JPH10266688A - 閉鎖完了報知装置 - Google Patents

閉鎖完了報知装置

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JPH10266688A
JPH10266688A JP7774497A JP7774497A JPH10266688A JP H10266688 A JPH10266688 A JP H10266688A JP 7774497 A JP7774497 A JP 7774497A JP 7774497 A JP7774497 A JP 7774497A JP H10266688 A JPH10266688 A JP H10266688A
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JP
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wire
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Application number
JP7774497A
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English (en)
Inventor
Iwao Hiramatsu
巌 平松
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Chuo Hatsujo KK
Chuo Spring Co Ltd
Original Assignee
Chuo Hatsujo KK
Chuo Spring Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者に閉鎖完了を知らせることのできる外
倒し式の遠隔窓開閉装置1を提供する。 【解決手段】 枠2の上枠部分の内周面において下向き
に突出するように設けられた略直方体形状のストライカ
20と、窓3の上框の外周面に設けられ、窓3を施錠す
る窓施錠装置6と、この窓施錠装置6の閉鎖状態維持装
置21の作動レバーが窓3を施錠する位置に揺動した時
にON信号を出力するリミットスイッチと、このリミッ
トスイッチにタイマー回路を介して直列接続されて、リ
ミットスイッチからON信号を受けると、一定時間だけ
発光する発光ダイオードとを備えた。これにより、遠隔
操作装置5により遠隔操作される窓3により枠2に形成
される開口の閉鎖が完了した場合、すなわち、窓施錠装
置6により窓3を確実に閉鎖した場合のみ、使用者に閉
鎖完了を知らせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔操作により移
動する閉鎖体が枠体の開口部の閉鎖完了したことを報知
する閉鎖完了報知装置に関するもので、特に遠隔操作に
より移動する窓が枠の開口部の閉鎖完了を報知したこと
を確認する遠隔窓閉鎖完了報知装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、実用新案登録第25
19024号公報には、枠(窓枠)に設けられたストラ
イカを、ワイヤにより閉鎖方向に移動させられる窓(障
子)に設けられたラッチが係合することにより窓を完全
に閉鎖状態に維持するラッチ機構を備えた窓施錠装置が
開示されている。その窓施錠装置のラッチ機構は、ワイ
ヤなどの荷重伝達経路の経時変化に関係なく、窓の閉鎖
状態を維持することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な窓施錠装置においては、ラッチ機構の作動完了は手感
に頼る場合が多く、作動完了前に使用者による閉鎖操作
を終了してしまう場合がある。このように、窓と枠との
間に隙間がある状態で閉鎖操作を終了してしまうと、窓
と枠との間に隙間はない状態であっても、閉鎖力が弱い
ため負圧などにより、窓に閉鎖方向の移動力を与えるワ
イヤが伸び、窓と枠との間に隙間を形成する。このと
き、仮に雨天であれば、窓を完全に閉鎖しないことによ
り部屋の中に雨水が浸入するなどの漏水事故が発生する
という不具合が生じる。
【0004】そこで、窓が枠を完全に閉鎖した場合にの
み、使用者に窓の閉鎖完了を知らせるようにした遠隔窓
閉鎖確認装置がある。例えば、特開平9−41795号
公報に開示されているように、窓が閉鎖完了した時のワ
イヤの張力を予め測定しておき、その設定張力にワイヤ
の張力が達した時に窓が枠を完全に閉鎖したと知らせる
ようにしたワイヤ張力検知方式を採用した装置がある。
また、特開平9−41796号公報に開示されているよ
うに、窓に接触すると信号を出力するリミットスイッチ
を窓廻りに設置して、リミットスイッチから信号が出力
されたら窓が枠を完全に閉鎖したと知らせる窓廻りでの
リミットスイッチによる検知方式を採用した装置があ
る。
【0005】ところが、ワイヤ張力検知方式では、経時
変化によりワイヤ張力が変化した場合、窓や枠の変形な
どにより抵抗が増大した場合、窓と枠との間に異物が挟
まった場合に、完全な閉鎖状態になる前に閉鎖表示がな
されるという問題が生じている。そして、窓廻りでのリ
ミットスイッチ検知方式では、閉鎖の検知を窓の位置の
みに依存するため、閉鎖完了時の耐風圧荷重を保証する
ことが困難であるという問題が生じている。また、シー
ル材の経時変化により窓位置と閉鎖荷重の関係が変化し
た場合に、完全な閉鎖状態になる前に閉鎖表示がなされ
るという問題が生じている。
【0006】
【発明の目的】本発明の目的は、遠隔操作される閉鎖体
により枠体の閉鎖が完了した場合にのみ、使用者に閉鎖
完了を知らせることのできる閉鎖完了報知装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、開口を形成する枠体と、この枠体に対して変位可能
に支持され、変位することにより前記枠体を閉鎖する閉
鎖体と、この閉鎖体から離れた位置で、前記枠体を閉鎖
する方向へ前記閉鎖体を遠隔操作する遠隔操作手段と、
前記閉鎖体が前記枠体の閉鎖を完了した時に、前記閉鎖
体を施錠する施錠手段と、この施錠手段が前記閉鎖体を
施錠した時に、信号を出力する閉鎖状態検出手段と、こ
の閉鎖状態検出手段から信号が出力された時に、前記閉
鎖体による前記枠体の閉鎖完了を知らせる閉鎖完了報知
手段とを備えた技術手段を採用した。
【0008】そして、請求項2に記載の施錠手段は、前
記枠体または前記閉鎖体のうちのどちらか一方に設けら
れたストライカと、前記閉鎖体または前記枠体のうちの
どちらか他方に設けられ、前記ストライカと係合して前
記閉鎖体の閉鎖状態を維持する閉鎖状態維持手段とを備
えたことを特徴とする。
【0009】そして、請求項3に記載の遠隔操作手段
は、張力が作用することによって、前記枠体に対して前
記閉鎖体を閉鎖させる方向に移動力を与えるワイヤと、
このワイヤを巻き取ることによって、前記ワイヤに張力
を作用させるワイヤ巻取り手段とを備えたことを特徴と
する。また、請求項4に記載の閉鎖完了報知装置は、前
記閉鎖体を前記枠体から開放する方向に付勢する開放付
勢手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用および発明の効果】請求項1に記載の発明によれ
ば、遠隔操作手段によって枠体の閉鎖が完了するまで閉
鎖体を遠隔操作する。そして、施錠手段が閉鎖体を施錠
すると、閉鎖状態検出手段が信号を出力する。そして、
閉鎖状態検出手段から信号が出力された時に、閉鎖完了
報知手段によって閉鎖体による枠体の閉鎖完了が知らさ
れる。それによって、遠隔操作される閉鎖体により枠体
の閉鎖が完了した場合にのみ、使用者に閉鎖完了を知ら
せることができる。
【0011】そして、請求項2に記載の発明によれば、
閉鎖状態維持手段とストライカと係合することにより閉
鎖体の閉鎖状態が維持される。したがって、施錠手段に
より閉鎖体が施錠されるということは閉鎖体による枠体
の閉鎖が完全に終了したと判定できる。そして、ワイヤ
などの荷重伝達経路の経時変化に関係なく、窓の閉鎖状
態を維持することができる。
【0012】そして、請求項3に記載の発明によれば、
ワイヤ巻取り手段によりワイヤを巻き取ってワイヤに張
力を作用させることによって、閉鎖体に対して前記枠体
を閉鎖させる方向に移動力を与えられる。また、請求項
4に記載の発明によれば、閉鎖体を枠体から開放する方
向に付勢させることにより、枠体を開放できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態の構成〕図1ないし図4は本発明を外倒
し式の遠隔窓開閉装置に適用した第1実施形態を示した
もので、図1は外倒し式の遠隔窓開閉装置の全体構造を
示した図で、図2はワイヤ巻取り装置を示した図であ
る。
【0014】本実施形態の遠隔窓開閉装置1は、建築物
に取り付けられる枠2と、この枠2に形成される開口を
開閉する窓3と、この窓3を開放する方向に付勢する2
本のプッシュロッド4と、窓3を閉鎖する方向に遠隔操
作する遠隔操作装置5と、窓3を施錠および解錠する窓
施錠装置6と、窓3の閉鎖が完了したことを検出するリ
ミットスイッチ7と、このリミットスイッチ7からの電
気信号を受けると発光する発光ダイオード8とを備え
る。
【0015】枠2は、本発明の枠体に相当する部品で、
建築物の屋内と屋外とを区画する外側壁に形成された開
口に嵌め込まれた窓枠である。窓3は、本発明の閉鎖体
に相当する部品で、上下の框と左右の框からなる方形形
状の枠体、およびこの枠体により形成される開口にはめ
込まれたガラス板等から構成される障子であって、図示
しない蝶番によって枠2に揺動(回動)自在に支持され
ている。2本のプッシュロッド4は、本発明の開放付勢
手段に相当する部品で、常に窓3を開放する方向に付勢
している。そして、各プッシュロッド4の一端部は、枠
2の左右の竪枠の内側面に回動自在に取り付けられ、そ
れらの他端部は、窓3の左右の框の屋内側面に回動自在
に取り付けられる。
【0016】遠隔操作装置5は、本発明の遠隔操作手段
に相当するもので、一端が枠2等に固定されたワイヤ
9、およびこのワイヤ9を巻き取るワイヤ巻取り装置1
0等から構成されている。ワイヤ9は、他端がワイヤ巻
取り装置10に巻取り可能に設けられた細い金属製ロー
プである。このワイヤ9は、枠2の回動端に設けられた
窓枠滑車11に通され、ワイヤ9の張力が窓枠滑車11
を介して窓3に作用するように設けられている。
【0017】なお、窓枠滑車11以外に取り付けられた
案内滑車12は、直線方向へ伸びるワイヤ9の向きを円
滑に変換するためのものである。また、枠2の外部にお
けるワイヤ9は、図2に示したように、ワイヤ巻取り装
置10へワイヤ9を案内する金属または金属と樹脂で形
成されたパイプ13内を往復移動自在に挿通している。
このように、枠2には窓枠滑車11を介してワイヤ9の
張力が作用するように設けられているため、ワイヤ巻取
り装置10がワイヤ9を巻取り、ワイヤ9に張力が与え
られると、この与えられた張力によって窓3を枠2側に
引き寄せて窓3を回動変位させ、枠2の開口を閉鎖する
ように作用する。
【0018】ワイヤ巻取り装置10は、本発明のワイヤ
巻取り手段に相当するもので、図2に示したように、ワ
イヤ9の他端が固定された巻取りプーリ(図示せず)
と、この巻取りプーリを一方向のみへ回転させる一方向
クラッチ(図示せず)と、巻取りプーリを操作者の操作
力によって回転させる巻取りレバー14と、一方向クラ
ッチにおける巻取りプーリの他方向への回転を解除する
窓開放ボタンを含む解除機構(窓開放手段)15とから
構成されている。なお、巻取りレバー14は、図2に示
したように、ワイヤ巻取り装置10のボックス16内に
出没自在に設けられており、プッシュ(押圧)操作する
と巻取りレバー14がボックス16の表面よりも突出
し、窓3の遠隔操作が可能になる。
【0019】次に、窓施錠装置6を図1、図3および図
4に基づいて説明する。ここで、図3および図4は閉鎖
状態維持装置の作動状態を示した図である。この窓施錠
装置6は、本発明の施錠手段に相当するもので、枠2の
上枠部分の内周面において下向きに突出するように設け
られた略直方体形状のストライカ(被係合体)20、お
よびこのストライカ20と係合して窓3の閉鎖状態を維
持する閉鎖状態維持装置(ラッチ本体)21等から構成
されている。
【0020】閉鎖状態維持装置21は、本発明の閉鎖状
態維持手段に相当するもので、カバー22により覆われ
た基板23と、この基板23の上面において揺動自在に
取り付けられたラッチ(係合体)24と、このラッチ2
4に係合する作動レバー25と、ラッチ24の施錠方向
への揺動を阻止するロックレバー26と、このロックレ
バー26をアンロック位置に揺動させるアンロックレバ
ー27とを備えたラッチ機構である。なお、基板23
は、窓3の上框の外周面(上端面)に固定ねじ等の締結
具(図示せず)を用いて固定されている。
【0021】ラッチ24は、L字形状に屈曲した形状に
形成され、基板23の上面において先端部を基板23の
側方に突出させた施錠位置と、この施錠位置から変位し
て先端部を屋内側に向けた解錠位置との間で、支持軸2
8を中心に揺動(回動)するように支持されている。そ
して、ラッチ24は、捩じりコイルばね29の付勢力
(弾性力)により解錠方向に付勢されている。この構成
により、図3に示したように、ラッチ24が解錠位置に
達するとストライカ20との係合が解放(解錠)され
る。また、図4に示したように、ラッチ24が施錠位置
に達すると、そのラッチ24の先端側に設けられた係合
部30が屋内側からストライカ20に係合することによ
り窓3の閉鎖方向への揺動を阻止して窓3が施錠され
る。
【0022】作動レバー25は、窓3の上框の略長さ方
向に細長く形成され、ワイヤ9が掛け渡された案内滑車
12を中央位置に固定している。この作動レバー25の
一端部は、支持軸31に揺動(回動)自在に支持されて
いる。また、作動レバー25は、捩じりコイルばね32
の付勢力(弾性力)により作動解除方向に付勢されてい
る。そして、作動レバー25は、ワイヤ9が繰り出され
ることによって、つまりワイヤ9に張力が発生しない時
には、図3に示したように、屋外側寄りの作動解除位置
に位置する。また、作動レバー25は、ワイヤ9を巻き
取ることによって、ワイヤ9に張力が発生した時には、
図4に示したように、捩じりコイルばね32の付勢力に
抗して屋内側寄りの作動位置に位置する。
【0023】この作動レバー25の揺動端には、ラッチ
24の肩部33に係合する係合溝34、およびラッチ2
4の背部35に係合する係合部36が形成されている。
この構成により、作動レバー25が作動解除位置にある
時は、図3に示したように、作動レバー25の係合溝3
4がラッチ24の肩部33に係合することによりラッチ
24が解錠位置に維持される。また、作動レバー25が
作動位置にある時は、図4に示したように、作動レバー
25の係合部36がラッチ24の背部35に係合するこ
とによりラッチ24が施錠位置に維持される。
【0024】ロックレバー26は、基板23に設けた支
持軸37aに揺動(回動)自在に支持されている。そし
て、ロックレバー26は、ロックピン37に係合するこ
とによりラッチ24の解錠方向への揺動を阻止するロッ
ク位置と、ロックピン37との係合を解除(解放)する
アンロック位置との間で揺動する。ロックピン37は、
ラッチ24の上面に固定されている。また、ロックレバ
ー26は、捩じりコイルばね38の付勢力(弾性力)に
よりロック方向に付勢されている。
【0025】アンロックレバー27は、ラッチ24を支
持する支持軸28に揺動(回動)自在に支持されてい
る。このアンロックレバー27は、先端部をラッチ24
よりも屋外側の位置において基板23の側方に突出さ
せ、屋外側寄りのロック位置と屋内寄りのアンロック位
置との間を揺動する。また、アンロックレバー27は、
捩じりコイルばね39によりロック方向に付勢された状
態で支持されている。
【0026】そして、アンロックレバー27には、ロッ
クレバー26を押圧する突起部40が形成されている。
この構成により、アンロックレバー27がロック位置に
ある状態では、突起部40がロックレバー26から解放
されているために、ロックレバー26がロック位置に保
持される。また、アンロックレバー27がアンロック位
置にある状態では、突起部40がロックレバー26を押
すことによりロックレバー26がアンロック位置に揺動
する。
【0027】リミットスイッチ7は、本発明の閉鎖状態
検出手段に相当する部品で、基板23上にねじ等の締結
具41を用いて締め付け固定されたハウジング42と、
このハウジング42の側方で揺動自在に変位する可動接
点43と、この可動接点43が接離する固定接点44
と、可動接点43を固定接点44から離れる方向に付勢
する付勢手段(図示せず)とからなる。そして、リミッ
トスイッチ7は、可動接点43が作動レバー25に接触
して押されると付勢手段に抗して可動接点43が固定接
点44に当接してON信号を出力する有接触位置センサ
である。また、リミットスイッチ7は、可動接点43へ
の作動レバー25の接触が解除されると可動接点43が
固定接点44から離れてOFF信号を出力する。
【0028】発光ダイオード8は、本発明の閉鎖完了報
知手段に相当する部品で、リミットスイッチ7にタイマ
ー回路(図示せず)を介して直列接続されて、リミット
スイッチ7からON信号を受けると、一定時間(例えば
5秒間〜30秒間)だけ発光し続ける。なお、本実施形
態では、発光ダイオード8を発光させる視覚表示手段を
用いたが、他の視覚表示手段として、ランプや液晶パネ
ルなどを用いても良い。また、常時点灯式の発光ダイオ
ード8等の視覚表示手段を用いることによって、窓3の
閉鎖が完了した時に視覚表示手段の発光(点灯)を止め
ても良い。
【0029】〔第1実施形態の作用〕次に、本実施形態
の遠隔窓開閉装置1の作用を図1ないし図4に基づいて
簡単に説明する。
【0030】窓3を閉鎖する場合には、ワイヤ巻取り装
置10の巻取りレバー14を回転させることで、ワイヤ
9がボックス16内の巻取りプーリに巻き取られ、ワイ
ヤ9に張力が発生する。このように、ワイヤ9に張力が
発生すると、ワイヤ9が2本のプッシュロッド4の付勢
力に抗して窓3を枠2側に引き寄せる。このため、窓3
が閉鎖方向に回動変位することにより、枠2に形成され
た開口が閉鎖される。
【0031】このとき、図3に示したように、窓3の上
枠部分の内周面に設けられた2個のストライカ20が、
窓3と一緒に移動する閉鎖状態維持装置21のアンロッ
クレバー27に当接する。また、作動レバー25は、ワ
イヤ9が巻き取られることによってワイヤ9に張力が発
生した時には、案内滑車12が屋内側に引き寄せられ
る。このため、図4に示したように、作動レバー25が
捩じりコイルばね32の付勢力に抗して屋内側寄りの作
動位置に揺動すると共に、アンロックレバー27がアン
ロック位置に揺動する。
【0032】したがって、作動レバー25が作動位置に
ある時は、図4に示したように、作動レバー25の係合
部36がラッチ24の背部35に係合することによりラ
ッチ24が施錠位置に維持される。そして、ラッチ24
が施錠位置に揺動することにより、ラッチ24の先端側
に設けられた係合部30が屋内側からストライカ20を
拘止することにより窓3の閉鎖方向への揺動を阻止す
る。また、ロックレバー26がロックピン37に係合す
ることによりラッチ24の解錠方向への揺動を阻止する
ことにより、窓3が施錠されると共に、この窓3の閉鎖
状態も維持される。
【0033】以上のように、窓3が窓施錠装置6により
施錠されると、図4に示したように、可動接点43が作
動レバー25に接触して押されて、付勢手段に抗して可
動接点43が固定接点44に当接することにより、リミ
ットスイッチ7からON信号が出力される。そして、リ
ミットスイッチ7からON信号が出力されると、タイマ
ー回路は発光ダイオード8を一定時間(例えば5秒間〜
30秒間)に渡って通電する。すると、巻取りレバー1
4を備えるボックス16の表面に設けられた発光ダイオ
ード8が一定時間に渡って発光する。これにより、窓3
が閉鎖するように巻取りレバー14を回している使用者
は、その発光ダイオード8の発光によって、窓3による
枠2の閉鎖が完全に終了したことを知ることができる。
【0034】〔第1実施形態の効果〕以上のように、本
実施形態の遠隔窓開閉装置1は、窓3を閉鎖するため
に、ワイヤ巻取り装置10の巻取りレバー14を回動操
作する使用者は、発光ダイオード8の発光によって窓3
の閉鎖が完了したことを知ることがきる。このため、従
来の技術のように、使用者によっては、窓3の閉鎖作業
が未だ完了していないのに閉鎖したと勘違いして閉鎖操
作を終了してしまうことはない。
【0035】また、完全に窓3が閉鎖するまで、発光ダ
イオード8は発光しないので、発光ダイオード8が発光
した後に巻取りレバー14の回動操作を終了しても、枠
2と窓3との間に隙間が形成されることはない。したが
って、風雨が建築物の屋内に浸入する被害の発生を防止
することができる。そして、本実施形態の窓施錠装置6
のラッチ機構は、ワイヤ9などの荷重伝達経路の経時変
化に関係なく、窓3の閉鎖状態を維持することができ
る。
【0036】〔第2実施形態〕図5は本発明を外倒し式
の遠隔窓開閉装置に適用した第2実施形態を示したもの
で、図5は外倒し式の遠隔窓開閉装置の全体構造を示し
た図である。
【0037】本実施形態の遠隔窓開閉装置1は、枠2の
上枠部分の内周面に、ラッチ24に連動する作動レバー
25が作動位置にあることを検出するリミットスイッチ
7を内蔵した閉鎖状態維持装置(ラッチ本体)21を設
置している。また、窓の上框の外周面(上端面)には、
円柱形状のストライカ20が閉鎖状態維持装置21に対
応して設置されている。なお、窓枠滑車11は閉鎖状態
維持装置21の外の枠2の上枠部分の内周面に設置され
ており、案内滑車12は、窓3の上框の外周面(上端
面)に設置されている。そして、本実施形態でも、第1
実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0038】〔他の実施形態〕本実施形態では、閉鎖状
態検出手段として作動レバー25が作動位置にあること
を検出するリミットスイッチ7、マイクロスイッチやタ
ッチスイッチなどの接触位置センサを用いたが、光電ス
イッチや近接スイッチなどの非接触位置センサを用いて
も良い。また、閉鎖状態検出手段としてラッチ24が施
錠位置にあることを検出する位置センサを使用しても良
い。そして、閉鎖状態検出手段としてロックレバー26
またはアンロックレバー27がロック位置にあることを
検出する位置センサを使用しても良い。また、予め窓3
が窓施錠装置6により施錠された時の施錠位置を測定し
ておき、窓3がその測定位置に到達したら窓3が完全に
閉鎖されたものとして検出する閉鎖状態検出手段を設け
ても良い。
【0039】本実施形態では、リミットスイッチ(閉鎖
状態検出手段)7と発光ダイオード(閉鎖完了報知手
段)8との間にタイマー回路を直列接続したが、タイマ
ー回路を介さずに、窓3の閉鎖完了後にリミットスイッ
チ7からON信号を受けている間は発光ダイオード8を
発光させるようにしても良い。本実施形態では、窓3の
閉鎖が完了したことを視覚的に使用者に報知する発光ダ
イオード8、ランプや液晶パネル等の視覚表示手段を用
いたが、ブザー、チャイム、音声などを用いて閉鎖体の
閉鎖が完了したことを聴覚的に使用者に報知する聴覚表
示手段を用いても良い。また、視覚表示手段と聴覚表示
手段とを併用して閉鎖体の閉鎖が完了したことを使用者
に報知するようにしても良い。
【0040】本実施形態では、閉鎖体として外倒し式の
窓3を使用したが、突き出し式の窓等のように他の方式
で開閉する開閉窓、シャッター、扉、ドア、ダンパ等の
閉鎖体を使用しても良い。また、閉鎖体として回動方向
に変位する窓3を使用したが、枠体の開口に沿って上下
方向または水平方向に変位する閉鎖体(スライドドア、
スライド窓)を使用しても良い。さらに、閉鎖体として
中央部が支持されて回動方向に変位するバタフライ型窓
やドアを使用しても良い。そして、本発明を航空機、船
舶、車両に搭載されたものに利用しても良い。また、遠
隔操作装置5では、窓3を閉鎖する方向のみ遠隔操作で
きれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】遠隔窓開閉装置の全体構造を示した斜視図であ
る(第1実施形態)。
【図2】ワイヤ巻取り装置を示した斜視図である(第1
実施形態)。
【図3】閉鎖状態維持装置の作動状態を示した説明図で
ある(第1実施形態)。
【図4】閉鎖状態維持装置の作動状態を示した説明図で
ある(第1実施形態)。
【図5】遠隔窓開閉装置の全体構造を示した斜視図であ
る(第2実施形態)。
【符号の説明】
1 遠隔窓開閉装置(閉鎖完了報知装置) 2 枠(枠体) 3 窓(閉鎖体) 4 プッシュロッド(開放付勢手段) 5 遠隔操作装置(遠隔操作手段) 6 窓施錠装置(施錠手段) 7 リミットスイッチ(閉鎖状態検出手段) 8 発光ダイオード(閉鎖完了報知手段) 9 ワイヤ 10 ワイヤ巻取り装置(ワイヤ巻取り手段) 11 窓枠滑車 12 案内滑車 13 パイプ 14 巻取りレバー 15 解除機構 16 ボックス 20 ストライカ 21 閉鎖状態維持装置(閉鎖状態維持手段) 22 カバー 23 基板 24 ラッチ 25 作動レバー 26 ロックレバー 27 アンロックレバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)開口を形成する枠体と、 (b)この枠体に対して変位可能に支持され、変位する
    ことにより前記枠体を閉鎖する閉鎖体と、 (c)この閉鎖体から離れた位置で、前記枠体を閉鎖す
    る方向へ前記閉鎖体を遠隔操作する遠隔操作手段と、 (d)前記閉鎖体が前記枠体の閉鎖を完了した時に、前
    記閉鎖体を施錠する施錠手段と、 (e)この施錠手段が前記閉鎖体を施錠した時に、信号
    を出力する閉鎖状態検出手段と、 (f)この閉鎖状態検出手段から信号が出力された時
    に、前記閉鎖体による前記枠体の閉鎖完了を知らせる閉
    鎖完了報知手段とを備えた閉鎖完了報知装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の閉鎖完了報知装置におい
    て、 前記施錠手段は、前記枠体または前記閉鎖体のうちのど
    ちらか一方に設けられたストライカと、 前記閉鎖体または前記枠体のうちのどちらか他方に設け
    られ、前記ストライカと係合して前記閉鎖体の閉鎖状態
    を維持する閉鎖状態維持手段とを備えたことを特徴とす
    る閉鎖完了報知装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の閉鎖完了
    報知装置において、 前記遠隔操作手段は、張力が作用することによって、前
    記枠体に対して前記閉鎖体を閉鎖させる方向に移動力を
    与えるワイヤと、 このワイヤを巻き取ることによって、前記ワイヤに張力
    を作用させるワイヤ巻取り手段とを備えたことを特徴と
    する閉鎖完了報知装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のうちのいずれか
    に記載の閉鎖完了報知装置において、 前記閉鎖体を前記枠体から開放する方向に付勢する開放
    付勢手段を備えたことを特徴とする閉鎖完了報知装置。
JP7774497A 1997-03-28 1997-03-28 閉鎖完了報知装置 Pending JPH10266688A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013227837A (ja) * 2012-04-26 2013-11-07 Kyc Machine Industry Co Ltd 昇降式足場装置
CN110847717A (zh) * 2019-12-17 2020-02-28 江俭成 用于控制多扇页联动开合窗的统一锁闭系统

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