JPS6028752Y2 - 自動解錠門扉の施錠確認装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、室内からの遠隔操作によって門扉の解錠が行
なえるようした門扉において、施錠の有無を確認するた
めの施錠確認装置に関する。

遠隔操作可能な自動解錠門扉かその解錠操作をわざわざ
門扉のところまで行って行なわなくても室内において行
なうことができるという便利さがある反面、扉の開閉を
遠隔操作で行うと、解錠していても来訪者には解錠した
ことがわからず、扉が開くまでいつまでも待たせること
があり、さらに、施錠及びその有無を確認することがで
きず、そのため防犯上特に危険な場合が生じるという欠
点がある。

本考案は、解錠たことを来訪者に確実に知らせ、しかも
施錠の有無を検出子にて検出すると共に、その検出結果
をランプにて表示することによって上記欠点の解決を図
らんとしたものである。

以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明する。

第１図において１は門扉、２はこの門扉１と隣合う門扉
、３は前記一方の門扉１に上下方向に往復動可能に設け
られた錠杆、４は他方の門扉２から突設され、前記錠杆
３の往復動によって施錠、解錠する掛止具、５は前記錠
杆３が設けられた側の門扉１に設置されたソレノイドで
、このソレノイド５のプランジャ６先端に前記錠杆３が
ボルト、ナツト等で取着されている。

このソレノイド５は図外のリード線を介して室内操作盤
の押釦スイッチ等に接続されていて、室内から遠隔操作
により通電、非通電制御できるようにされている。

ソレノイド５を通電するとその吸引力によってプランジ
ャ６が上昇し、それに伴って錠杆３も上昇（復動）する
。

この復動によって錠杆３と掛止具４の掛止が解除され解
錠する。

一方、ソレノイド５の通電を断つとプランジャ６と錠杆
３の自重によって錠杆３は下降（往動）する。

もつとも往動はコイルバネ等の弾性復元力により行なう
こともできる。

この往動によって錠杆３が掛止具４に係止し、施錠する
。

この錠杆３の下降量を規制するため、錠杆３は規制板７
に挿通されていると共に、錠杆基端部に規制板７の挿通
孔より径大な当り部３ａが形成されいる。

尚、錠杆３の先端は傾斜した切口で切断され、また掛止
具４は断面半円形をした棒杆で構威されている。

これは、錠杆３を往動したままの状態で門１，２を手動
により閉めれば、自動的に施錠ができるようにするため
である。

即ち、錠杆３を往動したまま閉門すると、掛止具４の円
弧面が錠杆３先端の傾斜面に当接するため、錠杆３が上
方へ押上げられる分力を受ける。

このため錠杆３は上方へ逃げて掛止具４の通過を許し、
掛止具４が通過すると自重により落下して施錠する。

８は前記錠杆３が設けられている側の門扉１に枢着され
た開門治具で、バネ９により第２図中ａで示す開門方向
に回動付勢されている。

この治具８は施錠時、掛止具４と当接して第２図に示す
姿勢に維持され、一方解錠時はバネ９の弾性復元力によ
り掛止具４を開門方向ａに押出すために第３図に示す姿
勢に変化する。

１０は施錠の有無を検出する検出子としてのマイクロス
イッチで、その可動片１０ａを、施錠と解錠とによって
姿勢が変化する前記開門治具８の端片８ａまで延出する
ことによって開門治具８の姿勢の変化から施錠の有無を
検出するようにしである。

そしてこのマイクロスイッチ１０の常閉接点にリード線
１を介して室内操作盤に設けたランプ１１が接続されて
いて、施錠されているときは消灯し、施錠されていない
ときは点灯するように構威しである。

第４図は、このランプ１１とマイクロスイッチ１０との
接続及び前記ソレノイド５と室内操作盤に設けた押釦ス
イッチとの接続を示している。

図中１２が押釦スイッチ、１３は屋外キースイッチであ
る。

この構成によれば、第２図に示すように門扉１．２が閉
じられて施錠されているときは、マイクロスイッチ１０
の常閉接点が開くので、ランプ１１が消灯しているが、
第３図に示すように解錠されたときは、前記常閉接点が
閉じることによりランプ１１が点灯する。

従って、室内から門扉錠を遠隔操作する際、ランプ１１
が点灯するか消灯するかをみることにより施錠の有無を
容易に確認することができる。

尚、図示例においては、ランプ１１を施錠時消灯し解錠
時点灯するようにしているが、その逆であってもよく、
或いは施錠時と解錠時とで異色のランプを点灯するよう
にしてもよい。

また、ランプの他に音を発するようにしてもよい。

又、図示例では施錠の有無を検出するのに開門治具８を
利用しているが、開門治具以外、例えば錠杆３と掛止具
４との当接、非当接から施錠の有無を検出するようにす
ることもできる。

又は、図示例では錠杆３、掛止具４の双方とも門扉１，
２に設けているが、一方を門扉に、他方を門柱に設けた
構成の門扉錠であっても本考案の適用が可能である。

本考案は以上の通り、門扉若しくは門柱に設置され、遠
隔操作により通電、非通電する操作手段を備え、プラン
ジャが上下方向に移動するソレノイドと、このツレメイ
ドのプランジャ下端に取着され、ソレノイドの通電時は
該ソレノイドの吸引によるプランジャの上昇動に伴って
上昇し、非通電時は落下する錠杆と、この錠杆の落下量
を規制する規制部材と、前記門扉若しくは門柱と隣合う
門扉若しくは門柱から錠杆前方に突出された掛止部と、
前記錠杆を取付けた門扉若しくは門柱に取付けられ、門
扉を閉じたとき掛止部によって押圧される開門治具と、
該開門治具に取付けられ、門扉を閉じたとき弾性変形さ
れるバネと、前記錠杆を取付けた門扉若しくは門柱に取
付けられ、開門治具の動きによって門扉が開いたことを
検出する検出子と、この検出子の検出結果を表示するラ
ンプ等の表示手段とからなり、ソレノイドが非通電状態
にあるとき門扉が閉回動されると、前記錠杆は、掛止部
との当接によって上方に逃げつつ掛止部の通過後落下し
て施錠を行い、ソレノイドに通電したときプランジャの
上昇動に伴い錠杆が上昇して解錠を行うと共に、掛止部
が、開門治具に働く開閉バネの復原力によって押出され
開閉側の門扉を開き、さらに開門治具の動きを検出する
ことによって門扉が開いたことを検出し、ランプ等に表
示するようにしてなるので、解錠をソレノイドの通電、
非通電という遠隔操作によって行うことができ、しかも
施錠は錠杆の落下によって行うことができ、さらに、解
錠すると直ち開閉バネによって開閉側の門扉が開かれる
ので、来訪者は、解錠したことを確実に知ることができ
、さらに、来訪者に、扉を内から開いたのと同様の印象
を与えるので、確実に解錠したことを伝えることができ
、来訪者は安心して扉を開くことができ、扉の外でいつ
までも待たせることがなくなる。

さらに、バネを取付けた開門治具に検出子を取付は開門
治具の動きを検出するので、１つの検出子によって解錠
と同時に門扉が開いたことが確認でき、また門扉が閉ま
り、施錠されたことをランプ等によって確認できるので
施錠忘れを防止できる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は全体正面図、第
２図は施錠時の側面図、第３図は解錠時の側面図、第４
図はランプの点灯、消灯を行なう電気回路図である。 １．２・・・・・・門扉、３・・・・・・錠杆、４・・
・・・・掛止具、５・・・・・・ソレノイド、１０・・
・・・・検出子、１１・・・・・・ランプ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 門扉若しくは門柱に設置され、遠隔操作により通電、非
   通電する操作手段を備え、プランジャが上下方向に移動
   するソレノイドと、 そのソレノイドのプランジャ下端に取着され、ソレノイ
   ドの通電時は該ソレノイドの吸引によるプランジャの上
   昇動に伴って上昇し、非通電時は落下する錠杆と、 この錠杆の落下量を規制する規制部材と、前記門扉若し
   くは門柱と隣合う門扉若しくは門柱から錠杆前方に突出
   された掛止部と、 前記錠杆を取付けた門扉若しくは門柱に取付けられ、門
   扉を閉じたとき掛止部によって押圧される開門治具と、
   該開門治具に取付けられ、門扉を閉じたとき弾性変形さ
   れるバネと、 前記錠杆を取付けた門扉若しくは門柱に取付けられ、開
   門治具の動きによって門扉が開いたことを検出する検出
   子と、この検出子の検出結果を表示するランプ等の表示
   手段とからなり、 ソレノイドが非通電状態にあるとき、門扉が閉回動され
   ると、前記錠杆は、掛止部との当接によって上方に逃げ
   つつ掛止部の通過後落下して施錠を行い、 ソレノイドに通電したときプランジャの上昇動に伴い錠
   杆が上昇して解錠を行うと共に、掛止部が、開門治具に
   動く開閉バネの復原力によって押出され開閉側の門扉を
   開き、さらに開門治具の働きを検出することによって門
   扉が開いたことを検出し、ランプ等に表示するようにし
   てなることを特徴とする自動解錠門扉の施錠確認装置。