JPH10273004A - エアバッグ装置のカバー体 - Google Patents

エアバッグ装置のカバー体

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Publication number
JPH10273004A
JPH10273004A JP9080319A JP8031997A JPH10273004A JP H10273004 A JPH10273004 A JP H10273004A JP 9080319 A JP9080319 A JP 9080319A JP 8031997 A JP8031997 A JP 8031997A JP H10273004 A JPH10273004 A JP H10273004A
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JP
Japan
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cover body
covering
decorative
airbag
airbag device
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Application number
JP9080319A
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English (en)
Inventor
Michael Anthony Vance
マイケル アンソニー バンス
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Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/20Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
    • B60R21/215Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components characterised by the covers for the inflatable member
    • B60R2021/21543Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components characterised by the covers for the inflatable member with emblems

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグ装置のカバー本体に、別体の装飾
手段を取り付けて、装飾効果を向上する。装飾手段を容
易かつ強固に取り付け、製造コストを低減する。 【解決手段】 エアバッグを覆うカバー本体21を合成樹
脂にて形成する。カバー本体21の被覆部22に取り付ける
エンブレム31を、装飾体32とリベット33とにより構成す
る。装飾体32から突設した3つの脚部32c を、それぞれ
被覆部22の取付孔28c に表面側から挿入し、被覆部22の
裏面に沿って折り曲げて、先端部を互いに重ねる。重ね
た先端部をリベット33にて互いに連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、膨張展開するエア
バッグを覆うエアバッグ装置のカバー体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の衝突などの衝撃に対して乗
員を保護するエアバッグ装置が用いられている。そし
て、例えば、ドライバー用のエアバッグ装置は、ステア
リングホイールのボス部に備えられ、ガスを噴射するイ
ンフレータと、袋状のエアバッグと、折り畳まれて収納
されたエアバッグを覆うカバー体となどを備えている。
そして、自動車の衝突などに際しては、インフレータか
ら噴射されるガスの圧力によりエアバッグを膨張させ、
軟質樹脂にて形成したカバー体を開裂し扉状に展開させ
てエアバッグの突出口を形成し、この突出口からエアバ
ッグを突出させ乗員の前方に膨張展開させるようになっ
ている。
【0003】また、従来より、ステアリングホイールの
ボス部に備えられるエアバッグを内蔵しないセンタパッ
ドについて、別体の装飾プレート、例えばエンブレム、
バッジなどを取り付けて装飾効果を高める構成が用いら
れている。一方、エアバッグ装置を備えた構成において
は、エアバッグの膨張展開時にカバー体が扉状に展開す
るため、別体の部材は強固に取り付ける必要がある。こ
の点、例えば、特開平7−257308号公報に記載さ
れた構成が知られている。この構成では、カバー体の1
点に通孔を形成するとともに、装飾体の中央部の裏面側
に管状のリベットを一体に突設し、このリベットを通孔
を挿通させた上、カバー体の裏面側で拡開するようにか
しめ加工している。しかしながら、この公報の構成で
は、装飾体に一体に形成したリベットの先端部分のみで
装飾体の全体を支持するため、装飾体の全体の剛性を確
保する必要があり、厚肉化あるいは材料の剛性の向上が
必要であるとともに、剛性の大きい環状のリベットの加
工は困難で、製造コストの低減が困難である問題を有し
ている。さらに、この公報の構成では、装飾体は中央の
1点で支持されるため、装飾体の回転を防止する構造が
必要になり、構造が複雑化して、製造コストが上昇する
問題を有している。一方、カバー体に装飾部を一体に形
成する構成では、装飾効果の向上が困難である問題を有
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、カバー
体に装飾部を一体に形成する構成では、装飾効果の向上
が困難である問題を有している。また、特開平7−25
7308号公報に記載の構成では、装飾体に一体に形成
したリベットの先端部分のみで装飾体の全体を支持する
ため、装飾体の全体の剛性を確保する必要があり、厚肉
化あるいは材料の剛性の向上が必要であるとともに、困
難な加工、構造の複雑化などにより、製造コストの低減
が困難である問題を有している。
【0005】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、装飾効果を向上できるとともに、製造コストを低
減できるエアバッグ装置のカバー体を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のエアバッ
グ装置のカバー体は、エアバッグを覆う被覆部と、この
被覆部に取り付けられる装飾手段とを具備し、前記被覆
部は、表面側から裏面側に挿通する複数の挿通部を備
え、前記装飾手段は、前記被覆部の表面側に配置される
装飾部と、この装飾部から延設され前記各挿通部に挿通
される複数の脚部と、前記被覆部の裏面側でこれら脚部
を互いに連結する連結手段とを備えたものである。
【0007】そして、この構成では、装飾手段は被覆部
とは別体とでき、装飾効果が向上する。また、装飾手段
は、複数の脚部を被覆部の裏面側で連結することによ
り、被覆部に容易かつ強固に取り付けられ、製造コスト
が低減される。
【0008】請求項2記載のエアバッグ装置のカバー体
は、請求項1記載のエアバッグ装置のカバー体におい
て、連結手段は、複数の脚部と被覆部とを互いに連結す
るものである。
【0009】そして、この構成では、装飾手段が被覆部
に強固に取り付けられる。
【0010】請求項3記載のエアバッグ装置のカバー体
は、請求項1または2記載のエアバッグ装置のカバー体
において、連結手段は、被覆部に一体に形成されたもの
である。
【0011】そして、この構成では、構成が簡略化さ
れ、製造コストが低減される。
【0012】請求項4記載のエアバッグ装置のカバー体
は、請求項1または2記載のエアバッグ装置のカバー体
において、連結手段は、脚部に一体に形成されたもので
ある。
【0013】そして、この構成では、構成が簡略化さ
れ、製造コストが低減される。
【0014】請求項5記載のエアバッグ装置のカバー体
は、請求項1ないし4記載のエアバッグ装置のカバー体
において、被覆部の裏面側には、脚部を位置決めする位
置決め手段が設けられたものである。
【0015】そして、この構成では、作業性が良好にな
り、製造コストが低減される。
【0016】請求項6記載のエアバッグ装置のカバー体
は、請求項1ないし5記載のエアバッグ装置のカバー体
において、複数の脚部は、装飾部の裏面側の略中央部に
位置して互いに連結されたものである。
【0017】そして、この構成では、装飾手段が被覆部
に安定して強固に取り付けられる。
【0018】請求項7記載のエアバッグ装置のカバー体
は、請求項1ないし6記載のエアバッグ装置のカバー体
において、複数の脚部は、それぞれ板状をなし、装飾部
の裏面側に沿って折り曲げられて少なくとも一部が互い
に重ねられるとともに、この重ねられた部分が連結手段
により連結されたものである。
【0019】そして、この構成では、板状の脚部は容易
に折り曲げでき、作業性が良好になり、製造コストが低
減される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエアバッグ装置の
カバー体の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0021】図2において、1はエアバッグ装置で、こ
のエアバッグ装置1は、エアバッグモジュールなどとも
呼ばれるもので、車両である自動車のステアリングホイ
ールのステアリングホイール本体の乗員側のセンタパッ
ドの部位に取り付けられるようになっている。なお、ス
テアリングホイールは、通常傾斜した状態で備えられる
ステアリングシャフトに装着されるものであるが、以
下、乗員側を上側、正面側、あるいは表面側、車体側で
あるステアリングシャフト側を下側、背面側、あるいは
車体側、車両の前側上方であるフロントガラス側を前
側、車両の後側下方に向かう乗員の手前側を後側として
説明する。また、このステアリングホイール本体は、握
り操舵部である環状のリム部(リング部)と、このリム
部の内側に位置するボス部(パッド部)と、これらリム
部とボス部とを連結した4本のスポーク部とから構成さ
れ、車両を操舵できるようになっている。そして、ボス
部の下側には、ステアリングシャフトに嵌着されるボス
が配置され、このボスに、ボスプレートが一体に形成さ
れ、または別体に形成され固着されている。さらに、こ
のボスプレートには、スポーク部の芯金が接続され、こ
のスポーク部の芯金に、リム部の芯金が接続されてい
る。また、これらリム部の芯金の外周部と、スポーク部
の芯金のリム部側の部分の外周部とに、軟質の合成樹脂
などからなる表皮部が形成されている。さらに、ボス部
の下側部は、下部カバーにより覆われている。
【0022】そして、エアバッグ装置1は、金属製のベ
ースプレート11を備え、このベースプレート11の両側に
設けられた取付部11a が、ステアリングホイール本体の
ボスプレートにブラケットなどを介しねじ止めなどして
取り付けられている。そして、このベースプレート11に
は、上板部と、この上板部の周縁部から下方および一部
が上方に向かって屈曲された周壁部11b とが形成されて
いるとともに、上板部には、円孔状のインフレータ取付
孔が形成されている。そして、このインフレータ取付孔
に下側から嵌合して、ガスを噴射するインフレータが取
り付けられ、さらに、この上板部の上面には、このイン
フレータの上側を覆うようにして、袋状のエアバッグが
小さく折り畳んだ状態で配置されている。そして、この
エアバッグの内側に挿入された環状のリテーナにより、
エアバッグの開口部が押さえられるとともに、このリテ
ーナから下側に突設されたボルトの先端側からナットを
螺合して締め付けることにより、インフレータとともに
エアバッグがベースプレート11に一体的に締結して固定
されている。
【0023】さらに、折り畳まれたエアバッグを覆うよ
うにして、ベースプレート11に、カバー体20が取り付け
られている。そして、図1および図2に示すように、こ
のカバー体20は、エアバッグカバーあるいはケース体な
どともよばれるもので、合成樹脂にて形成されたカバー
本体21を備えている。そして、このカバー本体21は、例
えば、熱可塑性エラストマーなどの合成樹脂を用いた射
出成形法により一体に形成されている。
【0024】また、このカバー本体21は、エアバッグが
収納されたボス部およびスポーク部の一部を覆う被覆部
22と、この被覆部22の裏面から下側に突設された略角筒
状をなす取付壁部23とを有している。
【0025】そして、カバー本体21の被覆部22には、被
覆部22の他の部分より脆弱な破断部としてのテアライン
24が形成されている。そして、このテアライン24は、被
覆部22の裏面側を溝状に凹設して薄肉に形成され、被覆
部22を両側方向に横断する中央破断線24a と、この中央
破断線24a に連接され、被覆部22の両側部近傍を前後方
向に伸びる両側一対の側部破断線24b とから平面略H字
状に構成されている。また、中央破断線24a の長手方向
の中央部には、平面円弧状をなして手前側に湾曲する湾
曲部24c が形成されている。そして、このテアライン24
により、被覆部22の取付壁部23に囲まれた部分には、前
後に対をなす扉片部が区画形成されている。
【0026】そして、取付壁部23をベースプレート11の
周壁部11b の外側などに嵌合した状態で、これら取付壁
部23と周壁部11b とにそれぞれ形成された通孔23a にリ
ベット25を挿入してかしめることにより、取付壁部23が
周壁部11b に固着され、カバー本体21がベースプレート
11に取り付けられている。
【0027】さらに、カバー本体21の被覆部22の略中央
部には、図1ないし図5に示すように、装飾手段取付部
としてのエンブレム取付部28が一体に形成され、このエ
ンブレム取付部28に、カバー本体21とは別体の、エアバ
ッグ装飾部品(装飾品)である装飾手段としてのエンブ
レム31が取り付けられている。
【0028】そして、このエンブレム取付部28には、被
覆部22の表面側が円盤状に凹設された円盤状凹部28a が
形成されており、この円盤状凹部28a の後側を迂回する
ようにして、テアライン24の湾曲部24c が形成されてい
る。また、このこの円盤状凹部28a の中央部には、表面
側から裏面側に貫通する径寸法が一定の円孔であるリベ
ット用孔28b が穿設されているとともに、円盤状凹部28
a の外周部に沿って複数か所に、本実施の形態では3か
所に、挿通部としてのスリット状の取付孔28cが形成さ
れている。さらに、このエンブレム取付部28には、円盤
状凹部28a 裏面側に位置して、被覆部22の裏面側が円盤
状に凹設された裏面側凹部28d が形成されている。
【0029】また、エンブレム31は、装飾体32と、固着
手段である連結手段としてのリベット33とから構成され
ている。
【0030】そして、装飾体32は、アウタ、装飾的被覆
体、アルミオーナメントなどともよばれるもので、例え
ば、アルミニウム合金や銅などの金属の板材をプレス打
ち抜きなどして絞り、平面円形状の装飾部32a と、この
装飾部32a の外周縁から下方に延設された低丈の円筒部
(周壁部)32b と、この円筒部32b からさらに延設され
た複数、本実施の形態では3個の取付用の脚部32c とが
一体に形成されている。なお、強度の確保および軽量化
などの点から、実験の結果、アルミニウム合金などの金
属の薄板を用いる場合には、厚さ寸法は0.3mm以上
1.0mm以下が好ましく、特に、アルミニウムを用いる
場合には、0.5mmが好ましい。そして、装飾部32a
は、平板状あるいは上側に膨出する曲面状をなし、この
装飾部32a には、必要に応じて、文字、図形、ロゴなど
が印刷され、また、突出または凹陥など加工して形成さ
れ、あるいは、ペイントによる色差しや七宝焼などの装
飾が施されている。また、各脚部32c は、係合爪あるい
は折り曲げ片などとも呼ばれるもので、折曲可能な板状
をなし、それぞれ先端部には挿入を容易にする切り欠き
が形成されているとともに、この先端部近傍には、円孔
状の通孔32d が形成されている。なお、被覆部22の円盤
状凹部28a の取付孔28c は、これら脚部32c の数とピッ
チとに合せて穿設されている。また、各脚部32c の通孔
32d は、リベット用孔28b よりも径寸法が小さく形成さ
れている。
【0031】次に、エンブレム31をカバー本体21の被覆
部22に取り付ける工程を説明する。
【0032】まず、カバー本体21は、予め脱脂し、ポリ
ウレタン系などの塗膜を付与するなど、表面処理が完了
した状態としておくそして、エンブレム31は、まず、装
飾体32の脚部32c を、エンブレム取付部28の取付孔28c
に上側から挿入し、装飾部32a および円筒部32b を円盤
状凹部28aに嵌入する。続いて、被覆部22の裏面側に貫
通した各脚部32c を、被覆部22の裏面に沿って中央のリ
ベット用孔28b の方向に折り曲げ、先端部を互いに重ね
合せると、図5に示すように、各脚部32c の通孔32d
が、リベット用孔28b に位置合せされる。そして、この
状態で、下面側から通孔32d にいわゆるブラインドリベ
ットであるリベット33を挿入し、このリベット33をかし
めることにより、これら複数の脚部32c を一括して連結
させる。なお、この状態で、リベット33のかしめられた
径大部33a は、図4に示すように、被覆部22のリベット
用孔28b の内側にあるか、あるいは、このリベット用孔
28b から上側に一部が突出した状態となる。
【0033】そして、この状態で、装飾体32の装飾部32
a と脚部32c とで被覆部22を抱きかかえるようにして、
エンブレム31がエンブレム取付部28に強固に取り付けら
れる。
【0034】次に、このエアバッグ装置1の展開動作を
説明する。
【0035】まず、自動車が衝突した際などには、図示
しない衝突診断ユニットが車体の受ける衝撃を感知し
て、インフレータの点火器が起動され、充填した推進薬
を燃焼させることにより、インフレータの周面に形成さ
れたガス噴射口からエアバッグの内部に窒素ガスなどが
急速に噴射され、折り畳まれたエアバッグが急激に膨張
する。すると、このエアバッグの膨張の圧力により、カ
バー体20の被覆部22が内側から押圧されて変形し、テア
ライン24が所定の部位、例えば、湾曲部24c から破断す
る。続いて、エアバッグの膨張の圧力により、テアライ
ン24に沿って破断が進行して被覆部22が開裂し、前後一
対の扉片部が形成される。そして、さらに、エアバッグ
が膨張すると、前側の扉片部にエンブレム31が保持され
たまま、これら扉片部が前後に展開してエアバッグの突
出口が形成され、この突出口を通ってエアバッグが外側
に突出し、乗員とステアリングホイール本体との間に膨
張展開して、乗員に加わる衝撃を緩和するようになって
いる。
【0036】そして、本実施の形態によれば、エアバッ
グを覆うカバー体20の被覆部22に、この被覆部22とは別
部材の装飾体32を配置できるため、被覆部22に装飾部を
一体に形成する構成に比べて、単調になりがちなカバー
体20の外観を効果的に装飾して外観を向上し、車室内の
装飾性を高めて車両の商品性を高めることができる。
【0037】また、装飾体32の装飾部32a と複数の脚部
32c とで被覆部22を抱きかかえるようにして、エンブレ
ム31を被覆部22に強固に取り付けることができるため、
エアバッグが膨張し、被覆部22が開裂して扉片部が展開
する際にも、エンブレム31を確実に保持できる。
【0038】また、エンブレム31は、構造が簡略であ
り、薄肉軽量に形成できるため、被覆部22の重量増加は
極めて少なく、エアバッグを円滑に展開できる。
【0039】そして、エンブレム31の取り付け作業も、
完成したカバー本体21の取付孔28cに板状の脚部32c を
挿入して折り曲げ、一般的なリベット33で脚部32c 同士
を連結するのみで良いため、円筒状のリベットを用いる
構成や、インサート形成などを行う構成に比べて、作業
性および工程歩留を良好にでき、製造コストを低減でき
る。
【0040】また、複数の脚部32c を、それぞれ取付孔
28c に挿入することにより、エンブレム31の位置決めお
よび回り止めができるため、回り止め用のボスなどを形
成する必要がなく、構造を簡略化して、製造コストを低
減できる。
【0041】さらに、複数の脚部32c は、装飾部32a す
なわち装飾体32の裏面側の略中央部に位置して互いに連
結したため、安定して強固に取り付けできる。
【0042】なお、上記の実施の形態において、脚部32
c の折り曲げ位置を案内し位置決めする位置決め手段を
形成することにより、通孔32d の位置を合せる脚部32c
の折り曲げ作業を容易にして、作業性を向上し、製造コ
ストを低減することができる。また、この位置決め手段
は、被覆部22に一体に形成することにより、部品点数の
増加を抑え、別体で形成する構成に比べて製造コストを
低減できる。
【0043】例えば、図6および図7に示すように、裏
面側凹部28d に位置して、被覆部22に一体に、位置決め
手段としての円柱状の位置決めボス41を突設するととも
に、各脚部32c には、それぞれ位置決めボス41に嵌合す
る位置決め通孔42を形成して、脚部32c の案内および位
置決めを行うことができる。
【0044】あるいは、図8に示すように、裏面側凹部
28d に位置して、被覆部22に一体に、各脚部32c の側縁
部に沿って位置決め手段としての位置決めリブ44を突設
することにより、脚部32c の案内および位置決めを行う
ことができる。
【0045】また、上記の各実施の形態において、脚部
32c 同士を連結するリベット33により、被覆部22を共締
めすることにより、エンブレム31を被覆部22に固着する
強度を向上できる。
【0046】例えば、図9に示すように、リベット用孔
28b を、脚部32c の通孔32d とほぼ同じ径寸法に形成し
て、リベット33でリベット用孔28b の周辺部をかしめる
ことにより、強固に固着することができる。
【0047】また、上記の各実施の形態において、エン
ブレム31の装飾体32の装飾部32a の下側と被覆部22の上
面との間に形成される空間部に、被覆部22と一体または
別体の支持手段を備えて、装飾部32a を支持することに
より、装飾体32をさらに薄肉に形成し、軽量化を図るこ
とができる。
【0048】例えば、図10および図11に示すよう
に、円盤状凹部28a に位置し、支持リブ51を被覆部22か
ら一体に突設することができる。そして、この支持リブ
51は、リベット用孔28b を中心として、同心状に複数の
円形状をなして突設されているとともに、それぞれ装飾
部32a の裏面の形状に合わせた形状および高さをなし、
装飾部32a の裏面を当接支持するように形成されてい
る。
【0049】また、例えば、図12に示すように、円盤
状凹部28a の内側に、中央部などを除いて装飾部32a の
裏面のほぼ全面を当接支持する膨出部53を、被覆部22に
一体に形成することもできる。
【0050】さらに、上記の各実施の形態においては、
装飾体32とは別体をなすリベット33を連結手段とした
が、この連結手段をいずれかの部材と一体に形成するこ
とにより、部品点数を削減し、構成を簡略化して、製造
コストを低減できる。
【0051】例えば、図13および図14に示すよう
に、各脚部32c を折り曲げた状態で、最も上側すなわち
被覆部22側に位置する脚部32c について、リベット33に
代えて、連結手段として一対の係止片55を切り起こし形
成し、これら係止片55を、他の各脚部32c の通孔32d を
挿通させた状態で折り曲げることにより、他の各脚部32
c を係止し、すなわち、脚部32c を互いに連結し、エン
ブレム31を被覆部22に固定することができる。なお、こ
の実施の形態では、通孔32d は形成されず、表面側の円
盤状凹部28a には、支持リブ51が形成されているととも
に、裏面側凹部28d の中央部からは、下側に向かって案
内ボス57が突設され、係止片55同士の間および通孔32d
に挿入され、脚部32c を位置決めするようになってい
る。
【0052】なお、係止片55は種々の形状を採ることが
でき、例えば、図15に示すように、あらかじめ断面円
弧状に形成しておくこともできる。
【0053】また、例えば、図16に示すように、裏面
側凹部28d の中央部から、連結手段として、略円柱状な
どの溶着ボス58を被覆部22に一体に突設し、各脚部32c
を折り曲げて通孔32d に挿通させた状態で、この溶着ボ
ス58を2点鎖線に示すように熱かしめすることにより、
脚部32c を互いに連結し、エンブレム31を被覆部22に固
定することができる。
【0054】さらに、連結手段としては、スポット溶
接、半田付け、接着剤などを用いることもできる。
【0055】また、上記の各実施の形態では、エンブレ
ム31の装飾体32の脚部32c は、3か所に形成したが、2
か所、あるいは、4か所以上に形成することもできる。
【0056】また、上記の各実施の形態は、ステアリン
グホイール本体に装着するエアバッグ装置1について説
明したが、エアバッグ装置の形状および取り付け位置は
上記のものに限られず、例えば、インストルメントパネ
ルに内蔵する助手席乗員用のエアバッグ装置、前席のシ
ートバックに内蔵する後席用のエアバッグ装置、あるい
は、側面衝突用にドアや座席横に設けられるエアバッグ
装置などに適用することもできる。
【0057】
【発明の効果】請求項1記載のエアバッグ装置のカバー
体によれば、装飾手段の装飾部を被覆部とは別体とで
き、装飾効果を向上できる。エアバッグを覆う被覆部に
備えた複数の挿通部に、装飾手段の複数の脚部をそれぞ
れ挿通して被覆部の裏面側で連結することにより、簡略
な構成で装飾手段を被覆部に容易かつ強固に取り付けで
き、製造コストを低減できる。また、装飾手段は、被覆
部を形成した後に取り付けできるため、インサート成形
などにくらべて製造が容易になり、製造コストを低減で
きる。
【0058】請求項2記載のエアバッグ装置のカバー体
によれば、請求項1記載の効果に加え、連結手段によ
り、複数の脚部と被覆部とを互いに連結することによ
り、装飾手段を被覆部に強固に取り付けできる。
【0059】請求項3記載のエアバッグ装置のカバー体
によれば、請求項1または2記載の効果に加え、連結手
段を被覆部に一体に形成することにより、構成を簡略化
でき、製造コストを低減できる。
【0060】請求項4記載のエアバッグ装置のカバー体
によれば、請求項1または2記載の効果に加え、連結手
段を脚部に一体に形成することにより、構成を簡略化で
き、製造コストを低減できる。
【0061】請求項5記載のエアバッグ装置のカバー体
によれば、請求項1ないし4記載の効果に加え、被覆部
の裏面側に、脚部を位置決めする位置決め手段を設ける
ことにより、作業性を良好にでき、製造コストを低減で
きる。
【0062】請求項6記載のエアバッグ装置のカバー体
によれば、請求項1ないし5記載の効果に加え、複数の
脚部を、装飾部の裏面側の略中央部に位置して互いに連
結することにより、装飾手段を被覆部に安定して強固に
取り付けできる。
【0063】請求項7記載のエアバッグ装置のカバー体
によれば、請求項1ないし6記載の効果に加え、複数の
脚部を、それぞれ板状とし、装飾部の裏面側に沿って折
り曲げ少なくとも一部を互いに重ねて連結手段により連
結することにより、作業性を良好にでき、製造コストを
低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグ装置のカバー体の一実施の
形態を示す分解斜視図である。
【図2】同上エアバッグ装置の斜視図である。
【図3】同上カバー体の一部を拡大した分解斜視図であ
る。
【図4】同上カバー体の図5のI−I断面図である。
【図5】同上カバー体の製造工程を示す裏面側から見た
斜視図である。
【図6】本発明のエアバッグ装置のカバー体の第2の実
施の形態を示す図7のII−II断面図である。
【図7】同上カバー体の製造工程を示す裏面側から見た
斜視図である。
【図8】本発明のエアバッグ装置のカバー体の第3の実
施の形態を示す裏面側から見た斜視図である。
【図9】本発明のエアバッグ装置のカバー体の第4の実
施の形態を示す一部の断面図である。
【図10】本発明のエアバッグ装置のカバー体の第5の
実施の形態を示す図11のIII −III 断面図である。
【図11】同上カバー体の製造工程を示す斜視図であ
る。
【図12】本発明のエアバッグ装置のカバー体の第6の
実施の形態を示す一部の断面図である。
【図13】本発明のエアバッグ装置のカバー体の第7の
実施の形態を示す一部の断面図である。
【図14】同上カバー体の製造工程を示す一部の斜視図
である。
【図15】本発明のエアバッグ装置のカバー体の第8の
実施の形態を示すカバー体の一部の斜視図である。
【図16】本発明のエアバッグ装置のカバー体の第9の
実施の形態を示す一部の断面図である。
【符号の説明】
1 エアバッグ装置 20 カバー体 22 被覆部 28c 挿通部 31 装飾手段としてのエンブレム 32 装飾体 32a 装飾部 32c 脚部 33 連結手段としてのリベット 41 位置決め手段としての位置決めボス 44 位置決め手段としての位置決めリブ 55 連結手段としての係止片 58 連結手段としての溶着ボス

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグを覆う被覆部と、 この被覆部に取り付けられる装飾手段とを具備し、 前記被覆部は、表面側から裏面側に挿通する複数の挿通
    部を備え、 前記装飾手段は、前記被覆部の表面側に配置される装飾
    部と、この装飾部から延設され前記各挿通部に挿通され
    る複数の脚部と、前記被覆部の裏面側でこれら脚部を互
    いに連結する連結手段とを備えたことを特徴とするエア
    バッグ装置のカバー体。
  2. 【請求項2】 連結手段は、複数の脚部と被覆部とを互
    いに連結することを特徴とする請求項1記載のエアバッ
    グ装置のカバー体。
  3. 【請求項3】 連結手段は、被覆部に一体に形成された
    ことを特徴とする請求項1または2記載のエアバッグ装
    置のカバー体。
  4. 【請求項4】 連結手段は、脚部に一体に形成されたこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のエアバッグ装置
    のカバー体。
  5. 【請求項5】 被覆部の裏面側には、脚部を位置決めす
    る位置決め手段が設けられたことを特徴とする請求項1
    ないし4記載のエアバッグ装置のカバー体。
  6. 【請求項6】 複数の脚部は、装飾部の裏面側の略中央
    部に位置して互いに連結されたことを特徴とする請求項
    1ないし5記載のエアバッグ装置のカバー体。
  7. 【請求項7】 複数の脚部は、それぞれ板状をなし、装
    飾部の裏面側に沿って折り曲げられて少なくとも一部が
    互いに重ねられるとともに、この重ねられた部分が連結
    手段により連結されたことを特徴とする請求項1ないし
    6記載のエアバッグ装置のカバー体。
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