JPH10264471A - サーマルヘッドプリンタ - Google Patents

サーマルヘッドプリンタ

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Publication number
JPH10264471A
JPH10264471A JP7360397A JP7360397A JPH10264471A JP H10264471 A JPH10264471 A JP H10264471A JP 7360397 A JP7360397 A JP 7360397A JP 7360397 A JP7360397 A JP 7360397A JP H10264471 A JPH10264471 A JP H10264471A
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JP
Japan
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thermal head
ink ribbon
head
paper
cold
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Pending
Application number
JP7360397A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Fushimi
和宏 伏見
Kaname Iga
要 伊賀
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インクリボンの搬送経路を簡単に変更でき、使
用するインクリボンが熱時タイプでも冷時タイプでも印
字品質を低下させることなく印字する。 【解決手段】サーマルヘッドプリンタ本体に着脱可能な
サーマルヘッドブロック1の、サーマルヘッド2をサー
マルヘッドプリンタ本体に対して位置決めするヘッド位
置決め板5に対して剥離部材8を着脱可能に設けると共
に、サーマルヘッドプリンタ本体側にサーマルヘッドブ
ロック1の剥離部材8の有無を検出する剥離部材検出セ
ンサと、剥離部材検出センサからの検出結果に基づい
て、熱時又は冷時タイプのインクリボンのいずれか一方
の装着を指示する表示を行う表示部と、熱時タイプ又は
冷時タイプのインクリボンを使用した時のいずれか一方
の印字制御を行う熱時印字制御設定部及び冷時印字制御
設定部とを設けたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、サーマルヘッド
を有するサーマルヘッドブロックが交換可能に設けら
れ、インクリボンを使用してこのインクリボンのインク
をサーマルヘッドにより用紙に転写して印字を行うサー
マルヘッドプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルヘッドを使用してインクリボン
に熱を加えてこのインクリボンのインクを用紙に転写し
て印字するサーマルヘッドプリンタが知られている。イ
ンクリボンとしては、ワックス成分を含む熱時タイプと
ワックス成分をほとんど含まない冷時タイプがある。熱
時タイプのインクリボンは、用紙に転写したインクが冷
却する前に用紙からインクリボンを剥離して使用するも
ので、サーマルヘッドの位置からインクリボンの搬送経
路と用紙の搬送経路とを直ぐに分岐する、すなわち用紙
からインクリボンを剥離する。熱時タイプのインクリボ
ンを使用した印字では、転写性に優れているという長所
を備えているが、転写した用紙上におけるインクの耐擦
過性が弱いという短所がある。
【0003】冷時タイプのインクリボンは、用紙に転写
したインクが冷却するまで用紙とインクリボンとを印字
時の密着させた状態を維持して使用するもので、通常サ
ーマルヘッドからインクが冷却するのにかかる時間分に
相当する距離だけインクリボンと用紙とを密着させた状
態で搬送させ、その距離を終了した位置からインクリボ
ンの搬送経路と用紙の搬送経路とを分岐する。もし、イ
ンクが冷却する前に用紙とインクリボンとを剥離する
と、一度用紙に転写したインクがインクリボン側に戻っ
て( 再転写されて )、かすれ等の印字不良が発生するこ
とがある。冷時タイプのインクリボンを使用した印字で
は、上述したように転写時に冷却時間が必要であるとい
う短所があるが、転写した用紙上における耐擦過性が強
いという長所を備えている。
【0004】従って、例えば図8に示すような平面部に
発熱体が形成されたサーマルヘッド101では、発熱体
( プラテン102が接触している部分に位置する )によ
るインクリボン103のインクの用紙104への転写(
印字 )後、サーマルヘッド101の平面( インクリボン
との接触面 )によりインクリボン103と用紙104と
が密着した状態で搬送され、転写後直ぐにインクリボン
103と用紙104とを分岐( 剥離 )することができな
いので、熱時タイプのインクリボンを使用することがで
きない。ただし、冷時タイプのインクリボンを使用する
には、インクの冷却時間を考慮し、必要ならば調整又は
補助部材の取付け等を行わなければならない。
【0005】また、図9( a )に示すようなコーナー(
角 )部又はエッジ( 端面 )部に発熱体( プラテン105
が接触している部分に位置する )が形成されたサーマル
ヘッド106では、インクリボン107が転写後直ぐに
用紙108から分岐( 剥離 )するので、熱時タイプのイ
ンクリボンを使用することができるが、冷時タイプのイ
ンクリボンを使用するには、インクの冷却時間を作るた
めに、図9( b )に示すように、発熱体の位置からその
冷却時間に相当する搬送距離までインクリボンを用紙1
08に密着させる部材109を別途取付ける必要があ
る。なお、コーナー( 角 )部又はエッジ( 端面 )部に発
熱体が形成されたサーマルヘッドを使用したサーマル(
ヘッド )プリンタにおいて、インクリボンのマガジン部
で熱時タイプと冷時タイプとを切換えるものは、特願平
6−127342号に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】インクリボンを装着を
簡単化したマガジンを使用しないサーマルヘッドプリン
タでは、インクリボンの搬送経路及び用紙の搬送経路を
簡単に変更することができないため、熱時タイプのイン
クリボン及び冷時タイプのインクリボンのいずれか一方
では印字品質が低下するという問題があった。そこでこ
の発明は、インクリボンの搬送経路を簡単に変更するこ
とができ、熱時タイプのインクリボンを使用しても冷時
タイプのインクリボンを使用しても印字品質を低下させ
ることなく印字することができるサーマルヘッドプリン
タを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
サーマルヘッドを有するサーマルヘッドブロックが交換
可能に設けられ、インクリボンを使用してこのインクリ
ボンのインクをサーマルヘッドにより用紙に転写して印
字を行うサーマルヘッドプリンタにおいて、冷時タイプ
のインクリボンが用紙に転写した後、転写したインクが
冷却するのにかかる時間以上インクリボンと用紙との密
着状態を継続させる冷時ガイド部材を、サーマルヘッド
ブロックに着脱可能に設けたものである。
【0008】請求項2対応の発明は、請求項1対応の発
明において、冷時ガイド部材をサーマルヘッドブロック
のサーマルヘッドのプリンタ本体における位置決めする
ための部材に直接着脱可能に設けたものである。請求項
3対応の発明は、請求項1及び請求項2のいずれか1項
対応の発明において、冷時ガイド部材は、そのインクリ
ボンと接触してガイドする表面位置を、冷時ガイド部材
がない時とある時とで用紙の搬送路を変更しないように
位置決めしたものである。
【0009】請求項4対応の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれか1項対応の発明において、サーマルヘッ
ドブロックについて冷時ガイド部材の着脱状態を検出す
る着脱検出手段と、この着脱検出手段による検出結果を
報知する報知手段とを設けたものである。請求項5対応
の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項対応の
発明において、サーマルヘッドブロックについて冷時ガ
イド部材の着脱状態を検出する着脱検出手段と、この着
脱検出手段による検出結果に対応して印字制御を変更す
る印字制御変更手段とを設けたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1( a )及び図1( b )は、
この発明を適用したカラープリンタとしてのサーマルヘ
ッドプリンタに複数個搭載可能なサーマルヘッドブロッ
ク1を示す側面図である。このサーマルヘッドブロック
1を構成するサーマルヘッド2は、セラミック材からな
る平板状基板3のC( コーナー,角部 )端面( コーナー
に形成された斜面,面取斜面 )に発熱体を形成したタイ
プを使用している。
【0011】このサーマルヘッドブロック1は、前記サ
ーマルヘッド2の平板状基板3にアルミニュームで形成
された放熱板4を取付け、この放熱板4にヘッド位置決
め板5を取付け、このヘッド位置決め板5にヘッド加圧
板6を取付け、このヘッド加圧板6に形成された嵌合孔
にヘッド加圧シャフト7を回転自在に嵌合して構成され
ている。このヘッド加圧シャフト7により、このサーマ
ルヘッドブロック1全体は回動自在に軸支される。
【0012】前記ヘッド位置決め板5は、図示しないサ
ーマルヘッドプリンタ本体のプラテンと高い精度で位置
決めされて設けられた位置決めピンと嵌合する溝が形成
されており、この溝は前記サーマルヘッド2の発熱体を
構成するグレーズ層の頂点と高い精度で位置決めされて
おり、以上の高い精度の位置決め関係により、発熱体の
インクリボン又は用紙への発熱作用について最大の効率
が得られるように図り、良好な印字を実現するようにな
っている。このヘッド位置決め板5及びその取付方法に
ついては、特願平8−110656号及び特願平8−1
10657号に詳細に記載されている。
【0013】このサーマルヘッドブロック1は、前記ヘ
ッド加圧シャフト7により、サーマルヘッドプリンタ本
体にワンタッチで取付け、取外し、交換が容易にできる
ようになっている。もちろん、サーマルヘッドプリンタ
本体と前記サーマルヘッド2との電気的な接続のため
に、図示しない電気配線コネクタの接続が必要である。
【0014】図1( a )は、このサーマルヘッドブロッ
ク1に剥離部材8を取付けない状態を示す側面図であ
り、この状態では熱時タイプのインクリボンをセットし
て印字することになる。図1( b )は、このサーマルヘ
ッドブロック1に剥離部材8を取付けた状態を示す側面
図であり、この状態では冷時タイプのインクリボンをセ
ットして印字することになる。前記剥離部材8は、冷時
ガイド部材として、放熱効果を持つ例えばアルミニュー
ムや銅等の板金により形成され、前記ヘッド位置決め板
5上に形成されている位置決め溝5-1に合わせて位置決
めし、ネジ等により固定される。このとき、図2に示す
ように、インクリボンを用紙に密着させた状態を維持さ
せる距離aが形成される。この距離aは、冷時タイプの
インクリボンのインクが用紙に転写された後、確実に冷
却される時間に相当する。また、前記サーマルヘッド2
の発熱体と前記剥離部材8のインクリボンとの接触面と
は、用紙の搬送路に対して同じ高さbに高い精度で位置
決めする必要がある。ここで、高さbの位置決め精度が
得られない場合、すなわち、用紙の搬送路に対して前記
サーマルヘッド2の発熱体の高さより、前記剥離部材8
のインクリボン接触面の高さの方が高い( 離間した )場
合には、冷時タイプのインクが冷却される前に用紙から
インクリボンが剥離されて、良好な印字が実現できない
虞がある。また、前記剥離部材8のインクリボン接触面
の左右( サーマルヘッドの発熱体の方向、用紙を搬送す
る副走査方向に直交する主走査方向 )の高さに差がある
と、インクリボンが捩れてシワが発生する虞がある。こ
の実施の形態では、左右の前記ヘッド位置決め板5のそ
れぞれの位置決め溝5-1を前記専用治具の基準面を基準
にして作成するため前記剥離部材8を高精度に取付ける
ことができる。
【0015】また、前述したように、前記サーマルヘッ
ド2の発熱体のインクリボン又は用紙への発熱作用につ
いて最大効率が得られるようにヘッド位置決め板5の取
付けにおいて角度調節すると、図3のように前記サーマ
ルヘッド2の角度が+A°〜−A′°まで傾くことがあ
る。しかし、いずれの角度でも、前記剥離部材7が前記
サーマルヘッド2の取付基準( 位置決め基準 )となって
いる前記ヘッド位置決め板5に取付けられているため、
結果的に前記サーマルヘッド2の発熱体と前記剥離部材
8のインクリボン接触面の高さbは一定である。
【0016】図4及び図5は、前記剥離部材7が取付け
られていないサーマルヘッドブロック1をサーマルヘッ
ドプリンタ本体に取付けたときの状態を示す正面図及び
側面図である。前記ヘッド加圧シャフト7は、ヘッド加
圧アーム11の先端に形成された上方が開放されたU字
形状のシャフト受部に収容され、常にこのシャフト受部
に収容された前記ヘッド加圧シャフト7を前記サーマル
ヘッド2の方向( 図中下方向 )に押圧するヘッド加圧バ
ネ12が前記ヘッド加圧アーム11の下面に溶接( スポ
ット溶接 )等により取り付けられている。従って、前記
ヘッド加圧シャフト7は、前記ヘッド加圧アーム11の
シャフト受部に前記ヘッド加圧バネ12によりガタがな
く回動自在に軸支される。
【0017】前記ヘッド加圧アーム11は、ヘッド加圧
アーム回動軸13によりヘッドフレーム14に回動自在
に軸支されると共に、前記ヘッド加圧アーム回動軸13
に取り付けた第1のトーションスプリング15の一端が
固定されている。この第1のトーションスプリング15
の他端は、前記ヘッドフレーム14のメインフレーム1
6側( 図5中左側 )に設けられた第1のヘッドサイドフ
レーム17に固定されている。
【0018】従って、前記第1のトーションスプリング
15により、前記ヘッド加圧アーム11は、常に前記ヘ
ッド加圧アーム回動軸13を中心にして反時計回りに回
転する方向( 上方向 )に付勢される。前記ヘッドフレー
ム14は、アルミニューム材等の押し出し成形により略
H形に形成されており、その上端は、インクリボンを収
容した着脱自在のインクリボンマガジンを装着するとき
のガイドとなると共に、その上面には、点線で示す位置
にサーマルヘッド2を冷却するためのファン等を取り付
けることができる。
【0019】また、前記ヘッド加圧アーム11の上面に
は、ヘッド加圧カム18が接触しており、このヘッド加
圧カム18は、ヘッドリリースシャフト19に固定され
ており、このヘッドリリースシャフト19の回動により
回動して、前記ヘッド加圧アーム11をプラテン20の
方向に押し下げたり、また前記プラテン20から離間す
る方向に移動させる。前記ヘッド加圧アーム11の下面
には、前記サーマルヘッド2の前記メインフレーム16
側の上面の上昇を制限するストッパ21が形成されてい
る。すなわち、前記ヘッドリリースシャフト19による
ヘッドアップ時に、前記サーマルヘッド2は前記ヘッド
加圧シャフト11により軸支されているだけなので、略
水平状態を保持しながらアップするが、前記ヘッド加圧
アーム11は前記ヘッド加圧アーム回動軸13を回動中
心として回動するので、前記ストッパ21が前記サーマ
ルヘッド2に当接して、このサーマルヘッド2の前記メ
インフレーム16側が前記プラテン20に寄り、前記サ
ーマルヘッド2の前記メインフレーム16の反対側がさ
らに前記プラテン20から離間して、前記サーマルヘッ
ド2のインクリボンが収納された交換可能なインクリボ
ンマガジンが挿入される方向( 図5中右側方向 )に開い
て傾く。前記ヘッドリリースシャフト19の一端は、前
記第1のヘッドサイドフレーム17に回動自在に軸支さ
れ、他端は前記ヘッドフレーム14の前記メインフレー
ム16の反対側に設けられた第2のヘッドサイドフレー
ム21に回動自在に軸支されると共に、さらに突出して
その先端にヘッドリリースレバー22が取り付けられて
いる。
【0020】前記第1のヘッドサイドフレーム17は、
支点軸23に回動自在に軸支されたサーマルヘッドブロ
ック1取付部材24に固定されている。このサーマルヘ
ッドブロック1取付部材24には、前記支点軸23に取
り付けられた第2のトーションスプリング25の一端が
固定されている。この第2のトーションスプリング25
の他端は、前記メインフレーム16に固定されている。
なお、図示しないが、前記サーマルヘッドブロック1取
付部材24には、ダンバーが設けられており、サーマル
ヘッドブロック1の回動の速度が制限されてスムーズな
動きが得られるようになっている。従って、前記第2の
トーションスプリング25により、前記サーマルヘッド
ブロック1取付部材24、すなわちサーマルヘッドブロ
ック1は、常に前記支点軸23を中心にして反時計回り
に回転する方向( 上方向 )に付勢される。
【0021】前記メインフレーム16に図示しない取付
部材を介して固定されたソレノイド26のプランジャ2
7には、摺動自在にリボンセーブ板28の一端が取り付
けられ、このリボンセーブ板28の略中央は、前記ヘッ
ドフレーム14にリボンセーブ軸29を介して回動自在
に設けられ、その他端は、前記ヘッド加圧シャフト11
の下部に接触している。従って、前記プランジャ27が
前記ソレノイド26内に引き込まれると、前記リボンセ
ーブ板28の他端が反時計回りに回動して( 上方に回動
して )前記ヘッド加圧シャフト11を押し上げて、前記
サーマルヘッド2を前記プラテン20から浮かすように
なっている。なお、前記リボンセーブ板28の前記プラ
ンジャ27に取り付けられた一端は、このサーマルヘッ
ドブロック1が前記支点軸23を中心にして回動しても
抜けないように、弧状に形成されている。
【0022】前記メインフレーム16には、サーマルヘ
ッドブロック1がクローズ位置( 最下位置 )に位置した
ときに、前記第1のヘッドサイドフレーム17の最下位
置に対応する位置にマグネット29が設けられ、このマ
グネット29によりサーマルヘッドブロック1がクロー
ズ位置に保持される。さらに、前記第1のヘッドサイド
フレーム17には前記サーマルヘッドブロック1の搬送
方向の位置決めのための縦に長い楕円形状のヘッド位置
決め孔30が形成され、このヘッド位置決め孔30に嵌
合するヘッド位置決めピン31が、前記メインフレーム
16に設けられている。
【0023】一方、前記プラテン20の一端は、前記メ
インフレーム16に回転自在に軸支されており、その他
端は、前記メインフレーム16と高精度に位置決めされ
たサイドフレーム32の上部が開放された溝に収容され
ている共に、その他端のさらに先端部分が、前記サイド
フレーム32にピンと嵌合孔等により高精度に位置決め
されたプラテンフレーム33に回転自在に軸支されてい
る。前記メインフレーム16と前記プラテンフレーム3
3とは同一打ち抜き材により形成されている。従って、
前記メインフレーム16と前記プラテンフレーム33と
は、前記サイドフレーム32を介して互いに位置決めさ
れており、カラープリンタとしてのこのサーマルヘッド
プリンタの複数個の前記プラテン20は同一の高さで互
いに平行にセットされている。
【0024】前記ヘッド位置決め板5の嵌合溝5-2に収
容されるヘッド位置決めピン34が、前記メインフレー
ム16及び前記プラテンフレーム33に設けられてい
る。また、前記メインフレーム16には、前記インクリ
ボンマガジンを位置決めするためのマガジン位置決めピ
ン35が設けられている。前記第2のヘッドサイドフレ
ーム22には、前記インクリボンマガジンと位置決めす
るためのヘッドマガジン位置決め孔36が形成され、さ
らに、前記プラテンフレーム33には、前記インクリボ
ンマガジンと位置決めするためのプラテンマガジン位置
決めピン37が設けられている。
【0025】図6は、前記剥離部材7が有・無のときの
インクリボンの経路及び用紙Kを示す図である。インク
リボンの供給側経路Pに対して、印字が行われた後の巻
取り側経路は、前記剥離部材8が取付けれていないとき
の熱時経路Paと前記剥離部材8が取付けられたときの
冷時経路Pbとに別れる。すなわち、熱時経路Paは、
前記サーマルヘッド2から直接インクリボンマガジンの
フレームの巻取り経路Peに入るもので、この熱時経路
Paを通るインクリボンは、サーマルヘッド2により印
字に使用されると、直ぐに用紙Kから剥離されて巻取ら
れる。
【0026】冷時経路Pbは、前記サーマルヘッド2か
ら用紙Kに対して前記サーマルヘッド2と同じ高さの前
記剥離部材8のインクリボン接触面( 底面 )により、冷
時タイプのインクリボンのインクが用紙に転写された
後、確実に冷却される時間に相当する距離aを通過した
後、インクリボンマガジンのフレームの巻取り経路Pe
に入るもので、この冷時経路Pbを通るインクリボン
は、サーマルヘッド2により印字に使用されると、距離
aだけ用紙Kに押圧された状態、すなわち、用紙Kに密
着した状態で搬送され、この距離aを通過すると、用紙
Kから剥離されて巻取られる。さらに、サーマルヘッド
プリンタ本体側に前記剥離部材8を検出する着脱検出手
段としての剥離部材検出センサ41を、前記剥離部材8
が取付けられている状態のときに、前記用紙Kを挟んで
前記剥離部材8と対向する位置に設ける。この剥離部材
検出センサ41は、光学式反射形センサでも良いし、金
属を検出する近接センサ、マグネットセンサでも良いも
のである。
【0027】図7は、この剥離部材検出センサ41の信
号を処理する要部回路構成を示すブロック図である。前
記剥離部材検出センサ41から出力された前記剥離部材
8の有無を示す検出信号は、制御部42に入力される。
この制御部42は、印字制御変更手段として、検出信号
が前記剥離部材8が取付けられていない( 無 )を示す信
号のときには、前記剥離部材検出センサ41に対応する
サーマルヘッドブロック1に対して熱時タイプのインク
リボンを装着すべき事を指示する表示を表示部45によ
り行い、熱時印字制御設定部42-1により熱時タイプの
インクリボンを使用したときの印字制御、すなわち前記
サーマルヘッド2への通電制御( 電力制御 )、用紙搬送
機構43による用紙の搬送速度制御、インクリボン搬送
機構44によるインクリボンの搬送速度制御を行う。
【0028】また、検出信号が前記剥離部材8が取付け
られている( 有 )を示す信号のときには、前記剥離部材
検出センサ41に対応するサーマルヘッドブロック1に
対して冷時タイプのインクリボンを装着すべき事を指示
する表示を報知手段としての表示部45により行い、冷
時印字制御設定部42-2により冷時タイプのインクリボ
ンを使用したときの印字制御、すなわち前記サーマルヘ
ッド2への通電制御(電力制御 )、前記用紙搬送機構4
3による用紙の搬送速度制御、前記インクリボン搬送機
構44によるインクリボンの搬送速度制御を行う。な
お、前記表示部45を簡単な発光ダイオード等により構
成した場合には、前記制御部42を介さずに、直接前記
剥離部材検出センサ41の検出信号により前記表示部4
5を制御( 駆動 )しても良いものである。
【0029】このような構成のこの実施の形態において
は、コーナーにサーマルヘッド2を形成した平板状基板
3、放熱板4、ヘッド位置決め板5、ヘッド加圧板6及
びヘッド加圧シャフト7から構成されたサーマルヘッド
ブロック1は、サーマルヘッドプリンタ本体に対して取
付け、取り外しが自在にでき、さらに、このサーマルヘ
ッドブロック1に対して剥離部材8の取付け、取り外し
が自在にできる。
【0030】熱時タイプのインクリボンを使用して印字
するときには、このサーマルヘッドブロック1は剥離部
材8を取付けずに、サーマルヘッドプリンタ1本体に取
付ける。こうすることにより、図6に示すように、イン
クリボンの搬送経路は、供給側経路Pから熱時経路Pa
を通過し、巻取り経路Peへ入る経路となり、サーマル
ヘッド2により印字に使用されたインクリボンは、直ぐ
に用紙Kから剥離されることになる。さらに、剥離部材
検出センサ41により剥離部材8が取付けられていない
ことが検出されるので、制御部42は、この該当するサ
ーマルヘッドブロック1に対して熱時タイプのインクリ
ボンを装着すべきことを指示する表示を表示部45に行
うと共に、熱時印字制御設定部42-1により熱時タイプ
のインクリボンを使用したときの印字制御( サーマルヘ
ッド2への通電制御、用紙の搬送速度、インクリボンの
搬送速度等 )を行う。従って、間違えることなく熱時タ
イプのインクリボンを装着することになり、熱時タイプ
のインクリボンでの印字において、高品位な印字品質を
実現することができる。
【0031】また、冷時タイプのインクリボンを使用し
て印字するときには、サーマルヘッドブロック1はその
サーマルヘッド2をサーマルヘッドプリンタ本体に対し
て位置決めするヘッド位置決め板5に剥離部材8を取付
けて、サーマルヘッドプリンタ1本体に取付ける。こう
することにより、図6に示すように、インクリボンの搬
送経路は、供給側経路Pから剥離部材8のインクリボン
接触面( 図6中下面 )を通る冷時経路Pbを通過し、巻
取り経路Peへ入る経路となり、サーマルヘッド2によ
り印字に使用されたインクリボンは、剥離部材8のイン
クリボン接触面に用紙K側に押圧されながら、用紙Kに
転写した冷時タイプのインクが冷却するのにかかる時間
に相当する距離aだけ搬送された後、用紙Kから剥離さ
れることになる。
【0032】さらに、剥離部材検出センサ41により剥
離部材8が取付けられていることが検出されるので、制
御部42は、この該当するサーマルヘッドブロック1に
対して冷時タイプのインクリボンを装着すべきことを指
示する表示を表示部45に行うと共に、冷時印字制御設
定部42-2により冷時タイプのインクリボンを使用した
時の印字制御( サーマルヘッド2への通電制御、用紙の
搬送速度、インクリボンの搬送速度等 )を行う。従っ
て、間違えることなく冷時タイプのインクリボンを装着
することになり、冷時タイプのインクリボンでの印字に
おいて、高品位な印字品質を実現することができる。
【0033】このようにこの実施の形態によれば、サー
マルヘッドプリンタ本体に着脱可能なサーマルヘッドブ
ロック1の、サーマルヘッド2をサーマルヘッドプリン
タ本体に対して位置決めするヘッド位置決め板5に対し
て剥離部材8を着脱可能に設けると共に、サーマルヘッ
ドプリンタ本体側にサーマルヘッドブロック1に剥離部
材8が取付けられいるか否かを検出する剥離部材検出セ
ンサ41と、この剥離部材検出センサ41からの検出結
果に基づいて、熱時タイプのインクリボン又は冷時タイ
プのインクリボンのいずれか一方の装着を指示する表示
を行う表示部45と、熱時タイプのインクリボンを使用
した時又は冷時タイプのインクリボンを使用した時のい
ずれか一方の印字制御を行う熱時印字制御設定部42-1
及び冷時印字制御設定部42-2とを設けたことにより、
インクリボンの搬送経路を簡単に変更することができ、
熱時タイプのインクリボンを使用しても冷時タイプのイ
ンクリボンを使用しても印字品質を低下させることなく
印字することができる。
【0034】また、この実施の形態では、剥離部材検出
センサ41により表示部45に、剥離部材8が取付けら
れていない時には、熱時タイプのインクリボンを装着す
ることを指示する表示を行い、剥離部材8が取付けられ
ている時には、冷時タイプのインクリボンを装着するこ
とを指示する表示を行うことにより、間違わずにインク
リボンを装着することができるという効果を得ることが
できる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
インクリボンの搬送経路を簡単に変更することができ、
熱時タイプのインクリボンを使用しても冷時タイプのイ
ンクリボンを使用しても印字品質を低下させることなく
印字することができるサーマルヘッドプリンタを提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態のサーマルヘッドプリン
タに複数個搭載可能なサーマルヘッドブロックの剥離部
材を取付けていない形態及び取付けた形態を示す側面
図。
【図2】同実施の形態のサーマルヘッドプリンタに複数
個搭載可能なサーマルヘッドブロックのサーマルヘッド
の発熱体と剥離部材との位置関係を示す図。
【図3】同実施の形態のサーマルヘッドプリンタに複数
個搭載可能なサーマルヘッドブロックのサーマルヘッド
の取付け角度と剥離部材の取付け状態とを示す図。
【図4】同実施の形態のサーマルヘッドプリンタにサー
マルヘッドブロックを組込んだ状態を示す正面図。
【図5】同実施の形態のサーマルヘッドプリンタにサー
マルヘッドブロックを組込んだ状態を示す側面図。
【図6】同実施の形態のサーマルヘッドプリンタにサー
マルヘッドブロックを組込んだ状態における剥離部材の
有無によるインクリボン経路及び用紙を示す図。
【図7】同実施の形態のサーマルヘッドプリンタの剥離
部材検出センサの信号を処理する要部回路構成を示すブ
ロック図。
【図8】従来例の平面型サーマルヘッドにおけるインク
リボン経路及び用紙経路を示す図。
【図9】従来例の端面型サーマルヘッドにおけるインク
リボン経路及び用紙経路を示す図。
【符号の説明】
1…サーマルヘッドブロック、 2…サーマルヘッド、 5…ヘッド位置決め板、 8…剥離部材、 41…剥離部材検出センサ、 42-1…熱時印字制御設定部、 42-2…冷時印字制御設定部、 43…用紙搬送機構、 44…インクリボン搬送機構、 45…表示部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッドを有するサーマルヘッド
    ブロックが交換可能に設けられ、インクリボンを使用し
    てこのインクリボンのインクを前記サーマルヘッドによ
    り用紙に転写して印字を行うサーマルヘッドプリンタに
    おいて、 冷時タイプのインクリボンが前記用紙に転写した後、転
    写したインクが冷却するのにかかる時間以上前記インク
    リボンと前記用紙との密着状態を継続させる冷時ガイド
    部材を、前記サーマルヘッドブロックに着脱可能に設け
    たことを特徴とするサーマルヘッドプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記冷時ガイド部材を前記サーマルヘッ
    ドブロックのサーマルヘッドのプリンタ本体における位
    置決めするための部材に直接着脱可能に設けたことを特
    徴とする請求項1記載のサーマルヘッドプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記冷時ガイド部材は、そのインクリボ
    ンと接触してガイドする表面位置を、前記冷時ガイド部
    材がない時とある時とで用紙の搬送路を変更しないよう
    に位置決めしたことを特徴とする請求項1及び請求項2
    のいずれか1項記載のサーマルヘッドプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記サーマルヘッドブロックについて冷
    時ガイド部材の着脱状態を検出する着脱検出手段と、 この着脱検出手段による検出結果を報知する報知手段と
    を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れか1項記載のサーマルヘッドプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記サーマルヘッドブロックについて冷
    時ガイド部材の着脱状態を検出する着脱検出手段と、 この着脱検出手段による検出結果に対応して印字制御を
    変更する印字制御変更手段とを設けたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載のサーマルヘ
    ッドプリンタ。
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