JPH1026615A - 超音波検査プローブ - Google Patents
超音波検査プローブInfo
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- JPH1026615A JPH1026615A JP8198490A JP19849096A JPH1026615A JP H1026615 A JPH1026615 A JP H1026615A JP 8198490 A JP8198490 A JP 8198490A JP 19849096 A JP19849096 A JP 19849096A JP H1026615 A JPH1026615 A JP H1026615A
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- Japan
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- probe
- motor
- bearing
- ultrasonic inspection
- race
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-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N2291/00—Indexing codes associated with group G01N29/00
- G01N2291/04—Wave modes and trajectories
- G01N2291/044—Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects
Landscapes
- Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型に構成して細径に適用できるようにし、
且つ管全周をスリップを用いることなく走査できるよう
にする。 【解決手段】 反射ミラー16、探触子11、モータ6
の順に配置する。モータ6の出力軸7に、ラジアルベア
リングからなるベアリング減速器1のインナーレース2
を連結する。探触子11を保持する探触子ホルダーアー
ム10を、ベアリング減速器1のインナーレース2とア
ウターレース3の間を貫通させてモータ6の前面に取り
付ける。反射ミラー16を固定したハウジング14を、
ベアリング減速器1のアウターレース3に装着する。
且つ管全周をスリップを用いることなく走査できるよう
にする。 【解決手段】 反射ミラー16、探触子11、モータ6
の順に配置する。モータ6の出力軸7に、ラジアルベア
リングからなるベアリング減速器1のインナーレース2
を連結する。探触子11を保持する探触子ホルダーアー
ム10を、ベアリング減速器1のインナーレース2とア
ウターレース3の間を貫通させてモータ6の前面に取り
付ける。反射ミラー16を固定したハウジング14を、
ベアリング減速器1のアウターレース3に装着する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボイラや各種プラン
トにおける細径管の肉厚検査等に用いる小型の超音波検
査プローブに関するものである。
トにおける細径管の肉厚検査等に用いる小型の超音波検
査プローブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボイラチューブの如き細径管の肉厚検査
方法として、超音波検査プローブを細径管内に挿入し
て、超音波を管全周に走査させる方法がある。
方法として、超音波検査プローブを細径管内に挿入し
て、超音波を管全周に走査させる方法がある。
【0003】上記肉厚検査方法で用いる従来の超音波検
査プローブとしては、たとえば、図5(イ)に示す如
く、探触子ホルダーaに、複数個の探触子bを周方向に
配列させて保持し、管内へ一端より挿入させて、電気的
に走査させるようにしたものや、図5(ロ)に示す如
く、探触子bの前方に反射ミラーcを配置して、該反射
ミラーcをその前側に置かれた図示しないモータで回転
させるようにし、管内へ一端から挿入して探触子bから
発生した超音波を反射ミラーcの回転で管全周を走査さ
せるようにしたもの、あるいは、図5(ハ)に示す如
く、探触子ホルダーaの先端に探触子bを回転できるよ
うに取り付け、管内へ一端より挿入して探触子b自体を
周方向に回転させるようにしたもの等がある。
査プローブとしては、たとえば、図5(イ)に示す如
く、探触子ホルダーaに、複数個の探触子bを周方向に
配列させて保持し、管内へ一端より挿入させて、電気的
に走査させるようにしたものや、図5(ロ)に示す如
く、探触子bの前方に反射ミラーcを配置して、該反射
ミラーcをその前側に置かれた図示しないモータで回転
させるようにし、管内へ一端から挿入して探触子bから
発生した超音波を反射ミラーcの回転で管全周を走査さ
せるようにしたもの、あるいは、図5(ハ)に示す如
く、探触子ホルダーaの先端に探触子bを回転できるよ
うに取り付け、管内へ一端より挿入して探触子b自体を
周方向に回転させるようにしたもの等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図5(イ)
に示す超音波検査プローブの場合、細径管内の狭いスペ
ース内では配置できる探触子bの数も限られてしまうこ
とから、管全周を漏れなく検査することは困難である。
又、図5(ロ)に示す超音波検査プローブの場合、モー
タで反射ミラーcを回転させることになるが、モータ、
反射ミラーc、探触子bの順に並べると、モータの電源
ケーブルが反射ミラーcの横を通り探触子ホルダーaの
方向に導かれることになるので、該電源ケーブルが超音
波の送受波経路を横切るため、超音波走査の障害とな
る。更に、図5(ハ)に示す超音波検査プローブの場
合、探触子aが回転するため探触子aの送受信用ケーブ
ルがねじれてしまう問題が生じ、それを解決するために
スリップリング等が必要になる。
に示す超音波検査プローブの場合、細径管内の狭いスペ
ース内では配置できる探触子bの数も限られてしまうこ
とから、管全周を漏れなく検査することは困難である。
又、図5(ロ)に示す超音波検査プローブの場合、モー
タで反射ミラーcを回転させることになるが、モータ、
反射ミラーc、探触子bの順に並べると、モータの電源
ケーブルが反射ミラーcの横を通り探触子ホルダーaの
方向に導かれることになるので、該電源ケーブルが超音
波の送受波経路を横切るため、超音波走査の障害とな
る。更に、図5(ハ)に示す超音波検査プローブの場
合、探触子aが回転するため探触子aの送受信用ケーブ
ルがねじれてしまう問題が生じ、それを解決するために
スリップリング等が必要になる。
【0005】一方、ケーブルが超音波の送受波経路を横
切ることがなく、且つスリップリングも不要な超音波検
査プローブとして、特開昭54−109490号公報に
示されたものがあるが、かかる公報に示されている超音
波検査プローブの場合、モータの回転駆動力を反射ミラ
ーに伝えるためにギヤ機構が必要となるため、小型化に
は限度があり、たとえば、内径が20mm程度の細径管へ
の適用は極めて困難である。
切ることがなく、且つスリップリングも不要な超音波検
査プローブとして、特開昭54−109490号公報に
示されたものがあるが、かかる公報に示されている超音
波検査プローブの場合、モータの回転駆動力を反射ミラ
ーに伝えるためにギヤ機構が必要となるため、小型化に
は限度があり、たとえば、内径が20mm程度の細径管へ
の適用は極めて困難である。
【0006】そこで、本発明は、ケーブルが超音波送受
波経路の障害物となることがなくて、管全周の走査を精
度よく行うことができるようにすると共に、細径管に対
して支障なく適用することができるような小型の超音波
検査プローブを提供しようとするものである。
波経路の障害物となることがなくて、管全周の走査を精
度よく行うことができるようにすると共に、細径管に対
して支障なく適用することができるような小型の超音波
検査プローブを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、モータの出力軸側となる前側に、インナ
ーレースとアウターレースとの間に回転体が組み入れて
あるベアリング減速器を配置して、該インナーレースを
モータの出力軸に一体的に連結し、且つ上記ベアリング
減速器のインナーレースとアウターレース間の回転体間
を貫通させた複数本の探触子ホルダーアームの各後端部
を、上記モータの前端面に固定して、該探触子ホルダー
アームの前端部で超音波送受信面を前方へ向けた探触子
の外周部を保持させると共に、上記探触子の前方位置
に、探触子から投射された超音波を放射方向へ変向させ
るようにする反射ミラーを配置して、該反射ミラーを、
上記ベアリング減速器のアウターレースに取り付けたミ
ラー用ハウジングに保持させ、上記ミラー用ハウジング
の前端部外周とモータの外周に、探触子をセンタリング
させるようにする前部スタビライザと後部スタビライザ
を装備させた構成とする。
決するために、モータの出力軸側となる前側に、インナ
ーレースとアウターレースとの間に回転体が組み入れて
あるベアリング減速器を配置して、該インナーレースを
モータの出力軸に一体的に連結し、且つ上記ベアリング
減速器のインナーレースとアウターレース間の回転体間
を貫通させた複数本の探触子ホルダーアームの各後端部
を、上記モータの前端面に固定して、該探触子ホルダー
アームの前端部で超音波送受信面を前方へ向けた探触子
の外周部を保持させると共に、上記探触子の前方位置
に、探触子から投射された超音波を放射方向へ変向させ
るようにする反射ミラーを配置して、該反射ミラーを、
上記ベアリング減速器のアウターレースに取り付けたミ
ラー用ハウジングに保持させ、上記ミラー用ハウジング
の前端部外周とモータの外周に、探触子をセンタリング
させるようにする前部スタビライザと後部スタビライザ
を装備させた構成とする。
【0008】モータを駆動すると、出力軸からの動力に
よりベアリング減速器のインナーレースが回転し、回転
体を介してアウターレースが逆方向へ回転させられる。
これによりミラー用ハウジングが回転させられて、反射
ミラーが回転させられる。この際、前方から反射ミラ
ー、探触子、モータの順に配置してあることから、超音
波の送受波経路に障害物はなく、管全周の走査が可能と
なる。
よりベアリング減速器のインナーレースが回転し、回転
体を介してアウターレースが逆方向へ回転させられる。
これによりミラー用ハウジングが回転させられて、反射
ミラーが回転させられる。この際、前方から反射ミラ
ー、探触子、モータの順に配置してあることから、超音
波の送受波経路に障害物はなく、管全周の走査が可能と
なる。
【0009】又、探触子のケーブルを、ベアリング減速
器を貫通して固定されている探触子ホルダーの1つに沿
わせてベアリング減速器内を通して後方へ導くようにし
た構成とすることにより、探触子のケーブルにねじれが
発生することをなくすことができる。
器を貫通して固定されている探触子ホルダーの1つに沿
わせてベアリング減速器内を通して後方へ導くようにし
た構成とすることにより、探触子のケーブルにねじれが
発生することをなくすことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0011】図1乃至図3は本発明の実施の一形態を示
すもので、インナーレース2とアウターレース3との間
に複数の回転体としてのボール4を組み入れてあるラジ
アルボールベアリングからなるベアリング減速器1を、
モータ6の前側に配置し、該モータ6の出力軸7に、イ
ンナーレース2をカップリング8を介し取り付けて、該
出力軸7の回転によってインナーレース2が回転できる
ようにし、又、上記ベアリング減速器1のインナーレー
ス2とアウターレース3との間で且つ複数個のボール4
の間に複数本の棒状の探触子ホルダーアーム10を貫通
させて、その各後端をモータカバー9の前端面に固定し
て、インナーレース2の回転力でボール4が回転してア
ウターレース3が回転させられるようにし、且つ上記複
数本の探触子ホルダーアーム10の前端部間に、探触子
11を超音波送受信面が前方を向くように配置して、該
探触子ホルダーアーム10に保持させ、更に、1個所の
探触子ホルダーアーム10に空所10aを設けて、該空
所10aに探触子11のケーブル12を沿わせてベアリ
ング減速器1内を通し、更にモータ6の外側を通して後
方へ導くようにする。
すもので、インナーレース2とアウターレース3との間
に複数の回転体としてのボール4を組み入れてあるラジ
アルボールベアリングからなるベアリング減速器1を、
モータ6の前側に配置し、該モータ6の出力軸7に、イ
ンナーレース2をカップリング8を介し取り付けて、該
出力軸7の回転によってインナーレース2が回転できる
ようにし、又、上記ベアリング減速器1のインナーレー
ス2とアウターレース3との間で且つ複数個のボール4
の間に複数本の棒状の探触子ホルダーアーム10を貫通
させて、その各後端をモータカバー9の前端面に固定し
て、インナーレース2の回転力でボール4が回転してア
ウターレース3が回転させられるようにし、且つ上記複
数本の探触子ホルダーアーム10の前端部間に、探触子
11を超音波送受信面が前方を向くように配置して、該
探触子ホルダーアーム10に保持させ、更に、1個所の
探触子ホルダーアーム10に空所10aを設けて、該空
所10aに探触子11のケーブル12を沿わせてベアリ
ング減速器1内を通し、更にモータ6の外側を通して後
方へ導くようにする。
【0012】又、上記ベアリング減速器1のアウターレ
ース3の外周に、周壁部の前部位置に所要の超音波送受
波経路となる窓13を開口させた円筒状のミラー用ハウ
ジング14の後部を嵌合して取り付け、アウターレース
3とミラー用ハウジング14が一体となって回転できる
ようにし、更に、該ミラー用ハウジング14と上記探触
子11の前端部外周との間に支持用ベアリング15を介
在させ、且つ上記ミラー用ハウジング14の前部内に、
探触子11の超音波送受信面に対し所要の角度(図では
45度)で傾斜するように反射ミラー16を固定配置
し、探触子11から発した超音波を反射ミラー16で反
射させてミラー用ハウジング14の窓13から放射方向
へ投射させられるようにする。
ース3の外周に、周壁部の前部位置に所要の超音波送受
波経路となる窓13を開口させた円筒状のミラー用ハウ
ジング14の後部を嵌合して取り付け、アウターレース
3とミラー用ハウジング14が一体となって回転できる
ようにし、更に、該ミラー用ハウジング14と上記探触
子11の前端部外周との間に支持用ベアリング15を介
在させ、且つ上記ミラー用ハウジング14の前部内に、
探触子11の超音波送受信面に対し所要の角度(図では
45度)で傾斜するように反射ミラー16を固定配置
し、探触子11から発した超音波を反射ミラー16で反
射させてミラー用ハウジング14の窓13から放射方向
へ投射させられるようにする。
【0013】更に、上記ミラー用ハウジング14の前端
部とモータ6の外側に、探触子11を細径管17の軸心
にセンタリングさせるようにする前部スタビライザ18
と後部スタビライザ19を装備させる。上記前部スタビ
ライザ18は、ハウジング14の前端面軸心位置に突設
した支軸20を受けるベアリング21の外周面に、それ
ぞれ所要長さとした3枚のセンタリング用の板ばね22
を、円周方向に巻き付けるように等間隔に配置して各末
端を固定すると共に、各板ばね22の先端に、細径管1
7の内壁面に点接触させるようにするための球23を取
り付けて、板ばね22の弾力により球23が細径管17
の内壁面に接触させられるようにしてある。又、上記後
部スタビライザ19は、モータ6の外側に、円弧形状と
したセンタリング用の板ばね24を、周方向に3個所配
置して、各板ばね24の一端をモータ6の前端部に固定
すると共に、各板ばね24の他端をモータ6の後端部に
固定し、板ばね24の弾力により板ばね24が細径管1
7の内壁面に接触させられるようにしてある。
部とモータ6の外側に、探触子11を細径管17の軸心
にセンタリングさせるようにする前部スタビライザ18
と後部スタビライザ19を装備させる。上記前部スタビ
ライザ18は、ハウジング14の前端面軸心位置に突設
した支軸20を受けるベアリング21の外周面に、それ
ぞれ所要長さとした3枚のセンタリング用の板ばね22
を、円周方向に巻き付けるように等間隔に配置して各末
端を固定すると共に、各板ばね22の先端に、細径管1
7の内壁面に点接触させるようにするための球23を取
り付けて、板ばね22の弾力により球23が細径管17
の内壁面に接触させられるようにしてある。又、上記後
部スタビライザ19は、モータ6の外側に、円弧形状と
したセンタリング用の板ばね24を、周方向に3個所配
置して、各板ばね24の一端をモータ6の前端部に固定
すると共に、各板ばね24の他端をモータ6の後端部に
固定し、板ばね24の弾力により板ばね24が細径管1
7の内壁面に接触させられるようにしてある。
【0014】なお、25はモータ6の軸シール、26は
シール用スペーサ、27はベアリングカバー、28はモ
ータ端子カバーを示す。
シール用スペーサ、27はベアリングカバー、28はモ
ータ端子カバーを示す。
【0015】細径管17の肉厚検査を行う場合には、た
とえば、モータ6のケーブルに、多数のフロートを所定
間隔で組み付けた状態として、本発明の超音波検査プロ
ーブを細径管17の一端より管内に挿入した後、管内に
水流を送って各フロートに圧送力を与え、このフロート
の圧送力によって超音波検査プローブを細径管17の一
端側より他端側へ向けて移動させて行くようにする。
とえば、モータ6のケーブルに、多数のフロートを所定
間隔で組み付けた状態として、本発明の超音波検査プロ
ーブを細径管17の一端より管内に挿入した後、管内に
水流を送って各フロートに圧送力を与え、このフロート
の圧送力によって超音波検査プローブを細径管17の一
端側より他端側へ向けて移動させて行くようにする。
【0016】上記の場合、細径管17内に挿入すると、
前部スタビライザ18の板ばね22と後部スタビライザ
19の板ばね24には、外側へ広がろうとする弾性力が
作用するため、超音波検査プローブは細径管17内に安
定よく保持され、且つ探触子11が管軸心にセンタリン
グされることになる。
前部スタビライザ18の板ばね22と後部スタビライザ
19の板ばね24には、外側へ広がろうとする弾性力が
作用するため、超音波検査プローブは細径管17内に安
定よく保持され、且つ探触子11が管軸心にセンタリン
グされることになる。
【0017】上記の状態において、電源を入れると、モ
ータ6の出力軸7が回転させられ、その回転力がベアリ
ング減速器1に伝えられることになるが、この際、ベア
リング減速器1の複数個のボール4の間を探触子ホルダ
ーアーム10が貫通しているためインナーレース2の回
転がボール4に伝えられても、ボール4は周方向に転動
することなくその位置で回転するだけであり、ボール4
の回転による摩擦力でアウターレース3が回転させられ
る。一方、このとき、探触子11は探触子ホルダーアー
ム10を介してモータ6と一体的な固定の状態にあるた
め、モータ6の出力軸7が回転しても、探触子11は回
転せず、ミラー用ハウジング14がアウターレース3と
一緒に回転することにより反射ミラー16が回転させら
れることになる。
ータ6の出力軸7が回転させられ、その回転力がベアリ
ング減速器1に伝えられることになるが、この際、ベア
リング減速器1の複数個のボール4の間を探触子ホルダ
ーアーム10が貫通しているためインナーレース2の回
転がボール4に伝えられても、ボール4は周方向に転動
することなくその位置で回転するだけであり、ボール4
の回転による摩擦力でアウターレース3が回転させられ
る。一方、このとき、探触子11は探触子ホルダーアー
ム10を介してモータ6と一体的な固定の状態にあるた
め、モータ6の出力軸7が回転しても、探触子11は回
転せず、ミラー用ハウジング14がアウターレース3と
一緒に回転することにより反射ミラー16が回転させら
れることになる。
【0018】したがって、上述したように、超音波検査
プローブを全体的に移動させつつ、反射ミラー16を回
転させながら、探触子11から超音波を投射させること
によって、細径管17の全周を走査することができる。
プローブを全体的に移動させつつ、反射ミラー16を回
転させながら、探触子11から超音波を投射させること
によって、細径管17の全周を走査することができる。
【0019】上記において、モータ6の駆動力を反射ミ
ラー16に伝えるために、ベアリング減速器1を用いた
ことから反射ミラー16、探触子11、モータ6の順で
の配置構成が可能となり、これにより、超音波の送受波
経路の障害物がなくなるので、細径管17の全周の検査
を精度よく行うことができる。又、探触子11を固定と
し、そのケーブル12をベアリング減速器1の中を通し
て後方へ導くようにしてあることから、ケーブル12に
ねじれが生じることもなく、スリップリングも不要であ
る。更に、前部スタビライザ18としては、幅の狭い板
ばね22を周方向に配置したものとしてあるので、プロ
ーブ全長を必要以上長くしてしまうことはなく、したが
って、曲管部を通過し易いという利点がある。
ラー16に伝えるために、ベアリング減速器1を用いた
ことから反射ミラー16、探触子11、モータ6の順で
の配置構成が可能となり、これにより、超音波の送受波
経路の障害物がなくなるので、細径管17の全周の検査
を精度よく行うことができる。又、探触子11を固定と
し、そのケーブル12をベアリング減速器1の中を通し
て後方へ導くようにしてあることから、ケーブル12に
ねじれが生じることもなく、スリップリングも不要であ
る。更に、前部スタビライザ18としては、幅の狭い板
ばね22を周方向に配置したものとしてあるので、プロ
ーブ全長を必要以上長くしてしまうことはなく、したが
って、曲管部を通過し易いという利点がある。
【0020】なお、本発明は上記実施の形態にのみ限定
されるものではなく、たとえば、図1に示してあるのと
同様な構成において、円弧状に湾曲させた板ばね24を
モータ6の前後端部間に取り付けるようにした後部スタ
ビライザ19に代えて、図4に示す如く、前部スタビラ
イザ18と同様な構成の後部スタビライザ18′を採用
するようにしてもよく、この場合、前部スタビライザ1
8と後部スタビライザ18′とで板ばね22の張り出し
方向を逆向きに選定すると、移動時の姿勢をより安定化
させることができること、又、実施の形態では、ベアリ
ング減速器1として、ボール4を転動体とするラジアル
ボールベアリングを用いた場合を示したが、コロの如き
転動体を用いたラジアルベアリングであってもよいこ
と、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種
々変更を加え得ることは勿論である。
されるものではなく、たとえば、図1に示してあるのと
同様な構成において、円弧状に湾曲させた板ばね24を
モータ6の前後端部間に取り付けるようにした後部スタ
ビライザ19に代えて、図4に示す如く、前部スタビラ
イザ18と同様な構成の後部スタビライザ18′を採用
するようにしてもよく、この場合、前部スタビライザ1
8と後部スタビライザ18′とで板ばね22の張り出し
方向を逆向きに選定すると、移動時の姿勢をより安定化
させることができること、又、実施の形態では、ベアリ
ング減速器1として、ボール4を転動体とするラジアル
ボールベアリングを用いた場合を示したが、コロの如き
転動体を用いたラジアルベアリングであってもよいこ
と、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種
々変更を加え得ることは勿論である。
【0021】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の超音波検査プ
ローブによれば、モータの出力軸側となる前側に、イン
ナーレースとアウターレースとの間に回転体が組み入れ
てあるベアリング減速器を配置して、該インナーレース
をモータの出力軸に一体的に連結し、且つ上記ベアリン
グ減速器のインナーレースとアウターレース間の回転体
間を貫通させた複数本の探触子ホルダーアームの各後端
部を、上記モータの前端面に固定して、該探触子ホルダ
ーアームの前端部で超音波送受信面を前方へ向けた探触
子の外周部を保持させると共に、上記探触子の前方位置
に、探触子から投射された超音波を放射方向へ変向させ
るようにする反射ミラーを配置して、該反射ミラーを、
上記ベアリング減速器のアウターレースに取り付けたミ
ラー用ハウジングに保持させ、上記ミラー用ハウジング
の前端部外周とモータの外周に、探触子をセンタリング
させるようにする前部スタビライザと後部スタビライザ
を装備させた構成としてあるので、次の如き優れた効果
を発揮する。 (1) ラジアルベアリングからなるベアリング減速器の採
用により、反射ミラー、探触子、モータの配置としたこ
とから、超音波の送受波経路の障害物をなくすことがで
き、管全周の走査を精度よく行うことができる。 (2) モータの駆動力を反射ミラーの回転として伝えるた
めにラジアルベアリングからなるベアリング減速器を用
いたので、小型化が容易となり、たとえば、内径が20
mm程度の細径管に対して支障なく使用することができ
る。 (3) 探触子のケーブルをベアリング減速器を通して後方
へ導くようにすることにより、該ケーブルのねじれをな
くすことができて、スリップリングの使用を不要とする
ことができる。
ローブによれば、モータの出力軸側となる前側に、イン
ナーレースとアウターレースとの間に回転体が組み入れ
てあるベアリング減速器を配置して、該インナーレース
をモータの出力軸に一体的に連結し、且つ上記ベアリン
グ減速器のインナーレースとアウターレース間の回転体
間を貫通させた複数本の探触子ホルダーアームの各後端
部を、上記モータの前端面に固定して、該探触子ホルダ
ーアームの前端部で超音波送受信面を前方へ向けた探触
子の外周部を保持させると共に、上記探触子の前方位置
に、探触子から投射された超音波を放射方向へ変向させ
るようにする反射ミラーを配置して、該反射ミラーを、
上記ベアリング減速器のアウターレースに取り付けたミ
ラー用ハウジングに保持させ、上記ミラー用ハウジング
の前端部外周とモータの外周に、探触子をセンタリング
させるようにする前部スタビライザと後部スタビライザ
を装備させた構成としてあるので、次の如き優れた効果
を発揮する。 (1) ラジアルベアリングからなるベアリング減速器の採
用により、反射ミラー、探触子、モータの配置としたこ
とから、超音波の送受波経路の障害物をなくすことがで
き、管全周の走査を精度よく行うことができる。 (2) モータの駆動力を反射ミラーの回転として伝えるた
めにラジアルベアリングからなるベアリング減速器を用
いたので、小型化が容易となり、たとえば、内径が20
mm程度の細径管に対して支障なく使用することができ
る。 (3) 探触子のケーブルをベアリング減速器を通して後方
へ導くようにすることにより、該ケーブルのねじれをな
くすことができて、スリップリングの使用を不要とする
ことができる。
【図1】本発明の超音波検査プローブの実施の一形態を
示す切断側面図である。
示す切断側面図である。
【図2】図1のII−II線矢視図である。
【図3】図1のIII −III 線矢視図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す概要図である。
【図5】従来の超音波検査プローブを示すもので、
(イ)(ロ)(ハ)はいずれも異なる型式の概略図であ
る。
(イ)(ロ)(ハ)はいずれも異なる型式の概略図であ
る。
1 ベアリング減速器 2 インナーレース 3 アウターレース 4 ボール(転動体) 6 モータ 7 出力軸 10 探触子ホルダーアーム 11 探触子 12 ケーブル 14 ハウジング 16 反射ミラー 18 前部スタビライザ 19 後部スタビライザ
Claims (2)
- 【請求項1】 モータの出力軸側となる前側に、インナ
ーレースとアウターレースとの間に回転体が組み入れて
あるベアリング減速器を配置して、該インナーレースを
モータの出力軸に一体的に連結し、且つ上記ベアリング
減速器のインナーレースとアウターレース間の回転体間
を貫通させた複数本の探触子ホルダーアームの各後端部
を、上記モータの前端面に固定して、該探触子ホルダー
アームの前端部で超音波送受信面を前方へ向けた探触子
の外周部を保持させると共に、上記探触子の前方位置
に、探触子から投射された超音波を放射方向へ変向させ
るようにする反射ミラーを配置して、該反射ミラーを、
上記ベアリング減速器のアウターレースに取り付けたミ
ラー用ハウジングに保持させ、上記ミラー用ハウジング
の前端部外周とモータの外周に、探触子をセンタリング
させるようにする前部スタビライザと後部スタビライザ
を装備させた構成を有することを特徴とする超音波検査
プローブ。 - 【請求項2】 一部の探触子ホルダーアームに空所を設
けて、該空所に探触子のケーブルを通して後方へ導くよ
うにした請求項1記載の超音波検査プローブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8198490A JPH1026615A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 超音波検査プローブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8198490A JPH1026615A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 超音波検査プローブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1026615A true JPH1026615A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16391994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8198490A Pending JPH1026615A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 超音波検査プローブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1026615A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN106932486A (zh) * | 2015-12-30 | 2017-07-07 | 核动力运行研究所 | 一种旋转超声探头的信号传输装置 |
-
1996
- 1996-07-10 JP JP8198490A patent/JPH1026615A/ja active Pending
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