JPH10267931A - 糖と標的物との相互作用の測定方法 - Google Patents
糖と標的物との相互作用の測定方法Info
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Abstract
より選択または精製する方法を提供する。 【解決手段】 糖の特定の基、例えば、還元基と、蛍光
標識試薬との反応により得られる実質的に安定な蛍光標
識化糖を使用する蛍光標識化糖と標識物の相互作用を蛍
光偏光法により測定する方法およびその利用を開示す
る。
Description
互作用の測定方法に関する。さらに詳しくは、本発明
は、糖とそれに対する標的物との相互作用を蛍光偏光法
により測定する天然物より得られる糖および/または標
的物を同定する一連の操作に関する。また、本発明は、
本発明の方法に使用するキットにも関する。本明細書に
おいて、「相互作用」とは、分子間に働く、静電力、共
有結合、疎水結合、ファンデルワールス力および水素結
合のうち、少なくとも1つから生じる分子間力に働く力
による作用を意味する。静電力により分子間に働く力に
は、静電結合の他、電気的反発も包含する。また、共有
結合により分子間に働く力には、配位結合の他、電気陰
性度が異なる原子が共有結合した場合に生じる双極子間
に働く力も包含する。さらに、上記作用の結果生じる、
結合反応、合成反応、分解反応なども相互作用に包含す
る。
ンドとレセプターとの間の結合と解離、接着分子とその
相手方分子との結合と解離、抗原と抗体との間の結合と
解離、酵素と基質との間の結合と解離および酵素と基質
との結合と解離の結果生じた基質の分解反応、基質間の
転移反応などが挙げられる。また、糖と糖結合タンパク
質であるレクチンとの結合と解離、糖と細胞または細胞
の断片との結合と解離、糖と高分子との結合と解離、デ
ンプンのアルファー化等のような非共有結合に起因する
構造の変化などが挙げられる。
糖鎖が関与していることが明らかになってきている。ま
た、糖鎖そのものや、糖鎖の誘導体が生理活性を持つこ
とも数多く報告されている[Varki,A.,Glycobiolog
y,Vol.3,97-130(1993)]。さらに、糖鎖が癌化や細
胞分化のマーカーであることが多く[Varki,A.,Glyco
biology,Vol.3,97-130(1993)]、糖鎖が癌化や細胞
分化に重要な役割を果たしていることは疑いない。糖が
持つこれらの生理機能の発現には、多くの場合、糖(糖
リガンド)が高分子の受容体あるいは結合体である、い
わゆる糖レセプターと相互作用をすることが必須であ
り、糖レセプターの探求と機能解析こそが、糖鎖の機能
発現の機序の解明、ひいては糖レセプターを刺激または
不活化する薬物の創生のための重要なステップであるこ
とは間違いない。また、レセプター側からみれば、実際
に生体内で機能している真のリガンドの探索、そして、
より強力なリガンドのスクリーニングが最も有効な研究
戦略である。上記のような糖機能の探求活動に欠かすこ
とができないのが、糖と糖レセプター等の標的物との相
互作用の測定である。
互作用の測定には、ラジオレセプターアッセイが用いら
れている。糖と標的物との相互作用の測定にも、ラジオ
レセプターアッセイを用いることは可能であるが、糖の
場合、タンパクでのヨウ素ラベルのような、非特異的か
つ効率的な放射標識法がなく、化学合成による標識もそ
の構造の複雑さゆえ非常に困難である。したがって、糖
と糖レセプターの相互作用の測定にラジオレセプターア
ッセイが実際に用いられている例は、渋谷らの報告[Sh
ibuya,N.,et al.,FEBS lett.Vol.329,75-78(199
3)]等数少ない。上記の他、リガンドとレセプターとの
相互作用の測定法として、蛍光偏光法[Perrin,F.,
J.Phys.Rad.,Vol.1,390―401(1926)]が古くから
知られている。この方法では、糖を蛍光標識する必要が
あるが、従来の報告ではせいぜい4糖までの簡単なオリ
ゴ糖の合成品を用いているのみである[Decastel,M.,
et al.,Arch.Biochem.Biophys.,Vol.232,640-653
(1984)]。また、近年、表面プラズモン共鳴法を用い、
糖鎖とレクチンとの相互作用を測定する方法が報告され
ている[Hutchinson,A.,Anal.Biochem.,Vol.220,
303-307(1994)]が、高価な専用機器を必要とする上、
糖鎖かレセプターの一方を固相化する必要があるため、
普及にはいたっていない。
たこのような方法では、精製されたある特定の糖を標識
または固定することになるため、すでに何らかの活性を
もっていることが分かっているような特定の精製された
糖に対する糖レセプター等の標的物のスクリーニングま
たは精製には都合がよい。しかし、例えば、セレクチン
の様に、標的物側のほうが非常に詳細に研究されている
にもかかわらず、生体内で機能しているリガンドについ
ては、諸説は出るものの[Lasky,L.,Ann.Rev.Bioch
em.,Vol.64,113-139(1995)]、未だ特定されていな
い。これは、標的物の多くがタンパクであり、タンパク
の研究は遺伝子工学的手法の導入により糖のそれに比べ
ると格段に早いためである。このような場合、ある特定
の標的物に対して相互作用をする糖を生体よりスクリー
ニングする必要が生じる。また、複数の分子が候補にあ
がった場合、糖を介する分子間相互作用は、抗原抗体反
応のように必ずしも特異性が高いとは限らず、このよう
な場合、結合定数を調べるなどして、相互作用の程度を
数値化し、各分子を比較する必要が生ずる。しかし、従
来の技術では、候補となる糖の各々を標識や固定化しな
ければならず、多大な労力を要する。また、固定化によ
り、均一な系での測定ができず、天然時の環境とは異な
る条件で測定しなければならない。さらに、糖が未知の
ものである場合には、まず、糖を分離精製し、純品とす
る必要があり、この点で、従来法では相互作用を測定す
ることは困難を極めた。そこで、ある標的物に対して相
互作用をする糖を生体より選択または精製する方法の開
発が従来から望まれていた。
て相互作用をする糖を天然物よりスクリーニングし、さ
らに、その糖の構造解析を行う方法に求められる要件
は、 1.糖に精製の際に指標となる標識をおこなうこと、 2.その標識は精製途中において安定であること、 3.糖と標的物との相互作用の測定が簡便に行えるこ
と、 4.標識が、標的物との相互作用の測定にも利用できる
こと、 5.精製した糖の構造解析が高感度で簡便に行えるこ
と、である。
満たしている。蛍光偏光法の原理を簡単に説明すると、
平面偏光で励起された蛍光分子が、励起状態の間、定常
状態を保っている場合には同一の偏光平面で蛍光を放射
するが、励起された分子が励起状態中に回転などの運動
を行った場合に、放射された蛍光は励起光とは異なった
平面になることを利用する。分子の運動はその大きさに
影響を受け、蛍光分子が高分子である場合には、励起状
態の間の分子の運動はほとんどなく、放射光は偏光を保
ったままになっているのに対して、低分子の蛍光分子の
場合は、運動速度が速いために放射光の偏光が解消され
る。そこで、平面偏光で励起された蛍光分子から放射さ
れる蛍光の強度を、元の平面とそれに垂直な平面とで測
定し、両平面の蛍光強度の割合からこの分子の運動性お
よびその存在状態に関する情報を得ることができる。蛍
光の偏光度(P)は数1の式で示される。
光(蛍光)の強度、Int⊥は、励起光平面に垂直な放射
光の強度を示す。なお、通常、蛍光偏光度は、励起側、
蛍光側ともに偏光素子をセットし、蛍光側の偏光素子を
回転させ、励起光の偏光面と平行および垂直の偏光面を
有する蛍光を測定することによって得られるので、1分
以内の短時間で、1回の測定を終了することができる。
また、測定時間が短いことより2分子間相互作用の速度
論的解析を行うことができる。また、この方法は、固相
化の必要がなく、均一な系での測定が可能である。本発
明者らは、残る上記要件を満たす標識方法および標識用
色素の検討を行い、本発明を完成するに至った。
て、糖と標的物との相互作用を蛍光偏光法により測定す
る方法において、糖の特定の基と、蛍光標識試薬との反
応により得られる蛍光標識化糖を使用することを特徴と
する糖と標的物との相互作用の測定方法を提供する。ま
た、本発明は、第2の態様として、第1の態様の測定方
法に使用する、糖と標的物との相互作用測定用キット
を、第3の態様として、(a)蛍光標識試薬により糖の
特定の基を蛍光標識し、蛍光標識化糖を調製する工程、
および(b)蛍光標識化糖と標的物の相互作用を蛍光偏
光法で測定する工程を包含する糖と標的物との相互作用
の測定方法を、第4の態様として、(a)蛍光標識試薬
により糖の特定の基を蛍光標識し、蛍光標識化糖を調製
する工程、(b)蛍光標識化糖と標的物の相互作用を蛍
光偏光法で測定する工程、および(c)蛍光標識化糖を
構造解析する工程を少なくとも一度包含する標的物と相
互作用を有する糖の検索方法を、第5の態様として、
(a)蛍光標識試薬により糖の特定の基を蛍光標識し、
蛍光標識化糖を調製する工程、(b)蛍光標識化糖と標
的物の相互作用を蛍光偏光度測定法で測定する工程、お
よび(c)標的物を構造解析する工程を少なくとも一度
包含する糖と相互作用を有する標的物の検索方法を提供
する。
に先立ち、糖の特定の基を標識する蛍光標識試薬で標識
すること特徴とする。さらに、導入した蛍光色素の蛍光
偏光を測定することにより、糖と標的物との相互作用を
測定し、その蛍光を糖の構造解析の際の指標とすること
を特徴とする。
標識化糖は、糖の特定の基を標識する蛍光標識試薬によ
り標識されていれば特に限定するものではないが、蛍光
を指標とし、蛍光標識化糖を分離、精製する場合には、
糖1分子当たりの蛍光強度がほぼ一定であり、特定の基
のみが標識されていることが好ましい。一方、糖分子と
標的物との相互作用を測定する際に蛍光標識化糖を用い
る場合、蛍光標識化による糖分子の立体構造に影響が少
ないことが好ましい。例えば、水酸基に反応する蛍光標
識試薬を用いた場合、グルコースでさえ水酸基を5個有
しており、非特異的に標識試薬が反応すると、得られる
蛍光標識化グルコースは、計算上32種類生じる。した
がって、1つの糖から、複数の誘導体が得られる蛍光標
識方法を用いることは、例えば、糖の構造解析時に支障
をきたす。また、非特異的な標識は、標的物との相互作
用に関する中心部位に蛍光色素が導入される場合も当然
考えられ、標的物との相互作用の解析に影響を及ぼす場
合も生じる。また、天然物中に存在する糖を対象とする
場合には混在する、タンパクや核酸等の糖以外の成分へ
の標識の導入の可能性もある。
機合成の手法により、蛍光色素で糖分子の特定の基のみ
を選択的に標識することも可能であるが、天然物中に存
在する構造不明の糖分子の場合、特定の基のみを選択的
に標識することは、極めて困難である。したがって、本
明細書における「糖の特定の基と、蛍光標識試薬との反
応」工程は、例えば、糖の基を保護する工程等が不要で
あることが好ましい。糖の基を保護する工程を含む糖の
蛍光標識方法には、例えば、蛍光色素を導入しない基を
保護し、目的の基に蛍光色素を導入した後、保護基を外
す方法の他、蛍光色素を導入する基を保護し、他の基を
不活化した後、目的の基に蛍光色素を導入する方法が挙
げられる。糖の基を保護しない標識方法としては、特に
限定するものではないが、生体中の他の成分、例えば、
タンパクなどには反応せず、糖特異的に反応する方法が
適しており、例えば、糖の還元性残基を標識する方法が
ある。かかる還元性残基としては、例えば、糖鎖末端に
存在するカルボニル基、遊離のアルデヒド基が挙げられ
る。糖鎖末端の反応は、標識化による糖の立体構造への
影響がほとんどなく、本発明には特に好適である。糖の
還元性残基に反応させる方法には還元アミノ化反応やヒ
ドラジド化反応がある。
は、還元末端を持つか、アミノ基と特異的に反応できる
アルデヒド基を有するものであれば、特に限定するもの
ではなく、糖1分子あたり2分子以上のアミノ基が反応
してもよい。また、糖は生体より分離したものでも、人
為的に化学合成したものでもよく、さらに、蛍光標識す
る糖は、均一でも混合物でもよく、また、タンパクまた
は脂肪の塩類等の、糖以外の物質が共存していてもよ
い。還元アミノ化による標識は、糖と蛍光物質が縮合
し、シッフ塩基を形成する反応と、シッフ塩基を還元し
て安定な蛍光標識糖鎖を形成する反応を同時または別々
に行うことができればよく、溶媒、対イオン、温度、時
間など反応条件は問わない。好ましくは、シアル酸の脱
離がなく、かつ反応収率のよい条件がよい。用いる蛍光
標識試薬は、少なくとも1つのアミノ基を有する蛍光標
識試薬であれば、特に限定するものではない。
し、標的物との相互作用の測定、さらに該糖分子の構造
解析を行う場合、糖の構造の複雑さゆえ、長時間を要す
る。したがって、蛍光標識化糖は、安定なことが好まし
い。本明細書における「実質的に安定な蛍光標識化糖」
とは、上記の一連の操作中、安定な蛍光強度を有するこ
とを意味する。「実質的に安定な」とは、例えば、水溶
液中での分解安定性の他、可視光に対する安定性が挙げ
られる。一般に、実験操作は屋内で行うため、標識化糖
が光に曝される。したがって、「実質的に安定な」蛍光
標識化糖には、例えば、ピリジル基を蛍光色素として有
する蛍光標識化糖が挙げられる。ピリジル基は、蛍光灯
の4000ルクスの光を16時間照射しても、照射開始
前のほぼ100%の蛍光強度を有するが、蛍光色素とし
て汎用されるフルオレセイン基は、同一条件下で放置す
ると、約20%に蛍光強度が減衰する。フルオレセイン
基を標識蛍光色素に用いた場合、操作中、遮光措置を講
ずる必要があるが、物質の蛍光の測定には光の照射が必
要であるところから、このことは、蛍光を指標として物
質を精製することと矛盾を生じる。したがって、本明細
書において、「実質的に安定な」蛍光標識化糖とは、蛍
光灯の4000ルクスの光を16時間照射しても、20
%以上の蛍光強度を有する蛍光色素で標識された糖に相
当する。
ピリジン、ベンゼン、ベンゼン、ナフタレン、クマリ
ン、アントラセンおよびピレンからなる群から選ばれる
少なくとも1つの化合物の誘導体である蛍光色素を有す
る糖が挙げられる。かかる蛍光標識化糖としては、例え
ば、2−アミノピリジン、2−アミノベンズアミド、 7
−アミノ−4−メチルクマリン、8−アミノ−ナフタレ
ン−1,3,6−トリスルホン酸、5−ジメチルアミノナ
フタレン−1−(N−(2−アミノメチル))スルホン
アミド、1−アミノピレン−3,6,8−トリスルホン酸
のいずれが1つを糖に反応させることにより得られるも
のが挙げられる。
糖、多糖あるいは単糖、オリゴ糖および/または多糖含
有物から選ばれる糖であればいずれでもよい。例えば、
糖脂質、糖ホルモンまたは糖ペプチドであってもよい。
また、糖と相互作用する標的物は、タンパク、脂質、糖
質、核酸またはそれらのうち少なくとも一つからなる複
合体のいずれでもよく、例えば、細胞あるいは細胞の断
片などであってもよい。また、人工物質でもよく、さら
には、複数の物質を人為的に結合させたものでもよい。
また、均一でも混合物でもよく、タンパク、核酸、糖、
脂質およびこれらの少なくとも1つからなる複合体であ
ればいずれでもよい。
の後、余剰の試薬等の標識糖以外の物質を除去する方が
よく、さらに、好ましくはクロマトグラフィーや、電気
泳動等により分離するのがよい。蛍光偏光度測定装置
は、蛍光色素を励起させるための励起光源、励起偏光お
よび蛍光偏光を得るための偏光素子、光電管や光電子倍
増管等の蛍光量を電気量に変換する検出器および検出器
で変換された電気量を読み取るメーターまたは記録計等
が備えられていれば、特に限定するものではなく、蛍光
測定の条件も特に限定するものではない。
偏光法に使用する、糖と標的物の相互作用測定用のキッ
トである。該キットは、上記したような蛍光標識化糖を
形成させるための蛍光標識試薬、例えば、2−アミノピ
リジン等の蛍光標識試薬を構成の必須要素としてなる。
要すれば、例えば、天然物より糖を得る場合は、糖とタ
ンパクなどを遊離させる試薬、糖を単離するためのクロ
マト担体等を構成要素として含めることができる。ま
た、第2の態様の別の例においては、上記したような蛍
光標識化糖をキットの構成の必須要素とすることができ
る。これらの構成要素は、自体公知の方法で、液体ない
し固体の形状にしたものとすることができる。
糖と標的物質との相互作用の程度の測定が挙げられる。
具体的な測定方法としては、次のような工程を含む態様
が例示できる。すなわち、(a)糖を蛍光標識し、実質
的に安定な蛍光標識化糖を調製する工程、および(b)
単離された蛍光標識化糖と標的物の相互作用を蛍光偏光
法で測定する工程、である。工程(a)は、蛍光標識化
糖を調製する工程である。本工程に用いられる糖として
は、特に限定するものではなく、合成された糖でも、天
然物中に存在する糖でもよい。天然物由来の糖の蛍光標
識化には、天然物より、糖を精製後、蛍光標識すること
ができる。なお、本発明では、実質的に安定な蛍光標識
物を用いており、天然物中に存在する糖混合物を、予め
蛍光標識し、その蛍光を指標にカラムクロマトグラフィ
ー等により精製した蛍光標識化糖を用いることもでき
る。工程(b)は、工程(a)で得られた蛍光化標識化
糖と標的物との相互作用を蛍光偏光法を用いて測定する
工程である。測定機器は、蛍光標識化糖の蛍光偏光の測
定に適している装置であれば、特に限定するものではな
い。
は、必ずしも抗原抗体反応ほど特異性が高くなく、最適
の組み合わせを見つけるには、相互作用の程度を数値化
する必要が生じる。相互作用の程度を示す指標として
は、例えば、一定濃度の蛍光標識化糖に対し、極大蛍光
偏光度を与える最小標的物濃度の1/2の値を示すEC
50を用いることができる。
との相互作用を測定する糖分子のスクリーニング方法が
挙げられる。 具体的な方法としては、次のような工程を
含む態様が例示できる。すなわち、(a)糖を蛍光標識
し、実質的に安定な蛍光標識化糖を調製する工程、
(b)蛍光標識化糖と標的物の相互作用を蛍光偏光法で
測定する工程、および(c)蛍光標識化糖を構造解析す
る工程、である。
程である。本発明に用いられる糖試料としては、特に限
定すものではなく、合成された糖でも、天然物中に存在
する糖でもよい。工程(b)は、工程(a)で得られた
蛍光化標識化糖分子と標的分子との相互作用を蛍光偏光
法を用いて測定する工程である。測定機器は、蛍光標識
化糖の蛍光偏光度の測定に適した装置であれば、特に限
定するものではない。本工程では、多種類の試料の蛍光
偏光測定を行う必要があり、1回の測定が、短時間で終
了することが好ましい。この点で、1回の測定時間が、
1分と短時間で終了するBEACONTM(パンベラ社製)の光
源、偏光素子等を使用する蛍光標識化糖の測定条件に応
じ変更することにより、良好な結果を得ることができ
る。
子の構造解析を行う工程である。天然物から糖分子を得
る場合、クロマトグラフィー等による分離、精製操作も
本工程に含まれる。一般に、未標識の糖、特に糖鎖を精
製することは、適当な発色試薬が無い等の検出の面や、
天然の通常の糖鎖は電荷を持たないなど、精製手段が限
定される面で困難である。したがって、標識の際には、
精製手段の選択肢が広がる標識方法でが好ましく、ま
た、糖鎖構造研究を行う反応条件、例えば、メチル化、
酸やアルカリ水解、過ヨウ素酸酸化、ヒドラジン分解等
に対し、安定であり、糖に、例えば、適当な電荷や疎水
性を与えることができる標識が好ましい。蛍光色素の中
でもピリジル基が特にこれらの条件を満たしており、本
工程に適している。
を同定するには、メチル化分析や核磁気共鳴分析、質量
分析などの物理化学的手法により構造解析できるほか、
既存の蛍光標識化糖分子の標準品と物性を比較し同定す
ることにより実施することができる。したがって、糖鎖
構造研究を行う反応条件下で比較的安定であり、蛍光標
識化により糖鎖に電荷と適度な疎水性を与えることによ
り精製手段の選択肢を増やすことができ、さらに、既存
標準品が多数揃っている、ピリジルアミノ標識化糖の使
用が、本工程では好適である。
て、糖分子と相互作用する未知の標的物の検索が挙げら
れる。具体的な測定方法としては、下記工程を少なくと
も一度包含する態様が例示できる。すなわち、(a)糖
を蛍光標識し、実質的に安定な蛍光標識化糖を調製する
工程、(b)蛍光標識化糖と標的物の相互作用を蛍光偏
光法で測定する工程、および(c)標的物を構造解析す
る工程、である。工程(a)は、蛍光標識化糖分子を調
製する工程である。本発明に用いる糖分子試料として
は、特に限定するものではなく、合成された糖分子で
も、天然物中に存在する糖分子でもよい。天然物中から
の糖分子の蛍光標識化には、天然物より糖分子を精製
後、蛍光標識することができる。なお、本発明では、実
質的に安定な蛍光標識試薬を用いており、天然物中に存
在する糖分子を、予め蛍光標識し、その蛍光を指標にカ
ラムクロマトグラフィーを用い精製した蛍光標識化糖分
子を用いることもできる。
標識化糖分子と標的物との相互作用を蛍光偏光法を用い
て測定する工程である。測定機器は、蛍光標識化糖の蛍
光偏光の測定に適した装置であれば、特に限定するもの
ではない。本工程では、多種類の試料の蛍光偏光度測定
を行う必要があり、この点で、上記のBEACONTM改良機が
好適に使用できる。工程(c)は標的物を同定する工程
である。本工程では、天然物より標的物を得る場合、そ
れに伴う分離、精製操作も本工程に含まれる。分離操作
は、標的物の物性により、遠心分離、沈殿操作、クロマ
トグラフィー等の既存の精製手段を用いることができ
る。さらに、標的物が、例えば、タンパクの場合、エド
マン分解[Edman,P.,Arch.Biodhem.Biophys.,Vol.
22,475(1949)]等を利用したアミノ酸配列のシークエ
ンス、DNAの場合は、ジデオキシターミナルチェーン
リアクション法[Sanger,F.,Nicklen,S.,およびCol
uson,A.R.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA.Vol.74,
5463(1977)]等を用いることにより構造解析を行うこと
ができる。
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。 実施例1 蛍光標識物質の安定性 還元アミノ化蛍光標識試薬の場合、糖と反応後の励起波
長、蛍光波長および蛍光強度が極端に変化しないため、
光安定性の測定には蛍光標識化試薬を代替として用い
た。蛍光標識試薬として、以下の6種類を選択した。 1.2−アミノピリジン(AP) (ナカライテスク社製) 2.7−アミノ−4−メチルクマリン(AC) (シグマ社製) 3.8−アミノ−2−ナフトール(AN) (アルドリッチ社製) 4.5−((5−アミノペンチル)チオウレイジル)フルオレセイン(AF) (モリキュラプローブス社製) 5.5−ジメチルアミノナフタレン−1−(N−(2−アミノエチル)) スルホン (モリキュラプローブス社製) 6.2−アミノベンズアミド(AB) (オックスフォードグライコシステム社製) 7.8−アミノ−ナフタレン−1,3,6−トリスルホン酸(ANTS) (モリキュラプローブス社製) 上記試薬を10mM トリス−塩酸緩衝液(pH 7.5)に
て1μMとなるように溶解し、それぞれ1mlずつを硬質
ガラス製試験管(サイズ:直径12 mm、長さ120m
m)に入れ、白色蛍光灯下、25℃にて放置した。な
お、この時の溶液近辺の照度を照度計にて測定したとこ
ろ、約4000ルクスであった。コントロールには、ア
ルミホイルで遮光し、同一条件で保存した上記試験管を
用意した。16時間後それぞれの溶液の蛍光を、RF−
540分光蛍光光度計(島津製作所社製)にて測定し
た。表1にそれぞれの蛍光物質溶液の蛍光測定の際の励
起波長、測定波長および残存蛍光(遮光した溶液の相対
蛍光度に対する露光した溶液の相対蛍光度の比)を示し
た。
有する糖の検出 1.インゲン豆含有糖分子の蛍光標識化 脱脂インゲン豆粉末をアクチナーゼE(科研製薬社製)
で十分に消化して得られた糖ペプチド1mgを、高崎らの
方法[Takasaki,S.,et al.,Meth.in Enzymol.,Vo
l.83,263-268(1982)]にしたがってヒドラジン分解
し、遊離糖混合物を得た。得られた混合物を凍結乾燥し
た後、近藤らの方法[Kondo,A.,et al.,Agric.Bio
l.Chem.,Vol.54,2169-2170(1990)]に従って2−ア
ミノピリジン(ナカライテスク社製)による蛍光標識を
行った。余剰の試薬をセファデックスG−15(Pharma
cia社製)による分子篩いクロマトグラフィーにより除
去し、蛍光標識化糖混合物を得た。蛍光標識化糖混合物
を濃縮乾固し、得られた残渣を40マイクロリッターの
蒸留水に溶解した。そのうちの20マイクロリッターを
下記条件の高速液体クロマトグラフィーに供し、Aから
Gの7つの画分を分取した。分離結果を図1に示す。図
1において、縦軸は相対蛍光強度を、横軸は保持時間
(分)を示す。各画分の収量は、A:1.6nmol、B:
2.6nmol、C:2.2nmol、D:2.9nmol、E:6.9
nmol、F:4.6nmol、G:6.9nmolであった。
0mM 酢酸−トリエチルアミン水溶液(pH7.3)
10容の混合液 溶離液B:アセトニトリル50容、蒸留水40容、50
0mM 酢酸−トリエチルアミン水溶液(pH7.3)
10容の混合液 流速:1ml/分 カラム温度:40℃ 溶出条件:溶離液Aで平衡化したカラムにサンプルを導
入後、50分間に溶離液Bの割合を0%から50%に経
時的に増加させる。 検出:蛍光検出(励起波長310nm、蛍光波長380n
m) 装置 ポンプ:LC−6A(島津製作所製) 蛍光検出器:RF−535(島津製作所製) カラムオーブン:CTO−6A(島津製作所製)
物の検出に対応するように改良した。すなわち、光源を
紫外領域の励起波長光を得られる水銀灯に、偏光素子を
Glan-Taylor 型に交換した。 3.精製蛍光標識化糖とコンカナバリンAとの相互作用
の測定 上記1で調製した7種の蛍光標識化糖画分を凍結乾燥
し、溶離液由来の塩類を除去し以後の相互作用の測定に
用いた。蛍光偏光度測定は以下のように実施した。ま
ず、コンカナバリンA(ホーネンコーポレーション社
製)を、終濃度20μMとなるようBinding buffer(1
mM塩化カルシウムおよび1mM塩化マンガン含有100
mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.9))に溶解した。つ
いで、この溶液をBinding bufferで2倍希釈し、得られ
た希釈液を、さらにBinding bufferで2倍希釈する操作
を7回繰り返し、20μM〜156nMの8段階のコン
カナバリンA溶液希釈系列を作製した。得られた8種類
のコンカナバリンA各種濃度溶液に蛍光標識化糖画分を
各々1μMとなるように溶解した。溶解後30分間室温
にて放置後、得られた各反応液100μlを用い、上記
2記載のBEACON改良機にて、波長310nmの励起光を
使用し、波長390nmの蛍光の偏光度を測定した。
ンAとの相互作用よる蛍光偏光度の変化を示した。縦軸
は蛍光偏光度(mP)、横軸は反応液中のコンカナバリ
ンAの濃度(μM)を表す。図中、黒四角は蛍光標識化
糖画分Aを、白倒立三角は蛍光標識化糖画分Bを、黒三
角は蛍光標識化糖画分Cを、黒倒立三角は蛍光標識化糖
画分Dを、黒菱形は蛍光標識化糖画分Eを、黒丸は蛍光
標識化糖画分Fを、白四角は蛍光標識化糖画分Gを用い
た結果を示す。また、A〜G7種の蛍光標識化糖画分1
μMにおけるコンカナバリンAの結合定数を表2に示
す。このうちA、BおよびCは、測定に用いたコンカナ
バリンA濃度範囲では極大蛍光偏光度を示さず、したが
って、EC50を算出することができなかった。
分のうち、Gが最も低い値を示し、この結果インゲン豆
由来の7種の蛍光標識化糖画分のうち、Gが最もコンカ
ナバリンAと結合しやすいことが明らかとなった。な
お、対照実験として蛍光標識化糖画分の代わりに蛍光標
識試薬のみ、すなわち2−アミノピリジンを用い、同様
の測定をおこなったが、蛍光標識画分A、B、C同様、
コンカナバリンAの濃度を上げても、極大蛍光偏光度を
示さなかった。
との結合性を有する蛍光標識化糖Gは、富谷らによる高
速液体クロマトグラフィーを用いた2次元マッピング法
[Tomiya,N.,et al.,Anal.Biochem.,Vol.171,73
-90(1988)]によって、式:
セチルグルコサミンを、GN−PAはピリジルアミノ化
N−アセチルグルコサミンを意味する。また、α1-2、
α1-3、α1-6、β1-4は単糖間の結合様式を表す。]で
示される構造のものであることが明らかとなった。ピリ
ジルアミノ化N−アセチルグルコサミンは、式:
インゲン豆由来の糖鎖混合物のなかから、コンカナバリ
ンAと結合性を有する糖鎖を蛍光偏光法によって検出
し、しかもその構造を容易に決定することができた。
有する、特に、天然物由来の糖のスクリーニングおよび
その構造解析を簡便に行うことが可能となる。また、逆
に、特定の糖分子に対し、相互作用を有する標的物のス
クリーニングも、糖分子の固定化などの操作を行うこと
なく実施することができる。
化糖混合物を、高速液体クロマトグラフィーで分離した
状態を示す図である。
ナバリンA濃度と蛍光偏光度の関係を示す図である。
Claims (33)
- 【請求項1】 糖と標的物との相互作用を蛍光偏光法に
より測定する方法において、糖の特定の基と、蛍光標識
試薬との反応により得られる蛍光標識化糖を使用するこ
とを特徴とする糖と標的物との相互作用の測定方法。 - 【請求項2】 糖の特定の基と蛍光標識試薬との反応に
おいて、糖の基の保護を要しない請求項1記載の測定方
法。 - 【請求項3】 糖の特定の基が、糖の還元基である請求
項1または2記載の測定方法。 - 【請求項4】 蛍光標識試薬が、少なくとも1つのアミ
ノ基を有する請求項1〜3いずれか1項記載の測定方
法。 - 【請求項5】 蛍光標識化糖が、実質的に安定な蛍光標
識化糖である請求項1〜4いずれか1項記載の測定方
法。 - 【請求項6】 蛍光標識化糖が、実質的に可視光に対し
て安定な蛍光標識化糖である請求項5記載の測定方法。 - 【請求項7】 蛍光標識化糖が、フルオレセインを蛍光
色素として有する蛍光標識化糖より可視光に対して安定
な蛍光標識化糖である請求項6記載の測定方法。 - 【請求項8】 蛍光標識化糖が、ピリジン、ベンゼン、
クマリン、ナフタレン、アントラセンおよびピレンから
なる群から選択される少なくとも1つの化合物の誘導体
である蛍光色素を有する蛍光標識化糖である請求項7記
載の測定方法。 - 【請求項9】 蛍光標識化糖が、2−アミノピリジン、
2−アミノベンズアミド、7−アミノ−4−メチルクマ
リン、8−アミノ−ナフタレン−1,3,6−トリスルホ
ン酸、5−ジメチルアミノナフタレン−1−(N−(2
−アミノメチル))スルホンアミドおよび1−アミノピ
レン−3,6,8−トリスルホン酸からなる群から選択さ
れる蛍光標識試薬と糖との反応により得られる蛍光標識
化糖である請求項8記載の測定方法。 - 【請求項10】 蛍光標識化糖が、単糖、オリゴ糖、多
糖あるいは単糖、オリゴ糖および/または多糖含有物か
ら選択される糖の蛍光標識化物である請求項1〜9いず
れか1項記載の測定方法。 - 【請求項11】 標的物が、タンパク、脂質、糖、核酸
およびそれらの複合体からなる群から選ばれる少なくと
も1つからなる請求項1〜10いずれか1項記載の測定
方法。 - 【請求項12】 請求項1記載の測定方法に使用するキ
ットであって、糖の特定の基と反応する蛍光標識試薬を
構成の必須要素としてなる糖と標的物との相互作用測定
用キット。 - 【請求項13】 蛍光標識試薬が、糖の特定の基との反
応において、糖の基の保護を要しない蛍光標識試薬であ
る請求項12記載の測定用キット。 - 【請求項14】 糖の特定の基が、糖の還元基である請
求項12または13記載の測定用キット。 - 【請求項15】 蛍光標識試薬が、少なくとも1つのア
ミノ基を有する蛍光標識試薬である請求項12〜14い
ずれか1項記載の測定用キット。 - 【請求項16】 蛍光標識試薬が、糖の特定の基との反
応により、実質的に安定な蛍光標識化糖を与える蛍光標
識試薬である請求項12〜15いずれか1項記載の測定
用キット。 - 【請求項17】 蛍光標識試薬が、糖の特定の基との反
応により、実質的に可視光に対して安定である蛍光標識
化糖を与える蛍光標識試薬である請求項16記載の測定
用キット。 - 【請求項18】 蛍光標識試薬が、糖の特定の基との反
応により、フルオレセインを蛍光色素として有する蛍光
標識化糖より安定な蛍光標識化糖を与える蛍光標識試薬
である請求項17記載の測定用キット。 - 【請求項19】 蛍光標識試薬が、ピリジン、ベンゼ
ン、 クマリン、ナフタレン、アントラセンおよびピレン
からなる群から選ばれる少なくとも1つの化合物の誘導
体である蛍光標識試薬である請求項18記載の測定用キ
ット。 - 【請求項20】 蛍光標識試薬が、2−アミノピリジ
ン、2−アミノベンズアミド、7−アミノ−4−メチル
クマリン、8−アミノ−ナフタレン−1,3,6−トリス
ルホン酸、5−ジメチルアミノナフタレン−1−(N−
(2−アミノメチル))スルホンアミドおよび1−アミ
ノピレン−3,6,8−トリスルホン酸からなる群から選
ばれる蛍光標識試薬である請求項19記載の測定用キッ
ト。 - 【請求項21】 請求項1記載の測定方法に使用するキ
ットであって、糖の特定の基と、蛍光標識試薬との反応
により得られる蛍光標識化糖を構成の必須要素としてな
る糖と標的物の相互作用の測定用キット。 - 【請求項22】 蛍光標識化糖が、糖の特定の基と蛍光
標識試薬との反応において、糖の基の保護を要しない蛍
光標識試薬との反応によって得られる蛍光標識化糖であ
る請求項21記載の測定用キット。 - 【請求項23】 糖の特定の基が、糖の還元基である請
求項21または22記載の測定用キット。 - 【請求項24】 蛍光標識試薬が、少なくとも1つのア
ミノ基を有する蛍光標識試薬である請求項21〜23い
ずれか1項記載の測定用キット。 - 【請求項25】 蛍光標識化糖が、実質的に安定な蛍光
標識化糖である請求項21〜24いずれか1項記載の測
定用キット。 - 【請求項26】 蛍光標識化糖が、実質的に可視光に対
して安定な蛍光標識化糖である請求項25記載の測定用
キット。 - 【請求項27】 蛍光標識化糖が、フルオレセインを蛍
光色素として有する蛍光標識化糖より安定な蛍光標識化
糖である請求項26記載の測定用キット。 - 【請求項28】 蛍光標識化糖が、ピリジン、ベンゼ
ン、 クマリン、ナフタレン、アントラセンおよびピレン
からなる群から選ばれる少なくとも1つの化合物の誘導
体である蛍光色素を有する蛍光標識化糖である請求項2
7記載の測定用キット。 - 【請求項29】 蛍光標識化糖が、2−アミノピリジ
ン、2−アミノベンズアミド、7−アミノ−4−メチル
クマリン、8−アミノ−ナフタレン−1,3,6−トリス
ルホン酸、5−ジメチルアミノナフタレン−1−(N−
(2−アミノメチル))スルホンアミドおよび1−アミ
ノピレン−3,6,8−トリスルホン酸からなる群から選
ばれる蛍光標識試薬と糖との反応により得られた蛍光標
識化糖である請求項28記載の測定用キット。 - 【請求項30】 蛍光標識化糖が、単糖、オリゴ糖、多
糖あるいは単糖、オリゴ糖および/または多糖含有物か
ら選ばれる糖の蛍光標識化物である請求項21〜29い
ずれか1項記載の測定用キット。 - 【請求項31】 下記工程を包含することを特徴とする
糖と標的物との相互作用の測定方法。 (a)蛍光標識試薬により糖の特定の基を蛍光標識し、
蛍光標識化糖を調製する工程、および (b)蛍光標識化糖と標的物の相互作用を蛍光偏光法で
測定する工程。 - 【請求項32】 下記工程を少なくとも一度包含するこ
とを特徴とする標的物と相互作用を有する糖の検索方
法。 (a)蛍光標識試薬により糖の特定の基を蛍光標識し、
蛍光標識化糖を調製する工程、 (b)蛍光標識化糖と標的物の相互作用を蛍光偏光法で
測定する工程、および (c)蛍光標識化糖を構造解析する工程。 - 【請求項33】 下記工程を少なくとも一度包含するこ
とを特徴とする糖と相互作用を有する標的物の検索方
法。 (a)蛍光標識試薬により糖の特定の基を蛍光標識し、
蛍光標識化糖を調製する工程、 (b)蛍光標識化糖と標的物の相互作用を蛍光偏光法で
測定する工程、および (c)標的物を構造解析する工程。
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