JPH10269246A - 検索情報配信方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低速から高速にいたる各種速度の通信回
線が混在するネットワーク上に構築されたデータベース
システムにおいて、ユーザの端末の能力やその端末がデ
ータベースに接続されている回線の能力を、検索を司る
検索エージェントに通知することによって通信能力に相
応な情報領域を選択可能とし、検索結果のデータベース
からの配信時間を現実的な範囲内とすること。 【解決手段】 端末１２からの検索要求を検索エージェ
ント１３によって代理する検索システムで、検索エージ
ェント１３は端末１２および回線の能力から、結果を端
末１２が現実的な時間内に取得できるための検索結果の
カテゴリーを判別し、端末１２に対して通知する。端末
１２ではこの通知を受けてカテゴリーに基づいたデータ
ベースからの検索結果の取得をおこなうことにより、効
率的な検索結果の取得を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、検索端末が検索エ
ージェント（代理検索端末又は機能）に検索目的となる
データの保存場所の検索を依頼し、検索エージェントの
検索結果に基づいて検索端末がデータベースから実デー
タの配信を受けるための検索情報配信方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ユーザ端末が検索エージェントに
対して検索要求を発行し、それを受けた検索エージェン
トが検索処理を実行して目的データの保存場所を端末に
通知し、ユーザ端末がその通知を受けてデータベースか
ら目的の実データを取得する検索情報配信方法が知られ
ている。

【０００３】図９に従来の検索情報配信方法を示す。

【０００４】従来の検索情報配信方法は、一般的には解
放、検索、データ転送の３つのフェーズからなる。検索
フェーズでは、ユーザ端末から検索エージェントに対し
て検索要求（１１）を出し、この検索要求（１１）を受
けた検索エージェントからデータベースに検索要求（１
２）を出して検索をかけ、データベースの検索結果とな
る検索応答（１３）を検索エージェント経由でユーザ端
末へ検索応答（１４）として通知する。

【０００５】ユーザ端末で検索応答（１４）を表示して
目的のデータであればデータベースから実データを取り
込むデータ転送フェーズへ移行する。データ転送フェー
ズでは、ユーザ端末から直接データベースに対して検索
結果要求（１７）を出して、データベースから検索結果
応答（１８）に対応した実データを配信することにな
る。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ユーザ
端末の処理能力やその端末がデータベースに接続されて
いる通信回線の速度に関係なく、ユーザ端末がデータベ
ースから一律に検索結果の配信を受けると、処理能力の
遅い端末や、低い回線速度でデータベースに接続されて
いる端末では、検索情報の配信を完了するまでに長い待
ち時間が発生するという問題があった。

【０００７】本発明は、以上のような実情に鑑みてなさ
れたもので、検索端末をデータベースに接続する通信回
線や検索端末自体の処理能力などユーザ環境に合わせて
実データを選択して配信することにより、現実的な待ち
時間の範囲において検索結果を取得できる検索情報配信
方法を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下のような手段を講じた。

【０００９】請求項１記載の発明は、検索エージェント
が検索要求の発生した端末に代理してデータベースに検
索要求を出し、データベース検索結果の中から前記端末
の能力情報に基づいて選択したデータ群を前記端末へ通
知し、該端末が通知データ群をもとにデータベースから
実データを取得する構成を採る。

【００１０】この構成により、端末能力に基づいて選択
したデータ群をもとにデータベースから実データを取得
することができるので、ユーザは端末にとって適切な種
別である実データを取得することができ、多大な待ち時
間を消費することを避けることができるという有効な作
用を有する。

【００１１】請求項２記載の発明は、検索エージェント
から端末に検索結果を返し、端末が検索結果に対応した
実データを取り込む場合は検索エージェントに能力情報
を通知し、検索エージェントがこの能力情報に基づいて
前記検索結果の中から前記端末に適切なデータ群を選択
する構成を採る。

【００１２】この構成により、検索エージェントが適切
なタイミングで端末の能力情報を取得でき、検索エージ
ェントは端末に多大な待ち時間を消費させることのない
データ群を選択することができる。

【００１３】請求項３記載の発明は、検索対象となる各
種データの情報要素を端末能力に応じて複数カテゴリに
分類し、各カテゴリに付したカテゴリ番号を使って端末
から検索エージェントに能力情報を通知し又は前記カテ
ゴリ番号を使って検索エージェントから端末にデータ群
を通知する構成を採る。

【００１４】この構成により、検索エージェントは端末
から通知されたカテゴリー番号によって端末の能力情報
を知ることができ、また端末は検索エージェントから通
知されたカテゴリー番号から検索エージェントが選択し
たデータ群を知ることができるので、複数の情報要素か
らなるデータ群を単純なカテゴリー番号で示すことがで
き、データ群選択のコマンドの情報要素を短縮すること
ができ、コマンド送受の負荷を減少させるという作用を
有する。

【００１５】請求項４記載の発明は、端末がネットワー
ク上に分散配置された複数のデータベースに対して異な
った速度の通信回線で接続されている場合、検索結果の
実データが蓄積されているデータベースに端末を接続し
ている通信回線の速度に基づいて検索エージェントがデ
ータ群を選択する構成を採る。

【００１６】この構成により、分散型データベース環境
にも適応して、ユーザは端末にとって適切な種別である
実データを取得することができ、多大な待ち時間を消費
することを避けることができるという有効な作用を有す
る。

【００１７】請求項５記載の発明は、検索エージェント
が検索したデータベースの競合状況をデータ群の選択に
反映させる構成を採る。

【００１８】この構成により、検索エージェントが検索
をおこなったとき、端末にとって先に知り得ることので
きないデータベース上での競合状態を端末に通知するデ
ータ群の選択に反映させることができるので、端末にデ
ータベース上での輻輳状態を回避させる回避動作を取ら
せることができる。

【００１９】請求項６記載の発明は、検索エージェント
が検索したデータベースに端末が接続している通信回線
の競合状況をデータ群の選択に反映させる構成を採る。

【００２０】この構成により、端末を接続している回線
の混雑状況を端末に通知するデータ群の選択に反映させ
ることができるので、端末に回線上での輻輳状態を回避
させる回避動作を取らせることができる。

【００２１】請求項７記載の発明は、端末、検索エージ
ェント、データベースがネットワーク上に分散して配置
される構成を採る。

【００２２】この構成により、検索エージェント、デー
タベースをネットワーク上に分散して配置し、設備的、
位置的制約を緩和することによって、大規模なデータベ
ースシステムへの検索情報配信方法の適用を可能とする
作用を有する。

【００２３】請求項８記載の発明は、端末、検索エージ
ェント、データベースが単一の情報処理装置に構築され
た構成を採る。

【００２４】この構成により、検索エージェント、デー
タベースを同一設備に配備されるので、小規模なデータ
ベースシステムへの検索情報配信方法の適用を可能とす
る作用を有する。

【００２５】請求項９記載の発明は、端末及び検索エー
ジェントが一体となった情報処理装置と、データベース
とがネットワーク上に分散して配置された構成を採る。

【００２６】この構成により、設備上の配置、ネットワ
ーク上の配置の制約を緩和することができ、小規模から
大規模にいたるデータベースシステムへの検索情報配信
方法の適用を可能とする作用を有する。

【００２７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。

【００２８】（実施の形態１）図１は、本発明の実施の
形態１に係るデータベース検索システムのシステム構成
を示している。このデータベース検索システムは、ネッ
トワーク１０上に複数のデータベース１１−１、１１−
２が分散配置され、ネットワーク１０のユーザ端末１２
からデータベース１１−１、１１−２の検索を行えるよ
うにしている。ユーザ端末１２にて発生するデータベー
ス１１−１、１１−２の検索要求を受けて、検索エージ
ェント１３が代理検索を行う。

【００２９】ユーザ端末１２は、ユーザインタフェース
１４にてユーザからの要求を受け付け、データベースか
ら検索したテキスト、画像、音声、プログラム等の実デ
ータのアクセス要求を出力する。また、ユーザ端末１２
は、回線制御部１５によりネットワーク１０に接続して
いる回線との接続及び切断を実行する。さらに、ユーザ
端末１２は、検索のためのコマンドのやり取りなどデー
タベースの検索に関する処理を検索処理部１６で制御し
ている。データベースへ実際に接続して実データを取り
出す場合はデータベースインタフェース１７を介して行
う。また、ユーザ端末１２の処理能力（例えば、情報処
理速度）や当該ユーザ端末１２をデータベースに接続し
ている通信回線の速度などの端末の能力諸元を能力情報
管理部１８にて管理している。

【００３０】検索エージェント１３は、ネットワーク１
０に接続している回線との接続及び切断を回線制御部１
９にて行う。検索エージェント１３でのデータベース検
索のためのコマンドシーケンスのやり取りは検索処理部
２０で管理する。検索エージェント１３では、ディレク
トリ情報管理部２１に本システムのデータベース１１−
１、１１−２中に蓄えられているデータ体系の情報であ
るディレクトリ情報が保存されている。検索処理部２０
はディレクトリ情報を参照することにより、データベー
スインタフェース２２を介してデータベースへアクセス
し検索の要求を発行する。さらに、検索エージェント１
３は、データベースへアクセスして検索した検索結果か
ら、ユーザ端末１２の処理能力や、ユーザ端末をデータ
ベースに接続している通信回線の速度などの端末能力諸
元によってユーザ端末１２が取り込むのに適したデータ
群を選択するデータ群判定部２３を備えている。

【００３１】以上のように構成されたデータベース検索
システムに次のような検索情報配信方法を適用する。本
検索情報配信方法は、基本的に、解放、検索、データ群
選択、データ転送の４つのフェーズをもち、特にデータ
群選択フェーズでは検索エージェント１３が適切なデー
タ群を選択してユーザ端末１２へ知らせる。

【００３２】図２に、ユーザ端末、検索エージェント、
データベース間での各フェーズに対応したコマンドシー
ケンスを示しており、図３に各フェーズでのユーザ端
末、検索エージェント、データベース各々の動作状態を
示している。

【００３３】ユーザにおいて検索の要求が発生して、ユ
ーザ端末にて検索結果の表示を完了するまでを例にと
り、順をおって説明する。

【００３４】まず、初期状態は解放フェーズになってい
る。この段階では、図３に示されるようにユーザ端末１
２は待機状態、検索エージェント１３も当該端末１２に
対しては待機状態、データベース１１−１（又は１１−
２）も当該端末１２、検索エージェント１３に対しては
待機状態となっている。

【００３５】ここで、ユーザにおいて検索要求（１１）
が発生すると検索フェーズに移行する。ユーザはユーザ
端末１２のユーザインタフェース１４を用いて検索要求
（１１）を入力する。検索要求（１１）は、ユーザによ
り検索の要求が発生したとき検索の依頼をユーザ端末１
２から検索エージェント１３に発行して検索エージェン
ト１３に検索の代理を依頼するコマンドである。

【００３６】入力した検索要求（１１）は、検索エージ
ェント１３に伝えられる。検索エージェント１３は、シ
ステム中に蓄えられているデータの体系の情報であるデ
ィレクトリ情報をもとにデータベースを検索し、検索し
たデータベースに対して検索要求（１２）を発行する。
検索要求（１２）はユーザ端末１２から発行された検索
要求（１１）をうけて検索エージェント１３が持ってい
る検索情報をもとに各データベースに検索の要求を発行
し、検索を行うためのコマンドである。

【００３７】データベース１１は、検索を実施して検索
応答（１３）を検索エージェント１３に返す。検索応答
（１３）は、データベースが実施した検索結果をエージ
ェント１３に対して返すためのコマンドである。検索エ
ージェント１３は、各データベースからの検索結果をま
とめてユーザ端末が要求した検索項目に対してどこのど
のデータベースに実データが存在するかをユーザ端末１
２に対して通知する。この通知は検索応答（１４）によ
りユーザ端末１２に返される。

【００３８】ユーザ端末１２はこの応答がユーザを満足
させるものであるかを、ユーザインタフェース１４を用
いてユーザに問い、ユーザが満足するまで端末１２は検
索エージェント１３に対する検索要求（１１）の発行
と、検索応答（１４）のユーザに対する表示を繰り返
す。

【００３９】ユーザが検索応答（１４）に満足するとデ
ータ群選択フェーズに移行する。ユーザ端末１２は端末
能力情報として端末が実データを蓄積しているデータベ
ースに接続している回線の速度や端末自身の情報処理速
度からなる端末能力情報（１５）を検索エージェント１
３に対して通知する。

【００４０】検索エージェント１３は先に検索したデー
タとこの端末能力情報（１５）から、そのユーザ端末１
２にとって適切なデータ群を選択して、そのデータ群情
報（１６）を当該ユーザ端末１２に通知する。

【００４１】次のデータ転送フェーズでは、検索エージ
ェント１３が選択したデータ群の通知を受けたユーザ端
末１２が、検索応答（１４）とデータ群情報（１６）と
からユーザ端末１２が自らデータベース１１にアクセス
して検索結果要求（１７）を出し、検索結果応答（１
８）として必要な実データの配信を受ける。データベー
ス１１はユーザ端末１２からの要求に応えて実データの
配信を行う。

【００４２】ユーザ端末１２はデータベース１１から配
信された実データをユーザインタフェース１４でユーザ
に対して表示する（画、音声など）。

【００４３】実データの配信を完了したら、解放フェー
ズに移行し、ユーザ端末１２は待機状態、検索エージェ
ント１３も当該端末１２に対しては待機状態、データベ
ース１１も当該端末１２、検索エージェント１３に対し
て待機状態となる。

【００４４】このように実施の形態１によれば、データ
ベース１１の検索を行った検索エージェント１２が、検
索要求を発行した端末１２の検索結果を取得して表示す
るための能力諸元から、その端末１２にとって適切なデ
ータ群を選択してそのデータ群を端末に通知すること
で、端末１２において現実的な待ち時間の間に適切な情
報の取得を完了することができる。

【００４５】（実施の形態２）本実施の形態２は、実施
の形態１と同様のシステム構成を有するベータベース検
索システムであり、実施の形態１と同様に、解放、検
索、データ群選択、データ転送の４つのフェーズを移行
する検索情報配信方法が適用される。

【００４６】さらに、検索情報配信のデータ群選択フェ
ーズにおいて、データ群を形成する個々の情報要素をデ
ータ群情報（１６）として一つ一つ通知するのではな
く、データ群を形成する個々の情報要素をカテゴリー番
号で代表して通知する。また、ユーザ端末１２から検索
エージェント１４に通知する端末能力情報（１５）もカ
テゴリー番号で通知する。

【００４７】図４及び図５にカテゴリーテーブルの構成
を示している。

【００４８】図４のカテゴリーテーブルでは、ユーザ端
末１２をデータベースに接続する各回線速度と各回線速
度で適切に取り込める情報要素とがカテゴリー番号に基
づいて定義されている。図５のカテゴリーテーブルで
は、ユーザ端末１２の動作クロックやモニタ機能などの
端末条件と各端末条件で適切に取り込める情報要素とが
カテゴリー番号に基づいて定義されている。

【００４９】したがって、端末１２と検索エージェント
１３の双方がカテゴリーテーブルを共通に認識すること
により、検索エージェント１３ではカテゴリー番号の通
知を端末から受けるだけで当該端末の能力情報を取得す
ることができる。また、ユーザ端末１２では、カテゴリ
ー番号の通知を検索エージェント１３から受けるだけで
複数の情報要素からなるデータ群情報を取得することが
できる。

【００５０】このように、ユーザ端末１２と検索エージ
ェント１３の双方がカテゴリーテーブルを共通に認識し
ており、端末１２は検索エージェント１３から通知され
たカテゴリー番号から検索エージェント１３が選択した
データ群を知ることができるようにした。そして、ユー
ザ端末１２は先に検索エージェント１３より通知された
検索応答（１４）において示されているデータベース上
の実データからカテゴリー番号によって決められるデー
タ群を選択してデータベースに対して要求を出すことが
できる。

【００５１】このような実施に形態２によれば、データ
群選択のコマンドの情報要素を短縮することができ、コ
マンド送受の負荷を減少させるという作用を有する。

【００５２】（実施の形態３）本実施の形態３は、実施
の形態１と同様のシステム構成を有するベータベース検
索システムであり、実施の形態１と同様に、解放、検
索、データ群選択、データ転送の４つのフェーズを移行
する検索情報配信方法が適用される。

【００５３】さらに、検索情報配信のデータ群選択フェ
ーズにおいて、ユーザ端末１２の検索対象の実データが
複数のデータベース１１−１、１１−２に存在する場
合、端末がデータベースに接続されているそれぞれの回
線ごとに検索エージェント１３がデータ群を選択するよ
うにしたものである。なお、データ群情報の代わりに上
記したカテゴリー番号を用いてもよい。

【００５４】このような実施に形態３によれば、図1に
示すような分散型データベース環境に適応させることが
でき、ユーザは端末にとって適切な種別である実データ
を多大な待ち時間を浪費することなく取得することがで
きる。

【００５５】（実施の形態４）本実施の形態４は、実施
の形態１と同様のシステム構成を有するベータベース検
索システムであり、実施の形態１と同様に、解放、検
索、データ群選択、データ転送の４つのフェーズを移行
する検索情報配信方法が適用される。

【００５６】さらに、検索情報配信のデータ群選択フェ
ーズにおいて、目的の実データのあるデータベースの混
雑状況を判断し、その混雑状況をユーザ端末１２に通知
するデータ群の選択に反映させる。具体的には、多くの
端末からアクセスが集中しているために混雑状況が発生
しているデータベースに存在している実データをデータ
群が排除するようにデータ群を選択する。

【００５７】このような実施の形態４によれば、ユーザ
端末１２が混雑状況の発生しているデータベースにアク
セスすることによりデータベース上で輻輳状態が発生す
るといったことを回避できる。

【００５８】（実施の形態５）本実施の形態５は、実施
の形態１と同様のシステム構成を有するベータベース検
索システムであり、実施の形態１と同様に、解放、検
索、データ群選択、データ転送の４つのフェーズを移行
する検索情報配信方法が適用される。

【００５９】さらに、検索情報配信のデータ群選択フェ
ーズにおいて、目的の実データのあるデータベースにユ
ーザ端末１２を接続している回線の混雑状況を判断し、
その混雑状況をユーザ端末１２に通知するデータ群の選
択に反映させる。具体的には、輻輳状態にある回線を介
して接続されたデータベースにある実データはユーザ端
末１２へ通知するデータ群から排除する、又はデータ容
量の大きなデータ群を選択しないように制御する。

【００６０】このような実施の形態５によれば、ユーザ
端末１２がデータベースにアクセスすることにより回線
上での輻輳状態が悪化するといった事態を回避すること
ができる。

【００６１】なお、上記各実施に形態では、図６に示す
ようにネットワーク１０上に複数のデータベース１１−
１、１１−２が分散配置され、さらにユーザ端末１２と
検索エージェント１３とがそれぞれ分散配置されている
ので、設備的、位置的制約を緩和することができ大規模
なデータベースシステムへ適用できるといった優れた効
果を有する。

【００６２】また、図７に示すように、ユーザ端末、検
索エージェント、データベースを同一設備に配備するよ
うにしてもよく、このように構成することにより小規模
なデータベースシステムへ適用できる効果を有する。

【００６３】また、図８に示すように、ネットワーク上
に、同一設備に配備した端末と検索エージェントと、デ
ータベースを配置し、設備上の配置、ネットワーク上の
配置の制約を緩和することによって小規模から大規模に
いたるデータベースシステムへ適用できるようにするこ
ともできる。

【００６４】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、高速の通
信回線に接続された高機能端末においては、検索結果を
情報量が多くても詳細にわたって取得することができ、
回線が低速または端末の機能が低い場合には、要約した
検索結果で伝送時間を短縮することができる。よって、
どのようなユーザの環境に於いても、現実的な待ち時間
の範囲において検索結果の取得ができるという有利な結
果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１に係るデータベース検索
システムのシステム構成図。

【図２】実施の形態１に適用した検索情報配信方法のコ
マンドシーケンス図。

【図３】実施の形態１における各フェーズでの端末、検
索エージェント、データベースの動作状態を示す図。

【図４】通信回線速度でカテゴリー分類したカテゴリー
テーブル（１）の構成図。

【図５】処理速度等でカテゴリー分類したカテゴリーテ
ーブル（２）の構成図。

【図６】端末、検索エージェント、データベース分散型
のシステム構成図。

【図７】端末、検索エージェント、データベース一体型
のシステム構成図。

【図８】データベース分散で、端末、検索エージェント
一体型のシステム構成図。

【図９】従来の検索情報配信方法を示す図。

【符号の説明】

１０ ネットワーク １１ データベース １２ ユーザ端末 １３ 検索エージェント １４ ユーザインターフェース １５、１９ 回線制御部 １６、２０ 検索処理部 １７、２２ データベースインタフェース １８ 能力情報管理部 ２１ ディレクトリ情報管理部 ２３ データ群判定部

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 検索エージェントが検索要求の発生した
   端末に代理してデータベースに検索要求を出し、データ
   ベース検索結果の中から前記端末の能力情報に基づいて
   選択したデータ群を前記端末へ通知し、該端末が通知デ
   ータ群をもとにデータベースから実データを取得するこ
   とを特徴とする検索情報配信方法。
2. 【請求項２】 検索エージェントから端末に検索結果を
   返し、端末が検索結果に対応した実データを取り込む場
   合に検索エージェントへ能力情報を通知し、検索エージ
   ェントがこの能力情報に基づいて前記検索結果の中から
   前記端末に適切なデータ群を選択することを特徴とする
   請求項１記載の検索情報配信方法。
3. 【請求項３】 検索対象となる各種データの情報要素を
   端末能力に応じて複数カテゴリに分類し、各カテゴリに
   付したカテゴリ番号を使って端末から検索エージェント
   に能力情報を通知し又はカテゴリ番号を使って検索エー
   ジェントから端末にデータ群を通知することを特徴とす
   る請求項１又は請求項２記載の検索情報配信方法。
4. 【請求項４】 端末がネットワーク上に分散配置された
   複数のデータベースに対して異なった速度の通信回線で
   接続されている場合、検索結果の実データが蓄積されて
   いるデータベースに端末を接続している通信回線の速度
   に基づいて検索エージェントがデータ群を選択すること
   を特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の
   検索情報配信方法。
5. 【請求項５】 検索エージェントが検索したデータベー
   スの競合状況をデータ群の選択に反映させることを特徴
   とする請求項１乃至請求項４のいずれかに記載の検索情
   報配信方法。
6. 【請求項６】 検索エージェントが検索したデータベー
   スに端末が接続している通信回線の競合状況をデータ群
   の選択に反映させることを特徴とする請求項１乃至請求
   項４のいずれかに記載の検索情報配信方法。
7. 【請求項７】 端末、検索エージェント、データベース
   がネットワーク上に分散して配置されていることを特徴
   とする請求項１乃至請求項６のいずれかに記載の検索情
   報配信方法。
8. 【請求項８】 端末、検索エージェント、データベース
   が単一の情報処理装置に構築されていることを特徴とす
   る請求項１乃至請求項６のいずれかに記載の検索情報配
   信方法。
9. 【請求項９】 端末及び検索エージェントが一体となっ
   た情報処理装置と、データベースとがネットワーク上に
   分散して配置されていることを特徴とする請求項１乃至
   請求項６のいずれかに記載の検索情報配信方法。