JPH10265667A - ポリアミドカルボン酸の溶液とポリイミドを形成する出発物質の溶液とからなる混合物、ポリイミドからなる被覆を被塗物上に製造する方法およびポリイミドで被覆した物品 - Google Patents

ポリアミドカルボン酸の溶液とポリイミドを形成する出発物質の溶液とからなる混合物、ポリイミドからなる被覆を被塗物上に製造する方法およびポリイミドで被覆した物品

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JPH10265667A
JPH10265667A JP3117298A JP3117298A JPH10265667A JP H10265667 A JPH10265667 A JP H10265667A JP 3117298 A JP3117298 A JP 3117298A JP 3117298 A JP3117298 A JP 3117298A JP H10265667 A JPH10265667 A JP H10265667A
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リーネルト クラウス−ヴィルヘルム
Gerold Schmidt
シュミット ゲロルト
Rainer Blum
ブルーム ライナー
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Dr Beck & Co AG
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Dr Beck & Co AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリアミドカルボン酸の溶液とポリイミドを
形成する出発物質の溶液とからなる混合物、ポリイミド
からなる被覆を被塗物上に製造する方法およびポリイミ
ドで被覆した物品を提供する。 【解決手段】 該混合物がポリアミドカルボン酸1種以
上の溶液L1を該混合物に対して80〜99.9重量
%、およびジアミン1種以上およびテトラカルボン酸ジ
エステル1種以上を含有する溶液L2を該混合物に対し
て0.1〜20重量%含有する。 【効果】 本発明による混合物は室温で貯蔵安定性であ
り、ポリイミドからなる被覆を多種多様な被塗物、例え
ば金属、ガラスまたはケイ素の上に製造するための塗料
として適切である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリアミドカルボン
酸の溶液L1と、ポリイミドを形成する出発物質として
のジアミンおよびテトラカルボン酸ジエステルの溶液L
2とからなる混合物、被覆を製造するための該混合物の
使用ならびに該混合物を使用して得られる、ポリイミド
で被覆した物品に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリイミドは優れた化学的、物理的およ
び電気的特性を有する塗膜を形成するポリマーである。
今日通常使用されているポリイミドは一般に適切な溶剤
中のポリイミド前駆物質の溶液である。塗布後に塗料を
乾燥し、かつ硬化させる。その際に不溶性のイミド構造
が形成される。この場合様々なポリイミド前駆物質が公
知である。通常、例えば英国特許第898651号明細
書、米国特許第3,207,728号明細書または米国
特許第3,234,181号明細書に記載のように、適
切な第一ジアミンとテトラカルボン酸二無水物との反応
によりポリアミドカルボン酸を製造する。そのようなポ
リアミドカルボン酸を適切な溶剤、例えばN−メチルピ
ロリドンに溶解する。塗布後に該塗料を乾燥し、かつ硬
化させる。その際に不溶性のイミド構造が水の分離によ
り形成される。このようにして製造したポリイミドは、
例えば4,4’−ジアミノジフェニルオキシドとピロメ
リト酸二無水物とから製造された場合、400℃を上回
るガラス転移温度および約580℃の分解温度を有す
る。該ポリアミドカルボン酸は特定の溶剤、例えばN−
メチルピロリドンに可溶であるが、しかし分子構造によ
り制限されて、高い粘度および比較的低い固体含量を有
する。該物質は室温で貯蔵安定性でなく、かつ低温例え
ば0〜5℃で貯蔵しなくてはならない。いくつかの適
用、例えばチップの製造における平坦化にとってはその
低い固体含量は最適ではない。ポリアミドカルボン酸ジ
アルキルエステルを使用する配合はより高い固体含量を
可能にする。この配合は例えば欧州特許出願公開第02
09670号明細書に記載されており、かつ改善された
貯蔵安定性および平坦化を有するが、しかしこの場合製
造にはコストがかかる。
【0003】固体の粘性挙動に関してより有利なポリイ
ミド前駆物質は、例えばドイツ国特許出願公開第413
5056号明細書およびドイツ国特許第4135058
号明細書に記載の、ジアミンおよびテトラカルボン酸ジ
エステルから製造した溶液である。該溶液は室温で貯蔵
安定性である。該溶液の相応する適用および硬化後にポ
リイミド塗膜が得られる。該溶液は、固体含量50重量
%以上の場合、市販のポリアミドカルボン酸溶液に匹敵
する粘度を有する。硬化の際にエステル化のアルコール
と水を分離する。使用する使用物質次第で硬化後にガラ
ス転移温度約300℃および分解温度約520℃を有す
るポリイミドが得られる。比較的劣った熱的特性は、硬
化により生じた不完全なポリイミド構造に起因する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、ポリアミドカルボン酸の溶液よりも有利な固体−粘
性−挙動を有する、貯蔵安定性のポリイミド前駆物質の
溶液を製造することである。さらに該溶液から製造した
ポリイミドは、ジアミンとテトラカルボン酸ジエステル
とからなる純粋な溶液から製造したポリイミドよりも良
好な熱的特性を有しているほうがよい。
【0005】
【課題を解決するための手段】意外にもポリアミドカル
ボン酸1種以上を含有する溶液L1とジアミン1種以上
およびテトラカルボン酸ジエステル1種以上を含有する
溶液L2とからなる混合物から、その粘度がその都度の
出発物質L1およびL2の粘度よりも低い塗料ができる
ことが判明した。この場合粘度は一定の時間内に最低値
に低下し、かつその後は一定のままである。従って従来
技術の通例の生成物よりも高い固体を有しながら、同様
に良好に加工可能なポリアミドカルボン酸の溶液を製造
することが可能となる。
【0006】本発明の有利な実施態様では該混合物の組
成は、ジアミンおよびテトラカルボン酸を含有する溶液
L2が0.1〜20重量%、特に有利には1〜10重量
%、およびポリアミドカルボン酸を含有する溶液L1が
80〜99.9重量%、特に有利には90〜99重量%
である。
【0007】本発明の別の有利な実施態様では溶液L1
のポリアミドカルボン酸を第一ジアミンとテトラカルボ
ン酸無水物から製造し、全てのエステル基に対して、溶
液L2中のテトラカルボン酸ジエステルのエステル基の
少なくとも2モル%を一般式: HO−Z−O−X (I) または HO−Z−X (II) [式中、Zは1〜15個、有利には1〜8個の炭素原子
を有する直鎖または分枝状脂肪族基を表し、該基は1〜
4個、有利には1〜2個のエーテル基−O−により中断
されていてもよく、かつXは5〜20個の炭素原子から
なる芳香族基を表し、該基はヘテロ原子としてN、Oま
たはSを芳香族環系に有していてもよい]のアルコール
から導き、かつテトラカルボン酸ジエステルはオキシジ
フタル酸ジエステル0.05〜0.95モル%およびベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸ジエステルおよび/また
はビフェニルテトラカルボン酸ジエステル0.05〜
0.95モル%からなる混合物である。
【0008】溶液L2はポリイミドのための出発物質と
してテトラカルボン酸ジエステルとジアミンを含有す
る。テトラカルボン酸ジエステルとして特に、少なくと
も1個の芳香族環を有する芳香族または部分芳香族テト
ラカルボン酸無水物から誘導されるものが考えられる。
これらは、例えば芳香族環、縮合した芳香族環系または
単結合、エーテル基、スルホニル基、カルボニル基また
は特に1〜8個の炭素原子および場合によりヘテロ原子
例えば酸素、硫黄または窒素を有する脂肪族炭化水素基
により相互に結合している芳香族環を有するテトラカル
ボン酸ジエステルである。該芳香族環もしくは環系は置
換基として特にC1〜C6アルキル基またはC1〜C6アル
コキシ基またはハロゲン原子を有する。テトラカルボン
酸無水物の例はドイツ国特許出願公開第4135056
号明細書に記載のテトラカルボン酸無水物が挙げられ、
その際有利には、オキシジフタル酸二無水物、ベンゾフ
ェノンテトラカルボン酸二無水物およびビフェニルテト
ラカルボン酸二無水物から誘導されるテトラカルボン酸
ジエステルからなる混合物を使用している。特に有利に
はテトラカルボン酸ジエステルとしてオキシジフタル酸
ジエステル0.05〜0.95モル%、有利には0.2
〜0.8モル%およびベンゾフェノンテトラカルボン酸
ジエステルおよび/またはビフェニルテトラカルボン酸
ジエステル0.05〜0.95モル%、有利には0.2
〜0.8モル%からなる混合物を使用し、その際モル%
はテトラカルボン酸ジエステルの総量に対してである。
テトラカルボン酸ジエステルのエステル基は例えばC1
〜C8アルコールから誘導するが、しかし有利には、全
てのエステル基に対して少なくとも2モル%を一般式: HO−Z−O−X (I) または HO−Z−X (II) [式中、Zは1〜15個、有利には1〜8個の炭素原子
を有する直鎖または分枝状脂肪族基を表し、該基は1〜
4個、有利には1〜2個のエーテル基−O−により中断
されていてもよく、かつXは5〜20個の炭素原子から
なる芳香族基を表し、該基はヘテロ原子としてN、Oま
たはSを芳香族環系に有していてもよい]のアルコール
から誘導する。さらに特に有利にはXはフェニル環およ
びZはC1〜C6アルキル基を表す。式Iのアルコールと
して有利にはモノフェノキシエチレングリコールまたは
モノフェノキシプロピレングリコールが挙げられる。式
IIのアルコールとして有利にはベンジルアルコール、
1−ヒドロキシ−2−フェニルエタンおよび1−ヒドロ
キシ−3−フェニルプロパンが挙げられる。さらに副次
的な量で多官能性アルコールを使用してもよい。有利に
はジエステル中のエステル基の少なくとも10モル%、
特に有利には少なくとも30モル%を式IまたはIIの
アルコールから誘導する。さらに特に有利にはジエステ
ル中の全てのエステル基を式IまたはIIのアルコール
から誘導する。テトラカルボン酸の製造は例えばドイツ
国特許出願公開第4135058号明細書に記載されて
いる。
【0009】ジアミンとして特に、少なくとも1個の芳
香族環を有する芳香族または部分芳香族ジアミンが考え
られる。有利には該ジアミンは第一アミノ基を有する。
これらは芳香族環、縮合した芳香族環系または単結合、
エーテル基、スルホニル基、カルボニル基または特に1
〜8個の炭素原子および場合によりヘテロ原子例えば硫
黄、窒素または酸素を有する脂肪族炭化水素基により相
互に結合している芳香族環を有するジアミンである。芳
香族環もしくは環系は置換基として特にC1〜C6アルキ
ル基またはC1〜C6アルコキシ基またはハロゲン原子を
有する。例えばドイツ国特許出願公開第4135058
号明細書に記載のジアミンが挙げられ、この場合有利に
はジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルオキ
シド、ジアミノジフェニルスルフィド、ジアミノジフェ
ニルスルホンまたは2,2−ビス(4−(4−アミノフ
ェノキシ)フェニル)プロパンまたはこれらの混合物を
使用する。
【0010】テトラカルボン酸ジエステルとジアミンと
を含有する溶液L2を製造するための溶剤として、例え
ば極性有機溶剤例えば脂肪族または芳香族アルコール、
エーテル、ケトン、アルデヒドまたはエステルが適切で
ある。さらにL1とL2とからなる混合物に対して、希
釈剤として非極性溶剤例えばキシレンまたはソルベント
ナフタ(Solventnaphtha(R))10重量%までが溶液L2
に含有されていてもよい。有利には高極性溶剤、例えば
N−メチルピロリドン、ホルムアミド、ジメチルホルム
アミド、アルキルアルキレン二尿素例えばジメチルエチ
レン二尿素またはジメチルプロピレン二尿素、ジメチル
スルホキシド、ブチロラクトン、ピロリドン、ジアルキ
ルアセトアミド、あるいはまたグリコール、グリコール
エステルおよびグリコールエーテルを使用する。溶剤と
してもちろん、テトラカルボン酸ジエステルを製造する
際に通常過剰で使用するアルコールもまた推奨される。
溶剤の選択は実質的にテトラカルボン酸およびジアミン
の溶解度もしくは極性次第である。有利には溶液L2は
テトラカルボン酸ジエステルおよびジアミンをモル比
1.5:1〜1:1.5、特に有利にはモル比1:1で
含有する。溶液L2の固体の含量は有利には30〜60
重量%である。溶液L2を製造するためにテトラカルボ
ン酸ジエステル、ジアミンおよび溶剤を任意の順序で添
加することができる。例えばまずテトラカルボン酸無水
物と過剰のアルコールとの反応によりテトラカルボン酸
ジエステルを製造し、かつ得られた混合物にジアミンお
よび場合により別の溶剤を添加することが可能である。
全ての成分を溶解させるために、必要に応じて室温でま
たは高めた温度、例えば30〜120℃で撹拌する。溶
液L2は通例の添加剤、例えばイミド形成のための触
媒、染料、顔料、充填剤、流展剤および粘度調整剤を含
有していてもよい。
【0011】溶液L1は例えば英国特許第898651
号明細書、米国特許第3,207,728号明細書また
は米国特許第3,234,181号明細書に記載のよう
にポリアミドカルボン酸を含有する。有利にはジアミン
とテトラカルボン酸二無水物からポリアミドカルボン酸
を形成させる。有利なジアミンは、上記に既に記載の少
なくとも1個の芳香族環を有する芳香族または部分芳香
族ジアミンである。有利なテトラカルボン酸無水物はピ
ロメリト酸二無水物、2,3,6,7−ナフタリンテト
ラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ジフェニ
ルテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6−ナフタ
リンテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−
ジフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス−
(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、
3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水
物、ビス−(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル
二無水物またはエチレンテトラカルボン酸二無水物であ
る。さらに有利にはドイツ国特許出願公開第41350
56号明細書に記載のテトラカルボン酸二無水物であ
る。ポリアミドカルボン酸の製造は有利には、ジアミン
およびテトラカルボン酸二無水物に対して不活性であ
り、かつ生じるポリアミドカルボン酸のための溶剤であ
り、ひいては該ポリアミドカルボン酸と共に溶液L1を
形成するような溶剤中で行う。溶液L1は同様に通例の
添加剤、例えばイミド形成のための触媒、染料、顔料、
充填剤、流展剤、および粘度調整剤を含有していてもよ
い。
【0012】特に有利には溶液L1およびL2のために
同一の、例えば上記に既に記載した溶剤を使用する。
【0013】本発明による混合物は溶液L1とL2とを
混合することにより製造する。有利には溶液L1を装入
し、かつ所望の混合比の調整に必要な量の溶液L2を全
量または数回に分けて撹拌下および場合により加熱下で
添加する。混合比L1:L2は一般に自由に選択可能で
ある。本発明の有利な実施態様では混合物はジアミンと
テトラカルボン酸とからなる溶液L2が0.1〜20重
量%、特に有利には1〜10重量%およびポリアミドカ
ルボン酸の溶液L1が80〜99.9重量%、特に有利
には90〜99重量%からなる。溶液L2を少量溶液L
1に添加することにより既に溶液L1の当初の粘度が明
らかに低下することは注目に値する。ポリアミドカルボ
ン酸を含有する溶液L1およびジアミンとテトラカルボ
ン酸ジエステルとを含有する溶液L2を混合することに
より、その粘度が出発溶液L1とL2の粘度よりも低い
塗料ができる。この場合粘度は混合後、特定の時間内に
最低値に低下し、かつその後は一定のままである。従っ
て従来技術の通例の生成物よりも高い固体含量を有しな
がら、同様に良好に加工可能なポリアミドカルボン酸の
溶液を製造することが可能となる。さらにポリアミドカ
ルボン酸溶液L1と少量の溶液L2とを混合すると室温
で貯蔵安定性の塗料になることが判明した。
【0014】本発明による混合物はポリイミドからなる
被覆を多種多様な被塗物、例えば金属、ガラスまたはケ
イ素の上に製造するための塗料として適切である。被覆
の硬化は有利には最終温度150〜450℃で、特に有
利には300〜400℃で実施する。最終温度にむけて
段階的に温度を上昇させることにより多段で硬化工程を
実施することは特に有利であることが判明した。その結
果生じるポリイミドの被覆はガラス転移温度および分解
温度に関して、例えばドイツ国特許出願公開第4135
056号明細書およびドイツ国特許出願公開第4135
058号明細書に記載の、もっぱら溶液L2のみで製造
した被覆よりも高い温度安定性を有する。本発明による
溶液で、層が厚くても気泡のない平坦な被覆を製造する
ことができる。
【0015】以下に記載の実施例により本発明を詳しく
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0016】
【実施例】
例1:ポリアミドカルボン酸溶液L1の製造 ポリアミドカルボン酸を英国特許898651号明細書
に記載の方法によりN−メチルピロリドン中4,4’−
ジアミノジフェニルオキシド40.00部およびピロメ
リト酸二無水物43.00部から製造する。N−メチル
ピロリドン中ポリアミドカルボン酸の16%溶液L1は
25℃で粘度8200mPasを有する。
【0017】例2:ジアミンとテトラカルボン酸ジエス
テルとを含有する溶液L2の製造 溶液L2をドイツ国特許第4135058号明細書に記
載の方法により以下の工程で製造する: 1)100℃で30分間、触媒としてジメチルアミノピ
リジン、および最初の部分量のN−メチルピロリドンの
存在下でのテトラカルボン酸無水物とアルコールとの、
テトラカルボン酸ジエステルへの反応。
【0018】2)60℃に冷却後、ジアミンならびにそ
の他の溶剤N−メチルピロリドンの添加、および溶液L
2ができるまでの撹拌。
【0019】使用量: オキシジフタル酸二無水物 27.92部 ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物 3.23部 モノフェノキシエチレングリコール 1.53部 メタノール 5.44部 水 0.36部 N−メチルピロリドン 27.39部 ジメチルアミノピリジン 0.25部 2,2−ビス[−(4−アミノフェノキシ)フェニル]
プロパン 41.02部 N−メチルピロリドン 30.00部 59%の溶液L2は25℃で粘度9400mPasを有
する。
【0020】例3:溶液L1とL2とからなる、本発明
による混合物の製造 溶液L1とL2を表1に記載の比で、23℃で撹拌しな
がら混合した。
【0021】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B05D 7/24 302 B05D 7/24 302X C08G 73/10 C08G 73/10 (C09D 177/00 179:08) (72)発明者 ライナー ブルーム ドイツ連邦共和国 ルートヴィヒスハーフ ェン リューディガーシュトラーセ 64

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミドカルボン酸1種以上の溶液L
    1とジアミン1種以上およびテトラカルボン酸ジエステ
    ル1種以上を含有する溶液L2とからなる混合物。
  2. 【請求項2】 混合物が溶液L1を該混合物に対して8
    0〜99.9重量%および溶液L2を該混合物に対して
    0.1〜20重量%含有する、請求項1記載の混合物。
  3. 【請求項3】 溶液L2のテトラカルボン酸ジエステル
    がエステル基を全てのエステル基に対して少なくとも2
    モル%含有し、該エステル基は一般式: HO−Z−O−X (I) または HO−Z−X (II) [式中、Zは1〜15個の炭素原子を有する直鎖または
    分枝状脂肪族基を表し、該基は1〜4個のエーテル基−
    O−により中断されていてもよく、かつXは5〜20個
    の炭素原子からなる芳香族基を表し、該基はヘテロ原子
    としてN、OまたはSを芳香族環系に有していてもよ
    い]のアルコールに由来する、請求項1または2記載の
    混合物。
  4. 【請求項4】 溶液L2のテトラカルボン酸ジエステル
    がオキシジフタル酸ジエステル0.05〜0.95モル
    %およびベンゾフェノンテトラカルボン酸ジエステルお
    よび/またはビフェニルテトラカルボン酸ジエステル
    0.05〜0.95モル%からなる混合物である、請求
    項1から3までのいずれか1項記載の混合物。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれか1項記載
    の混合物を被塗物上に塗布し、かつ引き続き最終温度1
    50〜450℃で硬化させることを特徴とする、ポリア
    ミドからなる被覆を被塗物上に製造する方法。
  6. 【請求項6】 最終温度にむけて段階的に温度を上昇さ
    せることにより多段で硬化工程を実施する、請求項5記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 請求項1から4までのいずれか1項記載
    の混合物を使用して得られる、ポリアミドで被覆した物
    品。
JP3117298A 1997-02-15 1998-02-13 ポリアミドカルボン酸の溶液とポリイミドを形成する出発物質の溶液とからなる混合物、ポリイミドからなる被覆を被塗物上に製造する方法およびポリイミドで被覆した物品 Pending JPH10265667A (ja)

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