JPH10272432A - ゴミ処理方法 - Google Patents

ゴミ処理方法

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JPH10272432A
JPH10272432A JP9080150A JP8015097A JPH10272432A JP H10272432 A JPH10272432 A JP H10272432A JP 9080150 A JP9080150 A JP 9080150A JP 8015097 A JP8015097 A JP 8015097A JP H10272432 A JPH10272432 A JP H10272432A
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Kaname Nakayama
要 仲山
Wataru Kashima
渉 鹿島
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Suntech Co
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SAPUKON KK
Suntech Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の地盤のみならず、すでに満杯となりつ
つある廃棄物処分場においても、ゴミを効率的に充填・
埋設することが可能であり、さらに有効利用すること
で、より多くのゴミを処理することができる。 【解決手段】 オーガロッド3の外周に該ロッドから外
方に張り出す湾曲押圧面4を側面としたコテ部5を掘削
回転方向に螺旋状に上昇するように設ける掘削土砂圧密
形オーガ1を使用して掘削した土砂等をコテ部5で外側
に押し出し孔壁11に圧密して殆ど地上に排土せずに削孔
し、この掘削土砂圧密形オーガ1を孔15内に差し入れた
状態で前記削孔時とは逆の回転をさせながら、孔口15a
からゴミ16(もしくはゴミと土砂)を投入し、これらを
孔底15bへと落下させながらコテ部5で孔壁11に圧密さ
せ、残りで孔底15bに順次堆積するものは掘削土砂圧密
形オーガ1の先端のオーガヘッド2で填圧かつ充填しな
がら掘削土砂圧密形オーガ1を引き抜く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴミ処理方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】地盤を掘削してもしくは自然の地形を利
用して大きな地形を利用して大きな凹地を得て、この凹
地内に産業廃棄物を堆積する産業廃棄物処分場は、大量
のゴミを安価に処理するのに適する。
【0003】この廃棄物処分場は、いわば、巨大な空池
を形成し、その底には汚染水の漏出防止のためのゴムシ
ート等を敷設するもので、その中へ産業廃棄物や一般廃
棄物、一般家庭より出されたゴミ等を投棄し、堆積さ
せ、ロードローダーで填圧後、土砂を撒きだし、これも
填圧して順次積層させていく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし昨今、既設の廃
棄物処分場はすでに満杯になりつつあり、新設するには
社会的な問題も抱えており、場所の確保も困難である。
特にゴミ等は上方から填圧を加えたとしてもゴミとゴミ
との隙間を埋めることは不完全であり、フカフカの状態
が残り、効率が悪いとともに地盤に沈下等の問題も生じ
る。
【0005】本発明は前記事情を鑑みて、すでに満杯と
なりつつある廃棄物処分場をさらに有効利用すること
で、より多くのゴミを処理することができるゴミ処理方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第1に、オーガロッドの外周に該ロッドから
外方に張り出す湾曲押圧面を側面としたコテ部を掘削回
転方向に螺旋状に上昇するように設ける掘削土砂圧密形
オーガを使用して掘削した土砂等をコテ部で外側に押し
出し孔壁に圧密して殆ど地上に排土せずに削孔し、この
掘削土砂圧密形オーガを孔内に差し入れた状態で前記削
孔時とは逆の回転をさせながら、孔口からゴミ(もしく
はゴミと土砂)を投入し、これらを孔底へと落下させな
がらコテ部で孔壁に圧密させ、残りで孔底に順次堆積す
るものは掘削土砂圧密形オーガ先端のオーガヘッドで填
圧かつ充填しながら掘削土砂圧密形オーガを引き抜くこ
とを要旨とするものである。
【0007】第2に、ゴミ(もしくはゴミと土砂)の孔
壁への圧密は掘削土砂圧密形オーガを上下動させながら
行うこと、第3に、孔底に順次堆積するゴミ(もしくは
ゴミと土砂)のオーガヘッドで填圧は掘削土砂圧密形オ
ーガを上下動させながら引き上げることで行うこと、第
4に、掘削土砂圧密形オーガのコテ部は端部同士が近接
または重合し、かつ、高さ方向のオーバーラップはこの
コテ部の高さを超えない距離とし、このように並ぶコテ
部を連続体として順次組み合わせること、第5に、掘削
土砂圧密形オーガのコテ部は上方および/または下方に
オーガロッドの外周に向かい傾斜する上部傾斜面および
下部傾斜面を設けること、第6に、掘削土砂圧密形オー
ガのオーガヘッドはスクリュー羽根の裏面に垂直方向へ
の湾曲押圧面を有するコテ部を設けたことを要旨とする
ものである。
【0008】請求項1記載の本発明によれば、先に掘削
土砂圧密形オーガにより削孔し、この削孔内にゴミ(も
しくはゴミと土砂)を投入して充填していくものである
が、該削孔は掘削した土砂等をコテ部で外側に押し出し
孔壁に圧密して殆ど地上に排土せずに削孔するもので、
これをすでに満杯となりつつある廃棄物処分場で行った
場合には廃棄物処分場にすでに捨てられたゴミ等を地上
に出すことなく孔を造成できる。なお、廃棄物処分場で
はなく削孔を通常の地盤で行う場合は掘削残土を地上に
出さずにすむ。
【0009】また、造成した孔に新たに充填するゴミ
(もしくはゴミと土砂)はこれも孔壁に圧密され、かつ
孔底に順次填圧されるので、限られた縦穴スペースに大
容量のものを埋めることができる。
【0010】請求項2および請求項3記載の本発明によ
れば、前記作用に加えて、掘削土砂圧密形オーガの上下
動という動作を加えることで、ゴミ(もしくはゴミと土
砂)の圧密または填圧を間断動作で、ゆっくりとしかも
確実に行うことができる。
【0011】請求項4記載の本発明によれば、掘削回転
方向に螺旋状に上昇するように設けるコテ部は連続体と
して順次組み合わせることにより、掘削土砂はスクリュ
ー羽根がなくてもこのコテ部の揚上作用によって上方に
移送でき、また、削孔時とは逆の回転をさせながら、孔
口から投入するゴミ(もしくはゴミと土砂)を下方へ移
送できる。
【0012】請求項5記載の本発明によれば、上部傾斜
面や下部傾斜面を設けることで土等が必ず上下に移動し
てコテ部上・下部に残らず、外周への圧密をより効率的
にして、完全無排土にすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1〜図4は本発明のゴミ処
理方法の1実施形態を示す例を示す各工程の説明図で、
先に本発明で使用する掘削土砂圧密形オーガ1について
説明する。
【0014】この掘削土砂圧密形オーガ1も通常のオー
ガと同じく、ロッド3とその先端のオーガヘッド2とか
らなり、ロッド3は重機のリーダーマストのトップシー
ブから昇降自在に吊り下がる駆動装置7に結合して正逆
回転自在に垂下するものである。
【0015】ロッド3の外周に外方に張り出す湾曲押圧
面4を側面とした厚肉フランジ状のコテ部5を掘削回転
方向に螺旋状に上昇するように設ける。このコテ部5は
オーガロッド3の外周からの左右両端の突出側面が必ず
円弧状であることとした。図示の例ではコテ部5は湾曲
押圧面4が全体で円弧状になるように形成した。このコ
テ部5は中空のドラムタイプのものでよい。
【0016】本実施形態ではロッド3にはスクリュー羽
根を設けず、コテ部5は端部同士が近接または重合し、
かつ、このように並ぶコテ部5を連続体として順次組み
合わせるものとした。この場合のコテ部5同士の高さ方
向のオーバーラップHはコテ部5の高さTを超えない0
〜Tまでの距離とする。
【0017】このように螺旋状に上昇するように設ける
コテ部5は連続体として順次組み合わせることにより、
掘削土砂はスクリュー羽根がなくてもこのコテ部5の揚
上作用によって上方に移送でき、また、このコテ部5の
湾曲押圧面4で外側に押し出された土砂の孔壁11への圧
密も連続的に得られる。
【0018】コテ部5は上方にオーガロッド3の外周に
向かい角度θで傾斜する上部傾斜面9を、また、下方に
もロッド3の外周に向かい角度θで傾斜する下部傾斜面
10を設けるものとする。これによりコテ部5は糸巻ボビ
ンの形の半割り体に近いものとなる。
【0019】このように、上部傾斜面9や下部傾斜面10
を設けることにより、コテ部5の上に行く土砂は傾斜面
を落下して土等がコテ部5の上部・下部双方に残らず、
土をコテ部5の湾曲押圧面4に集めることができるの
で、孔壁11への圧密が効率的となり、完全無排土のもの
に近づけることができる。
【0020】なお、これら上部傾斜面9や下部傾斜面10
はいずれか一方のみを設けるようにしてもよい。
【0021】一方、オーガヘッド2はスクリュー羽根8
のみを有する通常のものでもよいが、図5〜図7に示す
ように、スクリュー羽根8の裏側に垂直方向への湾曲押
圧面12を有するコテ部13を設けるようにしてもよい。湾
曲押圧面12は下側から外へ向かい張り出すようなアール
を描いてなる。図中14は掘削ビットである。
【0022】次に、このような掘削土砂圧密形オーガ1
を使用して行う本発明のゴミ処理方法について説明す
る。
【0023】先に、図1に示すように、掘削土砂圧密形
オーガ1を使用して削孔するが、この削孔は通常の地盤
に行う他にこれをすでに満杯となりつつある廃棄物処分
場で施工することも可能である。
【0024】ロッド3を正転させながら地盤に挿入して
いくと、先端のオーガヘッド2の掘削ビット14で切削さ
れた土砂(ゴミ)はロッド3の正転(右回転)にともな
うコテ部5の旋回による揚上作用によって上方に移送さ
れるが、この移送の際にコテ部5の湾曲押圧面4で外側
に押し出され、孔壁11に圧密される。なお、正転(右回
転)の途中で逆転(左回転)を取り入れてもよい。
【0025】このように、ロッド3を逆転させる場合に
はこのコテ部5が土砂の下降作用を行うことになるが、
その場合でも移送の際にコテ部5の湾曲押圧面4で外側
に押し出され、かかる正転と逆転を適宜組み合わせるこ
とで孔壁11への圧密を効果的に行い、地上への排土量を
減じ、または無くすことができる。
【0026】このように掘削した土砂等をコテ部5で外
側に押し出し孔壁11に圧密して、掘削した体積分を殆ど
地上に排土せずに孔15を造成する。
【0027】図2に示すように所定深度まで掘削したな
らば、この掘削土砂圧密形オーガ1を孔15内に差し入れ
たままの状態で前記削孔時とは逆の回転をさせながら、
孔口15aからゴミ16(もしくはゴミ16と土砂)を投入
し、これらを孔底15bへと落下させながらコテ部5で孔
壁11に圧密させる。(図3参照)この時、ロッド3は上
下動するようにしてもよい。また、逆転の途中で適宜正
転を交えるようにしてもよい。ゴミ16に土砂を混合して
投入する場合は孔口15aを崩しながら行うこともある。
【0028】前記孔口15aから投入したゴミ16(もしく
はゴミ16と土砂)で孔壁11に圧密されない残りのものは
孔底15bに順次堆積するが、これに対してはオーガヘッ
ド2で填圧する。かかるオーガヘッド2での填圧は通常
のオーガヘッドを使用する場合であれば逆転する際のス
クリュー羽根8の裏側で行うことも可能であるが、特に
スクリュー羽根8の裏側にコテ部13を設けている場合に
はこのコテ部13の圧密作用で更に効果的に行うことがで
きる。
【0029】徐々にゴミ16(もしくはゴミ16と土砂)を
填圧かつ充填しながら掘削土砂圧密形オーガ1を引き抜
く。この引き抜くの際は前記図3の状態と同じく逆転
(左回転)を主とし、正転(右回転)を交えながら行
う。
【0030】さらに、かかる填圧状況は掘削土砂圧密形
オーガ1の負荷及び自重推力で確認しながら行うことが
できる。
【0031】なお、図示は省略するが他の実施形態とし
て、ロッド3には前記コテ部5の他にスクリュー羽根を
設けることも考えられ、その場合のコテ部5はスクリュ
ー羽根1と並ぶように組合わせ、側面の湾曲押圧面4は
ロッド3の周面からスクリュー羽根の外縁位置まで外方
に張り出すようする。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように本発明のゴミ処理方法
は、通常の地盤のみならず、すでに満杯となりつつある
廃棄物処分場においても、ゴミを効率的に充填・埋設す
ることが可能であり、さらに有効利用することで、より
多くのゴミを処理することができるものである。
【0033】ちなみに、ゴミ等は単に投棄された状態で
は、ゴミとゴミとの間隙は多くフカフカの状態である
が、本発明を用いることにより、掘削径D×本数によ
り、ゴミ等の表面位置をHまで下げることが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴミ処理方法1実施形態をを示す第1
工程の側面図である。
【図2】本発明のゴミ処理方法1実施形態をを示す第2
工程の側面図である。
【図3】本発明のゴミ処理方法1実施形態をを示す第3
工程の側面図である。
【図4】本発明のゴミ処理方法1実施形態をを示す第4
工程の側面図である。
【図5】本発明で使用する掘削土砂圧密形オーガのオー
ガヘッドの正面図である。
【図6】本発明で使用する掘削土砂圧密形オーガのオー
ガヘッドの側面図である。
【図7】本発明で使用する掘削土砂圧密形オーガのオー
ガヘッドの平面図である。
【符号の説明】
1…掘削土砂圧密形オーガ 2…オーガヘッド 3…ロッド 4…湾曲押圧面 5…コテ部 7…駆動装置 8…スクリュー羽
根 9…上部傾斜面 10…下部傾斜面 11…孔壁 12…湾曲押圧面 13…コテ部 14…掘削ビット 15…孔 15a…孔口 15b…孔底 16…ゴミ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーガロッドの外周に該ロッドから外方
    に張り出す湾曲押圧面を側面としたコテ部を掘削回転方
    向に螺旋状に上昇するように設ける掘削土砂圧密形オー
    ガを使用して掘削した土砂等をコテ部で外側に押し出し
    孔壁に圧密して殆ど地上に排土せずに削孔し、この掘削
    土砂圧密形オーガを孔内に差し入れた状態で前記削孔時
    とは逆の回転をさせながら、孔口からゴミ(もしくはゴ
    ミと土砂)を投入し、これらを孔底へと落下させながら
    コテ部で孔壁に圧密させ、残りで孔底に順次堆積するも
    のは掘削土砂圧密形オーガ先端のオーガヘッドで填圧か
    つ充填しながら掘削土砂圧密形オーガを引き抜くことを
    特徴としたゴミ処理方法。
  2. 【請求項2】 ゴミ(もしくはゴミと土砂)の孔壁への
    圧密は掘削土砂圧密形オーガを上下動させながら行う請
    求項1記載のゴミ処理方法。
  3. 【請求項3】 孔底に順次堆積するゴミ(もしくはゴミ
    と土砂)のオーガヘッドで填圧は掘削土砂圧密形オーガ
    を上下動させながら引き上げることで行う請求項1また
    は請求項2記載のゴミ処理方法。
  4. 【請求項4】 掘削土砂圧密形オーガのコテ部は端部同
    士が近接または重合し、かつ、高さ方向のオーバーラッ
    プはこのコテ部の高さを超えない距離とし、このように
    並ぶコテ部を連続体として順次組み合わせる請求項1乃
    至請求項3のいずれかに記載のゴミ処理方法。
  5. 【請求項5】 掘削土砂圧密形オーガのコテ部は上方お
    よび/または下方にオーガロッドの外周に向かい傾斜す
    る上部傾斜面および下部傾斜面を設ける請求項1乃至請
    求項4のいずれかに記載のゴミ処理方法。
  6. 【請求項6】 掘削土砂圧密形オーガのオーガヘッドは
    スクリュー羽根の裏面に垂直方向への湾曲押圧面を有す
    るコテ部を設けた請求項1乃至請求項5のいずれかに記
    載のゴミ処理方法。
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