JPH10264535A - 熱転写記録媒体 - Google Patents

熱転写記録媒体

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JPH10264535A
JPH10264535A JP9090188A JP9018897A JPH10264535A JP H10264535 A JPH10264535 A JP H10264535A JP 9090188 A JP9090188 A JP 9090188A JP 9018897 A JP9018897 A JP 9018897A JP H10264535 A JPH10264535 A JP H10264535A
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JP
Japan
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thermal transfer
recording medium
heat
transfer recording
resin
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JP9090188A
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Inventor
Keiichi Shiokawa
恵一 塩川
Yoshiaki Yamada
義昭 山田
Yasumichi Kuga
康通 久我
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な化学的表面を持つフィルム系受容体、
例えば低極性のポリエチレン、ポリプロピレン、中極性
の塩化ビニル、ポリエステル、アクリル、高極性のポリ
アミド等の広範囲のフィルム系受容体に高定着性で画像
を転写することのできる熱転写記録媒体の提供。 【解決手段】 耐熱性基材上に着色剤、2種以上の熱可
塑性樹脂を主成分とする熱転写性インク層を具備する熱
転写記録媒体であって、該熱転写性インク層中に少なく
とも1種以上の反応性官能基を持つアクリル系共重合体
をさらに含有することを特徴とする熱転写記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、様々な化学的表面を持つフィル
ム系受容体上に強固な定着画像を形成可能な熱転写記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルム系受容体上に、定着画像を形成
させる熱転写記録媒体に関しては、例えば以下のような
先行技術が知られている。 熱可塑性樹脂と着色剤で熱転写インク層を形成し、定
着性の良い画像を得るもの。 転写層が、熱可塑性樹脂として、軟化温度60〜110
℃であるエポキシ樹脂を含有して構成されてなる感熱転
写記録材料(特開昭60−59159号)、転写層が、
融点65〜100℃、110℃での溶融粘度が200ポ
イズ以下の重合脂肪酸系のポリアミド樹脂を含有して構
成されてなる感熱転写記録材料(特開昭62−6699
1号)、転写層が、熱可塑性樹脂として、(イ)ポリエ
ステル系樹脂、(ロ)塩ビ系樹脂、(ハ)アクリル系樹
脂および(ニ)ビニル系樹脂からなる群から選ばれた少
なくとも一種以上のガラス転移点が50℃から110℃
の範囲にある熱可塑性樹脂を含有して構成されてなる感
熱転写記録材料(特開昭63−230392号)、およ
び転写層が、熱可塑性樹脂として、スチレン10〜40
重量部、メチルメタクリレート10〜40重量部、およ
びブチルアクリレート20〜80重量部を主要成分とし
て構成されてなる感熱転写記録材料がある。
【0003】熱可塑性樹脂で表面層又は被転写体への
接着層を形成し、定着性の良い画像を得るもの。 ワックス主体の熱溶融性インク層の上にポリアミド等の
樹脂からなる樹脂接着層を設けるもの(特開昭61−1
16592)および第1層に剥離層、第2層にワックス
を含まない着色層、第3層に軟化点90〜180℃のポ
リアミド樹脂による接着剤層を設けたもの(特開昭63
−78791)。
【0004】熱可塑性樹脂と熱溶融性物質で熱転写イ
ンク層を形成し、定着性の良い画像を得るもの。 転写層が軟化点60〜140℃の樹脂からなる粒子状の
着色剤と融点60〜150℃の熱溶融性材料からなるも
の(特開昭62−248686)、転写層が軟化点60
〜120℃のポリエステル樹脂からなる粒子状の着色剤
と融点60〜120℃のワックスからなるもの(特開昭
62−267190)、および転写層が120℃で粘度
1万〜100万cpsの樹脂と120℃で1〜600c
psの低粘度樹脂又はワックスからなるもの(特開昭6
3−128992)。
【0005】相溶性の悪い樹脂をブレンドした熱転写
インク層 ツヤ消し転写画像を形成するために、樹脂成分が溶解性
パラメーター10〜15の極性高分子と9〜6の非極性
高分子の混合物からなるもの(特開昭60−9438
6)。
【0006】2種類の樹脂を混合した熱転写インク層 一方は比較的硬く、かつもろい皮膜を形成し転写性、こ
すり汚れに強い樹脂、他方は軟かく弾性を有する皮膜を
形成し、固着強度が強い樹脂と着色剤を主成分とする熱
転写インク層(特公昭59−37237)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術および
の転写層は低極性のポリエチレン、ポリプロピレンや
高極性のポリエステル、アクリル、ポリアミド等に対し
ては転写性が劣り、定着性も弱く、前記従来技術の転
写層はワックス等の熱易溶融性物質が混在することで転
写時インクの溶融粘度が低下し、転写性は良くなるが定
着性は劣る。また、前記従来技術の転写層は相溶性に
劣るために転写層中で分離し易く、界面に存在する樹脂
層が均一でないため、やはり定着性に劣る。本発明の目
的は、様々な化学的表面を持つフィルム系受容体、例え
ば低極性のポリエチレン、ポリプロピレン、中極性の塩
化ビニル、ポリエステル、アクリル、高極性のポリアミ
ド等の広範囲のフィルム系受容体等高定着性で画像を転
写することのできる熱転写記録媒体を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、広範な
化学的表面を持つフィルム系受容体への定着性に優れる
熱転写画像を得るのに、単に極性の違う樹脂をブレンド
するだけではなく、これら樹脂に少なくとも1種以上の
反応性官能基を持つアクリル系共重合体をさらに含有せ
しめることで、前記異種の樹脂を相溶化させ均一系に近
い樹脂層を形成させ、広範な化学的表面を持つ樹脂フィ
ルムへも高い定着性を有する熱転写画像を形成すること
のできる熱転写記録媒体を提供することにより、前記技
術課題を解決することができた。すなわち、本発明の第
1は耐熱性基材上に、着色剤、2種以上の熱可塑性樹脂
を主成分とする熱転写性インク層を少なくとも具備した
熱転写記録媒体において、該インク層中にさらに少なく
とも1種以上の反応性官能基を持つアクリル系共重合体
を含有させたことを特徴とする熱転写記録媒体に関す
る。
【0009】本発明の第2は、耐熱性基材上に着色剤、
熱可塑性樹脂および熱溶融性ワックスを主成分とする熱
転写インク層を具備する熱転写記録媒体であって、該イ
ンク層中に少なくとも1種以上の反応性官能基を持つア
クリル系共重合体をさらに含有することを特徴とする熱
転写記録媒体を提供することにより、前記技術課題を解
決することができた。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、以下に説
明する。 <耐熱性基材>本発明における熱転写記録媒体の耐熱性
基材としては、従来公知の種々のものが適宜使用でき
る。それ等を例示すると、ポリエステルフィルム、ポリ
アミドフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエチレ
ンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリイミドフィ
ルム、ポリサルフォンフィルム、ポリカーボネートフィ
ルム等のプラスチックフィルムあるいはコンデンサーペ
ーパー等がある。
【0011】〈熱可塑性樹脂〉前記熱可塑性樹脂は、熱
転写印字に用いられるフィルム受容体の種類に応じて適
宜選択される。例えばアクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、ニトロセルロール、エチルセルロース、セルロース
アセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオ
ネート、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマー
ル、ポリビニルアセトアセタール、エポキシ樹脂、ポリ
エチレン、酸化ポリエチレン、酸変性ポリエチレン、塩
素化ポリエチレン、ポリプロピレン、酸変性ポリプロピ
レン、塩素化ポリプロピレン、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
エチルアクリレート共重合体等が挙げられる。前記熱可
塑性樹脂のうち、特に少なくともその1種類は飽和ポリ
エステル樹脂が好ましい。これはフィルム系受容体のう
ち飽和ポリエステル樹脂、特にポリエチレンテレフタレ
ートの使用が多い為である。
【0012】〈少なくとも1種以上の反応性官能基を持
つアクリル系共重合体〉本発明で使用する相溶化能のあ
る少なくとも1種以上の反応性官能基を持つアクリル系
共重合体とは、一般的なランダム共重合体、ブロック共
重合体あるいはグラフト共重合体等の共重合体を構成す
る複数セグメントのうち1セグメント以上が反応性官能
基で変性されたものを言う。前記複数セグメントを構成
するモノマー成分としては、例えばスチレン、α−メチ
ルスチレン等のスチレン系モノマー、アクリル酸、メタ
アクリル酸、アクリル酸アルキレート、メタアクリル酸
アルキレート、メタアクリル酸アルキルグリシジル、ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル等のアクリル系モ
ノマー等のビニル重合可能なものが挙げられる。
【0013】アクリル系共重合体の作成方法は、前記ビ
ニル系モノマーの複数を単純にラジカル重合する方法、
ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリ
イミド、セルロース系樹脂、ブチラール系樹脂、飽和ポ
リウレタン、飽和ポリエステル等の極性基又は活性水素
を持つ熱可塑性樹脂をアゾビスイソブチルニトリル等の
水素引き抜き剤でラジカル発生処理をして上記ビニルモ
ノマーをペンダント的に重合していく方法、過酸化物含
有モノマーの共重合及びグラフト重合による方法、更に
は複数のマクロモノマーによる共重合体合成の方法等を
採用することができる。本発明においては、これらアク
リル系共重合体中に1種以上の反応性官能基を持つこと
が必須であるが、この反応性官能基の導入法としては、
グリシジル基、カルボキシル基等の官能基を持つアクリ
ル系モノマーを使用する方法がある。
【0014】前記反応性官能基をアクリル系共重合体に
導入する方法の別法として、グラフトポリマーの幹部分
に相当する樹脂に反応性官能基をグラフトによって導入
する方法が挙げられる。前記グラフトポリマーの幹部分
に相当する樹脂としては、例えば水酸基残基を有するエ
チルセルロースまたはブチラール樹脂、カルボン酸残基
を有するポリエステル樹脂、あるいはカルボン酸変性ポ
リオレフィン、マレイン酸変性ポリオレフィンのような
変性した樹脂等が挙げられる。
【0015】本発明においては、反応性官能基の中で
も、エポキシ基およびカルボキシル基が特に好ましい。
これはエポキシ基の場合、グリシジルメタクリレートモ
ノマー等を使用することにより、容易にエポキシ基を導
入できること、およびエポキシ基自体が水酸基残基、カ
ルボン酸残基あるいはアミン残基との反応性が大きく、
その結果、大きな相溶化能を発揮するためである。ま
た、カルボキシル基もオレフィンの末端変性等により容
易に導入可能で、かつ同様の効果を発揮するためであ
る。前記の各セグメントおよび反応性官能基の選択は、
2種以上の熱可塑性樹脂または該熱可塑性樹脂と下記の
熱溶融性ワックスの種類に応じて、容易に反応または相
溶化により均一系に近い相が形成され得るものを選択す
れば良い。
【0016】〈ワックス〉本発明においては、定着性に
優れた画像をより低い熱転写エネルギーで形成するため
にインク層の構成成分として酸価を持つ熱溶融性ワック
スが用いられる。例として、ステアリン酸、ベヘン酸、
リグノセリン酸、モンタン酸、ラノリン酸等の酸ワック
スまたはパラフィンワックス、各種天然ワックスの酸変
性物等である。これら酸ワックスは酸価が40mg/g
KOH以上のものが本発明においてより好ましい結果を
与える。これは上記熱可塑性樹脂との相溶性を向上せし
め、更には反応性官能基を持つ共重合体との反応をより
進行せしめるために行われるものである。この場合、少
なくとも1種以上の反応性官能基を有する共重合体の反
応性官能基はエポキシ基であることが好ましい。エポキ
シ基であることにより酸部分との反応または相溶化がよ
り円滑に行われる。また、熱溶解性酸ワックスを併用し
低い熱転写エネルギーで画像を形成するためには、熱可
塑性樹脂のガラス転移点温度を40〜100℃の範囲に
保つことが好ましい。40℃以下ではブロッキング現象
が発生しやすくなり、100℃以上では転写性に劣るよ
うになる。
【0017】〈着色剤〉本発明の熱転写性インク層に使
用する着色剤としては、従来公知の様々な染顔料が使用
できる。その具体例として、例えばカーボンブラック、
ジスアゾイエロー、ブリリアントカーミン6B、レーキ
レッドC、フタロシアニンブルー、カヤセットブラック
KR(日本化薬)、オイルイエロー3G(オリエント化
学)、カヤセットレッドK−BE(日本化薬)、カヤセ
ットブルーKFL(日本化薬)等が挙げられる。
【0018】本発明の熱転写記録媒体の別の態様とし
て、前記熱転写インク層中の樹脂成分を接着性の表面層
として用いた構成のものであっても良い。すなわち、耐
熱性基材上に着色剤を含有する熱転写インク層上に着色
剤を含有しない2種以上の熱可塑性樹脂を主成分とする
表面層を具備する熱転写記録媒体であって、該表面層中
に更に1種以上の反応性官能基を持つ共重合体を含有す
ることを特徴とする熱転写記録媒体が挙げられる。前記
のような樹脂成分がインク層上に接着性の表面層として
用いられる場合、その下の熱転写インクに用いられるバ
インダーは何ら制限をうけることなく、従来公知のワッ
クス類、熱可塑性樹脂等がそのまま使用可能である。本
発明の熱転写インク層の厚みはその用途に応じて適宜設
定可能であるが通常0.5μm〜5μm、より好ましく
は1〜2μmとするのが良い。また、樹脂成分が表面層
として用いられる場合その厚みは0.2〜3μm、より
好ましくは0.5〜1.5μmとすることが好ましい。
また、本発明において必要に応じて転写性を向上せしめ
るために耐熱性基材と熱転写インク層との間に熱溶融性
の剥離層を設けても良い。その成分は従来公知のワック
ス類を主とし必要に応じて熱可塑性樹脂、エラストマー
類を添加しても良い。
【0019】以下、本発明の実施例を示す。 実施例1 4.5μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルムの
片面に耐熱滑性層を設けたものを基材とし、もう一方の
面にカルナウバワックス/エチレン酢酸ビニル共重合体
混合物を1.5μm塗設した(剥離層)。さらに カーボンブラック 3.5部 アクリロニトリル−メタクリル酸メチル−メタクリル酸ブチル 8部 共重合体(Tg=70℃) 飽和ポリエステル樹脂(Tg=45℃) 8部 エポキシ変性ポリスチレン−ポリメタクリル酸メチル 0.5部 共重合体 メチルエチルケトン 80部 を前記剥離層の上に1.5μm厚となるようにバーコー
ターで塗布、60℃で乾燥し熱転写記録媒体を得た。
【0020】実施例2 実施例1同様の剥離層塗工済基材を用いその上に カーボンブラック 3.5部 アクリロニトリル−グリシジルメタクリレート− 8部 メタクリル酸ブチル共重合体(Tg=75℃) ポリブタジエン−メタクリル酸メチル−メタクリル酸 0.5部 共重合体 酸変性ポリプロピレン 8部 (軟化点 110℃) メチルエチルケトン 40部 トルエン 40部
【0021】実施例3 実施例1の基材の上に カーボンブラック 15部 カルナウバワックス 60部 パラフィンワックス(融点72℃) 20部 エチレン酢酸ビニル共重合体 5部 からなる組成をホットメルトコーターで2μmになるよ
うに塗工しインク層を設けた。この上に 飽和ポリエステル(Tg=45℃) 7.5部 エポキシ変性ポリスチレン−ポリブチルメタクリレート 5部 共重合体 アクリロニトリル−メタクリル酸ブチル共重合体 7.5部 (Tg=70℃) メチルエチルケトン 80部 の組成物をインク上に1.0μmとなるようバーコータ
ーで塗工、50℃で乾燥し、表面層を設けた。
【0022】実施例4 実施例1の剥離層塗工基材上に カーボンブラック 4部 高級脂肪酸 6部 (融点88℃、酸価60mg/gKOH) エポキシ変性ポリスチレン−アクリル共重合体 1部 アクリロニトリル−メタクリル酸ブチル共重合体 9部 (Tg=70℃) メチルエチルケトン 80部 からなるインク組成物を1.5μm厚になるように塗工
し50℃で乾燥し熱転写インク層を得た。
【0023】実施例5 実施例4の高級脂肪酸の融点91℃、酸価を30mg/
gKOHのものとした以外は実施例4同様の熱転写記録
媒体を得た。
【0024】比較例1 実施例1のインク組成物よりエポキシ変性ポリスチレン
−ポリメタクリル酸メチル共重合体を除いた以外は同様
にして熱転写記録媒体を得た。
【0025】比較例2 実施例2のインク組成物よりポリブタジエン−メタクリ
ル酸メチル−メタクリル酸共重合体を除いた以外は同様
にして熱転写記録媒体を得た。
【0026】比較例3 実施例3のエポキシ変性ポリスチレン−ポリブチルメタ
クリレート共重合体を除いた以外は実施例3同様の熱転
写記録媒体を得た。
【0027】比較例4 実施例4のインク組成物よりエポキシ変性ポリスチレン
−アクリル共重合体を除いた以外は実施例4同様の熱転
写記録媒体を得た。
【0028】以上の9種の熱転写記録媒体を以下の条件
でテストを実施し、定着性の評価をした。 使用サーマルヘッド:薄膜ラインサーマルヘッド (京セラ製 密度8dot/mm) 印加エネルギー :21mJ/mm2 紙送りスピード :125mm/s プラテン押圧 :250g/cm 印字画像 :CODE39バーコード(NARROW 2dot, WIDE 6dot 全10キャラクター) 受容体 :白PETラベル(リンテック製) :ポリエチレンフィルムラベル :ポリプロピレン系合成紙 定着性評価法 :印字バーコードを900gの荷重をかけたペンスキャ ナー(オプトエレクトロニクス製)で走査し、バーコ ード印字部がとれて解読不能となるまでの走査回数
【0029】
【表1】 *) ポリエチレンフィルムでは500回以上の走査でフィルムが破断した。 以上の結果より、2種の熱可塑性樹脂又は熱可塑性樹脂
とワックス間の相溶性を向上させた実施例1〜5では評
価全受容体で良好な画像定着性が得られた。また、実施
例4及び5ではほぼ同様の結果が印加エネルギー17m
J/mm2でも得られた。
【0030】以下、本発明の実施態様を示す。 1.耐熱性基材上に着色剤、2種以上の熱可塑性樹脂を
主成分とする熱転写性インク層を具備する熱転写記録媒
体であって、該熱転写性インク層中に少なくとも1種以
上の反応性官能基を持つアクリル系共重合体をさらに含
有することを特徴とする熱転写記録媒体。 2.耐熱性基材上に着色剤を含有する熱転写インク層上
に、着色剤を含有しない2種以上の熱可塑性樹脂を主成
分とする表面層を具備する熱転写記録媒体であって、前
記表面層中に1種以上の反応性官能基を持つアクリル系
共重合体をさらに含有することを特徴とする熱転写記録
媒体。 3.反応性官能基がエポキシ基および/またはカルボキ
シル基である前記1〜2の熱転写記録媒体。 4.耐熱性基材上に着色剤、熱可塑性樹脂および熱溶融
性ワックスを主成分とする熱転写インク層を具備する熱
転写記録媒体であって、該インク層中に少なくとも1種
以上の反応性官能基を持つアクリル系共重合体をさらに
含有することを特徴とする熱転写記録媒体。
【0031】5.反応性官能基がエポキシ基である前記
4の熱転写記録媒体。 6.熱可塑性樹脂のガラス転移点温度が、40〜100
℃である前記4〜5の熱転写記録媒体。 7.熱溶融性ワックスが、酸価を持つ熱溶融性ワックス
を含有するものである前記4〜6の熱転写記録媒体。 8.少なくとも1種類の熱可塑性樹脂が、飽和ポリエス
テル樹脂である前記1〜7の熱転写記録媒体。 9.飽和ポリエステル樹脂が、ポリエチレンテレフタレ
ートである前記8の熱転写記録媒体。
【0032】
【効果】本発明によると、様々な化学的表面を持つフィ
ルム系受容体、特に低極性および高極性のフィルム系受
容体にも高定着性で画像を転写することができる熱転写
記録媒体を提供することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性基材上に着色剤、2種以上の熱可
    塑性樹脂を主成分とする熱転写性インク層を具備する熱
    転写記録媒体であって、該熱転写性インク層中に少なく
    とも1種以上の反応性官能基を持つアクリル系共重合体
    をさらに含有することを特徴とする熱転写記録媒体。
  2. 【請求項2】 耐熱性基材上の着色剤を含有する熱転写
    インク層上に、着色剤を含有しない2種以上の熱可塑性
    樹脂を主成分とする表面層を具備する熱転写記録媒体で
    あって、前記表面層中に1種以上の反応性官能基を持つ
    アクリル系共重合体をさらに含有することを特徴とする
    熱転写記録媒体。
  3. 【請求項3】 耐熱性基材上に着色剤、熱可塑性樹脂お
    よび熱溶融性ワックスを主成分とする熱転写インク層を
    具備する熱転写記録媒体であって、該インク層中に少な
    くとも1種以上の反応性官能基を持つアクリル系共重合
    体をさらに含有することを特徴とする熱転写記録媒体。
  4. 【請求項4】 反応性官能基がエポキシ基である請求項
    1、2または3記載の熱転写記録媒体。
JP9090188A 1997-03-25 1997-03-25 熱転写記録媒体 Pending JPH10264535A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000141913A (ja) * 1998-11-17 2000-05-23 Ricoh Co Ltd 熱転写記録媒体
WO2018052085A1 (en) 2016-09-15 2018-03-22 Ricoh Company, Ltd. Medium for thermal transfer printing
JP2018047696A (ja) * 2016-09-15 2018-03-29 株式会社リコー 熱転写記録媒体
JP2020069722A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 ダイニック株式会社 熱溶融転写型インクリボン

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