JPH10272344A - 高粘度材料へのガスの混入方法及び装置並びにそれに用いられるピストンポンプ - Google Patents
高粘度材料へのガスの混入方法及び装置並びにそれに用いられるピストンポンプInfo
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- JPH10272344A JPH10272344A JP9082556A JP8255697A JPH10272344A JP H10272344 A JPH10272344 A JP H10272344A JP 9082556 A JP9082556 A JP 9082556A JP 8255697 A JP8255697 A JP 8255697A JP H10272344 A JPH10272344 A JP H10272344A
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Abstract
き、しかも正確な混合比率で混入することを目的とす
る。 【解決手段】ピストンがシリンダー内を往復移動して吸
入工程と吐出工程を行うピストンポンプを用い、ピスト
ンポンプの吸入工程においてシリンダー内にガスを供給
し、吸入工程の後でシリンダー内に高粘度材料をそれぞ
れ別々にバッチ式に供給し、高粘度材料の供給の終了後
にピストンポンプの吐出工程を行い、吐出工程において
ガス及び高粘度材料を管路に吐出する。
Description
スの混入方法及び装置並びにそれに用いられるピストン
ポンプに関し、例えば現場成形ガスケット又は空隙部へ
の充填発泡体を形成するための発泡装置の前工程装置と
して利用される。
90の流体回路図である。図5において、収納缶91に
収納されている高粘度材料は、ポンプ92によって圧送
され、パワーミキサー94に送り込まれる。タンク93
内に充填された圧縮ガスは、圧力が調整された後にパワ
ーミキサー94に送り込まれる。
回転駆動され、送り込まれた高粘度材料及びガスを高圧
下で攪拌して混入(混合)する。パワーミキサー94で
混合された高粘度材料とガスは管路95を経てノズル9
6から吐出される。ガスとして、窒素ガス、炭酸ガス、
空気などが用いられる。このような発泡装置90は、例
えばホットメルト接着剤などの高粘度ポリマー材料の塗
布装置として用いられている(特開昭63−26432
7号)。
熱可塑性ポリマーを成分とするものであり、 加熱するこ
とによって、熔融し、流動する。一方、ホットメルト接
着剤を加熱熔融後、室温に冷却すると固体になり、接着
強度および接着剤の塊の強度が発揮されるものである。
このようなホットメルト接着剤のための従来の発泡装置
は、ホットメルト接着剤に混入させたガスが散逸する前
に冷却した後、急速に強度を発揮する性質を利用して、
ガスを取り込んで発泡体を形成する。
置90では、高粘度材料とガスを混合するために、高粘
度材料及びガスを加熱し、高圧でパワーミキサー94又
はその上流に送り込まなければならない。例えば高粘度
材料の粘度が十万cpsの場合には、パワーミキサー9
4の内圧が100kg/cm2 以上になっているものと
考えられるので、ガスを高粘度材料と同時にパワーミキ
サー94に送り込むためには、高粘度材料の圧力以上の
高圧にする必要がある。
が困難であるとともに、高圧時における流量の僅かな誤
差が大気圧時においては大きな誤差となって現れる。例
えば、50kg/cm2 時における流量の誤差は大気圧
時には50倍になって現れる。従来の発泡装置90は、
ガスの流量を制御することによってガスの量を計量して
いるので、流量制御の困難さも要因となって高粘度材料
とガスの混合比率に大きなバラツキが生じ、発泡状態が
不安定となって均一な発泡を得るのが困難である。
ので、ガスを低圧で高粘度材料に混入又は導入すること
ができ、しかも正確な混合比率で混入又は導入すること
のできる高粘度材料へのガスの混入方法及び装置並びに
それに用いられるピストンポンプを提供することを目的
とする。
法は、ピストンがシリンダー内を往復移動して吸入工程
と吐出工程を行うピストンポンプを用い、前記ピストン
ポンプの吸入工程において前記シリンダー内にガスを供
給し、前記吸入工程の後で前記シリンダー内に高粘度材
料をそれぞれ別々にバッチ式に供給し、前記高粘度材料
の供給の終了後に前記ピストンポンプの吐出工程を行
い、前記吐出工程において前記ガス及び前記高粘度材料
を管路に吐出する。
ンポンプが吐出工程を終了した時点において前記シリン
ダー内のデッドスペースが実質的に零となるように設定
されている。
シリンダー内を往復移動して吸入工程と吐出工程を行う
ピストンポンプと、前記シリンダー内に所定の圧力でガ
スを供給するガス供給装置と、前記シリンダー内に所定
の圧力で高粘度材料を供給する高粘度材料供給装置と、
前記ピストンポンプの吸入工程において前記ガスを供給
し、前記吸入工程の後で前記高粘度材料をそれぞれ別々
にバッチ式に供給し、前記高粘度材料の供給の終了後に
前記ピストンポンプの吐出工程を行って前記ガス及び前
記高粘度材料を管路に吐出するように制御する制御装置
と、を有して構成される。
トンポンプの前記シリンダーには、吐出工程のストロー
ク端部に吐出制御用のニードル弁が、吐出工程のストロ
ーク端部の近傍に前記ガスの供給制御用のニードル弁
が、吸入工程のストローク端部の近傍に前記高粘度材料
の供給制御用のニードル弁が、それぞれ設けられ、吐出
工程を終了した時点において前記シリンダー内のデッド
スペースが実質的に零となるように構成される。
シリンダーと、吸入工程と吐出工程を行うために前記シ
リンダー内を往復移動するピストンと、を有し、前記シ
リンダーには、吐出工程のストローク端部に吐出制御用
のニードル弁が、吐出工程のストローク端部の近傍に前
記ガスの供給制御用のニードル弁が、吸入工程のストロ
ーク端部の近傍に前記高粘度材料の供給制御用のニード
ル弁が、それぞれ設けられ、吐出工程を終了した時点に
おいて前記シリンダー内のデッドスペースが実質的に零
となるように構成されている。
リング材、コーティング材、現場発泡形成用ガスケット
材、空隙部への充填発泡材などがあり、 湿気硬化性材
料、熱硬化性材料、反応硬化性材料、ホットメルト材料
などが挙げられる。
などを用いることができる。次に、本発明の混入方法を
図を参照して説明する。図1において、ポート31には
圧縮空気が供給され、ガス供給装置10からは圧力調整
弁34に設定された圧力のガスが管路39Bに供給され
ている。一方、モータM1Aが制御され、モータM1A
により回転駆動されるネジポンプにより、必要に応じて
所定の高圧力の高粘度材料MVが高粘度材料供給装置1
1から管路39Aに供給される。
吸入端まで移動し、吸入工程を行う。この間において、
ピストンの移動が開始されてから時間T1を経過した後
にニードル弁NV1が開き、ガスが供給される。ピスト
ンが吸入端に至った後、しばらくしてからニードル弁N
V1が閉じる。したがって、吸入工程が終了すると、シ
リンダーの内部は調整された圧力のガスが充填された状
態となる。
経過した後、ニードル弁NV3が開く。ニードル弁NV
3が開いている時間T4の間に、高粘度材料供給装置1
1から高粘度材料MVが供給され、シリンダーの内部に
充填される。高粘度材料は高圧であるから、シリンダー
内に先に充填されていた低圧のガスはその圧力比で圧縮
され、容積がほぼ無視できる程度になる。
料が200Kg/cm2 とすると、ガスの容積は約1/
200となる。この場合は、シリンダーの容積に等しい
量の高粘度材料と、同容積の1Kg/cm2 のガスとが
混合することになる。なお、シリンダーの容積と同じ容
積の1Kg/cm2 のガスは、シリンダーの容積の2倍
の大気圧(圧力0Kg/cm2 )のガスと同じである。
つまり、1Kg/cm 2 のガスを供給するということ
は、吸入工程においてガスを供給するまではシリンダー
内の圧力は略−1Kg/cm2 の負圧であるが、ガスを
供給して+1Kg/cm2 の圧力に加圧することに相当
する。したがって、ガスを大気圧に換算したときのガス
と高粘度材料との混合比率Rは、シリンダーの容積1に
対し、ガスが2分の1に圧縮されているので、2対1で
ある。ガスの供給圧力をP1として一般化すると、混合
比率Rは(P1+1)対1となる。つまり、ガスの供給
圧力P1を調整することによって、混合比率Rを容易に
調整し又は制御することができる。
経過した後に、ニードル弁NV5が開き、ピストンが吸
入端から吐出端まで移動し、吐出工程を行う。吐出工程
の間において、ニードル弁NV1,NV3が閉じてお
り、そのニードルの先端部をシリンダーの内周面と面一
にしておくことによって、デッドスペースは実質的に零
となり、シリンダー内に充填されたガスと高粘度材料の
全部がニードル弁NV5の開口部から吐出される。吐出
工程が終了して時間T6が経過した後に、次の吸入工程
が開始する。
つが吐出工程を終了した後に他の1つが吐出工程を開始
する。そうすることによって、各ピストンポンプにおい
て高粘度材料と圧縮されたガスとが層状になったもの
が、順次、複数のピストンポンプから管路に吐出され
る。
入供給装置5の回路図、図2はピストンポンプ45A,
45Bの構造を示す断面正面図である。
給装置10、高粘度材料供給装置11、ガス導入装置1
2、及び制御装置19から構成されている。混入供給装
置5は本発明における混入装置に相当する。
m2 程度の範囲内、好ましくは0.1〜3Kg/cm2
程度の範囲内で調整された低圧力のガスを供給する。本
実施形態においては、圧縮空気を供給することによって
膜分離式で窒素ガスを分離して取り出すように構成され
た公知の窒素ガス発生装置を用いる。そのようなガス供
給装置10は、例えば図1に示すように、コンプレッサ
からの圧縮空気を受け入れるポート31、フィルタ3
2、膜分離モジュール33、圧力調整弁34、及びガス
流量計35などから構成される。
100〜300Kg/cm2 程度の範囲内、好ましくは
150〜250Kg/cm2 の範囲内で調整された高圧
力で管路39Aに送出する。本実施形態においては、高
粘度材料圧送用のポンプとして、フォロアプレート式の
プランジャーポンプ42Aなどが用いられる。プランジ
ャーポンプ42Aは、収納缶に充填された高粘度材料M
Vを高圧で管路39Aに送出する。
のピストンポンプ45A,45Bからなっている。各ピ
ストンポンプ45A,45Bは、それぞれのピストンが
モータM2A,M2Bによって往復直線駆動され、これ
によってピストンがシリンダー内を往復移動して吸入工
程と吐出工程を行う。ピストンポンプ45A,45B
は、管路39Aと管路44Aとの間に介在し、高粘度材
料供給装置11から圧送される高粘度材料MVと、ガス
供給装置10から送出されるガスとを、所定の比率で、
それぞれ別々にバッチ式に導入する。
造を説明するが、これらの構造は互いに同一であるの
で、一方のピストンポンプ45Aについてのみ説明す
る。図1及び図2を参照して、ピストンポンプ45A
は、シリンダー451、シリンダー451内を密に摺動
するピストン452、及びシリンダー451に設けられ
た3つのニードル弁NV1,NV3,NV5からなって
いる。
ピストンポンプ45Aにおける吐出工程のストローク端
部に設けられている。ニードル弁NV3は、ガスの供給
制御用であり、吐出工程のストローク端部の近傍に設け
られている。ニードル弁NV1は、高粘度材料MVの供
給制御用であり、吸入工程のストローク端部の近傍に設
けられている。
5は、互いにほぼ同一の構造であり、ニードル453が
空気圧シリンダーにより駆動されて軸方向に移動し、ニ
ードル453の先端部がシリンダー451の内周面又は
端面に設けられた開口部454を開閉する。弁本体には
弁室内に連通するポート455が設けられている。
た状態において、ニードル453の先端部はシリンダー
451の内周面又は端面と面一であり、ピストン452
との間のデッドスペースは実質的に零となっている。し
たがって、ニードル弁NV1,NV3,NV5が閉じた
状態においては、シリンダー451の内部に供給された
ガス又は高粘度材料の一部がそれらニードル弁NV1,
NV3,NV5の弁室などに入り込んで滞留することが
なく、ニードル弁NV5が開いて吐出工程が行われる
と、シリンダー451の内部に供給されたガス及び高粘
度材料の全部が吐出される。
4が、管路44Aにはチェック弁CV5,6が、それぞ
れ設けられている。ピストンポンプ45A,45Bのシ
リンダーの容量(吐出容量)は、ピストン452の直径
とストローク(移動距離)によって定まる。本実施形態
において、ピストン452の直径は16mm、ストロー
クは125mmであり、容量は25ccである。
A,45Bのシリンダー451内に、吸入工程において
ガスを供給し、吸入工程の後に高粘度材料MVを供給
し、高粘度材料MVの供給の終了後に吐出工程を行って
ガス及び高粘度材料を管路44Aに吐出するように、モ
ータM1A,M2A,M2B及びニードル弁NV1,N
V3,NV5を制御する。
図3はピストンポンプ45A,45Bの動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
され、ガス供給装置10からは圧力調整弁34に設定さ
れた圧力のガスが管路39Bに供給されている。モータ
M1Aが制御され、モータM1Aにより回転駆動される
ネジポンプにより、必要に応じて所定の高圧力の高粘度
材料MVが高粘度材料供給装置11から管路39Aに供
給される。
ンプ45A,45Bにおいて、ピストン452が吐出端
から吸入端まで移動し、吸入工程を行う。この間におい
て、ピストン452の移動が開始されてから時間T1を
経過した後にニードル弁NV1が開き、ガスが供給され
る。時間T1は1〜2秒程度であり、この間においては
シリンダー451の内部は負圧となる。
らくしてからニードル弁NV1が閉じる。したがって、
吸入工程が終了すると、シリンダー451の内部は調整
された圧力のガスが充填された状態となる。なお、1回
の吸入工程でシリンダー451内に吸入されるガスの量
はガス流量計35により計測されており、設定値よりも
少ない場合には制御装置19から警報が出される。この
ように、吸入工程におけるガスの供給量は制御装置19
によって監視されている。
経過した後、ニードル弁NV3が開く。時間T3は0.
1〜0.5秒程度であり、これによってニードル弁NV
1とNV3が同時に開くことが防止される。ニードル弁
NV3が開いている時間T4の間に、高粘度材料供給装
置11から高粘度材料MVが供給され、シリンダー45
1の内部に充填される。高粘度材料は高圧であるから、
シリンダー451内に先に充填されていた低圧のガスは
その圧力比に等しい割合で圧縮され、その結果、容積が
ほぼ無視できる程度になる。
料が200Kg/cm2 とすると、ガスの容積は約1/
200となる。この場合は、シリンダー451の容積に
等しい量の高粘度材料と、同容積の1Kg/cm2 のガ
スとが混合することになる。なお、シリンダー451の
容積と同じ容積の1Kg/cm2 のガスは、シリンダー
451の容積の2倍の大気圧(圧力0Kg/cm2 )の
ガスと同じである。つまり、1Kg/cm2 のガスを供
給するということは、吸入工程においてガスを供給する
まではシリンダー内の圧力は略−1Kg/cm2 の負圧
であるが、ガスを供給して+1Kg/cm2 の圧力に加
圧することに相当する。したがって、ガスを大気圧に換
算したときのガスと高粘度材料との混合比率Rは、2対
1である。ガスの供給圧力をP1として一般化すると、
混合比率Rは(P1+1)対1となる。つまり、ガスの
供給圧力P1を調整することによって、混合比率Rを容
易に調整し又は制御することができる。
し且つ分散状態となった後で大気中に吐出して発泡させ
た場合には、容積は3(=1+2)倍となる。つまりこ
の場合の発泡倍率Aは「3」となる。ガスの供給圧力を
P1として一般式で表すと、発泡倍率Aは(P1+2)
となる。
経過した後に、ニードル弁NV5が開き、ピストン45
2が吸入端から吐出端まで移動し、吐出工程を行う。時
間T5は0.1〜0.5秒程度の範囲内である。吐出工
程の間において、ニードル弁NV1,NV3が閉じてお
り、そのニードル453の先端部はシリンダー451の
内周面と面一であるので、そこにデッドスペースはな
く、シリンダー451内に充填されたガスと高粘度材料
の全部がニードル弁NV5の開口部454から吐出され
る。吐出工程が終了して時間T6が経過した後に、次の
吸入工程が開始する。時間T6は0.1〜0.5秒程度
の範囲内である。
が吐出工程を終了した後に他方が吐出工程を開始する。
その結果、各ピストンポンプ45A,45Bからは、混
入状物(混合状物)が管路44Aに交互に吐出される。
混入状物は、管路44A内において、1回の吐出工程分
の高粘度材料と圧縮されたガスとがそれぞれ2層状とな
り、2層状のものが不連続に連なった状態となる。各ピ
ストンポンプ45A,45Bの容量を25cc程度の小
さなものとしておくと、管路44A内の混入状物がパル
ス状に存在する状態となる。このようにしておくことに
よって、後で分散工程を行った場合にその分散がより旨
く行われる。
吐出装置15の回路図である。これら加圧装置13、分
散装置14、及び吐出装置15を混入供給装置5の後工
程に設けることによって、全体として発泡装置1を構成
することができる。
より直線往復駆動されるピストンによって流体を加圧す
るピストンポンプ51A,51B、開閉弁52A,52
B,53A,53B、及び圧力センサ55A,55Bな
どから構成されている。
に動作するピストンポンプ51A,51Bによって加圧
され、管路57に圧送される。例えばピストンポンプ5
1Aの動作に際しては、開閉弁52Aが開き開閉弁53
Aが閉じた状態でピストンが上昇移動すると、管路44
Aの混入状物がシリンダー内に吸入される。開閉弁52
Aが閉じ開閉弁53Aが開いた状態でピストンが下降移
動すると、シリンダー内の混合状物が押し出され、加圧
状態になる。シリンダー内の圧力は圧力センサ55Aに
よって検出され、検出信号が制御装置19に送られる。
ピストンポンプ51Aからの押出し圧力は150kg/
cm2 以上とする。ピストンを駆動するモータは制御装
置19からの信号によって制御され、これによってピス
トンポンプ51Aの吸入と押出し、及びその流量(押出
し量)が制御されている。
閉弁65からなる。分散用管路61は、長さが2〜10
m程度のホースである。分散用管路61内において、混
合状物の圧力は150kg/cm2 以上、例えば200
〜250kg/cm2 、流量は200cc/min程度
である。加圧された混合状物が分散用管路61を流通す
る間に、ガスが平均直径0.01mm程度の微細なもの
となって高粘度材料MV内に分散する。
象は次のように考えられる。すなわち、分散用管路61
内において、高粘度材料MVとともに流動するガスは、
高粘度材料MVよりも比重が著しく小さく、且つ粘度も
低いため、流速の遅い管壁の方へ移動するとともに、管
壁と高粘度材料MVとの間に生じる剪断力によって高粘
度材料MV中に分散される。ガスは加圧によって体積が
縮小するため、加圧される程、分散効果が大きくなる。
換言すると、大きい気泡はまず管壁の方へ移動し、剪断
力によって千切られて小さな気泡となる。気泡の径が超
微細化されて高粘度材料MV中に混合したものは、高粘
度材料MVのみとの比重差及び粘度差が少なくなるた
め、管路内において管壁から離れた中心部へ戻る現象が
生じる。管路内の圧力が低下すると、気泡の体積が大き
くなり、気泡は管壁へ移動し、そこで再度剪断される。
このような現象が繰り返され、ガスは剪断されて高粘度
材料MV内に分散する。
る混合状物を常圧に戻して吐出させ発泡させるためのも
のである。吐出装置15は、吐出用管路71、吐出開閉
弁72、及びノズル73などからなっている。
吐出開閉弁72が開いているときは、高粘度材料MVと
ガスとの混合状物がノズル73から吐出し、吐出したと
きにガスが膨張して発泡する。ノズル73を所定の軌跡
で移動させることによって、発泡した高粘度材料MVは
所定の形状に塗布され又は成形される。
し、発泡倍率Aが設定された値となるように高粘度材料
VMを吐出させる一連の工程をオンライン制御する。な
お、発泡倍率Aは次の式で定義される。
積(大気開放時) V0 :発泡前の高粘度材料の単位質量当たりの体積 発泡装置1においては、発泡倍率Aを例えば1〜4程度
の範囲で設定可能とする。現場発泡成形ガスケットの場
合には、通常、2〜4の範囲の適当な値に設定する。
材料MVとガスとを簡単な装置によって正確な混合比率
Rで混合することができる。したがって、発泡装置1に
おいて、発泡倍率Aを高精度で制御することができる。
特に、デッドスペースが実質的に零で無視することので
きるピストンポンプ45A,45Bを用いているので、
容量が正確であり、したがって混合比率Rが正確であ
る。因みに、従来においてはガスの流量を計測して混合
比率Rを制御しており、流量を高精度に計測することが
困難であるため、制御が容易でなく、混合比率Rの精度
が低かった。
粘度材料MVと混入することができるので、ガス供給装
置10として膜分離モジュール33を用いた低圧出力の
ものを用いることができる。したがって、高圧ガスを充
填したタンクを用いる必要がなく、タンクの交換などの
メンテナンスが不要であり、場所もとらない。また、ガ
スの流量をガス流量計35で正確に計測し、ピストンポ
ンプ45A,45Bの動作を高精度で監視することがで
きる。
0として膜分離モジュール33を用いた装置を示した
が、例えば高圧ガスが充填されたタンク及び圧力調整弁
などを用いた装置でもよい。
ンポンプ45A,45Bを用いているので吐出量を増大
させることができ、連続定量吐出を行うことが可能であ
る。また、2つでなく3つ以上のピストンポンプを用い
てもよい。これら複数個のピストンポンプは、交互に運
転するか、または時間差を設けて運転するとよい。2つ
のピストンポンプを用いた場合に、吐出工程の運転速度
に対して吸入工程の運転速度を速くすることにより、連
続吐出とすることができる。
管路44Aの途中に、羽根が回転駆動されることによっ
て混入状物を剪断して混合するプリミキサーを設けても
よい。その他、混入供給装置5又は発泡装置1の各部又
は全体の構成、形状、寸法、材質、数量、容量、動作の
タイミングなどは、本発明の主旨に沿って上述した以外
に適宜変更することができる。
料に混入することができ、しかも正確な混合比率で混入
することができる。
料を正確な混合比率で混入することのできる構造が簡単
で低コストのピストンポンプを提供することができる。
る。
ングチャートである。
ある。
である。
ードル弁) NV3,4 ニードル弁(ガスの供給制御用のニードル
弁) NV5,6 ニードル弁(吐出制御用のニードル弁)
Claims (5)
- 【請求項1】ピストンがシリンダー内を往復移動して吸
入工程と吐出工程を行うピストンポンプを用い、 前記ピストンポンプの吸入工程において前記シリンダー
内にガスを供給し、 前記吸入工程の後で前記シリンダー内に高粘度材料を供
給し、 前記高粘度材料の供給の終了後に前記ピストンポンプの
吐出工程を行い、前記吐出工程において前記ガス及び前
記高粘度材料を管路に吐出する、 ことを特徴とする高粘度材料へのガスの混入方法。 - 【請求項2】前記ピストンポンプが吐出工程を終了した
時点において前記シリンダー内のデッドスペースが実質
的に零となるように設定されている、 請求項1記載の高粘度材料へのガスの混入方法。 - 【請求項3】ピストンがシリンダー内を往復移動して吸
入工程と吐出工程を行うピストンポンプと、 前記シリンダー内に所定の圧力でガスを供給するガス供
給装置と、 前記シリンダー内に所定の圧力で高粘度材料を供給する
高粘度材料供給装置と、 前記ピストンポンプの吸入工程において前記ガスを供給
し、前記吸入工程の後で前記高粘度材料を供給し、前記
高粘度材料の供給の終了後に前記ピストンポンプの吐出
工程を行って前記ガス及び前記高粘度材料を管路に吐出
するように制御する制御装置と、 を有してなることを特徴とする高粘度材料へのガスの混
入装置。 - 【請求項4】前記ピストンポンプの前記シリンダーに
は、吐出工程のストローク端部に吐出制御用のニードル
弁が、吐出工程のストローク端部の近傍に前記ガスの供
給制御用のニードル弁が、吸入工程のストローク端部の
近傍に前記高粘度材料の供給制御用のニードル弁が、そ
れぞれ設けられ、吐出工程を終了した時点において前記
シリンダー内のデッドスペースが実質的に零となるよう
に構成されている、 請求項3記載の高粘度材料へのガスの混入装置。 - 【請求項5】シリンダーと、 吸入工程と吐出工程を行うために前記シリンダー内を往
復移動するピストンと、 を有し、 前記シリンダーには、吐出工程のストローク端部に吐出
制御用のニードル弁が、吐出工程のストローク端部の近
傍に前記ガスの供給制御用のニードル弁が、吸入工程の
ストローク端部の近傍に前記高粘度材料の供給制御用の
ニードル弁が、それぞれ設けられ、吐出工程を終了した
時点において前記シリンダー内のデッドスペースが実質
的に零となるように構成されている、 高粘度材料へのガスの混入に用いられるピストンポン
プ。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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