JPH10268240A - 鋳造眼鏡部品の製造方法 - Google Patents

鋳造眼鏡部品の製造方法

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JPH10268240A
JPH10268240A JP11513497A JP11513497A JPH10268240A JP H10268240 A JPH10268240 A JP H10268240A JP 11513497 A JP11513497 A JP 11513497A JP 11513497 A JP11513497 A JP 11513497A JP H10268240 A JPH10268240 A JP H10268240A
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JP
Japan
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mold
wax
tree
pattern
solidified
Prior art date
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Application number
JP11513497A
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English (en)
Inventor
Masaru Murai
勝 村井
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Sigma Inc
Original Assignee
Sigma Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 宝石付き眼鏡枠の製造を、簡単にする。 【構成】 ロストワックス鋳造法において、ワックスパ
ターンに宝石を一体化してから、鋳造を行う。 【効果】 熟練を要求されるカシメ、ロー付けなどの工
程が省略され、製造容易になると共に、コストも下がっ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼鏡部品の製造方法の
改良に関し、更に詳しくは、宝石などの装飾物を取り付
けた眼鏡部品を簡単に鋳造する方法に関する。特に、高
級品の眼鏡製造コストを引き下げ、あるいは、普及価格
帯の眼鏡のデザイン自由度を増すもので、海外製品との
競合著しい眼鏡業界に適した技術である。
【0002】
【従来の技術】日本国内の労働コストと海外の労働コス
トの差は、依然として大きい。しかも、ドイツやアメリ
カといった国の眼鏡会社でも、人件費の安いアジアや中
南米諸国へ加工の大半を委託して眼鏡枠の製造を行うの
が普通になっているので、欧米のデザイン力とアジア、
中南米国々の価格競争力を兼ね備えた眼鏡枠が大量に全
世界に供給されている。
【0003】しかし、日本国内の眼鏡枠製造工場には、
今もなお数多くの労働者が働いており、即座に全ての眼
鏡枠を低賃金の国へ生産移転するわけにはいかない。そ
こで、日本国内の労働コスト下でも、市場競争力のある
眼鏡枠を作る必要がある。
【0004】このような眼鏡枠は、一方では高品質の定
番枠であり、もう一方では少しだけ個性的なデザインの
枠である。しかし、いくら個性的な眼鏡枠でも、値段が
高すぎては評価されない。このため、特徴ある眼鏡枠を
適正な価格にするための、製造コストダウンが必要とな
ってくる。
【0005】例えば、眼鏡枠を宝石でデコレートしよう
とすると、宝石をロー付けするか、台座を介してカシメ
る必要がある。しかし、台座に宝石をカシメるやり方
は、単結晶の宝石が結晶スベリ方向に割れやすいので、
熟練者による手作業が必要となり、結果として高コスト
になっていた。また、ロー付けによる方法も、小さい宝
石の固定が難しく、ローの溶けきるタイミングも判断し
づらいために、高度のロー付け技術が必要とされ、量産
性に欠けていたのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記問題点に鑑
み、本発明は、宝石による眼鏡装飾工程を簡易化して、
製造コストを低減する技術の開発を、課題とする。ま
た、当然ながら、新しい工程により提供される宝石付き
眼鏡枠の品質が、従来品と同程度であることも、技術的
課題として要求する。
【0007】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ため、本発明では、以下のような手段を採用した。即
ち、ワックスパターンに装飾材料を一体に具備させる一
方、このワックスパターンを使用してツリーを作製し、
このツリー周囲を埋没材で被覆硬化して鋳型を作製した
後、加熱してワックスを鋳型中から焼失除去し、当該鋳
型中へ金属溶湯を注入してから、金属固化後に鋳型を除
去し、ツリー形の固化金属体から所定部分を切り出して
眼鏡部品を得るという手段である。
【0008】このような手段を採用すれば、ロストワッ
クス鋳造工程だけで宝石を眼鏡部品に一体化でき、簡単
で職人芸を必要とせず誰でも製造できるので、あまり高
コストにはならない。つまり、発明当初の目的を達成す
る。これによって、リーズナブルな価格でデザイン性の
ある眼鏡枠を製造できる。また同時に、ロストワックス
鋳造法を使うので、眼鏡部品の形状をデザイン的に複雑
化できる。このことは、宝石を付けることと、眼鏡枠の
デザインの方向性として一致しており、両者を同時に実
現することによって、更なるコストダウン効果が見込め
る。
【0009】なお、ワックスパターンに装飾材料を一体
に具備させるには、例えば、ワックスパターン用のゴム
型に装飾材料を置き、このゴム型中へ溶融ワックスを注
入固化するというような手段が可能であって、簡単であ
る。また、ワックスパターンを成形固化させてから接着
するという手段も可能である。この接着には、ホットメ
ルト系の樹脂材料、特にワックスを使うことも含むもの
とする。
【0010】また、装飾材料を埋没材で覆ってから、ゴ
ム型に置いて溶融ワックスを注入しワックスパターンを
作って、鋳造するという手段も可能である。この場合、
鋳造後に、鋳型と同時に装飾材料周囲の埋没材をも除去
する必要がある。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0012】眼鏡部品(ヨロイ)のマスターを製作し、
このマスターに湯口を付け、エラスティックなシリコー
ン樹脂系の熱硬化性材料で覆い、熱間加圧保持して硬化
させ、切り離して、上下1組のゴム型を得る。この下ゴ
ム型のキャビティ内に宝石を置き、上ゴム型を組み合わ
せて所定圧力で型締めしながら、溶融ワックスを圧入す
る。固化後、宝石を一体に備えたワックスパターンを取
り出す。なお、宝石をゴム型に置くときには、ワックス
パターンのヨロイ側面に露出するような位置に置くもの
とする。もし、溶融ワックスを注入するときに宝石が動
いてワックスが宝石表面を覆ってしまったら、宝石表面
のワックスをコテで加熱して取り除くか、ワックスパタ
ーン全体を溶かして宝石を取り出し最初からやり直す。
【0013】このようなワックスパターンを80個程度
用意し、静電防止剤を掛けてから、ワックス製のツリー
幹に融着して、ツリーを得る。ツリー幹は、1端にコー
ン状のゲート形成用樹脂体を備え、樹脂体は、円盤形ベ
ースの上に配置される。このツリーをエタノール洗浄し
てから、側面に孔が列設されたステンレス鋼製円筒をツ
リー周囲に配し、円筒周囲の孔をテープで封止する。一
方で、石膏を水に溶かし攪拌して埋没材を作り、当該円
筒の中に流し込み、超音波振動を掛けながら真空引きし
て脱泡し、硬化させる。この後、円筒周囲のテープを剥
してから、炉中で長時間加熱し、ワックスを飛ばし、鋳
型を得る。鋳型には、宝石が残る。
【0014】この鋳型を予熱した後、鋳造機にセットし
て、鋳型周囲を真空引きし、アルゴンガスで加圧した金
属溶湯(Cu−Be合金系)を注ぎ込む。固化後、鋳型
中の埋没材を水で溶かして、固化金属体を取り出し、ヨ
ロイ形の眼鏡部品を切り出す。この眼鏡部品には、最初
にワックスパターンに埋め込んだ宝石がインサート鋳造
されており、研磨、二次加工して、眼鏡枠製造に用い
る。宝石を付けたままメッキ可能である。
【0015】また、ワックスパターンを作るときに、宝
石に代えてセラミックをゴム型に固定し、後工程を同様
にして部品を製造すると、セラミック付き眼鏡部品が得
られる。この場合のセラミックは、人工装飾物である。
【0016】また、宝石をゴム型に置いてからワックス
パターンを作る代わりに、ワックスパターンをゴム型か
ら外してから宝石を接着する方法も可能である。具体的
には、ワックスパターンの所定部位に、別のワックス棒
材をコテで溶かして盛りつつ、宝石を融着する。この後
の工程は、上記工程と同様である。宝石がゴム型内に安
定して置けないデザインの眼鏡部品を製造するのに用い
る。
【0017】また、装飾材料、例えば宝石の周囲を埋没
材で固めてから、ゴム型の所定部位へ置いてワックスパ
ターンを作って、鋳造すると、最終的に、鋳造金属の空
洞部分に宝石が捕らえ込まれた形状の眼鏡部品が得られ
る。途中、宝石周囲の埋没材を取り除くために、鋳造金
属の中から埋没材が表面に現れていなければならない。
このためには、埋没材被覆の宝石を一体化してワックス
パターンを作るときに、ワックスパターンの表面に埋没
材が露出している必要がある。また、この部分は、最終
的に宝石を外から覗かせる窓になるが、この窓から宝石
が落ちないように、最初にワックスパターンから埋没材
が露出する部分を宝石より小さくしておき、窓の大きさ
を小さくする。
【0018】この場合、宝石は、金属空洞内でコロコロ
と音を立てて動く効果がある。また、宝石と鋳造金属と
の間に反応性があるときにも有効である。
【0019】実施例は以上のように構成されるが、本発
明については他の態様も可能である。例えば、宝石と鋳
造金属の馴染みをよくするために、宝石に化学物質をコ
ートすることができる。また、数個の装飾材料を同時
に、1つの眼鏡部品にインサート鋳造することも可能で
ある。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明の方法によれば、
ワックスパターンと装飾材料を一体化するという工程を
増やした他には、全く従来同様のロストワックス鋳造法
で、宝石やセラミックなどの装飾材料を眼鏡部品に取り
付けることができる。このため、ロー付けやカシメとい
った従来の方法に比べて、はるかに簡単に、装飾材料付
きの眼鏡部品を製造可能となる。この結果、高度の熟練
も必要とせず誰にでも製造できるし、製造コストも下が
る。つまり、本発明は、眼鏡枠の価格を抑えたまま、デ
ザイン自由度を高めることができ、産業上の利用価値が
高い。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワックスパターンに装飾材料を部分露出
    状態に一体具備させ、このワックスパターンを使用して
    ツリーを作製し、このツリー周囲を埋没材で被覆硬化し
    て鋳型を作製した後、加熱してワックスを鋳型中から焼
    失除去し、当該鋳型中へ金属溶湯を注入し、金属固化後
    に鋳型を除去し、ツリー形の固化金属体から所定部分を
    切り出して眼鏡部品を得ることを特徴とする鋳造眼鏡部
    品の製造方法。
  2. 【請求項2】 ゴム型の所定部位に装飾材料を置き、こ
    のゴム型中へ溶融ワックスを注入固化して、装飾材料を
    部分露出状態に一体具備したワックスパターンを作製
    し、このワックスパターンを使用してツリーを作製し、
    このツリー周囲を埋没材で被覆硬化して鋳型を作製した
    後、加熱してワックスを鋳型中から焼失除去し、当該鋳
    型中へ金属溶湯を注入し、金属固化後に鋳型を除去し、
    ツリー形の固化金属体から所定部分を切り出して眼鏡部
    品を得ることを特徴とする鋳造眼鏡部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 ゴム型中へ溶融ワックスを注入固化し、
    固化したワックスパターンに装飾材料を接着して、装飾
    材料一体に具備したワックスパターンを作製し、このワ
    ックスパターンを使用してツリーを作製し、このツリー
    周囲を埋没材で被覆硬化して鋳型を作製した後、加熱し
    てワックスを鋳型中から焼失除去し、当該鋳型中へ金属
    溶湯を注入し、金属固化後に鋳型を除去し、ツリー形の
    固化金属体から所定部分を切り出して眼鏡部品を得るこ
    とを特徴とする鋳造眼鏡部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 装飾材料が宝石であることを特徴とする
    請求項2記載の鋳造眼鏡部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 装飾材料がセラミックであることを特徴
    とする請求項2記載の鋳造眼鏡部品の製造方法。
  6. 【請求項6】 装飾材料を埋没材で覆い、ゴム型の所定
    位置に埋没材被覆装飾材料を置いてゴム型に溶融ワック
    スを注入し、埋没材被覆装飾材料を部分露出状態に抱持
    するワックスパターンを得てから、このワックスパター
    ンを使用してツリーを作製し、このツリー周囲を埋没材
    で被覆硬化して鋳型を作製した後、加熱してワックスを
    鋳型中から焼失除去し、当該鋳型中へ金属溶湯を注入
    し、金属固化後に鋳型と装飾材料周囲の埋没材とを除去
    し、ツリー形の固化金属体から所定部分を切り出して眼
    鏡部品を得ることを特徴とする鋳造眼鏡部品の製造方
    法。
JP11513497A 1997-03-22 1997-03-22 鋳造眼鏡部品の製造方法 Pending JPH10268240A (ja)

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