JP2017180812A - 遊星歯車装置 - Google Patents

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夏木 佐田
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Abstract

【課題】製造の手間やコストを低減することが可能な新規な構成の遊星歯車装置を提供する。【解決手段】動力伝達装置は、サンギヤと、サンギヤの径方向の外側に設けられたリングギヤと、サンギヤとリングギヤとの間に設けられ、サンギヤとリングギヤとの間で回転を伝達するピニオンギヤと、軸方向の一端に第一の係合部と内部油路の開口部とが設けられ、ピニオンギヤを回転可能に支持したピニオンシャフトと、軸方向の一端に第二の係合部が設けられ、開口部が露出した状態でピニオンシャフトを収容した収容穴が設けられたキャリヤと、第一の係合部と係合する第三の係合部と、第二の係合部と係合する第四の係合部とを有し、開口部を軸方向の一方から隙間を有した状態で覆うオイルレシーバと、を備える。【選択図】図8

Description

本発明は、遊星歯車装置に関する。
従来、多段変速機等の動力伝達装置に含まれる遊星歯車装置として、サンギヤとリングギヤとの間で回転を伝達するピニオンギヤを支持するピニオンシャフトがキャリヤに固定されているものが知られている。また、この遊星歯車装置において、潤滑油を受け止め当該受け止めた潤滑油を遠心力を利用するなどにより所要の位置に向かわせるオイルレシーバがキャリヤに固定されたものが知られている(特許文献1、特許文献2)。
特開2015−52374号公報 特開2015−206454号公報
従来の遊星歯車装置では、ピニオンシャフトおよびオイルレシーバは、それぞれ別個にキャリヤに固定されていた。例えば特許文献1の場合、ピニオンシャフトは、キャリヤに圧入や溶接で固定する必要があった。また、特許文献2の場合、オイルレシーバも溶接などで固定する必要があった。よって、製造の手間やコストが増大する一因となる場合もあった。
そこで、本発明の課題は、例えば、製造の手間やコストを低減することが可能な新規な構成の遊星歯車装置を提供することである。
本発明の遊星歯車装置は、例えば、サンギヤと、上記サンギヤの径方向の外側に設けられたリングギヤと、上記サンギヤと上記リングギヤとの間に設けられ、上記サンギヤと上記リングギヤとの間で回転を伝達するピニオンギヤと、軸方向の一端に第一の係合部と内部油路の開口部とが設けられ、上記ピニオンギヤを回転可能に支持したピニオンシャフトと、上記軸方向の一端に第二の係合部が設けられ、上記開口部が露出した状態で上記ピニオンシャフトを収容した収容穴が設けられたキャリヤと、上記第一の係合部と係合する第三の係合部と、上記第二の係合部と係合する第四の係合部とを有し、上記開口部を上記軸方向の一方から隙間を有した状態で覆うオイルレシーバと、を備える。
上記構成によれば、オイルレシーバに設けられた第三の係合部がピニオンシャフトに設けられた第一の係合部と係合するとともに、同じオイルレシーバに設けられた第四の係合部がキャリヤに設けられた第二の係合部と係合する。つまり、遊星歯車装置において潤滑油の供給に必要な構成部品であるオイルレシーバによって、ピニオンシャフトがキャリヤに固定される。よって、ピニオンシャフトとオイルレシーバとがそれぞれ別個にキャリヤに固定される構成と比べて、例えば、部品点数が減ったり、製造の手間が減ったり、コストが減ったりといった利点が得られる。
図1は、実施形態に係る遊星歯車装置を含む動力伝達装置の概略構成図である。 図2は、実施形態に係る遊星歯車装置を含む動力伝達装置における各変速段とクラッチおよびブレーキの作動状態の関係を示す作動表である。 図3は、実施形態に係る遊星歯車装置の構成の一例を示す部分断面図である。 図4は、実施形態に係る遊星歯車装置のキャリヤをオイルレシーバの装着面側から見た正面図である。 図5は、図4におけるA−A線に沿う断面図である。 図6は、図4におけるB−B線に沿う断面図である。 図7は、図4におけるC−C線に沿う断面図である。 図8は、図4に示すキャリヤに、ロングピニオンシャフト、ショートピニオンシャフトおよびオイルレシーバを組み付けた状態を示す正面図である。 図9は、図8におけるA−A線に沿う断面図である。 図10は、図8におけるB−B線に沿う断面図である。 図11は、図8におけるC−C線に沿う断面図である。 図12は、実施形態に係る遊星歯車装置のキャリヤに装着するオイルレシーバの断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、それらの構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも1つを得ることが可能である。
図1は、本実施形態に係る遊星歯車装置を含む動力伝達装置10の概略構成図である。図1に示される動力伝達装置10は、後輪駆動車両の前部に縦置きに搭載される駆動源としての図示しないエンジン(内燃機関)のクランクシャフトおよび/または電気モータのロータに接続されるとともにエンジン等からの動力(トルク)を図示しない左右の後輪(駆動輪)に伝達可能なものである。動力伝達装置10は、エンジン等から入力軸12i(入力部材)に伝達された動力を変速して出力軸12oに伝達する自動変速機14に加えて、ケース16(トランスミッションケース、静止部材)や、発進装置18(流体伝動装置)、オイルポンプ20等を含む。
発進装置18は、上述のような駆動源に連結される入力側のポンプインペラ22pや自動変速機14の入力軸12iに連結される出力側のタービンランナ22t、ステータ22sおよびワンウェイクラッチ22o等を有するトルクコンバータを含む。ステータ22sは、ポンプインペラ22pおよびタービンランナ22tの内側に配置されてタービンランナ22tからポンプインペラ22pへの作動油の流れを整流する。また、ワンウェイクラッチ22oは、図示しないステータシャフトより支持されるとともにステータ22sの回転方向を一方向に制限する。さらに、発進装置18は、エンジンのクランクシャフト等に連結されたフロントカバーと自動変速機14の入力軸12iとを互いに接続するとともに両者の接続を解除するロックアップクラッチ24と、フロントカバーと自動変速機14の入力軸12iとの間で振動を減衰するダンパ機構26とを有する。なお、発進装置18は、ステータ22sを有さない流体継手を含むものであってもよい。
オイルポンプ20は、ポンプボディとポンプカバーとを含むポンプアセンブリ、チェーンまたはギヤ列を介して発進装置18のポンプインペラ22pに連結された外歯ギヤ(インナーロータ)、当該外歯ギヤに噛合する内歯ギヤ(アウターロータ)等を有するギヤポンプとして構成される。オイルポンプ20は、エンジン等からの動力により駆動され、図示しないオイルパンに貯留されている作動油(ATF)を吸引して油圧制御装置(不図示)へと圧送する。
図1の自動変速機14は、例えば、10段変速式の変速機として構成されている。自動変速機14は、図1に示すように、入力軸12iに加えて、図示しないデファレンシャルギヤおよびドライブシャフトを介して左右の後輪に連結される出力軸(出力部材)12oや自動変速機14(入力軸12iや出力軸12o)の軸方向に並べて配設されるシングルピニオン式の第1遊星歯車28(第1遊星歯車装置)および第2遊星歯車30(第2遊星歯車装置)を含む。また、自動変速機14は、ダブルピニオン式遊星歯車とシングルピニオン式遊星歯車とを組み合わせて構成される複合遊星歯車機構としてのラビニヨ式遊星歯車機構32(ラビニヨ式遊星歯車装置)を含む。さらに、自動変速機14は、入力軸12iから出力軸12oまでの動力伝達経路を変更するための係合要素としてのクラッチC1(第1クラッチ)、クラッチC2(第2クラッチ)、クラッチC3(第3クラッチ)、クラッチC4(第4クラッチ)、ブレーキB1(第1ブレーキ)およびブレーキB2(第2ブレーキ)を含む。
本実施形態において、第1遊星歯車28および第2遊星歯車30並びにラビニヨ式遊星歯車機構32は、発進装置18すなわちエンジン側(図1における左側)から、ラビニヨ式遊星歯車機構32、第2遊星歯車30、第1遊星歯車28、という順番で並ぶようにケース16内に配置される。すなわち、発進装置18側からラビニヨ式遊星歯車機構32を構成するシングルピニオン式遊星歯車、ラビニヨ式遊星歯車機構32を構成するダブルピニオン式遊星歯車、第2遊星歯車30、第1遊星歯車28という順番で並ぶ。これにより、ラビニヨ式遊星歯車機構32は、発進装置18に近接するように車両の前部側に配置される。また、第1遊星歯車28は、出力軸12oに近接するように車両の後部側に配置され、第2遊星歯車30は、ラビニヨ式遊星歯車機構32と第1遊星歯車28との間に配置される。
第1遊星歯車28は、第1サンギヤ28s、第1リングギヤ28r、複数の第1ピニオンギヤ28p、第1キャリヤ28cを有する。第1サンギヤ28sは、外歯歯車である。第1リングギヤ28rは、第1サンギヤ28sと同心円上に配置される内歯歯車である。第1ピニオンギヤ28pは、第1サンギヤ28sおよび第1リングギヤ28rに噛合する。第1キャリヤ28cは、複数の第1ピニオンギヤ28pを自転(回転)自在かつ公転自在に保持する。
第1遊星歯車28の第1キャリヤ28cは、図1に示すように、入力軸12iに連結された自動変速機14の中間軸12m(インターミディエイトシャフト)に常時連結(固定)される。これにより、エンジン等から入力軸12iに動力が伝達されている際、第1キャリヤ28cには、エンジン等からの動力が入力軸12iおよび中間軸12mを介して常時伝達されることになる。第1キャリヤ28cは、クラッチC4の係合時に第1遊星歯車28の入力要素(自動変速機14の第1入力要素)として機能し、クラッチC4の解放時には空転する。また、第1リングギヤ28rは、クラッチC4の係合時に当該第1遊星歯車28の出力要素(自動変速機14の第1出力要素)として機能する。
第2遊星歯車30は、第2サンギヤ30s、第2リングギヤ30r、複数の第2ピニオンギヤ30p、第2キャリヤ30cを有する。第2サンギヤ30sは、外歯歯車である。第2リングギヤ30rは、第2サンギヤ30sと同心円上に配置される内歯歯車である。第2ピニオンギヤ30pは、第2サンギヤ30sおよび第2リングギヤ30rに噛合する。第2キャリヤ30cは、複数の第2ピニオンギヤ30pを自転(回転)自在かつ公転自在に保持する。
第2遊星歯車30の第2サンギヤ30sは、図1に示すように、第1遊星歯車28の第1サンギヤ28sと一体化(常時連結)されており、第1サンギヤ28sと常時一体(かつ同軸)に回転または停止する。ただし、第1サンギヤ28sと第2サンギヤ30sとは、別体に構成されるとともに図示しない連結部材(第1連結部材)を介して常時連結されてもよい。また、第2遊星歯車30の第2キャリヤ30cは、出力軸12oに常時連結されており、出力軸12oと常時一体(かつ同軸)に回転または停止する。これにより、第2キャリヤ30cは、第2遊星歯車30の出力要素(自動変速機14の第2出力要素)として機能する。さらに、第2遊星歯車30の第2リングギヤ30rは、第2遊星歯車30の固定可能要素(自動変速機14の第1固定可能要素)として機能する。
ラビニヨ式遊星歯車機構32は、第3サンギヤ34s、第4サンギヤ36s、第3リングギヤ34r、複数の第3ピニオンギヤ34p、複数の第4ピニオンギヤ36p、第3キャリヤ34cを有する。第3サンギヤ34sおよび第4サンギヤ36sは、外歯歯車である。第3リングギヤ34rは、第3サンギヤ34sと同心円上に配置される内歯歯車である。第3ピニオンギヤ34pは、第3サンギヤ34sに噛合する。第4ピニオンギヤ36pは、第4サンギヤ36sおよび複数の第3ピニオンギヤ34pに噛合するとともに第3リングギヤ34rに噛合する。第3キャリヤ34cは、複数の第3ピニオンギヤ34pを自転可能かつ第3サンギヤ34sの周りを公転可能に支持する。また、第3キャリヤ34cは、第4ピニオンギヤ36pを自転可能かつ第4サンギヤ36sの周りを公転可能に支持する。
このようなラビニヨ式遊星歯車機構32は、ダブルピニオン式遊星歯車とシングルピニオン式遊星歯車とを組み合わせて構成される複合遊星歯車機構である。すなわち、ラビニヨ式遊星歯車機構32の第3サンギヤ34s、第3キャリヤ34c、第3ピニオンギヤ34pおよび第4ピニオンギヤ36p、並びに第3リングギヤ34rは、ダブルピニオン式の第3遊星歯車(第3遊星歯車装置)を構成する。また、ラビニヨ式遊星歯車機構32の第4サンギヤ36s、第3キャリヤ34c、第4ピニオンギヤ36p、および第3リングギヤ34rは、シングルピニオン式の第4遊星歯車(第4遊星歯車装置)を構成する。
また、ラビニヨ式遊星歯車機構32を構成する回転要素のうち、第4サンギヤ36sは、ラビニヨ式遊星歯車機構32の固定可能要素(自動変速機14の第2固定可能要素)として機能する。さらに、第3キャリヤ34cは、入力軸12iに常時連結(固定)されるとともに、連結部材(第2連結部材)としての中間軸12mを介して第1遊星歯車28の第1キャリヤ28cに常時連結される。これにより、エンジン等から入力軸12iに動力が伝達されている際、第3キャリヤ34cには、エンジン等からの動力が入力軸12iを介して常時伝達されることになる。従って、第3キャリヤ34cは、ラビニヨ式遊星歯車機構32の入力要素(自動変速機14の第2入力要素)として機能する。また、第3リングギヤ34rは、ラビニヨ式遊星歯車機構32の第1出力要素として機能し、第3サンギヤ34sは、ラビニヨ式遊星歯車機構32の第2出力要素として機能する。
クラッチC1は、常時連結された第1遊星歯車28の第1サンギヤ28sおよび第2遊星歯車30の第2サンギヤ30sとラビニヨ式遊星歯車機構32の第1出力要素である第3リングギヤ34rとを互いに接続するとともに両者の接続を解除するものである。クラッチC2は、常時連結された第1遊星歯車28の第1サンギヤ28sおよび第2遊星歯車30の第2サンギヤ30sとラビニヨ式遊星歯車機構32の第2出力要素である第3サンギヤ34sとを互いに接続するとともに両者の接続を解除するものである。クラッチC3は、第2遊星歯車30の第2リングギヤ30rとラビニヨ式遊星歯車機構32の第1出力要素である第3リングギヤ34rとを互いに接続するとともに両者の接続を解除するものである。クラッチC4は、第1遊星歯車28の出力要素である第1リングギヤ28rと出力軸12oとを互いに接続するとともに両者の接続を解除するものである。
ブレーキB1は、ラビニヨ式遊星歯車機構32の固定可能要素である第4サンギヤ36sを静止部材としてのケース16に対して回転不能に固定(接続)するとともに第4サンギヤ36sをケース16に対して回転自在に解放するものである。ブレーキB2は、第2遊星歯車30の固定可能要素である第2リングギヤ30rをケース16に対して回転不能に固定(接続)するとともに当該第2リングギヤ30rを静止部材としてのケース16に対して回転自在に解放するものである。
本実施形態では、クラッチC1〜C4として、ピストン、複数の摩擦係合要素、それぞれ作動油が供給される油室(係合油室)および遠心油圧キャンセル室等により構成される油圧サーボを有する多板摩擦式油圧クラッチ(摩擦係合要素)が採用される。摩擦係合要素は、例えば環状部材の両面に摩擦材を貼着することにより構成された摩擦プレートおよび両面が平滑に形成された環状部材であるセパレータプレートとすることができる。また、ブレーキB1およびB2としては、ピストン、複数の摩擦係合要素(摩擦プレートおよびセパレータプレート)、作動油が供給される油室(係合油室)等により構成される油圧サーボを有する多板摩擦式油圧ブレーキが採用される。そして、クラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2は、図示を省略した油圧制御装置による作動油の給排を受けて動作する。
図2は、自動変速機14の各変速段とクラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2の作動状態との関係を示す作動表である。
自動変速機14では、クラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2を図2に示すように係合または解放させて接続関係を変更することで、入力軸12iから出力軸12oまでの間に前進回転方向に10通りおよび後進回転方向に1通りの動力伝達経路、すなわち第1速段から第10速段の前進段と後進段とを設定することができる。なお、図2において、「○」は係合、「−」は解放を意味する。
例えば、前進第1速段は、クラッチC1,C2およびブレーキB2を係合させるとともに、残余のクラッチC3,C4およびブレーキB1を解放させることにより形成される。
前進第2速段は、クラッチC1、ブレーキB1およびB2を係合させるとともに、残余のクラッチC2,C3およびC4を解放させることにより形成される。
前進第3速段は、クラッチC2、ブレーキB1およびB2を係合させるとともに、残余のクラッチC1,C3およびC4を解放させることにより形成される。
前進第4速段は、クラッチC4、ブレーキB1およびB2を係合させるとともに、残余のクラッチC1,C2およびC3を解放させることにより形成される。
前進第5速段は、クラッチC2,C4およびブレーキB1を係合させるとともに、残余のクラッチC1,C3およびブレーキB2を解放させることにより形成される。
前進第6速段は、クラッチC1,C4およびブレーキB1を係合させるとともに、残余のクラッチC2,C3およびブレーキB2を解放させることにより形成される。
前進第7速段は、クラッチC1,C3およびC4を係合させるとともに、残余のクラッチC2,ブレーキB1およびB2を解放させることにより形成される。
前進第8速段は、クラッチC3,C4およびブレーキB1を係合させるとともに、残余のクラッチC1,C2およびブレーキB2を解放させることにより形成される。
前進第9速段は、クラッチC1,C3およびブレーキB1を係合させるとともに、残余のクラッチC2,C4およびブレーキB2を解放させることにより形成される。
前進第10速段は、クラッチC2,C3およびブレーキB1を係合させるとともに、残余のクラッチC1,C4およびブレーキB2を解放させることにより形成される。
後進段は、クラッチC2,C3およびブレーキB2を係合させるとともに、残余のクラッチC1,C4およびブレーキB1を解放させることにより形成される。
上述のように、自動変速機14によれば、クラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2の係脱により第1速段から第10速段までの前進段と後進段とを提供することが可能となる。この結果、自動変速機14では、スプレッドをより大きくして、特に高車速時の車両の燃費や各変速段での加速性能を向上させるとともに、ステップ比を適正化(より大きくなるのを防止)して変速フィーリングを向上させることができる。従って、自動変速機14によれば、車両の燃費とドライバビリティーとの双方を良好に向上させることができる。
また、自動変速機14では、6つの係合要素、すなわちクラッチC1〜C4、ブレーキB1およびB2のうち、何れか3つを係合させるとともに残余の3つを解放させることにより前進第1速段から前進第10速段および後進段が形成される。これにより、例えば6つのクラッチやブレーキのうちの2つを係合させるとともに残余の4つを解放させることにより複数の変速段を形成する変速機に比べて、変速段の形成に伴って解放される係合要素の数を減らすことが可能となる。この結果、変速段の形成に伴って解放された係合要素における部材間の僅かな接触に起因した引き摺り損失を低減させて、自動変速機14における動力の伝達効率をより一層向上させることができる。
さらに、自動変速機14では、ラビニヨ式遊星歯車機構32の第3キャリヤ34c(入力要素)と同様に、第1遊星歯車28の第1キャリヤ28c(第2回転要素)が中間軸12mを介して入力軸12iに常時連結され、前進第4速段から前進第8速段の形成時に、第1遊星歯車28の第1リングギヤ28r(第3回転要素)がクラッチC4により出力軸12o(第2遊星歯車30の第2キャリヤ30c)に接続される。これにより、例えば第1遊星歯車の第1リングギヤ(第3回転要素)が第2遊星歯車の第2キャリヤ(第5回転要素)と共に出力軸に常時連結され、かつ第1遊星歯車の第1キャリヤ(第2回転要素)が入力軸に選択的に接続される変速機において第1キャリヤ(第2回転要素)と入力軸とを選択的に接続させるクラッチに比べて、クラッチC4のトルク分担を低減させることができる。
すなわち、第1遊星歯車28の第1キャリヤ28cを入力軸12iに常時連結される第2回転要素とすると共に、第1遊星歯車28の第1リングギヤ28rをクラッチC4により出力軸12oに選択的に接続される第3回転要素とすることで、例えば第1遊星歯車の第1リングギヤが第2遊星歯車22の第2キャリヤと共に出力軸に常時連結されると共に第1遊星歯車の第1キャリヤが入力軸に選択的に接続される変速機において第1キャリヤと入力軸とを選択的に接続させるクラッチに比べて、係合したクラッチC4を介して伝達されるトルクを低下させることができる。従って、本実施形態の自動変速機14では、クラッチC4のトルク分担を良好に低減させることが可能となる。この結果、自動変速機14では、クラッチC4を軸方向および径方向の少なくとも何れか一方においてコンパクト化することができる。従って、自動変速機14によれば、動力の伝達効率とドライバビリティーとの双方を向上させると共に、装置全体の大型化を防止または低減することが可能となる。
また、第1遊星歯車28および第2遊星歯車30をシングルピニオン式の遊星歯車とすることで、両者を例えばダブルピニオン式の遊星歯車とする場合に比べて、第1遊星歯車28および第2遊星歯車30における回転要素間の噛み合い損失を低減させることができる。その結果、自動変速機14における動力の伝達効率をより向上させると共に、部品点数を削減して装置全体の重量増を防止または低減しつつ組立性を向上させることが可能となる。さらに、本実施形態の自動変速機14のように、ダブルピニオン式の第3遊星歯車とシングルピニオン式の第4遊星歯車とを組み合わせて構成される複合遊星歯車列であるラビニヨ式遊星歯車機構32を採用することで、部品点数を削減して装置全体の重量増を防止または低減しつつ組立性を向上させることが可能となる。
次に、本実施形態のピニオンシャフトの固定構造をラビニヨ式遊星歯車機構32を用いて説明する。図3は、ラビニヨ式遊星歯車機構32において、主として、第3ピニオンギヤ34p、第4ピニオンギヤ36p、第3キャリヤ34cの関係を示す部分断面図である。なお、入力軸12i、第3リングギヤ34r、第3サンギヤ34s、第4サンギヤ36sは、二点鎖線で示している。図3は、後述するオイルレシーバ90(図8参照)が未装着の状態を示している。また、図4は、オイルレシーバ90の装着面側から見た場合の第3キャリヤ34cの単体の正面図である。
上述したように、ラビニヨ式遊星歯車機構32は、第3サンギヤ34sおよび第4サンギヤ36sと、第3リングギヤ34rと、第3ピニオンギヤ34p、第4ピニオンギヤ36p、第3キャリヤ34cを有する。第3ピニオンギヤ34pは、第3サンギヤ34sと第4ピニオンギヤ36pとの間に等間隔で複数個配置され(例えば4個)、それぞれの第3ピニオンギヤ34pが第3サンギヤ34sと噛合する。また、第4ピニオンギヤ36pは、第4サンギヤ36sおよび複数の第3ピニオンギヤ34pと噛合するとともに第3リングギヤ34rと噛合する。この場合、第4ピニオンギヤ36pは、第3ピニオンギヤ34pより外側に位置する。第4ピニオンギヤ36pは、第3ピニオンギヤ34pと同数の4個が等間隔で配置されている。なお、第4ピニオンギヤ36pの長さ、つまり、第4サンギヤ36sの回転中心の軸方向に沿った第一の長さは、第3ピニオンギヤ34pの軸方向に沿った第二の長さよりも長い。したがって、本実施形態において、第4ピニオンギヤ36pを「ロングピニオンギヤ」と称し、第3ピニオンギヤ34pを「ショートピニオンギヤ」と称する場合がある。
第3キャリヤ34cは、図3、図4に示すように、例えば、アルミ鋳造などによって略円筒形状に形成されている。大型部品である第3キャリヤ34cをアルミ製とすることでラビニヨ式遊星歯車機構32の軽量化に寄与できる。第3キャリヤ34cは、主として本体支持部340と、第1シャフト支持部341と、第2シャフト支持部342と、第3シャフト支持部343とで構成されている。本体支持部340は、内周側にセレーション340aが形成され、入力軸12iが圧入されることにより常時連結(固定)されている。第1シャフト支持部341は、第4ピニオンギヤ36p(ロングピニオンギヤ)を回転可能に支持するロングピニオンシャフト36psの一端側を支持する。また、第1シャフト支持部341は、第3ピニオンギヤ34p(ショートピニオンギヤ)を回転可能に支持するショートピニオンシャフト34psの一端側を支持する。第2シャフト支持部342は、ロングピニオンシャフト36psの他端側を支持する。第3シャフト支持部343は、ショートピニオンシャフト34psの他端側を支持する。本実施形態の場合、第3キャリヤ34cは、4本のショートピニオンシャフト34psと、4本のロングピニオンシャフト36psとを支持する。
ロングピニオンシャフト36psは、第1シャフト支持部341に設けられた収容穴38aに一端が支持され、第2シャフト支持部342に設けられた収容穴38bに他端が支持されている。収容穴38aは、図4に示すように第3キャリヤ34cの回転中心(入力軸12iの中心)と中心を同じにする円周上に等間隔で配置されている。収容穴38bも同様に第3キャリヤ34cの回転中心(入力軸12iの中心)と中心を同じにする円周上に等間隔で配置されている。ロングピニオンシャフト36psは、例えば鉄等の材料で形成された円柱状の部品で、内部に潤滑油が流れる内部油路50が形成されている。収容穴38aに支持されたロングピニオンシャフト36psの端面52には、内部油路50の開口部54と、後述するオイルレシーバ90(図9参照)と係合する第一の係合部56とが設けられている。ロングピニオンシャフト36psは、オイルレシーバ90と係合することにより第3キャリヤ34cに固定される。なお、第一の係合部56を含むオイルレシーバ90を用いた固定構造については後述する。
オイルレシーバ90は、外部から供給される潤滑油を開口部54に誘導して、内部油路50に供給する。内部油路50は、第4ピニオンギヤ36pの歯面の一部に開口された給油路50aと連通している。したがって、内部油路50に供給された潤滑油は、例えば第3キャリヤ34cが回転するときに発生する遠心力を受けて給油路50aから押し出され、第4ピニオンギヤ36pの歯面に供給される。第4ピニオンギヤ36pの歯面に供給された潤滑油は、第3リングギヤ34rや第4サンギヤ36sとの噛合部分の潤滑性の向上や摩擦の軽減等に利用される。
ショートピニオンシャフト34psは、第1シャフト支持部341に設けられた収容穴60aに一端が支持され、第3シャフト支持部343に設けられた収容穴60bに他端が支持されている。収容穴60aは、図4に示すように第3キャリヤ34cの回転中心(入力軸12iの中心)と中心を同じにする円周上に等間隔で配置されている。収容穴60bも同様に第3キャリヤ34cの回転中心(入力軸12iの中心)と中心を同じにする円周上に等間隔で配置されている。ショートピニオンシャフト34psは、例えば鉄等の材料で形成された円柱状の部品である。ショートピニオンシャフト34psにおいて、例えば収容穴60aに挿入される部分には、当該ショートピニオンシャフト34psの径方向の中心に向かって延びる有底の固定孔62が設けられている。一方、第1シャフト支持部341には、固定孔62と第1シャフト支持部341の外面(第3キャリヤ34cの外面)との間で貫通したピン孔64が形成されている。そして、ショートピニオンシャフト34psを収容穴60aの中で回転させて位置合わせすることにより、固定孔62とピン孔64とを連通させる。連通させた固定孔62とピン孔64とを跨ぐようにピン66を挿入して、当該ピン66をピン孔64(第3キャリヤ34c)に対してかしめる。その結果、第3キャリヤ34c(第1シャフト支持部341)に対して、ショートピニオンシャフト34psの軸方向の抜け防止や軸周りの回転防止を行うように固定できる。なお、ショートピニオンシャフト34psの他端側は、収容穴60bに例えば圧入することで支持される。
第3ピニオンギヤ34pも第4ピニオンギヤ36pと同様に、回転時の潤滑性を維持向上するため、潤滑油が歯面に供給されることが望ましい。本実施形態の場合、ショートピニオンシャフト34psにおいて、例えば収容穴60aに挿入される部分には、ショートピニオンシャフト34psの径方向の中心に向かって延びる有底の油導入孔68が設けられている。一方、第1シャフト支持部341には、収容穴60aと当該収容穴60aよりも第3サンギヤ34sの回転中心の径方向の内側に位置された開口部341aとの間で貫通した導入油路70が形成されている。この導入油路70と油導入孔68とは、固定孔62とピン孔64とが連通した状態のときに連通するように設けられている。油導入孔68は、ショートピニオンシャフト34psの内部で軸方向に延びる内部油路72と連通している。内部油路72には、ショートピニオンシャフト34psの径方向外側に向かって延びて外周面に開口する給油路72aが接続されている。給油路72aは、ショートピニオンシャフト34psがピン66によって第3キャリヤ34cに固定されたときに、開口が第3キャリヤ34cの外周側に向くように設定されている。つまり、内部油路72に潤滑油が存在する場合、第3キャリヤ34cが回転したときに生じる遠心力により潤滑油が給油路72aから押し出されるようになっている。
導入油路70には、図示を省略した潤滑油供給装置から潤滑油が供給されている。導入油路70に供給された潤滑油は、第3キャリヤ34cの回転により発生する遠心力によって、油導入孔68に送り込まれ、さらに内部油路72に移動させられる。そして、内部油路72に移動した潤滑油は、遠心力により給油路72aから押し出される。第3ピニオンギヤ34pの歯面に供給された潤滑油は、第3サンギヤ34sや第4ピニオンギヤ36pとの噛合部分の潤滑性の向上や摩擦の軽減等に利用される。
次に、ロングピニオンシャフト36psを第3キャリヤ34cに固定するための第3キャリヤ34cの詳細構造を図3に加え、図4〜図7を用いて説明する。本実施形態のロングピニオンシャフト36psは、内部油路50の開口部54に潤滑油を誘導するために第3キャリヤ34cに固定されるオイルレシーバ90によって、共締めされる態様で固定される。
第3キャリヤ34cの第1シャフト支持部341において、収容穴38aにロングピニオンシャフト36psが支持されたときに内部油路50が露出する壁面80には、第二の係合部82が設けられている(図3参照)。第二の係合部82は、図4に示すように、等間隔で配置される複数の収容穴38aの配置円と同心円上に周方向に設けられるとともに、第二の係合部82の一部が収容穴38aと交差するように設けられている。本実施形態の場合、第二の係合部82は、第3キャリヤ34cの外周側の領域で、収容穴38aの半径の例えば、約1/2の位置を当該第二の係合部82の仮想延長線が通るように設けられている。つまり、第二の係合部82は、収容穴38aによって周方向に4部分に等分割されている。この4分割された円弧状部分が、後述するオイルレシーバ90の第四の係合部94(図8参照)と係合する部分となる。
図5〜図7は、第二の係合部82の形状の詳細を示す断面図である。図5は、図4におけるA−A線に沿う図であり、収容穴38a,38bを含む部分の断面図である。図6は、図4におけるB−B線に沿う図であり、収容穴60a,60bを含む部分の断面である。図7は、図4におけるC−C線に沿う図であり、収容穴38a、収容穴60aを含まない部分の断面図である。図4、図5に示すように、第1シャフト支持部341の収容穴38aが存在する部分には、第二の係合部82は存在しない。また、図4、図6、図7に示すように、収容穴38aの存在しない部分には、第3キャリヤ34c(第1シャフト支持部341)の壁面80の周方向に第二の係合部82が形成されている。第二の係合部82は、第3キャリヤ34c(第3サンギヤ34sまたは第4サンギヤ36s)の回転中心の周方向に沿って設けられた例えば溝部である。図5〜図7に示すように、第二の係合部82である溝部は、溝底から第3キャリヤ34cの回転中心に向かい突出した突起部82aが周方向に沿って延設されている。なお、図5に示すように、溝部である第二の係合部82および突起部82aは、収容穴38a内(側面)に露出している。
図3に戻り、ロングピニオンシャフト36psには、前述したように第一の係合部56が形成されている。この第一の係合部56も第二の係合部82と同様に例えば溝部であり、溝底からロングピニオンシャフト36psの回転中心に向かい突出した突起部56aが設けられている。第一の係合部56は、ロングピニオンシャフト36psの外周側の領域で、当該ロングピニオンシャフト36psの半径の例えば、約1/2の位置に第一の係合部56が設けられている。ロングピニオンシャフト36psは、前述したように収容穴38a,38bに挿入されることにより、第3キャリヤ34cに第4ピニオンギヤ36pが固定される状態になる。この場合、ロングピニオンシャフト36psは、収容穴38a,38bに挿入された状態で回転させることにより、第一の係合部56と第二の係合部82とが、第3キャリヤ34c(第3サンギヤ34sまたは第4サンギヤ36s)の回転中心の周方向に円弧状に連なるようにできる。つまり、ロングピニオンシャフト36psの第一の係合部56と第二の係合部82とが繋がり周方向に一続きの溝部を完成させる。同様に、ロングピニオンシャフト36psの突起部56aと第3キャリヤ34cの突起部82aとが繋がり周方向に一続きの突起を完成させる。
次に、第一の係合部56および第二の係合部82と係合して、ロングピニオンシャフト36psを第1シャフト支持部341(第3キャリヤ34c)に固定するオイルレシーバ90について、図8〜図12を用いて説明する。前述したように、オイルレシーバ90は、ロングピニオンシャフト36psの内部油路50の開口部54に潤滑油を誘導するとともに、第1シャフト支持部341(第3キャリヤ34c)にロングピニオンシャフト36psを共締めの態様で固定する。
図8は、ロングピニオンシャフト36psが挿入された第3キャリヤ34cにオイルレシーバ90を装着した状態の正面図である。つまり、オイルレシーバ90により、第3キャリヤ34cとロングピニオンシャフト36psとを共締めして固定している状態を示す図である。オイルレシーバ90は、図8に示すように、例えば、中央部に入力軸12iを挿通させる開口部90bが設けられた略リング形状の薄板の金属部材である。オイルレシーバ90は、ロングピニオンシャフト36psの第一の係合部56と係合する第三の係合部92と、第3キャリヤ34c(第1シャフト支持部341)の第二の係合部82と係合する第四の係合部94とを備える。第三の係合部92はオイルレシーバ90の外縁部の一部であり、第四の係合部94はオイルレシーバ90の外縁部の他の一部である。つまり、第三の係合部92と第四の係合部94とは、外見上一連の円周外縁を形成している。この場合、オイルレシーバ90の形状を凹凸のないリング形状とすることが可能である。その結果、オイルレシーバ90の装着姿勢がどのような姿勢でもオイルレシーバ90による潤滑油の供給機能とロングピニオンシャフト36psと第3キャリヤ34cとの固定機能が実現できる。また、リング形状のようにシンプルな形状のオイルレシーバ90は加工コストや加工工数の軽減に寄与できる。
図9〜図11は、ロングピニオンシャフト36psが収容穴38aに挿入された状態であり、第一の係合部56および第二の係合部82とが連続して周方向に延びる溝部にオイルレシーバ90が装着された状態の詳細を示す断面図である。図9は、図8におけるA−A線に沿う図であり、収容穴38a,38bに支持されロングピニオンシャフト36psの第一の係合部56にオイルレシーバ90の第三の係合部92が係合した状態を示す断面図である。図10は、図8におけるB−B線に沿う図であり、収容穴60a,60bにショートピニオンシャフト34psが支持された状態で、第二の係合部82にオイルレシーバ90の第四の係合部94が係合した状態を示す断面図である。図11は、図8におけるC−C線に沿う図であり、収容穴38a、収容穴60aを含まない部分に形成された第二の係合部82にオイルレシーバ90の第四の係合部94が係合された状態を示す断面図である。
図9に示すように、ロングピニオンシャフト36psが、第3キャリヤ34c(第1シャフト支持部341)に定められた姿勢(角度)で挿入され、第一の係合部56と第二の係合部82とが連続して周方向に繋がった場合にオイルレシーバ90が装着可能となる。つまり、ロングピニオンシャフト36psが、第3キャリヤ34cに定められた姿勢で挿入されていない場合、オイルレシーバ90の第三の係合部92と、ロングピニオンシャフト36psにおける第一の係合部56以外の端面52の部分と、が接触(干渉)して、オイルレシーバ90は、第3キャリヤ34cに正しく装着できない。逆に、ロングピニオンシャフト36psが、第3キャリヤ34cに定められた姿勢で挿入された状態で、オイルレシーバ90が装着されれば、ロングピニオンシャフト36psの第一の係合部56が装着済みのオイルレシーバ90と接触してロングピニオンシャフト36psが回転しないようになる。つまり、ロングピニオンシャフト36psが、第3キャリヤ34cの収容穴38aに回転不能の状態で固定されることになる。
また、図10、図11に示すように、第3キャリヤ34c(第1シャフト支持部341)の第二の係合部82に、オイルレシーバ90の第四の係合部94が係合する。その結果、回転する第3キャリヤ34cに対してオイルレシーバ90が強固に固定される。オイルレシーバ90には、開口部90b側から図示を省略した潤滑油供給装置により潤滑油が供給されている。潤滑油は、第3キャリヤ34cが回転するときに発生する遠心力を受け、図9に矢印Dで示すように、オイルレシーバ90の外縁方向に移動する。オイルレシーバ90の外縁部分には、ロングピニオンシャフト36psの内部油路50の開口部54が存在するので、潤滑油が内部油路50に押し込まれ、さらに給油路50aから第4ピニオンギヤ36pの歯面に供給される。
図12は、オイルレシーバ90の径方向の断面図である。オイルレシーバ90は、外縁部90aと、当該外縁部90aより径方向の内側の内縁部90cと、外縁部90aと内縁部90cとを接続する接続部90dを有する円環形状の薄板の金属部材である。オイルレシーバ90は、薄板の金属材料に対して、例えばプレス加工等を施すことにより作製することが可能で、例えば、ステンレス鋼等のように耐油性があり、加工し易い金属材料が利用可能である。前述したように、オイルレシーバ90は、第三の係合部92と第四の係合部94とが連続することで外縁部90aを構成している。外縁部90a、つまり、第三の係合部92および第四の係合部94は、接続部90dを基準とすると図12に示すように、第3キャリヤ34c(第3サンギヤ34s、第4サンギヤ36s)の径方向の外側に向かうにつれてロングピニオンシャフト36psの軸方向の一方(ロングピニオンシャフト36psの端面52から離間する方向)に延びている。図12に示す例の場合、外縁部90aは、断面が湾曲している。この湾曲形状は、オイルレシーバ90の外縁部90aの全周に対して形成されている。このような外縁部90aが形成されることにより、第一の係合部56と第二の係合部82とが連続することで円周方向に延びる溝部が形成されている場合、オイルレシーバ90の装着が容易になる。つまり、オイルレシーバ90を第3キャリヤ34cに装着する場合、ロングピニオンシャフト36psの端面52および第3キャリヤ34c(第1シャフト支持部341)の壁面80にオイルレシーバ90を押圧するのみで、外縁部90aを容易に嵌め込むことができる。この場合、外縁部90aの湾曲形状により第三の係合部92および第四の係合部94が容易に弾性変形して、突起部56a,82aを乗り越える。突起部56a,82aを乗り越えた後、外縁部90aは元の状態に復帰する(元の湾曲状態に戻る)。外縁部90aが溝部に嵌った後で、外縁部90aが元の湾曲状態に復帰した場合、復帰した外縁部90aの湾曲形状により容易に溝部から外れないようになる。つまり、オイルレシーバ90は、装着作業が容易であり、かつ脱落し難い形状となっている。なお、外縁部90aの形状は、湾曲形状に限らない。例えば、断面が傾いた直線形状でもよく、オイルレシーバ90を第一の係合部56および第二の係合部82で形成される溝部に押し込み易い形状であれば、同様の効果を得ることができる。
また、オイルレシーバ90の内縁部90cは、図9に示すように、接続部90dを基準とすると第3キャリヤ34cの径方向の内側に向かうにつれてロングピニオンシャフト36psの軸方向の一方(第3キャリヤ34cの端面から離間する方向)に延びている。そして、第3キャリヤ34cとロングピニオンシャフト36psの少なくとも一方の端面(図9の場合は、第3キャリヤ34c(第1シャフト支持部341)の端面)を第一の隙間Wを有した状態で覆うような形状になっている。また、接続部90dは、開口部54を第一の隙間Wより狭い第二の隙間Sを有した状態で覆うような形状になっている。オイルレシーバ90の内縁部90cおよび接続部90dをこのような形状とすることで、矢印Dで示すように潤滑油が供給された場合、第二の隙間Sより広い第一の隙間Wである内縁部90cと第3キャリヤ34cとの間により多くの潤滑油を収容する(受け入れる)ことが可能になる。また、開口部54と接続部90dとの間の隙間である第二の隙間Sを第一の隙間Wより狭くすることにより、潤滑油の流れ方向を開口部54に向けやすくなり、潤滑油を開口部54に効率よく導くことができる。その結果、内部油路50および給油路50aを潤滑油で満たし易くなり、潤滑油を供給する第4ピニオンギヤ36pの潤滑性をより向上することができる。なお、図9の場合、内縁部90cは、第3キャリヤ34cのみに向き合う例を示したが、ロングピニオンシャフト36psまで内縁部90cが延びていてもよい。また、接続部90dの径方向の幅を狭くして、内縁部90cがロングピニオンシャフト36psのみに向き合うようにしてもよい。
このように、オイルレシーバ90が、ロングピニオンシャフト36psおよび第3キャリヤ34c(第1シャフト支持部341)の両方と係合することにより、従来、潤滑油の供給のみに利用されていたオイルレシーバ90が、ロングピニオンシャフト36psの固定部材として共用される。その結果、部品点数の削減、ラビニヨ式遊星歯車機構32の組み立て工数の削減等に寄与することができる。また、ロングピニオンシャフト36psが収容穴38aに対して定められた姿勢で挿入され、第一の係合部56と第二の係合部82とが周方向に連続している場合のみ、第一の係合部56に第三の係合部92が嵌り、第二の係合部82に第四の係合部94が嵌る。つまり、オイルレシーバ90は、第3キャリヤ34cに対してロングピニオンシャフト36psが一定の姿勢で支持されている場合に、その姿勢を維持するように固定する。そして、オイルレシーバ90は、第3キャリヤ34cに対してロングピニオンシャフト36psが回転することを防止できる。
なお、上述した実施形態では、ロングピニオンシャフト36psを第3キャリヤ34cに固定するためにオイルレシーバ90を用いる例を示したが、ショートピニオンシャフト34psに適用してもよく、同様の効果を得ることができる。また、ロングピニオンシャフト36psの固定とショートピニオンシャフト34psの固定の両方に本実施形態の構造を適用してもよい。この場合、例えば、オイルレシーバ90の外縁部90aにロングピニオンシャフト36ps用の係合部と、ショートピニオンシャフト34ps用の係合部を形成すればよい。また、半径の異なるオイルレシーバを2種類用いてもよい。例えば、ロングピニオンシャフト36psの固定には、上述したオイルレシーバ90を用い、ショートピニオンシャフト34psを固定する場合は、オイルレシーバ90の内側(壁面80に近い側)に、オイルレシーバ90とは別のオイルレシーバを装着し、オイルレシーバ90と同様に、ショートピニオンシャフト34psを第3キャリヤ34cに固定するようにしてもよい。
また、上述した実施形態の場合、オイルレシーバ90は、略リング状の場合を示したが、例えば、収容穴38aに対応する部分、つまり第三の係合部92の部分を外縁側に突出するようにしてもよい。この場合、第一の係合部56は、第二の係合部82とは周方向に連続せず、収容穴38aの外周側に突出するように形成される。また、逆に、第三の係合部92の部分をオイルレシーバ90の中心側に凹むようにしてもよい。この場合、第一の係合部56は、第二の係合部82とは周方向に連続せず、収容穴38aの中心側に凹むように形成される。このように、オイルレシーバ90を凹凸を含む形状とすることにより、第3キャリヤ34cに対するオイルレシーバ90の装着位置を一定にすることができる。この場合、第一の係合部56と係合する第三の係合部92の位置をオイルレシーバ90の外周縁上で特定することが容易となる。例えば、潤滑油をロングピニオンシャフト36psの開口部54に導く誘導フィンをオイルレシーバ90の裏面(壁面80に対面する位置)に正確に配置することができる。この場合、オイルレシーバ90の裏面側に設けられた誘導フィンを開口部54に向かわせるようなオイルレシーバ90の装着が容易にできる。その結果、誘導フィンを用いた潤滑油の開口部54(内部油路50)への誘導を効率的に導くことができる。
また、上述した説明では、ピニオンシャフトの固定構造を適用する遊星歯車装置の一例としてラビニヨ式遊星歯車機構32を例示したが、例えば、第1遊星歯車28や第2遊星歯車30のようなシングルピニオン式の遊星歯車装置に適用してもよい。この場合も、シングル式のピニオンシャフトをオイルレシーバ90で固定する固定構造を得ることができる。また、サンギヤとリングギヤの間にピニオンギヤが2段で入るダブルピニオン式の遊星歯車装置に適用してもよい。この場合は、ラビニヨ式遊星歯車機構32の例と同様に、ピニオンシャフトをオイルレシーバ90で固定する固定構造を得ることができる。
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態の遊星歯車装置は、サンギヤ(第3サンギヤ34s、第4サンギヤ36s)と、サンギヤの径方向の外側に設けられた第3リングギヤ34rと、サンギヤと第3リングギヤ34rとの間に設けられ、サンギヤと第3リングギヤ34rとの間で回転を伝達する第4ピニオンギヤ36pと、軸方向の一端に第一の係合部56と内部油路50の開口部54とが設けられ、第4ピニオンギヤ36pを回転可能に支持したロングピニオンシャフト36psと、軸方向の一端に第二の係合部82が設けられ、開口部54が露出した状態でロングピニオンシャフト36psを収容した収容穴38aが設けられた第3キャリヤ34cと、第一の係合部56と係合する第三の係合部92と、第二の係合部82と係合する第四の係合部84とを有し、開口部54を軸方向の一方から隙間を有した状態で覆うオイルレシーバ90と、を備える。
この構成によれば、オイルレシーバ90に設けられた第三の係合部92がロングピニオンシャフト36psに設けられた第一の係合部56と係合するとともに、同じオイルレシーバ90に設けられた第四の係合部94が第3キャリヤ34cに設けられた第二の係合部82と係合する。つまり、ラビニヨ式遊星歯車機構32において潤滑油の供給に必要な構成部品であるオイルレシーバ90を用いて、ロングピニオンシャフト36psと第3キャリヤ34cとの固定が可能になる。その結果、部品点数の削減が可能になる。また、固定用の専用部品を利用した場合に発生していた作業の省略が可能になり、製造工数の低減が可能になる。
また、第一の係合部56と第二の係合部82とは回転中心の周方向に円弧状に連なり、オイルレシーバ90は円周状に延びた外縁部90aを有し、第三の係合部92は外縁部90aの一部であり、第四の係合部94は外縁部90aの他の一部であってもよい。この構成によれば、オイルレシーバ90の形状を凹凸のないリング形状とすることが可能で、加工工数や加工コストの低減に寄与できる。また、オイルレシーバ90の装着姿勢がどのような姿勢でも、当該オイルレシーバ90による潤滑油の供給機能とロングピニオンシャフト36psと第3キャリヤ34cとの固定機能が実現できる。
また、第一の係合部56および第二の係合部82は、回転中心の周方向に沿った溝部を有していてもよい。この構成によれば、第一の係合部56と第二の係合部82とが一つの溝部となるので、オイルレシーバ90側の第三の係合部92と第四の係合部94との係合(嵌めあわせ)が容易にできる。
また、オイルレシーバ90は、外縁部90aと、当該外縁部90aより径方向の内側の内縁部90cと、外縁部90aと内縁部90cとを接続する接続部90dを有する円環形状の部材であり、外縁部90aは、径方向の外側に向かうにつれて軸方向の一方に延び、内縁部90cは、第3キャリヤ34cとロングピニオンシャフト36psの少なくとも一方の端面を第一の隙間を有した状態で覆い、接続部90dは、開口部54を第一の隙間より狭い第二の隙間を有した状態で覆ってもよい。この構成によれば、オイルレシーバ90を装着する際に、外縁部90aが容易に変形する。つまり、外縁部90aは挿入方向にならうように形状になっているので、オイルレシーバ90の装着時に外縁部90aが変形しやすく、装着し易い。その結果、第一の係合部56と第二の係合部82とに、第三の係合部92および第四の係合部94である外縁部90aを容易に装着することができる。また、第3キャリヤ34cとロングピニオンシャフト36psとの少なくとも一方の端面と内縁部90cとの隙間である第一の隙間を広くすることにより、より多くの潤滑油をオイルレシーバ90の内側に収容することが可能になる。さらに、開口部54に向き合う接続部90dにおける第二の隙間を第一の隙間より狭くすることにより、第一の隙間に収容された潤滑油を開口部54に導き易くなり、潤滑油を効率的に内部油路50に移動させて、第4ピニオンギヤ36pの潤滑性をより向上することができる。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各例の構成や形状は、部分的に入れ替えて実施することも可能である。また、各構成や形状等のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、高さ、数、配置、位置等)は、適宜に変更して実施することができる。
10…動力伝達装置、14…自動変速機、28…第1遊星歯車、30…第2遊星歯車、32…ラビニヨ式遊星歯車機構、34s…第3サンギヤ、34r…第3リングギヤ、34p…第3ピニオンギヤ、34c…第3キャリヤ、34ps…ショートピニオンシャフト、36s…第4サンギヤ、36p…第4ピニオンギヤ、36ps…ロングピニオンシャフト、38a,38b…収容穴、50…内部油路、52…端面、54…開口部、56…第一の係合部、56a…突起部、60a,60b…収容穴、82…第二の係合部、90…オイルレシーバ、90a…外縁部、90b…開口部、92…第三の係合部、94…第四の係合部、341…第1シャフト支持部、341a…開口部、342…第2シャフト支持部、343…第3シャフト支持部。

Claims (4)

  1. サンギヤと、
    前記サンギヤの径方向の外側に設けられたリングギヤと、
    前記サンギヤと前記リングギヤとの間に設けられ、前記サンギヤと前記リングギヤとの間で回転を伝達するピニオンギヤと、
    軸方向の一端に第一の係合部と内部油路の開口部とが設けられ、前記ピニオンギヤを回転可能に支持したピニオンシャフトと、
    前記軸方向の一端に第二の係合部が設けられ、前記開口部が露出した状態で前記ピニオンシャフトを収容した収容穴が設けられたキャリヤと、
    前記第一の係合部と係合する第三の係合部と、前記第二の係合部と係合する第四の係合部とを有し、前記開口部を前記軸方向の一方から隙間を有した状態で覆うオイルレシーバと、
    を備える遊星歯車装置。
  2. 前記第一の係合部と前記第二の係合部とは前記回転中心の周方向に円弧状に連なり、
    前記オイルレシーバは円周状に延びた外縁部を有し、
    前記第三の係合部は前記外縁部の一部であり、前記第四の係合部は前記外縁部の他の一部である請求項1に記載の遊星歯車装置。
  3. 前記第一の係合部および前記第二の係合部は、前記回転中心の周方向に沿った溝部を有した請求項2に記載の遊星歯車装置。
  4. 前記オイルレシーバは、前記外縁部と、当該外縁部より径方向の内側の内縁部と、前記外縁部と前記内縁部とを接続する接続部を有する円環形状の部材であり、
    前記外縁部は、前記径方向の外側に向かうにつれて前記軸方向の一方に延び、
    前記内縁部は、前記キャリヤと前記ピニオンシャフトの少なくとも一方の端面を第一の隙間を有した状態で覆い、
    前記接続部は、前記開口部を前記第一の隙間より狭い第二の隙間を有した状態で覆う請求項3に記載の遊星歯車装置。
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