JPH10267185A - 管状体内蔵式弁装置 - Google Patents

管状体内蔵式弁装置

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JPH10267185A
JPH10267185A JP7191997A JP7191997A JPH10267185A JP H10267185 A JPH10267185 A JP H10267185A JP 7191997 A JP7191997 A JP 7191997A JP 7191997 A JP7191997 A JP 7191997A JP H10267185 A JPH10267185 A JP H10267185A
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JP
Japan
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tubular body
valve
valve seat
peripheral surface
built
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Application number
JP7191997A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Kawasaki
実 川崎
Noriaki Imaeda
教招 今枝
Chiaki Yuzuriha
千秋 杠
Hiroshi Miyake
普 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】金属製または樹脂製の管状体内に取り付けるこ
とができる管状体内蔵式弁装置を提供する。 【解決手段】内周面に環状凹部2が周設された管状体3
と、全体として筒状を呈する弁座体6および吹流し状弁
体8を有し上記管状体3内に挿入される逆止弁本体1と
を備え、上記弁座体6の外周部に、管状体3内に挿入さ
れた状態で外向き付勢される突出部4が設けられ、この
突出部4を上記環状凹部2に嵌入させることにより、逆
止弁本体1を管状体3の内部に取り付けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管状体の内部に取
り付けられる管状体内蔵式弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ガソリンエンジン等が搭載さ
れる自動車等のフューエルラインとして、図14に示す
ものが採用されている。このフューエルラインは、フュ
ーエルタンク(燃料タンク)31に貯蔵されるガソリン
等の液体燃料30をフューエルポンプ32によりフィー
ドライン33に送り出し、フューエルダンパ(インジェ
クタ〔図示せず〕で発生する脈動圧を吸収する)35,
デリバリーパイプ36,プレッシャレギュレータ(フィ
ードライン33の燃圧を一定に保つ)37を通したの
ち、リターンパイプ38によりフューエルタンク31に
戻されるようになっている。このようなフューエルライ
ンでは、インジェクタから噴射されて消費される液体燃
料30の量は、フューエルポンプ32により送り出され
る量の10%程度であり、残りの90%程度はリターン
パイプ38からフューエルタンク31内に戻される。図
において、34は液体燃料30の水分,塵芥等を除去す
るフューエルフィルタであり、39はフューエルタンク
31内の圧力調整を行うバキュームカットバルブであ
る。また、40はフューエルタンク31内の気化燃料の
排出ラインである。
【0003】そして、最も一般的に用いられるフューエ
ルタンク31として、鞍型のフューエルタンクがある。
この鞍型フューエルタンク31aは、図15に示すよう
に、底部が左右に分かれており、ドライブシャフト41
に跨がるように配設されている。この鞍型フューエルタ
ンク31aでは、一方のタンク底部31bに残る液体燃
料30を他方のタンク底部31cに送り、タンク内の液
体燃料30の全量をフィードライン33から送りだせる
ようにする必要がある。このため、一方のタンク底部3
1bの液体燃料30を吸上パイプ43で吸い上げて他方
のタンク底部31cに送る目的で、リターンパイプ38
の先端部に、ジェットポンプ42を取り付けることが行
われる。したがって、リターンパイプ38のフューエル
タンク31内に突出する先端部には、液体燃料30の逆
流を防止するための弁等を設けることができなかったの
が実情である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のフューエル
ラインでは、自動車が走行中に転倒等した場合に、リタ
ーンパイプ38から液体燃料30が逆流し、転倒時の衝
撃でリターンパイプ38に亀裂等が生じると、フューエ
ルタンク31内の液体燃料30が上記亀裂から漏れ出
し、引火して火災が発生するおそれがある等の危険があ
った。そこで、このような危険を防止するため、リター
ンパイプ38等の金属製パイプの内部に内蔵することが
できる逆止弁の開発が望まれていた。
【0005】そして、内蔵型の逆止弁として、実公昭5
7−19491号に示すホース内蔵型逆止弁が提案され
ている。このものは、図16に示すように、筒状の逆止
弁本体45の外周に、湾曲状に突出した環状の突出部4
6が形成され、上記逆止弁本体45をホース47内に圧
入することにより、上記環状の突出部46がホース47
を弾性変形させて押し広げ、ホース47の収縮力によっ
て逆止弁本体45がホース47内の所定位置に着座する
ようになっている。
【0006】しかしながら、上記ホース内蔵型逆止弁
は、環状の突出部46がホース47を弾性変形させて押
し広げ、ホース47の収縮力を利用して逆止弁本体45
をホース47内の所定位置に着座させる。すなわち、逆
止弁本体45を挿入するパイプとしては、ゴムホースの
ような弾性収縮しうるものに限定される。したがって、
リターンパイプ38のような金属製パイプには適用する
ことができない。しかも、ホース47は突出部46で押
し広げられるため、長期間使用すると、ホース47の押
し広げられた部分が劣化し、ひびが入って液体燃料等が
漏れだす危険もある。また、上記逆止弁本体45は、ホ
ース47の収縮力だけで止まっているため、ホース47
の内径寸法が少し大きかったり、突出部46の外径寸法
が少し小さかったりすると、確実に固定されず、容易に
位置ずれしてしまう。そして、高圧流体においては、流
体の圧力でホース47が拡径してしまうため、特にその
傾向が強く、逆止弁本体45を適正位置に着座させられ
ず、ほとんど使用できないという問題もあった。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、金属製または樹脂製の管状体内に取り付けるこ
とができる管状体内蔵式弁装置の提供をその目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の管状体内蔵式弁装置は、内周面に環状凹部
が周設された管状体と、全体として筒状を呈する弁座体
および弁体を有し上記管状体内に挿入される弁とを備
え、上記弁座体の外周部に、管状体内に挿入された状態
で外向き付勢される突出部が設けられ、この突出部を上
記環状凹部に嵌入させることにより、弁を管状体の内部
に取り付けるようにしたことを要旨とする。
【0009】すなわち、本発明の管状体内蔵式弁装置
は、内周面に環状凹部が周設された管状体と、全体とし
て筒状を呈する弁座体および弁体を有し上記管状体内に
挿入される弁とを備えている。そして、上記弁座体の外
周部に、管状体内に挿入された状態で外向き付勢される
突出部が設けられ、この突出部を上記環状凹部に嵌入さ
せることにより、弁を管状体の内部に取り付けるように
しているため、弾性伸縮しうるゴムホースに限らず、金
属製パイプや樹脂製パイプであっても弁を内蔵すること
ができる。したがって、長期間使用しても、従来のよう
にホースにひびが入って液体燃料等が漏れ出すような危
険がない。また、管状体の環状凹部に、弁座体の突出部
を嵌入させて取り付けることから、弁は、管状体内部に
確実に固定され、容易に位置ずれするようなこともな
い。そして、高圧流体で使用しても、弁がずれたり移動
したりせず、問題なく使用できる。
【0010】本発明において、弁座体の周壁に、軸方向
に延びる複数のスリットが並列状に形成され、これらス
リットに挟まれた部分が弾性片に形成され、この弾性片
の外側面に突出部が形成されている場合には、弁座体自
体に簡単な加工を施すだけで管状体内に挿入された状態
で外向き付勢される突出部を設けることができる。した
がって、構造が簡単で部品点数も少なく、部品管理が容
易になる等コスト面の利点が大きい。
【0011】また、本発明において、弁座体の外周面に
環状溝部が形成されるとともに、全体として環状を呈す
る弾性部材を有し、この弾性部材が、弁座体の外周面よ
り外径部がはみ出した状態で上記環状溝部に嵌合され、
この弾性部材の弁座体の外周面よりもはみ出した部分が
突出部になっている場合には、弁座体への加工が少なく
てすみ、弁座体の強度が確保されるという利点がある。
【0012】また、本発明において、弁座体の外周面
に、管状体内に挿入された状態で管状体の内周面に圧接
する圧接部が周設されることにより、弁座体の外周面と
管状体内周面との間をシールするようにした場合には、
弁座体自体がシール部材として作用し、Oリング等のシ
ール部材を使用する必要がなくなる。このため、部品点
数が少なくてすみ、部品管理が容易になる等コスト面の
利点が大きい。
【0013】また、本発明において、管状体がバルジ加
工された金属パイプまたは樹脂パイプであり、上記バル
ジ加工部の内周面に環状凹部が形成されたものである場
合には、内周面に環状凹部が形成された管状体を、簡単
な加工で低コストに得ることができる。
【0014】また、本発明において、弁体が略筒状に形
成されるとともに、弁座体の下流側端部に同軸状に取り
付けられ、この弁体が、上記管状体内の流体が逆流した
ときの圧力で折り畳まれて管状体内の通路が塞がれるよ
うに構成されている場合には、通常は、管状体内の流体
が上流側から下流側に向かって流れるが、流体が逆流し
ようとすると、その圧力で弁体が折り畳まれて管状体内
部の通路が塞がれることにより、逆流が防止され、逆止
弁として有効に作用する。さらに、弁座体,弁体ともに
略筒状であることから、通常時流体は、上記略筒状の弁
座体および弁体の中を流れるため、流れに対する抵抗が
極めて少ない。
【0015】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0016】図1は、本発明の実施の形態を示す弁装置
である。この装置は、内周面に環状凹部2が周設された
管状体3と、全体として筒状を呈する弁座体6と吹流し
状弁体8を有し上記管状体3内に挿入される逆止弁本体
1とを備えている。そして、上記弁座体6には、その外
周部に、管状体3内に挿入された状態で外向き付勢され
る突出部4が設けられ、この突出部4を上記環状凹部2
に嵌入させることにより、逆止弁本体1が管状体3の内
部に取り付けられるようになっている。
【0017】より詳しく説明すると、上記逆止弁本体1
は、図2〜図5に示すように、合成樹脂製で全体として
筒状を呈する弁座体6と、この弁座体6の下端部(管状
体3内に挿入された状態で下流側に位置する)に固定リ
ング7で同軸状に取り付けられる筒状の吹流し状弁体8
とから構成されている。
【0018】上記弁座体6には、その周壁に、上端縁か
ら下端に向かって軸方向に所定距離延びる4本のスリッ
ト9が並列状に形成され、これら4本のスリット9に挟
まれた部分が、それぞれ内側に向かって弾性変形しうる
弾性片10に形成されている。そして、これら弾性片1
0の遊端部の外側面に、頂部が周方向に延びる山形の突
出部4が形成されている。また、弁座体6の外周面の下
端寄り部には、管状体3の内部に挿入された状態で、管
状体3の内周面に圧接するシール部(圧接部)11が周
設されている。このシール部11は、下向きに広がった
スカート状であり、先端部ほど厚みが薄くなっている。
【0019】さらに、上記弁座体6の後端開口部には、
筒中心部から放射状に延びる3本の障壁棒12が設けら
れている。また、上記弁座体6の後端外周部には、細径
部13が形成され、この細径部13に吹流し状弁体8が
取り付けられるようになっている。
【0020】上記吹流し状弁体8は、薄いフィルム状の
軟質樹脂であり、ガソリン等の液体燃料に浸漬されても
容易に劣化しない耐油性,耐ガソリン性を有するととも
に、液体燃料が流れるときの圧力等の小さな力で容易に
変形して折り畳まれる柔らかさを有している。そして、
この吹流し状弁体8の一端部が、上記弁座体6の後端の
細径部13に被せられるとともに、その状態で、上記細
径部13に固定リング7が外嵌されることにより、吹流
し状弁体8が細径部13と固定リング7の間に挟み込ま
れて弁座体6に取り付けられるようになっている。
【0021】一方、上記管状体3は、金属パイプまたは
樹脂パイプの途中の一部がバルジ加工またはスプール加
工(以下、単に「バルジ加工」という)されたリターン
パイプである。そして、上記バルジ加工で外側に膨らん
だバルジ加工部14の内側が環状凹部2が形成されてい
る(図1参照)。
【0022】上記逆止弁本体1を管状体3に取り付ける
場合には、つぎのようにして行われる。まず、逆止弁本
体1の上端部(弁座体6の弾性片10が設けられた側)
を管状体3の開口に位置決めする。ついで、逆止弁本体
1を管状体3の開口から押し込むようにして挿入する。
このとき、弁座体6の上端外周に形成された突出部4が
管状体3の内周面に押圧され、弾性片10が内側に向か
って弾性変形することにより、上記突出部4が外向き付
勢される。また、上記突出部4が、頂部が周方向に延び
る山形に形成されていることから、挿入時の抵抗が少な
い。さらに逆止弁本体1を押し込むと、シール部11が
管状体3の内周面に押圧されて変形しながら圧接する。
このとき、上記シール部11がスカート状で先端部ほど
薄くなっているため、抵抗が少なく挿入が容易である。
そして、シール部11が管状体3内周面に圧接すること
により、弁座体6の外周面と管状体3の内周面の間がシ
ールされる。
【0023】そして、さらに逆止弁本体1を管状体3の
奥に向かって押し込み、バルジ加工部14まで達する
と、弁座体6の外向き付勢された突出部4が、バルジ加
工部14の内側の環状凹部2にカチッと嵌入する。これ
により、逆止弁本体1が管状体3の内部に固定され取り
付けられるようになっている。
【0024】一方、逆止弁本体1を管状体3から取り外
す場合には、先端部に鉤が設けられた細長い棒等で逆止
弁本体1を引っかけ、引き出すことが行われる。これに
より、上述とは逆の順序で管状体3内から逆止弁本体1
が取り出される。
【0025】上記弁装置は、つぎのようにして作動す
る。すなわち、通常は、液体燃料等の液体が、管状体3
内を上流側から下流側に向かって流れている(図1に矢
印で示す方向)。この状態では、弁座体6および吹流し
状弁体8の内部を液体が流れ、吹流し状弁体8は液体の
流れに沿ってなびいている。このとき、液体が逆流しよ
うとすると、吹流し状弁体8はその流れに沿って逆向き
になびこうとする。そして、さらに液体が逆流を続けよ
うとすると、図6に示すように、吹流し状弁体8は、弁
座体6の障壁棒12に遮られて逆向きにならず、くしゃ
くしゃに折り畳まれる。このように、弁座体6の下流側
で吹流し状弁体8が折り畳まれ、この折り畳まれた吹流
し状弁体8によって管状体3内部の通路が塞がれた状態
となり、逆流が防止されるのである。
【0026】このように、上記弁装置によれば、リター
ンパイプのような金属製パイプであっても逆止弁本体1
を内蔵することができる。そして、自動車が走行中に転
倒等し、転倒時の衝撃でリターンパイプに亀裂等が生じ
たとしても、逆止弁本体1によってガソリンの逆流が防
止され、亀裂から漏れ出して火災が発生するような危険
がなくなる。
【0027】また、上記弁装置では、弁座体6の周壁に
スリット9を形成し、これらスリット9に挟まれた部分
に形成された弾性片10の外側面に突出部4を形成させ
ている。このため、弁座体6自体に簡単な加工を施すだ
けで、突出部4を管状体3内に挿入された状態で外向き
付勢させ、管状体3内に取り付けられるようにすること
ができる。また、弁座体6の外周面にシール部11が周
設されているため、弁座体6自体がシール部材として作
用し、Oリング等を使用する必要がない。また、管状体
3は、バルジ加工された金属パイプまたは樹脂パイプで
あり、簡単な加工で低コストに得ることができる。
【0028】図7は、本発明の第2の実施の形態を示す
弁装置である。この装置では、弁座体6aは、図8に示
すように、その外周面に環状溝部16が形成されてい
る。そして、図9に示すように、平面視C字状で全体と
して環状を呈する合成樹脂製のリングバネ17を備えて
いる。そして、図10〜図13に示すように、上記環状
溝部16にリングバネ17が嵌合している。この状態
で、上記リングバネ17の外径部が弁座体6aの外周面
よりもはみ出ている。そして、リングバネ17の弁座体
6a外周面よりもはみ出た部分が突出部を形成してい
る。それ以外は、図1に示すものと同様であり、同じ部
分には同じ符号を付している。
【0029】この装置では、管状体3内に挿入される
と、上記リングバネ17が弾性変形して縮径し、さらに
挿入されてバルジ加工部14に達すると、リングバネ1
7が管状凹部2に嵌入されて管状体3の内部に取り付け
られるようになっている。この装置では、弁座体6aへ
の加工が少なくてすみ、弁座体6aの強度が確保される
という利点がある。それ以外は、図1に示すものと同様
の作用効果を奏する。なお、上記リングバネ17に代え
て、Oリング等を用いてもよい。このように、Oリング
を使用した場合には、Oリングが環状凹部2内に嵌入し
て逆止弁本体1の取り付けが行われるとともに、Oリン
グが弁座体6a外周面と管状体3内周面との間をシール
するシール部材としても作用する。
【0030】上記各実施の形態において、弁座体6,6
aの材質としては、ポリアミド,ポリアセタール等の樹
脂が好適に用いられるが、これに限定するものではな
い。また、吹流し状弁体8の材質としては、ポリアミ
ド,フッ素樹脂等の樹脂材料が好適に用いられるが、こ
れに限定するものではなく、耐油性,耐ガソリン性を有
していれば、各種の材料が用いられる。すなわち、例え
ば、フッ素ゴム,フッ素化シリコーンゴム,ニトリルゴ
ム,水素化ニトリルゴム等のゴム材料も好適に用いるこ
とができる。また、上記吹流し状弁体8の厚みとして
は、液体が逆流するときの小さな力で容易に折り畳まれ
る柔らかさを有するとともに、耐久性を確保するという
観点から、5〜500μm程度が好適である。
【0031】また、上記各実施の形態においては、本発
明をリターンパイプ用の逆止弁に適用した例を示した
が、これに限定するものではなく、リターンパイプ以外
の各種の配管に使用してもよく、流量制御弁や安全弁等
各種の弁にも適用することができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明の管状体内蔵式弁
装置によれば、弾性伸縮しうるゴムホースに限らず、金
属製パイプや樹脂製パイプであっても弁を内蔵すること
ができる。したがって、長期間使用しても、従来のよう
にホースにひびが入って液体燃料等が漏れ出すような危
険がない。また、管状体の環状凹部に、弁座体の突出部
を嵌入させて取り付けることから、弁は、管状体内部に
確実に固定され、容易に位置ずれするようなこともな
い。そして、高圧流体で使用しても、弁がずれたり移動
したりせず、問題なく使用できる。
【0033】本発明において、弁座体の周壁に、軸方向
に延びる複数のスリットが並列状に形成され、これらス
リットに挟まれた部分が弾性片に形成され、この弾性片
の外側面に突出部が形成されている場合には、弁座体自
体に簡単な加工を施すだけで管状体内に挿入された状態
で外向き付勢される突出部を設けることができる。した
がって、構造が簡単で部品点数も少なく、部品管理が容
易になる等コスト面の利点が大きい。
【0034】また、本発明において、弁座体の外周面に
環状溝部が形成されるとともに、全体として環状を呈す
る弾性部材を有し、この弾性部材が、弁座体の外周面よ
り外径部がはみ出した状態で上記環状溝部に嵌合され、
この弾性部材の弁座体の外周面よりもはみ出した部分が
突出部になっている場合には、弁座体への加工が少なく
てすみ、弁座体の強度が確保されるという利点がある。
【0035】また、本発明において、弁座体の外周面
に、管状体内に挿入された状態で管状体の内周面に圧接
する圧接部が周設されることにより、弁座体の外周面と
管状体内周面との間をシールするようにした場合には、
弁座体自体がシール部材として作用し、Oリング等のシ
ール部材を使用する必要がなくなる。このため、部品点
数が少なくてすみ、部品管理が容易になる等コスト面の
利点が大きい。
【0036】また、本発明において、管状体がバルジ加
工された金属パイプまたは樹脂パイプであり、上記バル
ジ加工部の内周面に環状凹部が形成されたものである場
合には、内周面に環状凹部が形成された管状体を、簡単
な加工で低コストに得ることができる。
【0037】また、本発明において、弁体が略筒状に形
成されるとともに、弁座体の下流側端部に同軸状に取り
付けられ、この弁体が、上記管状体内の流体が逆流した
ときの圧力で折り畳まれて管状体内の通路が塞がれるよ
うに構成されている場合には、通常は、管状体内の流体
が上流側から下流側に向かって流れるが、流体が逆流し
ようとすると、その圧力で弁体が折り畳まれて管状体内
部の通路が塞がれることにより、逆流が防止され、逆止
弁として有効に作用する。さらに、弁座体,弁体ともに
略筒状であることから、通常時流体は、上記略筒状の弁
座体および弁体の中を流れるため、流れに対する抵抗が
極めて少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の管状体内蔵式弁装置を
示す断面図である。
【図2】逆止弁本体を示す正面図である。
【図3】上記逆止弁本体を示す平面図である。
【図4】上記逆止弁本体を示す底面図である。
【図5】上記逆止弁本体を示す断面図である。
【図6】上記管状体内蔵式弁装置の作用を示す断面図で
ある。
【図7】本発明の第2の実施の形態の管状体内蔵式弁装
置を示す断面図である。
【図8】逆止弁本体を示す正面図である。
【図9】リングバネを示す平面図である。
【図10】逆止弁本体を示す正面図である。
【図11】上記逆止弁本体を示す正面図である。
【図12】上記逆止弁本体を示す底面図である。
【図13】上記逆止弁本体を示す断面図である。
【図14】従来のフューエルラインを示す説明図であ
る。
【図15】従来の鞍型フューエルタンクを示す説明図で
ある。
【図16】従来例の内蔵型の逆止弁を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 逆止弁本体 2 環状凹部 3 管状体 4 突出部 6 弁座体 8 吹流し状弁体
フロントページの続き (72)発明者 三宅 普 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に環状凹部が周設された管状体
    と、全体として筒状を呈する弁座体および弁体を有し上
    記管状体内に挿入される弁とを備え、上記弁座体の外周
    部に、管状体内に挿入された状態で外向き付勢される突
    出部が設けられ、この突出部を上記環状凹部に嵌入させ
    ることにより、弁を管状体の内部に取り付けるようにし
    たことを特徴とする管状体内蔵式弁装置。
  2. 【請求項2】 弁座体の周壁に、軸方向に延びる複数の
    スリットが並列状に形成され、これらスリットに挟まれ
    た部分が弾性片に形成され、この弾性片の外側面に突出
    部が形成されている請求項1記載の管状体内蔵式弁装
    置。
  3. 【請求項3】 弁座体の外周面に環状溝部が形成される
    とともに、全体として環状を呈する弾性部材を有し、こ
    の弾性部材が、弁座体の外周面より外径部がはみ出した
    状態で上記環状溝部に嵌合され、この弾性部材の弁座体
    の外周面よりもはみ出した部分が突出部になっている請
    求項1記載の管状体内蔵式弁装置。
  4. 【請求項4】 弁座体の外周面に、管状体内に挿入され
    た状態で管状体の内周面に圧接する圧接部が周設される
    ことにより、弁座体の外周面と管状体内周面との間をシ
    ールするようにした請求項1〜3のいずれか一項に記載
    の管状体内蔵式弁装置。
  5. 【請求項5】 管状体がバルジ加工された金属パイプま
    たは樹脂パイプであり、上記バルジ加工部の内周面に環
    状凹部が形成されたものである請求項1〜4のいずれか
    一項に記載の管状体内蔵式弁装置。
  6. 【請求項6】 弁体が略筒状に形成されるとともに、弁
    座体の下流側端部に同軸状に取り付けられ、この弁体
    が、上記管状体内の流体が逆流したときの圧力で折り畳
    まれて管状体内の通路が塞がれるように構成されている
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の管状体内蔵式弁装
    置。
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