置11は検出動作状態
になる。
【0041】検出動作中でもA/D値が任意時間以上オ
ーバフローした場合は増幅率を再設定する。また、たと
えば検出エリア内にある視野に植木などの物体が置かれ
た場合、自動ドア13を通過する場合ではないため検出
装置11からの出力はオフであるが、視野間のコントラ
スト変化により演算結果が変化し、比較出力がオンし続
ける。その状態で検出物体15が侵入して演算結果が変
化しても比較出力はオンしない。したがって、その演算
結果に対ししきい値を検出装置11側で自動的に再設定
する。
【0042】B.第2実施形態 図9に本発明の第2実施形態の検出装置111の構成を
示す。この実施形態においては、PDの電源供給Vcc
ラインとPDの間にゲート手段であるスイッチング素子
SW11〜SW18を設けている。発振回路32からの
非同期のパルス信号SG11〜SG18によってPDへ
の電源供給が間欠駆動され、PD出力電流は互いに非同
期で出力される。また、各回路への電源供給もスイッチ
ング素子SW19により間欠駆動する。I/V変換回路
33以降の回路構成、処理内容については第1の実施形
態の場合と同じである。第2実施形態の構成では、受光
素子から出力電流が時系列処理され、増幅回路1系統の
みで増幅が可能になる。また、必要なときだけ回路を駆
動するため検出装置111の低消費電力化ができる。
【0043】C.第3実施形態 図10に第3実施形態に係る検出装置112の構成を示
す。第3実施形態においては、受光素子として位置検出
素子(position sensing device 、以下PSDと略す)
を用いる。これを用いると視野内の光重心位置に対応し
た電流が出力され、第1実施形態と同様に視野間のコン
トラスト変化を検出できる。I/V変換回路33以降の
回路構成、処理内容については第1実施形態の場合と同
じであるのでその説明は省略する。
【0044】D.第4実施形態 図11(A),(B)に第4実施形態に係る補助投光を
備えた場合の検出装置113のブロック図を示す。第4
実施形態においては、検出装置113の設置環境は自然
光のない状態(照明オフや夜間などの低照度状態の場
合)において補助投光を行なうことができる。検出装置
113から各視野の受光出力のA/D値を取出し、その
値が非常に小さい場合、低照度検出回路から補助投光回
路51へ信号が出力され、LED等の投光素子を駆動し
て検出エリア12へ補助投光を行なう。
【0045】E.第5実施形態 次に上記した各実施形態を用いた自動ドアについて具体
的に説明する。図12はその場合の具体的構成を示す模
式図である。図12を参照して、自動ドア13に検出物
体(人体や物体)15が近づいた場合、検出装置11か
らの出力が制御装置61に入力される。制御装置61か
らの駆動信号が駆動装置62に入力されて自動ドア13
が開閉駆動される。
【0046】F.第6実施形態 次に上記した検出装置11を用いた来客人数カウント装
置を説明する。図13はその場合の具体的構成を示す模
式図である。図13を参照して、検出装置11は店舗な
どの出入口に設定され、人が出入口に入ってきた場合の
み出力回路41から信号が出力され、出入口から出てい
く場合には出力せず、その出力をカウンタ64でカウン
トする。したがって、入ってくる人のみを正確にカウン
トすることができる。
【0047】G.第7実施形態 次に上記した検出装置11を用いた空調装置について説
明する。図14はその場合の構成を示す模式図である。
(A)は装置の取付状態図、(B)は動作を示すブロッ
ク図である。検出装置11は空調装置65に内蔵され、
人が検出エリアのどの位置にいるかを検出する。そして
その位置に応じてその出力を風向制御回路67に入力
し、吹出し口駆動回路68によって吹出し口66を駆動
し、人が存在するところに冷暖気が届くように制御す
る。
【0048】H.第8実施形態 次に本検出装置11を用いたATM70を説明する。図
15(A)はその場合の全体構成を示す模式図であり、
図15(B)は要部を示すブロック図である。検出装置
11はATM70に内蔵され、人が単にATM70の前
を通過したときには出力回路41は所定の信号を出力せ
ず、人が近づいたときのみ所定の信号を出力する。そし
て電源ライン71に設けたスイッチ72でATM70の
電源をオンする。
【0049】I.第9実施形態 次に本発明に係る検出装置11を用いた自動販売機72
について説明する。図16(A)はその場合の外観構成
を示す模式図であり、図16(B)は要部を示すブロッ
ク図である。検出装置11は自動販売機72に内蔵さ
れ、人が通過したときには信号を出力せず、人が近づい
たときのみ信号を出力し、それによって電源ライン73
に設けたスイッチ74で自動販売機の電源をオンする。
【0050】J.第10実施形態 次にこの発明に係る検出装置11を用いたゲーム機につ
いて説明する。図17(A)はその場合の具体的構成を
示す模式図であり、図17(B)は要部を示すブロック
図である。図17を参照して、検出装置11はゲーム機
75に内蔵される。人がゲーム機75の前を単に通過し
たときには出力回路41は所定の信号を出力せず、人が
近づいたときのみ所定の信号を出力してゲームの音楽な
どをスピーカ76を介して流して人を引きつける。
【0051】K.第11実施形態 次のこの発明のさらに他の実施形態について説明する。
図18はこの発明の第11実施形態に係る検出装置の概
略的構成を示す模式図であり、第1実施形態の図1に対
応する。図18を参照して、この実施形態においては、
検出エリア212はたとえば自動ドア13の直前に設け
られた検出エリアcと、検出エリアcに対して自動ドア
13の反対側に設けられた検出エリアbと、検出エリア
c,検出エリアbを挟んだ設けられた2つの検出エリア
a1,a2とを含む。ここで、検出エリアaおよびbは
検出物体が最初に侵入する検出エリアであり、検出エリ
アcは検出物体の進行方向に配置された自動ドア13開
口部付近の検出エリアである。これら検出エリア212
内の検出物体の動きを検出装置211が検出する。
【0052】図19(A)と(B)は上記した検出エリ
ア212とその検出エリア212を構成する複数の視野
との関係を示す図である。図19(A)および(B)を
参照して、検出エリアa1は視野13,14からなり、
検出エリアa2は視野19,20からなる。検出エリア
cは視野15おび17からなり、検出エリアbは視野1
6および18からなる。
【0053】検出エリアa1の外側には視野11,12
が設けられ、検出エリアa2の外部には視野21,22
が設けられている。
【0054】検出装置211は自然光(太陽光や照明
光)を光源とし、検出物体からの反射光または検出物体
がない場合の床面からの反射光を光学系によって受光素
子に集光する。受光素子としては、たとえばCCDリニ
アセンサ、多分割PDアレイなどの多分割受光素子を用
い、光学系にはレンズなどが用いられるのは先の実施形
態と同様である。
【0055】次にこの実施形態の作動原理について図1
9(B)を参照して説明する。図19(B)に示すよう
に、検出エリア212の外側の範囲まで複数の視野(視
野11,12,21,22)が形成されており、自動ド
ア開口部付近の視野を基準視野(視野15および視野1
7)とし、それ以外の視野を基準以外の視野(視野11
〜14,16,18〜22)とし、基準視野と基準以外
の視野間のコントラストを比較する。
【0056】検出物体の検出エリア212への侵入時に
は、最初に侵入する視野は基準視野以外の視野である。
基準視野には最初検出物体が侵入して来ないため、視野
間において大きなコントラスト比が得られる。また、検
出エリア侵入後、ドア開口部まで検出物体が侵入した場
合もコントラストを比較する視野組合わせは同様であ
る。
【0057】すなわち、視野11から12または視野2
2から21への検出物体の移動速度と、視野12から視
野13,14、または視野21から視野19,20への
検出物体の移動速度の変化を検出することによって、検
出物体が自動ドアの方向へ移動しようとしているのか、
または自動ドアの前を単に通過しようとしているのかが
判断できる。検出物体が自動ドアの方向へ進む場合は基
準以外の視野から基準視野へ移動する場合にその速度を
落とすからである。
【0058】したがって、検出エリア侵入前、侵入後の
移動時間計測処理、ドアを通過するかしないかの判別処
理が検出エリア侵入時に終わっており、検出エリアに侵
入したときに出力回路から判別出力が出力できる。
【0059】なお、検出エリアbの外側に視野が形成さ
れていないのは、検出エリアbから検出エリアcへ向か
う検出物体は自動ドアの方向へ移動しているのがわかる
ためである。
【0060】次にこの実施形態に係る検出装置211の
構成について説明する。図20は検出装置211の構成
を示すブロック図であり、第1実施形態の図5に対応す
る。
【0061】この実施形態における検出装置211も基
本的には第1実施形態の検出装置11と同様であるが、
移動速度を検出するために2つの受光素子の出力を得る
必要があるため、光学系231から得られた検出素子P
D1〜PDn、スイッチSW1〜SWn、それに接続さ
れるI/V変換回路233,237〜ピークホールド回
路236,240がそれぞれ2系統設けられている点が
大きく異なっている。ピークホールド回路236,24
0から出力された信号はマルチプレクサ241に入力さ
れ、その後はA/D変換回路251,割算回路252,
比較回路253,しきい値設定回路254等が設けられ
ている点は第1の実施形態と同様である。この実施形態
においては、比較回路253の出力はm回連続カウント
処理回路255へ入力され、次いで移動時間判別回路2
56を経て出力回路257へ出力される。
【0062】次に図20に示した検出装置211の動作
について説明する。図21,図22は増幅回路235に
おける増幅率設定時の受光出力信号の時分割信号タイミ
ングチャート、受光素子からの出力信号、時分割処理後
の出力信号およびピークホールド回路通過後の出力信号
を示すタイミングチャートである。図23は検出時の各
信号を示すフローチャートである。
【0063】増幅率設定方法は、第1実施形態に示した
ように、増幅回路235,239を各増幅率に設定後、
各増幅率で得られたAD変換回路251でのA/D変換
の値をn回平均する。その平均値がA/D値のオーバフ
ロー値(A/D値の上限値、たとえば8ビットのA/D
変換回路251であれば10進数で255)に最も近づ
いたときの増幅率に設定する。
【0064】増幅率設定時に、検出時と同じように時分
割信号のパルス幅を短くした場合、時分割処理後の出力
信号は時分割信号のタイミングごとに変わり、ピークホ
ールド回路236,240通過後の出力信号、A/D値
も変わる。そして、時分割信号のあるタイミングでA/
D値がオーバフローしても平均値はオーバフローしない
ため、その増幅率に設定してしまう。よって検出時にA
/D値が時分割信号のあるタイミングでオーバフロー
し、コントラスト比が変化しないため、検出物体の検出
エリア内の位置を検出できない場合がある。
【0065】そこで、増幅率設定時は、光源である自然
光のピーク値を常に受光できるように、時分割信号幅
(図21のSG31,SG32,…におけるパルス幅)
を自然光の発光周期の1周期(たとえば、蛍光灯の場合
図21の受光素子からの出力信号aに示すように1/
(50・2)Hz=10ms)以上とする。よって、時
分割信号のタイミングと関係なくピークホールド回路通
過後の出力信号、A/D値は一定となる。
【0066】なお、受光素子からの出力信号aは図20
のI/V変換回路233,237からの出力に対応し、
時分割処理後の出力信号bは増幅回路235,239か
らの出力に対応し、ピークホールド通過後の出力信号c
はピークホールド回路236,240からの出力に対応
する。
【0067】また、時分割処理後の出力信号bにおける
V1,V2,…は各基準視野以外の視野11,12,1
3…からの出力信号を示し、基準視野からの信号を表わ
すV51,V52,V53,…は視野11とコントラス
トを比較するときの視野15の出力信号を示し、V52
は視野12とコントラストを比較するときの視野15の
出力信号を示す。
【0068】ピークホールド通過後の出力信号cを参照
して、受光素子からの出力信号aで定まる10msのパ
ルス期間内にすべて同様のピーク値が入っているのがわ
かる。
【0069】また、ピークホールド通過後の出力信号c
におけるPH1,PH2,…は視野11,視野12,等
からのピークホールド回路236,240からの出力値
であり、PH51,PH52,…は視野11とコントラ
ストを比較するときの視野15のピークホールド回路2
36,240からの出力信号を示す。これら出力信号を
表わす記号の内容は図22においても同様である。
【0070】次に、図22、図23および図24を参照
して、検出時の動作について説明する。検出時は、出力
応答時間を短くしたいため時分割信号幅を短くする。こ
の場合、ピークホールド回路通過後の出力信号は、図2
2に示すように時分割信号のタイミングごとに変化する
が、コントラスト比を出力ピーク値のA/D値の割算に
よって求めるため、コントラストが一定であれば割算値
も一定となる。
【0071】また、図21および図22に示すように、
検出時、増幅率設定時ともコントラストを比較する視野
間の時分割信号は同期している。
【0072】次に検出エリア侵入前と侵入後の移動時間
の計測、比較、判別処理と検出物体の移動速度による判
別処理の場合分けについて図22、図23および図24
を参照して説明する。
【0073】検出物体の検出エリア侵入前と侵入後の移
動時間の計測、比較、判別処理は次のように行なう。検
出物体が検出エリアに侵入すると、基準視野と検出物体
が侵入した視野間のコントラスト比が変化するので、そ
れを演算する(図23,S111,S112)。その結
果しきい値設定回路254で設定されたしきい値との比
較を行ない(S113)、しきい値を超え比較出力回路
253がオンし、そのm回連続カウント処理を移動時間
判別回路256で行なう(S114)。m回連続カウン
ト処理とは、比較回路253の出力がm回連続してオン
した場合のみ出力をオンすることである。そしてm回連
続カウント処理回路255の出力がオンした場合(S1
14でYES)、その視野内に検出物体があると判別す
る。
【0074】さらに検出物体が次の視野に侵入すると
(S116)、同様に比較回路253の出力がオンす
る。その後m回連続カウント処理回路がオンを出力し、
移動時間判別回路256は視野内に検出物体があると判
断する。この各視野間のm回連続カウント出力オンの立
上がり時間間隔を計測し(S117)、その時間間隔を
検出物体の視野間の移動時間とする。
【0075】そして、計測した侵入前と侵入後の移動時
間を比較し、(侵入前の移動時間)<(侵入後の移動時
間)である場合、検出物体の移動速度は減速しているた
め、検出物体がドアを通過すると判別する。その結果出
力回路257からの出力をオフ状態からオン状態にす
る。
【0076】また、(侵入前の移動時間)≧(侵入後の
移動時間)である場合、検出物体の移動速度は等速また
は加速であるため、検出物体はドア前を通り過ぎてドア
を通過しないと判別する。したがって、出力回路257
からの出力はオフのままとする。
【0077】また、検出物体の検出エリア侵入前後の移
動速度を判別する別の方法として、検出物体が視野を覆
っていた時間を計測および比較する方法もある。
【0078】(侵入前に視野を覆っていた時間)<(侵
入後に視野を覆っていた時間)である場合、検出物体の
移動速度は減速である。
【0079】(侵入前に視野を覆っていた時間)≧(侵
入後に視野を覆っていた時間)である場合、検出物体の
移動速度は等速または加速である。
【0080】次に上記システムを実際に適用した場合の
問題点の対処について説明する。たとえば、検出物体が
移動途中で静止した場合、侵入前の移動時間が長くな
り、再び検出物体が移動し始めても、静止していた時間
の分だけ移動時間が長くなければ上記したフローから移
動速度が減速していると判別できない。その結果出力回
路257からオンが出力されない。そこで、この実施形
態においては、図23に示した判別処理フローのS11
8、S125に示すように、計測した侵入前の移動時間
taが予め設定された任意の時間tmを超えた場合、計
測した移動時間を強制的にその任意の時間tmに短縮す
る。これによって移動途中で静止した場合の検出を可能
にする。また、検出装置が出力するまでの最大応答時間
=設定された任意の時間tmとなり、最大応答時間を一
定にすることができる。
【0081】次に侵入時の検出エリアによって判別処理
を変える場合について説明する。ここでは侵入時の検出
エリアがaであるかbによって処理を変えている(S1
16以降の処理参照)。
【0082】 (i) 侵入時のエリアがaの場合(S116でa) ドア開閉方向に対し平行方向から検出物体が侵入して来
るので、ドアを通過する場合と通過しない場合がある。
よって、検出物体がエリアaに侵入した場合は、移動時
間の計測、侵入前と侵入後の移動時間比較を行なってか
らドアを通過するかしないかの判別を行なう。
【0083】 (ii) 侵入エリアがbの場合(S116でb) この場合は検出物体がドア開閉方向に対し垂直方向から
侵入して来るので、そのままドアを通過する場合が多
い。よって検出エリアaの場合と違い、移動時間の計測
は行なわず、検出エリアbに検出物体侵入した時点でド
アを通過すると判別し、出力回路257からの出力をオ
フ状態からオン状態にする。
【0084】次に検出エリア内で検出物体が静止したと
きの静止時間、静止エリアによる判別処理の場合分けに
ついて説明する。検出物体が検出エリア侵入後、特定の
エリア内に静止している場合、その静止時間、静止エリ
アによって判別処理を変えている(図24、S122以
降の処理参照)。
【0085】検出エリアaまたはbに静止している場合
は、検出エリア内に置かれた植木などの物体があると考
えられる。したがって、出力回路257からの出力がオ
ン状態のままにな、ドアが開きぱなしなるのを防ぐた
め、検出エリアaまたはbに任意時間以上静止している
と出力回路257からの出力をオン状態からオフ状態に
する。
【0086】検出エリアcに静止している場合は、次の
ように判断する。検出エリアcはドア開口部付近のエリ
アであり、静止している人がドアが閉まって挟まれるの
を防ぐため、静止時間による判別は行なわず静止し続け
ていても出力をオフしない。
【0087】次にこの検出装置211の設置高さ、ドア
開口部の幅に応じた検出エリアの調整について説明す
る。
【0088】検出装置211の設置高さが低く、検出物
体と検出装置211との距離が短い場合、受光視野、受
光間隔が小さくなるため、視野間を跨がって検出物体が
受光視野を覆う割合が大きくなる。その結果、視野間の
コントラスト比が小さくなり、コントラスト変化による
検出物体の有無判別が難しくなる。
【0089】そこで、図25に示すように検出装置21
1に高さ設定機構を設ける。図25を参照して、検出装
置211は一対の受光素子271と、これら受光素子2
71を同時に回転駆動する歯車とこの歯車に噛み合わさ
れた設置高さ設定スイッチを有するラックを含む。検出
装置211の設置時に、設置高さに応じて設置高さ設定
スイッチ273を切換えることにより、レンズ272お
よび受光素子271を含む光学系配置を変えることがで
きる。その結果、受光視野の傾き角の調整が可能にな
り、検出物体と検出装置211との距離が短くてもコン
トラスト比の大きい視野配置を得ることができる。図2
6は検出エリアとドアとの位置関係を示す図である。ド
アの開口部は図25(A)に示すような両開きドア27
4と(B)に示すような片開きドア275の2種類に分
けられる。両開きドア274ではドアが両側に開き、片
開きドア275では片側のみに開く。両開き、片開きで
はドア開口部の幅が異なり、検出物体がドア通過時に侵
入する範囲も変わる。検出エリア内に人が絶対侵入しな
い視野ができてもその部分が無駄になるため、そのよう
な視野を設けないようにする。
【0090】具体的には、検出装置211に図示のない
両開き、片開き設定スイッチを設け、その設定スイッチ
を切換えることにより、両開きドアの場合は図26
(A)の検出エリア281、片開きドア275の場合は
図26(B)の検出エリアを処理するように切換える。
こうすることによって、人が侵入するエリアと受光信号
が処理する検出エリアが一致するようになる。
【0091】次にこの実施形態の変形例について説明す
る。上記実施形態においては、受光素子数を視野の数に
合わせた場合について説明した。これに対し、受光視野
をスキャンすることによって受光素子数を減らすことが
できる。受光視野をスキャンできる光学系を図27に示
す。図27を参照して、受光視野スキャン光学系260
は受光視野をスキャンするためのポリゴンミラー261
と、ポリゴンミラー261によってスキャンされた受光
視野を光学素子(レンズ)263を介して受講する受光
素子264とを含む。ポリゴンミラー261はモータ2
62で駆動される。
【0092】受光素子264に集光される受光視野は、
ポリゴンミラー261の回転で角度を変えられ、検出エ
リア内をスキャンし複数視野が1つの受光素子に形成さ
れる。また、受光視野の検出エリア内の位置を検出する
ため、ポリゴンミラー261にエンコーダを設け、ミラ
ーの回転角検出を行なう。この構成により、受光素子数
を低減でき、検出装置211の低コスト化が図れる。
【0093】なお、上記実施形態においては、本発明に
係る検出装置を特定の装置の作動開始信号として用いる
例について説明したが、これは例に限らず、任意の無人
自動装置について適用されるのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る検出装置の概念を示す模式図で
ある。
【図2】検出エリア内の視野の配置を示す図である。
【図3】反射鏡を用いた光学系を示す模式図である。
【図4】集光レンズを用いた光学系を示す模式図であ
る。
【図5】検出装置の具体的構成を示すブロック図であ
る。
【図6】検出装置を構成する各回路からの出力信号を示
すタイミングチャートである。
【図7】検出装置を構成する各回路からの出力信号を示
すタイミングチャートである。
【図8】検出装置の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図9】第2実施形態に係る検出装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図10】第3実施形態に係る検出装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図11】補助投光器を備えた検出装置を示す図であ
る。
【図12】本発明に係る検出装置を用いた自動ドアの構
成を示す模式図である。
【図13】本発明に係る検出装置を用いた来客人数カウ
ント装置を示す模式図である。
【図14】本発明に係る検出装置を用いた空調装置の図
である。
【図15】本発明に係る検出装置を用いたATMを示す
図である。
【図16】本発明に係る検出装置を用いた自動販売機の
構成を示す図である。
【図17】本発明に係る検出装置を用いたゲーム機を示
す図である。
【図18】第11実施形態に係る検出装置の検出エリア
を示す図である。
【図19】検出エリアと視野との関係を示す図である。
【図20】第11実施の形態における検出装置の具体的
構成を示すブロック図である。
【図21】増幅率設定時の時分割出力信号を示すタイミ
ングチャートである。
【図22】検出時の時分割出力信号を示すタイミングチ
ャートである。
【図23】第11実施の形態における動作を説明するフ
ローチャートである。
【図24】第11実施の形態における動作を説明するフ
ローチャートである。
【図25】設置高さ設定スイッチを示す模式図である。
【図26】ドアの形式と検出エリアとの関係を示す図で
ある。
【図27】スキャン光学系の構成を示す模式図である。
【符号の説明】
11 検出装置 12 検出エリア 13 自動ドア 14 照明 15 検出物体(人体) 21 集光レンズ 22 受光素子 23 凹面反射鏡 24 反射鏡中心軸 25 光軸 31 光学系 32 発振回路 33 I/V変換回路 34 アッテネータ 35 増幅回路 36 P/H回路 37 A/D変換回路 38 演算回路 39 比較回路 40 判別回路 41 出力回路 42 しきい値設定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01V 8/12 H01H 35/00 M H01H 35/00 H03K 17/94 E H03K 17/94 G01V 9/04 J

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自然散乱光を光源とし、検出物体または
    背景物体からの光を受光することによって検出物体を検
    知する光パッシブ方式の検出装置であって、 複数の受光素子と、前記検出物体または背景物体からの
    光を前記受光素子に集光する光学系により複数の視野を
    持つ検出エリアを構成する受光手段と、 前記複数の視野間のコントラスト変化を演算する演算手
    段と、 前記演算手段による演算結果と所定のしきい値を比較す
    る比較手段と、 前記複数の視野のうちの前記コントラストの変化した視
    野の位置およびその時間間隔により前記検出物体の移動
    方向および時間を判別する判別手段とを含む検出装置。
  2. 【請求項2】 自然散乱光を光源とし、検出物体または
    背景物体からの光を受光することによって検出物体を検
    知する光パッシブ方式の検出装置であって、 複数の受光素子と、前記検出物体または背景物体からの
    光を前記受光素子に集光する光学系により複数の視野を
    持つ検出エリアを構成する受光手段と、 前記検出エリア内の複数の視野内の光重心位置の変化を
    演算する演算手段と、 前記演算手段による演算結果と所定のしきい値を比較す
    る比較手段と、 前記光重心位置が変化した視野の位置および変化した時
    間間隔により検出物体の移動方向および時間を判別する
    判別手段とを含む、検出装置。
  3. 【請求項3】 前記検出エリアが前記検出物体の前記検
    出エリアへの侵入を検知する第1の複数視野と、前記第
    1の複数視野の内側で前記検出物体の進行方向に配置さ
    れた第2の複数視野とで構成される、請求項1または2
    に記載の検出装置。
  4. 【請求項4】 前記検出装置は前記複数の受光素子から
    の出力を増幅する増幅手段を含み、 前記複数の受光素子への電源供給を非同期のパルス信号
    で行なうことにより、前記受光素子からの出力信号を時
    分割し、1系統の前記増幅手段で時系列処理する、請求
    項1または3に記載の検出装置。
  5. 【請求項5】 前記受光素子からの出力信号の時系列処
    理の順序が、前記検出物体の前記検出エリアへの侵入を
    検知する前記複数の視野から前記被検出物体の進行方向
    に配置された複数視野への順である、請求項4に記載の
    検出装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の視野を形成する光学系が反射
    鏡と受光素子で構成され、前記反射鏡の光軸に対して垂
    直方向に前記受光素子をオフセットした構成である、請
    求項1または2に記載の検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または2に記載の検出装置を扉
    の開閉に用いた扉開閉装置であって、 前記判別手段が前記検出物体が前記扉の方向へ進むと判
    別した場合にのみ、前記扉を開くよう前記扉を制御する
    制御手段を含む、扉開閉装置。
  8. 【請求項8】 請求項1または3に記載の検出装置を用
    いて他の装置の駆動を制御する制御装置であって、 前記判別手段が前記検出物体が前記他の装置の方向に進
    むと判断した場合にのみ前記他の装置を駆動するよう制
    御する、制御装置。
  9. 【請求項9】 第1の検出エリアでの検出物体の移動時
    間を検出する第1移動時間検出手段と、 前記第1の検出エリアに隣接する第2の検出エリアでの
    前記検出物体の移動時間を検出する第2移動時間検出手
    段と、 前記第1移動時間検出手段と第2移動時間検出手段とが
    検出したそれぞれの移動時間を比較する比較手段と、 前記比較手段の比較結果に基づいて、前記検出物体の移
    動状態を判別する手段とを含む、検出装置。
  10. 【請求項10】 前記第2検出エリアは前記第1検出エ
    リアで囲まれ、 第2移動時間検出手段が前記検出物体が前記第2検出エ
    リア内で静止していると判断したときは、前記検出装置
    を作動状態に保つ制御手段をさらに含む、請求項9に記
    載の検出装置。
  11. 【請求項11】 前記第1検出エリアおよび第2検出エ
    リアはそれぞれ複数の視野から構成され、 前記複数の視野をスキャンするスキャン手段と、 前記スキャン手段のスキャンによって前記複数の視野間
    のコントラストを判別する判別手段とを含む、請求項9
    に記載の検出装置。
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