JPH10270290A - トリマコンデンサ - Google Patents

トリマコンデンサ

Info

Publication number
JPH10270290A
JPH10270290A JP7155997A JP7155997A JPH10270290A JP H10270290 A JPH10270290 A JP H10270290A JP 7155997 A JP7155997 A JP 7155997A JP 7155997 A JP7155997 A JP 7155997A JP H10270290 A JPH10270290 A JP H10270290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitor
voltage
capacitance
trimmer capacitor
circuit board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7155997A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Iizuka
博之 飯塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP7155997A priority Critical patent/JPH10270290A/ja
Publication of JPH10270290A publication Critical patent/JPH10270290A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】回路基板全体のコストアップを伴わずに済み、
かつ小型化及び低コスト化が図られたトリマコンデンサ
を提供する。 【解決手段】強誘電性セラミック製の基体11aと、そ
の基体11aの両端に形成された特性電極11b,11
cとからなるコンデンサ11、および基体11aの両側
面に形成された、コンデンサ11の容量調整用の制御電
極12_1,12_1を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話等に代表
される小型の電子機器に好適に用いられるトリマコンデ
ンサに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の回路設計技術は著しい進歩を遂げ
ているが、設計された電子回路を実際に組み立てて性能
を検査すると、電子部品を作製した時の誤差等のため
に、できあがった電子回路が設計通りの性能を発揮しな
い場合がある。一方、電子部品の精度を向上させるため
にはコストがかかる。このため、静電容量を特定の範囲
で変化させることのできるトリマコンデンサを使って、
電子回路の最終的な微調整を行なう場合が多い。トリマ
コンデンサとしては、従来より、ステータ電極とロータ
電極とを誘電体層を介して互いに対向させて配備し、ロ
ータ電極を回動させることにより、ロータ電極とステー
タ電極との対向面積を変化させて静電容量の可変調整を
行なうタイプのものが広く用いられている。このような
トリマコンデンサのサイズ(長さ×幅)は、一般に3.
2mm×2.5mmのものが多く、例えば5pF〜20
pFの範囲内で静電容量を調整することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】携帯電話等の電子機器
が小型化されるのに伴って、電子部品も小型化が求めら
れている。代表的な電子部品である積層セラミックコン
デンサなどはサイズ(長さ×幅)が2.0mm×1.2
mmや1.0mm×0.5mmの小型のものが一般的で
あり、更なる小型化が求められている。
【0004】ところが、トリマコンデンサの一般的なサ
イズは、前述したように3.2mm×2.5mmと大き
く、他の電子部品の小型化が進む中にあって、より小さ
いサイズのトリマコンデンサの出現が強く望まれてい
る。具体的にはサイズが2.0mm×1.2mm以下で
あるトリマコンデンサが求められている。ところで、従
来の一般的なトリマコンデンサは電子回路の組立の最終
段階で人間がドライバの先端等で微調整する部品である
ことから寸法が小さ過ぎると作業しにくくなるため、小
型化するには限界がある。また製造工程から見ると、こ
のようなトリマコンデンサは、金属部品とセラミックと
が組み上げられて一体化されるものであるので、それぞ
れの部材の高い寸法加工精度とコンデンサ全体の、高い
組み立て精度が要求される。よって、小型化するほど低
コスト化が難しくなるという問題もある。組み上げ後
も、両者の接触面での遊びや機械的な摩擦により静電容
量のドリフトが発生するという問題や、熱膨張係数の違
いに起因するような信頼面での問題が生じる場合もあ
る。
【0005】そこで、このような問題のない小型のトリ
マコンデンサを実現する新たな方法として、強誘電体を
材料とする強誘電性セラミックを用いてセラミックコン
デンサを作製し、作製されたセラミックコンデンサの電
極に、そのセラミックコンデンサの使用可能な電圧であ
る定格電圧を越える電圧を印加することにより、強誘電
体の結晶が持つ自発分極の方向を変化させて、そのセラ
ミックコンデンサの容量を調整することが考えられる。
しかし、このセラミックコンデンサを回路基板に実装し
た後に微調整の必要が生じた場合、セラミックコンデン
サの電極に電圧を印加すると、その電極に接続された信
号ライン等を経由して回路基板の他の部品にもその電圧
が印加されるため、それらの部品もその電圧に十分耐え
得る部品が必要となり、回路基板全体がコストアップに
なるという問題が発生する。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、回路基板全体
のコストアップを伴わずに済み、かつ小型化及び低コス
ト化が図られたトリマコンデンサを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のトリマコンデンサは、 (1)強誘電性セラミック製の柱状の基体と、その基体
両端に形成された特性電極とからなるコンデンサ (2)上記基体の、その基体を挟む両側面に形成され
た、上記コンデンサの容量調整用の制御電極を備えたこ
とを特徴とする。
【0008】セラミックコンデンサや圧電デバイスの材
料であるチタン酸バリウム系材料及び鉛系ペロブスカイ
ト材料の多くは、「強誘電体」に分類される結晶であ
る。強誘電体を材料とするセラミックを強誘電性セラミ
ックという。強誘電性セラミックは内部に多数の強誘電
体の微結晶を含み、強誘電体の結晶は自発分極をもつ。
焼成によりセラミックを製造した直後の強誘電体の各微
結晶が持つ自発分極の方向はランダムであり、その自発
分極の方向はセラミックに直流電圧を印加することで変
化させることができる。これを一般に分極操作と呼ぶ。
セラミックに印加する電圧の大きさや印加時間を調整す
ることで、セラミック全体の分極の総和をコントロール
することができる。フィルタやアクチュエータ用の圧電
材料等、なるべく自発分極の向きが揃っていた方がよい
場合は、分極飽和の状態になるような強い電圧をかけて
分極操作を行なう。この分極操作によって自発分極の向
きを変化させると、材料組成に特有な割合で、セラミッ
ク全体の印加電圧方向の誘電率は、増加または減少す
る。本発明は、この原理を利用するものである。
【0009】本発明のトリマコンデンサでは、基体の両
側面に容量の調整用の制御電極が備えられているため、
このトリマコンデンサを回路基板状に実装した後に微調
整の必要が生じた場合、制御電極に、例えば定格電圧を
越える電圧を印加すればよく、従って基体の両端に形成
され、回路基板の信号ライン等に接続される特性電極に
電圧を印加する必要はなく、その特性電極に接続された
信号ライン等を経由して、回路基板に実装された部品に
その電圧が印加されることはなく、それら部品の耐圧が
小さくて済む。また、従来の、誘電体層を介して互いに
対向して配備されたステータ電極とロータ電極を備えた
トリマコンデンサと比較し、構造が簡素なため、小型化
及び低コスト化が図られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の一実施形態のトリマコンデ
ンサの平面図(a)、及びそのトリマコンデンサの側面
図(b)である。図1に示すトリマコンデンサ10に
は、強誘電性セラミックス製の柱状の基体11aと、そ
の基体11aの両端に形成された特性電極11b,11
cとからなるコンデンサ11が備えられている。
【0011】また、このトリマコンデンサ10には、図
1(a)に示す基体11aの、その基体11aを挟む両
側面に形成された、コンデンサ11の容量調整用の制御
電極12_1,12_2が備えられている。このように
構成されたトリマコンデンサ10では、静電容量の調整
にあたり、強誘電性セラミックス製の基体11aの両側
面に形成された制御電極12_1,12_2に、このト
リマコンデンサ10の定格電圧を越える電圧が印加され
る。すると、強誘電性セラミックス製の基体11aの結
晶が持つ自発分極の方向が、印加された電圧に応じて変
化し、これによりコンデンサ11の容量が定まる。この
ようにしてトリマコンデンサ10の静電容量が調整され
る。尚、本実施形態のトリマコンデンサ10の定格電圧
は、静電容量が変化しない範囲に定められており、また
トリマコンデンサ10には、容量調整時のみ定格電圧を
越える電圧が印加される。
【0012】このように本実施形態のトリマコンデンサ
10では、静電容量の調整にあたり、制御電極12_
1,12_2に定格電圧を越える電圧を印加すればよ
く、このため例えばこのトリマコンデンサ10を回路基
板上に実装した後に微調整の必要が生じた場合、基体1
1aの両端に形成され、回路基板の信号ライン等に接続
された特性電極11b,11cに電圧を印加する必要は
なく、従って特性電極11b,11cに接続された信号
ライン等を経由して、回路基板に実装された部品にその
電圧が印加されることはなく、それら部品の耐圧が小さ
くて済み、回路基板のコストアップを抑えることができ
る。
【0013】また、従来の、誘電体層を介して互いに対
向して配備されたステータ電極とロータ電極を備えたト
リマコンデンサと比較し、構造が簡素なため、小型化及
び低コスト化が図られる。尚、本実施形態のトリマコン
デンサ10のように、チップ形状のトリマコンデンサで
は、特性電極は、一般的に長さ方向の両端に設けられる
場合が多い。ここで、分極量は電界強度(電圧の大き
さ)に依存するため、このトリマコンデンサ10のよう
に、制御電極を、トリマコンデンサの幅方向に対向する
ように設けることにより、特性電極に電圧を印加するよ
りも低い電圧で、そのトリマコンデンサの静電容量を調
整することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。先
ず、チタン酸バリウムを主成分とする原料とバインダ、
および溶剤を混合してスラリーを得た。このスラリーを
ドクターブレード方式の成型機でシート状に成型し、複
数枚重ねて熱圧着してブロックを得た。このブロックを
切断機で所定の長さのチップ状に切り出し、これを12
00℃で焼成した。このようにして、長さ2.0mm、
幅1.2mm、厚さ0.7mmの誘電体チップを得た。
このチップ長手方向の両端面にガラスと銀粉からなる電
極ペーストを塗布し、特性電極を得た。さらに、長手方
向の中心付近にもこの電極ペーストを塗布して制御電極
を得た。その後、700℃で焼成した。このようにして
トリマコンデンサを作製した。
【0015】作製したトリマコンデンサの初期静電容量
は10.1pFであった。制御電極間に1kVの電圧を
30秒間印加し、その後、静電容量を測定したところ、
11.2pFであった。このようにして制御電極への電
圧印加により静電容量を変化させ、静電容量を調整し
た。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のトリマコ
ンデンサによれば、回路基板全体のコストアップを伴わ
ずに済み、かつ小型化及び低コスト化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のトリマコンデンサの平面
図(a)、及びそのトリマコンデンサの側面図(b)で
ある。
【符号の説明】
10 トリマコンデンサ 11 コンデンサ 11a 基体 11b,11c 特性電極 12_1,12_2 制御電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強誘電性セラミック製の柱状の基体と、
    該基体両端に形成された特性電極とからなるコンデン
    サ、および前記基体の、該基体を挟む両側面に形成され
    た、前記コンデンサの容量調整用の制御電極を備えたこ
    とを特徴とするトリマコンデンサ。
JP7155997A 1997-03-25 1997-03-25 トリマコンデンサ Withdrawn JPH10270290A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7155997A JPH10270290A (ja) 1997-03-25 1997-03-25 トリマコンデンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7155997A JPH10270290A (ja) 1997-03-25 1997-03-25 トリマコンデンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10270290A true JPH10270290A (ja) 1998-10-09

Family

ID=13464212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7155997A Withdrawn JPH10270290A (ja) 1997-03-25 1997-03-25 トリマコンデンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10270290A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007287996A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Sony Corp 可変コンデンサ
JP2011101041A (ja) * 2011-01-19 2011-05-19 Sony Corp 可変容量素子及び、電子機器
JP2020527824A (ja) * 2017-06-23 2020-09-10 北京北方華創微電子装備有限公司Beijing Naura Microelectronics Equipment Co., Ltd. 可変コンデンサ、インピーダンス整合器および半導体加工装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007287996A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Sony Corp 可変コンデンサ
JP2011101041A (ja) * 2011-01-19 2011-05-19 Sony Corp 可変容量素子及び、電子機器
JP2020527824A (ja) * 2017-06-23 2020-09-10 北京北方華創微電子装備有限公司Beijing Naura Microelectronics Equipment Co., Ltd. 可変コンデンサ、インピーダンス整合器および半導体加工装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10176924B2 (en) Multilayer ceramic capacitor and board for mounting of the same
US8186027B2 (en) Method of fabricating a piezoelectric vibrator
US20140367152A1 (en) Multilayer ceramic capacitor and board having the same mounted thereon
KR101565645B1 (ko) 적층 커패시터 소자
KR20150018650A (ko) 적층 세라믹 전자 부품 및 그 실장 기판과 제조 방법
JP2001185437A (ja) 積層セラミックコンデンサ
EP0176805A2 (en) Trapped-energy mode resonator and method of manufacturing the same
JPH0613259A (ja) 積層セラミックコンデンサとその製造方法
US8375538B2 (en) Method for manufacturing piezoelectric actuator
JPH10270290A (ja) トリマコンデンサ
JPH053349A (ja) 積層型圧電アクチユエータおよびその製造方法
KR100922943B1 (ko) 적층 세라믹 전자 부품의 제조 방법
US6154356A (en) Laminated ceramic device
KR100697851B1 (ko) 질량하중효과를 이용하여 발진주파수가 조절된 진동소자및 이를 이용한 압전 레조네이터
KR100890007B1 (ko) 트리머 커패시터 및 그 제조방법
JPH11195554A (ja) 積層型セラミック電子デバイス及びその製造方法
JP3301901B2 (ja) 圧電共振子
JPH0519969B2 (ja)
JP6026883B2 (ja) 圧電部品
EP1096675B1 (en) Piezoelectric resonator
JPH10190395A (ja) 圧電共振素子
JPH0349312A (ja) 圧電装置
JPH1126279A (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JPS5928979B2 (ja) 可変磁器コンデンサ
JPS59132114A (ja) 積層セラミツクコンデンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040601