JPH10267114A - 遊星歯車の潤滑装置 - Google Patents

遊星歯車の潤滑装置

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JPH10267114A
JPH10267114A JP8887997A JP8887997A JPH10267114A JP H10267114 A JPH10267114 A JP H10267114A JP 8887997 A JP8887997 A JP 8887997A JP 8887997 A JP8887997 A JP 8887997A JP H10267114 A JPH10267114 A JP H10267114A
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oil
carrier
oil receiver
planetary gear
gear
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晴久 鈴木
Takatsugu Ibaraki
隆次 茨木
Masatoshi Adachi
昌俊 足立
Yushi Hata
祐志 畑
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0482Gearings with gears having orbital motion

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オイルレシーバを安定的に固定して潤滑を行
うことのできる遊星歯車の潤滑装置を提供する。 【解決手段】 サンギヤ9と該サンギヤ9に対して同心
円上に配置されたリングギヤ12との間に配置されたピ
ニオンギヤ13をキャリヤ16によって自転かつ公転自
在に保持してなる遊星歯車8の軸線方向の一端部に、遠
心力によって半径方向での外側に押圧される潤滑油を、
前記ピニオンギヤ13側に向けて案内するオイルレシー
バ1が配置された遊星歯車の潤滑装置であって、前記オ
イルレシーバ1が、前記キャリヤ16とほぼ平行に配置
される環状板部2と、その環状板部2の外周部に一体に
形成され、前記キャリヤ16の回転中心についての半径
方向に対して直角にならない角度で交差する折線6で折
り曲げられて前記遊星歯車8のいずれかの部材に係合す
る係合爪5とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用の自動変
速機などに使用される遊星歯車の潤滑を行う装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、遊星歯車は、外歯歯車で
あるサンギヤと、内歯歯車であるリングギヤとを同心円
上に配置する一方、これらサンギヤとリングギヤとの間
に各々に噛合するピニオンギヤを配置し、かつそのピニ
オンギヤをキャリヤによって公転自在に保持したもので
ある。そのピニオンギヤは、公転のみならず自転もする
から、キャリヤに固定したピニオンピンに回転自在に嵌
合させることにより、キャリヤに対して保持させてい
る。このピニオンギヤの自転速度は、サンギヤやリング
ギヤの回転状態によってかなり高回転数になることがあ
り、そのためピニオンギヤをピニオンピンに対して回転
自在に保持している軸受部分の潤滑は、積極的に行うこ
とが必要である。
【0003】一方、ピニオンピンは、一端側をキャリヤ
に固定し、かつ他方の端部を、所定の軸に一体的に形成
したフランジ状の部材や他の所定のリング状の部材に固
定していわゆる両端支持状態に構成されている。そして
これらピニオンピンを支持しているキャリヤなどの部材
は、その少なくとも一部が板状に形成されているから、
ピニオンピンの両端部がこれらの板状の部分で閉鎖され
た状態となっており、そのためピニオンギヤの軸受部分
に対して潤滑油が入りにくい構造になっている。
【0004】そこで従来では、ピニオンピンに、その軸
線方向に沿う油孔と、その油孔から半径方向に延びて外
周面に開口する油孔とを形成し、ピニオンギヤの内周側
から潤滑油を供給するように構成している。またそのピ
ニオンピンの軸端部に開口している油孔に対して潤滑油
を供給するために、オイルレシーバを設けている。
【0005】その一例が、特開昭61−24857号公
報に記載されている。その構造を簡単に説明すると、オ
イルレシーバは、軸を貫通させる貫通孔を中心部に形成
したほぼ円形の皿状の板体であって、その外周部の複数
箇所に半径方向に突出させた係合爪が形成されている。
一方、ピニオンピンは、キャリヤを貫通した状態でキャ
リヤに固定されており、その中心軸線に沿って形成した
油孔が、キャリヤに固定されている一端側に開口してい
る。オイルレシーバは、その油孔の開口端を覆うように
キャリヤの側面に対向させて配置され、その状態で前記
係合爪を軸線方向に倒れるように折り曲げ、これをキャ
リヤに係合させることにより、オイルレシーバがキャリ
ヤに固定されている。
【0006】そしてオイルレシーバの内周側の縁部が、
キャリヤから離隔しており、キャリヤやオイルレシーバ
の内周側に位置する部材が回転することに伴って遠心力
で飛散した潤滑油が、オイルレシーバによって捕捉さ
れ、かつピニオンピンの軸端側すなわち油孔の開口端に
向けて案内される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の装置で
は、係合爪を半径方向の外側から内側に向けて折り曲げ
ることにより、各係合爪によってキャリヤを把持した状
態とし、これによりオイルレシーバをキャリヤに固定し
た構造となっている。なお、軸線方向に対しては、係合
爪の先端部を更に折り曲げてキャリヤの内側面に係合さ
せることにより固定している。
【0008】しかしながらキャリヤの回転に伴ってオイ
ルレシーバが回転すると、キャリヤを外周側から掴むよ
うに折り曲げられている係合爪に対して、これを半径方
向で外側に押し広げるように遠心力が作用する。そのた
め上記従来の装置では、係合爪によるオイルレシーバの
固定力が不足することがあり、そのような場合には、オ
イルレシーバがキャリヤに対して回転してしまい、前記
油孔に潤滑油を確実に供給できなくなる可能性があっ
た。
【0009】またこのような不都合を解消するために、
係合爪が接触するキャリヤの外周の一部を、半径方向で
内側に窪んだ形状として、係合爪の円周方向での両側に
壁部が形成されるように構成することも従来行われてい
る。しかしながら、このような構成では、係合爪を壁部
によって挟まれた狭い箇所で曲げ加工する必要が生じ、
作業性が悪くなる不都合がある。これは、キャリヤなど
に係合孔を形成しておき、その係合孔に係合爪を折り曲
げて挿入する場合も同様である。
【0010】この発明は、上記の事情を背景にしてなさ
れたものであり、オイルレシーバの組み付け作業性が良
好で、かつ回転によるゆるみの生じにくい遊星歯車の潤
滑装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の課
題を解決するために、請求項1に記載した発明は、サン
ギヤと該サンギヤに対して同心円上に配置されたリング
ギヤとの間に配置されたピニオンギヤをキャリヤによっ
て自転かつ公転自在に保持してなる遊星歯車の軸線方向
の一端部に、遠心力によって半径方向での外側に押圧さ
れる潤滑油を、前記ピニオンギヤ側に向けて案内するオ
イルレシーバが配置された遊星歯車の潤滑装置におい
て、前記オイルレシーバが、前記キャリヤとほぼ平行に
配置される環状板部と、その環状板部の外周部に一体に
形成され、前記キャリヤの回転中心についての半径方向
に対して直角にならない角度で交差する折線で折り曲げ
られて前記遊星歯車のいずれかの部材に係合する係合爪
とを備えていることを特徴とするものである。
【0012】したがって請求項1の発明におけるオイル
レシーバの係合爪には、その質量および回転数に基づい
た遠心力が作用するものの、その係合爪を押し広げる荷
重は、遠心力のうち折線に対して垂直な方向の成分(分
力)となる。そのため遠心力に基づいて係合爪を押し広
げるように作用する荷重が小さくなるので、オイルレシ
ーバを安定的に固定しておくことができ、ひいては潤滑
油を所期どおりに供給することが可能になる。
【0013】また請求項2の発明は、請求項1に記載し
た構成に加え、前記折線の前記回転中心に近い側の端部
に隣接して、前記いずれかの部材から外周側に突出した
壁部が設けられていることを特徴とするものである。
【0014】したがって請求項2の発明では、係合爪を
キャリヤの半径方向に対していわゆる傾斜した状態に折
り曲げるために、折線の一端側すなわち係合爪の回転方
向での一端側が回転中心に近くなり、他方の端部が回転
中心に対して遠くなる。そのため、係合爪が相手部材に
対してゆるむ方向の回転すなわち回転中心から遠い端部
が近い端部側に移動する回転に対しては、係合爪および
これが接触している相手部材が、その移動(回転)を阻
止するように積極的には機能しない。しかしながら請求
項2の発明では、その回転方向に対して係合爪に隣接す
る箇所に壁部が形成されているので、その壁部によって
オイルレシーバの回転が阻止され、遊星歯車の潤滑状態
を良好に維持することができる。
【0015】さらに請求項3の発明は、請求項1に記載
した構成に加え、前記係合爪が複数設けられ、かついず
れかの係合爪についての前記折線の前記回転中心からの
半径方向に対する傾斜方向が、他の係合爪についての折
線の傾斜方向とは異なっていることを特徴とするもので
ある。
【0016】したがって請求項3の発明では、いずれか
の係合爪が相手部材に対してゆるむ方向のオイルレシー
バの回転は、他の係合爪においては、相手部材に対して
ゆるまない方向の回転すなわち係合爪が更に強固に係合
する方向の回転になる。そのため係合爪の折り曲げ方向
が異なっていることにより、それらの係合爪がオイルレ
シーバの回転を相互に阻止し、その結果、円周方向で隣
接する箇所に壁部を設けることなくオイルレシーバの相
手部材に対する回転を良好に防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明をより具体的に
説明する。図1はこの発明の潤滑装置で使用するオイル
レシーバ1の正面図であり、図2は図1のII−II線に沿
う断面図であって、ここに示すオイルレシーバ1は全体
としてほぼ円環状の板体として形成されている。すなわ
ちその環状をなす本体部分2には、軸挿入用の貫通孔3
が形成されるとともに、外周側の4箇所には半径方向で
外側に突出した形状の突出部4が形成されている。また
本体部分2は、その貫通孔3側の部分が軸線方向に幾分
窪んだ皿状を成しており、その窪んだ部分が上記の突出
部4にまで及んでいる。すなわち図1に示すように、全
体の輪郭が等間隔の4箇所で半径方向に突出した形状と
なると同時に、内側のくぼみ部分もその輪郭と相似形状
となるように形成されている。
【0018】上記の突出部4に対して図1の時計方向に
回転した隣接位置に、係合爪5が一体に形成されてい
る。これらの係合爪5の突出方向は、それに隣接する突
出部4と平行な方向であり、その先端側の部分は、図3
に示すように、各係合爪5の突出方向に対して直角に折
り曲げられている。したがってこの係合爪5を曲げてい
る折線6は、オイルレシーバ1の中心から延びる半径線
7に対して90゜とならない角度、すなわち直角となら
ないように傾斜されている。したがって各係合爪5にお
ける折線の左右両端部のうち図1における反時計方向寄
りの端部6aは、オイルレシーバ1の中心に近く、これ
とは反対側の図1の時計方向側の端部6bがオイルレシ
ーバ1の中心に対して遠くなっている。
【0019】図4および図5は、シングルピニオン型の
遊星歯車8に上記オイルレシーバ1を組み付けた状態を
示している。先ず、その遊星歯車8の構成について説明
すると、サンギヤ9を一体に形成してあるサンギヤ軸1
0は、円筒状の中空軸であって、その内部に入力軸11
が回転自在に挿入されている。そのサンギヤ9と同心円
上に内歯歯車であるリングギヤ12が配置されている。
これらリングギヤ12とサンギヤ9との間には、各々に
噛合するピニオンギヤ13が配置されている。このピニ
オンギヤ13は、図に示す例では、円周方向に一定の間
隔をあけて4個配置されており、各ピニオンギヤ13は
ピニオンピン14に軸受15を介して回転自在に嵌合さ
れている。各ピニオンピン14は、ピニオンギヤ13を
軸線方向に貫通してその両端側に突出しており、一方の
端部は、キャリヤ16を貫通してこれに固着されてお
り、また他方の端部は、入力軸11と一体に形成したフ
ランジ部に嵌合・固定されている。
【0020】各ピニオンピン14には、キャリヤ16側
から軸線方向の中心部に至り、更に外周面に開口する油
孔17が形成されている。そしてキャリヤ16には、オ
イルレシーバ1における突出部4が油孔17の開口端を
覆うようにオイルレシーバ1が取り付けられている。す
なわち図5に示すように、オイルレシーバ1はキャリヤ
16の一方の側面に同一軸線上に組み付けられ、前述し
た係合爪5をキャリヤ16の外周4箇所に形成した係合
部18に係合させることにより、オイルレシーバ1がキ
ャリヤ16に組み付けられている。なお、各係合部18
は、各々に対応した係合爪5がその外周側の表面を覆っ
て面接触するように形成されたものであり、したがって
前述した折線6と同様に、キャリヤ16の半径方向に対
して直角とならない角度で交差するよう傾斜して形成さ
れている。また、各係合爪5は図4に示すように、キャ
リヤ16の板厚以上の長さを有していてその先端側は、
キャリヤ16の内側に更に折り曲げられてコ字状に形成
され、オイルレシーバ1がキャリヤ16に対して軸線方
向に移動しないように構成されている。
【0021】なお、キャリヤ16における係合部18に
対して図5での反時計方向側の部分すなわち前記折線6
の左右両端部6a,6bのうち回転中心に近い端部6a
側の部分には、係合爪5と平行な方向(外周側)に突出
した壁部19が形成されている。したがって係合爪5が
壁部19に当接することにより、オイルレシーバ1の図
5における反時計方向の回転が阻止されている。なお、
図5における時計方向へのオイルレシーバ1の回転は、
係合爪5の折線6および係合部18の形状が、回転中心
から延びる半径線7に対して傾斜した構造となっている
ことにより阻止されている。回転中心に近い端部6aが
回転中心に対して遠い端部6b側に向けて移動しようと
すると、係合爪5の係合部18に対する引っかかりが生
じるからである。
【0022】上述したようにキャリヤ16に取り付けら
れたオイルレシーバ1の中心側の部分は、図4に示すよ
うに、キャリヤ16の側面からその窪み分だけ離隔して
おり、そのキャリヤ16の側面とオイルレシーバ1の内
面との間に開口するように、サンギヤ軸10にその半径
方向に沿う油孔20が形成されている。さらに入力軸1
1には、その中心軸線に沿った主油路21が形成される
とともに、その主油路21から外周面に至る油路22
が、前記油路20と軸線方向でほぼ一致するように形成
されている。したがって主油路21からこれらの油路2
2,20を経てオイルレシーバ1の内側に潤滑油が供給
されるようになっている。
【0023】つぎに上述した遊星歯車を使用したハイブ
リッド駆動装置の一例を説明する。図6および図7はF
F車(フロントエンジン・フロントドライブ車)用のト
ランスミッションを示す図であって、まず、そのハウジ
ング30の構成について説明すると、ハウジング30
は、フロントハウジング31、リヤハウジング32、エ
ンジンカバー33の三つの部材によって構成されてい
る。そのフロントハウジング31の内部には、隔壁部3
4が中心軸線に向けて延びて形成されており、またリヤ
ハウジング32側の端部には、環状の隔壁板35がボル
トによって固定されている。
【0024】また、リヤハウジング32の軸線方向での
中間部には、中心側に延びた隔壁部36が形成されてい
る。そしてこのリヤハウジング32の端部にエンドカバ
ー33が取り付けられている。したがってハウジング3
0の内部は、隔壁部34と隔壁板35との間のジェネレ
ータ室37と、隔壁板35と隔壁部36との間に形成さ
れたミッション室38と、隔壁部36とエンドカバー3
3との間に形成されたモータ室39とに分割されてい
る。
【0025】フロントハウジング31における隔壁部3
4よりも図6での右側の部分は、ダンパ室40とされて
いる。前述した入力軸11は、このダンパ室40から隔
壁部34および隔壁板35を貫通してミッション室38
にまで挿入されており、この入力軸11の外周側には、
図6における右側からロータ軸41と前述したサンギヤ
軸10とが軸線方向に並んで回転自在に嵌合されてい
る。そのロータ軸41は、隔壁部34と隔壁板35との
内周部に配置した軸受42,42によって回転自在に支
持されており、そのロータ軸41の軸線方向での中間部
すなわちジェネレータ室31の内部に位置する部分は、
半径方向に突出しており、その外周端にロータ43が設
けられている。このロータ43の外周側には、わずかな
ギャップを設けてステータ44が配置されており、この
ステータ44には、三相コイル45が取り付けられてい
る。すなわちここにジェネレータGが形成されている。
なお、図6中、符号46は回転センサ(レゾルバ)であ
って、ジェネレータ室31の内部でロータ43に隣接し
て配置されている。
【0026】前記隔壁板35の図6における左側の側面
すなわちミッション室38側の側面にボス部を有するサ
ポート部材47が取り付けられており、そのサポート部
材47の内周側をジェネレータG側に貫通してサンギヤ
軸10が延びており、その端部が前記ロータ軸41にス
プライン嵌合している。またそのロータ軸41とサポー
ト部材47の内周面との間に、オイルシール48が配置
されている。またロータ軸41の他方の端部の外周面と
隔壁部34の内周面との間にオイルシール49が配置さ
れている。したがってジェネレータ室31は、これらの
オイルシール48,49によって液密状態に維持されて
いる。
【0027】サポート部材47におけるボス部の外周面
にスプロケット50が軸受51を介して回転自在に取り
付けられている。このスプロケット50およびサポート
部材47に隣接して遊星歯車8が配置されており、その
リングギヤ12とスプロケット50とが円筒部材52に
よって一体回転するように連結されている。
【0028】リヤハウジング32における隔壁部36と
エンドカバー33との中心部には、前記入力軸11と同
一軸線上に配置したロータ軸53が軸受54,55によ
って回転自在に保持されている。これらの軸受54,5
5に隣接してオイルシール56,57が配置されてお
り、したがってモータ室39が液密状態に封止されてい
る。
【0029】ロータ軸53の中間部には、モータ室39
内に向けて半径方向に突出した円筒部が一体に形成さ
れ、ここにロータ58が設けられている。そしてこのロ
ータ58の外周側に三相コイル59を備えたステータ6
0が配置されており、ここにモータ61が形成されてい
る。なお、図6中、符号62は回転センサ(レゾルバ)
であって、ロータ58に隣接して配置されている。
【0030】前記ロータ軸53の図6における右側の端
部は、ミッション室38に突出しており、その突出端の
外周側にリングギヤカバー63がスプライン嵌合され、
このリングギヤカバー63の外周部が遊星歯車8におけ
るリングギヤ12にスプライン嵌合している。したがっ
てロータ軸53とリングギヤ12とが、リングギヤカバ
ー63により一体回転するように連結されている。
【0031】また、ロータ軸53は中空軸であって、そ
のミッション室38側の端部には、前記入力軸11の先
端部が回転自在に挿入されている。さらにこのロータ軸
53の内部には、入力軸11と同一軸線上に位置する連
結軸64が回転自在に挿入されている。この連結軸64
にも入力軸11と同様に中心軸線に沿う主油路65が形
成されている。
【0032】前述したエンドカバー33の中心部には、
ギヤポンプであるオイルポンプ66が組み込まれてお
り、そのドライブギヤ67の内周側には、二つの一方向
クラッチ68,69が配置されている。一方の一方向ク
ラッチ68におけるインナーレース70は、前述した連
結軸64にスプライン嵌合されており、連結軸64が正
回転することにより、一方向クラッチ68が係合してド
ライブギヤ67を回転させるように構成されている。ま
た他方の一方向クラッチ69のインナーレース71は、
モータ61におけるロータ軸53に一体回転するように
連結されており、ロータ軸53が回転することにより、
一方向クラッチ69が係合してドライブギヤ67にトル
クが伝達されるように構成されている。
【0033】このオイルポンプ66およびその駆動機構
を収容している箇所を密閉するように、ポンプカバー7
2がエンドカバー33の外側面中心部に取り付けられて
いる。このポンプカバー72の内部には、オイルポンプ
66の吐出口73とその吐出口73を連結軸64におけ
る主油路65に連通させる油路74とその油路74に連
通されたリリーフバルブ75とが設けられている。
【0034】したがって入力軸11と連結軸64とが実
質的に一体化された構造であって、これらが回転するこ
とによってオイルポンプ66が駆動されて油圧を発生さ
せ、あるいはモータ61が動作してそのロータ軸53が
回転することにより、オイルポンプ66が駆動されて油
圧を発生させるようになっている。そしてそのオイル
は、主油路65,21を介して前述したオイルレシーバ
1の内部などの所定の箇所に潤滑油を供給するようにな
っている。
【0035】なお、この入力軸11は、前述したよう
に、ジェネレータGにおけるロータ軸41およびサンギ
ヤ軸10を介して軸受42,42によって回転自在に保
持され、またこれと同様に、連結軸64はロータ軸53
を介して軸受54,55によって回転自在に保持されて
いる。
【0036】さらに入力軸11とフロントハウジング3
1における隔壁部34との間には、オイルシール76が
設けられており、ダンパ室40とハウジング30の内部
とが液密状態に隔絶されている。入力軸11はダンパ室
40側に突出しており、その突出端がフライホイール7
7にダンパ78とスリップクラッチ79とを介して連結
されている。すなわちダンパ78は、入力軸11にスプ
ライン嵌合させた第1部材80とこの第1部材80に対
して回転自在に配置された第2部材81との間に円周方
向に向けてスプリング82を配置した公知の構成のもの
である。
【0037】そしてその第2部材81には、最外周に位
置するように摩擦板83が一体に取り付けられている。
この摩擦板83はプッシャプレート84とフライホイー
ル77の内側面との間に挟み込まれており、さらにプッ
シャプレート84と並べて円環状のコーンスプリング8
5が配置されており、フライホイール77の端面に取り
付けた押え板86によってコーンスプリング85を撓ま
せることによって、摩擦板83がプッシャプート84と
フライホイール77との間に弾性的に挟み付けられてい
る。すなわちここにスリップクラッチ79が構成されて
いる。そしてフライホイール77にエンジン(図示せ
ず)のクランクシャフト87が連結されている。
【0038】したがってエンジンの出力トルクが急激に
変化したり、あるいはモータ61のトルクが急激に変化
した場合にスリップクラッチ79の滑りが生じ、その結
果、各ロータ43,58の質量が大きいことなどに起因
する共振を防止するようになっている。
【0039】前述したフロントハウジング31とリヤハ
ウジング32とは、半径方向での外側に突出した互いに
対を成すエクステンション部88,89を備えており、
そのエクステンション部88,89のハウジング30寄
りの箇所には、スプロケット90および駆動ギヤ91を
一体に形成した第1駆動軸92が回転自在に保持されて
いる。そのスプロケット90と前記スプロケット50と
にサイレントチェーン93が巻き掛けられており、前記
遊星歯車8におけるリングギヤ12からこの第1駆動軸
92にトルクが伝達されるようになっている。またエク
ステンション部88,89には、大歯車94と小歯車9
5とを一体に形成した第2駆動軸96が回転自在に保持
されており、その大歯車94が第1駆動軸92における
駆動ギヤ91に噛合している。
【0040】そしてエクステンション部88,89の先
端部には、デファレンシャル97が回転自在に保持され
ており、そのデフカバー98に一体に取り付けたリング
ギヤ99が第2駆動軸96における小歯車95に噛合し
ている。さらにこのデファレンシャル97から左右の前
輪にトルクを伝達するように構成されている。
【0041】上述した装置では、入力軸11およびこれ
に一体に連結してある連結軸64が回転することにより
オイルポンプ66が駆動され、あるいはモータ61が動
作することによりオイルポンプ66が駆動され、油圧が
発生する。オイルポンプ66の吐出口73から送り出さ
れた潤滑油は、油路74から前記各主油路65,21を
経て、これらの主油路65,21から分岐する油路を介
して所定の箇所に供給される。例えば前記遊星歯車8に
対しては、入力軸11における主油路21から分岐した
油路22ならびにサンギヤ軸10に形成した油路20を
介して潤滑油が供給される。
【0042】サンギヤ軸10の外周面に送り出された潤
滑油は、サンギヤ軸10が回転していれば、遠心力によ
って半径方向で外側に押されるので、遊星歯車8におけ
るキャリヤ16の側面に取り付けたオイルレシーバ1の
内側に入り込む。そしてその内面に沿って移動し、最も
外周側の突出部4からピニオンピン14の油孔17に流
入し、ここからピニオンピン14の外周面すなわちピニ
オンギヤ13の軸受部に対して潤滑油が供給される。
【0043】潤滑油を上記のようにピニオンピン14の
油孔17に対して導くオイルレシーバ1は、キャリヤ1
6に固定されていてキャリヤ16と共に回転する。した
がってオイルレシーバ1をキャリヤ16に対して固定し
ている係合爪5に対してこれを押し広げる方向に遠心力
に基づく荷重が作用する。しかしながら上述したこの発
明に係るオイルレシーバ1では、係合爪5をキャリヤ1
6に対して折り曲げた折線6が、キャリヤ16の半径方
向に対して90゜とならない角度で傾斜しているので、
係合爪5を押し広げる方向の荷重は、遠心力そのもので
はなく、係合爪5の半径方向に対して傾斜した角度に応
じて小さくなる分力となる。すなわち遠心力をFとし、
係合爪5の折線6の垂線と半径方向(半径線7)とのな
す傾斜角度をθとすれば、係合爪5を押し広げる方向の
荷重Tは、T=F・cosθとなる。
【0044】このように係合爪5を押し広げる方向の荷
重を小さくすることができるので、オイルレシーバ1を
キャリヤ16に対する安定して固定しておくことができ
る。そのため、オイルレシーバ1の回転方向での位置ず
れが生じにくく、突出部4をピニオンピン14の油孔1
7に一致させておくことができるため、良好な潤滑状態
を維持することができる。特に上述した構成では、各係
合爪5に対して図1あるいは図5の反時計方向に隣接す
る位置には、係合爪5が当接する壁部19が形成されて
おり、またこれとは反対方向に対しては、係合爪5がキ
ャリヤ16の係合部18に対して更に強固に係合する形
状となっているので、オイルレシーバ1のキャリヤ16
に対する回転が阻止され、オイルレシーバ1のキャリヤ
16に対する相対位置のズレが効果的に防止される。
【0045】なお、上述した実施例では、図1に示すよ
うに、四つの係合爪5をオイルレシーバ1の中心につい
て点対称となるように形成したので、オイルレシーバ1
をキャリヤ16に対して組み付ける場合、位相が90゜
ずれても組み付けることができ、組み付け作業性が良好
になる。これに対して図8に示すように、対称位置にあ
る係合爪5の半径方向に対する傾斜方向を反対向きと
し、これに併せてキャリヤ16などの相手部材における
係合部の形状を異ならせることもできる。このような構
成であれば、係合爪5および係合部の形状に基づいて、
オイルレシーバ1とキャリヤなどの相手部材との相対回
転を阻止する方向が、係合爪5ごとに異なることになる
ので、オイルレシーバ1とキャリヤなどの相手部材との
相対回転を、前記壁部を用いずに係合爪5のみによって
阻止することができる。すなわち前記壁部を廃止するこ
とが可能になる。
【0046】また上記の実施例では、係合爪の中間部あ
るいは先端部を折り曲げるように構成したが、この発明
は上記の実施例に限定されないのであって、係合爪の根
本部分あるいは係合爪と本体部分との境界部分で係合爪
を折り曲げるように構成してもよい。さらに上記の実施
例では、キャリヤにオイルレシーバを取り付けるように
構成してあるが、この発明では遊星歯車におけるキャリ
ヤ以外の回転要素にオイルレシーバを取り付けるように
構成してもよい。そしてこの発明は、上述したシングル
ピニオン型の遊星歯車に加えて、ダブルピニオン型の遊
星歯車など、上述した実施例で示した形式以外の遊星歯
車に適用することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明によれば、係合爪が回転中心から延びる半径線に
対して直交しないように折り曲げてあるので、遠心力に
基づいて係合爪を押し広げる方向に作用する荷重が小さ
くなり、その結果、オイルレシーバを安定して固定して
おくことができる。
【0048】また請求項2の発明によれば、係合爪が半
径方向に対して傾斜していることにより、円周方向の一
方向に対しては係合が外れやすくなるが、係合爪の片側
に壁部を形成してあるので、係合爪が相手部材に対して
回転することを確実に防止することができる。またその
壁部は、係合爪に対して片側にのみ存在すればよいの
で、係合爪の折り曲げ作業などの作業性が向上する。
【0049】さらに請求項3の発明によれば、係合爪の
半径方向に対する傾斜方向が、いずれかの係合爪で他の
ものとは反対となっているので、係合爪のみによってオ
イルレシーバの相手部材に対する回転を阻止することが
でき、その結果、オイルレシーバの相対回転を阻止する
ための壁部などの突起部が不要になり、構造の簡素化と
併せて組み付け作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるオイルレシーバの正面図であ
る。
【図2】図1のII-II線に沿う断面図である。
【図3】図1におけるIII部の拡大側面図である。
【図4】この発明にかかる遊星歯車の一例を示す断面図
である。
【図5】その遊星歯車の側面図である。
【図6】この発明に係る遊星歯車を組み込んだハイブリ
ッド駆動装置の一例を示す部分断面図である。
【図7】そのハイブリッド駆動装置のデファレンシャル
の部分の断面図である。
【図8】この発明に係る他のオイルレシーバの正面図で
ある。
【符号の説明】
1 オイルレシーバ 2 本体部分 5 係合爪 6 折線 7 半径線 8 遊星歯車 9 サンギヤ 13 ピニオンギヤ 16 キャリヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑 祐志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンギヤと該サンギヤに対して同心円上
    に配置されたリングギヤとの間に配置されたピニオンギ
    ヤをキャリヤによって自転かつ公転自在に保持してなる
    遊星歯車の軸線方向の一端部に、遠心力によって半径方
    向での外側に押圧される潤滑油を、前記ピニオンギヤ側
    に向けて案内するオイルレシーバが配置された遊星歯車
    の潤滑装置において、 前記オイルレシーバが、前記キャリヤとほぼ平行に配置
    される環状板部と、その環状板部の外周部に一体に形成
    され、前記キャリヤの回転中心についての半径方向に対
    して直角にならない角度で交差する折線で折り曲げられ
    て前記遊星歯車のいずれかの部材に係合する係合爪とを
    備えていることを特徴とする遊星歯車の潤滑装置。
  2. 【請求項2】 前記折線の前記回転中心に近い側の端部
    に隣接して、前記いずれかの部材から外周側に突出した
    壁部が設けられていることを特徴とする特徴とする請求
    項1に記載の遊星歯車の潤滑装置。
  3. 【請求項3】 前記係合爪が複数設けられ、かついずれ
    かの係合爪についての前記折線の前記回転中心からの半
    径方向に対する傾斜方向が、他の係合爪についての折線
    の傾斜方向とは異なっていることを特徴とする請求項1
    に記載の遊星歯車の潤滑装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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