JPH10274315A - コーナー部のプレスによる成形方法 - Google Patents

コーナー部のプレスによる成形方法

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JPH10274315A
JPH10274315A JP8125797A JP8125797A JPH10274315A JP H10274315 A JPH10274315 A JP H10274315A JP 8125797 A JP8125797 A JP 8125797A JP 8125797 A JP8125797 A JP 8125797A JP H10274315 A JPH10274315 A JP H10274315A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
press
thickness
impeller shell
corner
impeller
Prior art date
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Pending
Application number
JP8125797A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Mizobuchi
直樹 溝淵
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Exedy Corp
Original Assignee
Exedy Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Exedy Corp filed Critical Exedy Corp
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Priority to KR1019980010970A priority patent/KR100279508B1/ko
Priority to US09/050,092 priority patent/US5996391A/en
Priority to FR9803974A priority patent/FR2761442A1/fr
Priority to DE19814361A priority patent/DE19814361B4/de
Publication of JPH10274315A publication Critical patent/JPH10274315A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インペラシェル内周部分のコーナー部の板厚
減少を抑えることのできるプレス成形の方法を提供し、
強度や剛性を保持したまま素材板厚を薄くできるように
して、生産コストの低下及びトルクコンバータの軽量化
を図る。 【解決手段】 トルクコンバータ1のインペラシェル4
aの内周コーナー部43の成形方法は、素材にプレスに
よる曲げ加工を行う成形方法であって、第1工程と、第
2工程とを備えている。第2工程では、仕上げプレスを
行う。第1工程では、第2工程の前に、仕上げプレスに
おいて内周コーナー部43が素材の厚み方向に交差する
向きに圧縮力を受けるような形状となるように、素材を
プレスする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コーナー部のプレ
スによる成形方法、特にトルクコンバータのインペラシ
ェルの内周部分のコーナー部のプレスによる成形方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】トルクコンバータは、3種の羽根車(イ
ンペラ,タービン,ステータ)を内部に有し、内部の作
動油によりトルクを伝達する装置である。インペラはエ
ンジン側の回転体に連結されたフロントカバーに固定さ
れており、インペラからタービンに流れる作動油により
トルクがトランスミッション側に伝えられる。
【0003】このトルクコンバータの構成部品であるイ
ンペラのインペラシェルはプレスによって成形されてい
るものが多い。このインペラシェルは、図1に示すイン
ペラシェル4aのような形状のものであり、通常、板厚
が3〜5mmで、内周部に半径5〜6mmの湾曲部分が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような形状を有
するインペラシェルをプレス成形する場合、内周部の湾
曲部分において板厚が減少する。この減少の割合は素材
の板厚に対して15〜20%である。このインペラシェ
ルは、フロントカバーとともにトルクコンバータの作動
油室を構成するものであり、作動油の内圧が作用する。
したがって、インペラシェルの板厚が部分的にでも薄く
なると、トルクコンバータが膨らむように変形して損傷
や部品の脱落などの不具合が発生する恐れがある。この
ような板厚減少による強度及び剛性の低下に起因する不
具合を回避するために、従来は素材の板厚を厚くしてい
る。
【0005】しかし、この素材板厚の増加は、生産コス
トのアップにつながるとともに、トルクコンバータの重
量増加を引き起こす。本発明の課題は、コーナー部の板
厚減少を抑えることのできるプレス成形の方法を提供
し、強度や剛性を保持したまま素材板厚を薄くできるよ
うにして、生産コストの低下及びトルクコンバータの軽
量化を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のコーナ
ー部の成形方法は、素材にプレスによる曲げ加工を行う
際のコーナー部の成形方法であって、第1工程と、第2
工程とを備えている。第2工程では、仕上げプレスを行
う。第1工程では、第2工程の前に、仕上げプレスにお
いてコーナー部が素材の厚み方向に交差する向きに圧縮
力を受けるような形状となるように、素材をプレスす
る。
【0007】従来では、プレス成形中のコーナー部に
は、厚み方向に交差する向きに引っ張りの内部応力が作
用する。このため、コーナー部が延びることによりコー
ナー部の板厚が減少する。ここでは、仕上げプレスを行
う前の工程において、仕上げプレスにおいてコーナー部
が素材の厚み方向に交差する向きに圧縮力を受けるよう
な形状に素材を成形している。このため、仕上げプレス
工程においてコーナー部の板厚が減少することが抑制さ
れる。これにより、従来に較べ、コーナー部の強度や剛
性を保持したまま素材の板厚を薄くすることができ、生
産コストが低下する。
【0008】請求項2に記載のコーナー部の成形方法
は、請求項1に記載のコーナー部の成形方法であって、
トルクコンバータのインペラシェルの内周部分のコーナ
ー部を成形する。ここでは、インペラシェルの形状にお
いて曲げ寸法が小さく曲げ加工による板厚減少の大きい
内周部のコーナー部に対して、請求項1に記載のコーナ
ー部の成形方法を採用している。これにより、インペラ
シェルの板厚を薄くすることが可能となり、強度や剛性
を確保しつつ、生産コストが低下し、トルクコンバータ
が軽量となる。
【0009】請求項3に記載のコーナー部の成形方法
は、請求項2に記載のコーナー部の成形方法において、
成形するインペラシェルの板厚に対して仕上げプレスさ
れた半径6mm以下のコーナー部の板厚の減少率が10
%以下である。この条件でのコーナー部の板厚減少の割
合は、従来では15〜20%である。これに対し、本発
明の成形方法によれば10%以下とすることができ、こ
の分だけ板厚の薄い素材を使用することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態によ
って成形されたインペラシェル4aを含むトルクコンバ
ータ1を示している。ここでは、O−Oがトルクコンバ
ータ1の回転軸であり、図の左側にエンジン(図示せ
ず)が配置され、図の右側にトランスミッション(図示
せず)が配置されている。
【0011】このトルクコンバータ1は、エンジン側の
クランクシャフトからトランスミッションのメインドラ
イブシャフトにトルクを伝達するための機構であり、主
として、エンジン側のクランクシャフトにフレキシブル
プレートを介して連結されるフロントカバー3と、イン
ペラシェル4aを含むインペラ4と、タービン5と、ス
テータ6とから構成されている。フロントカバー3とイ
ンペラ4のインペラシェル4aとは外周部で溶接され、
両者で作動油室を形成している。
【0012】インペラ4は、インペラシェル4aと、イ
ンペラシェル4aの内側に固定された複数のインペラブ
レード4bと、インペラシェル4aの内周端に固定され
ているインペラハブ4cとから構成されている。インペ
ラシェル4aは、本体部41と、外周接続部42と、内
周コーナー部43とから構成される。本体部41は、タ
ービン5に対向するように配置される。外周接続部42
は、本体部41の外周側に形成され、フロントカバー3
に固定される。内周コーナー部43は、本体部41の内
周側に形成され、インペラハブ4cと固定される。この
インペラシェル4aの内周コーナー部43の成形方法に
ついては後述する。
【0013】タービン5は、作動油室内でインペラシェ
ル4aの本体部41と対向するように配置されており、
主に、タービンシェル5aと、タービンシェル5aに固
定された複数のタービンブレード5bとから構成されて
いる。タービンシェル5aの内周端には、トランスミッ
ション側から延びるメインドライブシャフトと連結する
ためのスプライン孔8aを有するタービンハブ8が固定
されている。
【0014】ステータ6は、インペラ4とタービン5と
の間に配置されており、ワンウェイクラッチ7を介し
て、トランスミッションのハウジングに固定されたステ
ータシャフトに固定されている。次に、トルクコンバー
タ1の動作について説明する。エンジン側のクランクシ
ャフトからのトルクは、図示しないフレキシブルプレー
トからフロントカバー3に入力される。このトルクはイ
ンペラシェル4aに伝達される。これにより、インペラ
4が回転し、作動油がインペラシェル4a側からタービ
ン5側へと流れる。この作動油の流れによってタービン
5が回転し、タービン5のトルクはタービンハブ8を介
してメインドライブシャフトに出力される。
【0015】次に、インペラシェル4aの内周コーナー
部43の成形方法について説明する。まず、素材である
板材から切り出した円板形状の薄板鋼板を予備的にプレ
スすることによって、図2に示すインペラシェル4aの
形状に成形する。次に、図2及び図3に示す金型61及
び金型62を使用して、プレスによる仕上げ成形を行
う。ここでは、図2に示すように、金型62に載置され
たインペラシェル4aに対して金型61を押し下げるこ
とによって成形を行う。この仕上げ成形では、インペラ
シェル4aが成形されていくときに、内周コーナー部4
3付近がインペラシェル4aの厚み方向と直交する向き
に圧縮される(図2の矢印の向きに力が作用する)。こ
れにより、図3に示す仕上げプレス成形後の内周コーナ
ー部43については、その板厚の減少が少ない。このた
め、インペラシェル4aの素材の板厚を薄くすることが
でき、インペラシェル4aの強度や剛性を確保しつつト
ルクコンバータ1の重量が減る。
【0016】なお、従来のように、仕上げプレスにおい
て内周コーナー部43に圧縮力が作用しない場合には、
素材の板厚3.85mmを半径寸法5mmに曲げプレス
成形した場合の成形後の板厚は、3.11mmとなり約
19%の板厚減少となる。これに対し、本実施形態の成
形方法を採れば、同じように素材の板厚3.85mmを
半径寸法5mmに曲げプレス成形した場合の成形後の板
厚は、3.57mmとなり約7%の板厚減少にとどま
る。また、本実施形態の成形方法で素材の板厚3.85
mmを半径寸法5.5mmに曲げプレス成形した場合の
成形後の板厚は、3.76mmとなり約2%の板厚減少
にとどまる。
【0017】
【発明の効果】本発明では、第2工程における仕上げプ
レスの前に第1工程を設け、この第1工程で仕上げプレ
スにおいてコーナー部が素材の厚み方向に交差する向き
に圧縮力を受けるような形状に素材を成形しているた
め、第2工程の仕上げプレスにおいてコーナー部の板厚
が減少することが抑えられ、従来に較べて、コーナー部
の強度及び剛性を保持したまま素材の板厚を薄くするこ
とができ、生産コストの低下及び軽量化が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態により成形されたインペラ
シェルを含むトルクコンバータの縦断面概略図。
【図2】仕上げプレス図。
【図3】仕上げプレス図。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ 4a インペラシェル 43 内周コーナー部(コーナー部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】素材にプレスによる曲げ加工を行う際のコ
    ーナー部の成形方法であって、 仕上げプレスを行う第2工程と、 前記第2工程の前に、前記仕上げプレスにおいて前記コ
    ーナー部が前記素材の厚み方向に交差する向きに圧縮力
    を受けるような形状となるように、前記素材をプレスす
    る第1工程と、を備えたコーナー部の成形方法。
  2. 【請求項2】トルクコンバータのインペラシェルの内周
    部分のコーナー部を成形する、請求項1に記載のコーナ
    ー部の成形方法。
  3. 【請求項3】前記インペラシェルの板厚に対して仕上げ
    プレスされた半径6mm以下の前記コーナー部の板厚の
    減少率が10%以下である、請求項2に記載のコーナー
    部の成形方法。
JP8125797A 1997-03-31 1997-03-31 コーナー部のプレスによる成形方法 Pending JPH10274315A (ja)

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KR1019980010970A KR100279508B1 (ko) 1997-03-31 1998-03-30 프레스가공에 의한 토크 컨버터의 코너부 형성방법
US09/050,092 US5996391A (en) 1997-03-31 1998-03-30 Method of forming a corner portion of a torque converter by press working
FR9803974A FR2761442A1 (fr) 1997-03-31 1998-03-31 Procede de formation d'une partie en coin d'un convertisseur de couple par un formage a la presse
DE19814361A DE19814361B4 (de) 1997-03-31 1998-03-31 Umformverfahren zur Herstellung eines Kantenbereichs eines Bauteils eines Drehmomentwandlers

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