JPH10265377A - 抗真菌剤及びその製造方法 - Google Patents
抗真菌剤及びその製造方法Info
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- JPH10265377A JPH10265377A JP9020597A JP9020597A JPH10265377A JP H10265377 A JPH10265377 A JP H10265377A JP 9020597 A JP9020597 A JP 9020597A JP 9020597 A JP9020597 A JP 9020597A JP H10265377 A JPH10265377 A JP H10265377A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antifungal agent
- compound
- mycosis
- agent according
- general formula
- Prior art date
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- Pending
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- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 本発明はこの様な状況下に行われたものであ
って、新規の抗真菌剤を提供することを課題とする。 【課題の解決手段】 一般式(I)に表される化合物又
は生理的に許容されるこれらの塩からなる抗真菌剤を提
供する。この抗真菌剤を含有する医薬組成物は表在性真
菌症及び深在性真菌症の治療・予防に優れた作用を有す
る。 【化1】 一般式(I) (但し、式中Rは水素原子又はグアニジニルオクチルカ
ルボニル基を表す。)
って、新規の抗真菌剤を提供することを課題とする。 【課題の解決手段】 一般式(I)に表される化合物又
は生理的に許容されるこれらの塩からなる抗真菌剤を提
供する。この抗真菌剤を含有する医薬組成物は表在性真
菌症及び深在性真菌症の治療・予防に優れた作用を有す
る。 【化1】 一般式(I) (但し、式中Rは水素原子又はグアニジニルオクチルカ
ルボニル基を表す。)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗真菌剤及びその
製造方法に関する。
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】抗真菌症は、完治しにくい疾病の一つで
あり、様々な抗真菌剤が開発されているが、真菌症を完
璧にしうる薬剤は未だ得られていない。詳細に見てみる
と、真菌症には、水虫、タムシ、シラクモ、白癬等のト
リコフィトンに起因する疾病、癜風等のマラセティア・
ファファに起因する疾病、スポロトリコーシス症に代表
される表在性真菌症と、アスペルギルス症やカンジダ肺
炎等に代表される深在性真菌症が存在し、表在性真菌症
の治療は硝酸ミコナゾール等のイミダゾール系抗真菌剤
やブテナフィン等のベンジルアミン系の抗真菌剤が用い
られているが、「水虫の薬ができればノーベル賞がとれ
る」と言う言葉が存在するように、菌種による感受性の
違いや耐性菌の存在のために十分な効果を発揮している
とは言えず、深在性の真菌症の治療薬としては、毒性の
非常に高いアンホテリシンBがあるのみで、事実上は治
療手段なしと言うような状況下にあった。即ち、抗真菌
作用を有する化合物の登場が待たれていた。
あり、様々な抗真菌剤が開発されているが、真菌症を完
璧にしうる薬剤は未だ得られていない。詳細に見てみる
と、真菌症には、水虫、タムシ、シラクモ、白癬等のト
リコフィトンに起因する疾病、癜風等のマラセティア・
ファファに起因する疾病、スポロトリコーシス症に代表
される表在性真菌症と、アスペルギルス症やカンジダ肺
炎等に代表される深在性真菌症が存在し、表在性真菌症
の治療は硝酸ミコナゾール等のイミダゾール系抗真菌剤
やブテナフィン等のベンジルアミン系の抗真菌剤が用い
られているが、「水虫の薬ができればノーベル賞がとれ
る」と言う言葉が存在するように、菌種による感受性の
違いや耐性菌の存在のために十分な効果を発揮している
とは言えず、深在性の真菌症の治療薬としては、毒性の
非常に高いアンホテリシンBがあるのみで、事実上は治
療手段なしと言うような状況下にあった。即ち、抗真菌
作用を有する化合物の登場が待たれていた。
【0003】一方、後記一般式(I)に表される化合物
は既知の化合物であって、抗生物質としての作用は知ら
れているが、表在性真菌症及び深在性真菌症の病原菌に
対して優れた抗真菌作用を有していること、及びこれを
有効成分として含有する医薬組成物が、これらの真菌症
の治療や予防に有用であることは全く知られていなかっ
た。又、この物質はストレプトマイセス・パルブス(St
reptomyces parvus)が生産する事は知られていたが、
これとは異なる菌種である、栃木県の土壌より分離され
たストレプトマイセス・スピーシスPOL−1142が
生産することは知られていなかった。
は既知の化合物であって、抗生物質としての作用は知ら
れているが、表在性真菌症及び深在性真菌症の病原菌に
対して優れた抗真菌作用を有していること、及びこれを
有効成分として含有する医薬組成物が、これらの真菌症
の治療や予防に有用であることは全く知られていなかっ
た。又、この物質はストレプトマイセス・パルブス(St
reptomyces parvus)が生産する事は知られていたが、
これとは異なる菌種である、栃木県の土壌より分離され
たストレプトマイセス・スピーシスPOL−1142が
生産することは知られていなかった。
【0004】更に、一般式(I)に表される化合物が一
酸化窒素合成阻害作用を有すること、真菌症の治療又は
予防において一酸化窒素合成阻害作用が極めて好ましい
作用であることは全く知られていなかった。
酸化窒素合成阻害作用を有すること、真菌症の治療又は
予防において一酸化窒素合成阻害作用が極めて好ましい
作用であることは全く知られていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な状況
下に行われたものであって、新規の抗真菌剤を提供する
ことを課題とする。
下に行われたものであって、新規の抗真菌剤を提供する
ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この様な状況に鑑みて、
本発明者らは新規抗真菌剤を求めて鋭意研究を重ねた結
果、一般式(I)に表される化合物及び/又は生理的に
許容されるこれらの塩にその様な作用があることを見い
だし、発明を完成させるに至った。以下、本発明につい
て実施の形態を中心に詳細に説明する。
本発明者らは新規抗真菌剤を求めて鋭意研究を重ねた結
果、一般式(I)に表される化合物及び/又は生理的に
許容されるこれらの塩にその様な作用があることを見い
だし、発明を完成させるに至った。以下、本発明につい
て実施の形態を中心に詳細に説明する。
【0007】
【化4】 一般式(I) (但し、式中Rは水素原子又はグアニジニルオクチルカ
ルボニル基を表す。)
ルボニル基を表す。)
【0008】
(1)本発明の抗真菌剤 本発明の抗真菌剤は一般式(I)に表される化合物又は
生理的に許容されるこれらの塩からなる。一般式(I)
に表される化合物は、既知の化合物であり、抗生物質と
して、黄色ブドウ状球菌等の病原菌に対して有効である
ことが既に知られている。一般式(I)に表される化合
物としては、例えば、1,13−ビス(グアニジニル)
−4−(8−グアニジニルオクチルカルボニルアミノ)
−5−ヒドロキシトリデカン(化合物1)又は4−アミ
ノ−1,13−ビス(グアニジニル)−5−ヒドロキシ
トリデカン(化合物2)等が挙げられる。又、生理的に
許容される塩としては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、燐
酸等の鉱酸塩、クエン酸、シュウ酸等の有機酸塩、炭酸
塩等が例示できる。本発明の抗真菌剤は、ストレプトマ
イセス属に属する、ストレプトマイセス・スピーシスP
OL−1142を培養し、濾過によって培養液を得、必
要に応じ水−ブタノールで液液抽出し溶媒を溜去した
後、これをイオン交換クロマトグラフ、ODSカラムク
ロマトグラフで精製することにより、化合物1を製造す
ることができ、これを塩酸等の酸を用いて加水分解する
ことにより、化合物2が製造できる。化合物2は本発明
の抗真菌剤の活性母核であるため、この化合物を化学修
飾することによって更なる抗真菌剤を開発することも可
能である。尚、ストレプトマイセス・スピーシスPOL
−1142は受託番号FERM P−15678で工業
技術院生命工学工業技術研究所に寄託されている。この
菌は放線菌の中でストレプトマイセス属に属し、気菌糸
色調は白から黄色であり、気菌糸先端は直鎖状で、胞子
表面は円滑、裏面色調は茶色で、メラニン様色素を生成
する菌株と要約される。その特徴について次に列挙す
る。これらの性質に鑑みると、従来知られている、本発
明の一般式(I)に表される化合物の生産菌である、S
F2425株とは明らかに異なることが判る。即ち、P
OL−1142株は、胞子連鎖が直線上で、胞子表面が
平滑であり、シュークロース硝酸塩寒天培地で普通の生
育を示し茶色を呈し、グルコース・アスパラギン寒天培
地で良好な生育を示し茶色を呈し、オートミール・寒天
培地で良好な生育を示し黄色を呈し、硝酸塩の還元性、
脱脂乳の凝固が陽性であるのに対し、SF2425がそ
れぞれ螺旋状、棘を有し、微弱な生育で色はなく、微弱
な生育で色はなく、普通の生育で色がなく、陰性である
ことから、明らかにこの菌株とは異なることが判る。
生理的に許容されるこれらの塩からなる。一般式(I)
に表される化合物は、既知の化合物であり、抗生物質と
して、黄色ブドウ状球菌等の病原菌に対して有効である
ことが既に知られている。一般式(I)に表される化合
物としては、例えば、1,13−ビス(グアニジニル)
−4−(8−グアニジニルオクチルカルボニルアミノ)
−5−ヒドロキシトリデカン(化合物1)又は4−アミ
ノ−1,13−ビス(グアニジニル)−5−ヒドロキシ
トリデカン(化合物2)等が挙げられる。又、生理的に
許容される塩としては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、燐
酸等の鉱酸塩、クエン酸、シュウ酸等の有機酸塩、炭酸
塩等が例示できる。本発明の抗真菌剤は、ストレプトマ
イセス属に属する、ストレプトマイセス・スピーシスP
OL−1142を培養し、濾過によって培養液を得、必
要に応じ水−ブタノールで液液抽出し溶媒を溜去した
後、これをイオン交換クロマトグラフ、ODSカラムク
ロマトグラフで精製することにより、化合物1を製造す
ることができ、これを塩酸等の酸を用いて加水分解する
ことにより、化合物2が製造できる。化合物2は本発明
の抗真菌剤の活性母核であるため、この化合物を化学修
飾することによって更なる抗真菌剤を開発することも可
能である。尚、ストレプトマイセス・スピーシスPOL
−1142は受託番号FERM P−15678で工業
技術院生命工学工業技術研究所に寄託されている。この
菌は放線菌の中でストレプトマイセス属に属し、気菌糸
色調は白から黄色であり、気菌糸先端は直鎖状で、胞子
表面は円滑、裏面色調は茶色で、メラニン様色素を生成
する菌株と要約される。その特徴について次に列挙す
る。これらの性質に鑑みると、従来知られている、本発
明の一般式(I)に表される化合物の生産菌である、S
F2425株とは明らかに異なることが判る。即ち、P
OL−1142株は、胞子連鎖が直線上で、胞子表面が
平滑であり、シュークロース硝酸塩寒天培地で普通の生
育を示し茶色を呈し、グルコース・アスパラギン寒天培
地で良好な生育を示し茶色を呈し、オートミール・寒天
培地で良好な生育を示し黄色を呈し、硝酸塩の還元性、
脱脂乳の凝固が陽性であるのに対し、SF2425がそ
れぞれ螺旋状、棘を有し、微弱な生育で色はなく、微弱
な生育で色はなく、普通の生育で色がなく、陰性である
ことから、明らかにこの菌株とは異なることが判る。
【0009】(イ)形態学的特徴 基生菌糸は長く伸張し、良く分岐し、通常の条件下では
分断しない。気菌糸はスターチ寒天、グリセロール・ア
スパラギン寒天、リンゴ酸・カルシウム寒天で豊富に着
生し、更に直線上に伸張し先端から長い胞子連鎖を築
く。電子顕微鏡下での観察では、胞子は長円筒型で表面
は円滑である。胞子は通常20〜50個連鎖する。胞子
嚢、運動性胞子、菌核等は観察されない。
分断しない。気菌糸はスターチ寒天、グリセロール・ア
スパラギン寒天、リンゴ酸・カルシウム寒天で豊富に着
生し、更に直線上に伸張し先端から長い胞子連鎖を築
く。電子顕微鏡下での観察では、胞子は長円筒型で表面
は円滑である。胞子は通常20〜50個連鎖する。胞子
嚢、運動性胞子、菌核等は観察されない。
【0010】(ロ)各種培地上の性質 本発明で用いるPOL−1142株の各種培地上での生
育状態を表1に示す。ここで色の記載で()内に示した
表記は、コンテイナー・コーポレーション・オブ・アメ
リカ社製の「カラー・ハーモニー・マニアル」の色票に
準じて決定したものである。尚、観察は、これらの培地
で28℃21日培養後に行った。
育状態を表1に示す。ここで色の記載で()内に示した
表記は、コンテイナー・コーポレーション・オブ・アメ
リカ社製の「カラー・ハーモニー・マニアル」の色票に
準じて決定したものである。尚、観察は、これらの培地
で28℃21日培養後に行った。
【0011】
【表1】
【0012】(ハ)生理的性質 ・生育温度範囲:イースト・寒天培地において15〜3
7℃の温度範囲で生育し、25〜30℃で良好に生育す
る。 ・ゼラチンの液化:陰性 ・スターチの加水分解:陽性 ・硝酸塩の還元:陽性 ・脱脂乳のペプトン化:陽性 ・脱脂乳の凝固:陽性 ・メラニン様色素の生成:トリプトン・イースト液体培
地、チロシン寒天培地、ペプトン・イースト・鉄寒天培
地で陽性を示す。
7℃の温度範囲で生育し、25〜30℃で良好に生育す
る。 ・ゼラチンの液化:陰性 ・スターチの加水分解:陽性 ・硝酸塩の還元:陽性 ・脱脂乳のペプトン化:陽性 ・脱脂乳の凝固:陽性 ・メラニン様色素の生成:トリプトン・イースト液体培
地、チロシン寒天培地、ペプトン・イースト・鉄寒天培
地で陽性を示す。
【0013】(ニ)炭素源の利用 ・利用する:D−グルコース、D−キシロース、L−ア
ラビノース、L−ラムノース、ラフィノース、メリビオ
ース ・疑わしい:D−フラクトース、D−マンニトール ・利用しない:シュークロース、セルロース
ラビノース、L−ラムノース、ラフィノース、メリビオ
ース ・疑わしい:D−フラクトース、D−マンニトール ・利用しない:シュークロース、セルロース
【0014】(ホ)細胞壁組成 ベッカーらの方法(Appl.Microbiol.13:236,1965)によ
り分析した結果、細胞壁成分中のジアミノピメリン酸は
LL型であった。
り分析した結果、細胞壁成分中のジアミノピメリン酸は
LL型であった。
【0015】本発明化合物の製造に於ける培養条件は、
通常のストレプトマイセス属の菌の培養条件に準じれば
良く、例えば、炭素源としてブドウ糖、デキストリン、
でんぷん、糖蜜、動・植物油を用い、窒素源として肉エ
キス、大豆粉、小麦胚芽コーンステープリーカー、ペプ
トン、酵母エキス、硝酸アンモニウム、硝酸ナトリウ
ム、尿素などを用いればよい。その他、必要に応じて無
機塩類などを加えうる。かかる培地で好気的条件で15
〜37℃、より好ましくは25〜30℃で培養すればよ
い。本発明の化合物は、培養条件によっても異なるが、
2〜4日間の培養で最高蓄積量に達する。かくして得ら
れる一般式(I)に表される化合物及び/又は生理的に
許容されるこれらの塩は優れた抗真菌作用と一酸化窒素
合成阻害作用を有する。
通常のストレプトマイセス属の菌の培養条件に準じれば
良く、例えば、炭素源としてブドウ糖、デキストリン、
でんぷん、糖蜜、動・植物油を用い、窒素源として肉エ
キス、大豆粉、小麦胚芽コーンステープリーカー、ペプ
トン、酵母エキス、硝酸アンモニウム、硝酸ナトリウ
ム、尿素などを用いればよい。その他、必要に応じて無
機塩類などを加えうる。かかる培地で好気的条件で15
〜37℃、より好ましくは25〜30℃で培養すればよ
い。本発明の化合物は、培養条件によっても異なるが、
2〜4日間の培養で最高蓄積量に達する。かくして得ら
れる一般式(I)に表される化合物及び/又は生理的に
許容されるこれらの塩は優れた抗真菌作用と一酸化窒素
合成阻害作用を有する。
【0016】(2)本発明の医薬組成物 本発明の医薬組成物は、上記抗真菌剤を含有するもので
あって、真菌症の治療及び予防に用いることができる。
真菌症には、例えば、ミズムシ、タムシ、シラクモ、白
癬などのトリコフィトンに起因する疾病、癜風等のマラ
セティア・ファファに起因する疾病、スポロトリコーシ
ス症等の表在性真菌症とアスペルギルス症等の深在性真
菌症があるが、本発明の医薬組成物はこれらの何れにも
有効である。特に、深在性真菌症に対する有効な医薬が
ない現状では、本発明の医薬組成物を深在性真菌症の治
療乃至は予防に用いることは特に好適である。本発明の
医薬組成物は、その投与経路は特に限定されず、注射
剤、経口投与剤、皮膚外用剤等が例示できる。これらで
好ましいものは、注射剤と皮膚外用剤である。本発明の
医薬組成物では、これらの医薬組成物で用いることので
きる任意成分を含有することができる。これら任意成分
としては、例えば、賦形剤、結合剤、被覆剤、滑沢剤、
糖衣剤、崩壊剤、増量剤、矯味矯臭剤、乳化・可溶化・
分散剤、安定剤、pH調整剤、等張剤、ワセリンやマイ
クロクリスタリンワックス等のような炭化水素類、ホホ
バ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、オリーブ油等の
トリグリセライド類、セタノール、オレイルアルコール
等の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイン酸等の
脂肪酸、グリセリンや1,3−ブタンジオール等の多価
アルコール類、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性
剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、エタノー
ル、カーボポール等の増粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、
抗酸化剤、色素、粉体類等が例示できる。これらの任意
成分と一般式(I)に表される化合物及び/又は生理的
に許容されるこれらの塩とを通常の方法で処理すること
によって製造できる。
あって、真菌症の治療及び予防に用いることができる。
真菌症には、例えば、ミズムシ、タムシ、シラクモ、白
癬などのトリコフィトンに起因する疾病、癜風等のマラ
セティア・ファファに起因する疾病、スポロトリコーシ
ス症等の表在性真菌症とアスペルギルス症等の深在性真
菌症があるが、本発明の医薬組成物はこれらの何れにも
有効である。特に、深在性真菌症に対する有効な医薬が
ない現状では、本発明の医薬組成物を深在性真菌症の治
療乃至は予防に用いることは特に好適である。本発明の
医薬組成物は、その投与経路は特に限定されず、注射
剤、経口投与剤、皮膚外用剤等が例示できる。これらで
好ましいものは、注射剤と皮膚外用剤である。本発明の
医薬組成物では、これらの医薬組成物で用いることので
きる任意成分を含有することができる。これら任意成分
としては、例えば、賦形剤、結合剤、被覆剤、滑沢剤、
糖衣剤、崩壊剤、増量剤、矯味矯臭剤、乳化・可溶化・
分散剤、安定剤、pH調整剤、等張剤、ワセリンやマイ
クロクリスタリンワックス等のような炭化水素類、ホホ
バ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、オリーブ油等の
トリグリセライド類、セタノール、オレイルアルコール
等の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイン酸等の
脂肪酸、グリセリンや1,3−ブタンジオール等の多価
アルコール類、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性
剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、エタノー
ル、カーボポール等の増粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、
抗酸化剤、色素、粉体類等が例示できる。これらの任意
成分と一般式(I)に表される化合物及び/又は生理的
に許容されるこれらの塩とを通常の方法で処理すること
によって製造できる。
【0017】
【化5】 化合物1
【0018】
【化6】 化合物2
【0019】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明について更に詳
細に説明するが、本発明がこれら実施例にのみ限定され
ないことは言うまでもない。
細に説明するが、本発明がこれら実施例にのみ限定され
ないことは言うまでもない。
【0020】<実施例1> 製造例 ストレプトマイセス・スピーシスPOL−1142を種
培地として、酵母エキス1%、ブドウ糖1%の組成から
なる培地を用い、これを100ml三角フラスコに分注
し121℃で15分間オートクレーブ中で滅菌した。こ
れにストレプトマイセス・スピーシズPOL−1142
株の斜面寒天培養の1〜2白金耳量を接種し、28℃で
3日間振とう培養した。これにブドウ糖3%、大豆粉2
%、ペプトン0.5%、塩化ナトリウム0.5%、炭酸
カルシウム0.35%の組成からなる培地を3l仕込
み、121℃で15分間滅菌した5lジャー・ファー・
メンター5基に消泡剤アンチフロスを100μl加え、
60mlづつ接種し、28℃で72時間、250r.
p.m.で通気攪拌して培養した。培養後、濾過補助剤
としてけい藻土を加え、濾過し濾液を得た。これをワッ
トマン陽イオン交換樹脂CM52を充填したカラムに流
し吸着させ、20mM酢酸ナトリウム水溶液を流して洗
浄した後、20mM酢酸ナトリウム水溶液−1M塩化ナ
トリウム含有20mM酢酸ナトリウム水溶液(100:
0→0:100)を流し吸着物を溶出させた。溶出物を
ダイヤイオンHP−20を充填したカラムに流し吸着さ
せ、これを水−メタノール混液(100:0→0:10
0)を流し溶出させた。更に、この溶出物をミリポア陽
イオン交換樹脂を充填したカラムに吸着させ、20mM
酢酸ナトリウム水溶液−1M塩化ナトリウム含有20m
M酢酸ナトリウム水溶液(100:0→0:100)で
溶出させ、溶出分を更にODS分種カラムクロマトグラ
フィー(溶出液;アセトニトリル:水:トリフルオロ酢
酸=20:80:0.05)で分取精製し化合物1を3
7mg得た。これの10mgを常法に従い加水分解し、
同様に処理・精製し、化合物2を4mg得た。
培地として、酵母エキス1%、ブドウ糖1%の組成から
なる培地を用い、これを100ml三角フラスコに分注
し121℃で15分間オートクレーブ中で滅菌した。こ
れにストレプトマイセス・スピーシズPOL−1142
株の斜面寒天培養の1〜2白金耳量を接種し、28℃で
3日間振とう培養した。これにブドウ糖3%、大豆粉2
%、ペプトン0.5%、塩化ナトリウム0.5%、炭酸
カルシウム0.35%の組成からなる培地を3l仕込
み、121℃で15分間滅菌した5lジャー・ファー・
メンター5基に消泡剤アンチフロスを100μl加え、
60mlづつ接種し、28℃で72時間、250r.
p.m.で通気攪拌して培養した。培養後、濾過補助剤
としてけい藻土を加え、濾過し濾液を得た。これをワッ
トマン陽イオン交換樹脂CM52を充填したカラムに流
し吸着させ、20mM酢酸ナトリウム水溶液を流して洗
浄した後、20mM酢酸ナトリウム水溶液−1M塩化ナ
トリウム含有20mM酢酸ナトリウム水溶液(100:
0→0:100)を流し吸着物を溶出させた。溶出物を
ダイヤイオンHP−20を充填したカラムに流し吸着さ
せ、これを水−メタノール混液(100:0→0:10
0)を流し溶出させた。更に、この溶出物をミリポア陽
イオン交換樹脂を充填したカラムに吸着させ、20mM
酢酸ナトリウム水溶液−1M塩化ナトリウム含有20m
M酢酸ナトリウム水溶液(100:0→0:100)で
溶出させ、溶出分を更にODS分種カラムクロマトグラ
フィー(溶出液;アセトニトリル:水:トリフルオロ酢
酸=20:80:0.05)で分取精製し化合物1を3
7mg得た。これの10mgを常法に従い加水分解し、
同様に処理・精製し、化合物2を4mg得た。
【0021】<実施例2>上記化合物1、2について抗
真菌作用を調べた。糸状菌をサブロー寒天培地(日水製
薬製;ペプトン1.0%、ブドウ糖4.0%、寒天1.
5% pH5.9)の斜面培地に27℃で2週間培養し
て、分生子を充分作らせた後、0.05%(w/v)ツ
ィーン80を含む滅菌生理食塩水に分生子を懸濁させ、
滅菌ガーゼで濾過をした。濾液は106分生子/mlに
なるように希釈し、接種菌液とした。検体を10mg/
mlになるように滅菌水で希釈した。これを元液とし、
2ホールドで希釈し、滅菌シャーレに100μlづつ分
注し、これにサブロー寒天培地10mlを加え、良く混
和した後固化させた。これらのシャーレにミクロプラン
ターを用いて、接種菌液を5μl接種し、可視で明らか
に発育を抑える最少薬物濃度(MIC)を求めた。尚、
培養条件は、27℃1週間であった。結果をMIC(μ
g/ml)として表1及び表2に示す。これより本発明
の抗真菌剤は優れた抗真菌作用を有することが判る。
真菌作用を調べた。糸状菌をサブロー寒天培地(日水製
薬製;ペプトン1.0%、ブドウ糖4.0%、寒天1.
5% pH5.9)の斜面培地に27℃で2週間培養し
て、分生子を充分作らせた後、0.05%(w/v)ツ
ィーン80を含む滅菌生理食塩水に分生子を懸濁させ、
滅菌ガーゼで濾過をした。濾液は106分生子/mlに
なるように希釈し、接種菌液とした。検体を10mg/
mlになるように滅菌水で希釈した。これを元液とし、
2ホールドで希釈し、滅菌シャーレに100μlづつ分
注し、これにサブロー寒天培地10mlを加え、良く混
和した後固化させた。これらのシャーレにミクロプラン
ターを用いて、接種菌液を5μl接種し、可視で明らか
に発育を抑える最少薬物濃度(MIC)を求めた。尚、
培養条件は、27℃1週間であった。結果をMIC(μ
g/ml)として表1及び表2に示す。これより本発明
の抗真菌剤は優れた抗真菌作用を有することが判る。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】<実施例3>サブローー液体培地に1%に
なるようにツィーン60を加えた液体培地に37℃、2
日間培養した菌液を106細胞/mlになるように希釈
し接種菌液とした。実施例2と同様に2ホールド希釈液
を調整し、滅菌シャーレに100μlづつ分注し、これ
に試験培地(バクト イースト ナイトロジェン ベー
ス 0.67%、バクト カシトン 0.5%、 ツィ
ーン60 0.1%、100×ビタミン溶液(BME)
5.0%、ブドウ糖 2.0%、寒天 2.0%)1
0ml加え、良く混和後固化させた。これらのシャーレ
にミクロプランターを用いて、接種菌液を5μl接種
し、37℃で5日間培養後、可視で明らかに発育を抑え
る最少薬物濃度(MIC)を求めた。結果をMIC(μ
g/ml)として表3に示す。本発明の抗真菌剤は取り
分けマラセティア・ファファに対して抗真菌作用を有し
ていることが判る。
なるようにツィーン60を加えた液体培地に37℃、2
日間培養した菌液を106細胞/mlになるように希釈
し接種菌液とした。実施例2と同様に2ホールド希釈液
を調整し、滅菌シャーレに100μlづつ分注し、これ
に試験培地(バクト イースト ナイトロジェン ベー
ス 0.67%、バクト カシトン 0.5%、 ツィ
ーン60 0.1%、100×ビタミン溶液(BME)
5.0%、ブドウ糖 2.0%、寒天 2.0%)1
0ml加え、良く混和後固化させた。これらのシャーレ
にミクロプランターを用いて、接種菌液を5μl接種
し、37℃で5日間培養後、可視で明らかに発育を抑え
る最少薬物濃度(MIC)を求めた。結果をMIC(μ
g/ml)として表3に示す。本発明の抗真菌剤は取り
分けマラセティア・ファファに対して抗真菌作用を有し
ていることが判る。
【0025】
【表3】
【0026】<実施例4>一酸化窒素合成阻害作用を、
マクロファージ(J774.1)を用いて調べた。即
ち、即ち、マクロファージをイーグルの最小培地で希釈
しウェルあたり1×104個になるようにウェルに分注
した。これに最終濃度が100ng/mlになるように
LPSを加え、更に最終濃度が50U/mlになるよう
にIFN−γを加えた。同時に検体を各ウェルの最終ボ
リュームが100μlになるように加えた。産生された
一酸化窒素量をグリースの方法によって求めた。結果を
一酸化窒素の産生量として表4に示す。この表より、本
発明の抗真菌剤は一酸化窒素の合成阻害作用を有するこ
とが判る。即ち、本発明の抗真菌剤は真菌の発育を抑え
るのみならず、真菌によって引き起こされる炎症も抑え
る作用に優れることが判る。
マクロファージ(J774.1)を用いて調べた。即
ち、即ち、マクロファージをイーグルの最小培地で希釈
しウェルあたり1×104個になるようにウェルに分注
した。これに最終濃度が100ng/mlになるように
LPSを加え、更に最終濃度が50U/mlになるよう
にIFN−γを加えた。同時に検体を各ウェルの最終ボ
リュームが100μlになるように加えた。産生された
一酸化窒素量をグリースの方法によって求めた。結果を
一酸化窒素の産生量として表4に示す。この表より、本
発明の抗真菌剤は一酸化窒素の合成阻害作用を有するこ
とが判る。即ち、本発明の抗真菌剤は真菌の発育を抑え
るのみならず、真菌によって引き起こされる炎症も抑え
る作用に優れることが判る。
【0027】
【表4】
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、新規の抗真菌剤を提供
することができる。
することができる。
【表1】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 隆男 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560 ポーラ 化成工業株式会社戸塚研究所内 (72)発明者 後藤 正弘 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560 ポーラ 化成工業株式会社戸塚研究所内 (72)発明者 中島 琢自 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560 ポーラ 化成工業株式会社戸塚研究所内 (72)発明者 馬島 敏郎 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560 ポーラ 化成工業株式会社戸塚研究所内
Claims (8)
- 【請求項1】 一般式(I)に表される化合物又は生理
的に許容されるこれらの塩からなる抗真菌剤。 【化1】 一般式(I) (但し、式中Rは水素原子又はグアニジニルオクチルカ
ルボニル基を表す。) - 【請求項2】 一般式(I)に表される化合物が、1,
13−ビス(グアニジニル)−4−(8−グアニジニル
オクチルカルボニルアミノ)−5−ヒドロキシトリデカ
ン(化合物1)又は4−アミノ−1,13−ビス(グア
ニジニル)−5−ヒドロキシトリデカン(化合物2)の
何れかである、請求項1に記載の抗真菌剤。 【化2】 化合物1 【化3】 化合物2 - 【請求項3】 真菌症が表在性真菌症である、請求項1
又は2に記載の抗真菌剤。 - 【請求項4】 表在性真菌症が、トリコフィトン症、マ
ラセティア・ファファ症又はスポルトリコス症である、
請求項3に記載の抗真菌剤。 - 【請求項5】 真菌症が、深在性真菌症である、請求項
1又は2に記載の抗真菌剤。 - 【請求項6】 深在性真菌症が、アスペルギルス症であ
る、請求項5に記載の抗真菌剤。 - 【請求項7】 請求項1〜6の何れか一項に記載の抗真
菌剤を有効成分とする真菌症の治療又は予防用の医薬組
成物。 - 【請求項8】 ストレプトマイセス属に属する、ストレ
プトマイセス・スピーシスPOL−1142を培養し、
培養液をイオン交換クロマトグラフ、ODSカラムクロ
マトグラフで精製することを特徴とする、請求項1〜6
の何れか一項に記載の抗真菌剤の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9020597A JPH10265377A (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 抗真菌剤及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9020597A JPH10265377A (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 抗真菌剤及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10265377A true JPH10265377A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13991995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9020597A Pending JPH10265377A (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 抗真菌剤及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10265377A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005000287A1 (ja) * | 2003-06-25 | 2005-01-06 | Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. | 水虫治療用外用剤 |
-
1997
- 1997-03-24 JP JP9020597A patent/JPH10265377A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005000287A1 (ja) * | 2003-06-25 | 2005-01-06 | Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. | 水虫治療用外用剤 |
US8664224B2 (en) | 2003-06-25 | 2014-03-04 | Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. | External preparation for athlete's foot treatment |
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