JP7344599B2 - 電子ラッチ錠 - Google Patents

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本明細書で開示される技術は、住宅、職場、公共施設等の施設においてロッカー扉等に使用される電子ラッチ錠に関する。
電子ラッチ錠に用いられるプランジャーの出没駆動源としてソレノイドを使用することは、よく知られている(たとえば、特許文献1)。ここで、たとえばロッカーについて、その内に押し込まれた荷物の復帰圧力でロッカーの扉が開放方向に押されると、これによって、ロックのため突き出し状態のプランジャーが引っ張られた状態になる。この状態で開錠しようとするときのソレノイドは、荷物の圧力に抗しながらプランジャーを引き入れなくてはならない。時には、ソレノイドの引き込み力が荷物の圧力に負けて開錠不能となる問題さえある。また、引き込み力を大きくしたソレノイドには、コイルの大型化とこれに伴う消費電力の増加という問題を伴う。
一方、特許文献2が開示する電子ラッチ錠は、可逆モータによって回転しネジ構造によるネジ進行によって出没するプランジャーを有している。上述と同様な状況において、荷物の圧力をネジ構造が受け止めるので、先のソレノイドの電子ラッチ錠のような問題は生じにくい。
特許3886498号公報 特開2001-248338号公報
しかしながら、上述した先行技術に係るプランジャー方式の電子ラッチ錠は、プランジャ―の出没そのものだけでロックすることはできないから、この出没運動ロックのために必要な運動に変換する必要がある。このため、どうしても部品点数が多くなってしまう問題点がある。さらに、こうした多部品の他に、プランジャーの出没を可能とするための空間も必要となる。よって、電子ラッチ錠に対する小型化要請に反するという問題点を伴う。
上述の課題を解決するため本発明は、次の構成上の特徴を有している。
(請求項1記載の発明の特徴)
請求項1の電子ラッチ錠は、ケーシングと、当該ケーシング内に配されたモータと、
当該モータのモータ軸に一体回転するように固定されたカム部材と、当該ケーシングにトリガー軸によって揺動自在に支持され、かつ、当該カム部材に従動して揺動するトリガーと、当該ケーシングにロック軸によって揺動自在に支持され、当該トリガーの揺動に従動して開錠位置と施錠位置の間で揺動するロック部材と、を有する電子ラッチ錠である。ここで、当該カム部材には、外周面を有し当該モータ軸と同軸の円筒状に形成されたカム本体と、当該カム本体の外周面に沿って部分周回する傾斜カム路が設けられる。当該トリガーには、トリガー本体と、当該傾斜カム路に摺動して当該トリガー全体を揺動させるための従動アームが一体に設けられ、当該カム部材には、当該ロック部材が当該開錠位置に存在もしくは近接することをホールセンサに検出させるための磁石片が当該カム本体若しくは当該傾斜カム路の外周に取り付けられる。さらに、外部から開錠信号を受信するための接続端子を含むとともに、当該モータを通電制御するモータ制御部が設けられる。最後に当該モータ制御部は、外力により当該施錠位置に揺動させられていた当該ロック部材を、当該接続端子に開錠信号が入力されたことを契機に当該トリガーを介して揺動させた後、当該ホールセンサによる当該磁石片の近接検出の結果に基づき当該ロック部材の揺動を当該開錠位置で停止させるように、当該モータを通電制御するように構成されている。
(請求項2記載の発明の特徴)
請求項2の電子ラッチ錠は、請求項1の電子ラッチ錠の好ましい態様として、前記モータ制御部には、開錠エラー信号を生成するエラー検出部と、当該エラー検出部が生成した開錠エラー信号を出力するための開錠エラー信号出力端子が、さらに設けられている。ここで前記モータ制御部は、外力により当該施錠位置に揺動させられていた当該ロック部材を、当該接続端子に開錠信号が入力されたことを契機に当該トリガーを介して揺動させようとしたが所定時間が経過したにも関わらず当該ホールセンサによる当該磁石片の近接が検出されないとき(開錠されないとき)、開錠不能を示す開錠エラー信号を当該エラー検出部に生成させ、生成した開錠エラー信号を当該開錠エラー信号出力端子に出力するように構成されている、ことを特徴とする。
(請求項3記載の発明の特徴)
請求項3の電子ラッチ錠は、ケーシングと、当該ケーシング内に配されたモータと、当該モータのモータ軸に一体回転するように固定されたカム部材と、当該ケーシングにトリガー軸によって揺動自在に支持され、かつ、当該カム部材に従動して揺動するトリガーと、当該ケーシングにロック軸によって揺動自在に支持され、当該トリガーの揺動に従動して開錠位置と施錠位置の間で揺動するロック部材と、を有する電子ラッチ錠である。当該カム部材には、外周面を有し当該モータ軸と同軸の円筒状に形成されたカム本体と、当該カム本体の外周面に沿って部分周回する傾斜カム路が設けられ、当該トリガーには、トリガー本体と、当該傾斜カム路に摺動して当該トリガー全体を揺動させるための従動アームが一体に設けられている。当該カム部材には、第1のホールセンサに検出させるための第1の磁石片と、第2のホールセンサに検出させるための第2の磁石片がそれぞれ当該カム本体若しくは当該傾斜カム路の外周に取り付けられている。さらに、ロック不全を検出してエラー信号を出力するためのエラー検出部と、外部から開錠信号を受信するための接続端子を含むとともに、当該モータを通電制御するモータ制御部が設けられている。ここで、当該モータ制御部は、当該エラー検出部がエラー信号を出力していないことを前提に、外力により当該施錠位置に揺動させられていた当該ロック部材を、当該接続端子に開錠信号が入力されたことを契機に当該トリガーを介して揺動させた後、当該第1のホールセンサによる当該第1の磁石片の近接検出の結果に基づき当該ロック部材の揺動を当該開錠位置で停止させるように、当該モータを通電制御するように構成されている。これに加え、当該エラー検出部がエラー信号を出力しているときは、外力により当該施錠位置に揺動させられようとした当該ロック部材を、当該施錠位置に留まらせずに当該トリガーを介して揺動させた後、当該第2のホールセンサによる当該第2の磁石片の近接検出の結果に基づき当該施錠位置以外の任意の待機位置で停止させることで施錠不能となるように、当該モータを通電制御するように構成されている。以上が請求項3の電子ラッチ錠の特徴である。
(請求項4記載の発明の特徴)
請求項4の電子ラッチ錠は、ケーシングと、当該ケーシング内に配されたモータと、当該モータのモータ軸に一体回転するように固定されたカム部材と、当該ケーシングにトリガー軸によって揺動自在に支持され、かつ、当該カム部材に従動して揺動するトリガーと、当該ケーシングにロック軸によって揺動自在に支持され、当該トリガーの揺動に従動して開錠位置と施錠位置の間で揺動するロック部材と、を有する電子ラッチ錠である。ここで、当該カム部材には、外周面を有し当該モータ軸と同軸の円筒状に形成されたカム本体と、当該カム本体の外周面に沿って部分周回する傾斜カム路が設けられている。当該トリガーには、トリガー本体と、当該傾斜カム路に摺動して当該トリガー全体を揺動させるための従動アームが一体に設けられている。当該カム部材には、第1のホールセンサに検出させるための第1の磁石片と、第2のホールセンサに検出させるための第2の磁石片がそれぞれ当該カム本体若しくは当該傾斜カム路の外周に取り付けられている。外部から開錠信号を受信するための接続端子、開錠エラー信号を生成するエラー検出部と、当該エラー検出部が生成した開錠エラー信号を出力するための開錠エラー信号出力端子、を含むとともに、当該モータを通電制御するモータ制御部が設けられている。 前記モータ制御部は、外力により当該施錠位置に揺動させられていた当該ロック部材を、当該接続端子に開錠信号が入力されたことを契機に当該トリガーを介して揺動させようとしたが所定時間が経過したにも関わらず当該ホールセンサによる当該少なくとも1個の磁石片の近接が検出されないとき、開錠不能を示す開錠エラー信号を当該エラー検出部に生成させ、生成した開錠エラー信号を当該開錠エラー信号出力端子に出力するように構成されている。以上が請求項4の電子ラッチ錠の特徴である。
(請求項5記載の発明の特徴)
請求項5の電子ラッチ錠は、請求項3又は4の電子ラッチ錠の好ましい態様として、前記第1のホールセンサと前記第2のホールセンサの代わりに、交番検知用ホールセンサ1個が設けられ、前記第1の磁石片の両極性のうち当該交番検知用ホールセンサに対向する第1の極性と、前記第2の磁石片の両極性のうち当該交番検知用ホールセンサに対向する第2の極性とが、交番検知可能となるように互いに逆極性に設置されている、ことを特徴とする。
(請求項6記載の発明の特徴)
請求項6の電子ラッチ錠は、請求項1の電子ラッチ錠の好ましい態様として、前記トリガー本体には、スイッチアームが一体に設けられ、外部にある外部管理装置(たとえば、管理コンピューター)と、外部管理端子を介して電気的に接続可能なスイッチが設けられ、当該スイッチアームは、前記ロック部材が施錠状態にあるときのみ当該スイッチをオン操作するように構成されている。
(請求項7記載の発明の特徴)
請求項7の電子ラッチ錠は、請求項5の電子ラッチ錠の好ましい態様として、前記トリガー本体には、スイッチアームが一体に設けられ、外部にある外部管理装置と、外部管理端子を介して電気的に接続可能なスイッチが設けられ、当該スイッチアームは、前記ロック部材が施錠状態にあるときのみ当該スイッチをオン操作するように構成されている。
(請求項8記載の発明の特徴)
請求項8の電子ラッチ錠は、請求項6又は7の電子ラッチ錠の好ましい態様として、前記スイッチは、前記トリガーに設けられた開閉検知用磁石片と、前記ケーシング側に設けられた、当該開閉検知用磁石片の近接を検出する開閉検出用ホールセンサを含めて構成されている、ことを特徴とする。
(請求項9記載の発明の特徴)
請求項9の電子ラッチ錠は、ケーシングと、当該ケーシング内に配されたモータと、
当該モータのモータ軸に一体回転するように固定されたカム部材と、当該ケーシングにトリガー軸によって揺動自在に支持され、かつ、当該カム部材に直接従動して揺動するトリガーと、当該ケーシングにロック軸によって揺動自在に支持され、当該トリガーの揺動に従動して開錠位置と施錠位置の間で揺動するロック部材と、外部から開錠信号を受信するための接続端子と、を含む電子ラッチ錠である。ここで、当該接続端子に開錠信号が入力されたことを契機に当該モータを回転させることで、外力により当該施錠位置に揺動させられていた当該ロック部材を当該開錠位置に揺動可能に構成されている。
(請求項10記載の発明の特徴)
請求項10の電子ラッチ錠は、請求項9の電子ラッチ錠の好ましい態様として、前記カム部材には、外周面を有し前記モータ軸と同軸の円筒状に形成されたカム本体と、当該カム本体の外周面に沿って部分周回する傾斜カム路と、が設けられ、前記トリガーには、トリガー本体と、当該傾斜カム路に摺動して当該トリガー全体を揺動させるための従動アームが一体に設けられている。
(請求項11記載の発明の特徴)
請求項11の電子ラッチ錠は、請求項9又は10の電子ラッチ錠の好ましい態様として、前記モータを通電制御するモータ制御部が設けられ、当該モータ制御部は、揺動させた前記ロック部材を前記開錠位置で停止させるように構成されている。
(請求項12記載の発明の特徴)
請求項12の電子ラッチ錠は、請求項11の電子ラッチ錠の好ましい態様として、前記カム部材には、前記ロック部材が前記開錠位置に存在もしくは近接することをホールセンサに検出させるための磁石片が取り付けられ、前記モータ制御部は、前記ロック部材を前記開錠位置で停止させる通電制御を当該ホールセンサによる当該磁石片の近接検出の結果に基づき行うように構成されている。
(請求項13記載の発明の特徴)
請求項13のカム部材は、トリガーを直接従動させてロック部材を開錠位置と施錠位置の間で揺動させるため、モータのモータ軸と一体回転するように固定された、電子ラッチ錠に用いられるカム部材である。ここで、当該カム部材には、前記ロック部材が前記開錠位置に存在もしくは近接することをホールセンサに検出させるための磁石片が取り付けられている。
(請求項14記載の発明の特徴)
請求項14のカム部材は、トリガーを直接従動させてロック部材を開錠位置と施錠位置の間で揺動させるため、モータのモータ軸と一体回転するように固定された、電子ラッチ錠に用いられるカム部材である。ここで、当該ガム部材には、外周面を有し前記モータ軸と同軸の円筒状に形成されたカム本体と、当該カム本体の外周面に沿って部分周回する傾斜カム路と、が設けられ、前記トリガーには、トリガー本体と、当該傾斜カム路に摺動して当該トリガー全体を揺動させるための従動アームが一体に設けられている。
(請求項1記載の発明の効果)
請求項1の電子ラッチ錠によれば、カム部材が直接トリガーを揺動させ、これに伴いロック部材を揺動させるので、主要部材の点数が少なくても施錠・開錠できる。磁石片とホールセンサの検知結果を通じて、外力により施錠位置に揺動させられていたロック部材を、モータ駆動により開錠位置に揺動させて開錠待機するので、構造も簡単で多くの部品を必要としない。
(請求項2記載の発明の効果)
請求項2の電子ラッチ錠によれば、外力により当該施錠位置に揺動させられていた(施錠状態にある)当該ロック部材を、開錠信号に基づいてモータに通電し開錠しようとしたが、所定時間が経過しても当該ホールセンサによる当該磁石片の近接が検出されないとき(たとえば、モータの故障、電圧不足でモータが回転しない、ホールセンサの不良、その他の部品の故障、さらに、ロッカー扉に荷物が噛み込んだ等の物理的障害により開錠できない)、開錠不能を示すエラー信号を出力する。エラー信号を使用者等が認知可能な方法(たとえば、LED点灯、警告音発生)にして使用者等に報知することができる。
(請求項3記載の発明の効果)
請求項3の電子ラッチ錠によれば、カム部材が直接トリガーを揺動させ、これに伴いロック部材を揺動させるので、主要部材の点数が少なくても施錠・開錠できる。第1のホールセンサによる第1の磁石片の検出に基づき、外力により施錠位置に揺動させられていたロック部材を、モータ駆動により開錠位置に揺動させて開錠待機するので、構造も簡単で多くの部品を必要としない。一方で、開錠状態においてロック不全を示すエラー信号が出力されたときモータ制御部は、モータを回転させてロック部材を、第2ホールセンサの検出信号に基づいて当該施錠位置以外の任意の待機位置(すなわち、ロックできない位置)に移動させる。開錠できない可能性があるのに施錠させない効果が生じる。
(請求項4記載の発明の効果)
請求項4の電子ラッチ錠によれば、外力により当該施錠位置に揺動させられていた(施錠状態にある)当該ロック部材を、開錠信号に基づいてモータに通電し開錠しようとしたが、所定時間が経過しても当該ホールセンサによる少なくとも1個の磁石片の近接が検出されないとき(たとえば、モータの故障、電圧不足でモータが回転しない、ホールセンサの不良、その他の部品の故障、さらに、ロッカー扉に荷物が噛み込んだ等の物理的障害により開錠できない)、開錠不能を示すエラー信号を出力する。エラー信号を使用者等が認知可能な方法(たとえば、LED点灯、警告音発声)にして使用者等に報知することができる。
(請求項5記載の発明の効果)
請求項5の電子ラッチ錠によれば、交番検知用ホールセンサを1個のみで構成することができるので、ホールセンサの数、すなわち部品点数を最小限とすることができる。このとき交番検知用ホールセンサは、第1の磁石片の両極のうち、たとえばS極を検出したら第2の磁石片の両極のうちN極を検出する、もしくは、上記の逆の検出を行う。
(請求項6記載の発明の効果)
請求項1ないし4何れかの電子ラッチ錠において、ロック部材が施錠状態にあることを、スイッチを介して外部管理装置に知らせることができる。これにより、外部管理装置による、電子ラッチ錠の施錠開錠の状態を集中管理することができる。
(請求項7記載の発明の効果)
請求項5の電子ラッチ錠において、ロック部材が施錠状態にあることを、スイッチを介して外部管理装置に知らせることができる。これにより、外部管理装置による、電子ラッチ錠の施錠開錠の状態を集中管理することができる。
(請求項8記載の発明の効果)
請求項8の電子ラッチ錠によれば、開閉検知用磁石片と、当該開閉検知用磁石片の近接を検出する開閉検出用ホールセンサを介してロック部材が施錠状態にあることを外部管理装置に知らせることができる。これにより、外部管理装置による、電子ラッチ錠の施錠開錠の状態を集中管理することができる。開閉検知用磁石片の近接を検出する開閉検出用ホールセンサの組み合わせは、たとえばマイクロスイッチのような機械的スイッチ類に比べ故障が少ないので使い勝手がよい。
(請求項9記載の発明の効果)
請求項9の電子ラッチ錠によれば、カム部材が直接トリガーを揺動させ、これに伴いロック部材を揺動させるので、主要部材の点数が少なくても施錠・開錠できる。外力により施錠位置に揺動させられていたロック部材を、モータ駆動により開錠位置に揺動させて開錠待機するので、構造も簡単で多くの部品を必要としない。
(請求項10記載の発明の効果)
請求項10の電子ラッチ錠によれば、カム部材が回転すると、回転してきた傾斜カム路トリガー11の従動アーム11cが当接し、さらなる回転により従動アームは傾斜カム路に摺動案内され揺動する。
(請求項11記載の発明の効果)
請求項11の電子ラッチ錠によれば、ロック部材が開錠位置で停止するようにモータが通電制御される。
(請求項12記載の発明の効果)
請求項12の電子ラッチ錠によれば、ロック部材の開錠位置停止の通電制御がホールセンサによる磁石片の近接検出に基づいて行われる。
(請求項13記載の発明の効果)
請求項13のカム部材によれば、電子ラッチ錠に組み込んでモータ軸と一体回転させることで直接トリガーを揺動させ、これに伴いロック部材を揺動させられるので、主要部材の点数が少なくても施錠・開錠できる。モータの通電制御をホールセンサによる磁石片の近接検出に基づいて行うことができる。
(請求項14記載の発明の効果)
請求項14のカム部材によれば、電子ラッチ錠に組み込んでモータ軸と一体回転させることで直接トリガーを揺動させ、これに伴いロック部材を揺動させられるので、主要部材の点数が少なくても施錠・開錠できる。トリガーの従動アームがカム部材の傾斜カム路に摺動してトリガーが揺動する。
電子ラッチ錠の正面斜視図である。 電子ラッチ錠の背面斜視図である。 蓋体を外した電子ラッチ錠の正面図である。 蓋体を外した電子ラッチ錠の正面図である(隠れた部分を破線で表示)。 電子ラッチ錠の分解斜視図である。 ロック部材の斜視図である。 トリガーの斜視図である。 開錠レバーの斜視図である。 カム部材の斜視図(a)(c)(f)、平面図(b)、正面図(d)、側面図(e)である。 蓋を外した電子ラッチ錠の施錠状態(ロック部材が施錠位置にある状態)を示す正面図である。 蓋を外した電子ラッチ錠の施錠と開錠の中間状態(ロック部材が施錠位置と開錠位置の間にある状態)を示す正面図である。 蓋を外した電子ラッチ錠の開錠状態(ロック部材が開錠位置にある状態)を示す正面図である 図10に示す電子ラッチ錠の部分拡大図である。 図11に示す電子ラッチ錠の部分拡大図である。 図12に示す電子ラッチ錠の部分拡大図である。 モータ制御部の構造を示すブロック図である。 モータ制御部の動作を示すフローチャートである。 電子ラッチ錠の作用を示すタイミングチャートである。 本変形例に係るカム部材の正面図(a)、右側面図(b)、背面図(c)である。 モータ制御部の構造を示すブロック図である。 蓋体を外した電子ラッチ錠の正面図である。 蓋体を外した電子ラッチ錠の正面図である(施錠状態)。 蓋体を外した電子ラッチ錠の正面図である(中間状態)。 蓋体を外した電子ラッチ錠の正面図である(開錠状態)。 蓋体を外した電子ラッチ錠の正面図である(待機状態)。 モータ制御部の動作を示すフローチャートである。 エラー信号とモータ等の作動タイミングを示すタイミングチャートである。 電子ラッチ錠が開錠されるときのタイミングチャートである。 ホールセンサと磁石片それぞれの対応を示す図(a)及び交番検知用ホールセンサと磁石片それぞれの対応を示す図である。
各図を参照しながら、本実施形態の電子ラッチ錠について説明する。なお、本願では、図3に示す除隊を電子ラッチ錠の正面視の状態とする。
(電子ラッチ錠の概略構造)
図1乃至5を参照する。電子ラッチ錠1を外観構成するのは、蓋部3a付きケーシング3である。ケーシング3は、金属もしくは合成樹脂を素材とする、概ね薄型で一方の側面が開口する横長箱体である。ケーシング3の開放面は、ネジ3b,3bによって蓋部3aにより固定閉鎖される。横長のケーシング3の一方の短辺側には、ケーシング3の外にある被ロック部材R(図10)を受け入れるための錠止め凹部3hが外向き開放のU字状に形成されている。ケーシング3の内部には、それぞれ後述するモータ25、カム部材27,トリガー11、ロック部材5が主要部材として納められている。
(モータ周りの構造)
図3乃至9を参照する。ケーシング3の内部において、符号25で示すものは開錠駆動源となるモータである。モータ25に対する給電は、後述するモータ制御部29を介して図外から行われる。モータ25のモータ軸25aは、カム部材27のモータ軸孔27b(図9(f))に差し込まれ、側方に開口するピン孔27hに差し込まれたカム固定ピン27p(図5)によってカム部材27と一体回転するように固定される。
(カム部材の構造)
図3、4及び9を参照する。カム部材27は、モータ軸25a(図5参照)と同軸で円筒状のカム本体27aと、カム本体27aの外周面に沿って部分周回する傾斜カム路27dが設けられている。図9(b)が示すように本実施形態の傾斜カム路27(図9)では、モータ25側から見たとき時の位置(始点27e)から9時の位置(終点27f)まで反時計回り180度強にわたって傾斜カム路27が部分周回している。傾斜カム路27dの登り傾斜角度は、特に限定はないが、たとえば、20度~70度なら好適である。20度未満では傾斜が緩やかすぎて従動アーム11c(後述)の揺動時間が長すぎてしまう一方、70度を超えると急傾斜すぎて円滑な揺動に支障が出やすいからである。傾斜カム路27の外周の始点27e寄りには、たとえば、本実施形態で採用する四角形や、楕円その他の形状の磁石片27mが取り付けられている。この磁石片27mをカム本体27aの外周に設けることもできるが、傾斜カム路27の外周に取り付けた方が後述するホールセンサとの距離を短くできる、すなわち、検知精度を高めることができる。
(トリガーの構造)
図3乃至5及び7を参照する。トリガー11は、トリガー11の主要部位であるトリガー軸13によってケーシング13に揺動自在に支持される部材であって、トリガー軸13は、概ね縦長四角形のトリガー本体11aに設けられる。トリガー本体11のトリガー軸13の近傍からロック部材5方向(図3の右方向)に側方アーム11bが突き出している。側方アーム11bの先端部の正面視裏側には、回転ローラー17(図4に破線で表示)が、ピン孔11p(図7)に差し通されたローラー軸17aにより回転自在に設けられている。側方アーム11bとトリガー本体11aによって形成される略直角の端面は、押圧角部11eになっている(図13,14)。トリガー本体11aからカム部材27方向(図3の下方向)に従動アーム11cが突き出している。従動アーム11cは、カム部材27のカム本体27aの開放端近傍に達し、後述するように駆動モータ25の駆動により傾斜カム路27dと摺動接触可能な位置に配されている。
一方、トリガー本体11aの上部から上方(図3の上方向)に開錠アーム11gが突き出している。この開錠アーム11gはケーシング3の開口3jから外に突出している。開錠アーム11gは、電源消失などの理由によりモータ25を駆動できない場合に、ケーシング3の外から外力を付加してロック部材5を開錠位置に戻すための部材である。トリガー本体11aの側方アーム11bとは反対側から側方に三角突起11dが突き出し、開錠レバー19と向き合う端面にレバー当接面11d´が形成されている。トリガー11aの下方から三角突起11dの突き出し方向と同方向にスイッチアーム11fが突出している。スイッチアーム11fの先端は、ケーシング3の内部に向かって(図3の紙面背面方向に)ほぼ直角に折り曲がっている(図7)。なお、トリガー11は、トリガー軸13に巻き付けられたトリガースプリング15(図5)によりロック部材5に向かう方向(図3の正面視時計回り方向)に揺動付勢されている。
(ロック部材の構造)
続いて図3乃至5及び6を参照する。ロック部材5は、変形四角形のロック部材本体5aと、ロック部材本体5aの下方(一端側)に一体形成されたくの字状のフック部5bとを主要部位とする部材である。ロック部材本体5aのフック部5bの近傍には、軸孔5hが貫通形成され(図6)、軸孔5hを差し通したロック軸7により、ケーシング3に対し揺動自在、かつ、ロックスプリング9(図5参照。図3、4等ではロック部材の下に隠れて見えない)により開放方向に付勢された状態で支持されている。フック部5bはケーシング3の鍵止め凹部3hの近傍に位置し、施錠位置まで揺動したときに、鍵止め凹部3hの底部との間に被ロック部材R(図10)を抱き込む空間を形成する位置に配されている。
ロック部材本体5aには、回転ローラー17を転がり接触させるためのローラー当接面5cが緩やかなカーブ状に形成されている。ロック部材5は、トリガー部材11の正面視裏側に位置しており、ロック部材本体5aの上部には、側方アーム11bの下端面と摺動可能に接触する案内ピン5eが正面視手前方向に突き出している。一方、ローラー当接面5cの輪郭線と連続する輪郭線で形成される係合凹部5dが、ロック部材本体5aの中央に向かって食い込むように形成されている。なお、ロック部材5は、ロック軸7に巻き付けられたロックスプリング9(図5)により開錠位置に向かって(図3の時計回り方向)付勢されている。
(開錠レバーの構造)
開錠レバー19は、直線状に並ぶ開錠アーム19aと押圧アーム19bを、両者の間でやや膨らんだフランジ部19cを有している。フランジ部19cには軸孔19hが貫通形成され、そこに差し入れられたレバー軸21によりケーシング3内に位置するように蓋体3aの内側に揺動自在に支持されている。開錠レバー19は、レバー軸21に巻き付けられたレバースプリング23(図5)により、トリガー11のレバー当接面11d´から離れる方向に付勢されている。開錠アーム19aは、ケーシング3の側面に貫通形成された開口3kを抜け、外部操作できるように外に突き出している。開錠レバー19は、トリガー11の開錠アーム11gと同じ目的で儲けられている。開錠アーム11gが存在するのに、併せて開錠レバー19を設けた理由は、電子ラッチ錠1の取り付け環境の違いに柔軟に対応するためと、万が一、一方の操作に妨げがあっても他方の操作により開錠可能とするためである。
(モータ制御部の構造)
図16を参照する。モータ制御部29は、基板本体29aに取り付けられ、所定のプログラムを実行するワンチップマイコン29b等の電子部品群やホールセンサ(ホール素子、ホールIC)29c、外部から電力を受けるための電力接続端子29dや開錠信号を有線ないし無線で受信するための開錠信号入力端子29eなどから構成されている。ホールセンサ29cは、基板本体29aのカム部材27側において、カム部材27の磁石片27mの磁力を効率よく検知できる位置に配されている。ワンチップマイコン29bの中には、電圧不足その他の正常動作不能を検出して開錠エラー信号を生成するエラー検出部30aと、モータ25への通電時間を計測するタイマー部30bが設けられている。符号29fはエラー信号出力端子を、符号35はエラー信号出力端子29fに電気的接続された発光素子(LED)である。発光素子35は、電子ラッチ錠1が正常動作しない可能性を利用者や管理者等に視覚的に報知するエラー報知手段である。図示していないが、たとえばアラームなどの聴覚的に報知するものもエラー報知手段として使用可能であり、これらのエラー報知手段は外部コンピュータなどを介して間接的に機能させることもできる。
さらに、外部管理装置(たとえば、管理コンピュータ、図示を省略)と外部管理端子33を介して電気的に接続可能なスイッチ(マイクロスイッチ)31aをスイッチユニット31に取り付けてある(図3、4、図18)。スイッチユニット31は、正面視トリガー11の左側に配してある。スイッチ31aはアクチュエーター31bを備え、アクチュエーター31bとスイッチアーム11fとが、ロック部材5が施錠状態にあるときのトリガー11の揺動に伴ってオン操作できる相対位置に両者が配されている。外部管理端子33は、外部から電気的接続できるようにケーシング3の開口3m(図2)を介して外部に露出している
(モータ制御部の作用)
図10乃至15を参照する。図10は図13に、図11は図14に、そして、図12は図15に対応している。図10及び13は施錠位置を、図11及び14は施錠と開錠の間の位置を、そして、図12及び15は開錠位置を、それぞれ示す。順番が逆になるが、図12及び15が示す開錠位置から説明を始める。
開錠位置にあるロック部材5は、ロックスプリング9の付勢により、錠止め凹部3hを開放している。ここで、開放状態にある、たとえばコインロッカーの扉(図示を省略)が人の手(外力)により閉鎖方向に揺動させられる。これに伴い扉に設けられている被ロック部材Rが錠止め凹部3h内に侵入してロック部材5を押圧すると、この押圧力を受けたロック部材5は、ロックスプリング9(図5)の付勢力に逆らいながら反時計回り方向に揺動する。この揺動とトリガースプリング15(図5)の付勢力によるトリガー11の時計回り方向の揺動に伴い、図15に破線で示す回転ローラー17がローラー当接面5cと転がり接触しながら時計回り方向に移動し、ローラー当接面5cを乗り越えて係合凹部5dと係合停止する(図13)。この係合停止によりロック部材5は施錠位置に到達し、フック部5bが錠止め凹部3hの中に被ロック部材Rを抱き込んだ状態で閉鎖する。さらに、案内ピン5eが側方アーム11bの下端に沿って摺動し、揺動したトリガー11の押圧角部11eに当接する。
こうしてロック部材5とトリガー11は、回転ローラー17と押圧角部11eにより、互いにそれ以上の揺動が制限される。この際にスイッチアーム11fは、スイッチ31aのアクチュエーター31bを押圧し、ロック部材5が施錠位置にあることを示すオン操作状態になる。スイッチ31aは、外部管理端子33に外部管理装置(図示を省略)が電気的に接続されているとき、その外部管理装置にオン操作を認識させることになる(図18)。
次は、図10乃至15に図16及び17を加えて説明する。今、ロック部材5は、外力により施錠位置に揺動させられていて(たとえば、使用者によりロッカーの扉が閉められた状態)、これを使用者開錠しようとする状態である。電源オンによりプログラムがスタートするとエラー検出部30aが電圧不足などの電子ラッチ錠1の正常動作を妨げる現象を検出し(S1)、これが検出されたらエラー信号出力端子29fにエラー信号を出力し(S11)、発光素子35を点灯させて利用者や管理者にその旨を報知する(S13)。最後にモータ25への通電遮断によりモータ25の駆動を停止させてプログラムを終了する。この場合は電子的な開錠不能の状態にあるため、使用者の連絡を受けた管理者が開錠レバー19等を手動操作して物理的開錠を試みることになる。S15においてモータ25の停止とあるが、具体的には通電遮断のことである。モータ25が既に回転していない場合もあり得るが、そのまま放置すると過熱による障害が生じるおそれがあるので、これをなくすためである。
一方、S1においてエラー信号が検出されなければ、接続端子29dを介した開錠信号の受信を繰り返し待つ(S3)。開錠信号を受信したときのモータ制御部29は、モータ25に給電して駆動させる(S5、図18)。一方、モータ制御部29がモータ25に給電駆動したが(S5)、それにも関わらず所定時間(たとえば、3秒。タイマー部30bが計測)経過したときは(S7)、S11へ進んでエラー検出部30aにエラー信号を生成・出力させ、発光素子35を点灯させた後にプログラムを終了する(S13)。
S7において、モータ制御部29がモータ25に給電駆動し所定時間(たとえば、3秒。設定により長短可能。タイマー部50bで計測)内にホールセンサ29cが磁石片27mの磁力を検出したら、モータ25への通電を止めて停止させる(S9)。この停止によりロック部材5が、施錠位置から離れ(すなわち、ロックの解除)開錠位置で停止することになる(図15)。
他方、S7において、上記の所定時間を経過してもホールセンサ29cが磁石片27mの磁力を検出しないときは、S11へ進む。ここで所定時間が経過してしまう原因として考えられるのは、たとえば、S1で既にチェックはされているものの、その後の事情変化により開閉を実行するためには十分な電圧が得られなくなった、電子ラッチ錠1が取り付けられている、たとえばロッカーの扉(図示を省略)に荷物の一部が噛み込んで開けなくなった、等の事情の発生・存在である。
S5の動作の詳細は、モータ25の駆動によりカム部材27が回転し、これに伴い磁石片27mも回転する。S3においてカム部材27が回転すると、回転してきた傾斜カム路27dにトリガー11の従動アーム11cが当接する。さらなる回転により従動アーム11cは傾斜カム路27dに摺動案内され、トリガースプリング15(図5)の付勢力に逆らいながら反時計回り方向に揺動する。
トリガー11の反時計回りの揺動により、トリガー11の回転ローラー17とロック部材5の係合凹部5dとの係合が外れ、トリガースプリング15及びロックスプリング9(図5)の付勢力、さらに、ロック部材5の案内ピン5eとトリガー11の押圧凹部11eとの相互押圧が相まってロック部材5を時計回り方向に揺動させる。このトリガー11の揺動に伴い、モータ制御部29の制御とは無関係であるが、トリガー11のスイッチアーム11fによるマイクロスイッチ31aのアクチュエーター31bのオン操作が解除される(図11、14及び18)。
一方、モータ制御部29は、ホールセンサ29cが磁石片27mの磁力を検出するまで給電を続け(S11、図18)、磁力を検出したモータ制御部29は、給電を制御してロック部材5を開錠位置で停止させてS1に戻る(S13、図18)。なお、図18の最下段に示す外力(手動)は、それまでオンだったスイッチ31aが、使用者・管理者による扉(図示を省略)の開放によりオフになることを示している。
(本実施形態の変形例)
図19乃至26を参照しながら、本実施形態の変形例(以下、「本変形例」という)を説明する。本変形例に係る電子ラッチ錠51が先に説明した本実施形態の電子ラッチ錠1と主たる相違点は、エラー検出部がエラー信号を出力しているときに、外力により施錠位置に移動させられたロック部材を、モータ駆動により開錠位置で揺動停止させる、つまり、施錠させずに開錠状態を維持する、という点である。開錠しない可能性が生じた場合にエラー検出部がエラー信号を出力し、これによって、施錠後に開錠できなくなる状態を防ぐためのものである。なお、以下の説明において、本実施形態の電子ラッチ錠1と構造的・機能的に共通する部材については、本実施形態の説明で用いた部材番号と同じ部材番号を本変形例で用い、それらの部材についての説明は本実施形態のそれらに委ねることにする。
(カム部材の構造)
図19に示すようにカム部材57は、カム本体57aとカム傾斜路57d、さらに、貫通孔であるピン孔57hを備えている。本実施形態のカム部材27との違いを、図9をも参照しながら説明する。本変形例に係るカム部材57の外観構成と、カム機能については、カム部材27のそれらと同じであるから、それらの説明は省略する。異なる点は、磁石片の数である。
(第1の磁石片の構造と作用)
カム部材27にはロック部材5が開錠位置にあることを検知させるための磁石片27mが1個設けられているところ、カム部材57には第1の磁石片57m1と第2の磁石片57m2の2個設けられている。第1の磁石片57m1は磁石片27mとほぼ同じ位置となるカム傾斜路57dの外側に設けられ、後述する第1のホールセンサ59c1にロック部材5(図21)が開錠位置に存在もしくは近接することを検知させる機能については本実施形態の磁石片27mのそれと異ならない。図19に示すように第1の磁石片57m1は楕円形であり、図9に示す磁石片27mは四角形であるが、形状の違いは作用的に差異を生じさせない。後述する第2の磁石片57m2の形状についても同じである。
(第2の磁石片の構造と作用)
第2の磁石片57m2は、カム傾斜路57dの外周の、第1の磁石片57m1と周方向に並び終点57fのモータ25寄りに設けられている。もっとも、第1の磁石片57m1とともに第2の磁石片57m2を設ける位置は、後述する第1のホールセンサ59c1と第2のホールセンサ59c2との相対関係に左右されるものであるから、上記位置以外の位置に配置することを妨げない。第2の磁石片57m2は、第1の磁石片57m1と構造的に同じである。第2の磁石片57m2は、ロック部材5が施錠位置と異なる所定の待機位置、すなわち、開錠位置を含む施錠不能位置にある、若しくは近接していることを後述する第2のホールセンサ59c2に検知させるためのものである。
(モータ制御部の構造)
図20を参照する。本変形例に係るモータ制御部59は、基板本体59aに取り付けられたワンチップマイコン59b、第1のホールセンサ59c1、第2のホールセンサ59c2、開閉検出用ホールセンサ61等の電子部品群の他、電子ラッチ錠51の動作状況を外部のコンピュータ(図示せず)などに管理させるための信号を出力するための外部管理端子53、エラー信号出力端子59e、外部からの電力供給を受けるための接続端子59dなどから構成されている。ワンチップマイコン59bの中には、エラー検出部50aとタイマー部50bが設けられている。
第1のホールセンサ59c1及び第2のホールセンサ59c2は、基板本体59aのカム部材57側において、カム部材57の第1の磁石片57m1及び第2の磁石片57m2のそれぞれの磁力を効率よく検出できる位置に配されている。開閉検出用ホールセンサ61は、後述のトリガー51に設けられた開閉検出用磁石片41mの磁力を効率よく検出できる位置に設置されている。第1の磁石片57m1と第1のホールセンサ59c1の作用効果は、本実施形態の磁石片17mとホールセンサ27のそれらと同じである。
さらに、開閉検出用磁石片41mと開閉検出用ホールセンサ61は、外部管理装置(たとえば、管理コンピューター、図示を省略)とワンチップマイコン59dと外部管理端子53を介して電気的に接続可能に構成され、開閉検出用ホールセンサ61がオンのとき、ロック部材5が施錠位置(もしくは開錠位置)にあることを管理できるように構成されている。
(モータ制御部の作用)
図19乃至26を参照する。開錠位置にあるロック部材5は、ロックスプリング9の時計回り方向の付勢により、錠止め凹部3hを開放している(図24に示す状態と同じ状態)。ここで、開放状態にある、たとえばコインロッカーの扉(図示を省略)が人の手(外力)により閉鎖方向に揺動させられる。これに伴い扉に設けられている被ロック部材Rが錠止め凹部3h内に侵入してロック部材5を押圧すると、この押圧力を受けたロック部材5は、ロックスプリング9の付勢力に逆らいながら反時計回り方向に揺動する。本実施形態の作用と作用を奏するため詳細を省略するが、最終的にロック部材5は施錠位置に到達し、フック部5bが錠止め凹部3hの中に被ロック部材R(図23)を抱き込んだ状態で閉鎖し、それ以上の揺動が制限される(図22)。
この際に、プログラムとは無関係であるが開閉検出用磁石片41mの磁力を開閉検出用ホールセンサ61が検出し、これがスイッチになり、ロック部材5が施錠位置(先に例示したコインロッカーの使用状態)にあることを示すオン操作状態になる(図27)。外部管理端子53に外部管理装置(図示を省略)が電気的に接続されているとき、その外部管理装置にオン操作を認識させることになる。また、例示のコインロッカーの発光窓(図示を省略)から見えるように発光素子(LED)65を閉鎖報知手段としてケーシング3に設け、使用状態にあるときにこれを点灯させるようにすることが好ましい。ケーシング3に発光素子65を設けておくことにより、発光窓が設けられたコインロッカー(図示を省略)の所定箇所に電子ラッチ錠51(図示していないが電子ラッチ錠1も同じ)発光窓を設けておくだけで、つまり、コインロッカーとの電気的配線を一切行うことなく使用者に対し閉鎖報知を行うことができるので便利だからである。
次は、図19乃至27を参照しながら説明する。今、ロック部材5は、外力により施錠位置に揺動させられていて(たとえば、使用者によりロッカーの扉が閉められた状態)、これを使用者開錠しようとする状態である。ここで電源オンによりプログラムがスタートするとモータ制御部59は、エラー検出部50aが生成するエラー信号の有無を確認する(S51)。エラー信号を確認したモータ制御部59は、エラー信号出力端子59fにエラー信号を出力し発光素子65を点灯させつつ(S53)モータ25を通電駆動する(S55、図27)。通電駆動後、第2の磁石片57m2の磁力を第2のホールセンサ57m2が検出したら(S57)、モータ制御部59は通電を遮断してモータ25の駆動を停止してプログラムを終了する(S59)。
モータ25の停止位置、すなわちロック部材5の停止位置は、施錠位置(図22)以外の任意の待機位置(たとえば図25に図示する位置、施錠できない位置)となるように設定する。発光素子65は、プログラム終了後も(電源が確保できる限り)継続点灯させることが好ましい。何らかの事情によりエラー信号が生成された電子ラッチ錠53が、そのままで再び使用されないように使用者や管理者に報知するためである。この設定は、たとえば、プログラム的に調整する、第2磁石片57m2の磁力検知からどれほど遅らせるかをカム部材57の回転速度との兼ね合いから調整する、さらに第2の磁石片57m2と第2のホールセンサ57m2jとの相対位置を工夫することで調整可能である。
一方、S51においてエラー信号を確認しなかったモータ制御部59は、開錠信号接続端子59dを介した開錠信号の受信を繰り返し待つ(S61)。開錠信号を受信したときのモータ制御部59は、モータ25に給電して駆動させる(S63、図28)。この駆動に伴う各部材の作用効果は、電子ラッチ錠1の作用効果と同じである。一方、モータ制御部59がモータ25に給電駆動し所定時間(たとえば、3秒。設定により長短可能)内に第1のホールセンサ59c1が第1の磁石片57m1の磁力を検出したら(S65)、モータ25への通電を止めて停止させる(S67)。この停止によりロック部材5が、施錠位置から離れ(すなわち、ロックの解除)開錠位置で停止することになる(図27)。
他方、S65において、上記の所定時間を経過しても第1のホールセンサ59c1が第1の磁石片57m1の磁力を検出しないときは、S71へ進む。ここで所定時間が経過してしまう原因として考えられるのは、たとえば、S51で既にチェックはされているものの、その後の事情変化により開閉を実行するためには十分な電圧が得られなくなった、電子ラッチ錠51が取り付けられている、たとえばロッカーの扉(図示を省略)に荷物の一部が噛み込んで開けなくなった、等の事情の発生・存在である。
S71へ進んだモータ制御部59は、必須ではないが好ましい態様として所定時間(たとえば、2~3秒)、モータ25を逆転させる(S71)。モータ25の逆転により、先の例にある扉に噛み込んだ荷物の一部が外れ、正常使用が可能になる場合があるからである。不要と考えるなら、S71は省略可能である。S71で逆転させたモータ25を、今度は正転(開錠方向の回転)させる(S73)。すなわち、再駆動、リトライである。再駆動の後、モータ制御部59は、所定時間(たとえば、3秒)内に第1のホールセンサ59c1が第1の磁石片57m1の磁力を検出したらモータ25への通電を停止しスタートに戻る(S75,S77)。S77は先のS67と同様内容のステップである。
一方、S75において先の所定時間を経過してしまった場合のモータ制御部59は、エラー検出部50aに開錠エラー信号を生成させてエラー信号出力端子59fを介して発光素子65を点灯させる(S79、S81)。この場合、S71とS73において再駆動した後のエラーなので、開錠できる可能性が極めて低い。よって、S81の後は、モータ25への通電を停止し(S83)、プログラムを終了する。発光素子65を介して使用者・管理者に報知し、開錠レバー19(図20~23)を手動操作による開錠を試みることになる。
(ホールセンサの仕様)
これまで説明したように本変形例では、第1の磁石片57m1と第1のホールセンサ59c1がペアになり、第2の磁石片57m2と第2のホールセンサ59c2が他のペアになっている(図29(a))。この場合、第1の磁石片57m1の両極性のうち、何れの極性が第1のホールセンサ59c1と検出可能に対向するものであっても構わない。すなわち、第1のホールセンサ59c2に対向する第1の磁石片57m1の極性はN極であってもS極であってもよい。この点は、第2の磁石片57m2と第2のホールセンサ59c2のペアについても同じである。
一方、上記した第1のホールセンサ59c1と第2のホールセンサ59c2という2個のホールセンサを、図29(b)に示すように、1個の交番検知用ホールセンサ60で代替することができる。この場合、交番検知用ホールセンサ60に対向する第1の磁石片57m1の極性(第1の極性)はS、同じく第2の磁石片57m2の極性(第2の極性)はN(または、これらの逆)とするため、すなわち交番検知可能となるように互いに逆極性に設置することが必要である。交番検知用ホールセンサ60を代替部材として用いることは、部品点数を1個とすることができる点で有利となる。
1,51 電子ラッチ錠;3 ケーシング;3a 蓋体;3b 蓋ネジ;3h 錠止め凹部;3j 開口;3k 開口;3m 開口;5 ロック部材;5a カム本体;5b 鍵止めフック;5c ローラー当接面;5d 係合凹部;5 案内ピン;5h 軸孔;7 ロック軸;9 ロックスプリング;11,41 トリガー;11a トリガー本体;11b 側方アーム;11c 従動アーム;11d レバー当接面;11e 押圧凹部;11f スイッチアーム;11g 開錠アーム;11h 軸孔;11p ピン孔;13 トリガー軸;15 トリガースプリング;17 回転ローラー;17a ローラー軸;19 開錠レバー;19a 開錠アーム;19b 押圧アーム;19h 軸孔;21 レバー軸;23 レバースプリング;25 モータ;25a モータ軸;27,57 カム部材;27a,57a カム本体;27b モータ軸孔;27d,57d 傾斜カム路;27e,57e 始点;27f,57f 終点;27h,57h ピン孔;27m 磁石片;27p カム固定ピン;29,59 モータ制御部;29a,59a 基板本体;29b,59b ワンチップマイコン;29c ホールセンサ;29d,59d 電力接続端子;29e,59e 開錠信号入力端子;29f,59f エラー信号出力端子;30a,50a エラー検出部;30b,50b タイマー部;31 スイッチユニット;31a スイッチ(マイクロスイッチ);31b アクチュエーター;35 発光素子(LED,エラー報知手段);41m 開閉検出用磁石片;50a エラー検出部;53 外部管理端子;57m1 第1の磁石片;57m2 第2の磁石片;59c1 第1のホールセンサ;59c2 第2のホールセンサ;60 交番検知用ホールセンサ;61 開閉検出用ホールセンサ;65 発光素子(LED,閉鎖報知手段);R 被ロック部材

Claims (14)

  1. ケーシングと、
    当該ケーシング内に配されたモータと、
    当該モータのモータ軸に一体回転するように固定されたカム部材と、
    当該ケーシングにトリガー軸によって揺動自在に支持され、かつ、当該カム部材に従動して揺動するトリガーと、
    当該ケーシングにロック軸によって揺動自在に支持され、当該トリガーの揺動に従動して開錠位置と施錠位置の間で揺動するロック部材と、を有する電子ラッチ錠において、
    当該カム部材には、外周面を有し当該モータ軸と同軸の円筒状に形成されたカム本体と、当該カム本体の外周面に沿って部分周回する傾斜カム路が設けられ、
    当該トリガーには、トリガー本体と、当該傾斜カム路に摺動して当該トリガー全体を揺動させるための従動アームが一体に設けられ、
    当該カム部材には、当該ロック部材が当該開錠位置に存在もしくは近接することをホールセンサに検出させるための磁石片が当該カム本体若しくは当該傾斜カム路の外周に取り付けられ、
    外部から開錠信号を受信するための接続端子を含むとともに、当該モータを通電制御するモータ制御部が設けられ、
    当該モータ制御部は、外力により当該施錠位置に揺動させられていた当該ロック部材を、当該接続端子に開錠信号が入力されたことを契機に当該トリガーを介して揺動させた後、当該ホールセンサによる当該磁石片の近接検出の結果に基づき当該ロック部材の揺動を当該開錠位置で停止させるように、当該モータを通電制御するように構成されている、
    ことを特徴とする電子ラッチ錠。
  2. 前記モータ制御部には、開錠エラー信号を生成するエラー検出部と、当該エラー検出部が生成した開錠エラー信号を出力するための開錠エラー信号出力端子が、さらに設けられ、
    前記モータ制御部は、外力により当該施錠位置に揺動させられていた当該ロック部材を、当該接続端子に開錠信号が入力されたことを契機に当該トリガーを介して揺動させようとしたが所定時間が経過したにも関わらず当該ホールセンサによる当該磁石片の近接が検出されないとき、開錠不能を示す開錠エラー信号を当該エラー検出部に生成させ、生成した開錠エラー信号を当該開錠エラー信号出力端子に出力するように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の電子ラッチ錠。
  3. ケーシングと、
    当該ケーシング内に配されたモータと、
    当該モータのモータ軸に一体回転するように固定されたカム部材と、
    当該ケーシングにトリガー軸によって揺動自在に支持され、かつ、当該カム部材に従動して揺動するトリガーと、
    当該ケーシングにロック軸によって揺動自在に支持され、当該トリガーの揺動に従動して開錠位置と施錠位置の間で揺動するロック部材と、を有する電子ラッチ錠において、
    当該カム部材には、外周面を有し当該モータ軸と同軸の円筒状に形成されたカム本体と、当該カム本体の外周面に沿って部分周回する傾斜カム路が設けられ、
    当該トリガーには、トリガー本体と、当該傾斜カム路に摺動して当該トリガー全体を揺動させるための従動アームが一体に設けられ、
    当該カム部材には、第1のホールセンサに検出させるための第1の磁石片と、第2のホールセンサに検出させるための第2の磁石片がそれぞれ当該カム本体若しくは当該傾斜カム路の外周に取り付けられ、
    ロック不全を検出してエラー信号を出力するためのエラー検出部と、外部から開錠信号を受信するための接続端子を含むとともに、当該モータを通電制御するモータ制御部が設けられ、
    当該モータ制御部は、当該エラー検出部がエラー信号を出力していないことを前提に、外力により当該施錠位置に揺動させられていた当該ロック部材を、当該接続端子に開錠信号が入力されたことを契機に当該トリガーを介して揺動させた後、当該第1のホールセンサによる当該第1の磁石片の近接検出の結果に基づき当該ロック部材の揺動を当該開錠位置で停止させるように、当該モータを通電制御するように構成され、かつ、
    当該エラー検出部がエラー信号を出力しているときは、外力により当該施錠位置に揺動させられようとした当該ロック部材を、当該施錠位置に留まらせずに当該トリガーを介して揺動させた後、当該第2のホールセンサによる当該第2の磁石片の近接検出の結果に基づき当該施錠位置以外の任意の待機位置で停止させることで施錠不能となるように、当該モータを通電制御するように構成されている、
    ことを特徴とする電子ラッチ錠。
  4. ケーシングと、
    当該ケーシング内に配されたモータと、
    当該モータのモータ軸に一体回転するように固定されたカム部材と、
    当該ケーシングにトリガー軸によって揺動自在に支持され、かつ、当該カム部材に従動して揺動するトリガーと、
    当該ケーシングにロック軸によって揺動自在に支持され、当該トリガーの揺動に従動して開錠位置と施錠位置の間で揺動するロック部材と、を有する電子ラッチ錠において、
    当該カム部材には、外周面を有し当該モータ軸と同軸の円筒状に形成されたカム本体と、当該カム本体の外周面に沿って部分周回する傾斜カム路が設けられ、
    当該トリガーには、トリガー本体と、当該傾斜カム路に摺動して当該トリガー全体を揺動させるための従動アームが一体に設けられ、
    当該カム部材には、ホールセンサに検出させるための少なくとも1個の磁石片が当該カム本体若しくは当該傾斜カム路の外周に取り付けられ、
    外部から開錠信号を受信するための接続端子、開錠エラー信号を生成するエラー検出部と、当該エラー検出部が生成した開錠エラー信号を出力するための開錠エラー信号出力端子、を含むとともに、当該モータを通電制御するモータ制御部が設けられ、
    前記モータ制御部は、外力により当該施錠位置に揺動させられていた当該ロック部材を、当該接続端子に開錠信号が入力されたことを契機に当該トリガーを介して揺動させようとしたが所定時間が経過したにも関わらず当該ホールセンサによる当該少なくとも1個の磁石片の近接が検出されないとき、開錠不能を示す開錠エラー信号を当該エラー検出部に生成させ、生成した開錠エラー信号を当該開錠エラー信号出力端子に出力するように構成されている、
    ことを特徴とする電子ラッチ錠。
  5. 前記第1のホールセンサと前記第2のホールセンサの代わりに、交番検知用ホールセンサ1個が設けられ、
    前記第1の磁石片の両極性のうち当該交番検知用ホールセンサに対向する第1の極性と、前記第2の磁石片の両極性のうち当該交番検知用ホールセンサに対向する第2の極性とが、交番検知可能となるように互いに逆極性に設置されている、
    ことを特徴とする請求項3載の電子ラッチ錠。
  6. 前記トリガー本体には、スイッチアームが一体に設けられ、
    外部にある外部管理装置と、外部管理端子を介して電気的に接続可能なスイッチが設けられ、
    当該スイッチアームは、前記ロック部材が施錠状態にあるときのみ当該スイッチをオン操作するように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の電子ラッチ錠。
  7. 前記トリガー本体には、スイッチアームが一体に設けられ、
    外部にある外部管理装置と、外部管理端子を介して電気的に接続可能なスイッチが設けられ、
    当該スイッチアームは、前記ロック部材が施錠状態にあるときのみ当該スイッチをオン操作するように構成されている、
    ことを特徴とする請求項5記載の電子ラッチ錠。
  8. 前記スイッチは、前記トリガーに設けられた開閉検知用磁石片と、
    前記ケーシング側に設けられた、当該開閉検知用磁石片の近接を検出する開閉検出用ホールセンサを含めて構成されている、
    ことを特徴とする請求項6又は7記載の電子ラッチ錠。
  9. ケーシングと、
    当該ケーシング内に配されたモータと、
    当該モータのモータ軸に一体回転するように固定されたカム部材と、
    当該ケーシングにトリガー軸によって揺動自在に支持され、かつ、当該カム部材に直接従動して揺動するトリガーと、
    当該ケーシングにロック軸によって揺動自在に支持され、当該トリガーの揺動に従動して開錠位置と施錠位置の間で揺動するロック部材と、
    外部から開錠信号を受信するための接続端子と、を含み、
    当該接続端子に開錠信号が入力されたことを契機に当該モータを回転させることで、外力により当該施錠位置に揺動させられていた当該ロック部材を当該開錠位置に揺動可能に構成されている、
    ことを特徴とする電子ラッチ錠。
  10. 前記カム部材には、外周面を有し前記モータ軸と同軸の円筒状に形成されたカム本体と、当該カム本体の外周面に沿って部分周回する傾斜カム路と、が設けられ、
    前記トリガーには、トリガー本体と、当該傾斜カム路に摺動して当該トリガー全体を揺動させるための従動アームが一体に設けられている、
    ことを特徴とする請求項9記載の電子ラッチ錠。
  11. 前記モータを通電制御するモータ制御部が設けられ、
    当該モータ制御部は、揺動させた前記ロック部材を前記開錠位置で停止させるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項9又は10記載の電子ラッチ錠。
  12. 前記カム部材には、前記ロック部材が前記開錠位置に存在もしくは近接することをホールセンサに検出させるための磁石片が取り付けられ、
    前記モータ制御部は、前記ロック部材を前記開錠位置で停止させる通電制御を当該ホールセンサによる当該磁石片の近接検出の結果に基づき行うように構成されている、
    ことを特徴とする請求項11記載の電子ラッチ錠。
  13. トリガーを直接従動させてロック部材を開錠位置と施錠位置の間で揺動させるため、モータのモータ軸と一体回転するように固定された、電子ラッチ錠に用いられるカム部材であって、
    当該カム部材には、前記ロック部材が前記開錠位置に存在もしくは近接することをホールセンサに検出させるための磁石片が取り付けられている、
    ことを特徴とする電子ラッチ錠に用いられるカム部材。
  14. トリガーを直接従動させてロック部材を開錠位置と施錠位置の間で揺動させるため、モータのモータ軸と一体回転するように固定された、電子ラッチ錠に用いられるカム部材であって、
    当該ガム部材には、外周面を有し前記モータ軸と同軸の円筒状に形成されたカム本体と、当該カム本体の外周面に沿って部分周回する傾斜カム路と、が設けられ、
    前記トリガーには、トリガー本体と、当該傾斜カム路に摺動して当該トリガー全体を揺動させるための従動アームが一体に設けられている、
    ことを特徴とする電子ラッチ錠に用いられるカム部材。

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