JPH10273196A - 貯湯タンク - Google Patents

貯湯タンク

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JPH10273196A
JPH10273196A JP9077770A JP7777097A JPH10273196A JP H10273196 A JPH10273196 A JP H10273196A JP 9077770 A JP9077770 A JP 9077770A JP 7777097 A JP7777097 A JP 7777097A JP H10273196 A JPH10273196 A JP H10273196A
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JP
Japan
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tank
hot water
water storage
flange
divided body
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Withdrawn
Application number
JP9077770A
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English (en)
Inventor
Masaru Miyazaki
勝 宮▲崎▼
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KYUSHU HENATSUKI KK
Original Assignee
KYUSHU HENATSUKI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高さ寸法が小さく且つ設置面積が少なく、し
かも貯湯量を多くできる貯湯タンクを提供する。 【解決手段】 椀状の下側タンク分割体2の開口部の外
周にフランジ部2dを設ける。椀状の上側タンク分割体
3の嵌め合い壁部3bを、椀状の下側タンク分割体2の
開口部に設けた嵌め合い壁部2bの拡径部2cに嵌合す
る。嵌め合い壁部2b及び3bを溶接により接合する。
周方向に間隔をあけて配置した複数のタンク支持用脚部
材4で下側タンク分割体2のフランジ部2dを支持す
る。タンク支持用脚部材4を取付金具4aと脚部4bと
から構成する。取付金具4aの側壁部4a1 に設けたフ
ランジ部4a11を下側タンク分割体2の外面に断続溶接
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯湯タンクに関す
るものであり、特に建造物の床下に配置するのに好適な
貯湯式温水器に用いられる貯湯タンクに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】建造物の床下に配置されるタイプの床下
設置型の貯湯式温水器で従来実際に市販されているもの
は、既存の貯湯タンクを複数本横に並べ、これら貯湯タ
ンクを支持構造体で支持する構造を有している。既存の
貯湯タンクは、筒状の胴部の両端に椀状の鏡板と呼ばれ
る端部部材が溶接された細長い形状を有している。そし
て一方の鏡板に給水口が設けられ、他方の鏡板に給湯口
が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】既存の貯湯タンクを複
数本横に並べた従来の構造では、高さ寸法は低く抑える
ことができるものの、1本の貯湯タンクの長さ寸法が長
くなるために全体の設置面積が大きくなる問題がある。
また複数本の貯湯タンクの間を接続するための配管が必
要になるために配管構造が複雑になる。さらに横置きの
細長い貯湯タンクの長手方向の一端側から給水し他端側
から湯を出す構造では、給水口の近傍に配置した整流板
の設置位置及び取付角度を工夫しても、水の層と湯の層
の間に形成される境界層がどうしても厚くなってしま
う。そのため、貯湯タンクを立てて使用する通常の貯湯
式温水器と比べて、湯量が少なくなる問題が発生する。
【0004】本発明の目的は、高さ寸法が小さく且つ設
置面積が少なく、しかも貯湯量を多くできる貯湯タンク
を提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、上記目的に加えて、
タンク本体の壁面でタンク本体を支持するのではなく、
簡単な構造の支持構造によってタンク本体を支持するこ
とができる貯湯タンクを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、タンク本体
と、タンク本体の外壁に周方向に間隔をあけて設けられ
てタンク本体を支持する複数のタンク支持用脚部材とか
らなる貯湯タンクを対象にする。特に本発明は、建造物
の床下に設置可能な高さ寸法の低い貯湯タンクを対象に
する。
【0007】本発明の貯湯タンクのタンク本体は、開口
部の周縁部に継手部を構成する嵌め合い壁部をそれぞれ
有する椀状の下側タンク分割体と椀状の上側タンク分割
体とを備えており、前述の継手部が溶接されて構成され
ている。下側タンク分割体及び上側タンク分割体の一方
の嵌め合い壁部の外周には、外側に向かって延びるフラ
ンジ部を一体に設ける。このフランジ部は、下側タンク
分割体または上側タンク分割体をプレス等により一体成
形する際に同時に形成することができる。また下側タン
ク分割体及び上側タンク分割体のそれぞれの嵌め合い壁
部を、下側タンク分割体及び上側タンク分割体の他方の
嵌め合い壁部が下側タンク分割体及び上側タンク分割体
の一方の嵌め合い壁部の内側に嵌合されるように構成す
る。さらに複数のタンク支持用脚部材を、少なくともフ
ランジ部を支持するように構成して、タンク本体に取付
ける。
【0008】椀状の下側タンク分割体と上側タンク分割
体とを組み合わせてタンク本体を構成すると、従来の既
存の貯湯タンクのように筒状の胴部が無くなるため、タ
ンク本体の高さ寸法を小さくできる。湯量は下側タンク
分割体及び上側タンク分割体の開口部の大きさと深さを
適宜に選択するこにより任意に定めることができる。給
水口は下側タンク分割体の下部領域に設け、給湯口は上
側タンク分割体の上部領域に設ける。このようにすれば
立てて使用される既存の細長い貯湯タンクと同様に水と
湯の境界層を厚くすることなく湯を貯湯することができ
る。
【0009】立てて使用される既存の細長い貯湯タンク
では、筒状の胴部に複数のタンク支持用脚部材を固定し
ている。しかし本発明で用いるタンク本体のように筒状
の胴部がないものでは、タンク本体の壁部を複数のタン
ク支持用脚部材で直接支持するためには、タンク支持用
脚部材の取付構造が大掛かりになる。すなわちタンク本
体の壁部を複数のタンク支持用脚部材で直接支持するた
めには、複数のタンク支持用脚部材とタンク本体の壁部
との溶接部の強度を、貯湯したタンク本体の重量によっ
て溶接部に加わる剪断力に耐え得るように高める必要が
ある。溶接部の強度を高めるためにタンク本体への溶接
量を増やすと、それだけ溶接不良や溶接部からの腐食が
発生する可能性が高くなる。これを防止するためには、
タンク本体の外壁に添って捨て板と呼ばれる比較的面積
の大きい補強板を断続溶接(間隔をあけて溶接)し、こ
の補強板にタンク支持用脚部材をしっかりと固定するこ
とになる。しかしながらこのような構造を採用しても、
タンク本体と補強板との溶接部に大きな剪断力が加わる
ことには変わりがなく、十分な信頼性を得ることができ
ない。これに対して本発明のように、下側タンク分割体
または上側タンク部分割体に一体に設けたフランジ部を
複数のタンク支持用脚部材で支持するようにすれば、貯
湯タンクの重量はフランジ部と複数のタンク支持用脚部
材との支持部に集中し、複数のタンク支持用脚部材をタ
ンク本体に部分的に溶接しても、溶接部に大きな剪断力
が加わることはない。特に、下側タンク分割体に一体に
フランジ部を設ければ、継手部の溶接部に無理な力が加
わることがなく、信頼性が高くなる。
【0010】なお出願人の先願に関わる特開平8−16
6165号に記載の発明では、支持用脚部材を用いずに
タンク本体の壁部を建造物の壁部で支持している。この
ような構造で、タンク本体を支持することも可能である
が、この構造を採用する場合には、建造物の壁部の仕上
げ精度を高める必要があり、建造物の施工管理が面倒に
なる問題が生じる。これに対して本発明のように、タン
ク支持用脚部材を用いると、このような問題は生じな
い。
【0011】下側タンク分割体に設けるフランジ部は、
下側タンク分割体の嵌め合い壁部の外周を連続的に延び
る環状形状を有しているのが好ましい。このような構造
のフランジ部が最も機械的強度が高くなり、信頼性が増
す。
【0012】複数のタンク支持用脚部材のタンク本体へ
の取付態様は、任意であるが、複数のタンク支持用脚部
材でフランジ部を支えている状態では、タンク本体の重
量によって複数のタンク支持用脚部材間の間隔を拡げる
ような力(複数のタンク支持用脚部材をタンク本体から
外側に離すような力)が、複数のタンク支持用脚部材に
加わる。これを防止するためには、複数のタンク支持用
脚部材を、下側タンク分割体の外面に溶接により接合す
ればよい。貯湯タンクの重量の大部分はフランジ部で支
えられるため、複数のタンク支持用脚部材と下側タンク
分割体の外面との溶接部には大きな力は加わらない。そ
のためこの溶接部に十分な強度を持たせる必要はない。
なお下側タンク分割体の外周を囲むように金属製のベル
トを巻き付け、この金属製のベルトで複数のタンク支持
用脚部材をタンク本体に引き付けるようにしてもよい。
【0013】製造の容易性及び機械的強度の点から考え
ると、下側タンク分割体及び上側タンク分割体は、それ
ぞれの開口部が実質的に円形形状を有するように形成す
るのが好ましい。そしてタンク本体の高さを抑えるため
には、下側タンク分割体及び上側タンク分割体のそれぞ
れの深さ寸法(開口部の中心と最も近い壁部の内面との
間の寸法)は、開口部の直径寸法の1/2に近い寸法に
するのが好ましい。この寸法が前述の1/2より大きく
なるほどタンク本体の高さ寸法が高くなり、小さくする
ほど高さが低くなる。建造物の床下に設置する場合に
は、高さ寸法を大きくすることに制限があり、またあま
り高さ寸法を小さくすると境界層が大きくなって貯湯量
が減少する。したがってタンク本体の高さ寸法はこれら
の点を考慮して定めるべきである。
【0014】下側タンク分割体と上側タンク分割体との
間に形成する継手部の構成は任意であるが、最も簡単に
は、下側タンク分割体の嵌め合い壁部に径方向外側に拡
がる拡径部を設け、この拡径部を上側タンク分割体の嵌
め合い壁部が内側に嵌合される内径寸法を有するように
形成することである。このようにすると単なる嵌め合い
だけで継鉄部を形成することができるだけでなく、拡径
部により上側タンク本体を位置決めすることもできる。
【0015】タンク支持用脚部材の構造は任意である。
例えばフランジ部の下面と接触するフランジ接触部と下
側タンク分割体の外面と接触するタンク外面接触部とを
備えた構造とし、少なくとも下側タンク分割体の外面と
タンク外面接触部とを溶接により接合してもよい。フラ
ンジ部の下面とフランジ接触部とを溶接により接合して
もよいのは勿論である。
【0016】タンク支持用脚部材は、一体構造のもので
もよいが、下側タンク分割体に溶接により取付けられる
取付金具と、取付金具に取付けられる脚部とから構成さ
れる組み立て構造でもよい。この場合、取付金具には下
側タンク分割体の外面と接触するタンク外面接触部を設
け、このタンク外面接触部を下側タンク分割体の外面に
溶接する。そして脚部はフランジ部を直接または取付金
具を介して間接的に支持するように取付金具に取付けれ
ばよい。タンク支持用脚部材を組み立て構造にすると、
タンク支持用脚部材を安価に製造することができる。な
おこの場合に取付金具にはフランジ部の下面と接触する
フランジ接触部を設け、フランジ接触部をフランジ部の
下面に溶接するのが好ましい。特に、この構成は、フラ
ンジ部を取付金具を介して間接的に支持するように脚部
を取付金具に取付ける場合に有効である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態の一例を詳細に説明する。図1(A)〜(C)
は、本発明を適用した貯湯タンクの一例の平面図、側面
図及び底面図である。これらの図において1はステンレ
ス製の下側タンク分割体2と上側タンク分割体3とが組
み合わされて構成されるタブレット形状(錠剤形状)の
タンク本体である。また4はタンク本体を支持する4本
のタンク支持用脚部材であり、5は給水管であり、6は
排水管であり、7は給湯用エルボ管である。また8はヒ
ータHを取付けるためのヒータ取付用フランジであり、
9は温度センサである。
【0018】図2は下側タンク分割体2及び上側タンク
分割体3の嵌め合い構造とタンク支持用脚部材4の構造
を拡大して示す図である。下側タンク分割体2及び上側
タンク分割体3は、基本的に椀状を呈しており、それぞ
れ実質的に円形形状を成す開口部2a及び3a(図2)
の周縁部に継手部を構成する環状の嵌め合い壁部2b及
び3bをそれぞれ有している。下側タンク分割体2及び
上側タンク分割体3は、それぞれ嵌め合い壁部2b及び
3bを構成する部分が、僅かに筒状になっており、その
他の部分が湾曲した皿形状または椀形状になっている。
【0019】下側タンク分割体2の嵌め合い壁部2bに
は、径方向外側に拡がる環状の拡径部2cが設けられて
いる。この拡径部2cは上側タンク分割体3の嵌め合い
壁部3bが内側に嵌合される内径寸法を有するように形
成されている。また下側タンク分割体2の嵌め合い壁部
2bの外周には、径方向外側に向かって延びる環状のフ
ランジ部2dが一体に設けられている。このフランジ部
2dは、板厚1.5mmの円板状ステレンス鋼を深絞り
プレス加工する際に必然的に形成されるフランジ部によ
り構成されている。拡径部2cは、深絞りプレス加工の
後に公知の段付け加工によりに形成される。上側タンク
分割体3は、下側タンク分割体2の拡径部2bを形成す
る前の状態で、フランジ2dを切断して形成されてい
る。したがって下側タンク分割体2と上側タンク分割体
3とは、基本的に同じプレス型を用いて形成される。
【0020】下側タンク分割体2と上側タンク分割体3
の継手部の溶接は、例えば図3に示すように、下側タン
ク分割体2の拡径部2b内面と上側タンク分割体の嵌め
合い壁部3bの外面との間に形成される環状の隙間に向
かって溶接用トーチTから溶接用ワイヤWを供給しなが
ら、全周にわたって連続溶接される。なおタンク本体1
内側に溶接用トーチを挿入して、タンク本体の内側から
継手部を溶接してもよい。なおこの場合には、例えば下
側タンク分割体2の下部領域の中央部に溶接トーチ挿入
用の開口部を形成し、溶接終了後にこの開口部を閉塞板
により塞げばよい。この閉塞板は外側から下側タンク分
割体2の外壁に溶接する。
【0021】図2に詳細に示すように、タンク支持用脚
部材4は、下側タンク分割体2に溶接により取付けられ
るステンレス製の取付金具4aと、この取付金具にボル
トにより取付けられる鉄製の脚部4bとから構成され
る。図4(A)に示すように、取付金具4aは一対のフ
ランジ部4a11,4a21付きの側壁部4a1 ,4a2 と
これら側壁部4a1 ,4a2 を連結する連結壁部4a3
とから構成される。側壁部4a1 ,4a2 は、フランジ
部4a11,4a21が下側タンク分割体2の外面に添うよ
うに構成されている。また側壁部4a1 ,4a2 と連結
壁部4a3 は、横断面形状がコの字状の脚部4bの上端
部が嵌合される嵌合孔部4cを形成するように構成され
ている。取付金具4aのフランジ部4a11,4a21は、
下側タンク分割体2の外面に接触してこの外面に溶接さ
れるタンク外面接触部を構成しており、側壁部4a1 ,
4a2 の上側端部はフランジ部2dと接触してフランジ
部2dに溶接されるフランジ接触部を構成している。図
4(B)に符号Wpで溶接部を示すように、フランジ部
4a11,4a21は下側タンク分割体2の外面に断続溶接
されており、また側壁部4a1 ,4a2 の上側端部は部
分的にフランジ部2dと溶接されている。
【0022】この例では、嵌合孔部4cに嵌合される脚
部4bの上側端面も、下側タンク分割体2に設けられた
フランジ部2dの下面と接触するフランジ接触部を構成
している。図4(A)に示すように取付金具4aの側壁
部4a1 ,4a2 及び脚部4bの一対の側壁部にそれぞ
れ整合する貫通孔が形成されており、これらの貫通孔に
ボルト10が挿入され、このボルト10にナット11が
螺合されて、脚部4bが取付金具4bに固定されてい
る。この例では、2本のボルト10により、脚部4bを
取付金具4aに取付けているが、取付のために更に多く
のボルトを用いてもよいのは勿論である。また本実施例
では、取付金具4aの内側に脚部4bを配置している
が、取付金具4aの外側に脚部4bを配置するようにし
てもよい。さらに脚部4bと取付金具4aとを溶接によ
り接合してもよい。またこの例では、取付金具4aの側
壁部4a1 ,4a2 の上端をフランジ部2dに溶接して
いるが、取付金具4aの外側に脚部4bを配置する場合
には、脚部4bの上端をフランジ部2dに溶接してもよ
い。
【0023】この例のように、フランジ部2dを連続し
た環状に形成し、タンク支持用脚部材4…を周方向に等
しい間隔をあけて配置すると、タンク本体1全体の重量
をフランジ部2dを介してタンク支持用脚部材4…によ
り均等に受けることができ、図4(B)に示した溶接部
Wpに大きな剪断力が加わることはない。したがって、
取付金具4aの溶接は簡単な断続溶接で済む。
【0024】上記例では、4本のタンク支持用脚部材4
…を用いているが、タンク支持用脚部材4…の数は3本
以上であれば何本でもよい。また上記例ではタンク支持
用脚部材4…を取付金具4aと脚部4bとを組み合わせ
て構成しているが、タンク支持用脚部材4…の構造は上
記例に限定されるものではなく、一体構造のタンク支持
用脚部材を用いることができるのは勿論である。
【0025】タンク支持用脚部材4…によって支持され
たタンク本体1は、図1(B)に示すように、床面FS
より浮いた状態で支持されている。図1(B)におい
て、12は、床に固定されたアンカーボルトであり、脚
部4bはこのアンカーボルト12を利用して床面FSに
固定されている。そしてタンク本体1と床面SFとの間
に形成された空間を通して、給水管5及び排水管6が配
置されている。この例では、給水管5が接続される給水
管接続用エルボ管5aは、下側タンク分割体2の下部領
域の中央部には位置しておらず、中心Cの両側に所定の
間隔を開けて給水管接続用エルボ管5aと排水管接続用
エルボ管6aとが取付けられている。給水管接続用エル
ボ管5aのタンク内側の開口部が給水口を構成してお
り、図1(B)に破線で示すように、この給水口には水
の流れが境界層を乱して境界層の厚みを増大させるのを
防止するように、給水の流れを整流する公知の整流板R
が固定されている。この例のように、タンク本体1下側
から給水できる構造をとれば、タンク本体1の高さ寸法
を小さくしても、屋外に配置する一般的な貯湯式電気温
水器に用いられる貯湯タンクと同様に、給水によって境
界層が大きく増加するのを整流板Rで有効に防いで、貯
湯量の減少を防止できる。
【0026】上側タンク分割体2の上部領域の中心部に
は、給湯管が接続される給湯管接続用エルボ管7が固定
されており、このエルボ管7よりも離れた位置に温水の
過昇を検出する温度センサ9とヒータHのヒータ取付用
フランジ8が固定されている。なお図1(A)及び
(B)においては、温度センサ9とヒータ取付用フラン
ジ8を実線で示してあるが、これらの部材は実際にはカ
バー13によって覆われている。そしてタンク本体1
は、図1(A)〜(C)に一点鎖線で示した断熱材で覆
われる。図1(B)に示すように、カバー13からはヒ
ータHへの給電線14と温度センサ9からの信号線15
とが延び出ている。ヒータHへの給電の制御は、公知の
制御方式を用いて適宜に行われる。
【0027】上記実施の形態の各部の寸法は、L1=1
260mm、L2=740mm、L3=305mm、L
4=332mm、L5=1150mmであり、このタン
ク本体1のタンク容量はほぼ460リットルである。こ
のタンク容量と同じタンク容量を、既存の細長いタンク
を2本横に並べて実現しようとすると、細長いタンクで
は整流板による効果が得にくいために、本例で必要とす
る設置面積よりもかなり大きな設置面積が必要になる。
【0028】なお上記実施例では下側タンク分割体2に
フランジ部2dを設けたが、上側タンク分割体にフラン
ジ部を設けて、下側タンク分割体の嵌め合い壁部を上側
タンク分割体の内側に嵌合させる構造を採用してよい。
【0029】また図5に示すように、脚部40bとして
横断面形状がL字状または山形状になる部材を用いる場
合には、取付金具40aの形状も脚部40bの形状に合
わせて、図示のようにすればよい。なお40a11及び4
0a21は、溶接用のフランジ部である。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、タンク本体を椀状の下
側タンク分割体と上側タンク分割体とを組み合わせて構
成しているため、高さ寸法を小さくしても、設置面積が
少なくてすみ、しかも十分な湯量を確保できる。また本
発明のように、下側タンク分割体または上側タンク部分
割体に一体に設けたフランジ部を複数のタンク支持用脚
部材で支持するようにすれば、貯湯タンクの重量の大部
分をフランジ部と複数のタンク支持用脚部材とで支持す
ることになるため、タンク本体の支持構造が簡単にな
る。また複数のタンク支持用脚部材をタンク本体に部分
的に溶接しても、溶接部に大きな剪断力が加わることは
ないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)〜(C)は、本発明を適用した貯湯タ
ンクの一例の平面図、側面図及び底面図である。
【図2】 下側タンク分割体及び上側タンク分割体の嵌
め合い構造とタンク支持用脚部材の構造を拡大して示す
図である。
【図3】 下側タンク分割体と上側タンク分割体の溶接
する方法の一例を説明するために用いる図である。
【図4】 (A)は取付金具と脚部の形状の取付状態の
一例を示す図であり、(B)は取付金具の下側タンク分
割体屁の溶接の態様を概略的に示した図である。
【図5】 脚部と取付金具の異なる例を示す図である。
【符号の説明】 1 タンク本体 2 下側タンク分割体 2b,3b 嵌め合い壁部 2c 拡径部 2d フランジ部 3 上側タンク分割体 4 タンク支持用脚部材 4a 取付金具 4b 脚部 5 給水管 6 排水管

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク本体と、前記タンク本体の外壁に
    周方向に間隔をあけて設けられて前記タンク本体を支持
    する複数のタンク支持用脚部材とからなる貯湯タンクで
    あって、 前記タンク本体は、開口部の周縁部に継手部を構成する
    嵌め合い壁部をそれぞれ有する椀状の下側タンク分割体
    と椀状の上側タンク分割体とを備えて、前記継手部が溶
    接されて構成され、 前記下側タンク分割体及び前記上側タンク分割体の一方
    の前記嵌め合い壁部の外周には外側に向かって延びるフ
    ランジ部が一体に設けられ、 前記下側タンク分割体及び前記上側タンク分割体のそれ
    ぞれの前記嵌め合い壁部は、前記下側タンク分割体及び
    前記上側タンク分割体の他方の前記嵌め合い壁部が前記
    下側タンク分割体及び前記上側タンク分割体の前記一方
    の前記嵌め合い壁部の内側に嵌合されるように構成さ
    れ、 前記下側タンク分割体の下部領域に給水口が設けられ、
    前記上側タンク分割体の上部領域に給湯口が設けられ、 前記複数のタンク支持用脚部材は、少なくとも前記フラ
    ンジ部を支持するように構成されて前記タンク本体に取
    付けられていることを特徴とする貯湯タンク。
  2. 【請求項2】 前記フランジ部は前記下側タンク分割体
    の前記嵌め合い壁部の外周を連続的に延びる環状形状を
    有している請求項1に記載の貯湯タンク。
  3. 【請求項3】 前記複数のタンク支持用脚部材は、前記
    下側タンク分割体の外面に溶接により接合されている請
    求項1に記載の貯湯タンク。
  4. 【請求項4】 前記下側タンク分割体及び前記上側タン
    ク分割体のそれぞれの前記開口部は実質的に円形形状を
    有しており、 前記下側タンク分割体及び前記上側タンク分割体のそれ
    ぞれの深さ寸法は、前記開口部の直径寸法の1/2に近
    い寸法を有している請求項1に記載の貯湯タンク。
  5. 【請求項5】 前記下側タンク分割体の前記嵌め合い壁
    部は、径方向外側に拡げられた拡径部を有しており、前
    記拡径部は前記上側タンク分割体の前記嵌め合い壁部が
    内側に嵌合される内径寸法を有している請求項4に記載
    の貯湯タンク。
  6. 【請求項6】 前記タンク支持用脚部材は、前記フラン
    ジ部の下面と接触するフランジ接触部と前記下側タンク
    分割体の外面と接触するタンク外面接触部とを備えてお
    り、 少なくとも前記下側タンク分割体の前記外面と前記タン
    ク外面接触部とが、溶接により接合されている請求項3
    に記載の貯湯タンク。
  7. 【請求項7】 前記タンク支持用脚部材は、前記下側タ
    ンク分割体に溶接により取付けられる取付金具と、前記
    取付金具に取付けられる脚部とからなり、 前記取付金具は前記下側タンク分割体の外面と接触する
    タンク外面接触部を備え、前記タンク外面接触部が前記
    外面に溶接され、 前記脚部は前記フランジ部を直接または前記取付金具を
    介して間接的に支持するように前記取付金具に取付けら
    れていることを特徴とする請求項3に記載の貯湯タン
    ク。
  8. 【請求項8】 前記取付金具は前記フランジ部の下面と
    接触するフランジ接触部を有し、前記フランジ接触部が
    前記フランジ部の前記下面に溶接されている請求項7に
    記載の貯湯タンク。
JP9077770A 1997-03-28 1997-03-28 貯湯タンク Withdrawn JPH10273196A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012529840A (ja) * 2009-06-11 2012-11-22 シーディーネットワークス カンパニー リミテッド 最適の送信プロトコル選択方法およびその装置
JP2020138801A (ja) * 2019-03-01 2020-09-03 玉田工業株式会社 縦置き型sf二重殻タンク
CN113816019A (zh) * 2020-06-12 2021-12-21 中国石化工程建设有限公司 一种储罐

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JP2020138801A (ja) * 2019-03-01 2020-09-03 玉田工業株式会社 縦置き型sf二重殻タンク
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