JP2862531B1 - パルス管冷凍機 - Google Patents

パルス管冷凍機

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JP2862531B1 JP4782798A JP4782798A JP2862531B1 JP 2862531 B1 JP2862531 B1 JP 2862531B1 JP 4782798 A JP4782798 A JP 4782798A JP 4782798 A JP4782798 A JP 4782798A JP 2862531 B1 JP2862531 B1 JP 2862531B1
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真一 八束
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Abstract

【要約】 【課題】 本発明は、冷却効率及び耐久性を向上させる
ことができ、かつ、装置の作製が簡易で、小型化を容易
に図ることができるパルス管冷凍機を提供することを課
題とする。 【解決手段】 パルス管冷凍機10は、ピストン1eに
連通路1hが設けられたピストン対向型のリニア圧縮機
1と、蓄冷材内を通過する流体により、冷却部3を冷却
する蓄冷器2と、冷却部3を介して蓄冷器2に連通され
たパルス管4と、細管5を介してパルス管4に接続され
るバッファタンク6と、一端側がリニア圧縮機1のシリ
ンダ1cに貫通し、かつ、所定のタイミングでピストン
1eに設けられた連通路1hの外周側の開口部に連通す
るように形成され、パルス管4の他端側に接続される第
1の流路7a及び第2の流路7bと、を有して構成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルス管冷凍機に
関し、特に超伝導デバイス等の冷却に適用して良好な冷
却能力を有し、かつ、装置を小型化することができるパ
ルス管冷凍機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷却される部位に振動を発生
するピストン等の駆動機構を設けることなく、パルス管
内の流体(ガス)を圧縮・膨張させつつ変位させ、パル
ス管に連通して設けられた蓄冷器(熱交換器)で熱を奪
うことにより、パルス管と蓄冷器の接続端部に形成され
る冷却部に載置された被冷却物を冷却するパルス管冷凍
機が知られている。
【0003】一方、近年の超伝導材料に関する研究の進
展に伴い、液体窒素温度(77K)の近傍で超電導現象
を生じる高温超伝導物質の存在が注目を集めている。そ
して、このような高温超伝導物質を用いたデバイスの種
々の製品への適用に際し、パルス管及び蓄冷器内に流体
を収容するだけの簡単な構成で、小型化が容易であり、
流体の圧縮・膨張を発生させる流体の圧送・吸引装置を
外付けすることができる等の特徴を有する上述のパルス
管冷凍機が注目され、各種の改良開発が進められてい
る。
【0004】この種のパルス管冷凍機の基本原理は、蓄
冷器の端部に形成される冷却部に接するガスを膨張させ
て、冷却部に載置された被冷却物から吸熱する行程と、
吸熱したガスを蓄冷器方向に変位させるとともに、圧縮
させて蓄冷器に放熱する行程との一連の熱交換サイクル
を行なうことによって、冷却部から奪った熱を蓄冷器に
蓄熱させつつ、外部方向へ順次運び出す熱流を発生さ
せ、放熱を行ない冷却部を極低温に冷却するものであ
る、と理解されている。
【0005】従来のパルス管冷凍機の具体構成例につい
て、図14を参照して説明する。図14は、いわゆる、
ダブルインレット型と呼ばれるパルス管冷凍機の構成を
示すものである。図14に示すように、ダブルインレッ
ト型パルス管冷凍機10aは、流体を所定の周期で圧送
・吸引する圧力室を備えたリニア圧縮機1と、リニア圧
縮機1の圧力室に連通し、流体が充填された蓄冷器2
と、蓄冷器2に直列に配置され、流体が充填されたパル
ス管4と、蓄冷器2とパルス管4の接続端部に形成され
る冷却部3と、パルス管4に細管(キャピラリ)5を介
して直列に配置されたバッファタンク6と、蓄冷器2の
他端側(リニア圧縮機との接続部)とパルス管4の他端
側とを連通するダブルインレットパイプ(バイパス流
路)7と、ダブルインレットパイプ7を流れる流体の流
量を調整する流量調整バルブ8とを有して構成されてい
る。
【0006】なお、パルス管4の他端側とバッファタン
ク6とを連通する細管5は、バッファタンク6へ流出入
する流体の流量を調整するものであって、図14に示し
た細管5を用いる構成の他、オリフィスや流量調整バル
ブを設けた構成も知られている。また、ダブルインレッ
ト型のパルス管冷凍機の他の例としては、図15に示す
ような構成も知られている。
【0007】すなわち、図15に示すように、図14に
示した構成において、バイパス流路としてのダブルイン
レットパイプ7及び流量調整バルブ8に代えて、バイパ
ス流路の流体の流量を予め所定値とするように流路径が
設定された細管(キャピラリ)7´を設けた構成を有し
ている。図14、図15に示したダブルインレット型パ
ルス管冷凍機10a、10bの構成において、ダブルイ
ンレットパイプ7に設けられた流量調整バルブ8を調整
することにより、あるいは、流路径が設定された細管7
により、圧縮機1による流体の圧送・吸引の周期と、パ
ルス管4内の流体の振幅(圧力)周期との位相差を容易
に制御することができるため、冷却動作に理想的な位相
差(90゜)を持たせることができ、冷却効率を向上さ
せることができる。
【0008】次に、図14に示したリニア圧縮機1の構
成について説明する。図14に示したリニア圧縮機1
は、いわゆるピストン対向型リニア圧縮機と呼ばれるも
ので、円筒状の外装ケース内に2組の圧縮ユニットが対
向して配置されている。そして、外装ケースと一体的に
設けられたシリンダ1cには、ピストン1d、1eが対
向するように挿入され、ピストン1d、1eを保持する
シャフトの一端側と他端側が各々板バネ1fにより外装
ケースに支持されている。また、シャフトの一端側と他
端側の間に設けられたコイル1aがヨーク1bの溝の中
に設けられた永久磁石と対向するように遊挿、保持され
ている。そして、シリンダ1cと、対向するピストン1
d、1eにより構成される圧力室1gには、流体が充填
され、蓄冷器3及びパルス管4と連通している。
【0009】このようなリニア圧縮機1において、コイ
ル1aに交流電流を流し、板バネ1f等の弾性部材に取
り付けられたピストン1d、1eを互いに接近又は遠ざ
かるように往復動作させることにより、圧力室1g内の
流体を圧縮・膨張させて、蓄冷器2及びパルス管4に流
体を圧送、吸引することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなダブル
インレット型のパルス管冷凍機においては、バイパス路
であるダブルインレットパイプ7あるいは細管7´を設
けたことにより、バイパス路を介して蓄冷器2及びパル
ス管4がループ状に連通された構成となり、リニア圧縮
機1により流体の圧送・吸引を繰り返すと、バイパス路
での流体の往復運動に対する配管抵抗が異なることか
ら、流体の振幅中心が徐々に移動する、いわゆる循環流
が発生して、熱損失が大きくなり、冷却効率が低下する
とともに、動作安定性が劣化する、という問題が知られ
ている。
【0011】このような問題を解決するためには、バイ
パス流路における流体の往復各方向の配管抵抗をロータ
リーバルブ等の流量調整バルブを用いて調整する必要が
あるが、従来の流量調整バルブは耐久性が低く、かつ、
パルス管冷凍機がバルブの付設により大型化するという
問題を有していた。本発明の目的は、上述した問題点を
解決し、冷却効率及び耐久性を向上させることができ、
かつ、装置の作製が簡易で、小型化を容易に図ることが
できるパルス管冷凍機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1に記載の発明は、内部に流体が収納され、該流体
との間で熱交換を行う蓄冷器と、前記蓄冷器の一方の端
部に形成され、被冷却体を冷却する冷却部と、前記冷却
部に一端側が隣接するとともに、前記蓄冷器内の空間に
連通して前記流体が収納されたパルス管と、前記蓄冷器
の他端側から前記流体の圧送及び吸引を所定の周期で繰
り返すことにより、前記蓄冷器内の前記流体に圧力及び
変位を与える流体制御手段と、前記パルス管の他端側と
前記流体制御手段とを連通する流路手段と、前記パルス
管の他端側に設けられ、前記パルス管内からの変位した
前記流体を蓄えるバッファタンクと、を備え、前記流路
手段は、略同等に構成された第1の流路及び第2の流路
を有し、前記流体制御手段による前記圧送及び吸引に伴
う、前記蓄冷器及び前記パルス管内の圧力が下降行程の
所定のタイミングのとき、前記第1の流路を介して前記
パルス管の他端側へ第1の流量の前記流体を供給し、前
記蓄冷器及び前記パルス管内の圧力が上昇行程の所定の
タイミングのとき、前記第2の流路を介して前記パルス
管の他端側から第2の流量の前記流体を吸引することを
特徴としている。
【0013】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のパルス管冷凍機において、前記流体制御手段が、同
一のシリンダ内に一対のピストンが対向して配置され、
該一対のピストンが同一周期で相反する位相で動作する
ことにより、前記一対のピストン間に形成される圧力室
に収納された前記流体を所定の周期で圧縮及び膨張させ
るピストン対向型の圧縮機であって、前記一対のピスト
ンのいずれか一方の外周から前記圧力室に連通する連通
路と、前記シリンダの側壁に前記第1の流路に連通する
第1の開口部と、前記シリンダの側壁に前記第2の流路
に連通する第2の開口部と、を有し、前記蓄冷器及び前
記パルス管内の圧力が下降行程の所定のタイミングのと
き、前記ピストンの外周に設けられた前記連通路の一方
の開口部と前記第1の開口部の位置が一致して、前記第
1の流路を介して前記パルス管の他端側へ前記流体を供
給し、前記蓄冷器及び前記パルス管内の圧力が上昇行程
の所定のタイミングのとき、前記ピストンの外周に設け
られた前記連通路の一方の開口部と前記第2の開口部の
位置が一致して、前記第2の流路を介して前記パルス管
の他端側から前記流体を吸引することを特徴としてい
る。
【0014】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載のパルス管冷凍機において、前記流体制御手段が、同
一のシリンダ内に一対の第1のピストン及び第2のピス
トンが対向して配置され、該一対のピストンが同一周期
で相反する位相で動作することにより、前記一対のピス
トン間に形成される圧力室に収納された前記流体を所定
の周期で圧縮及び膨張させるピストン対向型の圧縮機で
あって、前記第1のピストンの外周から前記圧力室に連
通する第1の連通路と、前記第2のピストンの外周から
前記圧力室に連通する第2の連通路と、前記シリンダの
側壁に前記第1の流路に連通する第1の開口部と、前記
シリンダの側壁に前記第2の流路に連通する第2の開口
部と、を有し、前記蓄冷器及び前記パルス管内の圧力が
下降行程の所定のタイミングのとき、前記第1のピスト
ンの外周に設けられた前記第1の連通路の一方の開口部
と前記第1の開口部の位置が一致して、前記第1の流路
を介して前記パルス管の他端側へ前記流体を供給し、前
記蓄冷器及び前記パルス管内の圧力が上昇行程の所定の
タイミングのとき、前記第2のピストンの外周に設けら
れた前記第2の連通路の一方の開口部と前記第2の開口
部の位置が一致して、前記第2の流路を介して前記パル
ス管の他端側から前記流体を吸引することを特徴として
いる。
【0015】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載のパルス管冷凍機において、前記流体制御手段が、シ
リンダ内に配置されたピストンが所定の周期で動作する
ことにより、前記シリンダ内に形成される圧力室に収納
された前記流体を所定の周期で圧縮及び膨張させるピス
トン型の圧縮機であって、前記ピストンの外周から前記
圧力室に連通する連通路と、前記シリンダの側壁に前記
第1の流路に連通する第1の開口部と、前記シリンダの
側壁に前記第2の流路に連通する第2の開口部と、を有
し、前記蓄冷器及び前記パルス管内の圧力が下降行程の
所定のタイミングのとき、前記ピストンの外周に設けら
れた前記連通路の一方の開口部と前記第1の開口部の位
置が一致して、前記第1の流路を介して前記パルス管の
他端側へ前記流体を供給し、前記蓄冷器及び前記パルス
管内の圧力が上昇行程の所定のタイミングのとき、前記
ピストンの外周に設けられた前記連通路の一方の開口部
と前記第2の開口部の位置が一致して、前記第2の流路
を介して前記パルス管の他端側から前記流体を吸引する
ことを特徴としている。
【0016】そして、請求項5記載の発明は、請求項
1、2、3又は4記載のパルス管冷凍機において、前記
第1の流路は、前記第1の流量を実現する第1の流路径
を有し、前記第2の流路は前記第2の流量を実現する第
2の流路径を有することを特徴としている。また、請求
項6記載の発明は、請求項1、2、3又は4記載のパル
ス管冷凍機において、前記流路手段は、前記第1の流路
及び前記第2の流路に共通の流量制御手段を有し、前記
第1の流路及び前記第2の流路を流れる前記流体の流量
を任意に制御したことを特徴としている。
【0017】また、請求項7記載の発明は、請求項1、
2、3又は4記載のパルス管冷凍機において、前記流路
手段は、前記第1の流路及び前記第2の流路に個別の流
量制御手段を有し、前記第1の流路及び前記第2の流路
を流れる前記流体の流量を個別かつ任意に制御したこと
を特徴としている。また、請求項8記載の発明は、請求
項2、3又は4記載のパルス管冷凍機において、前記圧
縮機は、前記ピストンに設けられた前記連通路内に流量
制御手段を有し、前記第1の流路及び前記第2の流路を
流れる前記流体の流量を任意に制御したことを特徴とし
ている。
【0018】そして、請求項9記載の発明は、請求項
1、2、3、4、5、6、7又は8記載のパルス管冷凍
機において、前記蓄冷器及び前記パルス管は、各々の一
端側に形成された前記冷却部から、同方向に略平行に延
在して構成されていることを特徴としている。また、請
求項10記載の発明は、請求項2、3、4、5、6、
7、8又は9記載のパルス管冷凍機において、前記ピス
トンは、前記外周に設けられた前記連通路の一方の開口
部の位置に、前記外周に沿って延在する溝部を有するこ
とを特徴としている。
【0019】さらに、請求項11記載の発明は、請求項
2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載のパルス
管冷凍機において、前記圧縮機は、リニア圧縮機である
ことを特徴としている。このような本発明の構成は、次
のような事実に基づいている。すなわち、本願発明者
は、上記課題を解決するため、ダブルインレット型のパ
ルス管冷凍機における流体の振幅中心の変位と位相差を
観察し、流体の変位と冷却効率との関係を分析、検証し
た。
【0020】具体的には、図1に示すような装置によっ
て、流体の振幅中心の変位を観察した。図1に示すダブ
ルインレット型パルス管冷凍機10は、パルス管4を透
明なアクリル材で作製したものであって、パルス管4の
内部に極めて軽い球体4aが挿入されている。なお、ダ
ブルインレット型パルス管冷凍機10は、図14あるい
は図15に示したようたものと同等の構成を有してい
る。
【0021】そして、この球体4aを高速度ビデオカメ
ラ20及び球体位置自動追尾解析装置30等の観察装置
を用いることにより、球体の振幅運動の中心位置の変
位、すなわち流体の振幅中心の変位を観察する。同時
に、蓄冷器2及びパルス管4に接続される配管及びバイ
パス流路に設けられた圧力センサP1〜P3により、蓄
冷器2及びパルス管4により構成される冷凍機の内部圧
力の変化を観察する。
【0022】このような観察結果より、圧縮機1による
流体の圧送・吸引動作に伴うバイパス流路での流体の変
位を把握することができ、図2(a)、(b)に示すよ
うに、冷凍機内部の圧力と、パルス管4,バッファタン
ク6及びバイパス流路との合流点における流体の流れと
の関係が判明した。すなわち、ダブルインレット型パル
ス管冷凍機10においては、圧縮機1のピストンの往復
運動による流体の圧縮、膨張の一周期中に、バイパス流
路を通過する流体がパルス管4側に流出入し、冷却に関
与する時間帯(冷凍機内部の圧力上昇行程前期t1及び
圧力下降行程前期t3)と、バイパス流路を通過する流
体がバッファタンク6側に流出入し、冷却に関与しない
時間帯(冷凍機内部の圧力上昇行程後期t2及び圧力下
降行程後期t4)が存在することを見出した。
【0023】したがって、バイパス流路を通過する流体
のうち、冷却に関与しない時間帯(t2、t4)の流体
の流れを遮断し、冷却に関与する時間帯(t1、t3)
にのみバイパス流路を連通させ、かつ、循環流の原因と
なるバイパス流路における流体の振幅中心の変位を打ち
消すように、圧縮機1による流体の圧送・吸引を行うこ
とにより冷却効率及び動作特性の安定性を向上させるこ
とができる。
【0024】本発明は、ダブルインレット型パルス管冷
凍機において、第1の流路及び第2の流路からなる流路
手段(バイパス流路)を設け、図3のタイミングチャー
トに示すように、流体制御手段(圧縮機)による圧送・
吸引動作に伴う、蓄冷器及びパルス管内(冷凍機内部と
総称する)の圧力が、下降行程の所定のタイミング(前
期:t3、t7)のとき、第1の流路を介してパルス管
の他端側へ流体を供給することにより、パルス管からバ
イパス流路を介して圧縮機方向へ流れる流体の振幅中心
の変位を相殺し、また、冷凍機内部の圧力が上昇行程の
所定のタイミング(前期:t1、t5)のとき、第2の
流路を介してパルス管の他端側から流体を吸引すること
により、圧縮機からバイパス流路を介してパルス管方向
へ流れる流体の振幅中心の変位を相殺することができ、
循環流を抑制又は防止することができる。
【0025】また、冷凍機内部の圧力が上昇行程の所定
のタイミング(後期:t2、t6)及び下降行程の所定
のタイミング(後期:t4、t8)のときには、図2
(b)に示したように、流体はバッファタンクに流出入
し、冷却に関与しない期間となるため、第1及び第2の
流路に圧縮機からの流体の圧送・吸引動作が伝搬しない
遮断状態とすることにより、流体の流れを抑制し、冷却
効率及び動作安定性の向上を図ることができる。
【0026】また、圧縮機に用いられるピストンに圧力
室及びと流路1,2と連通する連通路を設けることによ
り、圧縮機による流体の圧送・吸引のタイミングに同期
して、上記タイミングチャートに示した流体の制御を行
うことができるため、簡易に循環流を抑制し、冷却効率
を向上させたパルス管冷凍機を実現することができる。
【0027】また、流体制御手段として、ピストン対向
型のリニア圧縮機を用いることにより、シリンダ−ピス
トン間が無接触の状態で往復運動するため、極めて高い
耐久性を実現することができるとともに、往復運動に伴
う振動を極力抑制することができる。また、流体制御手
段として、単独(シングル)のリニア圧縮機を用いるこ
とにより、極めて高い耐久性を実現することができると
ともに、ピストン対向型に比較して、装置の小型化を図
ることができる。
【0028】また、流路1、2に流量制御手段を設ける
ことにより、流体の流れを調整することができるため、
循環流を良好に抑制することができる。特に、リニア圧
縮機のピストンに設けられた連通路の一部の流路径を所
定値に設定して、流量制御機能を併用させることによ
り、装置の小型化を図りつつ、循環流を良好に抑制する
ことができる。
【0029】また、ピストンに設けられる連通路の外周
側の開口部を、ピストン外周に沿って形成された溝部内
に設けることにより、連通路の開口部位置と、シリンダ
側壁に設けられた第1及び第2の流路と連通する開口部
の位置とを簡易に一致させることができるため、本発明
の構成を簡易に作製することができる。また、パルス管
冷凍機を冷却部を基点として略U字状に構成することに
より、装置を小型化することができるとともに、装置形
状を多様化させることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るパルス管冷凍
機について、実施例を示して説明する。 (第1の実施例)本発明に係るパルス管冷凍機の第1の
実施例について、図4を参照して説明する。なお、図1
5と同等の構成については、同一の符号を付して、その
説明を省略する。
【0031】図4に示すように、本実施例のダブルイン
レット型パルス管冷凍機10は、流体制御手段を構成す
るピストン対向型のリニア圧縮機1と、蓄冷器2と、パ
ルス管4と、冷却部3と、細管5と、バッファタンク6
と、流路手段を構成する第1の流路7a及び第2の流路
7bと、を有して構成されている。リニア圧縮機1は、
従来技術と同様に、円筒状の外装ケース内に2組の圧縮
ユニットが対向して配置され、外装ケースと一体的に設
けられたシリンダ1c内に、ピストン1d、1eが対向
して挿入されている。ピストン1d、1eを保持するシ
ャフトは、板バネ1fにより外装ケースに支持され、シ
ャフトと一体的に設けられたコイル1aがヨーク1bの
溝の中に設けられた永久磁石と対向するように遊挿、保
持されている。対向するピストン1d、1e間に形成さ
れる圧力室1gは、流体が充填され、蓄冷器3の他端側
に連通している。
【0032】そして、図5に示すように、ピストン1e
には、圧力室1g側とピストン1eの外周側とを連通す
る連通路1hが設けられ、かつ、外周側の開口部は、ピ
ストン1eの外周に沿って形成された溝部1i内に設け
られている。蓄冷器2は、内部に蓄冷材が充填され、こ
の蓄冷材内を流体が熱交換しながら通過することによ
り、一端側に形成される冷却部を所望の低温状態に冷却
する。
【0033】パルス管4は、一端側が冷却部3を介して
蓄冷器2に直列に接続され、かつ、蓄冷器2と連通され
て内部に流体が充填されている。細管5は、バッファタ
ンク6に流出入する流体の流量を所定値に制限する流路
径を有し、流量調整機能を有している。第1の流路7a
及び第2の流路7bは、各々一端側がリニア圧縮機1の
一方のピストン1e側のシリンダ1cに貫通し、かつ、
所定のタイミングで前述したピストン1eに設けられた
連通路1hの外周側の開口部(あるいは溝部1i)と一
致して連通するように形成されている。また、第1の流
路7a及び第2の流路7bの他端側は、パルス管4の他
端側(バッファタンク6側)に、接続されている。
【0034】ここで、第1の流路7a及び第2の流路7
bは、所定の流路径を有する細管により構成されてい
る。このようなパルス管冷凍機10において、リニア圧
縮機1のコイル1aに交流電流を流し、ピストン1d、
1eを所定の周期で往復動作させることにより、圧力室
1g内の流体を圧縮・膨張させて蓄冷器2の他端側から
所定の振幅を有する流体が圧送、吸引される。
【0035】そして、第1の流路7aは、図3のタイミ
ングチャートに示したように、リニア圧縮機1により生
じる流体の圧送・吸引に伴って、蓄冷器2及びパルス管
4内部の圧力変化が下降行程の前期となるタイミングt
3、t7において、ピストン1eに設けられた連通路1
hの外周側開口部の位置と一致して連通し、リニア圧縮
機1の圧力室1gの圧力に応じた流体が、連通路1h及
び第1の流路7aを介してパルス管4の他端側に供給さ
れる。
【0036】一方、第2の流路7bは、図3のタイミン
グチャートに示したように、蓄冷器2及びパルス管4内
部の圧力変化が上昇行程の前期となるタイミングt1、
t5において、ピストン1eに設けられた連通路1hの
外周側開口部の位置と一致して連通し、リニア圧縮機1
の圧力室1gの圧力に応じた流体が、連通路1h及び第
2の流路7bを介してパルス管4の他端側から吸引され
る。
【0037】また、図3のタイミングチャートに示した
ように、蓄冷器2及びパルス管4内部の圧力変化が上昇
行程の後期となるタイミングt2、t6及び下降行程の
後期となるタイミングt4、t8においては、ピストン
1eに設けられた連通路1hの外周側開口部の位置が、
第1の流路7a、第2の流路7bのいずれとも連通する
ことなく遮断され、流体の供給、吸引は行われない。
【0038】これにより、図1(b)に示したように、
タイミングt3(t7)において、パルス管4の他端側
から第1の流路7a方向に流れる流体の流量(第1の流
量)と、タイミングt1(t5)において、第2の流路
7b方向からパルス管4の他端側に流れる流体の流量
(第2の流量)とが等しくなるように第1の流路7a及
び第2の流路7bの抵抗を調整することにより、循環流
が抑制あるいは防止される。
【0039】また、タイミングt2(t6)、t4(t
8)において、バッファタンク6に流出入する流体が遮
断され、冷却に関与しない流体の流れがなくなるため、
冷却効率が向上する。さらに、圧縮機としてピストン対
向型のリニア圧縮機1を利用し、ピストン1d、1eを
対向させて同一周期で往復動作させているため、駆動時
の振動を抑制したパルス管冷凍機10を実現することが
できる。
【0040】ここで、連通路1hの外周側開口部が、ピ
ストン1eの外周に沿って形成された溝部の内部底面に
設けられているため、連通路1hの開口部位置と、シリ
ンダ側壁を貫通して設けられた第1及び第2の流路7
a、7bの位置とを、ピストン1eの回転方向を厳密に
考慮することなく簡易に一致させることができ、本実施
例の構成を容易に作製することができる。
【0041】(第2の実施例)本発明に係るパルス管冷
凍機の第2の実施例について、図6を参照して説明す
る。なお、上述した実施例と同等の構成については、同
一の符号を付して、その説明を省略する。図6に示すよ
うに、本実施例のダブルインレット型パルス管冷凍機1
0は、第1の流路7aの一端側がリニア圧縮機1の一方
のピストン1e側のシリンダ1cに貫通し、第2の流路
7bの一端側がリニア圧縮機1の他方のピストン1d側
のシリンダ1cに貫通した構成を有している。
【0042】また、ピストン1eは、図5に示したよう
に、圧力室1g側とピストン1eの外周側とを連通する
連通路1hを有し、ピストン1dも、ピストン1eと略
同等に、圧力室1g側とピストン1dの外周側とを連通
する連通路1jを有している。そして、第1の流路7a
は、所定のタイミングでピストン1eに設けられた連通
路1hの外周側の開口部と一致して連通するように形成
されている。また、第2の流路7bは、所定のタイミン
グでピストン1dに設けられた連通路1jの外周側の開
口部と一致して連通するように形成されている。
【0043】このようなパルス管冷凍機10において、
リニア圧縮機1のピストン1d、1eを所定の周期で往
復動作させることにより、所定の振幅を有する流体が圧
送、吸引される。そして、第1の流路7aは、図3のタ
イミングチャートに示したように、蓄冷器2及びパルス
管4内部の圧力変化が下降行程の前期となるタイミング
t3、t7において、ピストン1eに設けられた連通路
1hの外周側開口部の位置と一致して連通し、リニア圧
縮機1の圧力室1gの圧力に応じた流体が、連通路1h
及び第1の流路7aを介してパルス管4の他端側に供給
される。
【0044】一方、第2の流路7bは、図3のタイミン
グチャートに示したように、蓄冷器2及びパルス管4内
部の圧力変化が上昇行程の前期となるタイミングt1、
t5において、ピストン1dに設けられた連通路1jの
外周側開口部の位置と一致して連通し、リニア圧縮機1
の圧力室1gの圧力に応じた流体が、連通路1j及び第
2の流路7bを介してパルス管4の他端側から吸引され
る。
【0045】また、図3のタイミングチャートに示した
ように、蓄冷器2及びパルス管4内部の圧力変化が上昇
行程の後期となるタイミングt2、t6及び下降行程の
後期となるタイミングt4、t8においては、ピストン
1e、1dに設けられた各々の連通路1h、1jの外周
側開口部の位置が、第1の流路7a、第2の流路7bの
いずれとも連通することなく遮断され、流体の供給、吸
引は行われない。
【0046】これにより、第1の実施例と同様に、冷却
に関与するタイミングt3(t7)、t1(t5)では
各々第1の流路7a及び第2の流路7bを介して同一流
量の流体が圧送・吸引されることにより、循環流が抑制
又は防止される。また、冷却に関与しないタイミングt
2(t6)、t4(t8)では第1の流路7a及び第2
の流路7bが遮断され、バッファタンクへの無駄な流体
の流出入が阻止されるため、冷却効率が向上する。
【0047】(第3の実施例)本発明に係るパルス管冷
凍機の第3の実施例について、図7を参照して説明す
る。なお、上述した実施例と同等の構成については、同
一の符号を付して、その説明を省略する。図7に示すよ
うに、本実施例のダブルインレット型パルス管冷凍機1
0は、第1の流路7a及び第2の流路7bの一端側が、
各々リニア圧縮機1の一方のピストン1e側のシリンダ
1cに貫通し、第1の流路7a及び第2の流路7bの他
端側が、共通に単一の流量調整バルブ8に接続され、流
量調整バルブ8は、単一の流路7´を介してパルス管4
の他端側に接続されている。ここで、流量調整バルブ
は、流量制御手段を構成する。
【0048】また、ピストン1eは、第1の実施例と同
様に、圧力室1g側とピストン1eの外周側とを連通す
る連通路1hを有している。このようなパルス管冷凍機
10において、リニア圧縮機1により所定の振幅を有す
る流体が圧送、吸引され、第1の流路7aは、図3のタ
イミングチャートに示したように、蓄冷器2及びパルス
管4内部の圧力変化が下降行程の前期となるタイミング
t3、t7において、ピストン1eに設けられた連通路
1hの外周側開口部の位置と一致して連通し、リニア圧
縮機1の圧力室1gの圧力に応じた流体が、連通路1
h、第1の流路7a及び流路7´を介して、流量調整バ
ルブ8により設定された所定の流量でパルス管4の他端
側に供給される。
【0049】一方、第2の流路7bは、図3のタイミン
グチャートに示したように、蓄冷器2及びパルス管4内
部の圧力変化が上昇行程の前期となるタイミングt1、
t5において、ピストン1eに設けられた連通路1hの
外周側開口部の位置と一致して連通し、リニア圧縮機1
の圧力室1gの圧力に応じた流体が、連通路1h及び第
2の流路7b及び流路7´を介して、流量調整バルブ8
により設定される流量でパルス管4の他端側から吸引さ
れる。
【0050】また、図3のタイミングチャートに示した
ように、蓄冷器2及びパルス管4内部の圧力変化が上昇
行程の後期となるタイミングt2、t6及び下降行程の
後期となるタイミングt4、t8においては、ピストン
1eに設けられた連通路1hの外周側開口部の位置が、
第1の流路7a、第2の流路7bのいずれとも連通する
ことなく遮断され、流体の供給、吸引は行われない。
【0051】これにより、冷却に関与するタイミングで
は第1の流路7a、第2の流路7b及び流路7´を介し
て適切な圧送・吸引が実行され、冷却に関与しないタイ
ミングでは第1の流路7a及び第2の流路7bが遮断さ
れ、バッファタンクへの無駄な流体の流出入が阻止され
るため、冷却効率が向上する。(第4の実施例)本発明
に係るパルス管冷凍機の第4の実施例について、図8を
参照して説明する。なお、上述した実施例と同等の構成
については、同一の符号を付して、その説明を省略す
る。
【0052】図8に示すように、本実施例のダブルイン
レット型パルス管冷凍機10は、第1の流路7aの一端
側がリニア圧縮機1の一方のピストン1e側のシリンダ
1cに貫通し、かつ、第1の流路7a中に個別の流量調
整バルブ8aが接続されている。また、第2の流路7b
の一端側がリニア圧縮機1の他方のピストン1d側のシ
リンダ1cに貫通し、かつ、第2の流路7b中に個別の
流量調整バルブ8bが接続されている。
【0053】また、ピストン1eは、第2の実施例と同
様に、圧力室1g側とピストン1eの外周側とを連通す
る連通路1hを有し、ピストン1dも、ピストン1eと
略同等に、圧力室1g側とピストン1dの外周側とを連
通する連通路1jを有している。このようなパルス管冷
凍機10において、リニア圧縮機1により所定の振幅を
有する流体が圧送、吸引され、第1の流路7aは、図3
のタイミングチャートに示したように、蓄冷器2及びパ
ルス管4内部の圧力変化が下降行程の前期となるタイミ
ングt3、t7において、ピストン1eに設けられた連
通路1hの外周側開口部の位置と一致して連通し、リニ
ア圧縮機1の圧力室1gの圧力に応じた流体が、連通路
1h、第1の流路7aを介して、流量調整バルブ8aに
より設定された所定の流量でパルス管4の他端側に供給
される。
【0054】一方、第2の流路7bは、図3のタイミン
グチャートに示したように、蓄冷器2及びパルス管4内
部の圧力変化が上昇行程の前期となるタイミングt1、
t5において、ピストン1dに設けられた連通路1jの
外周側開口部の位置と一致して連通し、リニア圧縮機1
の圧力室1gの圧力に応じた流体が、連通路1j及び第
2の流路7bを介して、流量調整バルブ8bにより設定
される流量でパルス管4の他端側から吸引される。
【0055】また、図3のタイミングチャートに示した
ように、蓄冷器2及びパルス管4内部の圧力変化が上昇
行程の後期となるタイミングt2、t6及び下降行程の
後期となるタイミングt4、t8においては、ピストン
1e、1dに設けられた各々の連通路1h、1jの外周
側開口部の位置が、第1の流路7a、第2の流路7bの
いずれとも連通することなく遮断され、流体の供給、吸
引は行われない。
【0056】これにより、冷却に関与するタイミングt
3(t7)、t1(t5)では第1の流路7a及び第2
の流路7bを介して圧送・吸引される流体を所定の流量
に微妙に調整することができるため、第1の流路7a及
び第2の流路7bを介して同一流量の流体が圧送・吸引
され、循環流が抑制又は防止される。また、冷却に関与
しないタイミングt2(t6)、t4(t8)では第1
の流路7a及び第2の流路7bが遮断され、バッファタ
ンクへの無駄な流体の流出入が阻止されるため、冷却効
率が向上する。なお、第3及び第4の実施例において流
量制御手段として示した流量調整バルブ8、8a、8b
に代えて、図9(a)、(b)に示すように、ピストン
1e、1dに設けられた連通路1h、1jに所定の流路
径を有する流量調整部8c、8dを設け、所定の流量を
設定する構成であっても良い。ここで、図9(a)に示
した流量調整部8cは、連通路1h、1jの穴加工時に
所定の流量となるように流路径を調整するものであり、
図9(b)に示した流量調整部8dは、連通路1h、1
jの穴加工後、所定の流量の流路径を有する別部品を連
通路1h、1j内に挿入するものである。
【0057】(第5の実施例)本発明に係るパルス管冷
凍機の第5の実施例について、図10を参照して説明す
る。なお、上述した実施例と同等の構成については、同
一の符号を付して、その説明を省略する。図10に示す
ように、本実施例のダブルインレット型パルス管冷凍機
10は、蓄冷器2及びパルス管4が、冷却部3を基点と
して並列に接続され、かつ、冷却部3を介して連通さ
れ、内部に流体が充填されている。
【0058】また、第1の流路7aの一端側は、リニア
圧縮機1の一方のピストン1e側のシリンダ1cに貫通
し、第2の流路7bの一端側がリニア圧縮機1の他方の
ピストン1d側のシリンダ1cに貫通した構成を有して
いる。ピストン1eは、図5に示したように、圧力室1
g側とピストン1eの外周側とを連通する連通路1hを
有し、ピストン1dも、ピストン1eと略同等に、圧力
室1g側とピストン1dの外周側とを連通する連通路1
jを有している。
【0059】そして、第1の流路7aは、所定のタイミ
ングでピストン1eに設けられた連通路1hの外周側の
開口部と一致して連通するように形成され、第2の流路
7bは、所定のタイミングでピストン1dに設けられた
連通路1jの外周側の開口部と一致して連通するように
形成されている。このようなパルス管冷凍機10におい
て、リニア圧縮機1のピストン1d、1eを所定の周期
で往復動作させることにより、所定の振幅を有する流体
が圧送、吸引される。
【0060】そして、第1の流路7aは、図3のタイミ
ングチャートに示したように、蓄冷器2及びパルス管4
内部の圧力変化が下降行程の前期となるタイミングt
3、t7において、ピストン1eに設けられた連通路1
hの外周側開口部の位置と一致して連通し、リニア圧縮
機1の圧力室1gの圧力に応じた流体が、連通路1h及
び第1の流路7aを介してパルス管4の他端側に供給さ
れる。
【0061】一方、第2の流路7bは、図3のタイミン
グチャートに示したように、蓄冷器2及びパルス管4内
部の圧力変化が上昇行程の前期となるタイミングt1、
t5において、ピストン1dに設けられた連通路1jの
外周側開口部の位置と一致して連通し、リニア圧縮機1
の圧力室1gの圧力に応じた流体が、連通路1j及び第
2の流路7bを介してパルス管4の他端側から吸引され
る。
【0062】また、図3のタイミングチャートに示した
ように、蓄冷器2及びパルス管4内部の圧力変化が上昇
行程の後期となるタイミングt2、t6及び下降行程の
後期となるタイミングt4、t8においては、ピストン
1e、1dに設けられた各々の連通路1h、1jの外周
側開口部の位置が、第1の流路7a、第2の流路7bの
いずれとも連通することなく遮断され、流体の供給、吸
引は行われない。
【0063】これにより、上述した実施例と同様に、冷
却に関与するタイミングt3(t7)、t1(t5)で
は第1の流路7a及び第2の流路7bを介して同一流量
の流体が圧送・吸引されることにより、循環流が抑制又
は防止され、冷却に関与しないタイミングt2(t
6)、t4(t8)では無駄な流体の流れが阻止される
ため、冷却効率が向上するとともに、蓄冷器2、冷却部
3及びパルス管4が、U字型を有しているため、冷凍機
を小型化することができる。
【0064】(第6の実施例)本発明に係るパルス管冷
凍機の第6の実施例について、図11を参照して説明す
る。なお、上述した実施例と同等の構成については、同
一の符号を付して、その説明を省略する。図11に示す
ように、本実施例のダブルインレット型パルス管冷凍機
10は、流体制御手段を構成する単一のピストンを有す
るリニア圧縮機1と、蓄冷器2と、パルス管4と、冷却
部3と、細管5と、バッファタンク6と、流路手段を構
成する第1の流路7a及び第2の流路7bと、を有して
構成されている。
【0065】リニア圧縮機1は、単一の圧縮ユニットに
設けられたシリンダ1c内にピストン1dが挿入されて
いる。シリンダ1cとピストン1d間に形成される圧力
室1gは、流体が充填され、蓄冷器3の他端側に連通し
ている。そして、図12に示すように、ピストン1dに
は、圧力室1g側とピストン1dの外周側とを連通する
T字状の連通路1kが設けられ、かつ、外周側の2の開
口部は、ピストン1dの外周に沿って形成された溝部1
i内に設けられている。
【0066】第1の流路7a及び第2の流路7bは、各
々一端側がシリンダ1cに貫通し、かつ、所定のタイミ
ングで前述したピストン1dに設けられた連通路1kの
外周側の開口部と一致して連通するように形成されてい
る。ここで、第1の流路7a及び第2の流路7bは、所
定の流路径を有する細管により構成されている。
【0067】このようなパルス管冷凍機10において、
リニア圧縮機1のピストン1dを所定の交流周期で往復
動作させることにより、所定の振幅を有する流体が圧
送、吸引される。そして、第1の流路7aは、図3のタ
イミングチャートに示したように、蓄冷器2及びパルス
管4内部の圧力変化が下降行程の前期となるタイミング
t3、t7において、ピストン1dに設けられた連通路
1kの外周側開口部の位置と一致して連通し、リニア圧
縮機1の圧力室1gの圧力に応じた流体が、連通路1k
及び第1の流路7aを介してパルス管4の他端側に供給
される。
【0068】一方、第2の流路7bは、図3のタイミン
グチャートに示したように、蓄冷器2及びパルス管4内
部の圧力変化が上昇行程の前期となるタイミングt1、
t5において、ピストン1dに設けられた連通路1kの
外周側開口部の位置と一致して連通し、リニア圧縮機1
の圧力室1gの圧力に応じた流体が、連通路1k及び第
2の流路7bを介してパルス管4の他端側から吸引され
る。
【0069】また、図3のタイミングチャートに示した
ように、蓄冷器2及びパルス管4内部の圧力変化が上昇
行程の後期となるタイミングt2、t6及び下降行程の
後期となるタイミングt4、t8においては、ピストン
1dに設けられた連通路1kの外周側開口部の位置が、
第1の流路7a、第2の流路7bのいずれとも連通する
ことなく遮断され、流体の供給、吸引は行われない。
【0070】これにより、上述した実施例と同様に、冷
却に関与するタイミングt3(t7)、t1(t5)で
は第1の流路7a及び第2の流路7bを介して同一流量
の流体が圧送・吸引されることにより、循環流が抑制又
は防止され、冷却に関与しないタイミングt2(t
6)、t4(t8)ではバッファタンクへの無駄な流体
の流出入が阻止されるため、冷却効率が向上するととも
に、リニア圧縮機1が単一のピストン1dのみを有する
シングルピストン型であるため、上述した実施例に比較
して、冷凍機を小型化することができる。
【0071】なお、本実施例においては、ピストン1d
に形成される連通路1kとして、ピストン1dを直径方
向に貫通する穴と、これに連結し圧力室1g側へ貫通す
る穴とによるT字型のものを示したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、ピストン1dの外周に沿って
溝部1iが形成された構成で有れば、図5に示したよう
に、L字型に貫通するものであっても良いことはいうま
でもない。
【0072】(第7の実施例)本発明に係るパルス管冷
凍機の第7の実施例について、図13を参照して説明す
る。なお、上述した実施例と同等の構成については、同
一の符号を付して、その説明を省略する。図13に示す
ように、本実施例のダブルインレット型パルス管冷凍機
10は、図10に示したように、蓄冷器2及びパルス管
4が、冷却部3を基点として並列に接続されたU字型を
有している。
【0073】ピストン1dは、図12に示したように、
圧力室1g側とピストン1dの外周側とを連通するT字
状の連通路1kを有している。第1の流路7a及び第2
の流路7bは、各々一端側がシリンダ1cに貫通し、か
つ、所定のタイミングで前述したピストン1dに設けら
れた連通路1kの外周側の開口部と一致して連通するよ
うに形成されている。
【0074】このようなパルス管冷凍機10において、
リニア圧縮機1のピストン1dを所定の交流周期で往復
動作させることにより、所定の振幅を有する流体が圧
送、吸引される。そして、第1の流路7aは、図3のタ
イミングチャートに示したように、蓄冷器2及びパルス
管4内部の圧力変化が下降行程の前期となるタイミング
t3、t7において、ピストン1dに設けられた連通路
1kの外周側開口部の位置と一致して連通し、リニア圧
縮機1の圧力室1gの圧力に応じた流体が、連通路1k
及び第1の流路7aを介してパルス管4の他端側に供給
される。
【0075】一方、第2の流路7bは、図3のタイミン
グチャートに示したように、蓄冷器2及びパルス管4内
部の圧力変化が上昇行程の前期となるタイミングt1、
t5において、ピストン1dに設けられた連通路1kの
外周側開口部の位置と一致して連通し、リニア圧縮機1
の圧力室1gの圧力に応じた流体が、連通路1k及び第
2の流路7bを介してパルス管4の他端側から吸引され
る。
【0076】また、図3のタイミングチャートに示した
ように、蓄冷器2及びパルス管4内部の圧力変化が上昇
行程の後期となるタイミングt2、t6及び下降行程の
後期となるタイミングt4、t8においては、ピストン
1dに設けられた連通路1kの外周側開口部の位置が、
第1の流路7a、第2の流路7bのいずれとも連通する
ことなく遮断され、流体の供給、吸引は行われない。
【0077】これにより、上述した実施例と同様に、冷
却に関与するタイミングt3(t7)、t1(t5)で
は第1の流路7a及び第2の流路7bを介して同一流量
の流体が圧送・吸引されることにより、循環流が抑制又
は防止され、冷却に関与しないタイミングt2(t
6)、t4(t8)ではバッファタンクへの無駄な流体
の流出入が阻止されるため、冷却効率が向上するととも
に、リニア圧縮機1が単一のピストン1dのみを有する
シングルピストン型であり、かつ、蓄冷器2、冷却部3
及びパルス管4が、U字型を有しているため、上述した
実施例に比較して、冷凍機をさらに小型化することがで
きる。
【0078】
【発明の効果】本発明に係るパルス管冷凍機によれば、
第1の流路及び第2の流路からなる流路手段を設け、流
体制御手段による圧送・吸引動作に伴う、蓄冷器及びパ
ルス管内(冷凍機内部)の圧力が、下降行程の所定のタ
イミング(前期:t3、t7)のとき、第1の流路を介
してパルス管の他端側へ流体を供給することにより、パ
ルス管からバイパス流路を介して圧縮機方向へ流れる流
体の振幅中心の変位を相殺し、また、冷凍機内部の圧力
が上昇行程の所定のタイミング(前期:t1、t5)の
とき、第2の流路を介してパルス管の他端側から流体を
吸引することにより、圧縮機からバイパス流路を介して
パルス管方向へ流れる流体の振幅中心の変位を相殺する
ことができるため、循環流を抑制することができる。
【0079】また、冷凍機内部の圧力が上昇行程の所定
のタイミング(後期:t2、t6)及び下降行程の所定
のタイミング(後期:t4、t8)のときには、第1及
び第2の流路に圧縮機からの流体の圧送・吸引動作が伝
搬しない遮断状態とすることにより、流体の流れを抑制
し、冷却効率及び動作安定性の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】パルス管冷凍機における流体変位と位相差の計
測装置を示す概略構成図である。
【図2】ダブルインレット用流量調整バルブを通過する
流体の変位の方向と冷凍機内部の圧力との関係を示す図
である。
【図3】本発明に係るパルス管冷凍機の制御方法の基本
原理を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明に係るパルス管冷凍機の第1の実施例を
示す概略構成図である。
【図5】本実施例のパルス管冷凍機に適用されるピスト
ンの形状を示す斜視図である。
【図6】本発明に係るパルス管冷凍機の第2の実施例を
示す概略構成図である。
【図7】本発明に係るパルス管冷凍機の第3の実施例を
示す概略構成図である。
【図8】本発明に係るパルス管冷凍機の第4の実施例を
示す概略構成図である。
【図9】本実施例のパルス管冷凍機に適用されるピスト
ンの形状を示す断面図である。
【図10】本発明に係るパルス管冷凍機の第5の実施例
を示す概略構成図である。
【図11】本発明に係るパルス管冷凍機の第6の実施例
を示す概略構成図である。
【図12】本実施例のパルス管冷凍機に適用されるピス
トンの形状を示す斜視図である。
【図13】本発明に係るパルス管冷凍機の第7の実施例
を示す概略構成図である。
【図14】従来技術に係るパルス管冷凍機の一例を示す
概略構成図である。
【図15】従来技術に係るパルス管冷凍機の他の例を示
す概略構成図である。
【符号の説明】
1 リニア圧縮機(流体制御手段) 1a コイル 1b ヨーク 1c シリンダ 1d、1e ピストン 1f 弾性部材 1g 圧力室 1h、1j、1k 連通路 1i 外周溝(溝部) 2 蓄冷器 3 冷却部 4 パルス管 5 流量制御部 6 バッファタンク 7 ダブルインレットパイプ 7´ 細管(キャピラリ) 7a 第1の流路(流路手段) 7b 第2の流路(流路手段) 8 流量調整バルブ(流量制御手段) 10 パルス管冷凍機 10a、10b ダブルインレット型パルス管冷凍機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25B 9/00 311

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に流体が収納され、該流体との間で熱
    交換を行う蓄冷器と、 前記蓄冷器の一方の端部に形成され、被冷却体を冷却す
    る冷却部と、 前記冷却部に一端側が隣接するとともに、前記蓄冷器内
    の空間に連通して前記流体が収納されたパルス管と、 前記蓄冷器の他端側から前記流体の圧送及び吸引を所定
    の周期で繰り返すことにより、前記蓄冷器内の前記流体
    に圧力及び変位を与える流体制御手段と、 前記パルス管の他端側と前記流体制御手段とを連通する
    流路手段と、 前記パルス管の他端側に設けられ、前記パルス管内から
    の変位した前記流体を蓄えるバッファタンクと、を備
    え、 前記流路手段は、略同等に構成された第1の流路及び第
    2の流路を有し、前記流体制御手段による前記圧送及び
    吸引に伴う、前記蓄冷器及び前記パルス管内の圧力が下
    降行程の所定のタイミングのとき、前記第1の流路を介
    して前記パルス管の他端側へ第1の流量の前記流体を供
    給し、前記蓄冷器及び前記パルス管内の圧力が上昇行程
    の所定のタイミングのとき、前記第2の流路を介して前
    記パルス管の他端側から第2の流量の前記流体を吸引す
    ることを特徴とするパルス管冷凍機。
  2. 【請求項2】前記流体制御手段が、同一のシリンダ内に
    一対のピストンが対向して配置され、該一対のピストン
    が同一周期で相反する位相で動作することにより、前記
    一対のピストン間に形成される圧力室に収納された前記
    流体を所定の周期で圧縮及び膨張させるピストン対向型
    の圧縮機であって、 前記一対のピストンのいずれか一方の外周から前記圧力
    室に連通する連通路と、 前記シリンダの側壁に前記第1の流路に連通する第1の
    開口部と、 前記シリンダの側壁に前記第2の流路に連通する第2の
    開口部と、を有し、 前記蓄冷器及び前記パルス管内の圧力が下降行程の所定
    のタイミングのとき、前記ピストンの外周に設けられた
    前記連通路の一方の開口部と前記第1の開口部の位置が
    一致して、前記第1の流路を介して前記パルス管の他端
    側へ前記流体を供給し、前記蓄冷器及び前記パルス管内
    の圧力が上昇行程の所定のタイミングのとき、前記ピス
    トンの外周に設けられた前記連通路の一方の開口部と前
    記第2の開口部の位置が一致して、前記第2の流路を介
    して前記パルス管の他端側から前記流体を吸引すること
    を特徴とする請求項1記載のパルス管冷凍機。
  3. 【請求項3】前記流体制御手段が、同一のシリンダ内に
    一対の第1のピストン及び第2のピストンが対向して配
    置され、該一対のピストンが同一周期で相反する位相で
    動作することにより、前記一対のピストン間に形成され
    る圧力室に収納された前記流体を所定の周期で圧縮及び
    膨張させるピストン対向型の圧縮機であって、 前記第1のピストンの外周から前記圧力室に連通する第
    1の連通路と、 前記第2のピストンの外周から前記圧力室に連通する第
    2の連通路と、 前記シリンダの側壁に前記第1の流路に連通する第1の
    開口部と、 前記シリンダの側壁に前記第2の流路に連通する第2の
    開口部と、を有し、 前記蓄冷器及び前記パルス管内の圧力が下降行程の所定
    のタイミングのとき、前記第1のピストンの外周に設け
    られた前記第1の連通路の一方の開口部と前記第1の開
    口部の位置が一致して、前記第1の流路を介して前記パ
    ルス管の他端側へ前記流体を供給し、前記蓄冷器及び前
    記パルス管内の圧力が上昇行程の所定のタイミングのと
    き、前記第2のピストンの外周に設けられた前記第2の
    連通路の一方の開口部と前記第2の開口部の位置が一致
    して、前記第2の流路を介して前記パルス管の他端側か
    ら前記流体を吸引することを特徴とする請求項1記載の
    パルス管冷凍機。
  4. 【請求項4】前記流体制御手段が、シリンダ内に配置さ
    れたピストンが所定の周期で動作することにより、前記
    シリンダ内に形成される圧力室に収納された前記流体を
    所定の周期で圧縮及び膨張させるピストン型の圧縮機で
    あって、 前記ピストンの外周から前記圧力室に連通する連通路
    と、 前記シリンダの側壁に前記第1の流路に連通する第1の
    開口部と、 前記シリンダの側壁に前記第2の流路に連通する第2の
    開口部と、を有し、 前記蓄冷器及び前記パルス管内の圧力が下降行程の所定
    のタイミングのとき、前記ピストンの外周に設けられた
    前記連通路の一方の開口部と前記第1の開口部の位置が
    一致して、前記第1の流路を介して前記パルス管の他端
    側へ前記流体を供給し、前記蓄冷器及び前記パルス管内
    の圧力が上昇行程の所定のタイミングのとき、前記ピス
    トンの外周に設けられた前記連通路の一方の開口部と前
    記第2の開口部の位置が一致して、前記第2の流路を介
    して前記パルス管の他端側から前記流体を吸引すること
    を特徴とする請求項1記載のパルス管冷凍機。
  5. 【請求項5】前記第1の流路は、前記第1の流量を実現
    する第1の流路径を有し、前記第2の流路は前記第2の
    流量を実現する第2の流路径を有することを特徴とする
    請求項1、2、3又は4記載のパルス管冷凍機。
  6. 【請求項6】前記流路手段は、前記第1の流路及び前記
    第2の流路に共通の流量制御手段を有し、 前記第1の流路及び前記第2の流路を流れる前記流体の
    流量を任意に制御したことを特徴とする請求項1、2、
    3又は4記載のパルス管冷凍機。
  7. 【請求項7】前記流路手段は、前記第1の流路及び前記
    第2の流路に個別の流量制御手段を有し、 前記第1の流路及び前記第2の流路を流れる前記流体の
    流量を個別かつ任意に制御したことを特徴とする請求項
    1、2、3又は4記載のパルス管冷凍機。
  8. 【請求項8】前記圧縮機は、前記ピストンに設けられた
    前記連通路内に流量制御手段を有し、 前記第1の流路及び前記第2の流路を流れる前記流体の
    流量を任意に制御したことを特徴とする請求項2、3又
    は4記載のパルス管冷凍機。
  9. 【請求項9】前記蓄冷器及び前記パルス管は、各々の一
    端側に形成された前記冷却部から、同方向に略平行に延
    在して構成されていることを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6、7又は8記載のパルス管冷凍機。
  10. 【請求項10】前記ピストンは、前記外周に設けられた
    前記連通路の一方の開口部の位置に、前記外周に沿って
    延在する溝部を有することを特徴とする請求項2、3、
    4、5、6、7、8又は9記載のパルス管冷凍機。
  11. 【請求項11】前記圧縮機は、リニア圧縮機であること
    を特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8、9又
    は10記載のパルス管冷凍機。
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