JPH10267445A - パルス管冷凍機 - Google Patents

パルス管冷凍機

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JPH10267445A
JPH10267445A JP7721597A JP7721597A JPH10267445A JP H10267445 A JPH10267445 A JP H10267445A JP 7721597 A JP7721597 A JP 7721597A JP 7721597 A JP7721597 A JP 7721597A JP H10267445 A JPH10267445 A JP H10267445A
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pulse tube
displacement
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regenerator
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Shinichi Yatsuka
真一 八束
Kenichi Nara
健一 奈良
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IDOTAI TSUSHIN SENTAN GIJUTSU KENKYUSHO KK
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IDOTAI TSUSHIN SENTAN GIJUTSU
IDOTAI TSUSHIN SENTAN GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、パルス管冷凍機の冷却原理を用い
て冷却部における流体の圧力及び変位の位相差を、熱損
失なく簡易に制御できるようにして、小型化が可能な構
成で、かつ動作安定性及び冷却効率を向上させることを
課題とする。 【解決手段】 パルス管冷凍機100は、一端側に冷却
部3が形成され、内部に蓄冷材が充填された蓄冷器2
と、蓄冷器2の他端側に設けられ、蓄冷器2側に収納さ
れたガスに所定の圧縮、膨張サイクルで圧力及び変位を
与える圧縮機1と、冷却部3に接し、蓄冷器2と略平行
に延在するパルス管4と、パルス管4の他端側に設けら
れ、パルス管4側に収納されたガスに所定の圧力及び変
位を与える位相調整部10と、位相調整部10と蓄冷器
2の他端側とを連通し、位相調整部10に蓄冷器2側の
ガスの一部が流出入するパイプ5と、流量調整バルブ6
を介してパルス管4側のガスが流出入するバッファタン
ク7とを有して構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超伝導デバイス等
の冷却に適用が可能なパルス管冷凍機に関し、特に動作
安定性が高く、かつ冷却能力に優れたパルス管冷凍機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷却される部位にピストンな
どの駆動部材を設けることなく、パルス管内のガス(流
体)を圧縮・膨張させつつ変位させて、冷却部に載置さ
れた被冷却物から熱を奪って冷却するパルス管冷凍機が
知られている。一方、近年の超伝導に関する研究の進展
に伴い、臨界温度が液体窒素温度(77K)を越える高
温超伝導物質の存在が注目を集めている。そして、この
ような高温超伝導物質の種々の製品への適用に際し、パ
ルス管内にガスを収容するだけの簡単な構成で小型化が
容易であるとともに、ガスをパルス管内に圧送・吸引す
る装置は外付けすることができる等の特徴を有するパル
ス管冷凍機が注目され、各種の改良開発が進められてい
る。
【0003】この種のパルス管冷凍機の基本原理は、冷
却部(熱交換器)に接するガスを膨張させて冷却部に載
置された被冷却物から吸熱する行程と、吸熱したガスを
隣接する蓄冷器方向に変位させるとともに、圧縮させて
蓄冷器に放熱する行程との一連の熱交換サイクルを、蓄
冷器でも行なわせることによって、冷却部から奪った熱
を蓄冷器に蓄熱させつつ、放熱を行なう外部方向へ順次
運び出す熱流を発生させ、冷却部を極低温に冷却するも
のである、と理解されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このパルス管冷凍機
は、ガスの圧縮・膨張(圧力)と変位とに大きな位相
差、理想的には90゜の位相差を持たせることが、効率
のよい冷却を実現するためには必要であるが、旧来のも
のでは、単に蓄冷器およびパルス管にガスを圧送・吸引
するように圧縮機を連結するだけであったため、蓄冷器
およびパルス管の間に形成される冷却部での位相差を制
御することができず冷却能力が不十分であった(いわゆ
る、ベーシック型)。
【0005】このことから、近年のパルス管冷凍機で
は、図4(a)に示すように、ガスの流路として、圧縮
機1、蓄冷器2およびパルス管4を直列に接続配置し、
さらにパルス管4の後端部にオリフィス6´を介してバ
ッファタンク7を設けることによって、圧縮機1のシリ
ンダ内を往復するピストンの移動とパルス管4内のガス
の圧縮・膨張との間の位相差を制御できるようにした構
成が知られている(いわゆる、オリフィス型)。
【0006】さらに、図4(b)に示すように、圧縮機
1と蓄冷器2の間からパルス管4とオリフィス6´の間
に別個のオリフィス9を有するバイパス流路8を設ける
ことによって、パルス管4内のガスの圧縮・膨張に同期
するようにオリフィス6´側から補助的にガスを導入し
て、冷却効率を向上させることが提案されている(いわ
ゆる、ダブルインレット型)。
【0007】しかしながら、このような従来のパルス管
冷凍機において、オリフィス型では、オリフィス6´に
よりバッファタンク7に流出入するガスの流量を絞るだ
けなので冷却部3での圧力及び変位の位相差を理想値で
ある90゜に近付けることが難しく、冷却能力の向上の
点で課題を有し、一方ダブルインレット型では、バイパ
ス流路8を設けたことによりガスに循環流が発生して熱
損失が生じてしまい、動作安定性に劣るという問題があ
った。
【0008】そのため、動作安定性及び冷却効率に優れ
た特性を有し、かつ設計自由度の向上を図ることができ
ることが、パルス管冷凍機の実用化条件とされている。
具体的には、以下のような条件を満たす必要がある。 パルス管内に収納されたガスが定位置で振幅動作し、
ガスの移動や入れ換わり(循環流)が抑制されること。 冷却部における圧力及び変位の位相差を理想値に十分
近似させるように制御できること。
【0009】そこで、本発明は、パルス管冷凍機の冷却
原理に基づき、冷却部における流体の圧力及び変位の位
相差を、熱損失なく簡易に制御できるようにして、小型
化が可能な構成で、かつ動作安定性及び冷却効率を向上
させることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1に記載の発明は、内部に流体が収納され、該流体
との間で熱交換した熱を蓄積する蓄冷器と、前記蓄冷器
の一端側の端部に形成され、被冷却体を冷却する冷却部
と、前記蓄冷器の他端側から前記流体の圧送及び吸引を
繰り返すことにより、前記蓄冷器内の前記流体に圧力及
び変位を与える第1の流体制御手段と、前記冷却部に一
端側が隣接するとともに、内部に前記流体が前記蓄冷器
側と連通して収納されたパルス管と、前記パルス管の他
端側に設けられ、前記パルス管内の前記流体に圧力及び
変位を与える第2の流体制御手段と、前記パルス管の他
端側に設けられ、流量変位制御弁を介して前記パルス管
内から変位した前記流体を蓄えるバッファタンクとを備
え、前記第2の流体制御手段により前記パルス管内の前
記流体に与えられる圧力及び変位を、前記第1の流体制
御手段により前記蓄冷器内の前記流体に与えられる圧力
及び変位に対して所定の位相差を有するように設定する
とともに、前記冷却部の熱を前記蓄冷器の他端側に移動
させて前記被冷却体を冷却することを特徴とするもので
ある。
【0011】すなわち、本発明は、いわゆるダブルイン
レット型のパルス管冷凍機において、第1の流体制御手
段によって圧力及び変位が与えられる蓄冷器側の流体
と、第2の流体制御手段によって圧力及び変位が与えら
れるパルス管の流体とが、冷却部においてのみ連通し、
蓄冷器側とパルス管側とを連通する、いわゆるバイパス
管を介しては流体が完全に隔離されて混合しないことを
特徴としている。そのため、ダブルインレット型におい
て問題となっている循環流を生じることがなく、また蓄
冷器側から第1の流体制御手段により、一方パルス管側
から第2の流体制御手段により、それぞれ収納された気
体に与える圧力及び変位の位相差を調整、制御すること
ができるため、動作安定性が高く、冷却能力の高いパル
ス管冷凍機を容易に実現することができる。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
記載のパルス管冷凍機において、前記第2の流体制御手
段が、前記蓄冷器の他端側に連通する連通管を備え、前
記第1の流体制御手段により圧力及び変位が与えられ、
前記連通管を介して流出入する前記流体に基づいて、前
記パルス管内の前記流体に所定の位相差を有する圧力及
び変位を設定することを特徴としている。
【0013】このような構成によれば、第1の流体制御
手段によって圧力及び変位が与えられる蓄冷器側の流体
の一部を連通管により連通して第2の流体制御手段内に
流出入させ、第1の流体の圧力及び変位に基づいて第2
の流体制御手段を駆動させて、パルス管側から流体に圧
力及び変位を与えることができるため、ダブルインレッ
ト型における循環流を防止するとともに、蓄冷器側及び
パルス管側から流体に与える圧力及び変位に所定の位相
差を設定するように容易に調整、制御することができ、
冷却能力の向上を図ることができる。ここで、連通管と
しては第1の流体制御手段から蓄冷器への主幹に比較し
て十分細く、かつ主幹により形成される流路から分岐し
て設けられた細管が適している。
【0014】さらに、請求項3記載の発明は、請求項2
記載のパルス管冷凍機において、前記第2の流体制御手
段が、弾性を有する隔壁部材を備え、前記連通管を介し
て流出入する前記流体の圧力及び変位に応じて、前記隔
壁部材が振幅動作し、前記パルス管内の前記流体に所定
の位相差を有する圧力及び変位を設定することを特徴と
している。
【0015】このような構成によれば、第2の流体制御
手段として、連通管を介して流出入する蓄冷器側の流体
の一部を駆動源とし、流体の圧力及び変位に対して所定
の位相差を有するように振幅動作に関するパラメータが
設定された隔壁部材を適用することにより、連通管を介
しての流体の混合を阻止して、ダブルインレット型にお
ける循環流を防止するとともに、圧力及び変位のみを所
定の位相差で伝搬することができるため、より動作安定
性が高く、かつ冷却能力の高い冷凍機を実現することが
できる。ここで、弾性を有する隔壁部材としては、コイ
ルばね、円錐コイルばねあるいは渦巻き状の板ばね等の
形状中心にピストンの中心軸を接続したピストン−シリ
ンダ構成や、べローズ、隔膜(ダイアフラム)等を良好
に適用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の請求項1、2又は3に係るパル
ス管冷凍機の第1の実施例を示す図である。図1におい
て、パルス管冷凍機100は、一端側(図面右方)に冷
却部3が形成され、内部に粒状、粉状あるいはプレート
形状等の蓄冷材が充填された蓄冷器2と、蓄冷器2の他
端側(図面左方)に設けられ、蓄冷器2側に収納された
ガス(流体)に所定の圧縮、膨張サイクルで圧力及び変
位を与える周知の圧縮機(第1の流体制御手段)1と、
一端側(図面右方)が冷却部3に接し、蓄冷器2と略平
行に延在するパルス管4と、パルス管4の他端側(図面
左方)に設けられ、パルス管4側に収納されたガスに所
定の圧力及び変位を与える位相調整部(第2の流体制御
手段)10と、位相調整部10と蓄冷器2の他端側(圧
縮機1側)とを連通し、位相調整部10に蓄冷器2側の
ガスの一部が流出入するパイプ5と、パルス管4の他端
側に設けられ、オリフィス等の流量調整バルブ(流体変
位制御手段)6を介してパルス管4側のガスが流出入す
るバッファタンク7とを有して構成されている。
【0017】圧縮機1は、具体的にはシリンダ内をピス
トンが往復運動することによりガスを圧送・吸引する流
体制御手段を構成しており、この圧送・吸引によって蓄
冷器2内に収納されたガスを圧縮・膨張させる。図示を
省略したが、蓄冷器2の圧縮機1側には放熱器が設けら
れ、冷却部3からガスが奪った熱を蓄冷器2を介して外
部に放出する。蓄冷器2は、内部にガスの移動を許容し
つつ、ガスとの接触面積を大きくするために、上述した
ような蓄冷材が充填された構成を有し、ガスとの接触に
より熱交換が行なわれる。
【0018】一方、パルス管4は、冷却部3を介して蓄
冷器2側と連通し、例えば図1に示されるように蓄冷器
2と同方向に略平行に延伸して設置される。パルス管4
内に収納されたガスは、他端側に設けられた位相調整部
10に設けられたパイプ5を介して流出入する蓄冷器2
側のガスとは直接入れ換わりや混合が生じないように構
成されている。また、パルス管4とバッファタンク7と
は流量調整バルブ6を介して連通する構成を有してお
り、パルス管4内から変位したガスを一時的に蓄え、流
量調整バルブ6によってパルス管4とバッファタンク7
との圧力差が所定値に達したときのみ連通するように構
成されている。
【0019】また、位相調整部10は、上述したように
圧縮機1により圧力及び変位が与えられる蓄冷器2側の
ガスが連通管5を介して流出入するが、パルス管4の他
端側で直接ガスの入れ換わりや混合が生じないように隔
壁構造を有している。位相調整部10は、具体的にはパ
イプ5を介して流出入する蓄冷器2側のガスの圧力及び
変位、すなわち流出入量及びそのタイミングに応じて微
小な振幅動作を行なう(あるいは振動する)ピストン1
0bと、ピストン10bを潤滑に動作させ、かつ境界面
におけるガスの漏出、混合が生じないように密着して、
ガイドするシリンダ10aと、ピストン10bの振幅動
作を補助し、蓄冷器2側のガスの圧力及び変位に対して
所定の位相差を設定するためのコイルばね10cを有し
て構成されている。
【0020】このような構成において、圧縮機1が例え
ば60Hz等の動作周波数で駆動すると、蓄冷器2内に
収納されたガスが圧縮・膨張を繰り返すとともに、パイ
プ5を介して蓄冷器2側のガスの一部が流体位相調整部
10のコイルばね10c側に圧送・吸引されてシリンダ
10a内をピストン10bが振動(振幅動作)すること
により、パルス管4の他端側から所定の位相差で圧縮・
膨張に伴う圧力及び変位が与えられ、パルス管4内及び
バッファタンク7に収納されたガスが圧縮・膨張を繰り
返す。そのため、位相調整部10において、蓄冷器2側
のガスに応じた圧力及び変位のみが、所定の位相差でパ
ルス管4内のガスに伝搬、付与されるとともに、冷却部
3から蓄冷器2方向に向かう熱流を発生させ、冷却部3
に載置された被冷却体を極低温に冷却することができ
る。
【0021】このとき、パイプ5を介して蓄冷器2及び
パルス管4の他端側でガスの混合が生じないように隔壁
するとともに、位相調整部10の、例えばコイルばね1
0cのばね定数を適当に設定することによりピストン1
0bが所定の振幅動作を生じるように構成することによ
って、従来のダブルインレット型のパルス管冷凍機にお
いて理想的とされる冷却条件、すなわち蓄冷器側とパル
ス管側とを連通するバイパス管(本発明のパイプ5に相
当)を介してガスの移動(循環流)が生じず、また、圧
縮機1及び位相調整部10により、冷却部3位置におけ
るガスの圧力及び変位の位相差を所定値(理想的には9
0゜)に設定することができるという、2条件を満たす
ことができる。
【0022】次に、請求項1、2または3に係るパルス
管冷凍機の第2の実施例について図2を参照して説明す
る。ここで、上述した実施例と同様の構成についてはそ
の説明を省略する。本実施例の特徴は、図2(a)に示
すように、位相調整部10の弾性体としてコイルばね1
0cに替えて、円錐コイルばね、あるいは渦巻形状の板
ばね10dを用い、ばねの形状中心にピストン10bの
中心軸を接続した構成を有していることにある。
【0023】このような構成によれば、ピストン10b
の振幅動作を精度良く、かつシリンダ10aに密着させ
て潤滑に行うことができるため、ピストン10bとシリ
ンダ10aの境界面からのガスの漏出、混合を抑制する
ことができ、ダブルインレット型における循環流の現象
を抑制して動作安定性を向上させることができる。ま
た、図2(b)に示すように、位相調整部10をパルス
管4の延伸方向とは垂直に相互に対向するように一組設
けた構成を有していることを特徴としている。
【0024】このような構成によれば、位相調整部10
におけるピストン10bー1、10b ー2の振幅動作に伴う
板ばね10dー1、10dー2の振動差を相互に相殺して抑
制することができるため、パイプ5を介して流出入する
蓄冷器2側のガスに応じた位相差で圧力及び変位のみを
パルス管4側のガスに良好に伝搬することができ、動作
安定性が高く、かつ冷却能力を向上させたパルス管冷凍
機を提供することができる。
【0025】次に、請求項1、2または3に係るパルス
管冷凍機の第3の実施例について図3を参照して説明す
る。ここで、上述した実施例と同様の構成についてはそ
の説明を省略する。本実施例の特徴は、位相調整部10
が、上述したピストン10b、シリンダ10a及びばね
10c、10dからなるピストン−シリンダ構成に替え
て、図3(a)、(b)に示すようにパルス管4の他端
側にベローズ10eあるいは隔膜10fを設けた構成を
有していることにある。
【0026】このような構成によれば、ばね性の弾性部
材を用いた場合の振動周期の問題や、位相差設定に際
し、ばね常数やピストン−シリンダ間の摩擦係数、ガス
の漏出に伴う圧力損失等の複雑な変動要因を排除するこ
とができ、パルス管4の他端側に伸縮する(振動する)
隔壁部材を設けた簡単な構成で、パイプ5を介して流出
入する蓄冷器2側のガスに応じた圧力及び変位のみを所
定の位相差でパルス管4の他端側から良好に伝搬するこ
とができ、動作安定性や冷却能力を容易に向上させるこ
とができる。
【0027】以上説明したように、本発明のパルス管冷
凍機100によれば、冷却部3における圧力及び変位に
所定の位相差を設定するための位相調整部10として、
図1から図3に示したような種々の形態を良好に適用す
ることができるため、パルス管冷凍機が搭載される最終
製品の形態等に応じて最適な構成を選択することがで
き、設計上の自由度を向上させることができる。
【0028】なお、上述した各実施例においては、冷却
部3を共通の端部(図面右方端)として蓄冷器2及びパ
ルス管4を同一方向(図面左方)に延在させた構成を示
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、従来
のオリフィス型やダブルインレット型のように各構成を
直列的に配置するもの、あるいは他の形態であってもよ
いことはいうまでもない。
【0029】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ダブル
インレット型のパルス管冷凍機において、第1の流体制
御手段によって圧力及び変位が与えられる蓄冷器側の流
体と、第2の流体制御手段によって圧力及び変位が与え
られるパルス管の流体とが、冷却部においてのみ連通
し、蓄冷器側とパルス管側とを連通するバイパス管を介
しては流体が完全に隔離されて混合しない構成を有して
いるため、ダブルインレット型特有の循環流を生じるこ
とがなく、また蓄冷器側から第1の流体制御手段によ
り、一方パルス管側から第2の流体制御手段により、そ
れぞれ収納された気体に与える圧力及び変位の位相差を
調整、制御することができるため、動作安定性が高く、
冷却能力の高いパルス管冷凍機を容易に実現することが
できる。
【0030】そして、請求項2に記載の発明によれば、
第1の流体制御手段によって圧力及び変位が与えられる
蓄冷器側の流体の一部を連通管により連通して第2の流
体制御手段内に流出入させ、第1の流体の圧力及び変位
に基づいて第2の流体制御手段を駆動させて、パルス管
側から流体に圧力及び変位を与えることができるため、
ダブルインレット型における循環流を防止するととも
に、蓄冷器側及びパルス管側から流体に与える圧力及び
変位に所定の位相差を設定するように容易に調整、制御
することができ、冷却能力の向上を図ることができる。
【0031】そして、請求項3記載の発明によれば、第
2の流体制御手段として、連通管を介して流出入する蓄
冷器側の流体の一部を駆動源とし、流体の圧力及び変位
に対して所定の位相差を有するように振幅動作に関する
パラメータが設定された隔壁部材を適用することによ
り、連通管を介しての流体の混合を阻止して、ダブルイ
ンレット型における循環流を防止するとともに、圧力及
び変位のみを所定の位相差で伝搬することができるた
め、より動作安定性が高く、かつ冷却能力の高い冷凍機
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、2または3に係るパルス管冷凍機の
第1の実施例を示す概略構成図である。
【図2】請求項1、2または3に係るパルス管冷凍機の
第2の実施例を示す概略構成図である。
【図3】請求項1、2または3に係るパルス管冷凍機の
第3の実施例を示す概略構成図である。
【図4】従来のパルス管冷凍機の例を示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】
1 圧縮機(第1の流体制御手段) 2 蓄冷器 3 冷却部 4 パルス管 5 パイプ(連通管) 6 流量調整バルブ(流体変位制御弁) 6´、9 オリフィス 7 バッファタンク 8 バイパス流路 10 位相調整部(第2の流体制御手段) 10a シリンダ 10b ピストン(隔壁部材) 10c コイルばね 10d 板ばね 10e ベローズ(隔壁部材) 10f ダイアフラム(隔壁部材) 100 パルス管冷凍機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に流体が収納され、該流体との間で熱
    交換した熱を蓄積する蓄冷器と、 前記蓄冷器の一端側の端部に形成され、被冷却体を冷却
    する冷却部と、 前記蓄冷器の他端側から前記流体の圧送及び吸引を繰り
    返すことにより、前記蓄冷器内の前記流体に圧力及び変
    位を与える第1の流体制御手段と、 前記冷却部に一端側が隣接するとともに、内部に前記流
    体が前記蓄冷器側と連通して収納されたパルス管と、 前記パルス管の他端側に設けられ、前記パルス管内の前
    記流体に圧力及び変位を与える第2の流体制御手段と、 前記パルス管の他端側に設けられ、流量変位制御弁を介
    して前記パルス管内から変位した前記流体を蓄えるバッ
    ファタンクとを備え、 前記第2の流体制御手段により前記パルス管内の前記流
    体に与えられる圧力及び変位を、前記第1の流体制御手
    段により前記蓄冷器内の前記流体に与えられる圧力及び
    変位に対して所定の位相差を有するように設定するとと
    もに、前記冷却部の熱を前記蓄冷器の他端側に移動させ
    て前記被冷却体を冷却することを特徴とするパルス管冷
    凍機。
  2. 【請求項2】前記第2の流体制御手段が、前記蓄冷器の
    他端側に連通する連通管を備え、前記第1の流体制御手
    段により圧力及び変位が与えられ、前記連通管を介して
    流出入する前記流体に基づいて、前記パルス管内の前記
    流体に所定の位相差を有する圧力及び変位を設定するこ
    とを特徴とする請求項1記載のパルス管冷凍機。
  3. 【請求項3】前記第2の流体制御手段が、弾性を有する
    隔壁部材を備え、前記連通管を介して流出入する前記流
    体の圧力及び変位に応じて、前記隔壁部材が振幅動作
    し、前記パルス管内の前記流体に所定の位相差を有する
    圧力及び変位を設定することを特徴とする請求項2記載
    のパルス管冷凍機。
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