JPH10269700A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH10269700A
JPH10269700A JP7323797A JP7323797A JPH10269700A JP H10269700 A JPH10269700 A JP H10269700A JP 7323797 A JP7323797 A JP 7323797A JP 7323797 A JP7323797 A JP 7323797A JP H10269700 A JPH10269700 A JP H10269700A
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JP
Japan
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data
recording
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ram
disk
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JP7323797A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Shiraishi
哲也 白石
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストをかけずに容易に記録データの消失を
最小限にとどめることができる記録装置を提供すること
である。 【解決手段】 光磁気ディスク等の記憶媒体にデータを
記録する装置において、記録されるデータの一部をD−
RAM等の記憶手段に転送して記憶させ、このD−RA
Mからデータを読み出してディスク上にデータを記録す
る。このとき、読出し速度が転送速度よりも速いため、
D−RAMに空き領域ができる。ある一定量以上の空き
領域になると、D−RAMからデータを読み出しディス
ク上にそのデータを記録する動作が休止され、この空き
領域にデータが満たされるのを待つことになる。この待
ち状態のときにディスク上に、それまで記録されたデー
タの管理情報(アドレス情報等)を直接記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置に関し、
特に、光磁気ディスクや磁気テープ等の記録媒体に対し
てデータの記録を行う記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、画像や音声等を記録・再生する
ことのできる記録媒体として、画像や音声データをデジ
タル信号として記録する光ディスク、光磁気ディスク、
或いは磁気テープ等の記録媒体が広く用いられており、
これに対応して記録装置、再生装置が開発されている。
【0003】特に近年、光磁気ディスクとして、再生だ
けでなくユーザが音声データ等を録音することができる
ミニディスク等も知られており、このミニディスクシス
テムの場合、コンパクトディスク等から入力した音声デ
ータを一旦バッファメモリに記憶し、これを読み出して
ミニディスクに記録するという、いわゆるショックプル
ーフ機能を備えるようになっている。もちろん、このよ
うな技術は再生専用のシステム、例えばコンパクトディ
スクシステムにも応用することができる。
【0004】更に、これらのデジタル記録・再生システ
ムでは、記録媒体にデータの記録動作や再生動作を制御
するための管理データとしてTOC(Table Of Content
s)情報が記録されており、記録・再生装置側では予め
ディスク等の記録媒体からこのTOC情報を読み出して
メモリに保持しておき、動作の際のこのTOC情報を参
照してアクセス位置やデータの各種管理を実行できるよ
うにしている。
【0005】ミニディスクの場合、音声データ等のメイ
ンデータが記録されるプログラム領域と、メインデータ
を管理するためのTOC情報等が記録される管理領域と
がある。このTOC情報としては、書き換え不能な情報
としてピットにより記録されるP−TOC(プリマスタ
ードTOC)情報と、プログラム領域へのプログラム
(音声データ等)の記録、消去などに応じて書き換えら
れるように光磁気記録されているU−TOC(ユーザT
OC)情報が存在し、U−TOC情報については、プロ
グラムの記録・消去に応じて先ずメモリ内でデータを修
正し、この修正データで所定のタイミングでディスク上
のU−TOC情報を書き換えていくことになる。
【0006】このようにデータ及びTOC情報の一時的
な保持のために用いる記録手段としては通常半導体メモ
リが用いられる。そして、いわゆるショックプルーフ機
能を実現するためのデータバッファとなる記憶部では、
ある程度大容量(1〜16Mbit程度)が必要になるた
め、コスト及び回路面積の縮小化などの要請を鑑みて、
スタティックRAM(以下、S−RAM)に比べて集積
度が高いダイナミックRAM(以下,D−RAM)が通
常用いられている。そして、この場合、TOC情報の保
持用としては比較的小容量(例えば256Kbit 程度)でよ
いため、データバッファ用のD−RAMの一部をTOC
情報用に割り当てて用いている。
【0007】ところで、よく知られているようにD−R
AMではS−RAMに比べて主電源が落ちた際のバック
アップ手段の構成が複雑で、また消費電力が多くなって
しまうため、突然の電源供給停止時のための十分な対策
が困難となるという欠点がある。
【0008】ここで、記録再生装置におけるデータバッ
ファとしてのみの用途にD−RAMを用いる場合は、こ
の欠点はさほど大きな問題とはならないが、TOC情報
を保持する機能を有する場合、突然の電源オフによりT
OC情報が消失されてしまうと各種の不都合が生じてし
まう。例えば記録動作中に編集途中のU−TOC情報が
失われてしまうことで適正な管理情報がディスクに記録
できなくなったりする。ディスク上で管理情報が更新さ
れなかった場合は、それまでの記録動作によって記録さ
れたデータはすべて記録されていないものとなるため、
大きな問題となる。
【0009】そこで、D−RAMに対して十分なバック
アップ手段を講じて、突発的な電圧低下もしくは遮断時
に、少なくともそれまでに更新されているU−TOC情
報についてはある程度の時間消失させず、さらに、ディ
スクにそのU−TOC情報を書き込むことができるよう
にし、記録データの消失を最小限にくいとめることが必
要になるが、D−RAMであるため、上述のようにバッ
クアップ構成の複雑化、コストアップが生じ、特に小型
機器、低価格機器での実現が困難になっている。
【0010】さらに、実際に記録動作中においてはD−
RAM内では、データ記録に追従したようなタイミング
でU−TOC情報が逐次更新されているわけではない。
例えば従来の機器では、記録動作の一時停止もしくは停
止時点で、それまでに記録されたデータに応じて管理情
報をD−RAM内で更新し、また停止後、その更新され
たU−TOC情報をD−RAMから読み出してディスク
に書き込むようにしている。この場合、記録動作中に電
源が突発的に遮断されてしまった場合にD−RAMのデ
ータを保持しておいても、そこに書かれているU−TO
C情報は未更新状態(もしくは途中で一時停止がなされ
ていた場合は、その一時停止までに記録したデータに応
じた更新状態)であることになり、D−RAMをバック
アップすることは意味のないものとなってしまう。
【0011】特開平7−121311号公報に記載され
ている様な、突発的な電圧低下もしくは遮断時に、少な
くともそれまでに更新されているU−TOC情報等の管
理情報についてはある程度の時間消失させないようにす
ることが記載されている。同公報の装置では、記録デー
タの消失を最小限にくいとめるために、管理情報をS−
RAMもしくは不揮発性メモリ(NV−RAM(Non Vo
latile-RAM))に更新しながら保持しておく。ここでN
V−RAMには、EEP−ROM(Erectrically Erasa
ble Programmable-ROM)、フラッシュ・メモリ、EP−
ROM(Erasable Programmable-ROM)等がある。
【0012】この管理情報の保持をS−RAMにて行う
ようにした装置によれば、少なくともアドレスについて
の管理情報が更新されていればその更新されたアドレス
までのデータは消失することはなく、アドレスについて
だけ等の少ないバイト数の情報であれば、ほぼ記録動作
に追従したかたちで記憶部内で更新していくことができ
る。そして、記録動作中に所定時間毎(例えば1秒以下
の時間毎)に更新動作を行なったり、トラックチェン
ジ、パーツチェンジ(ディスク上で物理的記録位置が離
れた場合)などに応じて管理情報(少なくともアドレス
情報)を更新しているようにすれば、その記憶部が電源
遮断時にもデータ保持されていることにより記録データ
の消失を最小限にくいとめることができるようになって
いる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
記録装置においては、突発的な電圧低下もしくは遮断時
に、少なくともそれまでに更新されている管理情報につ
いてはある程度の時間消失させず、さらに、ディスクに
その管理情報を書き込むことができるようにし、記録デ
ータの消失を最小限にくいとめるために、コストの高い
D−RAMの複雑なバックアップを講じるか、または、
新たにコストをかけてS−RAMまたはNV−RAMを
追加して使用する必要があった。
【0014】また、S−RAMやNV−RAMによって
管理情報を保持する装置では、記録動作中に突発的な電
圧低下もしくは遮断があった場合には、次の電源の安定
供給(正常な電源の供給)時に、S−RAMやNV−R
AM上に記憶された管理情報をミニディスク等の記録媒
体に書き込む必要がある。即ち、S−RAMやNV−R
AM上の管理情報を最終的に記録媒体(ミニディスク
等)へ書き込む必要があるため、次に電源が安定供給さ
れるまで(正常に電源が供給されるまで)記録媒体をそ
の装置から取り出せないようにする必要があり、途中ま
でデータを記録した記録媒体を直ぐに取り出すことがで
きなかった。
【0015】従って、本発明の目的は、管理情報の全部
又は一部のデータに対してコストをかけずに容易に記録
データの消失を最小限にとどめることができる記録装置
を提供することである。
【0016】また、本発明の他の目的は、突発的な電圧
低下もしくは遮断があった場合でも、コストをかけずに
記録データの消失を最小限にとどめることができる記録
装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の記録装置は、メ
インデータが記録されるプログラム領域とメインデータ
を管理するための管理データが記録される管理領域とか
ら構成される記録媒体上にデータを記録する記録装置に
おいて、メインデータを一時的に蓄積する記憶手段と、
記憶手段に第1の転送レートでメインデータを書き込
み、記憶手段に所定量のメインデータの蓄積を検知して
は第1の転送レートより速い第2の転送レートで記憶手
段からメインデータを読み出すように制御する記憶手段
制御手段と、記憶手段制御手段により間欠的に読み出さ
れたメインデータを記憶媒体のプログラム領域に記録す
るとともに、メインデータを管理する管理データを管理
領域に記録する記録手段と、所定時間毎にプログラム領
域に記録されるメインデータの管理単位を決定するアド
レスデータを発生させるアドレスデータ発生手段と、記
録媒体上のプログラム領域にメインデータの書込を行っ
ていない記録動作休止期間に管理領域に記録手段を移送
してアドレスデータ発生手段にて発生したアドレスデー
タを管理領域に記録するように制御する制御手段とを有
する。
【0018】
【作用】光磁気ディスク等の記憶媒体にデータを記録す
る装置において、記録されるデータの一部をD−RAM
等の記憶手段に転送して記憶させ、このD−RAMから
データを読み出してディスク上にデータを記録する。こ
のとき、読出し速度が転送速度よりも速いため、D−R
AMに空き領域ができる。ある一定量以上の空き領域に
なると、D−RAMからデータを読み出しディスク上に
そのデータを記録する動作が休止され、この空き領域に
データが満たされるのを待つことになる。この待ち状態
のときにディスク上に、それまで記録されたデータの管
理情報(アドレス情報等)を直接記録する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図7により本発明の
記録装置の実施の一形態例としてカーオーディオとして
のミニディスク記録再生装置をあげ、これについて説明
する。
【0020】図1は実施の一形態例となるカーオーディ
オの要部のブロック図である。1はミニディスクシステ
ムの記録媒体として、例えば複数の音声データが記録さ
れるディスク(光磁気ディスク又は光ディスク)を示
す。なお、ミニディスクシステムに対応するディスク1
としては、予め音声データ等がピットデータとして記録
されているプリマスタードタイプ(光ディスク)のもの
と、ユーザが音声データ等を記録することのできるデー
タ書き換え可能とされるもの(光磁気ディスク)、及び
音声データ等を予め記録したピットエリアと録音可能な
光磁気エリアを設けたハイブリッドタイプのものがあ
る。
【0021】ディスク1は、記録再生装置30内でスピ
ンドルモータ2により回転駆動されるようにローディン
グされている。3はディスク1に対して記録/再生時に
レーザ光を照射する光学ヘッドであり、光磁気ディスク
に対して記録時には記録トラックをキュリー温度まで加
熱するための高レベルのレーザ出力をなし、また再生時
には磁気カー効果により反射光からデータを検出するた
めの比較的低レベルのレーザ出力をなす。
【0022】なお、ディスク1がデータをCDと同様に
ピット形態で記録している光ディスクの場合は、光学ヘ
ッド3は磁気カー効果ではなくCDプレーヤの場合と同
様にピットの有無による反射光レベルの変化に応じて再
生RF信号を取り出すものである。もちろん光ディスク
に対しては後述する磁界記録動作は実行されない。
【0023】このようにディスク1からのデータ読出動
作を行なうため、光学ヘッド3はレーザ出力手段として
のレーザダイオードや、偏向ビームスプリッタや対物レ
ンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するためのデ
ィテクタが搭載されている。対物レンズ3aは2軸機構
4によってディスク半径方向及びディスクに接離する方
向に変位可能に保持されており、また、光学ヘッド3全
体はスレッド機構5によりディスク半径方向に移動可能
とされている。
【0024】また、6は供給されたデータによって変調
された磁界を光磁気ディスクに印加する磁気ヘッドを示
し、ディスク1を挟んで光学ヘッド3と対向する位置に
配置されている。
【0025】再生動作によって、光学ヘッド3によりデ
ィスク1から検出された情報はRFアンプ7に供給され
る。RFアンプ7は供給された情報の演算処理により、
再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエ
ラー信号、絶対位置情報(光磁気ディスク1にプリグル
ーブ(ウォブリンググルーブ)として記録されている絶
対位置情報)、アドレス情報、サブコード情報、フォー
カスモニタ信号等を抽出する。そして、抽出された再生
RF信号はエンコーダ/デコーダ部8に供給される。ま
た、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号は
サーボ回路9に供給される。さらにフォーカスモニタ信
号は、例えばマイクロコンピュータによって構成される
システムコントローラ11に供給される。
【0026】サーボ回路9は供給されたトラッキングエ
ラー信号、フォーカスエラー信号や、システムコントロ
ーラ11からのトラックジャンプ指令、シーク指令、回
転速度検出情報等により各種サーボ駆動信号を発生さ
せ、2軸機構4及びスレッド機構5を制御してフォーカ
ス及びトラッキング制御をなし、またスピンドルモータ
2を一定角速度(CAV)又は一定線速度(CLV)に
制御する。
【0027】再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8
でEFM(Eight to Fourteen Modulation)復調、CI
RC(Cross Interleave Reed-solomon Code)等のデコ
ード処理され、メモリコントローラ12によって一旦バ
ッファRAM13に書き込まれる。なお、光学ヘッド3
による光磁気ディスク1からのデータの読み取り及び光
学ヘッド3からバッファRAM13までの再生データの
転送は1.41Mbit/secで(間欠的に)行なわれる。
【0028】バッファRAM13に書き込まれたデータ
は、再生データの転送が0.3Mbit/secとなるタイミン
グで読み出され、エンコーダ/デコーダ部14に供給さ
れる。そして、音声圧縮処理に対するデコード処理等の
再生信号処理を施され、D/A変換器15によってアナ
ログ信号とされ、端子16から所定の増幅回路部へ供給
されて、例えばL,Rオーディオ信号として、再生出力
される。
【0029】バッファRAMは例えば16Mbitの記憶容
量とされており、再生データを一旦蓄積し、これを読み
出すことでショックプルーフ(耐振)メモリとして機能
している。つまり、例えば16Mbitの記憶容量の場合、
フル容量データを蓄積すると、40秒前後に相当する音
声データが蓄積されることになり、この間は光学ヘッド
3によるデータの読出が行なわれなくても再生音声出力
は可能となる。従って、外乱等により光学ヘッドのトラ
ッキングが外れたり大きくトラックジャンプしてしまっ
たりしてデータ読出ができなくても、バッファRAM1
3からデータ出力が行なわれている間に元の位置までア
クセスしてディスク1からのデータ読出を再開すれば、
音声出力としてはとぎれないことになる。
【0030】アドレスデコーダ10から出力される、プ
リグルーブ情報をデコードして得られた絶対位置情報、
又はデータとして記録されたアドレス情報はエンコーダ
/デコーダ部8を介してシステムコントローラ11に供
給され、各種の制御動作に用いられる。さらに、記録/
再生動作のビットクロックを発生させるPLL回路のロ
ック検出信号、及び再生データ(L,Rチャンネル)の
フレーム同期信号の欠落状態のモニタ信号もシステムコ
ントローラ11に供給される。
【0031】ディスク(光磁気ディスク)1に対して記
録動作が実行される際には、端子17に供給された記録
信号(アナログオーディオ信号)は、A/D変換器18
によってデジタルデータとされた後、エンコーダ/デコ
ーダ部14に供給され、音声圧縮エンコード処理を施さ
れる。エンコーダ/デコーダ部14によって圧縮された
記録データはメモリコントローラ12によって一旦バッ
ファRAM13に書き込まれる。なお、エンコーダ/デ
コーダ部14からバッファ13までの記録データの転送
は0.3Mbit/secで行われる。
【0032】次に、記録データがバッファRAM13か
ら所定タイミングで読み出されてエンコーダ/デコーダ
部8に送られる。そしてエンコーダ/デコーダ部8でC
IRCエンコード、EFM変調等のエンコード処理され
た後磁気ヘッド駆動回路15に供給される。なお、バッ
ファRAM13から磁気ヘッド駆動回路15までの記録
データの転送は1.41Mbit/secで行われる。
【0033】磁気ヘッド駆動回路15はエンコード処理
された記録データに応じて、磁気ヘッド6に磁気ヘッド
駆動信号を供給する。つまり、光磁気ディスク1に対し
て磁気ヘッド6によるN又はSの磁界印加を実行させ
る。また、このときシステムコントローラ11は光学ヘ
ッド3に対して、記録レベルのレーザ光を出力するよう
に制御信号を供給する。
【0034】19はユーザ操作に供されるキーが設けら
れた操作入力部、20は前述した例えば液晶ディスプレ
イによって構成される表示部を示す。操作入力部19と
しては、例えば録音キー、再生キー、一時停止キー、停
止キー、AMS/サーチキー、イジェクトキー等がユー
ザ操作に供されるように設けられている。
【0035】21は、装置に電源を供給する電源部を示
し、この電源部21へ車のバッテリから電源を供給する
BATT入力ラインと車がキーオンの状態か否かを示す
ACC入力ラインとが接続されている。車のエンジンが
稼働している間は、BATT入力ライン22から約12
Vの電圧で電源が供給されており、これによって装置内
の各部が正常に稼働できるようになっている。
【0036】ここで、車のエンスト等により、エンジン
が停止し再始動する場合、BATT入力ライン22電圧
が約4Vに下がり、正常にミニディスク記録装置を稼働
することができなくなる。従って、このような場合に、
それまで録音された内容をいかに残すかが重要な問題と
なる。
【0037】上記したバッファRAM13は光磁気ディ
スク1におけるTOC情報を保持するRAMとしても用
いられる。この実施例の記録再生装置が対応するディス
クとしては、上述したように書換可能タイプ及びハイブ
リッドタイプのものがあり、これらのディスクにはその
タイプに応じて、既に音声データ等のデータが記録され
ているエリアや未記録エリアを管理するデータがTOC
情報として記録されなければならない。
【0038】そして、ディスク1が装填された時点或は
記録又は再生動作の直前等において、システムコントロ
ーラ11はスピンドルモータ2及び光学ヘッド3を駆動
させ、ディスク1の例えば最内周側に設定されているT
OC情報のデータを抽出させる。そして、RFアンプ
7、エンコーダ/デコーダ部8を介してメモリコントロ
ーラ12に供給されたTOC情報はバッファRAM13
に蓄えられ、以後そのディスク1に対する記録/再生動
作の制御に用いられる。
【0039】例えば或る音声データの録音を行なおうと
する際には、TOC情報の一部であるU−TOC(音声
信号の録音、消去等に応じて書き換えられるTOC)情
報からディスク上の未記録エリアを探し出し、ここに音
声データを記録していくことができるようになされてい
る。また、再生時には再生すべき音声データが記録され
ているエリアをTOC情報から判別し、そのエリアにア
クセスして再生動作を行なう。
【0040】さらに、音声データ等がディスク1に録音
される際には、その録音動作に応じてU−TOC情報が
バッファRAM13内で更新され、所定の間隔で、更新
されたU−TOC情報がバッファRAM13から読み出
されてディスク1に書き込まれることになる。
【0041】ここで、所定の間隔でディスク1上のU−
TOC情報が更新されることについて説明する。上述し
たようにデータ入力部からバッファRAM13へのデー
タ転送速度は0.3Mbit/secであり、バッファRAM1
3から磁気ヘッド駆動回路15までのデータ転送速度は
1.41Mbit/secである。即ち、バッファRAM13か
らのデータの読み出しがバッファRAM13へのデータ
の書込よりも約5倍も速いため、少なくなったバッファ
RAM13内のエリアをデータで満たす間(バッファR
AM13へのデータの書込の間)、ディスク1へのデー
タの書込(バッファRAM13からのデータの読み出
し)に時間的な余裕が生じることとなる。本発明は、こ
の余裕時間を利用してディスク1上のU−TOC情報を
直接更新するものである。
【0042】ここで、データの記録動作中にディスク1
上のU−TOC情報を直接更新するには、(i)磁気ヘ
ッド6がディスク1上のデータ記録位置からU−TOC
情報のある領域まで移動する時間、(ii)U−TOC
情報を更新(書き込む)時間、(iii)磁気ヘッド6
がU−TOC情報のある領域から元のデータ記録位置に
戻る時間、が必要となる。即ち、バッファRAM13内
の空きエリアをデータで満たしている間に、上記(i)
〜(iii)の動作を完了する必要があるため、バッフ
ァRAM13内の空きエリアをデータで満たすのに要す
る時間が、上記(i)〜(iii)の合計時間より大き
くなければならない。従って、ディスク1上のU−TO
C情報への書込時間より多くの時間でバッファRAM1
3にデータが書き込める程、バッファRAM13内に空
きエリアが必要となる。このディスク1上のU−TOC
情報への書込時間を基にバッファRAM13内のデータ
残量がいくら以下であればよいかを決定し、このデータ
残量が一定量以下になったら、ディスク1上のU−TO
C情報の書込を行うようにする。なお、上記(i)〜
(iii)までの各時間としては、例えば最も簡単な方
法として、それぞれ最大の時間を設定しておくこともで
きる。このようにして、ディスク1においてU−TOC
情報を更新することによって、記録された音声データ等
を以降再生することができるようになる。
【0043】TOC情報のうちP−TOCセクタの構造
を図2に示す。図2はディスク上のエリア管理やプリマ
スタードディスクにおける予めディスクに記録された音
声データ等(ROM情報)についてのアドレス等の情報
が記録されるデータ領域(以下、P−TOCセクタ0と
いう)を示している。なお、P−TOCフォーマットと
してはセクタ0のみを説明するが、セクタ1以降は例え
ば文字情報等を記録する領域に設定されており必要に応
じて用いられる。
【0044】TOC情報の各データ領域(セクタ)は、
それぞれ例えば4バイト×588のデータ領域に構成さ
れ、TOC情報の領域であることを示すため先頭位置に
オール0又はオール1の1バイトデータによって成る同
期パターン、及びアドレスを有するヘッダが設けられて
いる。
【0045】図2のP−TOCセクタ0については、ヘ
ッダに続いて所定アドレス位置に、ディスクタイプや録
音レベル、記録されている最初の音声データ・プログラ
ム(音楽プログラムの場合1曲分のデータ)のデータ番
(First TNO)、最後の音声データ・プログラムのデー
タ番(Last TNO)、リードアウトスタートアドレスRO
A、パワーキャルエリアスタートアドレスPCA、U−T
OC(図3のU−TOCセクタ0のデータ領域の)情報
のスタートアドレスUSTA、録音可能なレコーダブル
ユーザエリアのスタートアドレスRSTA等が記録さ
れ、さらに続いて、記録されている各音声データ・プロ
グラム等を後述する管理テーブル部におけるパーツテー
ブルに対応させるテーブルポインタ(P-TNO1〜P-TNO25
5)を有する対応テーブル指示データ部が用意されてい
る。
【0046】そして対応テーブル指示データ部に続く領
域には、対応テーブル指示データ部におけるテーブルポ
インタ(P-TNO1〜P-TNO255)に対応して、(01h)〜(F
Fh)の255個のパーツテーブルが設けられた管理テー
ブル部が用意される(なお、本明細書中『h』を付した
数値はいわゆる16進表記のものである)。それぞれの
パーツテーブルには、あるパーツ(本明細書では、パー
ツとはディスクのトラック上で物理的に連続してデータ
が記録されたトラック部分をいうこととする)について
起点となるスタートアドレス、終端となるエンドアドレ
ス、及びそのパーツ(トラック)のモード情報が記録で
きるようになされている。
【0047】各パーツテーブルにおけるトラックのモー
ド情報とは、そのパーツが例えばオーバーライト禁止や
データ複写禁止に設定されているか否かの情報や、オー
ディオ情報か否か、モノラル/ステレオの種別などが記
録されている。
【0048】管理テーブル部における(01h)〜(FFh)
までの各パーツテーブルは、対応テーブル指示データ部
のテーブルポインタ(P-TNO1〜P-TNO255)によって、そ
のパーツの内容が示される。つまり、第1の音声データ
・プログラムについてはテーブルポインタP-TNO1として
或るパーツテーブル(例えば(01h);ただし実際には
テーブルポインタは所定の演算処理によりP−TOCセ
クタ0内のバイトポジションを示すことになる数値で或
るパーツテーブルを示している)が記録されており、こ
の場合パーツテーブル(01h)のスタートアドレスは第
1の音声データが記録位置のスタートアドレスとなり、
同様にエンドアドレスは第1の音声データ・プログラム
が記録された位置のエンドアドレスとなる。さらに、ト
ラックモード情報はその第1の音声データ・プログラム
についての情報となる。
【0049】同様に第2の音声データ・プログラムにつ
いてはテーブルポインタP-TNO2に示されるパーツテーブ
ル(例えば(02h))に、その第2の音声データ・プロ
グラムの記録位置のスタートアドレス、エンドアドレ
ス、及びトラックモード情報が記録されている。以下同
様にテーブルポインタはP-TNO255まで用意されているた
め、P−TOC情報では255の音声データまで管理可
能とされている。そして、このようにP−TOCセクタ
0が形成されることにより、例えば再生時において、所
定の音声データ・プログラムをアクセスして再生させる
ことができる。
【0050】図3は主にユーザが録音を行なった音声デ
ータ・プログラムや新たに録音可能な未記録エリアにつ
いてのアドレス等の情報が記録されているU−TOC情
報の領域(以下、U−TOCセクタ0という)を示して
いる。なお、U−TOCフォーマットとしてもセクタ0
のみを説明するが、セクタ1以降は同様に文字情報等を
記録する領域に設定されており必要に応じて用いられ
る。ただしプリマスタードディスクについてはU−TO
C情報は設けられない。
【0051】図3に示すデータ領域、即ちU−TOCセ
クタ0には、ヘッダに続いて所定アドレス位置に、メー
カーコード、モデルコード、最初の音声データ・プログ
ラムのデータ番号(First TNO)、最後の音声データ・プ
ログラムのデータ番号(LastTNO)、セクタ使用状況、
ディスクシリアルナンバ、ディスクID等のデータが記
録され、さらに、ユーザが録音を行なって記録されてい
る音声データの領域や未記録領域等を後述する管理テー
ブル部に対応させることによって識別するため、対応テ
ーブル指示データ部として各種のテーブルポインタ(P-
DFA、P-EMPTY、P-FRA、P-TNO1〜P-TNO255)が記録され
る領域が用意されている。
【0052】そして対応テーブル指示データ部のテーブ
ルポインタ(P-DFA〜P-TNO255)に対応して、管理テー
ブル部として(01h)〜(FFh)までの255個のパーツ
テーブルが設けられ、それぞれのパーツテーブルには、
上記図2のP−TOCセクタ0と同様に或るパーツにつ
いて起点となるスタートアドレス、終端となるエンドア
ドレス、そのパーツのモード情報が記録されており、さ
らにこのU−TOCセクタ0の場合、各パーツテーブル
のパーツが他のパーツへ続いて連結される場合があるた
め、その連結されるパーツのスタートアドレス及びエン
ドアドレスが記録されているパーツテーブルを示すリン
ク情報が記録できるようになされている。
【0053】ミニディスクの場合、例えば1つの音声デ
ータ・プログラムが物理的に不連続に、即ち複数のパー
ツにわたって記録されていてもパーツ間でアクセスしな
がら再生していくことにより再生動作に支障はないた
め、ユーザが録音する音声データ・プログラム等につい
ては、録音可能エリアの効率使用等の目的から、複数パ
ーツにわけて記録する場合もある。そのため、リンク情
報が設けられ、例えば各パーツテーブルに与えられたナ
ンバ(01h)〜(FFh)(実際にはU−TOCセクタ0内
のバイトポジションで示される)によって、連結すべき
パーツテーブルを指定することによってパーツテーブル
が連結できるようになされている。(なお、あらかじめ
記録される音声データ等については通常パーツ分割され
ることがないため、前記図2のようにP−TOCセクタ
0においてリンク情報はすべて『(00h)』とされてい
る。) つまりU−TOCセクタ0における管理テーブル部にお
いては、1つのパーツテーブルは1つのパーツを表現し
ており、例えば3つのパーツが連結されて構成される音
声データ・プログラムについてはリンク情報によって連
結される3つのパーツテーブルによって、そのパーツ位
置の管理がなされる。
【0054】U−TOCセクタ0の管理テーブル部にお
ける(01h)〜(FFh)までの各パーツテーブルは、対応
テーブル指示データ部におけるテーブルポインタ(P-DF
A、P-EMPTY、P-FRA、P-TNO1〜P-TNO255)によって、以
下のようにそのパーツの内容が示される。
【0055】テーブルポインタP-DFAは光磁気ディスク
1上の欠陥領域に付いて示しており、傷などによる欠陥
領域となるトラック部分(=パーツ)が示された1つの
パーツテーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭のパ
ーツテーブルを指定している。つまり、欠陥パーツが存
在する場合はテーブルポインタP-DFAにおいて(01h)〜
(FFh)のいづれかが記録されており、それに相当する
パーツテーブルには、欠陥パーツがスタート及びエンド
アドレスによって示されている。また、他にも欠陥パー
ツが存在する場合は、そのパーツテーブルにおけるリン
ク情報として他のパーツテーブルが指定され、そのパー
ツテーブルにも欠陥パーツが示されている。そして、さ
らに他の欠陥パーツがない場合はリンク情報は例えば
『(00h)』とされ、以降リンクなしとされる。
【0056】テーブルポインタP-EMPTYは管理テーブル
部における1又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭
のパーツテーブルを示すものであり、未使用のパーツテ
ーブルが存在する場合は、テーブルポインタP-EMPTYと
して、(01h)〜(FFh)のうちのいづれかが記録され
る。未使用のパーツテーブルが複数存在する場合は、テ
ーブルポインタP-EMPTYによって指定されたパーツテー
ブルからリンク情報によって順次パーツテーブルが指定
されていき、全ての未使用のパーツテーブルが管理テー
ブル部上で連結される。
【0057】テーブルポインタP-FRAは光磁気ディスク
1上のデータの書込可能な未記録領域(消去領域を含
む)について示しており、未記録領域となるトラック部
分(=パーツ)が示された1又は複数のパーツテーブル
内の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、未
記録領域が存在する場合はテーブルポインタP-FRAにお
いて(01h)〜(FFh)のいづれかが記録されており、そ
れに相当するパーツテーブルには、未記録領域であるパ
ーツがスタート及びエンドアドレスによって示されてい
る。また、このようなパーツが複数個有り、つまりパー
ツテーブルが複数個有る場合はリンク情報により、リン
ク情報が『(00h)』となるパーツテーブルまで順次指
定されている。
【0058】図4にパーツテーブルにより、未記録領域
となるパーツの管理状態を模式的に示す。これはパーツ
(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h)が未記録領域と
されている時に、この状態が対応テーブル指示データP-
FRAに、引き続きパーツテーブル(03h)(18h)(1Fh)
(2Bh)(E3h)のリンクによって表現されている状態を
示している。なお、上記した欠陥領域や、未使用パーツ
テーブルの管理形態もこれと同様となる。
【0059】ところで、音声データ等の記録が全くなさ
れておらず欠陥もない光磁気ディスクであれば、テーブ
ルポインタP-FRAによってパーツテーブル(01h)が指定
され、これによってディスクのレコーダブルユーザエリ
アの全体が未記録領域(フリーエリア)であることが示
される。そして、この場合残る(02h)〜(FFh)のパー
ツテーブルは使用されていないことになるため、上記し
たテーブルポインタP-EMPTYによってパーツテーブル(0
2h)が指定され、また、パーツテーブル(02h)のリン
ク情報としてパーツテーブル(03h)が指定され、パー
ツテーブル(03h)のリンク情報としてパーツテーブル
(04h)が指定される、というようにパーツテーブル(F
Fh)まで連結される。この場合パーツテーブル(FFh)
のリンク情報は以降に連結なしを示す『(00h)』とさ
れる。なお、このときパーツテーブル(01h)について
は、スタートアドレスとしてはレコーダブルユーザエリ
アのスタートアドレスが記録され、またエンドアドレス
としてはリードアウトスタートアドレスの直前のアドレ
スが記録されることになる。
【0060】テーブルポインタP-TNO1〜P-TNO255は、光
磁気ディスク1にユーザが記録を行なった音声データに
ついて示しており、例えばテーブルポインタP-TNO1では
1番目の音声データが記録された1又は複数のパーツの
うちの時間的に先頭となるパーツが示されたパーツテー
ブルを指定している。
【0061】例えば1番目とされた音声データのプログ
ラムがディスク上でトラックが分断されずに(つまり1
つのパーツで)記録されている場合は、その1番目の記
録領域はテーブルポインタP-TNO1で示されるパーツテー
ブルにおけるスタート及びエンドアドレスとして記録さ
れている。
【0062】また、例えば2番目とされた音声データの
プログラムがディスク上で複数のパーツに離散的に記録
されている場合は、その音声データの記録位置を示すた
め各パーツが時間的な順序に従って指定される。つま
り、テーブルポインタP-TNO2に指定されたパーツテーブ
ルから、さらにリンク情報によって他のパーツテーブル
が順次時間的な順序に従って指定されて、リンク情報が
『(00h)』となるパーツテーブルまで連結される(上
記、図4と同様の形態)。このように例えば2番目の音
声データ・プログラムを構成するデータが記録された全
パーツが順次指定されて記録されていることにより、こ
のU−TOCセクタ0のデータを用いて、2番目の音声
データ・プログラムの再生時や、その2番目の音声デー
タ・プログラムの領域へのオーバライトを行なう際に、
光学ヘッド3及び磁気ヘッド6をアクセスさせ離散的な
パーツから連続的な音声データを取り出したり、記録エ
リアを効率使用した記録が可能になる。
【0063】なお、P−TOCセクタについてはデータ
の書き換えは不要であるため、ROMデータとしてディ
スクに記録され、一方U−TOCセクタについてはユー
ザが録音、消去等の操作を行なう毎にデータを書き換え
る必要があるため光磁気データとしてディスクに記録さ
れている。
【0064】このようなTOC情報が記録された光磁気
ディスク1(又は光ディスク)に対する本実施形態例の
記録再生装置は、バッファRAM13に読み込んだTO
C情報を用いてディスク上の記録領域の管理を行なって
記録/再生動作を制御し、また上述のように録音時には
バッファRAM13内でU−TOC情報を更新してい
き、上述の所定の間隔で、ディスク上のU−TOC情報
を更新するものである。
【0065】次に、バッファRAMの構成について説明
する。ここで、本実施形態例としてはバッファRAM1
3にはD−RAMとして構成される記憶素子部が設けら
れている。図5は図1のブロックのうち、メモリコント
ローラ12とバッファRAM13を示したものである。
【0066】メモリコントローラ12とバッファRAM
13の間は、例えば4ビットのデータバス(ポートD0
〜D3)、11ビットのアドレスバス(ポートA0
10)が接続されているとともに、CAS(カラムアド
レスセレクト)ポート、RAS(ロウアドレスセレク
ト)ポート、WE(ライトイネーブル)ポート、OE
(アウトプットイネーブル)ポートが、それぞれ接続さ
れる。
【0067】バッファRAM13の内部構成を図6に示
す。41はポートD0〜D3についてのデータ入出力のた
めの入出力バッファ、42はA0〜A10から供給される
アドレス情報のうち、列アドレスをラッチする列アドレ
スバッファ、43はA0〜A10から供給されるアドレス
情報のうち、行アドレスをラッチする行アドレスバッフ
ァである。なお、アドレスデータはD−RAMで標準と
されているいわゆるアドレスマルチプレクスとされ、つ
まり1本のアドレスポートに行及び列アドレスが時分割
で供給される方式が採られている。
【0068】また、記憶素子がマトリクス状に形成され
たメモリアレイとしては、コンデンサ容量により記憶を
保持するD−RAMメモリアレイ44が設けられてい
る。D−RAMメモリアレイ44はショックプルーフバ
ッファとして及びU−TOC情報の保持に用いるために
例えば16Mbitの比較的大容量を必要とされる。U−T
OCセクタの1セクタは2352バイト(18.816
Kbit)であり、例えば上述したU−TOCセクタ0のみ
の保持にもちいるとすれば、U−TOC情報の領域は少
なくとも18.816Kbitという小容量でよい。
【0069】D−RAMメモリアレイ44に対応して行
デコーダ46及び列デコーダ47が設けられている。5
0は書込、読出動作の際のデータインターフェース部で
ある。また、51はD−RAMメモリアレイ44に対し
てリフレッシュ動作を行なうためのリフレッシュコント
ローラである。52はコントロールロジックを示し、C
ASポート、RASポート、WEポート、及びOEポー
トの信号に応じて各部を制御する制御信号及びクロック
CKを発生する。
【0070】このようにバッファRAM13が構成され
ている本実施形態例では、記録/再生データ及びTOC
情報の全部又は一部(少なくともU−TOCセクタ0)
についてはD−RAMメモリアレイ44に記憶されてい
る。
【0071】バッファRAM13の動作の際には、WE
ポート及びOEポートの状態に応じて、制御信号CWR
所要各部に対して出力され記憶/読出のモード制御がな
される。
【0072】そしてD−RAMメモリアレイ44に記録
/再生データ及びU−TOC情報が記憶される場合、コ
ントロールロジック52はCAS入力及びRAS入力を
用いて列及び行のアドレスラッチタイミング信号LCA
RAを生成し、それぞれ列アドレスバッファ42、行ア
ドレスバッファ43に供給して、列アドレス及び行アド
レスを取り込ませる。
【0073】この場合取り込まれた列アドレスは列デコ
ーダ47に供給され、また行アドレスは行デコーダ46
に供給される。そして入出力バッファ41に保持された
入力データはデータインターフェース部50を介して、
行デコーダ46及び列デコーダ47による指定に応じて
D−RAMメモリアレイ44内の所定アドレスに書き込
まれていくことになる。
【0074】D−RAMメモリアレイ44からデータ読
出を行なう場合も、列アドレスバッファ42、行アドレ
スバッファ43に取り込まれた列アドレス及び行アドレ
スは列デコーダ47及び行デコーダ46に供給され、指
定されたアドレスのデータがD−RAMメモリアレイ4
4から取り出され、データインターフェース部50を介
して入出力バッファ41からメモリコントローラ12に
出力される。D−RAMメモリアレイ44に対するリフ
レッシュ動作としては、コントロールロジック52はC
ASポート入力及びRASポート入力を用いて例えばC
ASビフォアRASリフレッシュ方式でリフレッシュ行
アドレスを指定するようにリフレッシュコントローラ5
1を制御している。
【0075】このようにこの実施形態ではバッファRA
M13がD−RAMメモリアレイ44のみを備えてお
り、特に記録/再生データとTOC情報の両方のデータ
をD−RAMメモリアレイ44に記憶させるようにして
いる。
【0076】また、この場合、音声データバッファ及び
U−TOC情報バッファとしての機能部位はD−RAM
メモリアレイ44のみに持たせることにより、メモリ素
子としての小型化、コストダウンに有効である。さら
に、メモリ素子がD−RAM44のみであるため、容易
に1チップ化とすることが可能であり、これを搭載する
記録再生装置としては基板面積の縮小、配線、制御等の
簡略化、容易化が実現される。即ち、従来のようなS−
RAMチップとD−RAMチップを併設した場合は、当
然アドレスバス、データバス、及び制御系信号のライン
は各チップに対して設けなければならなず、これらの配
線の複雑化や並列制御により、記録再生装置の基板面積
の縮小、配線、制御等の簡略化、容易化が困難なものと
なる。
【0077】そして本実施例では、このような構成のバ
ッファRAMを利用して記録時に以下説明するような動
作を行なうことで、例えば録音時に突発的な電源オフが
発生した場合などにも、記録データ消失を最小限とし、
実際にディスク上に記録されたデータについてはほぼ完
全に再生することができるようにしている。
【0078】次に、記録時のU−TOC情報更新動作に
ついて説明する。記録時においてシステムコントローラ
11はU−TOC情報の更新については図7及び図8の
処理を行なうことになる。記録操作がなされ音声信号が
供給されると、システムコントローラ11は上述のよう
にディスク1に対して光学ヘッド3及び磁気ヘッド6を
駆動して音声データを書き込んでいくが、この記録動作
が開始されると、まず、記録動作の初期化が行われる
(F101)。即ち、このステップで、バッファRAM13
におけるD−RAMメモリアレイ44に保持されている
U−TOCセクタ0のデータの初期化処理を行なう。つ
まり記録動作により新たな音声データ等がディスクに記
録されることに応じてパーツテーブルにおけるスタート
アドレスとトラックナンバ、更にそのパーツテーブルに
おけるリンク情報を書き込む。
【0079】次に、データの記録がなされる(F102)。
記録が終了段階までいっていないならば(F103)、RA
M残量が所定値以下であるかどうか調べる(F104)。R
AM残量は、RAMに書込まれたデータのアドレスと読
出されたデータのアドレスから算出される。簡単に述べ
ると、RAMにアドレスが100まであるところに、ア
ドレス0〜10までデータが書込まれ、アドレス0〜2
のデータが読出されたとするとRAM残量は10−2=
8のアドレスに相当する容量となる。
【0080】RAM残量が所定値以下である場合には、
記録データとして供給されているプログラム等の変化が
あるかどうかをチェックする(F105)。プログラム変化
が生じた場合、終了したトラックのエンドアドレス、新
しいトラックのトラックナンバとスタートアドレス、及
びその時点で録音を行なっているアドレス(暫定のエン
ドアドレス)を設定し、パーツテーブルを更新する(F1
07)。
【0081】上記のようなプログラム変化がない場合に
は、その時点で録音を行なっているアドレスを暫定のエ
ンドアドレスとして設定し、パーツテーブルを更新する
(F106)。そしてディスク1上のU−TOC情報をこの
暫定エンドアドレスで更新し(F108)、記録動作(F10
2)に戻る。
【0082】図8に、図7のステップF108で示されるデ
ィスク1上でのU−TOC情報の暫定アドレスの更新処
理の詳細を表すフローチャートを示す。まず、記録動作
中の磁気ヘッド6がディスク1上のデータ記録位置から
U−TOC情報のある領域まで移動する(F801)、次
に、U−TOC情報の暫定アドレスを更新し(F802)、
最後に、磁気ヘッド6がU−TOC情報のある領域から
元のデータ記録位置に戻り(F803)、再び、記録動作
(図7のステップF102)に戻ることができるようにな
る。
【0083】記録終了の場合は、ステップF103から記録
終了に進み、記録動作の終了によってその時点で更新中
のパーツテーブルのエンドアドレスが確定するため、そ
れを更新し、これをディスク1に書き込んで、記録動作
が終了する。
【0084】このように停止操作から正常に記録動作が
終了される前の時点において車がエンストを起こし、エ
ンジンをかけ直さなければならないとする。この場合エ
ンジンをかける瞬間にBATTライン及びACCライン
共に電圧が12Vから4V位まで下がるため、記録動作
を停止せざるを得ないこととなる。この発明によると、
このような場合でも少なくとも前回の暫定エンドアドレ
スまでの記録データは有効になる。このように、暫定エ
ンドアドレスがU−TOC領域に保持されているため、
少なくとも暫定エンドアドレスまでに記録された音声デ
ータは、有効なものとして扱うことができる。
【0085】上記実施形態例では定期的にU−TOC情
報を更新するのは上記(i)〜(iii)の各時間の最
大時間の合計としたが、(i)及び(iii)の各時間
は、磁気ヘッドのディスク1上の現在位置から算出し、
状況に応じて最適な時間に変化させてもよく、(ii)
の時間は、前回更新したU−TOC情報からの変更量
(更新データ量)に応じて適宜決定してもよい。特に定
期的なデータ更新は暫定エンドアドレスの3バイトのみ
であるためデータの書込に要する(ii)の処理時間は
非常に短くすみ、実際の磁気ヘッドの移動時間である
(i)及び(iii)の合計時間に微小時間を加えた時
間でもディスク1上のU−TOC情報の更新に十分に対
応できる。更新インターバルが短いほどデータ消失を最
小限に留めることができることはいうまでもない。
【0086】また、上記実施形態例では、従来技術への
変更を最小限とするためD−RAM上のパーツテーブル
を同時に更新するようにしたが、記録時においてはD−
RAM上にU−TOC情報を持たずに直接ディスク上の
U−TOC情報のみを更新するようにしてもよい。
【0087】また、図7及び図8のようにU−TOC情
報の更新は少なくともアドレスを管理する情報のみにつ
いて行なわれれば、記録データの消失を免れることがで
きるが、処理速度に余裕があれば、記録中に音声データ
名等の文字情報が入力された場合のその入力データや、
記録日時情報などの付随的なデータについてもディスク
上で更新するようにしてもよい。
【0088】また記録・再生中において文字情報が入力
された場合も、その入力が無駄とならないようにディス
ク上に保持しておくことも考えられる。
【0089】なお、実施形態例ではD−RAMメモリア
レイを設けたものを説明したが、D−RAMメモリアレ
イに代えて、S−RAMメモリアレイやNV−RAMメ
モリアレイを設けるようにしてもよい。しかしながら、
この場合には、メモリ用のバッテリが必要となり、また
コストの面においてもD−RAMに比べて劣るものとな
る。
【0090】また、実施形態例ではカーオーディオ装置
としたが、一般的な記録再生装置や記録専用装置であっ
てもよく、ミニディスクシステムに限らず、管理情報を
各種記憶媒体(光磁気ディスク等)に記憶するシステム
であれば本発明を採用できる。例えば、パーソナル・コ
ンピュータ(PC)においてネットワーク上でデータを
PCのハードディスク又はフロッピディスク上にダウン
ロード中に電源の遮断などが起きた場合にも、ハードデ
ィスク又はフロッピディスクに管理情報(データ・イン
デックス等)を暫定的に記憶しておけば、途中までダウ
ンロードされたデータを使用することができるようにな
る。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、記録動
作に伴って更新されるべき管理情報を直接ディスク上に
逐次保持していくことにより、記録されたデータの消失
を最小限に留めることが可能になるという効果がある。
また、イジェクト・ボタンが押されたとき、U−TOC
情報書き込みまでディスクの取り出しを阻止するため従
来の装置に設けられていたロック機構を必ずしも設ける
必要がないという付加的な効果もある。また、U−TO
C情報の一時記憶のために不揮発性メモリを別途設ける
必要がないという付加的な効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の記録再生装置のブロック
図である。
【図2】記録再生装置に読み込まれるP−TOCセクタ
0のデータ構造の説明図である。
【図3】記録再生装置に読み込まれるU−TOCセクタ
0のデータ構造の説明図である。
【図4】記録再生装置に読み込まれるU−TOCセクタ
0のデータのリンク構造の説明図である。
【図5】メモリコントローラ及びバッファRAMの構成
図である。
【図6】バッファRAMの構成図である。
【図7】記録時のU−TOC情報の暫定アドレス更新動
作のフローチャートである。
【図8】記録時のディスク上のU−TOC情報の暫定ア
ドレス更新動作のフローチャートである。
【符号の説明】
1 ディスク 3 光学ヘッド、 6 磁気ヘッド 8、14 エンコ
ード/デコード部 11 システムコントローラ 12 メモリコン
トローラ 13 バッファRAM 30 記録再生装
置 41 入出力バッファ 42 列アドレス
バッファ 43 行アドレスバッファ 44 D−RAM
メモリアレイ 46 行デコーダ 47 列デコーダ 50 データインターフェース部 51 リフレッシ
ュコントローラ 52 コントロールロジック

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインデータが記録されるプログラム領
    域と前記メインデータを管理するための管理データが記
    録される管理領域とから構成される記録媒体上にデータ
    を記録する記録装置において、 前記メインデータを一時的に蓄積する記憶手段と、 前記記憶手段に第1の転送レートでメインデータを書き
    込み、前記記憶手段に所定量のメインデータの蓄積を検
    知しては前記第1の転送レートより速い第2の転送レー
    トで前記記憶手段からメインデータを読み出すように制
    御する記憶手段制御手段と、 前記記憶手段制御手段により間欠的に読み出されたメイ
    ンデータを前記記憶媒体のプログラム領域に記録すると
    ともに、前記メインデータを管理する管理データを管理
    領域に記録する記録手段と、 所定時間毎にプログラム領域に記録されるメインデータ
    の管理単位を決定するアドレスデータを発生させるアド
    レスデータ発生手段と、 前記記録媒体上のプログラム領域にメインデータの書込
    を行っていない記録動作休止期間に前記管理領域に前記
    記録手段を移送して前記アドレスデータ発生手段にて発
    生したアドレスデータを管理領域に記録するように制御
    する制御手段と、 を有する前記記録装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005004144A1 (ja) * 2003-07-02 2005-01-13 Ricoh Company Ltd. 情報記録装置と情報記録方法とプログラム

Cited By (2)

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WO2005004144A1 (ja) * 2003-07-02 2005-01-13 Ricoh Company Ltd. 情報記録装置と情報記録方法とプログラム
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