JPH10273792A - ダイヤフラムの流れ抵抗の調整方法 - Google Patents

ダイヤフラムの流れ抵抗の調整方法

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JPH10273792A
JPH10273792A JP9334068A JP33406897A JPH10273792A JP H10273792 A JPH10273792 A JP H10273792A JP 9334068 A JP9334068 A JP 9334068A JP 33406897 A JP33406897 A JP 33406897A JP H10273792 A JPH10273792 A JP H10273792A
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diaphragm
dispersion
fluorine
contg
flow resistance
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JP9334068A
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Holger Dr Friedrich
ホルガー、フリードリヒ
Klaus-Dieter Dr Hoppe
クラウス−ディーター、ホペ
Bernd Dr Leutner
ベルント、ロイトナー
Dieter Dr Schlaefer
ディーター、シュレファー
Kurt Hecky
クルト、ヘキー
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BASF SE
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    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B13/00Diaphragms; Spacing elements
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B15/00Operating or servicing cells

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  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 経済的で、さらに信頼できるダイヤフラムの
流れ抵抗の調整方法を提供すること、特にアルカリ塩化
物電気分解から得られる再循環重合体ダイヤフラムの流
れ抵抗の調整方法を提供すること。 【解決手段】 繊維材料に基づくダイヤフラムを、その
製造中或いは製造後に、弗素含有成分を含む分散液及び
所望によりZrO2 の前駆体を含む溶液で処理する工程
を含むダイヤフラムの流れ抵抗を調整する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイヤフラムの流
れ抵抗を調整する方法に関し、特にアルカリ塩化物電気
分解から得られる重合体ダイヤフラムの流れ抵抗を調整
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤフラムの品質は、それを通過する
流れの抵抗で決まり、このため電解槽中のブライン
(例、塩水)がダイヤフラムを流れることができる速度
で決定される。ダイヤフラムの抵抗が高ければ高いほ
ど、ダイヤフラムを通過するブラインの単位時間当たり
の流速は小さくなり、アルカリ塩化物(塩化−アルカ
リ)電気分解の場合では、得られる水酸化ナトリウムの
濃度がより高くなる。一方、水酸化ナトリウムは濃度が
上昇することなく結晶化するので、その濃度は余り高く
なることはなく、これがこの方法における技術的に困難
なところである。アルカリ塩化物電気分解の場合、約1
2〜13重量%が最高であると考えられる。
【0003】特に、再循環或いは再生産されたダイヤフ
ラムの場合、再生したダイヤフラムは元のダイヤフラム
とは異なった流れ抵抗を有することがある。これらの再
循環或いは再生産されたダイヤフラムの流れ抵抗は、特
に元のダイヤフラムより低下する傾向にある。これは、
電気分解中に、アノード(陽極)隔室からカソード(陰
極)隔室に一定の圧力で押し出された塩化ナトリウム溶
液が、元の材料から作製されたダイヤフラムの場合より
も再使用材料から作られたダイヤフラムの場合におい
て、しばしばダイヤフラムをより速く通過することが起
こることを、意味する。アルカリ塩化物電気分解におい
ては、このことは希釈アルカリ溶液の量を大きくする。
このような大量の希釈アルカリ溶液により、後に、装置
とエネルギーの両方をさらに追加して使用せざるを得な
くなる。従って、このような再循環或いは再生産された
ダイヤフラムの性能は、元のダイヤフラムより劣ってい
る。元の重合体ダイヤフラムの場合でさえ、流れ抵抗
は、例えば、アスベストダイヤフラムより低い。このた
め、重合体ダイヤフラムは、条件付きで無ければアスベ
ストダイヤフラムと取り替えることはできない。
【0004】DE−A−19500871には、特に、
再循環後、元のダイアフラムの微小繊維或いは繊維が直
径及び長さ共に小さくなった重合体ダイヤフラムを再循
環する方法が記載されている。再循環繊維を用いると、
浸透性が元のダイヤフラムより大きくなったダイヤフラ
ムが得られる。ダイヤフラムを堆積させる際に、特定の
粒子径分布を持つ酸化ジルコニウムを、スラリーの中に
混合することが提案されている。しかしながら、この方
法では、再循環ダイアフラムが部分的に密閉されること
となる。
【0005】DE−C−3629820には、ダイヤフ
ラムの希望する浸透性となるように官能基を有する、有
機重合体繊維、微小繊維(フィブリル)或いは単繊維
(フィラメント)を順に混合する、アスベストの無い元
のダイヤフラムの製造方法が記載されている。これによ
り、ダイアフラムの浸透性は向上する。
【0006】DE−C−4143172には、塩素とア
ルカリ金属の水酸化物の製造方法が記載されている。ダ
イヤフラムの希望の浸透性及び希望の力効率を達成する
ため、充分な量のクレーが加えられる。
【0007】DE−A−4143173には、繊維材料
から製造され、アノード側に堆積しセメントで結合した
た無機耐火粒状材料の被覆層を少なくとも一層有するア
ルカリ塩化物電解槽用液体浸透性ダイヤフラムが記載さ
れている。特に酸化ジルコニウムはダイヤフラムの繊維
マトリックス内の空隙に付加されて存在し得る。
【0008】EP−B−0412917には、重合体ダ
イヤフラム、その製造方法、及びこのようなダイヤフラ
ムとカソード素子との結合が記載されている。
【0009】WOの内容は、ダイヤフラムの浸透性を減
少させる方法に関するものである。この方法では、電解
槽を始動する前に、陽極液(アノライト)に溶解するア
ルミニウム化合物などの両性物質がアルカリ塩化物ダイ
ヤフラムの陽極液に添加される。さらに、ダイヤフラム
の浸透性を変化させる非両性無機材料を添加することも
できる。これらの化合物の例としては、マグネシウム化
合物、ジルコニウム化合物、クレー及びその混合物であ
る。
【0010】US−4680101には、浸透性に影響
を与えるために、ポリチタン酸、ポリジルコン酸又はポ
リ珪酸のような高分子金属酸化物をダイヤフラム上に堆
積させるとの記載がある。このような添加は、実際の電
解槽で行うことができる。
【0011】WO98/16217には、電解槽用のダ
イヤフラム及びその製造方法が記載されている。PTF
E繊維、PTFE分散液及びタルクを格子状構造上に堆
積させ、乾燥、焼結後、ダイヤフラムを得る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、さら
に経済的で、さらに信頼できるダイヤフラムの流れ抵抗
の調整方法を提供すること、特にアルカリ塩化物電気分
解から得られる再循環(或いは再利用)重合体ダイヤフ
ラムの流れ抵抗の調整方法を提供することにある。さら
に、このように再循環されたダイヤフラムを提供するこ
とも目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、繊維材料に
基づくダイヤフラムを、その製造中或いは製造後に、弗
素含有分散液で処理する、即ち弗素含有成分を含む分散
液及び所望によりZrO2 の前駆体を含む溶液で処理す
る工程を含むダイヤフラムの流れ抵抗を調整(修正)す
る方法により達成される。
【0014】
【発明の実施の形態】上記処理は、例えば、(電解槽
の)電力を入れる前に、浸漬により、或いは弗素含有成
分を含む分散液からなる水溶液をアノード側からカソー
ド側にダイアフラムを介して流して、この溶液をダイヤ
フラムを通過させることにより行うことができる。この
ように、好ましく再循環されたダイヤフラムは封鎖が可
能であり、ダイヤフラムの流れ抵抗を増加させることが
できる。再循環繊維のダイヤフラムの平均細孔径(DI
N66133に従って決定される)が1μmを超える限
り、6〜20μmの範囲でさえ、これは驚くべきことで
あり、そしてそれ故弗素含有分散液の分散粒子はダイヤ
フラムを流れるであろうことは推測し得る。このこと
は、元のダイヤフラム及び、特に好ましくは再循環ダイ
ヤフラムの両方の流れ抵抗を、より正確に設定、特に増
加的に設定することを可能にする。ZrO2 の前駆体
は、特に、ZrOCl2 、Zr(OR)4 (RはC1
12アルキル基)及び/又はZrCl4 であり得る。
【0015】本発明のさらに好ましい態様は、弗素含有
成分を含む分散液を、繊維からの再循環ダイヤフラムの
製造中に添加する態様で、特にそのスラリーに添加する
方法である。再循環ダイヤフラムの製造において、例え
ば、粉末にされ、洗浄された繊維を加工して、さらにダ
イヤフラムを製造する(好ましくは減圧下堆積(vacuum
deposition) により)ためのスラリーを形成させる。こ
のスラリーは、さらに希釈剤、塩化ナトリウム、水酸化
ナトリウム、殺菌剤、種々の界面活性剤及び消泡剤を含
むことができる繊維の水性スラリーであることが好まし
い。弗素含有分散液は、攪拌しながらこのスラリーに加
えることが好ましい。上記減圧下堆積により得られるダ
イヤフラムは、弗素含有分散液を使用せずに製造される
ものに比べて、浸透性が幾分劣っている。
【0016】本発明の方法の別の態様では、ダイヤフラ
ムの処理は電気分解の間、好ましくはアルカリ塩化物電
気分解の間に行われる。これにより、ダイヤフラムの流
れ抵抗を、ダイヤグラフを再循環することなしで、即
ち、電解槽から除去され、粉砕され、洗浄、スラリー化
そして再蒸着することなしに、調整することが可能とな
る。従って、再生ダイアフラムの流れ抵抗は、元の場所
で調整することも可能である。特に好ましくは、製造中
或いは再循環段階中に、特に電気分解中に、弗素含有分
散液で処理されたダイヤフラムの流れ抵抗を、続いて調
整し、そしてこのようにして、その後もっと正確に設定
することが可能である。
【0017】この目的のために、分散液は水性媒体で希
釈されることが好ましく、得られる分散液或いはジルコ
ニウム含有液はダイヤフラム上に、例えば、それがゆっ
くり移動するようにして、付与される。特に好ましい態
様は、電解中に、分散液或いはジルコニウム含有液を電
解槽に送りがら、或いは陽極液に加えながら、ダイヤフ
ラムを分散液或いはジルコニウム含有液で処理する態様
である。
【0018】このように処理されたブラインは、電気分
解の間ダイヤフラムを介して押し出されることが好まし
い。そしてこのダイヤフラムを通過する流速は、短時間
(即ち、数分から数時間)で所望の値になるように調
整、好ましくは減少、される。
【0019】分散液に存在する弗素含有成分としては、
弗素含有重合体(弗素樹脂)、即ち有機弗素含有重合体
が好ましく、特にPVDF(ポリ二弗化ビニリデン)、
PFA(ペルフルオロアルコキシポリマー;perfluor a
lkoxy polymers)又はポリクロロフルオロエチレン(ポ
リ塩化弗化エチレン)を挙げることができ、PTFE
(ポリ四弗化エチレン)が最も好ましい。この分散液
は、水分散液であることが特に好ましく、その固形分濃
度は20〜80重量%が好ましく、特に50〜70重量
%が好ましい。PTFE分散液の場合、固形分はPTF
E分である。
【0020】本発明のさらに好ましい態様において、分
散液の弗素含有成分の固形物は、0.10〜0.5μm
の範囲、好ましくは0.15〜0.4μm、特に0.2
〜0.3μmに、極大値を有する粒度分布を持つ。この
ような粒径の固体粒子を含む分散液は、これまで、6〜
20μmの再循環ダイヤフラムの平均細孔径を封鎖する
のに適しているとは思われていなかった。これらの分散
粒子はダイヤフラムを通過するであろうと考えられてい
た。しかしながら、これらの分散液を使用することがで
きることを見出した。元のダイヤフラムの細孔径分布は
0.2〜0.5μmに極大値を有し、8〜20μmによ
り小さい極大値を有する。再循環材料のダイヤフラムは
0.2〜0.5μmに細孔径の極大値を有するけれど
も、このようなダイヤフラムはほとんど、二個の極大
値、例えば10〜20μm及び100〜300μmを有
している。これらのより大きい細孔は、元のダイヤフラ
ムに比較して、再循環材料のダイヤフラムの浸透性がよ
り大きいことのほとんどの原因となると考えられる。1
μm未満の直径を有する粒子によってダイヤフラムを封
鎖することができることが見出された。
【0021】本発明の方法のさらに好ましい態様は、分
散液を、使用前に、水溶液、好ましくは塩化ナトリウム
溶液で希釈する方法である。これにより、分散液の浸透
及び混合の挙動を処理されるべきダイヤフラムの環境に
合わせることができる。
【0022】本発明のさらに好ましい別の態様は、分散
液が非イオン界面活性剤を、0.1〜10重量%、好ま
しくは3〜6重量%の量で含む態様である。界面活性剤
は分散液の安定性を調整することができる。ダイヤフラ
ムは、ダイヤフラムの表面挙動を再び調整するために、
追加の工程で同様に界面活性剤で処理することができ
る。この処理は2回目の界面活性剤処理であっても良
い。さらに、湿潤性もこの処理により向上し得る。
【0023】本発明の方法のさらに好ましい態様とし
て、分散液は4〜11のpH、特に8〜11のpHを有
する態様である。
【0024】仮に分散液をダイヤフラムの製造中に使用
した場合、使用される分散液中の固形分量、特にPTF
E量、はダイヤフラムの繊維材料に対して一般に0.1
〜30重量%、好ましくは0.5〜10重量%、特に3
〜7重量%の範囲が好ましい。これらの百分率の計算は
繊維重量対する純粋な固形分又はPTFEの重量に基づ
いている。
【0025】仮に最終のダイヤフラムを、初めて或いは
再び分散液で処理した場合、使用される分散液中の固形
分量、特にPTFE量、は一般にダイヤフラムの面積の
30〜500g/m2 、好ましくは50〜300g/m
2 、特に100〜200g/m2 の範囲が好ましい。
【0026】本発明の別の目的は、特に、本発明の方法
によって製造或いは処理されたダイヤフラムにより達成
される。
【0027】本発明を、下記の実施例により明らかに
し、そして本発明の有利な態様について記載、説明す
る。
【0028】図は、実施例から得られたグラフを示す。
即ち;図1は、実施例3の束(flux)対時間曲線を示し、
そして図2は、実施例4の束対時間曲線を示す。
【0029】図1は、60%PTFE分散液による処理
前及び処理後にダイヤフラムを通過するブライン(300g/
l NaCl) の束D(l/m2 h)、対時間Z( 時間) を示す。矢
印で示された時間で、42g/m2 のPTFE分散液
を、それぞれ加えた。
【0030】図2は、再循環ダイヤフラムを通過するブ
ライン(300g/l NaCl) の束D(l/m2h)、対時間Z( 時間)
を示す。矢印で示された時間で、42g/m2 のPT
FE分散液を2回それぞれ加え、その後84g/m2
PTFE分散液を2回それぞれ加えた。
【0031】
【実施例】
[実施例1]再循環繊維を使用し、その繊維スラリーに
PTFE分散液を加えことによるダイヤフラムの製造 固形分76.2%の湿潤繊維材料を用いてダイヤフラム
を製造し、DE−A−19500871に記載のものを
得た。さらに使用したスラリー溶液は、12.5kgの
水、26.25gのポリサッカライドに基ずく希釈剤、
26.25gのプロキセルGXL(ProxelR CXL; ICI
社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンを活性
成分として含む殺菌剤)及び3.1gのシリコーンアン
チフォームDC10010A(silicone antifoam DC100
10A ;ダウ・コーニング社製)を混合し、次いでウルト
ラツラックス(Ultraturrax) を用いて均質化することに
より得られる。
【0032】スラリーは、434gの上記スラリー溶
液、1gのゾニルFSN(ZonylR FSN ;デュポン社製、
非イオン弗素化界面活性剤)34.4gのNaCl及び
37gの再循環繊維、を15分間激しく攪拌し、50%
濃度のNaOHを用いてそのpHを11.3に調整する
ことにより得られる。
【0033】続いて、下記の予め作製された懸濁液;即
ち、5gのZrO2 (CFスーパーHM(CF Super H
MR);5μm未満の粒子約10%、1.1μm未満の粒
子約50%、3.9μm未満の粒子約90%、Z−Te
ch社製)、3gのPTFE分散液(濃度60%;ホス
タフロンTFX5050(Hostaflon TFX 5050、約5%
の非イオン界面活性剤を含み、pH9を有し、そして約
0.2μmに極大値を有する粒子径分布を持つPTFE
60%濃度分散液、ヘキスト社製)を15gの脱イオン
水に懸濁させたもの、を攪拌しながら加える。
【0034】上記繊維スラリーは、面積75cm2 (d
=9.8cm)の円形のテストダイヤフラムの作製を意
図したものである。鉄とその上に重ねられた細かいナイ
ロンメッシュから作られたエクスパンデッドメタル・カ
ソードメッシュを、小さな堆積装置(deposition appar
atus)の中に固定した。次いで、上記均質な繊維スラリ
ーを注ぎ、減圧なしで30分間ナイロンメッシュを通過
させる。通過するスラリー溶液の量は170〜210m
lである。続いて、ダイヤフラムポンプにより堆積装置
の減圧を行う。
【0035】
【表1】
【0036】スラリー溶液全てを吸引した時、ダイヤフ
ラムはさらに90分間吸引下に置かれる。140分後、
吸引側の圧力を310ミリバール(mbar)である。こうし
て得られたダイヤフラムは下記のように処理された;即
ち、堆積したダイヤフラムを95℃で6時間乾燥し、9
5℃から320℃まで約1.5時間で加熱し、320℃
で1.5時間維持し、320℃から360℃まで1時間
で加熱し、閉鎖された、電源が切られたオーブンで冷却
する。
【0037】ダイヤフラムは、次いで、4%濃度のゾニ
ル(Zonyl) 溶液で30分間処理された。浸透性を測定す
るため、塩化ナトリウム溶液(300g/l)の22cm一定の
液体カラムをダイヤフラム上に設置した。ダイヤフラム
を通過するブラインの流れは、1時間後16l/m2 hで、
10時間後23l/m2 hであった。
【0038】[実施例2]テストダイヤフラムは、実施
例1と同様な方法で製造し、それを通過する流れを測定
した。但し、実施例1において、PTFE分散液の使用
量をわずか1gに変更した。
【0039】[実施例3]テストダイヤフラムは、実施
例1と同様な方法で製造し、それを通過する流れを測定
した。
【0040】繊維スラリーの製造でPTFE分散液を使
用しないで、その代わりその後ダイヤフラムをPTFE
分散液で処理した。この目的のために、m2 当たり2×
42gのPTFE分散液(Hostaflon TFX 5050)を、測
定時にテストダイヤフラムに送られるブラインに加え
る。ダイヤフラムは、処理前は束(flux)が約85l/m2 h
(l/h m2) であったが、処理後は約55l/m2 hの浸透性
を示した。
【0041】このテストの流れは、図1に示されてい
る。X軸は時間を表し、Y軸は束(flux)を表す。浸透性
はPTFE分散液の添加で減少することが明確に知るこ
とができる。
【0042】[実施例4]テストダイヤフラムは、実施
例3と同様な方法で製造し、合計252g/m2のPTFE
分散液で処理した。処理前は約60l/m2 h、処理後は約
28l/m2 hの浸透性を示した。
【0043】このテストの流れは、図2に示されてい
る。図1のテストを続け、そしてここでもまた、PTF
E分散液のさらなる添加により、流れ抵抗をさらに増加
させることが可能であることを明確に知ることができ
る。流れ抵抗は、最初の三回のそれぞれのPTFE分散
液の添加後、再び低下するが、最後の添加後高いレベル
を維持し、時間と共にさらに増加さえ示す。
【0044】[実施例5]実施例1と同様な方法を用い
て、700cm2 の電極面積を有するデ・ノラ(DeNora)
製電気分解槽をダイヤフラムで被覆した。この目的のた
め、使用する被覆材料の量を電極面積に比例して増加し
た。電気分解の開始後、電解槽を通過するブラインの流
れは5.5l/h であった。2×15gのPTFE分散液
(Hostaflon TFX 5050)で処理後、流れは3.8l/h で
あった。
【0045】
【発明の効果】本発明のダイヤフラムの流れ抵抗を調整
する方法は、公知の方法に比べてより経済的で且つ信頼
性のあるものである。また、それはダイヤフラム製造後
でさえ流れ抵抗を希望の範囲に調整することを可能にす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例3の束(flux)対時間曲線を示す。
【図2】実施例4の束対時間曲線を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルント、ロイトナー ドイツ、67227、フランケンタール、タウ ヌスシュトラーセ、17 (72)発明者 ディーター、シュレファー ドイツ、67071、ルートヴィッヒスハーフ ェン、ロルシャー、シュトラーセ、27 (72)発明者 クルト、ヘキー ドイツ、67378、ツァイスカム、ハウプト シュトラーセ、27

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維材料に基づくダイヤフラムを、その
    製造中或いは製造後に、弗素含有成分を含む分散液、及
    び所望によりZrO2 の前駆体を含む溶液で処理する工
    程を含むダイヤフラムの流れ抵抗を調整する方法。
  2. 【請求項2】 ダイヤフラムを電気分解中に処理する請
    求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 分散液中の弗素含有成分が弗素含有重合
    体である請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 分散液が水分散液であり、そして弗素含
    有成分が分散液中に20〜80重量%の固形分濃度で存
    在する請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 弗素含有成分が、0.10〜0.5μm
    の範囲に極大値を有する粒度分布を持つ固体として、分
    散液中に存在する請求項1〜4のいずれかに記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 分散液が、使用前に、塩化ナトリウム水
    溶液で希釈される請求項1〜5のいずれかに記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 分散液が、0.1〜10重量%の界面活
    性剤を含む請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 繊維材料に基づくダイヤフラムが、アル
    カリ塩化物電気分解用の重合体ダイヤフラムである請求
    項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 分散液内に使用される弗素含有成分の量
    が、ダイヤフラムの繊維材料に対して0.1〜30重量
    %である請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 分散液に使用される弗素含有成分が、
    ダイヤフラムの面積に対して30〜500g/m2 の量
    で存在する請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
JP9334068A 1996-12-04 1997-12-04 ダイヤフラムの流れ抵抗の調整方法 Withdrawn JPH10273792A (ja)

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DE19650316A DE19650316A1 (de) 1996-12-04 1996-12-04 Verfahren zur Modifikation des Durchflußwiderstandes von Diaphragmen
DE19650316.7 1996-12-04

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EP (1) EP0846789A1 (ja)
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DE (1) DE19650316A1 (ja)
NO (1) NO975601L (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012036184A (ja) * 2010-08-09 2012-02-23 Dow Global Technologies Llc 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンを含む組成物

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