JPH10265229A - ガラス成形品のプレス成形方法および装置 - Google Patents

ガラス成形品のプレス成形方法および装置

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JPH10265229A
JPH10265229A JP9025197A JP9025197A JPH10265229A JP H10265229 A JPH10265229 A JP H10265229A JP 9025197 A JP9025197 A JP 9025197A JP 9025197 A JP9025197 A JP 9025197A JP H10265229 A JPH10265229 A JP H10265229A
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shaft
glass
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征夫 榎本
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/02Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing in machines with rotary tables

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 肉薄のガラス成形品を成形する場合や、高粘
性のガラスからガラス成形品を成形する場合でも、成形
品に偏心、よじれ等の変形が生じることがなく、かつ、
生産効率の良いガラス成形品のプレス成形方法および装
置を提供する。 【解決手段】 プレス成形位置で回転テーブル1が停止
している間に、上型19を下降させて胴型3と接触さ
せ、中型4を上昇させてガラス塊をプレス成形し、中型
4のシャフト9を電磁石10により吸着することにより
中型をプレス成形時の高さ位置に固定した後、上型19
を上昇させ、ついで、下型5を回転移動させ、すくなく
ともガラス成形品が冷却固化するまで、中型4を上記高
さ位置に固定し続けた後、ガラス成形品を下型5から取
り出し、下型をプレス成形位置まで回転移動させ、再び
中型の上昇を開始するまでに、中型4の固定を解除す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス成形品をプ
レス成形する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】間欠回転する回転テーブル上に、下型を
等間隔に複数個配置し、回転テーブルの停止中に、下型
内に軟化ガラス塊を供給し、プレス成形位置まで下型を
回転移動させ、上型および下型によりガラス塊をプレス
成形した後、下型を回転移動させ、回転テーブルの停止
中に、冷却固化したガラス成形品を下型から取り出す技
術として、例えば、プレス成形位置において、回転テー
ブル上に固定した下型に対し、上型を下降させて、下型
内の軟化ガラス塊をプレス成形した後、下型を所定位置
まで回転移動し、成形品を下型から取り出す技術や、下
型を胴型と胴型内を摺動する中型とで構成し、プレス成
形位置において、中型を胴型内で下げた状態で、回転テ
ーブル上に固定した下型に対して、上型を下降させて、
下型内の軟化ガラス塊をプレス成形した後、下型を所定
位置まで回転移動し、中型を下方より突き上げ上昇させ
た状態で成形品を下型を取り出す技術が知られている。
【0003】しかしながら、上記従来技術においては、
下型内の軟化ガラス塊を下降する上型により下方に押圧
してプレス成形するため、上型から下型に加わる圧力に
より、下型を固定した回転テーブルがたわんで、成形品
に偏心等の変形が生じることがある。特に、ガラス基
板、フィルタ、カバーガラスまたはこれらに用いるため
のブランクス等のように外径に比して肉厚寸法の小さ
い、いわゆる肉薄の成形品を成形する場合や、結晶化ガ
ラスの原ガラスのように高粘性のガラスから成形品成形
する場合は、軟化ガラス塊を押圧して、ガラスを上型お
よび下型により区画規制される空間内に充填するのに大
きな圧力を必要とするので、成形品に変形が生じやす
い。
【0004】また、実公昭45−12854号公報に
は、胴矢型を下げた位置で胴型内に溶融ガラス塊を装入
し、胴型の上縁口に蓋体を覆って加圧するとともに胴矢
型を押上げて成形する鋳造型が開示されている。この型
においても蓋体で胴型を覆う際に、蓋体から胴型に圧力
が加わるが、胴矢型を押し上げて溶融ガラス塊を上方に
押圧してプレス成形するので、上記従来技術と比べて下
型に加わる圧力は軽減される。したがって、この胴型を
回転テーブル上に固定してプレス成形する場合、プレス
成形時の回転テーブルのたわみは防止できるが、次のよ
うな問題点がある。
【0005】すなわち、上記公報に開示されている鋳造
型では、胴矢型の柄をプランジャー等をもって押上げて
成形するので、成形後プランジャー等を下げたり、回転
テーブルを回転させて胴型をプランジャー等の設置され
ている成形位置から移動させたりすると、胴矢型は、固
定されていないため、成形時の高さ位置から胴型内面の
底部まで落下し、その際の衝撃により成形直後の冷却固
化していない成形品によじれ等の変形が生じることがあ
り、上述した肉薄の成形品では、特に変形が生じやす
い。
【0006】この変形を防止するには、成形品が変形し
ない程度に冷却固化するまで、回転テーブルを停止さ
せ、胴矢型の柄を押し上げ続ければよいが、回転テーブ
ルの停止中に、同一の回転テーブル上で成形と同時に行
われる胴型への溶融ガラス塊の供給および成形品の取り
出しが終了した後も、回転テーブルを停止し続けなけれ
ばならず、生産効率の低下をまねく。また、胴型上方に
設けたパイプから連続的に流下する溶融ガラス流を胴型
内に流入させ、所定量のガラスが胴型内に流入した時点
で溶融ガラス流を切断する方法により胴型内に溶融ガラ
ス塊を供給する場合は、切断後すぐに溶融ガラス流が流
下し始めるので、切断後、直ちに回転テーブルを回転さ
せて、次の空の胴型をパイプ直下に移動させなければな
らず、成形品が変形しない程度に冷却固化するまで、回
転テーブルを停止し続けることは、不可能に近い。
【0007】以上の理由から、上記公報に開示されてい
る鋳造型は、回転テーブルに取り付けて使用するのに不
適当であると言わざるを得ない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の欠点を解消し、肉薄のガラス成形品を成形す
る場合や、高粘性のガラスからガラス成形品を成形する
場合でも、成形品に偏心、よじれ等の変形が生じること
がなく、かつ、生産効率の良いガラス成形品のプレス成
形方法および装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意試験研
究を重ねた結果、回転テーブルの回転中も、胴型内の中
型を固定できるようにし、プレス成形してから成形品が
冷却固化するまで、中型をプレス成形時の高さ位置に固
定し続け、また、プレス成形を行うために中型を上昇さ
せる際には、中型の固定を解除できるようにすることに
よって、上記目的を達成しうることを見いだし、本発明
をなすに至った。
【0010】すなわち、上記目的を達成するための本発
明の方法の特徴は、間欠回転する回転テーブルの周縁部
の同心位置上に、胴型および胴型内を上下方向に摺動す
る中型からなる下型を等間隔に複数個配置するととも
に、プレス成形位置において下型の上方に上下動自在の
上型を配置し、回転テーブルの停止中に、中型上面に軟
化ガラス塊を供給し、プレス成形位置まで下型を回転移
動させ、上型および下型によりガラス塊をプレス成形し
た後、下型を回転移動させ、回転テーブルの停止中に、
冷却固化したガラス成形品を下型から取り出すガラス成
形品のプレス成形方法において、プレス成形位置で回転
テーブルが停止している間に、上型を下降させて胴型と
接触させ、ついで、中型を上昇させてガラス塊をプレス
成形した後上型を上昇させ、上型を上昇させる前または
後に中型をプレス成形時の高さ位置に固定し、ついで、
下型を回転移動させ、すくなくともガラス成形品が冷却
固化するまで、中型を上記高さ位置に固定し続けた後、
ガラス成形品を下型から取り出し、下型をプレス成形位
置まで回転移動させ、再び中型の上昇を開始するまで
に、中型の固定を解除することにある。
【0011】また、本発明の装置は、上記本発明の方法
を実施するための装置であり、その特徴は、間欠回転す
る回転テーブルの周縁部の同心位置上に、胴型および下
方に延長するシャフトを備え胴型内を上下方向に摺動可
能な中型からなる下型を等間隔に複数個設け、プレス成
形位置における下型の上方に上下動自在の上型を設ける
とともに該プレス成形位置における中型のシャフトに係
合してシャフトを押上げることにより中型を上昇させ、
ガラス塊のプレス成形後シャフトとの係合から離脱する
シャフト上昇装置を設け、成形品取り出し位置における
下型上方に成形品搬出装置を設けたプレス成形装置にお
いて、作動時において各中型のシャフトの側面に圧着し
てシャフトを固定し非作動時においてシャフトを解放し
て上下動自在とするシャフト固定装置を設けるととも
に、上記シャフト固定装置の作動および非作動を切り替
える作動規制装置を設けたことにある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の方法および装置の
実施の形態を図面に基づき説明する。図1は本発明の装
置の一実施形態の概要を示す上面図である。図におい
て、回転テーブル1は、回転軸2に支承されている。胴
型3および胴型内に上下方向に摺動可能に嵌装された中
型4からなる下型5は、下型受台6を介して回転テーブ
ル1の周縁部の同心位置上に等間隔に複数個設けられて
おり、回転テーブル1は、矢印×方向に下型一間隔分ず
つ間欠回転し、下型5はガラス供給位置S、プレス成形
位置P、成形品取り出し位置Tへ順次移動して行く。
【0013】図2は、上記装置のガラス供給位置Sにお
ける一部断面側面図である。回転テ−ブル1は、ベース
7上に直立する回転軸2に支承されており、回転軸2の
周囲には2本一対のスリップリング8a、8bが設けら
れている。中型4は下方に延長するシャフト9を備えて
いる。回転テーブル1の下面には、中型4下方のシャフ
ト9の側方に位置するように本発明のシャフト固定装置
を構成する電磁石10が設けられており、電磁石10と
スリップリング8a、8bは、接続線11a、11bに
より接続されていて、電源40からスリップリング8
a、8bおよび接続線11a、11b介して電磁石10
に通電し、作動させると、シャフト9の側面は磁力によ
り電磁石に吸引固定される。また、通電を止め非作動に
すると、シャフト9の固定は解除される。
【0014】図には1個の電磁石のみ示したが、電磁石
は各中型下方のシャフト側方に1個ずつ設けられ、それ
らの各電磁石に対し一対のスリップリングが設けられて
おり、各電磁石とスリップリングは、接続線により接続
されている。また、スリップリング対8a、8bとそれ
らに給電する電源40との間には、各電磁石への通電を
個別にオンオフして、電磁石の作動、非作動を切り替え
るための、作動規制装置を構成するリレースイッチ42
a、42bがそれぞれ設けられている。また、下型5の
真上には、図示しないガラス溶融装置に接続されたパイ
プ12の下端の溶融ガラス流出口13が設けられ、流出
口13と下型5との間に一対の切断刃14が設けられて
いる。
【0015】図3は、上記装置のプレス成形位置Pにお
ける一部断面側面図である。ベース7上に直立する支柱
15の上端には、支持プレート16が設けられ、支持プ
レート16の下面には、下型5の真上に位置するよう
に,ピストンロッド17aを備えたシリンダ18aが設
けられており、ピストンロッド17aの下端には上型1
9が固定されている。また、ベース7上には、中型4下
方のシャフト9の真下に位置するように,ピストンロッ
ド17bを備えたシリンダ18bが設けられている。ピ
ストンロッド17bとシリンダ18bはシャフト上昇装
置を構成する。
【0016】図4は、上記装置の成形品取り出し位置T
における一部断面側面図である。中型4下方のシャフト
9の真下には、図示しないシリンダに接続されたピスト
ンロッド17cが設けられ、下型5の側方には、回転上
下動軸20に支承され、先端に吸引部21を有する搬送
アーム22が設けられ、回転上下動軸20の側方にはコ
ンベア23が設けらている。
【0017】次に上記装置を用いた本発明の方法の実施
形態を図面に基づき説明する。まず、図2に示すとお
り、ガラス供給位置Sにおいて、回転テーブル1が停止
している間に、流出口13から連続的に流下する溶融ガ
ラス流24を中型4の上面に流入させ、所定量のガラス
が流入した時点で切断刃14により溶融ガラス流24を
切断して軟化ガラス塊25を供給した後、回転テーブル
1を回転させ、図3に示すとおり下型5をプレス成形位
置Pまで移動させたところで、回転テーブル1を停止さ
せる。
【0018】ここで、まず、シリンダ18aを作動さ
せ、ピストンロッド17aおよび上型19を下降させて
上型19の下面を胴型3の上面に接触させる。ついで、
シリンダ18bを作動させ、ピストンロッド17bを上
昇させてシャフト9の下端部に係合させ、シャフト9の
下端部を押し上げることによって中型4を上昇させて型
内の軟化ガラス塊をプレス成形し、ハードディスク基板
等に用いる肉薄円盤状のガラス成形品26を得る。そし
て、成形品26を得た時点で、スリップリング8a,8
bと電源40との間に設けられているリレースイッチ4
2a、42bをオンにして通電し、電磁石10を作動さ
せて磁力によりシャフト9の側面を吸引固定して、中型
4をプレス成形時の高さ位置に固定する。ここで、シャ
フト9はその側面を固定されるので、型内に供給する軟
化ガラス塊の量が変動して、中型4のプレス成形時の高
さ位置が変化した場合でも、中型4はその変化した高さ
位置に固定される。中型4を固定した後、ピストンロッ
ド17aおよび上型19を上昇させるとともに、ピスト
ンロッド17bを下降させる。ついで、中型4をプレス
成形時の高さ位置に固定したまま、回転テ−ブル1を間
欠回転させ、図4に示すとおり、下型5を成形品取り出
し位置Tまで移動させる。この間に成形品26は変形し
ない程度に冷却固化する。
【0019】なお、本実施形態においては中型4を固定
した後上型19を上昇させているが、上型19を上昇さ
せた後中型4を固定し次いでピストンロッド17bを下
降させるようにしてもよい。
【0020】ここで、回転テーブル1が停止している間
に、リレースイッチ42a、42bをオフにして通電を
中止し、電磁石10を非作動に切り替え、中型4の固定
を解除するのと同時に、ピストンロッド17cを上昇さ
せてシャフト9の下端部を押し上げ、中型4の上面を胴
型3の上面と同じ高さまで上昇させ、成形品26の上面
を、搬送ア−ム22先端の吸引部21で吸引し、回転上
下動軸20を作動させて、搬送ア−ム22を上昇させ、
180°回転させて、コンベア23上で吸引を止め、成
形品26をコンベア23上に載置する。この後、成形品
26はコンベア23により図示しないアニール炉または
ガラスを結晶化するための熱処理炉に送られる。
【0021】一方、成形品26を吸引搬送した後、ピス
トンロッド17cを下降させ、自重により中型4を下降
させるとともに、回転テーブル1を間欠回転させて、下
型5を元のガラス供給位置Sまで移動させ、再び軟化ガ
ラス塊の供給を行う。
【0022】次に、本発明の装置の他の実施形態を図5
〜図8に基づき説明する。図5は本実施形態の装置の主
要部を示す側断面図であり、図6は図5におけるA−A
´線水平上断面図である。本実施形態では、胴型3およ
び胴型内を上下方向に摺動する中型4からなる下型5
は、基台27および下型受台6を介して回転テーブル1
の周縁部の同心位置上に等間隔に複数個設けられている
(1個のみ図示する)。回転テーブル1は、図示しない
回転軸に支承されており、先の実施形態と同様に下型一
間隔分ずつ間欠回転し、下型5はガラス供給位置、プレ
ス成形位置、成形品取り出し位置へ順次移動して行く。
【0023】ここで、下型受台6の下部には溝28が形
成され、下型受台6の外周部29と溝部28とを貫通す
る貫通孔30が穿設されている。溝28にはクランプレ
バー31が挿入されており、その一端部はボルト32に
よって基台27上に軸着されており、他端部は溝部28
の外に突出している。貫通孔30の外周部29側内面に
はネジ山が形成され、調整ネジ33がねじ込まれてお
り、溝28側にはコイルスプリング34が挿入されてい
て、コイルスプリング34により押圧されているクラン
プレバー31は、中型4下方のシャフト9の側面を圧着
固定している。このコイルスプリング34の押圧力は調
整ネジ33を回すことによって調整される。クランプレ
バー31、調整ネジ33、コイルスプリング34は本発
明のシャフト固定装置を構成する。
【0024】また、本実施形態の装置では、プレス成形
位置および成形品取り出し位置の回転テーブル1側方に
支持台35が設けられ、支持台35上にスライディング
ロッド36を備えたシリンダ37が設けられている。こ
こで、シリンダ37を作動させ、スライディングロッド
36を前進させて、コイルスプリング34による押圧力
に抗して、クランプレバー31の端部を押すと、クラン
プレバー31はボルト32を支点として矢印方向に移動
しシャフト9から離れ、シャフト9の固定は解除され
る。また、スライディングロッド36を後退させると、
コイルスプリング34に押圧されてクランプレバー31
は元の位置に復帰し、シャフト9は再び固定される。ス
ライディングロッド36とシリンダ37は作動規制装置
を構成する。
【0025】次に上記装置を用いた本発明の方法の実施
形態を図面に基づき説明する。溶融ガラス流24を中型
4の上面に流入させてから、プレス成形位置において、
上型19の下面を胴型3の上面に接触させる間の工程は
図1〜図4を参照して上述した、本発明方法の実施形態
と同じであり、説明を省略する。
【0026】本実施形態では、図7に示すとおり、プレ
ス成形位置において、上型19の下面を胴型3の上面に
接触させた後、シリンダ37を作動させ、スライディン
グロッド36を前進させて、図示しないコイルスプリン
グの押圧力に抗してクランプレバー31の端部を押し、
中型4下方のシャフト9の固定を解除し、ついで、図示
しないシリンダを作動させ、ピストンロッド17bを上
昇させてシャフト9の下端部を押し上げ、中型4を上昇
させて型内の軟化ガラス塊をプレス成形し、先の実施形
態と同様の形状のガラス成形品26を得る。そして、成
形品26を得た時点で、スライディングロッド36を後
退させ、クランプレバー31を上記コイルスプリングの
押圧力により元の位置に戻して、シャフト9の側面を圧
着固定して、中型4をプレス成形時の高さ位置に固定す
る。その後、下型5を成形品取り出し位置まで移動させ
る間の工程は、図1〜図4の実施形態と同じであり、説
明を省略する。
【0027】図8に示すとおり、下型5を成形品取り出
し位置に移動させた後、シリンダ37を作動させ、スラ
イディングロッド36を前進させ、図7において説明し
たのと同様にして、シャフト9の固定を解除するのと同
時に、ピストンロッド17cを上昇させてシャフト9の
下端部を押し上げ、中型4の上面を胴型3の上面と同じ
高さまで上昇させる。成形品26の吸引搬送工程につい
ては、図1〜図4の実施形態と同じであるので説明を省
略する。
【0028】一方、成形品26を吸引搬送した後、ピス
トンロッド17cを下降させ、自重により中型4を下降
させた後、スライディングロッド36を後退させ、つい
で、回転テーブル1を間欠回転させて、下型5を元のガ
ラス供給位置まで移動させ、再び軟化ガラス塊の供給を
行う。
【0029】以上述べた本発明の各実施形態では、肉薄
円盤状の成形品を得る形態について説明したが、上型お
よび下型の成形面を所望の成形品の形状に合わせた形状
とすることにより、レンズ、プリズム等の光学素子また
はそれらに用いるためのブランクスや、コップ、食器等
のガラス容器等、種々のガラス成形品を成形することが
できる。
【0030】上記実施形態においては、シャフト固定装
置として電磁石10またはクランプレバー31等の機構
を使用しているが、シャフト固定装置はこれに限らず種
々の機構を使用することが可能であり、要は作動時に中
型のシャフトに圧着してシャフトを固定し非作動時にシ
ャフトを解放して上下動を許容する作用を果たしうる機
構であればよい。ただし、上記実施形態において使用し
た各シャフト固定装置は、簡単な構成で確実かつ迅速に
シャフトの固定、解放を行うことができるので特に好ま
しい機構である
【0031】
【発明の効果】以上、述べたとおり、本発明は、間欠回
転する回転テーブルの周縁部の同心位置上に、胴型およ
び胴型内を上下方向に摺動する中型からなる下型を等間
隔に複数個配置するとともに、プレス成形位置において
下型の上方に上下動自在の上型を配置し、回転テーブル
の停止中に、中型上面に軟化ガラス塊を供給し、プレス
成形位置まで下型を回転移動させ、上型および下型によ
りガラス塊をプレス成形した後、下型を回転移動させ、
回転テーブルの停止中に、冷却固化したガラス成形品を
下型から取り出すガラス成形品のプレス成形方法におい
て、プレス成形位置で回転テーブルが停止している間
に、上型を下降させて胴型と接触させ、ついで、中型を
上昇させてガラス塊をプレス成形した後上型を上昇さ
せ、上型を上昇させる前または後に中型をプレス成形時
の高さ位置に固定し、ついで、下型を回転移動させ、す
くなくともガラス成形品が冷却固化するまで、中型を上
記高さ位置に固定し続けた後、ガラス成形品を下型から
取り出し、下型をプレス成形位置まで回転移動させ、再
び中型の上昇を開始するまでに、中型の固定を解除する
プレス成形方法であり、また、上記方法を実施するため
の装置であるから、プレス成形時の回転テーブルのたわ
みや、プレス成形後の中型の落下、下降時の衝撃、振動
に起因するガラス成形品の変形が発生せず、ハードディ
スク基板等のガラス基板、フィルタ、カバーガラスおよ
びこれらに用いるためのブランクス等の肉薄のガラス成
形品を成形する場合や、結晶化ガラスの原ガラスのよう
に高粘性のガラスから成形品を成形する場合でも、ガラ
ス成形品に偏心、よじれ等の変形が生じることがない。
また、回転テーブルの回転中も、中型をプレス成形時の
高さ位置に固定するので、プレス成形終了後、直ちに、
回転テーブルを回転させても成形品に変形が生じるおそ
れがなく、効率良く生産を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態にかかる装置の概要を示す
上面図。
【図2】同装置のガラス供給位置Sにおける一部断面側
面図。
【図3】同装置のプレス成形位置Pにおける一部断面側
面図。
【図4】同装置の成形品取り出し位置Tにおける一部断
面側面図。
【図5】本発明の他の実施形態にかかる装置の主要部を
示す断面図。
【図6】図5に示すA−A´線水平上断面図。
【図7】同装置のプレス成形位置Pにおける一部断面側
面図。
【図8】同装置の成形品取り出し位置Tにおける一部断
面側面図。
【符号の説明】
1 回転テーブル 3 胴型 4 中型 5 下型 9 シャフト 10 電磁石 19 上型 25 軟化ガラス塊 26 ガラス成形品 31 クランプレバー 34 コイルスプリング 36 スライディングロッド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間欠回転する回転テーブルの周縁部の同
    心位置上に、胴型および胴型内を上下方向に摺動可能な
    中型からなる下型を等間隔に複数個配置するとともに、
    プレス成形位置において下型の上方に上下動自在の上型
    を配置し、回転テーブルの停止中に、中型上面に軟化ガ
    ラス塊を供給し、プレス成形位置まで下型を回転移動さ
    せ、上型および下型によりガラス塊をプレス成形した
    後、下型を回転移動させ、回転テーブルの停止中に、冷
    却固化したガラス成形品を下型から取り出すガラス成形
    品のプレス成形方法において、プレス成形位置で回転テ
    ーブルが停止している間に、上型を下降させて胴型と接
    触させ、ついで、中型を上昇させてガラス塊をプレス成
    形した後上型を上昇させ、上型を上昇させる前または後
    に中型をプレス成形時の高さ位置に固定し、ついで、下
    型を回転移動させ、すくなくともガラス成形品が冷却固
    化するまで、中型を上記高さ位置に固定し続けた後、ガ
    ラス成形品を下型から取り出し、下型をプレス成形位置
    まで回転移動させ、再び中型の上昇を開始するまでに、
    中型の固定を解除することを特徴とするガラス成形品の
    プレス成形方法。
  2. 【請求項2】 間欠回転する回転テーブルの周縁部の同
    心位置上に、胴型および下方に延長するシャフトを備え
    胴型内を上下方向に摺動可能な中型からなる下型を等間
    隔に複数個設け、プレス成形位置における下型の上方に
    上下動自在の上型を設けるとともに該プレス成形位置に
    おける中型のシャフトに係合してシャフトを押上げるこ
    とにより中型を上昇させ、ガラス塊のプレス成形後シャ
    フトとの係合から離脱するシャフト上昇装置を設け、成
    形品取り出し位置における下型上方に成形品搬出装置を
    設けたプレス成形装置において、作動時において各中型
    のシャフト側面に圧着してシャフトを固定し非作動時に
    おいてシャフトを解放して上下動自在とするシャフト固
    定装置を設けるとともに、上記シャフト固定装置の作動
    および非作動を切り替える作動規制装置を設けたことを
    特徴とするガラス成形品のプレス成形装置。
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