JPH10273009A - 助手席用エアバッグ装置 - Google Patents

助手席用エアバッグ装置

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Publication number
JPH10273009A
JPH10273009A JP9081641A JP8164197A JPH10273009A JP H10273009 A JPH10273009 A JP H10273009A JP 9081641 A JP9081641 A JP 9081641A JP 8164197 A JP8164197 A JP 8164197A JP H10273009 A JPH10273009 A JP H10273009A
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JP
Japan
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bag
duct
inflator
vehicle
airbag
Prior art date
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Application number
JP9081641A
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English (en)
Inventor
Hideyasu Yamamoto
秀逸 山本
Kazuhiko Goto
和彦 後藤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッグ全体としての膨出速度を適正範囲内で
低下させることにより、乗員がバッグに当接した際に乗
員がバッグから受ける反力を低下させる。 【解決手段】 バッグ38の両側部38Bの内側には、
ダクト基部48及び一対のダクト規制部50から成るイ
ンナダクト46が配設されている。従って、インフレー
タ26からガスが噴出されると、その一部がダクト基部
48を長手方向に通ってダクト規制部50内へ送給さ
れ、先端部から抜けていく。この際に、バッグ38の両
側部38Bに略車両幅方向へのガス圧が作用するので、
膨張初期においてバッグ38の折り畳みが素早く解け
て、バッグ38は略車両幅方向へと膨張される。これに
より、バッグ38の略車両後方側への膨出速度が適正範
囲内で低下され、乗員がバッグ38から受ける反力を低
下させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗員保護補助装置
として用いられる助手席用エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】運転席用エアバッグ装置の標準装備が普
及しつつある昨今においては、助手席用エアバッグ装置
をも搭載したデュアルエアバッグの普及が進められてい
る。これに伴い、助手席用エアバッグ装置の開発も盛ん
に行われている。ここで、助手席用エアバッグ装置にあ
っては、乗員がバッグから受ける反力を低下させるとい
う観点から、バッグ全体としての膨出速度を適正な範囲
内で下げることが望ましい。この観点から想起された発
明が特開平7−215151号公報に開示されており、
以下に説明する。
【0003】図10に示されるように、この公報に開示
された構成では、展開可能に設けられたエアバッグカバ
ー160と、このエアバッグカバー160によって通常
は閉塞された箱状のエアバッグケース162と、このエ
アバッグケース162内の底部に配置されたインフレー
タ164と、このインフレータ164から噴出されたガ
スによって膨張するバッグ166と、によって助手席用
エアバッグ装置168が構成されている。
【0004】上述した助手席用エアバッグ装置168で
は、バッグ166をロール状に折り畳んでいる点(バッ
グ166の折り畳み方を変更した点)に特徴がある。す
なわち、図11に示されるように、このバッグ166
は、ループ部166Aと、このループ部166Aに隣接
して配置される大径の第1ロール部166Bと、本図に
は図示されないが第1ロール部166B内に巻き込まれ
た小径の第2ロール部とが形成されるように折り畳まれ
ている。
【0005】上記構成によれば、バッグ166の膨張初
期においてはループ部166Aが先に膨張してエアバッ
グカバー160を展開させると共に第1ロール部166
Bは後方かつ下方へと追いやられる(図10の一点鎖線
図示状態)。次いで、第1ロール部166Bの巻き状態
が解かれ、続いて第2ロール部の巻き状態が解かれる。
この結果、バッグ166は最終的には実線図示の如く膨
張する。このように上記構成では、バッグ166の折り
畳み形状を多段階にすることで展開順序に規則性を持た
せ、これによりバッグ166の膨出速度を低下させよう
とするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成による場合、複雑に折り畳まれたバッグ166が解け
る際の抵抗を利用して、バッグ166の内圧を維持しつ
つバッグ166の膨出速度を低下させる構成であるた
め、必然的にバッグ166を固く折り畳む必要がある。
このため、例えば、シートスライド位置が最前位置にセ
ットされ、乗員と助手席用エアバッグ装置168との距
離が短いと、完全には解けておらず未だ固さが残る第1
ロール部166Bや第2ロール部が乗員に当接すること
も考えられる。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、バッグ全体と
しての膨出速度を適正範囲内で低下させることにより、
乗員がバッグに当接した際に乗員がバッグから受ける反
力を低下させることができる助手席用エアバッグ装置を
得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、車両のインストルメントパネルにおける頂部助手席
側に配設され、車両前部への所定の高荷重作用時にイン
フレータから噴出されたガスによってエアバッグケース
内に折り畳み状態で収容されたバッグを助手席側へ膨出
させる助手席用エアバッグ装置であって、バッグの膨張
初期に、バッグの折り畳みを解いてバッグを略車両幅方
向へ膨張させる膨張方向規制手段を、バッグ自体に設け
た、ことを特徴としている。
【0009】請求項2記載の本発明に係る助手席用エア
バッグ装置は、請求項1記載の発明において、前記膨張
方向規制手段は、バッグの両側部の内側面に沿って配置
されると共に内部にインフレータから噴出されたガスが
流入され、かつバッグと共に折り畳み可能な柔軟材で構
成されたインナダクトである、ことを特徴としている。
【0010】請求項3記載の本発明に係る助手席用エア
バッグ装置は、請求項2記載の発明において、前記イン
ナダクトは、略車両幅方向を長手方向として配置された
インフレータに沿って配置されると共にインフレータか
ら噴出されたガスをバッグの両側部側へ案内するダクト
基部と、このダクト基部の両端部からバッグの両側部の
内側面に沿って配置され先端部が開放された一組のダク
ト規制部と、によって構成される、ことを特徴としてい
る。
【0011】請求項4記載の本発明に係る助手席用エア
バッグ装置は、請求項3記載の発明において、前記エア
バッグケース内における略車両前方側に、インフレータ
並びにこのインフレータとインナダクトのダクト基部と
の間に介在されてインフレータから噴出されたガスを整
流する整流手段を配置すると共に、前記エアバッグケー
ス内における略車両後方側に、折り畳み状態のバッグの
大半を配置した、ことを特徴としている。
【0012】請求項5記載の本発明に係る助手席用エア
バッグ装置は、請求項4記載の発明において、前記整流
手段はインフレータの略車両上方側に配置される上壁部
及びインフレータの略車両後方側に配置される後壁部を
備えており、上壁部にはインフレータから噴出されたガ
スの一部をダクト基部内へ案内するための第1の開口が
設けられており、後壁部にはインフレータから噴出され
たガスの残りをバッグ内へ案内するための第2の開口が
設けられている、ことを特徴としている。
【0013】請求項6記載の本発明に係る助手席用エア
バッグ装置は、請求項5記載の発明において、前記バッ
グにおけるガス流入口周縁部を、第1の固定具を用いて
エアバッグケースの周壁部に固定すると共に、前記イン
ナダクトにおけるダクト基部を第2の固定具を用いてエ
アバッグケースの前壁部及び整流手段に固定し、さら
に、前記インナダクトにおける一組のダクト規制部を、
縫合糸を用いてバッグの両側部の内側面に固定した、こ
とを特徴としている。
【0014】請求項1記載の本発明によれば、車両前部
への所定の高荷重作用時になると、インフレータからガ
スが噴出される。このため、エアバッグケース内に折り
畳み状態で収容されたバッグ内にガスが流入され、当該
バッグが助手席側へ膨出される。
【0015】ここで、本発明では、膨張方向規制手段を
設けたので、バッグはその膨張初期において折り畳みが
解かれて略車両幅方向へと膨張される。このため、バッ
グ全体としての助手席側へ向けての膨出速度を適正範囲
内で低下させることが可能となる。
【0016】また、本発明によれば、膨張方向規制手段
がバッグ自体に設けられているため、バッグ以外の部位
に配設される部材を用いて同様目的の構成を付加する場
合に比し、バッグに直接的に膨張方向規制作用が付与さ
れる。
【0017】請求項2記載の本発明によれば、バッグの
内側面に沿って配置されると共に内部にインフレータか
ら噴出されたガスが流入されるインナダクトによって膨
張方向規制手段を構成したので、インフレータから噴出
されたガスのガス圧をバッグの両側部の内側面に直接作
用させることができる。しかも、インナダクトはバッグ
と共に折り畳み可能な柔軟材で構成されているため、バ
ッグと共に折り畳み状態とされることにより、専用のス
ペースを要さない。
【0018】請求項3記載の本発明によれば、略車両幅
方向を長手方向として配置されるインフレータに沿って
インナダクトのダクト基部が配置されており、このダク
ト基部によってインフレータから噴出されたガスがバッ
グの両側部側へ案内される。このダクト基部の両端部か
らは、先端部が開放された一組のダクト規制部がバッグ
の両側部の内側面に沿って配置されているため、ダクト
基部の両端部から流出されたガスは各ダクト規制部内へ
流入された後、先端部からバッグ内へ抜けていく。この
一組のダクト規制部内をガスが送給されていく過程で、
バッグの両側部に略車両幅方向へのガス圧が直接作用し
て、当該バッグを略車両幅方向へ膨張させる。
【0019】このように本発明では、インフレータから
噴出されたガスをバッグの両側部側へ案内するダクト基
部と、このダクト基部を通って送給されてきたガスを使
って膨張初期におけるバッグの膨張方向を略車両幅方向
に実質的に規制する役割を担う一組のダクト規制部と、
によってインナダクトが構成されているため、ダクト基
部の形状やダクト規制部の形状、配設本数等を変更すれ
ば、バッグの略車両幅方向への膨張量、膨張速度、膨張
形状等もそれに応じて変更される。このため、バッグの
膨張方向規制のためのチューニングが容易になる。
【0020】請求項4記載の本発明によれば、エアバッ
グケース内における略車両前方側にインフレータ並びに
このインフレータとインナダクトのダクト基部との間に
介在されてインフレータから噴出されたガスを整流する
整流手段を配置すると共に、エアバッグケース内におけ
る略車両後方側に折り畳み状態のバッグの大半を配置し
たので、インフレータから噴出されたガスは整流手段に
よって整流された後に、インナダクト及びバッグ内へと
流入されていく。これにより、膨張初期においてはバッ
グが略車両幅方向へ膨張され、更に膨張過程が進むと略
車両下方側へもバッグが膨張していく。
【0021】請求項5記載の本発明によれば、整流手段
はインフレータの略車両上方側に配置される上壁部及び
インフレータの略車両後方側に配置される後壁部を備え
ており、上壁部にはインフレータから噴出されたガスの
一部をダクト基部内へ案内するための第1の開口が設け
られており、又後壁部にはインフレータから噴出された
ガスの残りをバッグ内へ案内するための第2の開口が設
けられているため、インフレータからガスが噴出される
と、その一部は整流手段の上壁部に設けられた第1の開
口を通ってインナダクトのダクト基部内へ案内され、残
りは整流手段の後壁部に設けられた第2の開口を通って
バッグ内へ案内される。すなわち、本発明では、整流手
段の上壁部に設けた第1の開口及び後壁部に設けた第2
の開口によって、インフレータから噴出されたガスがイ
ンナダクトのダクト基部及びバッグへそれぞれ振り分け
られてそれぞれに供給される。この第1の開口は膨張初
期におけるバッグの略車両幅方向への膨張に影響を及ぼ
すものであり、第2の開口は膨張過程が進んだ際のバッ
グの略車両下方側への膨張に影響を及ぼすものである。
従って、この第1の開口の総面積及び第2の開口の総面
積を調整することにより、種々の調整を成し得る。
【0022】請求項6記載の本発明によれば、バッグに
おけるガス流入口周縁部を、第1の固定具を用いてエア
バッグケースの周壁部に固定すると共に、インナダクト
におけるダクト基部を第2の固定具を用いてエアバッグ
ケースの前壁部及び整流手段に固定し、さらに、インナ
ダクトにおける一組のダクト規制部を、縫合糸を用いて
バッグの両側部の内側面に固定したので、バッグ及びイ
ンナダクトのエアバッグケース内への組付を容易に行う
ことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図9を用いて、本発
明の一実施形態について説明する。なお、これらの図に
おいて適宜示される矢印FRは車両前方側を示してお
り、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車
両室内側を示している。
【0024】図5には、車両のインストルメントパネル
10における頂部助手席側に配設された助手席用エアバ
ッグ装置12の縦断面構造が示されている。この図に示
されるように、助手席用エアバッグ装置12は、上方側
が開放された略箱体形状のエアバッグケース14を備え
ている。エアバッグケース14の前壁部14A、後壁部
14B、側壁部14Cといった周壁部の上端部には外方
へ向けて屈曲されたフランジ16が形成されている(図
5には前壁部14A及び後壁部14Bに形成されたフラ
ンジ16のみが図示されており、又図1ではこれらのフ
ランジ16の図示を省略している)。なお、エアバッグ
ケース14は、図示しないブラケットを介して車両幅方
向を長手方向として配置されている高強度部材であるイ
ンパネリインフォースに固定されている。
【0025】上述したエアバッグケース14には、樹脂
製のエアバッグカバー18が被嵌されている。エアバッ
グカバー18は、エアバッグケース14の開放側端部を
閉塞する平板状の頂壁部18Aと、この頂壁部18Aの
裏面外周側から屈曲垂下された取付部18Bと、を含ん
で構成されている。頂壁部18Aの周縁部は、インスト
ルメントパネル10に形成された矩形状の開口20の周
縁部の上面に係止されている。また、頂壁部18Aと取
付部18Bとの接続部位の内側にはスリット状の係止溝
22が形成されており、前述したエアバッグケース14
のフランジ16が挿入状態で係止されている。さらに、
エアバッグカバー18の裏面側には、裏面視でコ字形に
形成されかつ溝状断面とされた開裂部24が形成されて
いる。
【0026】また、エアバッグケース14内における略
車両前方側には、周壁部に複数のガス噴出孔(図示省
略)が形成された略円柱形状のインフレータ26が配設
されている。インフレータ26の構成及び組付方につい
て概略的に説明すると、インフレータ26の長手方向の
一端部には鍔部26A(図1参照)が形成されており、
又長手方向の他端部にはネジ部(図示省略)が突出され
ている。これに対応して、エアバッグケース14の一方
の側壁部14Cにはインフレータ26の外径に合致する
大径孔が形成されており、他方の側壁部14Cにはネジ
部が貫通可能な小径孔が両者同軸上に形成されている。
そして、上記構成のインフレータ26を大径孔からエア
バッグケース14内へ挿入させると共に小径孔からネジ
部を貫通させた後、ネジ部の貫通端部にナットを螺合さ
せることにより、インフレータ26が略車両幅方向を長
手方向としてエアバッグケース14内に組付けられてい
る。
【0027】また、本実施形態で用いているインフレー
タ26は電気着火式であることから、インフレータ26
の一端部(鍔部26A側)の軸心部から通電用のリード
線28(図1参照)が引き出されている。インフレータ
26の内部構成について簡単に触れると、ガス発生剤封
入タイプにあっては、車両前部への所定の高荷重作用状
態がセンサによって検出されることによりリード線28
を介して所定電流が通電されるスクイブと、このスクイ
ブの熱によって燃焼して窒素ガスを発生するガス発生剤
と、このガス発生剤を包囲して発生したガスの冷却及び
砕片の除去等を行うフィルタと、を主要構成要素として
構成されている。一方、高圧ガス封入タイプにあって
は、アルゴン・ヘリウムの混合ガスを高圧状態で隔成し
て封入するための隔壁と、この隔壁内に配置された前記
スクイブと、このスクイブの熱を利用して隔壁を破断さ
せる破断手段と、を主要構成要素として構成されてい
る。なお、ガス噴出量の観点から実際には前者のタイプ
が使用されることが多いが、後者のタイプも適用は可能
である。また、以上は電気着火式のインフレータ26の
概略構成であるが、車両前部への所定の高荷重作用状態
をインフレータの端部に固定された加速度センサで検出
してガスを噴出させる機械着火式のインフレータを用い
てもよい。
【0028】上述したインフレータ26の周囲には、イ
ンフレータ26から噴出されたガスを整流するためのデ
ィフューザ30が配設されている。ディフューザ30
は、インフレータ26の直上に配置される上壁部30A
と、インフレータ26の後方側に配置される後壁部30
Bと、を含んで構成されており、全体としては略アング
ル状に形成されている。上壁部30Aの前端部は上方へ
又後壁部30Bの下端部は後方へそれぞれ屈曲されてお
り、エアバッグケース14の前壁部14A、底壁部14
Dにそれぞれリベット32によってそれぞれ固定されて
いる。また、上壁部30Aの前後方向中間部には複数の
第1の開口34が形成されており、インフレータ26か
ら噴出されたガスの一部を後述するインナダクト46の
ダクト基部48内へ案内している。さらに、後壁部30
Bの上下方向中間部には複数の第2の開口36が形成さ
れており、インフレータ26から噴出されたガスの一部
を後述するバッグ38内へ案内している。
【0029】一方、エアバッグケース14内における略
車両後方側には、折り畳み状態のバッグ38が配設され
ている。バッグ38におけるガス流入口周縁部38A
は、狭幅帯状のリテーナ40を巻き込んだ状態で、前述
したエアバッグカバー18の取付部18Bと共に、エア
バッグケース14の前壁部14A、後壁部14B、側壁
部14Cといった周壁部にリベット42によって固定さ
れている。従って、正確には、バッグ38の一部はエア
バッグケース14内におけるディフューザ30の上壁部
30Aの上方に配設されており、残りの大半がエアバッ
グケース14内における略車両後方側に配設されている
ことになる。なお、バッグ38の両側部38Bには、車
両前部への所定の高荷重作用時に乗員がバッグ38に当
接した際にバッグ内圧を低下させるためのベントホール
44が形成されている(図1参照)。また、エアバッグ
カバー18の取付部18Bのエアバッグケース14への
固定については別個独立に設定(例えば、エアバッグケ
ース14の外側面に鍵状のフックを一体又は別体で設け
ておき、このフックをエアバッグカバー18の取付部1
8Bに形成されたスリットに係止させる等)してもよ
い。
【0030】ここで、上述したバッグ38の内側にはイ
ンナダクト46が配設されており、以下、このインナダ
クト46の構成について詳細に説明する。
【0031】図1乃至図4から判るように、インナダク
ト46は、インフレータ26に沿って配置されるダクト
基部48と、バッグ38の両側部38Bの内側面に沿っ
て配置される一対のダクト規制部50と、によって構成
されている。これらのダクト基部48及び一対のダクト
規制部50から成るインナダクト46は、一枚の柔軟材
(基本的にはバッグ38と同一材質の部材を用いている
が、必ずしも同一材質である必要はなく、柔軟な部材で
気密性が高く耐熱性に優れていればよい)を裁断するこ
とにより形成されている。
【0032】図5に示されるように、ダクト基部48の
前端部48Aは、前述したバッグ38のガス流入口周縁
部38Aの前端側と共に、リベット42でエアバッグケ
ース14の前壁部14Aに固定されている。また、ダク
ト基部48の後端部48Bは、狭幅帯状のリテーナ52
を巻き込んだ状態で、リベット54でディフューザ30
の後壁部30Bにおける第2の開口36の直上に固定さ
れている。一方、図4に示されるように、各ダクト規制
部50は、その幅方向両端部に設けられた所定幅の縫い
代50Aが縫合糸56によってバッグ38の側部38B
の内側面に縫合されることにより当該内側面に固定され
ている。なお、ダクト規制部50の先端部は縫合されて
おらず、開放されている。
【0033】これにより、図3等に示されるように、ダ
クト基部48とディフューザ30の上壁部30Aとの間
に分流用ダクト空間58が形成され、又ダクト規制部5
0とバッグ38の側部38Bの内側面との間に規制用ダ
クト空間60が形成されている。
【0034】次に、本実施形態の作用並びに効果を説明
する。車両前部への所定の高荷重作用時になると、この
高荷重作用状態がセンサによって検出される。このた
め、リード線28を介して、インフレータ26のスクイ
ブに所定電流が通電される。これにより、インフレータ
26内に封入されたガス発生剤が燃焼し、大量のガスが
発生される。発生したガスはフィルタによって冷却等が
なされた後に、インフレータ26のガス噴出孔から噴出
される。
【0035】インフレータ26から噴出されたガスの一
部は、ディフューザ30の上壁部30Aに形成された第
1の開口34からインナダクト46のダクト基部48内
へ流入されていく。また、インフレータ26から噴出さ
れたガスの残りは、ディフューザ30の後壁部30Bに
形成された第2の開口36からバッグ38内へ流入され
ていく。このようにしてインフレータ26から噴出され
たガスは、ディフューザ30によって整流されて、イン
ナダクト46及びバッグ38内へそれぞれ送給されてい
く。これにより、エアバッグカバー18の頂壁部18A
の裏面に所定の膨張圧が作用し、当該膨張圧が所定値以
上になった時点で開裂部24に沿ってエアバッグカバー
18が開裂し、ウインドシールドガラス側へ向けて片開
きに展開される。
【0036】ここで、インナダクト46を設けたことに
よる作用に着目すると、まず、上記の如くしてディフュ
ーザ30の第1の開口34を通ってダクト基部48側へ
噴出されたガスは、ダクト基部48の裏面に略垂直に吹
き付けられることから、当該裏面に当たった後はバッグ
38の両側部38B側へ向けて分流される。分流された
ガスは、ダクト基部48とディフューザ30の上壁部3
0Aとによって構成された分流用ダクト空間58内を通
って、ダクト規制部50とバッグ38の両側部38Bの
内側面とによって構成された規制用ダクト空間60内へ
と送給されていく。さらに、規制用ダクト空間60内へ
流入されたガスは、当該規制用ダクト空間60内を瞬時
に通過した後にその先端部からバッグ38内へ抜けてい
く。
【0037】上述した一連の過程においてガスが規制用
ダクト空間60内を通過する際に、バッグ38の両側部
38Bには略車両幅方向へのガス圧が直接作用する。こ
のため、バッグ38はその膨張初期の時点で、バッグ3
8の折り畳みが解けるのが促進されると共に、当該ガス
圧によってバッグ38は略車両幅方向へと膨張される。
すなわち、本実施形態におけるインナダクト46は、バ
ッグ38の膨張初期に、バッグ38の折り畳みを素早く
解いて、当該バッグを略車両幅方向へ膨張させる役目を
果している。
【0038】なお、図6にはインナダクト46を備えて
いない場合の助手席用エアバッグ装置70のバッグ72
の膨張初期の挙動が模式的に示されており、又図7には
本実施形態に係るインナダクト46を備えている場合の
助手席用エアバッグ装置12を用いた場合のバッグ38
の膨張初期の挙動が模式的に示されている。これらの図
の対比から、インナダクト46を備えた助手席用エアバ
ッグ装置12の場合には、膨張初期におけるバッグ38
の略車両幅方向への膨張が促進されると共に、バッグ3
8の略車両後方側への膨張(助手席側への膨張)が抑制
されることが判る。
【0039】さらに、図8及び図9にはこのことを裏付
けるデータ(インナダクト46を設けた作用・効果)が
示されているので、簡単に補足説明しておく。
【0040】図8(A)にはインナダクト46を備えて
いないバッグ72を用いた場合の膨張初期におけるバッ
グ72の膨張形状の側面図が示されており、又同図
(B)にはその平面図が示されている。一方、図9
(A)にはインナダクト46を備えたバッグ38を用い
た場合の膨張初期におけるバッグ38の膨張形状の側面
図が示されており、又同図(B)にはその平面図が示さ
れている。これらの図に示されるように、インナダクト
46を備えていない場合には、バッグ72は膨張初期に
略車両後方(図8(B)の矢印A方向)へ大きく膨張し
ており、その関係で略車両幅方向へはあまり大きく膨張
していない。これに対し、インナダクト46を備えてい
る場合には、バッグ38は膨張初期に略車両幅方向(図
9(B)の矢印B方向)へ大きく膨張しており、その関
係で略車両後方へはあまり大きく膨張していないことが
判る。
【0041】以上説明したように、本実施形態では、バ
ッグ38の膨張初期にその折り畳みを素早く解いて当該
バッグ38を略車両幅方向へ膨張させるインナダクト4
6を設けたので、バッグ38全体としての助手席側へ向
けての膨出速度を適正範囲内で低下させることができ
る。従って、乗員がバッグ38に当接した際に乗員がバ
ッグ38から受ける反力を低下させることができる。
【0042】また、本実施形態では、インナダクト46
をバッグ38自体にに設けたので、バッグ38にガス圧
を直接作用させることができる。従って、膨張方向規制
効果を高めることができる。
【0043】さらに、本実施形態によれば、インナダク
ト46をバッグ38内に設けたことにより、膨張初期の
極めて早い時点で略車両幅方向へ膨張されつつあるバッ
グ38が、インストルメントパネル10の頂部助手席側
とウインドシールドガラス(図示省略)との間の側面視
で略三角形状の空間に配置されることになる。このた
め、本実施形態によれば、インストルメントパネル10
に近接して乗員が存在した場合における当該乗員の頭部
に対する拘束性を確保することができる。
【0044】また、本実施形態では、インナダクト46
がバッグ38と共に折り畳み可能な柔軟材で構成されて
いるため、バッグ38と共に折り畳み状態とされること
により、専用のスペースを要さない。つまり、インナダ
クトを比較的硬い材質で構成した場合にはたとえこれを
バッグ38内に装着させても、バッグ38と共に折り畳
むことは困難になり、バッグ38を折り畳んだ際の全体
形状が大きくなる。従って、エアバッグケースを大型化
する等により専用のスペースを確保せざるを得ないが、
本実施形態によればそのような不利は生じない。このた
め、助手席用エアバッグ装置12のコンパクト化に資す
ることができる。
【0045】さらに、本実施形態では、インフレータ2
6から噴出されたガスをバッグ38の両側部38B側へ
案内するダクト基部48と、このダクト基部48を通っ
て送給されてきたガスを使って膨張初期におけるバッグ
38の膨張方向を略車両幅方向に実質的に規制する役割
を担う一対のダクト規制部50と、によってインナダク
ト46を構成したので、ダクト基部48の形状やダクト
規制部50の形状、配設本数等を適宜変更することによ
り、バッグ38の略車両幅方向への膨張量、膨張速度、
膨張形状等を任意に変更することができる。このため、
バッグ38を略車両幅方向へ膨張させるのに最適なチュ
ーニングを行うことができる。
【0046】また、本実施形態では、エアバッグケース
14内における略車両前方側にインフレータ26及びデ
ィフューザ30を配置すると共に、エアバッグケース1
4内における略車両後方側に折り畳み状態のバッグ38
の大半を配置したので、膨張初期においてはバッグ38
が略車両幅方向へ膨張されて、更に膨張過程が進むと略
車両下方側へもバッグ38が膨張していく。このため、
乗員の腹部に対する保護性能が向上されるため、より一
層乗員保護性能を向上させることができる。
【0047】さらに、本実施形態では、ディフューザ3
0の上壁部30Aに第1の開口34を形成すると共に後
壁部30Bに第2の開口36を形成することで、インフ
レータ26から噴出されたガスの供給量をインナダクト
46のダクト基部48及びバッグ38へそれぞれ振り分
ける構成を採ったため、第1の開口34及び第2の開口
36の各総開口面積を調整することにより、膨張初期に
おけるバッグ38の略車両幅方向への膨張量、膨張速
度、膨張形状等並びに膨張過程が進んだ際におけるバッ
グ38の略車両下方側への膨張量、膨張速度、膨張形状
等が最適になるように調整することができる。
【0048】また、本実施形態では、バッグ38におけ
るガス流入口周縁部38Aをリベット42でエアバッグ
ケース14の周壁部に固定すると共に、インナダクト4
6におけるダクト基部48をリベット42、54でエア
バッグケース14の前壁部14A及びディフューザ30
の後壁部30Bに固定し、更にインナダクト46におけ
る各ダクト規制部50を縫合糸56でバッグ38の両側
部38Bの内側面に固定したので、バッグ38及びイン
ナダクト46のエアバッグケース14内への組付を容易
に行うことができる。このため、バッグ38及びインナ
ダクト46のエアバッグケース14内への組付作業性を
向上させることができる。
【0049】なお、本実施形態では、バッグ38の両側
部38Bの内側面に一対のダクト規制部50を設けた
が、これに限らず、バッグ38の各側部38Bに二以上
のダクト規制部を配設する構成(例えば、ダクト基部4
8の両端部からそれぞれ一対のダクト規制部50が互い
に近接しかつ平行にバッグ38の両側部38Aの内側面
に配設される構成等)を採ってもよい。
【0050】また、本実施形態では、ダクト基部48の
断面形状を均一断面形状としたが、これに限らず、ダク
ト基部48におけるガスの分流効果を上げるべく、ダク
ト基部の断面形状を不均一断面形状としてもよい。例え
ば、ダクト基部の長手方向中間部では断面積を小さく設
定し、ダクト基部の長手方向両端部に向かうにつれて断
面積を大きく設定する等の構成を採ってもよい。
【0051】さらに、本実施形態では、バッグ38のガ
ス流入口周縁部38Aのエアバッグケース14への固定
に、又インナダクト46のダクト基部48のエアバッグ
ケース14及びディフューザ30への固定に、いずれも
リベット42、54を用いたが、これに限らず、ボルト
・ナット、スクリュー等を用いてもよく、これらを確実
にエアバッグケース14等に固定することができる固定
具であればすべて適用可能である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係る助手席用エアバッグ装置は、バッグの膨張初期
に、バッグの折り畳みを解いてバッグを略車両幅方向へ
膨張させる膨張方向規制手段を、バッグ自体に設けたの
で、バッグ全体としての助手席側へ向けての膨出速度を
適正範囲内で低下させることが可能となり、その結果、
乗員がバッグに当接した際に乗員がバッグから受ける反
力を低下させることができるという優れた効果を有す
る。
【0053】また、本発明によれば、膨張方向規制手段
がバッグ自体に設けられているため、バッグに直接的に
膨張方向規制作用を付与することができ、その結果、膨
張方向規制効果を高めることができるという優れた効果
も得られる。
【0054】請求項2記載の本発明に係る助手席用エア
バッグ装置は、請求項1に記載の発明において、バッグ
の両側部の内側面に沿って配置されると共に内部にイン
フレータから噴出されたガスが流入され、かつバッグと
共に折り畳み可能な柔軟材で構成されたインナダクトに
よって膨張方向規制手段を構成したので、ガス圧をバッ
グ内側面に直接作用させることができることから膨張方
向規制効果の確実化を期すことができ、又専用のスペー
スを要さないことから装置のコンパクト化に資すること
ができるという優れた効果を有する。
【0055】請求項3記載の本発明に係る助手席用エア
バッグ装置は、請求項2に記載の発明において、略車両
幅方向を長手方向として配置されたインフレータに沿っ
て配置されると共にインフレータから噴出されたガスを
バッグの両側部側へ案内するダクト基部と、このダクト
基部の両端部からバッグの両側部の内側面に沿って配置
され先端部が開放された一組のダクト規制部と、によっ
てインナダクトを構成したので、ダクト基部の形状やダ
クト規制部の形状、配設本数等を適宜変更することによ
り、バッグを略車両幅方向へ膨張させるのに最適なチュ
ーニングを行うことができるという優れた効果を有す
る。
【0056】請求項4記載の本発明に係る助手席用エア
バッグ装置は、請求項3記載の発明において、エアバッ
グケース内における略車両前方側に、インフレータ並び
にこのインフレータとインナダクトのダクト基部との間
に介在されてインフレータから噴出されたガスを整流す
る整流手段を配置すると共に、エアバッグケース内にお
ける略車両後方側に、折り畳み状態のバッグの大半を配
置したので、膨張初期においてはバッグを略車両幅方向
へ膨張させ、膨張過程が進むにつれてバッグを略車両下
方側へも膨張させることができ、その結果、より一層乗
員保護性能を向上させることができるという優れた効果
を有する。
【0057】請求項5記載の本発明に係る助手席用エア
バッグ装置は、請求項4記載の発明において、整流手段
はインフレータの略車両上方側に配置される上壁部及び
インフレータの略車両後方側に配置される後壁部を備え
ており、上壁部にはインフレータから噴出されたガスの
一部をダクト基部内へ案内するための第1の開口が設け
られており、後壁部にはインフレータから噴出されたガ
スの残りをバッグ内へ案内するための第2の開口が設け
られているので、第1の開口の総開口面積及び第2の開
口の総開口面積を調整することにより、膨張初期におけ
るバッグの略車両幅方向への膨張量、膨張速度、膨張形
状等並びに膨張過程が進んだ際におけるバッグの略車両
下方側への膨張量、膨張速度、膨張形状等が最適になる
ように調整することができるという優れた効果を有す
る。
【0058】請求項6記載の本発明に係る助手席用エア
バッグ装置は、請求項5に記載の発明において、バッグ
におけるガス流入口周縁部を、第1の固定具を用いてエ
アバッグケースの周壁部に固定すると共に、インナダク
トにおけるダクト基部を第2の固定具を用いてエアバッ
グケースの前壁部及び整流手段に固定し、さらに、イン
ナダクトにおける一組のダクト規制部を、縫合糸を用い
てバッグの両側部の内側面に固定したので、バッグ及び
インナダクトのエアバッグケース内への組付作業性を向
上させることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る助手席用エアバッグ装置の要
部であるバッグが完全に膨出した状態を示す要部斜視図
である。
【図2】図1に示される助手席用エアバッグ装置の要部
側面図である。
【図3】図2の3−3線に沿ってバッグを切断した状態
を概略的に示す概略断面図である。
【図4】図2の4−4線に沿ってバッグを切断した状態
を概略的に示す概略断面図である。
【図5】本実施形態に係る助手席用エアバッグ装置の縦
断面図である。
【図6】本実施形態におけるインナダクトを備えていな
い助手席用エアバッグ装置を用いた場合のバッグの膨張
初期の状態を示す図3に対応する概略断面図である。
【図7】本実施形態におけるインナダクトを備えている
助手席用エアバッグ装置を用いた場合のバッグの膨張初
期の状態を示す図3に対応する概略断面図である。
【図8】本実施形態におけるインナダクトを備えていな
い助手席用エアバッグ装置を用いた場合におけるバッグ
の膨張初期の過程を示すデータである。
【図9】本実施形態におけるインナダクトを備えている
助手席用エアバッグ装置を用いた場合におけるバッグの
膨張初期の過程を示すデータである。
【図10】従来例に係る助手席用エアバッグ装置を示す
概略縦断面図である。
【図11】図10に示される助手席用エアバッグ装置の
バッグの折り畳み状態を示す側方から見た縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10 インストルメントパネル 12 助手席用エアバッグ装置 14 エアバッグケース 14A 前壁部(周壁部) 14B 後壁部(周壁部) 14C 側壁部(周壁部) 26 インフレータ 30 ディフューザ(整流手段) 30A 上壁部 30B 後壁部 34 第1の開口 36 第2の開口 38 バッグ 38A ガス流入口周縁部 38B 両側部 42 リベット(第1の固定具、第2の固定具) 46 インナダクト(膨張方向規制手段) 48 ダクト基部 50 ダクト規制部 54 リベット(第2の固定具) 56 縫合糸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のインストルメントパネルにおける
    頂部助手席側に配設され、車両前部への所定の高荷重作
    用時にインフレータから噴出されたガスによってエアバ
    ッグケース内に折り畳み状態で収容されたバッグを助手
    席側へ膨出させる助手席用エアバッグ装置であって、 バッグの膨張初期に、バッグの折り畳みを解いてバッグ
    を略車両幅方向へ膨張させる膨張方向規制手段を、バッ
    グ自体に設けた、 ことを特徴とする助手席用エアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 前記膨張方向規制手段は、バッグの両側
    部の内側面に沿って配置されると共に内部にインフレー
    タから噴出されたガスが流入され、かつバッグと共に折
    り畳み可能な柔軟材で構成されたインナダクトである、 ことを特徴とする請求項1に記載の助手席用エアバッグ
    装置。
  3. 【請求項3】 前記インナダクトは、略車両幅方向を長
    手方向として配置されたインフレータに沿って配置され
    ると共にインフレータから噴出されたガスをバッグの両
    側部側へ案内するダクト基部と、このダクト基部の両端
    部からバッグの両側部の内側面に沿って配置され先端部
    が開放された一組のダクト規制部と、によって構成され
    る、 ことを特徴とする請求項2に記載の助手席用エアバッグ
    装置。
  4. 【請求項4】 前記エアバッグケース内における略車両
    前方側に、インフレータ並びにこのインフレータとイン
    ナダクトのダクト基部との間に介在されてインフレータ
    から噴出されたガスを整流する整流手段を配置すると共
    に、 前記エアバッグケース内における略車両後方側に、折り
    畳み状態のバッグの大半を配置した、 ことを特徴とする請求項3に記載の助手席用エアバッグ
    装置。
  5. 【請求項5】 前記整流手段はインフレータの略車両上
    方側に配置される上壁部及びインフレータの略車両後方
    側に配置される後壁部を備えており、 上壁部にはインフレータから噴出されたガスの一部をダ
    クト基部内へ案内するための第1の開口が設けられてお
    り、 後壁部にはインフレータから噴出されたガスの残りをバ
    ッグ内へ案内するための第2の開口が設けられている、 ことを特徴とする請求項4に記載の助手席用エアバッグ
    装置。
  6. 【請求項6】 前記バッグにおけるガス流入口周縁部
    を、第1の固定具を用いてエアバッグケースの周壁部に
    固定すると共に、 前記インナダクトにおけるダクト基部を第2の固定具を
    用いてエアバッグケースの前壁部及び整流手段に固定
    し、 さらに、前記インナダクトにおける一組のダクト規制部
    を、縫合糸を用いてバッグの両側部の内側面に固定し
    た、 ことを特徴とする請求項5に記載の助手席用エアバッグ
    装置。
JP9081641A 1997-03-31 1997-03-31 助手席用エアバッグ装置 Pending JPH10273009A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100579874B1 (ko) 2004-09-06 2006-05-12 현대모비스 주식회사 빠른 전개를 위한 에어백
JP2006298154A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Nippon Plast Co Ltd 歩行者等保護用エアバッグ装置
JP2011011743A (ja) * 2010-10-18 2011-01-20 Toyota Motor Corp 助手席用エアバッグ装置
KR101405381B1 (ko) * 2008-08-29 2014-06-10 현대모비스 주식회사 승객의 상해를 저감하는 조수석 에어백 모듈

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